JP6524527B2 - 計測システム、計測処理装置及び計測方法 - Google Patents

計測システム、計測処理装置及び計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、計測システム、計測処理装置及び計測方法に関する。
山岳トンネルなどの機械掘削においては、掘削面の掘り残し等の確認のために掘削面の測定が行われる。このような掘削面の測定手法として、ノンプリズム断面測定器を利用した測定や、ロッドを用いた検尺などが知られている。しかしながら、ノンプリズム断面測定器による測定では、支保工の影になる部分に光を照射して測定を行うことが困難である。また、上記の各手法では、点による情報しか得ることができないために、面としての正確な形状を把握するには多くの時間を要する。
そこで、3次元スキャナを切羽の後方に設置してトンネル座標を計測し、計測したトンネル座標と基準データとを比較演算して得られた比較断面データに基づいて、比較断面の情報を出力するようにされたトンネル掘削施工支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5500709号公報
しかしながら、トンネル掘削施工支援システムによる比較断面の情報は、例えば印刷、モニタへの表示などによって、切羽と左右の各側壁が表された展開図として出力される。このような出力の態様では、例えば掘削(変形)を要する箇所などの確認は作業員が出力された展開図と現場の掘削面とを照らし合わせる作業を行うことが必要であり、手間も経験も要する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、変形が必要な箇所の確認を簡単かつ的確に行えるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、3次元形状を計測する3次元スキャナと、計測処理装置と、入力された画像を投射する投射装置とを備え、前記計測処理装置は、前記3次元スキャナにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定部と、前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる前記変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部により生成された投射用画像が投射装置により投射されるように出力する画像出力部とを備える計測システムである。
また、本発明の一態様は、3次元スキャナにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定部と、前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる前記変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部により生成された投射用画像が投射装置により投射されるように出力する画像出力部とを備える計測処理装置である。
また、本発明の一態様は、3次元スキャナにより計測対象範囲の3次元形状を計測する形状計測ステップと、前記形状計測ステップにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定ステップと、前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップにより生成された投射用画像を投射装置により投射する投射ステップとを含む計測方法である。
以上説明したように、本発明によれば、変形が必要な箇所の確認を簡易かつ的確に行えるようになるという効果が得られる。
第1実施形態における計測システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における位置計測投射装置の構成例を示す図である。 トンネルの坑内における第1実施形態の計測システムの設置例を示す図である。 トンネルの坑内における第1実施形態の位置計測投射装置の設置態様の一例を示す図である。 トンネルの坑内における第1実施形態の位置計測投射装置の設置態様の他の例を示す図である。 第1実施形態における投射距離の算出工程について説明する図である。 トンネルの壁面における計測対象範囲と3次元スキャナとの位置関係を示す図である。 