WO2016135821A1 - 検査装置、検査方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
ソースコード読込部(12)は、動作モデルだけを用いて検査する際の試験手順(通信シーケンス等)を記述したモデル検査用ソースコードを読み込む。入力部(11)は、実機を含んだ対象システムの構成を規定する試験構成情報を入力する。試験データ生成部(13)は、読み込んだモデル検査用ソースコードと入力した試験構成情報とに基づいて、実機を含んだ対象システムを検査するための試験データを生成する。検査実行部(15)は、生成された試験データに従って、設備機器(20)と動作モデルとを用いた検査を実行する。
Description
本発明は、実際の機器(実機)を含んだシステム全体の試験を効率化することのできる検査装置、検査方法、及び、プログラムに関する。
近年、ビル等の建物内において、複数の設備機器(例えば、空調機器や照明機器等)がネットワークで接続された設備機器システム(例えば空調システムや照明システム等)が、設置されている。このような設備機器システムは、設置場所に応じて、機器構成(機種や台数等の組み合わせ)が異なる。そのため、設備機器のメーカでは、設計段階や試作段階等で、様々な機器構成に対応して試験(検査)を行っている。
例えば、特許文献1には、ネットワーク検証装置の発明が開示されている。このネットワーク検証装置は、検証対象となるネットワークを構成する各機器の動作モデルを含んだ検証情報から、過大近似モデルを生成する。この過大近似モデルとは、通信パケットのフィールドの具体値を取り扱わないように動作モデルを修正することにより、ネットワークの動作を過大近似したモデルである。そして、ネットワーク検証装置は、この過大近似モデルから変換した検証コードを用いてモデル検査を実行する。また、ネットワーク検証装置は、モデル検査の結果として得られる反例がネットワークの本来の動作にも存在するか否かを確認する。
上記の特許文献1のネットワーク検証装置は、上述したように、モデル検査の結果が実際のネットワークに適用されるかどうかの追加検証を実施している。しかしながら、このネットワーク検証装置は、動作モデル(過大近似モデル)だけを用いるため、ネットワークに実際の機器(実機)が接続された場合について、何ら検証が行われない。つまり、特許文献1の発明では、実機の設置環境やネットワーク配線の状態など、ハードウェアに依存する振る舞いについての試験ができなかった。そのため、実機を用いた追加試験を別の装置で改めて行う必要があるなど、試験の効率化が損なわれていた。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、実機を含んだシステム全体の試験を効率化することのできる検査装置、検査方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る検査装置は、
システムの動作を動作モデルを用いて検査する検査装置であって
前記システムを構成する前記動作モデル及び実際の機器の組み合わせと、予め規定された試験手順とに基づいて、試験データを生成する生成部と、
生成された前記試験データに従って、前記動作モデル及び前記実際の機器に対する検査を実行する検査実行部と、
を備える。
システムの動作を動作モデルを用いて検査する検査装置であって
前記システムを構成する前記動作モデル及び実際の機器の組み合わせと、予め規定された試験手順とに基づいて、試験データを生成する生成部と、
生成された前記試験データに従って、前記動作モデル及び前記実際の機器に対する検査を実行する検査実行部と、
を備える。
本発明によれば、実機を含んだシステム全体の試験を効率化することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。以下では、具体例として、本発明が設備機器(例えば、空調機器や照明機器等)を試験する検査装置に適用される場合について説明するが、他の種類の機器においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素又は全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明の実施形態に係る設備機器試験支援システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。図示するように、設備機器試験支援システム1は、検査装置10と、設備機器20とから構成される。検査装置10と設備機器20とは、予め定められた有線通信規格又は無線通信規格にて、通信可能に接続されている。なお、図1では、1つの設備機器20だけを示しているが、後述するように、複数の設備機器20が含まれていてもよい。
