JP6528672B2 - プレイバックシミュレータ再生試験システム - Google Patents

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Description

この発明は、現地プラントシステムにて実際に操業に用いられた実操業データを社内試験環境にプレイバック再生するプレイバックシミュレータ再生試験システムに関するものである。
一般にプラント設備を構成する各機器の動作を制御する制御装置(上位計算機、コントローラ(PLC:Programmable Logic Controller))を新しいものに置換する、あるいは、新たに制御装置を追加する際に、この新設した制御装置の制御によるプラント設備の動作確認や調整を実施することが必要である。
従来においては、このような場合に、現地において既設プラント設置に対して新設制御装置を接続し、既設制御装置による制御と新設制御装置による制御とにより平行してプラントを運転することにより、置換、更新する新設制御装置の新機能と既設制御装置の制御機能とにより出力される制御信号を比較照合して確認、調整するいわゆるパララン照合が実施されていた。
現地でのパララン照合作業と等価なシミュレーション試験システムを社内で実現するにあたり、既設コントローラ内部から時系列で採取した制御バスデータを時系列データとして取り込み、新設コントローラを模擬するソフトウェアを有する仮想コントローラに、この取り込んだ制御バスデータをコモンメモリを介して入力し、仮想コントローラのソフトウェアにて実行してシミュレーションを行うプレイバックシミュレータ装置を用いて、新設コントローラの動作確認を行うことが従来において知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−163657号公報
ところで、ネットワーク上の各ノードにメモリを配置して、そのメモリ情報を周期的に交換することで、仮想的に同一メモリ空間を共有するコモンメモリシステムが知られている。このようなコモンメモリシステムが実現されたネットワークにおいて、ネットワーク上の制御装置は、コモンメモリに割り当てられた所定アドレス領域のデータを利用して処理を行う。既設制御装置の実操業データの履歴である時系列データから再生データを選択して、試験用ネットワーク上のコモンメモリの上記アドレス領域で再生することで、新規制御装置はコモンメモリの上記アドレス領域のデータを利用して処理を実行でき、処理結果をシミュレーションできる。
しかしながら、試験用ネットワークに同じ新規制御装置を複数接続し、時系列データから時刻の異なる複数の再生データを選択し、同期して再生シミュレーション試験を実施しようとすれば、各制御装置が利用するコモンメモリのアドレス領域が同じであることから、再生データごとに別個の試験用ネットワーク環境(ネットワーク設備、再生データをコモンメモリに再生する再生出力装置、シミュレーション結果を比較する比較照合装置)を用意する必要がある。そのため、試験用ネットワーク環境の構築および試験に費用と期間を要する問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数の制御装置が利用するコモンメモリのアドレス領域が同じであっても、1つのネットワーク環境で同時に異なる再生データを再生でき、パララン照合作業と等価なシミュレーション試験を効率的にできるプレイバックシミュレータ再生試験システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、複数のノードを有するネットワーク上の各ノードにメモリが配置され、各メモリの情報を周期的に交換することで仮想的に同一メモリ空間を共有するコモンメモリを備えるネットワークを用いたプレイバックシミュレータ再生試験システムであって、
前記複数のノードに再生出力装置と、同一の処理が実装された第1制御装置及び第2制御装置とを備え、
前記再生出力装置は、
前記ネットワークとは別の操業中ネットワークにおいて既設の制御装置が利用した実操業データの履歴である時系列データから、第1時刻の再生データと第2時刻の再生データとを選択し、
所定周期において、前記第1時刻の再生データを前記コモンメモリの第1アドレス領域に、第2時刻の再生データを前記コモンメモリの空き領域中の指定アドレス領域に記憶すると共に、前記第2制御装置と前記指定アドレス領域を関連付けたデータ格納領域変更情報を前記コモンメモリに記憶し、
前記第1制御装置および前記第2制御装置は、それぞれ、
データを一時記憶するバッファを有し、
前記データ格納領域変更情報に自身の制御装置に関する情報がない場合に、前記第1アドレス領域のデータを前記バッファに記憶し、前記バッファに記憶されたデータに基づく処理結果を前記第1アドレス領域に記憶し、