第1実施形態において1つの計測点を対象とする掘削要否判定について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置による単位掘削必要領域の形成例について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置による単位掘削必要領域の形成例について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置による単位掘削必要領域の形成例について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置による単位掘削必要領域の形成例について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置による掘削必要領域の形成例について説明する図である。 第1実施形態の計測処理装置により形成された掘削必要領域と投射用画像における掘削必要領域画像との座標の関係を示す図である。 第1実施形態の計測処理装置により形成された掘削必要領域と投射用画像における掘削必要領域画像との座標の関係を示す図である。 第1実施形態における掘削必要領域画像を含む投射用画像を模式的に示す図である。 第1実施形態における計測処理装置の構成例を示す図である。 第1実施形態におけるトンネルの掘削に関する工程手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態において表示される投射画像の態様例を示す図である。 第2実施形態における計測処理装置が実行する掘削ガイド動作対応処理の手順例を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態における計測システムの構成例を示している。同図に示される本実施形態の計測システムは、掘削工事が行われるトンネルの坑内において備えられる。また、本実施形態の計測システムは、トンネルの切羽、側壁などのトンネル坑内の壁面(トンネル壁面)の立体形状を計測し、壁面の立体形状の計測結果に基づいて掘削(変形の一例)が必要な箇所(掘削必要領域)を判定する。そして、計測システムは、判定した掘削必要領域の位置範囲を示す画像を、トンネル壁面に投射する。この際、投射画像における掘削必要領域の領域は、壁面における実の掘削必要領域と位置範囲が合致する状態で表示される。
同図の計測システムは、トータルステーション100、PC(Personal Computer)200、ルータ300、計測処理装置400及び位置計測投射装置500を備える。
トータルステーション100は、例えば光波測距儀とセオドライトを組み合わせて構成され、距離と角度とを同時に計測することのできる測量機器である。本実施形態において、トータルステーション100は、位置計測投射装置500が設置された位置及び方向を計測するのに用いられる。
PC200は、トータルステーション100とルータ300との間の通信を中継する装置である。即ち、この場合のトータルステーション100自体は無線通信機能を備えていない。そこで、トータルステーション100とPC200とを有線により接続し、さらにPC200とルータ300とを無線により接続する。
ルータ300は、例えば無線LAN(Local Area Network)に対応する無線通信を介して通信機器間のルーティングを行う通信機器である。この場合のルータ300は、PC200と計測処理装置400とが無線通信経由で接続されるようにルーティングを行う。このようにルーティングが行われることで、計測処理装置400がトータルステーション100により計測された位置計測投射装置500の位置及び方向の情報をPC200、ルータ300を経由して受信することができる。
計測処理装置400は、例えば以下の演算処理を行う。位置計測投射装置500が計測したトンネル壁面(計測対象物)の3次元形状を示す計測情報に基づいて、計測されたトンネル壁面における掘削必要領域を判定する。また、計測処理装置400は、判定された掘削必要領域の位置範囲を示す画像であって、トンネル壁面への投射が行われる投射用画像を生成する。
位置計測投射装置500は、トンネル壁面の3次元形状を計測する計測装置と、トンネル壁面に画像を投射するプロジェクタ(投射装置)とを備える装置である。
ここで、トンネル壁面の3次元形状を計測する計測装置には、3次元スキャナが用いられる。3次元スキャナは、測域センサとして2軸走査を行うことで3次元の空間データを計測することのできる装置である。本実施形態における位置計測投射装置500の3次元スキャナは、トンネル側壁の3次元形状を計測する。3次元スキャナによる3次元形状についての計測結果は、前述のように計測処理装置400が掘削必要領域を判定するのに利用される。