検査装置10は、実機(つまり、設備機器20)と、機器の動作モデルとが任意に組み合わされて構成される対象システム(つまり、設備機器システム)を試験する装置である。図示するように、検査装置10は、入力部11と、ソースコード読込部12と、試験データ生成部13と、データ管理部14と、検査実行部15と、検証部16と、通信部17と、出力部18とを備える。なお、検査装置10は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等のハードウェアを有している。そして、CPUが、RAMをワークメモリとして用い、例えば、ROMに記憶されている各種プログラム(後述する試験データ生成処理や検査実行処理のプログラム等)を適宜実行する。
入力部11は、例えば、タッチパネルやスイッチ等の入力デバイスからなり、ユーザの入力操作を受け付ける。ユーザは、入力部11から、例えば、試験構成情報を入力する。この試験構成情報は、検査しようとする設備機器システムの構成を示す情報である。以下、試験構成情報について、図2を参照して具体的に説明する。
図2は、検査対象となる設備機器システムが、空調システムである場合の試験構成情報111の具体例を示している。図示するように、試験構成情報111には、空調システムを構成する各機器について、機種、台数、及び、実機フラグの情報がそれぞれ設定されている。なお、実機フラグとは、その機器が実機であるか(オン)、機器の動作をシミュレートする動作モデルであるか(オフ)を示している。つまり、設備機器20に対応する機器には、実機フラグがオンに設定され、それ以外の機器には、実機フラグがオフに設定される。この他にも、試験構成情報111には、実機のアクセス先(設備機器20のアドレス等)や、動作モデルの識別情報等も含まれている。
図1に戻って、入力部11は、ユーザから入力された試験構成情報111を、試験データ生成部13に供給する。この他にもユーザは、入力部11から、検査実行部15に対して、検査の実行を指示する。その際、ユーザは、データ管理部14が保持している試験データ(後述する試験データ142)のうちから1つ以上を選択する。
ソースコード読込部12は、例えば、図示せぬ記憶装置等から、モデル検査用ソースコードを読み込む。このモデル検査用ソースコードは、動作モデルだけを用いて検査する際の試験手順(例えば、通信シーケンス等)を記述したものである。つまり、実機を用いずに、全て動作モデルを用いて検査するシミュレーション装置などで使用されているモデル検査用ソースコードを流用することができる。以下、モデル検査用ソースコードについて、図3を参照して具体的に説明する。
図3は、モデル検査用ソースコード141を説明するための模式図である。モデル検査用ソースコード141は、検査対象となる設備機器システムが、空調システムである場合の各試験(試験内容)について、試験手順(例えば、通信シーケンス等)が記述されている。なお、図3では、説明を容易にするために、モデル検査用ソースコード141を各動作モデル(リモコン、室内機、及び、室外機)のシーケンス図にて示しているが、実際には、コマンドID、通信元動作モデルID、通信先動作モデルID、処理ID、ディレイ時間、及び、タイムアウト時間などのパラメータを規定するソースコードにて記述されている。
図1に戻って、ソースコード読込部12は、このようなモデル検査用ソースコード141を読み込むと、データ管理部14に保持させる。
試験データ生成部13は、実機(つまり、設備機器20)を含んだ対象システム(つまり、設備機器システム)を検査するための試験データを生成する。例えば、試験データ生成部13は、入力部11から上述した試験構成情報111が入力されると、データ管理部14から上述したモデル検査用ソースコード141を読み出す。そして、試験データ生成部13は、試験構成情報111及びモデル検査用ソースコード141に基づいて、図4に示すような試験データ142を生成する。
すなわち、試験データ生成部13は、まず、試験構成情報111(実機フラグ)に基づいて、対象システム(つまり、設備機器システム)に含まれる実機(つまり、設備機器20)を特定する。そして、試験データ生成部13は、モデル検査用ソースコード141における動作モデル(実機に対応する動作モデル)の情報を、実機の情報に適宜置き換えた試験データ142を生成する。なお、図4では、説明を容易にするために、試験データ142を表形式にて列記しているが、上述したモデル検査用ソースコード141と同様に、各種パラメータを規定するソースコードにて記述されている。