前記データ格納領域変更情報に自身の制御装置に関する情報がある場合に、前記指定アドレス領域のデータを前記バッファに記憶し、前記バッファに記憶されたデータに基づく処理結果を前記指定アドレス領域に記憶すること、を特徴とする。
好ましくは、前記複数のノードに比較照合装置をさらに備え、
前記比較照合装置は、前記データ格納領域変更情報に基づいて、前記コモンメモリから前記第1時刻の再生データ、前記第2時刻の再生データ、前記第1制御装置の処理結果、前記第2制御装置の処理結果を取得し、
前記第1時刻の再生データと前記第1制御装置の比較結果とを比較照合した第1比較照合結果と、前記第2時刻の再生データと前記第2制御装置の比較結果とを比較照合した第2比較照合結果とを出力すること、を特徴とする。
好ましくは、前記再生出力装置は、複数のクライアントに接続され、前記第1時刻と前記第2時刻は、それぞれ別のクライアントから指定され、
前記比較照合装置は、複数のクライアントに接続され、前記第1比較照合結果と前記第2比較照合結果は、それぞれ別のクライアントに出力すること、を特徴とする。
本発明に係るプレイバックシミュレータ再生試験システムによれば、複数の制御装置が利用するコモンメモリのアドレス領域が同じであっても、1つのネットワーク環境で同時に異なる再生データを再生でき、パララン照合作業と等価なシミュレーション試験を効率的にできる。
本発明の実施の形態1に係る社内試験環境でのプレイバックシミュレータ再生試験システムの構成を表すブロック図である。 図1のプレイバックシミュレータ再生試験システムにおける2つの再生データの同時再生の様子を表している。 プレイバックシミュレータ再生試験システムにおけるデータの流れを示す図である。 再生出力機能部3及び比較照合機能部4を中心とした標準的な試験環境を表している。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
プレイバックシミュレータ再生試験システムは、現地プラントシステムにおける既設設備置換、更新JOBにおいて、旧設備から新設備への円滑な移行及び新機能追加を図るため、社内試験用に構築した制御系ネットワーク内に、試験対象となる新設備を接続し、現地プラントシステムにおいて実際に操業に用いられた実操業データ(現地の操業中ネットワークにおいて既設設備が利用した実操業データ)をプレイバック再生することで、現地でのパララン照合作業と等価なシミュレーション試験を行うためのシステムである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る社内試験環境でのプレイバックシミュレータ再生試験システムの構成を表すブロック図である。図1に示すプレイバックシミュレータ再生システムは、制御系ネットワーク10と情報系ネットワーク20を備える。
制御系ネットワーク10は、高信頼性とリアルタイム性を実現するために、コモンメモリ方式によるスキャン伝送(周期的な同報伝送)でデータの同時性を確保可能なネットワークである。具体的には、複数のノードを有するネットワーク上の各ノードにメモリが配置され、各メモリの情報を周期的に交換することで仮想的に同一メモリ空間を共有するコモンメモリを備えるネットワークである。
制御系ネットワーク10には、コモンメモリを共有する第1上位計算機1a及び第2上位計算機1b、第1コントローラ2a及び第2コントローラ2b、再生出力機能部3、比較照合機能部4が接続されている。
一方、情報系ネットワーク20は、ネットワークに接続する装置間でメッセージを送受信可能なネットワークであり、例えばEthernet(登録商標) LANである。
情報系ネットワーク20には、上述した再生出力機能部3、比較照合機能部4の他、再生出力機能部3をサーバとする第1再生出力機能部クライアント5a及び第2再生出力機能部クライアント5b、比較照合機能部4をサーバとする第1比較照合機能部クライアント6a及び第2比較照合機能部クライアント6bが接続されている。
本実施形態におけるプレイバックシミュレータ再生試験システムでは、制御系ネットワーク10に同じ新規制御装置(上位計算機又はコントローラ)が複数接続され、上述した実操業データの履歴である時系列データから選択された時刻の異なる複数の再生データが制御系ネットワーク10上に同時再生される。
図2は、図1に示すプレイバックシミュレータ再生試験システムにおける2つの再生データの同時再生の様子を表している。図2では、点線17で2つの再生を区切って表しており、これらの再生は同時に行われているものとする。