また、位置計測投射装置500におけるプロジェクタは、計測処理装置400から出力された投射用画像をトンネル壁面に投射する。このように投射によってトンネル壁面に表示された投射画像によって前述のようにトンネル壁面において掘削必要領域が示される。即ち、投射画像に含まれる掘削必要領域の領域は、壁面における実の掘削必要領域と位置範囲が合致する状態で表示される。
ここで、投射画像が投射されるトンネル壁面の3次元形状は平面ではなく、凹凸が生じている。また、例えばトンネルの側壁面は、断面が円弧形状であって湾曲していることが一般的である。このため、投射用画像として例えば長方形による通常の画像を生成し、生成した画像によりそのままプロジェクタにより投影した場合には、トンネル壁面に投射された状態の投射画像は、トンネル壁面の凹凸や湾曲に応じて正しく長方形により表示されずに変形する。このように変形が生じてしまうと、投射画像に含まれる掘削必要領域の形状も変形し、トンネル壁面における実の掘削必要領域と位置範囲が合致しなくなる。
そこで本実施形態の計測処理装置400は、投射画像としてトンネル壁面に投射された段階の画像における掘削必要領域を、トンネル壁面における実の掘削必要領域と位置範囲を合致させるために、トンネル壁面の3次元形状に対応させて変形させた(歪ませた)投射用画像を生成する。
図2は、位置計測投射装置500の構成例を示している。図2(A)は、位置計測投射装置500を平面方向からみた平面図である。図2(B)は、位置計測投射装置500を正面方向からみた正面図である。図2(C)は、位置計測投射装置500を側面方向からみた側面図である。
位置計測投射装置500は、直方体形状の筐体510を備える。筐体510は、正面に対応する面が開口していることで開口部511を有する。筐体510の内部には、3次元スキャナ530とプロジェクタ540(投射装置)とが設けられる。
3次元スキャナ530は、図2(C)に示される矢印Yaで示す方向を計測方向として、計測対象範囲における3次元形状を計測する。
プロジェクタ540は、矢印Ybで示す方向を投射方向として画像を投射する。ここで、プロジェクタ540は、投射範囲が3次元スキャナ530の計測範囲とほぼ一致するように設定される。
また、筐体510の上面部には2つのプリズム520A、520Bが設けられる。プリズム520A、520Bは、トータルステーション100が位置計測投射装置500の位置及び方向を計測する際に使用される。つまり、本実施形態のトータルステーション100は、プリズム測距型であり、照射光がプリズム520A、520Bにて反射して再び入射されるときの水平角と鉛直角に基づいて位置計測投射装置500までの距離と方向とを計測する。
また、同図においては、位置計測投射装置500をトンネル壁面に固定するための固定具が取り付けられている。固定具は、フレキシブルアームAMの一端にクランプCLPが取り付けられ、他端にマグネットMGが取り付けられている。本実施形態において固定具は4つであり、4つの各固定具は、図示するように、位置計測投射装置500の下側の四隅のそれぞれに、クランプCLPにより取り付けられている。
図3は、掘削工事が行われるトンネルTNの坑内における計測システムの設置例を示している。
例えば、計測システムにおけるトータルステーション100、PC200、ルータ300、計測処理装置400及び位置計測投射装置500の各装置は、それぞれ、同図に示されるようにトンネルTN内にて設置される。同図の例の場合、各装置は、作業にできるだけ支障が無いように、また、重機などと重なることなく計測がしやすいように壁面寄りに設置されている。なお、同図における各装置の配置は一例であり、トンネルTNの坑内の重機、機材の配置などの状況に応じて適宜異なる。
本実施形態において、トンネルTNの坑内の位置は、3軸の直交座標系(x,y,z)により表される。同図の例では、x軸はトンネルTNの坑内における幅方向に対応し、y軸はトンネルTNの坑内の延伸方向に対応し、z軸はトンネルTNの坑内における鉛直方向に対応する。
また、本実施形態においては、投射用画像の生成にあたり、プロジェクタのレンズを原点とする直交座標系(ξ,η,ζ)が用いられる。
ここで、図4は、トンネルTNの坑内において図3のように位置計測投射装置500を設置するにあたってのトンネルの側壁面への固定の態様例を示している。