図1に戻って、試験データ生成部13は、このような試験データ142を生成すると、データ管理部14に保持させる。
データ管理部14は、各種データを管理する。すなわち、データ管理部14は、モデル検査用ソースコード141、試験データ142、及び、検証結果データ143等のデータを管理する。モデル検査用ソースコード141は、上述したように、ソースコード読込部12が読み込んだデータである。また、試験データ142は、上述したように、試験データ生成部13が生成したデータである。一方、検証結果データ143は、後述する検査実行部15によって実行された検査の検証(例えば、到達性検証等)の結果(例えば、反例、実機との通信エラー等)を示すデータである。そのため、検査実行部15が検査を実行した後に生成される。
検査実行部15は、選択された試験データに則って、モデル検査プログラムによる検査を実行する。つまり、ユーザは、入力部11から、試験データ(試験データ142のうちから1つ以上)を選択し、検査実行部15に対して、検査の実行を指示する。そして、検査実行部15は、選択された試験データに従って、実機(つまり、設備機器20)を含んだ対象システム(つまり、設備機器システム)を検査する。具体的に、検査実行部15は、以下のような検査を実行する。
まず、検査実行部15は、選択された試験データに規定されたn番目(初回であれば、1番目等)の通信シーケンスを解析し、パターンを特定する。一例として、検査実行部15は、図5に示すような4つのパターン(パターンA~D)のうち、n番目の通信シーケンスの通信元と通信先との関係から、どのパターンに該当するかを特定する。例えば、図4の試験データ142に示す1番目の通信シーケンス((1)冷房設定要求)であれば、通信元が実機で、通信先が動作モデルであるため、検査実行部15は、パターンCと特定する。同様に、図4の試験データ142に示す2番目の通信シーケンス((2)冷房設定応答)であれば、通信元が動作モデルで、通信先が実機であるため、検査実行部15は、パターンBと特定する。更に、図4の試験データ142に示す3番目の通信シーケンス((3)制御変更要求)や4番目の通信シーケンス((4)制御変更応答)であれば、通信元及び通信先が共に動作モデルであるため、検査実行部15は、パターンAと特定する。
次に、検査実行部15は、特定したパターンに応じた処理を行う。つまり、検査実行部15は、図5に示すように、各パターン(パターンA~D)に応じて、異なる処理を実行する。例えば、パターンA(動作モデル→動作モデル)の場合、検査実行部15は、プロセス間通信にて、該当コマンドを送受信する。つまり、検査実行部15は、n番目の通信シーケンスに規定されたコマンドを、通信元の動作モデルから送信し、通信先の動作モデルにて受信する。また、パターンB~Cの場合、検査実行部15は、通信部17を介した通信を行う。例えば、パターンB(動作モデル→実機)の場合、検査実行部15は、通信部17を介して、該当コマンドを設備機器20宛てに送信する。つまり、検査実行部15は、n番目の通信シーケンスに規定されたコマンドを、通信部17を介して、通信元の動作モデルから通信先の設備機器20に送信する。なお、パターンD(実機→実機)の場合、検査実行部15は、設備機器20同士で送受信される該当コマンドを傍受する。つまり、検査実行部15は、例えば、通信モニタリング機能により、設備機器20間の通信内容も取得可能となっている。
検査実行部15は、これらの処理(パターンの特定、及び、特定したパターに応じた通信)を、試験データに規定された通信シーケンス毎に繰り返し実行し、到達性検証など、モデル検査本来の検証を実施する。
検証部16は、到達性検証において導出された反例などのモデル検査本来の検証結果と、設備機器20から受信又は傍受した通信情報(例えば、通信コマンドの内容、及びその受信時刻、エラー情報等)とを基にして、試験の合否を判定する。例えば、検証部16は、予め定められたアルゴリズムに、モデル検査本来の検証結果と設備機器20から受信又は傍受した通信情報とを入力し、得られた判定結果から試験の合否を判定する。
通信部17は、検査装置10と設備機器20との間の通信インターフェースである。なお、上述したように、通信部17は、有線通信規格の通信インターフェースであっても、無線通信規格の通信インターフェースであってもよい。
出力部18は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示デバイスからなり、種々の情報を表示する。一例として、出力部18は、検査実行部15の検査結果(到達性検証において導出された反例等)や、検証部の判定結果(設備機器20から受信又は傍受した通信情報、及び、試験の合否等)を表示する。