図2に示す現地制御信号データ11、フィードバック信号データ12は、現地プラントシステムにおいて実際に操業に用いられた実操業データの履歴である時系列データである。フィードバック信号データ12は、既設制御装置への入力データである。現地制御信号データ11は、既設制御装置からの出力データである。現地プラントの制御収集データである現地制御信号データ11、フィードバック信号データ12は、再生出力機能部3に保存される。
現地プラントの制御収集データは、第1再生出力機能部クライアント5a及び第2再生出力機能部クライアント5bにより任意に条件設定(再生位置の指定や再生期間の指定)され、情報系ネットワーク20を経由して比較照合機能部4に送信された出力内容に基づき、再生出力機能部3から制御系ネットワーク10に現地制御信号、フィードバック信号の出力が実施される。
図2は、再生出力機能部3に保存された現地制御信号データ11、フィードバック信号データ12上を、再生位置16a、再生位置16bが時間の経過とともに右へ動くことによりプレイバックデータが再生されることを表している。
第1再生出力機能部クライアント5aにより再生位置16aが指定されると、再生出力機能部3は、再生位置16aからプレイバックデータを再生する。プレイバックデータの再生により、制御系ネットワーク10に現地制御信号13a及びフィードバック信号14aが出力され、これらの信号は第1上位計算機1a及び第1コントローラ2aに参照され、新設機能の制御信号15aが出力される。そして、現地制御信号13a、フィードバック信号14a及び新設機能の制御信号15aは、比較照合機能部4により比較照合及び保存が実施される。
図2に示す例では、再生位置16aからの再生と同時に、再生位置16bからの再生も行われる。再生位置16bは、再生位置16aの3分後の再生位置である。すなわち、再生位置の異なる2つのプレイバックデータが同時に再生される。
第2再生出力機能部クライアント5bにより再生位置16bが指定されると、再生出力機能部3は、再生位置16bからプレイバックデータを再生する。プレイバックデータの再生により、制御系ネットワーク10に現地制御信号13b及びフィードバック信号14bが出力され、これらの信号は第2上位計算機1b及び第2コントローラ2bに参照され、新設機能の制御信号15bが出力される。そして、現地制御信号13b、フィードバック信号14b及び新設機能の制御信号15bは、比較照合機能部4により比較照合及び保存が実施される。
比較照合機能部4は、再生出力機能部3から制御系ネットワーク10に出力が実施された現地制御信号、フィードバック信号と、第1上位計算機1a及び第2上位計算機1b、第1コントローラ2a及び第2コントローラ2bから出力された新設機能の制御信号とを取り込み、第1比較照合機能部クライアント6a及び第2比較照合機能部クライアント6bにより任意に条件設定され情報系ネットワーク20を経由して比較照合機能部4に送信された比較照合内容に基づき、比較照合が実施されて保存される。また、比較照合機能部4に保存されたデータは、情報系ネットワーク20を経由して第1比較照合機能部クライアント6a及び第2比較照合機能部クライアント6bにより任意に条件設定された比較照合結果として画面表示確認が可能である。
[実施の形態1の特徴的構成]
次に、図3を参照して、上述した2つの再生データの同時再生を実現するための特徴的構成について説明する。図3は、プレイバックシミュレータ再生試験システムにおけるデータの流れを示す図である。なお、上位計算機及びコントローラは制御系ネットワーク10上にそれぞれ存在するが、データの流れは同様であるため、図3では制御部としてまとめて表している。
図3に示す制御系ネットワーク10上には、再生出力機能部3、第1制御部10a(第1上位計算機1a又は第1コントローラ2a)、第2制御部10b(第2上位計算機1b又は第2コントローラ2b)、比較照合機能部4が設けられている。第1制御部10aと第2制御部10bは、同一の処理が実装された制御部であり、利用するコモンメモリのアドレス領域は同じである。そのため、本実施形態におけるプレイバックシミュレータ再生試験システムでは、共通する時系列データから選択された複数の再生データの同時再生を可能にするため、利用するコモンアドレスのアドレス領域が重複しないように、コモンメモリの空き領域とデータ格納領域変更情報22を用いる。
(再生出力機能部の処理)
図3に示す再生出力機能部3では、第1再生データ21a(図3の再生(1))及び第2再生データ21b(図3の再生(2))の2つの同時再生が可能であることを表し、第1再生データ21a及び第2再生データ21bの中の四角は、各々の再生によってコモンメモリに出力を行うデータを格納するバッファ、アルファベットは上記バッファに格納されたデータ、上記バッファの隣の数字は出力先コモンメモリのアドレスを表している。