同図においては、トンネルの側壁面に対して鋼製の支保工TMが設けられた場合を示している。この場合において、位置計測投射装置500は、固定具のマグネットMGを磁力で支保工に固定させ、フレキシブルアームAMを調整して、開口部511が所望の方向に向くように位置計測投射装置500の向きを調整する。
図5は、鋼製の支保工が設けられていないなどの理由で、マグネットMGを有する固定具により位置計測投射装置500を固定できない場合の位置計測投射装置500の設置の態様例を示している。
即ち、この場合には図示するように位置計測投射装置500を三脚FTに固定したうえで、三脚FTごと位置計測投射装置500を動かして開口部511が所望の方向を向くように調整する。
続いて、本実施形態の計測システムを用いた掘削に関する工程手順について、説明する。
まず、作業者は、現場での計測システムの使用に先立って、事前に、プロジェクタ540により予め定めた規定の投射画像サイズが得られる投射距離Lを算出する。投射距離Lを算出する工程は、トンネルTNの坑内にて行われなくともよい。むしろ、外部からの振動や接触などの外的要因が少ない室内などで行われることが好ましい。
投射距離Lの算出工程について、図6を参照して説明する。図6(A)は、プロジェクタ540により投射平面PLに画像を投射した状態を示している。図6(B)は、プロジェクタ540により投射平面PLに投射された画像(投射画像)を示している。図6(C)は、計測処理装置400が生成する投射用画像を示している。
作業者は、例えば室内において、計測処理装置400が接続されたプロジェクタ540を用意する。作業者は、計測処理装置400にトンネルTNの坑内にて生成するのと同じサイズの投射用画像Ppcsを生成させる(図6(C))。ここで、計測処理装置400が生成する投射用画像Ppcsは、表示時におけるサイズについて、水平サイズH1、垂直サイズV1であるとして予め定められている。
生成された投射用画像Ppcsはプロジェクタ540に入力され、プロジェクタ540は、投射用画像Ppcsを投射平面PLに投射させる(図6(A)、図6(B))。ここで、投射平面PLは、例えばスクリーンなどであればよい。
図6(B)のように投射用画像Ppcsを投射することにより投射平面PLにて表示される投射画像Pprjのサイズ(水平サイズH2、垂直サイズV2)は、プロジェクタ540と投射平面PLとの間の距離、即ち投射距離に応じて変化する。そこで、作業者は、投射画像Pprjの水平サイズH2と垂直サイズV2とがそれぞれ投射用画像の水平サイズH1、垂直サイズV1と同じになるように投射距離を調節する。このようにして得られる投射距離が、規定の投射画像サイズに対応する投射距離Lとして求められる。
このように投射距離Lを求めることで、プロジェクタ540の仕様等の相違にかかわらず事前に適切な投射距離Lを把握できる。
上記のように投射距離Lを求めたうえで、作業者は、図3〜図5にて説明したように、本実施形態の計測システムをトンネルTNの坑内に設置する。ここで、計測システムの設置にあたり、位置計測投射装置500については、トンネルTNの坑内の壁面のうち、掘削作業において例えば掘り残しの確認を行いたい範囲を3次元スキャナにより計測できるように方向を設定するようにされる。
計測システムをトンネルTNの坑内に設置した後、作業者は、トータルステーション100を用いて、位置計測投射装置500の位置と方向を計測する。ここで、位置計測投射装置500の方向によっては、開口部511が開口している方向(開口方向)が示される。また、開口部511の開口方向は、3次元スキャナに対して計測対象範囲が位置する計測方向及びプロジェクタ540が画像を投射する投射方向に対応する。
上記のように計測された位置計測投射装置500の位置及び方向の情報(計測投射位置方向情報)は、トータルステーション100から、PC200、ルータ300の通信を経由して計測処理装置400に送信される。計測処理装置400は、送信された計測投射位置方向情報を取得する。
このように計測処理装置400に計測投射位置方向情報を取得させる工程は、現場(トンネルTNの坑内)における計測システムについての初期設定の工程に含まれる。
上記のように計測システムの設置と初期設定とを行った後、作業者は、計測システムに掘削ガイド動作を実行させる。ここでの掘削ガイド動作とは、3次元スキャナ530による計測対象範囲の計測、計測処理装置400による掘削必要領域の判定及びプロジェクタ540による掘削必要領域を示す画像のトンネル壁面への投射を含む一連の動作である。
本実施形態においては、作業者が掘削ガイド動作の開始を指示する操作を行うことに応じて、計測処理装置400の制御によって掘削ガイド動作が行われる。