設備機器20は、例えば、空調システムや照明システムを構成する機器の実機である。なお、図1では、説明を容易にするために、1つの設備機器20だけを示しているが、複数の設備機器20を用いてもよい。その場合、複数の設備機器20は、同一機種(例えば、複数の室内機等)であっても異なる機種(例えば、リモコンと室内機等)であってもよい。
以下、本発明の実施形態に係る検査装置10の動作について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本発明の実施形態に係る試験データ生成処理の一例を示すフローチャートである。また、図7は、本発明の実施形態に係る検査実行処理の一例を示すフローチャートである。
最初に、図6に示す試験データ生成処理について説明する。図6の試験データ生成処理は、図7の検査実行処理の前段階(試験準備時)に行われる処理である。
まず、検査装置10は、モデル検査用ソースコードを読み込む(ステップS101)。すなわち、ソースコード読込部12は、図3に示すようなモデル検査用ソースコード141を読み込む。読み込んだモデル検査用ソースコード141は、データ管理部14に保持される。
検査装置10は、入力される試験構成情報を取得する(ステップS102)。すなわち、入力部11は、ユーザから入力された図2に示すような試験構成情報111を入力する。
検査装置10は、読み込んだモデル検査コード及び入力された試験構成情報から試験データを生成する(ステップS103)。すなわち、試験データ生成部13は、入力部11から試験構成情報111が入力されると、データ管理部14からモデル検査用ソースコード141を読み出す。そして、試験データ生成部13は、試験構成情報111及びモデル検査用ソースコード141に基づいて、図4に示すような試験データ142を生成する。
検査装置10は、生成した試験データを記憶する(ステップS104)。すなわち、データ管理部14は、試験データ生成部13が生成した試験データ142を管理する。
検査装置10は、全ての試験についての試験構成情報の入力が完了したか否かを判別する(ステップS105)。検査装置10は、全ての試験についての試験構成情報の入力が完了していないと判別すると(ステップS105;No)、上述したステップS102に処理を戻す。
一方、全ての試験についての試験構成情報の入力が完了したと判別した場合(ステップS105;Yes)に、検査装置10は、試験データ生成処理を終了する。
次に、図7に示す検査実行処理について説明する。図7の検査実行処理は、図6の試験データ生成処理の後(試験実行時)に行われる処理であり、ユーザによって、入力部11から検査の実行指示が入力されると、開始される。その際、ユーザは、1つ以上の試験データを選択して、検査の実行を指示する。
まず、検査装置10は、選択された1つ以上の試験データを特定する(ステップS201)。すなわち、検査実行部15は、入力部11からの入力内容に従って、図4の試験データ142のうちからユーザに選択された1つ以上の試験データを特定する。
検査装置10は、特定したうちの1つの試験データを読み出す(ステップS202)。すなわち、検査実行部15は、データ管理部14から対象となる1つの試験データを読み出す。
検査装置10は、n番目のシーケンス(通信シーケンス等)を解析し、パターンを特定する(ステップS203)。すなわち、検査実行部15は、読み出した試験データに規定されたn番目(初回であれば、1番目等)の通信シーケンスを解析し、パターンを特定する。具体的に、検査実行部15は、図5に示すような4つのパターン(パターンA~D)のうち、n番目の通信シーケンスの通信元と通信先との関係から、どのパターンに該当するかを特定する。
検査装置10は、特定したパターンがパターンA(動作モデル→動作モデル)であるか否かを判別する(ステップS204)。例えば、図4の試験データ142に示す3番目の通信シーケンス((3)制御変更要求)や4番目の通信シーケンス((4)制御変更応答)であれば、通信元及び通信先が共に動作モデルであるため、検査実行部15は、パターンAであると判別する。
検査装置10は、特定したパターンがパターンAであると判別すると(ステップS204;Yes)、プロセス間通信にて通信処理を行う(ステップS205)。すなわち、検査実行部15は、プロセス間通信にて、該当コマンドを送受信する。つまり、検査実行部15は、n番目の通信シーケンスに規定されたコマンドを、通信元の動作モデルから送信し、通信先の動作モデルにて受信する。