一例として、Aは図2の再生位置16aにおける現地制御信号、Bは再生位置16aにおけるフィードバック信号、Cは後述する第1制御部10aの処理の結果格納される新設機能の制御信号である。また、Dは図2の再生位置16bにおける現地制御信号、Eは再生位置16bにおけるフィードバック信号、Fは後述する第2制御部10bの処理の結果格納される新設機能の制御信号である。
第1再生データ21a及び第2再生データ21bについて、バッファの段階では、第1再生データ21a及び第2再生データ21bは、それぞれ同じ1、2、3のコモンメモリアドレスへ出力されることとなる。そこで、第2再生データ21bをコモンメモリ内の未使用の空き領域へ出力することにする。
図3に示す例では、再生出力機能部3内の最終的にコモンメモリに出力する準備ができたデータを格納するバッファ23のアドレス4〜7の領域がコモンメモリ内において空き領域であるとする。その場合、第2再生データ21bからはデータ格納領域変更情報22が生成され、ここでは空き領域であるアドレス4へ格納される。このデータ格納領域変更情報22は、第2制御部10bとコモンメモリの空き領域中の指定アドレス領域を関連付けた情報であり、具体的には、第2再生データ21bの格納領域であること及び、第2再生データ21bのコモンメモリに出力する本来のアドレス1が5へ、2が6へ、3が7へとそれぞれ変更することを示す情報である。
そして、最終的にコモンメモリに出力する準備ができたデータを格納するバッファ23には、第1再生データ21aのデータはアドレス1が1へ、2が2へ、3が3へと本来のアドレス通りに格納され、第2再生データ21bのデータはアドレス1が5へ、2が6へ、3が7へとデータ格納領域変更情報22の情報通りに格納され、データ格納領域変更情報22はアドレス4へと格納される。
最終的にコモンメモリに出力する準備ができたデータを格納するバッファ23内のデータは、NIC24を通して制御系ネットワーク10へ出力される。
(第1制御部の処理)
図3に示す例では、第1制御部10a(第1上位計算機1a又は第1コントローラ2a)は、再生出力機能部3内の第1再生データ21aのデータのみを使用することとする。再生出力機能部3より出力されたデータ及びデータ格納領域変更情報22はNIC25より第1制御部10aへ取り込まれる。
まず、上記取り込まれた全コモンメモリの内容を格納するバッファ26からデータ格納領域変更情報22が取り出される。
次に、データセレクタ28は、データ格納領域変更情報22に自身の制御部に関する情報があるか否かを判定する。データ格納領域変更情報22には、第2制御部10bに関する第2再生データの変更情報が入っているため、データセレクタ28は、データ格納領域変更情報22に自身の制御部に関する情報がないと判定する。この場合、データセレクタ28は、この情報を基に第2再生データのデータ及びデータ格納領域変更情報22が格納されているアドレス以外のデータを、最終的に第1制御部10a内に取り込むデータを格納するバッファ29内の同じアドレスへ格納する。
また、第1制御部10aより出力されるデータにおいても、データセレクタ28は、上記取り込まれた全コモンメモリの内容を格納するバッファ26から最終的に第1制御部10a内に取り込むデータを格納するバッファ29へとデータを格納した方法と逆の経路で、バッファ26内のデータを更新し、NIC25より制御系ネットワーク10へと出力する。
(第2制御部の処理)
図3に示す例では、第2制御部10b(第2上位計算機1b又は第2コントローラ2b)は、再生出力機能部3内の第2再生データ21bのデータのみを使用することとする。再生出力機能部3より出力されたデータ及びデータ格納領域変更情報22はNIC30より第2制御部10bへ取り込まれる。
まず、上記取り込まれた全コモンメモリの内容を格納するバッファ31からデータ格納領域変更情報22が取り出される。
上述したように、第2制御部10bは、第1制御部10aと同一の処理が実装された制御部であり、第2制御部10bのデータセレクタ33には、第1制御部のデータセレクタ28と同じ処理プログラムが実装されており、次のように動作する。
データセレクタ33は、データ格納領域変更情報22に自身の制御部に関する情報があるか否かを判定する。ここで、データ格納領域変更情報22には、第2制御部10bに関する第2再生データの変更情報が入っているため、データセレクタ28は、データ格納領域変更情報22に自身の制御部に関する情報があると判定する。この場合、データセレクタ33は、この情報を基に、バッファ31のアドレス5内のデータを最終的に第2制御部10b内に取り込むデータを格納するバッファ34のアドレス1へ、同じく6を2へ、7を3へ格納する。