掘削ガイド動作においては、まず、3次元スキャナ530により計測対象範囲の3次元形状計測が行われる。本実施形態における3次元形状計測について、図7を参照して説明する。図7は、トンネルTNの壁面における計測対象範囲OBJと3次元スキャナ530との位置関係を示している。図7(A)は、計測対象範囲OBJと3次元スキャナ530との位置関係を平面方向からみた平面図である。図7(B)は、計測対象範囲OBJと3次元スキャナ530との位置関係を正面方向からみた正面図である。図7(C)は、計測対象範囲OBJと3次元スキャナ530との位置関係を側面方向からみた側面図である。
計測対象範囲OBJとしてはトンネルTNの壁面部分であればよく、特に制限はない。具体的には、計測対象範囲OBJとしてのトンネルTNの壁面部分は、トンネルTNの坑内における切羽の部分であってもよいし、左右の側壁のいずれかであってもよい。さらには、計測対象範囲OBJとしてのトンネルTNの壁面部分は、切羽から左側壁または右側壁の少なくともいずれかにわたってまたがっていてもよい。
図7(A)、図7(B)、図7(C)のそれぞれにおいては、計測対象範囲OBJとしてのトンネル壁面において実際の掘削必要領域である実掘削必要領域PTが存在している例が示されている。この場合の3次元スキャナ530は、実掘削必要領域PTを含む計測対象範囲OBJを計測対象として3次元形状の計測を行う。
3次元形状の計測にあたり、3次元スキャナ530は、図7(B)に示される計測点MPごとの座標(位置)を計測する。計測点MPは、同図に示すように計測対象範囲OBJに対してマトリクス状に一定間隔で配置されるように設定される。3次元スキャナ530は、計測点MPごとに計測した座標値の情報を、計測対象範囲位置情報として計測処理装置400に出力する。
計測処理装置400は、3次元スキャナ530から取得した計測対象範囲位置情報に基づいて、計測対象範囲OBJにおける実掘削必要領域PTに対応する掘削必要領域を判定する。掘削必要領域の判定にあたり、計測処理装置400は、計測対象範囲位置情報に含まれる計測点MPごとに掘削の要否を判定し、計測点MPごとの掘削要否の判定結果を利用して掘削必要領域を判定する。ここで、「掘削必要領域を判定する」とは、掘削必要領域の有無についての判定行うことと、掘削必要領域が有る場合には掘削必要領域を形成することである。
図8を参照して、1つの計測点MPを対象とする掘削要否判定について説明する。同図においては、トンネルTNの断面図が示されている。同図においては、トンネルTNの坑内における側壁の一部を計測対象範囲とする例が示されている。
同図において、判定対象となる計測点MPについて計測された位置は、点P(x、y、z)として表されている。また、同図において、点Q(x、y、z)は、トンネルTNの坑内の延伸方向において定められた中心を通る線上に位置し、点Pと同じトンネルTNの断面において、トンネルTNの坑内の延伸方向において設定された中心位置を通る線上に位置する基準点である。
点Pについての掘削の要否は、点Pと点Qとの距離cによって決まる。そこで、計測処理装置400は、例えば以下の式1により距離cを算出する。
Figure 0006524527
同図において掘削半径dは、トンネルTNの設計に応じて決まる値であって、トンネルTNの坑内の延伸方向における中心から掘削すべき半径を表す。従って、掘削要否判定としては上記の式1によって求められた距離cと掘削半径dとについてc<dが成立すれば掘削が必要であると判定し、c<dが成立しなければ掘削が不要であると判定すればよい。しかし、3次元スキャナ530には、同図に示されるように、一定の計測誤差±eが存在する。このため、掘削要否判定の信頼性を高めるには3次元スキャナ530の計測誤差を考慮することが好ましい。
そこで、計測処理装置400は、以下のようにして掘削要否判定を行う。つまり、計測処理装置400は、距離cについて、以下の式2、式3、式4のいずれが成立するのかを判定する。
c<d−e・・・(式2)
d−e≦c≦d+e・・・(式3)
c>d+e・・・(式4)
式2が成立する場合、点Qから点Pまでの実際の距離は、距離cに誤差eを加算して多めに見積もったとしても掘削半径d未満であるということがいえる。そこで、計測処理装置400は。式2が成立する場合には、掘削が必要であると判定する。