一方、特定したパターンがパターンAでないと判別した場合に(ステップS204;No)、検査装置10は、通信部17を介して通信処理を行う(ステップS206)。すなわち、検査実行部15は、通信部17を介した通信を行う。例えば、特定したパターンがパターンB(動作モデル→実機)の場合、検査実行部15は、通信部17を介して、該当コマンドを設備機器20宛てに送信する。つまり、検査実行部15は、n番目の通信シーケンスに規定されたコマンドを、通信部17を介して、通信元の動作モデルから通信先の設備機器20に送信する。なお、パターンD(実機→実機)の場合、検査実行部15は、設備機器20同士で送受信される該当コマンドを傍受する。
検査装置10は、n番目のシーケンス(通信シーケンス等)の検証結果を取得する(ステップS207)。例えば、検査実行部15は、到達性検証など、モデル検査本来の検証結果を取得する。
検査装置10は、全てのシーケンスが終了したか否かを判別する(ステップS208)。つまり、ステップS202にて読み出した試験データに規定される全ての試験手順が終了したかどうかを判別する。検査装置10は、全てのシーケンスが終了していないと判別すると(ステップS208;No)、上述したステップS203に処理を戻す。
一方、全てのシーケンスが終了したと判別した場合(ステップS208;Yes)に、検査装置10は、試験の合否を判定する(ステップS209)。すなわち、検証部16は、到達性検証において導出された反例などのモデル検査本来の検証結果と、設備機器20から受信又は傍受した通信情報(例えば、通信コマンドの内容、及びその受信時刻、エラー情報等)とを基にして、試験の合否を判定する。
検査装置10は、試験結果を表示する(ステップS210)。例えば、出力部18は、検査実行部15の検査結果(到達性検証において導出された反例等)や、検証部の判定結果(設備機器20から受信又は傍受した通信情報、及び、試験の合否等)を表示する。
検査装置10は、全ての試験データに基づく検査が終了したか否かを判別する(ステップS211)。つまり、ステップS201にて特定した全試験データ(ユーザに選択された1つ以上の試験データ)に基づく検査が終了したかどうかを判別する。検査装置10は、全ての試験データに基づく検査が終了していないと判別すると(ステップS211;No)、上述したステップS202に処理を戻す。
一方、全ての試験データに基づく検査が終了したと判別した場合(ステップS211;Yes)に、検査装置10は、検査実行処理を終了する。
このような試験データ生成処理や検査実行処理により、モデル検査による検証を、通常の計算機上のシミュレータではなく実機(つまり、設備機器20)を用いて実施することができる。これにより、検証結果に対しシミュレータと実機との振る舞いの差異を考慮する必要が無くなるため、試験の効率化が見込める。
この結果、実機を含んだシステム全体の試験を効率化することすることができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、ユーザが入力部11から、図2に示すような試験構成情報111を入力する場合について説明したが、このような試験構成情報111を自動的に生成するようにしてもよい。以下、図8を参照して、試験構成情報111を自動的に生成することを特徴とする設備機器試験支援システム3について、簡単に説明する。
上記の実施形態では、ユーザが入力部11から、図2に示すような試験構成情報111を入力する場合について説明したが、このような試験構成情報111を自動的に生成するようにしてもよい。以下、図8を参照して、試験構成情報111を自動的に生成することを特徴とする設備機器試験支援システム3について、簡単に説明する。
図8は、本発明の他の実施形態に係る設備機器試験支援システム3の全体構成の一例を示すブロック図である。図示するように、設備機器試験支援システム3は、検査装置30と、設備機器20とから構成される。検査装置30と設備機器20とは、予め定められた有線通信規格又は無線通信規格にて、通信可能に接続されている。なお、図8でも、1つの設備機器20だけを示しているが、上記と同様に、複数の設備機器20が含まれていてもよい。
検査装置30は、入力部11と、ソースコード読込部12と、試験データ生成部33と、データ管理部34と、検査実行部15と、検証部16と、通信部17と、出力部18と、構成情報生成部39を備える。なお、入力部11、ソースコード読込部12、検査実行部15、検証部16、通信部17、及び、出力部18の構成は、上述した図1の検査装置10と同様である。