つまり、最終的に第2制御部10b内に取り込むデータを格納するバッファ34には、再生出力機能部3内の第2再生データ21bが格納先の変換を行わずに直接コモンメモリへ出力した場合と同じデータが格納されることになる。
また、第2制御部10bより出力されるデータにおいても、データセレクタ33は、上記取り込まれた全コモンメモリの内容を格納するバッファ31から最終的に第2制御部10b内に取り込むデータを格納するバッファ34へとデータを格納した方法と逆の経路で、バッファ31内のデータを更新し、NIC30より制御系ネットワーク10へと出力する。
(比較照合機能部の処理)
図3に示す比較照合機能部4では、第1再生データ及び第2再生データのデータをそれぞれ、再生出力機能部3の第1再生データ21a及び第2再生データ21bにおける元のアドレスの並びで記録し、第1再生データと第2再生データとは互いに干渉することなく別々に比較照合等の試験が同時期に行えるようにする。
再生出力機能部3、第1制御部10a、第2制御部10bより出力されたデータ及びデータ格納領域変更情報22はNIC35より比較照合機能部4へ取り込まれる。
まず、上記取り込まれた全コモンメモリの内容を格納するバッファ36からデータ格納領域変更情報22が取り出される。ここで、データ格納領域変更情報22には、第2制御部10bに関する第2再生データの変更情報が入っている。データセレクタ38は、この情報を基に、第2再生データのデータ及びデータ格納領域変更情報が格納されているアドレス以外のデータを、第1再生データの試験データとして取り込むためのバッファ39a内の同じアドレスへ格納する。
また、データセレクタ38は、データ格納領域変更情報22の情報を基に、バッファ36のアドレス5内のデータを第2再生データの試験データとして取り込むためのバッファ39bのアドレス1へ、同じく6を2へ、7を3へと格納する。その後、第1再生データのバッファ39aと第2再生データのバッファ39bは同時期にソフトウェア的には別々に保存される。
(シミュレーション試験方法)
図4を参照して、本実施形態におけるプレイバックシミュレータ再生試験システムを用いたシミュレーション試験方法について説明する。図4は、再生出力機能部3及び比較照合機能部4を中心とした標準的な試験環境を表している。
第1再生データの試験者41aは、第1再生出力機能部クライアント5aを用いて、サーバである再生出力機能部3に、任意の再生位置にて第1再生データの再生指示42aを送信する。再生指示42aを受けた再生出力機能部3は、再生指示42a通りに制御系ネットワーク10へデータの出力を行う。
続いて、第1再生データの試験者41aは、第1比較照合機能部クライアント6aを用いて、サーバである比較照合機能部4において第1再生データの比較照合(例えば、図2の再生位置16aにおける現地制御信号、フィードバック信号、新設機能の制御信号の比較)を行い、第1再生データの比較照合結果43aを得ることができる。
一方、上記と同じタイミングにおいて、第2再生データの試験者41bは、第2再生出力機能部クライアント5bを用いて再生出力機能部3に、任意の再生位置にて第2再生データの再生指示42bを送信する。再生指示42bを受けた再生出力機能部3は、再生指示42b通りに制御系ネットワーク10へデータの出力を行う。
続いて、第2再生データの試験者41bは、第2比較照合機能部クライアント6bを用いて、サーバである比較照合機能部4において第2再生データの比較照合(例えば、図2の再生位置16bにおける現地制御信号、フィードバック信号、新設機能の制御信号の比較)を行い、第2再生データの比較照合結果43bを得ることができる。
(効果)
以上説明したプレイバックシミュレータ再生試験システムによれば、複数の制御部が利用するコモンメモリのアドレス領域が同じであっても、1つのネットワーク環境で複数の試験者が同時に異なる再生データを再生でき、互いに試験内容が干渉することなく各々別々に比較照合結果を得ることができる。そのため、パララン照合作業と等価なシミュレーション試験を効率的にできる。
また、各制御部は、データ格納領域変更情報22がない場合には、コモンアドレスの規定アドレス領域のデータを利用する。そのため、現地環境(データ格納領域変更情報22が無い環境)にシミュレーション試験後の制御部をそのまま配置しても、制御部の処理は正常に動作する。
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、2つの制御部を備えた構成を例に上げて説明したが、制御部の数はこれに限定されるものではない。コモンメモリの空き領域、制御系ネットワーク10の性能に更なる余裕があれば、3つ以上の制御部、再生出力機能部クライアント、比較照合機能部クライアントを用いて、更に再生件数を追加してシミュレーション試験を実施することも可能である。