式3が成立する場合、点Qから点Pまでの実際の距離は、最長で誤差eの分だけ掘削半径dより長くなるが、最短では(d−e)の長さにまで短くなる可能性がある。本実施形態においては、掘削半径d未満となる状態の掘削箇所の存在は許容されないが、掘削半径dを或る程度越えた状態の掘削は許容される。そこで、計測処理装置400は、式3が成立する場合には掘削が必要であると判定する。
また、式4が成立する場合、点Qから点Pまでの実際の距離は、誤差eを考慮して短めに見積もったとしても掘削半径dより長いということがいえる。そこで、計測処理装置400は、式4が成立する場合には掘削が不要であると判定する。
このように、本実施形態の計測処理装置400によっては、3次元スキャナ530によって計測点MPごとに測定された位置(座標)について、掘削が必要であるか否かについての判定が行われる。
ここで、上記のように求められる掘削の要否に関する判定結果は、あくまでも、計測点MPとしての点ごとに対応する情報である。そこで、本実施形態の計測処理装置400は、計測点MPごとの掘削要否判定の結果を利用して、計測対象範囲における面(範囲)としての掘削必要領域を判定する。
図9を参照して、本実施形態の計測処理装置400による掘削必要領域の判定手法例について説明する。図9(A)は、同図では、計測対象範囲において、3×3による9個の計測点MPが存在する単位計測対象範囲OBJuの一部を抜き出して示している。単位計測対象範囲OBJuにおいては、互いに隣接する3つの計測点MPを含む1つの実掘削必要領域PTが存在している。ここで、白抜きの四角形による計測点MPは、未だ掘削の要否判定が行われていないことを示す。
同図の実掘削必要領域PTに対応する掘削必要領域の判定は、例えば以下のように行われる。
計測処理装置400は、計測点MPのうちから選択した1つの注目点と、当該注目点に隣接する隣接点とのそれぞれについて、前述のように掘削要否判定を行う。図9(B)においては、9つの計測点のうち、中央の計測点MPを注目点とし、注目点に隣接する周囲の8つの計測点MPを隣接点として、これら注目点及び隣接点について掘削要否判定を行った結果が示されている。
ここで、同図及び以降の図10〜図13の説明にあたり、白抜きの三角形による計測点MPは、掘削が必要と判定された注目点を示す。また、同図においては示されていないが、黒色の三角形による計測点MPは、掘削が不要と判定された注目点を示す。また、白い丸による計測点MPは、掘削が必要と判定された隣接点を示す。黒い丸による計測点MPは、掘削が不要と判定された隣接点を示す。
図9(B)においては、実掘削必要領域PTに応じて、以下の掘削要否の判定結果が示されている。つまり、注目点としての計測点MPについては掘削が必要であると判定され、注目点の右と下とのそれぞれにおいて隣接する隣接点については掘削が必要であると判定されている。また、残る6つの隣接点については掘削が不要であると判定されている。
上記のように注目点と隣接点とのそれぞれについて掘削要否判定を行った後、計測処理装置400は、掘削が必要であると判定された3つの計測点MPを結ぶことにより、1つの注目点に対応する単位掘削必要領域DARuを形成する。
同図では、注目点としての計測点MPと2つの隣接点としての計測点MPとを結んだことによる三角形の単位掘削必要領域DARuが形成される。
また、図10(A)のように単位計測対象範囲OBJuにおいて、4つの隣接する計測点MPを含む略四角形の平面形状の実掘削必要領域PTが存在する場合には、図10(B)に示すように、注目点としての計測点MPと、注目点に対して右、下、右下のそれぞれに位置する隣接点としての3つの計測点MPとについて掘削が必要であると判定される。このような判定結果に従い、この場合には、注目点としての計測点MPと、注目点の右、下、右下にそれぞれ位置する3つの隣接点としての計測点MPとを結んだ四角形の単位掘削必要領域DARuが形成される。
また、図11(A)のように単位計測対象範囲OBJuにおいて、最も下の行における中央の計測点MP以外の8つの計測点MPを含む実掘削必要領域PTが存在する場合には、図11(B)に示すように、単位計測対象範囲OBJuにおいて最も下の行における中央の隣接点について掘削が不要であると判定され、これ以外の全ての8つ計測点MPについて掘削が必要であると判定される。このような判定結果に従い、単位計測対象範囲OBJuにおいて最も下の行における中央の隣接点としての計測点MPを除外した8個の計測点MPを結んだ多角形の単位掘削必要領域DARuが形成される。