構成情報生成部39は、通信部17を介して、通信可能な実機(つまり、設備機器20)を検出し、検出した実機を含んだ試験構成情報344を生成する。例えば、構成情報生成部39は、ひな形として規定された基準試験構成情報(実機フラグが全てオフ)に、検出した実機を適用(該当する機器の実機フラグをオン)して、試験構成情報344を生成する。なお、ひな形となる基準試験構成情報が複数ある場合に、構成情報生成部39は、各基準試験構成情報から複数の試験構成情報344を生成する。構成情報生成部39は、生成した試験構成情報344をデータ管理部34に保持させる。
試験データ生成部33は、試験構成情報344が生成されると(データ管理部34に保持されると)、データ管理部34から試験構成情報344及びモデル検査用ソースコード141を読み出す。そして、試験データ生成部33は、読み出した試験構成情報344及びモデル検査用ソースコード141に基づいて、上記と同様に、図4に示すような試験データ142を生成する。試験データ生成部33は、生成した試験データ142をデータ管理部34に保持させる。
データ管理部34は、モデル検査用ソースコード141、試験構成情報344、試験データ142、及び、検証結果データ143等のデータを管理する。試験構成情報344は、上述したように、構成情報生成部39が生成したデータである。
このような検査装置30によれば、設備機器20(複数の場合も含む)を検査装置30と通信可能に配置するだけで、自動的に試験構成情報(試験構成情報344)が生成される。この結果、実機を含んだシステム全体の試験を効率化することすることができる。
また、上記実施形態では、専用の検査装置10,30を用いる場合について説明したが、検査装置10,30の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器などに適用することで、当該パーソナルコンピュータなどを本発明に係る検査装置10,30として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、実機を含んだシステム全体の試験を効率化することのできる検査装置、検査方法、及び、プログラムに採用され得る。
1,3 設備機器試験支援システム、10,30 検査装置、11 入力部、12 ソースコード読込部、13,33 試験データ生成部、14,34 データ管理部、15 検査実行部、16 検証部、17 通信部、18 出力部、39 構成情報生成部、20 設備機器、141 モデル検査用ソースコード、142 試験データ、143 検証結果データ、344 試験構成情報
Claims (6)
- システムの動作を動作モデルを用いて検査する検査装置であって、
前記システムを構成する前記動作モデル及び実際の機器の組み合わせと、予め規定された試験手順とに基づいて、試験データを生成する生成部と、
生成された前記試験データに従って、前記動作モデル及び前記実際の機器に対する検査を実行する検査実行部と、
を備える検査装置。 - 前記生成部は、前記動作モデルだけを用いて検査する際の試験手順を規定したモデル検査用ソースコードと、前記動作モデルと前記実際の機器との組み合わせを規定する構成情報とに基づいて、実機を含んだシステムを検査するための試験データを生成する、
請求項1に記載の検査装置。 - 前記生成部は、前記モデル検査用ソースコードにおける前記動作モデルの情報を、前記実際の機器の情報に置き換えて、前記試験データを生成する、
請求項2に記載の検査装置。 - 前記実際の機器を検出し、検出した当該実際の機器と前記動作モデルとの組み合わせを規定する構成情報を生成する構成情報生成部を更に備え、
前記生成部は、前記構成情報と前記試験手順とに基づいて、前記試験データを生成する、
請求項1に記載の検査装置。 - システムの動作を動作モデルを用いて検査する検査方法であって、
前記システムを構成する前記動作モデル及び実際の機器の組み合わせと、予め規定された試験手順とに基づいて、試験データを生成する生成ステップと、
生成された前記試験データに従って、前記動作モデル及び前記実際の機器に対する検査を実行する検査実行ステップと、
を備える検査方法。 - システムの動作を動作モデルを用いて検査するコンピュータを、
前記システムを構成する前記動作モデル及び実際の機器の組み合わせと、予め規定された試験手順とに基づいて、試験データを生成する生成部、
生成された前記試験データに従って、前記動作モデル及び前記実際の機器に対する検査を実行する検査実行部、
として機能させるプログラム。
Priority Applications (2)
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Cited By (2)
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