尚、制御系ネットワーク10、情報系ネットワーク20に接続された各部は、プロセッサ、メモリ、入出力インタフェースを備え、プロセッサがメモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより各装置の上述した機能が実現される。
尚、上述した実施の形態1においては、第1制御部10aが本発明における「第1制御装置」に、第2制御部10bが本発明における「第2制御手段」に、再生位置16aが本発明における「第1時刻」に、再生位置16bが本発明における「第2時刻」に、バッファ23のアドレス1〜3が本発明における「第1アドレス領域」に、バッファ23のアドレス5〜7が本発明における「指定アドレス領域」に、バッファ29及び34が本発明における「バッファ」に、それぞれ相当している。
1a、1b 第1上位計算機、第2上位計算機
2a、2b 第1コントローラ、第2コントローラ
3 再生出力機能部
4 比較照合機能部
5a、5b 第1再生出力機能部クライアント、第2再生出力機能部クライアント
6a、6b 第1比較照合機能部クライアント、第2比較照合機能部クライアント
10 制御系ネットワーク
10a、10b 第1制御部、第2制御部
11 現地制御信号データ
12 フィードバック信号データ
13a、13b 現地制御信号
14a、14b フィードバック信号
15a、15b 新設機能の制御信号
16a、16b 再生位置
20 情報系ネットワーク
21a、21b 第1再生データ、第2再生データ
22 データ格納領域変更情報
23、26、29、31、34、36、39a、39b バッファ
28、33、38 データセレクタ
41a、41b 試験者
42a、42b 再生指示
43a、43b 比較照合結果

Claims (3)

  1. 複数のノードを有するネットワーク上の各ノードにメモリが配置され、各メモリの情報を周期的に交換することで仮想的に同一メモリ空間を共有するコモンメモリを備えるネットワークを用いたプレイバックシミュレータ再生試験システムであって、
    前記複数のノードに再生出力装置と、同一の処理が実装された第1制御装置及び第2制御装置とを備え、
    前記再生出力装置は、
    前記ネットワークとは別の操業中ネットワークにおいて既設の制御装置が利用した実操業データの履歴である時系列データから、第1時刻の再生データと第2時刻の再生データとを選択し、
    所定周期において、前記第1時刻の再生データを前記コモンメモリの第1アドレス領域に、第2時刻の再生データを前記コモンメモリの空き領域中の指定アドレス領域に記憶すると共に、前記第2制御装置と前記指定アドレス領域を関連付けたデータ格納領域変更情報を前記コモンメモリに記憶し、
    前記第1制御装置および前記第2制御装置は、それぞれ、
    データを一時記憶するバッファを有し、
    前記データ格納領域変更情報に自身の制御装置に関する情報がない場合に、前記第1アドレス領域のデータを前記バッファに記憶し、前記バッファに記憶されたデータに基づく処理結果を前記第1アドレス領域に記憶し、
    前記データ格納領域変更情報に自身の制御装置に関する情報がある場合に、前記指定アドレス領域のデータを前記バッファに記憶し、前記バッファに記憶されたデータに基づく処理結果を前記指定アドレス領域に記憶すること、
    を特徴とするプレイバックシミュレータ再生試験システム。
  2. 前記複数のノードに比較照合装置をさらに備え、
    前記比較照合装置は、前記データ格納領域変更情報に基づいて、前記コモンメモリから前記第1時刻の再生データ、前記第2時刻の再生データ、前記第1制御装置の処理結果、前記第2制御装置の処理結果を取得し、
    前記第1時刻の再生データと前記第1制御装置の比較結果とを比較照合した第1比較照合結果と、前記第2時刻の再生データと前記第2制御装置の比較結果とを比較照合した第2比較照合結果とを出力すること、
    を特徴とする請求項1記載のプレイバックシミュレータ再生試験システム。
  3. 前記再生出力装置は、複数のクライアントに接続され、前記第1時刻と前記第2時刻は、それぞれ別のクライアントから指定され、
    前記比較照合装置は、複数のクライアントに接続され、前記第1比較照合結果と前記第2比較照合結果は、それぞれ別のクライアントに出力すること、
    を特徴とする請求項2記載のプレイバックシミュレータ再生試験システム。
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