また、図12(A)のように単位計測対象範囲OBJuにおいて2行目における中央(中心)の計測点MP以外の8つの計測点MPを含む中抜きの状態の実掘削必要領域PTが存在する場合には、各計測点MPは、図12(B)に示す掘削要否の判定結果が得られる。つまり、注目点としての計測点MPのみが掘削が不要と判定され、残る8つの全ての隣接点としての計測点MPについて掘削が必要であると判定される。この場合、掘削が必要と判定された8つの隣接点を連結することにより、同図に示すように、注目点の計測点MPを4つの三角形の領域で囲むようにして単位掘削必要領域DARuが形成される。
そして、計測処理装置400は、以下に図13により説明するようにして単位掘削必要領域DARuの集合体としての単位掘削必要領域を形成する。
図13(A)においては、計測対象範囲OBJの一例が示されている。同図の計測対象範囲OBJにおいては、2つの実掘削必要領域PT1、PT2が存在している。また、同図の計測対象範囲OBJに対しては5行×10列による50個の計測点MPが配置されている。
計測処理装置400は、5行×10列による計測点MPについて、最も上の1行目の左から右にかけて、次いで、2行目以降の各行の左(1列目)から右(10列目)にかけて、順次、注目点として設定していく。そして、計測処理装置400は、設定した注目点ごとに、当該注目点に隣接する隣接点ごとに掘削要否判定を行い、前述のように単位掘削必要領域を形成していく。
図13(B)においては、1行1列の位置の計測点MPを注目点とし、隣接する1行2列、2行1列、2行2列の各位置の3つの計測点MPを隣接点として掘削必要判定を行った結果が示されている。
この場合、1行1列の位置の注目点は掘削不要と判定され、1行2列及び2行1列の各位置の隣接点は掘削不要と判定され、2行2列の位置の隣接点は掘削が必要であると判定される。なお、この段階においては、掘削が必要と判定された計測点MPは、2行2列の位置の1つのみであるため、掘削必要領域DARは形成されない。掘削必要領域DARの形成には、3以上の掘削が必要と判定された計測点MPが必要である。
続いて、図13(C)には、1行2列の位置に注目点を移動させ、当該注目点と隣接点とについて掘削要否判定を行った結果が示されている。ここで、1行2列の計測点MPが注目点とされた場合の隣接点は、1行1列、1行3列、2行1列、2行2列、2行3列の各位置の計測点MPである。
ここで、1行1列、1行2列、2行1列、2行2列の各位置の計測点MPは、図13(B)に示したように、1行1列の計測点を注目点とした段階で掘削要否判定が完了している。従って、図13(C)の段階では、隣接点である2行3列、3行3列のそれぞれに対応する2つの計測点MPを要否判定対象として掘削要否判定を行えばよい。2行3列、3行3列の隣接点としての各計測点MPについては、それぞれ、掘削が必要と判定される。
ここまでの段階で、1行2列、2行2列及び2行3列の各位置における3つの計測点MPについて掘削が必要であると判定されたことになる。そこで、計測処理装置400は、これら3つの計測点MPを結ぶことにより、同じ図13(C)に示すように、単位掘削必要領域DARuを形成する。このように形成される単位掘削必要領域DARuは、2行2列の計測点MPを注目点とした場合に対応するものであり、また、実掘削必要領域PT1の一部領域に対応する。
そして、計測処理装置400は、上記の状態から、注目点としての計測点MPを順次移動させていきながら、注目点ごとに決まる要否判定対象の計測点MPについて掘削要否判定を行っていく。そして、計測処理装置400は、掘削が必要と判定された計測点MPが新たに得られるごとに単位掘削必要領域が形成可能であれば、単位掘削必要領域の形成を行っていく。このように処理を行っていく結果、複数の単位掘削必要領域が形成されていくことになる。計測処理装置400は、形成された複数の単位掘削必要領域において境界が隣接するもの、あるいは領域の一部が重複するものについて連結していく。
図13(D)は、上記のように処理が行われていった場合の途中経過の例が示されている。同図においては、2行6列の位置の計測点MPを注目点として要否判定対象の計測点MPについて掘削要否判定を行い、ここまでの掘削要否判定に基づいて形成された単位掘削必要領域を連結した結果が示されている。
同図に示されるように、ここまで掘削要否判定が行われた段階では、実掘削必要領域PT1に対応しては、掘削必要領域DAR1が形成されている。掘削必要領域DAR1は、これまでに実掘削必要領域PT1に対応して掘削が必要と判定された10個の計測点MPに基づいて形成された複数の単位掘削必要領域の集合により形成されたものである。
また、実掘削必要領域PT2に対応しては、掘削必要領域DAR2が形成されている。掘削必要領域DAR2は、これまでに実掘削必要領域PT2に対応して掘削が必要と判定された4個の計測点MPに基づいて形成された複数の単位掘削必要領域の集合により形成されたものである。
そして、さらに注目点としての計測点MPを順次移動させながら、要否判定対象となった計測点MPについて掘削要否判定を行っていく。そして、最終的に計測対象範囲OBJにおける全ての計測点MPについての掘削要否判定が完了する。この段階では、図13(E)に示されるように、掘削必要領域DAR1と掘削必要領域DAR2とが形成されることになる。掘削必要領域DAR1と掘削必要領域DAR2は、それぞれ、注目点ごとに対応して掘削が必要と判定された計測点MPを結んで形成された単位掘削必要領域が集合した結果である。
このようにして計測処理装置400は、3次元スキャナ530により計測された計測点MPごとの位置(座標)に基づいて、計測対象範囲OBJにおける掘削必要領域DARを形成することができる。
上記のようにして掘削必要領域DARが形成された場合、計測処理装置400は、掘削必要領域DARの位置を作業者に提示するためにトンネルTNの壁面に投射する投射用画像を生成する。
ここで、前述のようにトンネルTNの壁面は一般的なスクリーンのような平面ではなく、凹凸や湾曲などにより変形している。このために、投射画像における掘削必要領域を、実際のトンネルTNの壁面における掘削必要箇所の位置範囲に合致させるためには、投射用画像について、通常の四角形の形状からトンネル壁面の形状に対応させて歪ませればよい。
図14及び図15は、計測処理装置400により形成された掘削必要領域DARと投射用画像における掘削必要領域の画像(掘削必要領域画像Pdar)との座標の関係を示している。なお、図14及び図15は、トンネルTNの側壁面を対象として掘削必要領域DARを判定した場合の例を示している。
掘削必要領域DARにおける計測点MPごとに対応するn個の座標を、A(ξ,η,ζ)、A(ξ,η,ζ)・・・・、A(ξ,η,ζ)で表す。また、掘削必要領域DARにおける座標A(ξ,η,ζ)、A(ξ,η,ζ)・・・・、A(ξ,η,ζ)ごとに対応する、掘削必要領域画像Pdarにおける座標を、A’(L,y,z)、A’(L,y,z)・・・・、A’(L,y,z)と表す。
図14においては、座標A(ξ,η,ζ)と座標A’(L,y,z)との関係が明示的に示されている。また、図15においては、或る1つの任意の座標A(ξ,η,ζ)と座標A’(L,y,z)との関係が示されている。
なお、原点0の座標は、3次元スキャナ530の計測基準点及びプロジェクタ540のレンズ位置に対応する。3次元スキャナ530の計測基準点とプロジェクタ540のレンズ位置とは物理的に異なる。そこで、計測処理装置400は、掘削必要領域画像Pdarの生成にあたり、3次元スキャナ530の計測基準点とプロジェクタ540の投射レンズの位置との差分に基づいて、両者の座標が原点0として一致するように設定する。
図14においては、便宜上、掘削必要領域DARについて平面として示しているが、実際には凹凸が存在し、これに伴って、座標A(ξ,η,ζ)における座標値ζは変化する。これに対して、予め求められた投射距離Lは一定である。
このことから、掘削必要領域DARにおける任意の座標A(ξ,η,ζ)に対応する掘削必要領域画像Pdarの垂直方向における座標ziは、三角形の相似を用いて以下の式5により求められる。同様に、掘削必要領域画像Pdarの水平方向における座標yiは、三角形の相似を用いて以下の式6により求められる。
Figure 0006524527
Figure 0006524527
計測処理装置400は、式5及び式6を用いて、掘削必要領域DARの座標A(ξ,η,ζ)〜A(ξ,η,ζ)ごとに対応する掘削必要領域画像Pdarの座標A’(L,y,z)〜A’(L,y,z)を算出する。そして、計測処理装置400は、図16のように算出された座標A’(L,y,z)〜A’(L,y,z)により形成される掘削必要領域画像Pdarの部分を含む投射用画像Ppcsを生成する。同図では、便宜上、単に長方形の掘削必要領域画像Pdarが示されているが、掘削必要領域画像Pdarは、算出された座標A’(L,y,z)〜A’(L,y,z)に応じて歪みが与えられた形状を有する。
計測処理装置400は、上記のように生成した投射用画像Ppcsをプロジェクタ540に出力し、プロジェクタ540から投射用画像Ppcsを投射させる。
ここで、3次元スキャナ530の測定基準と投射レンズとはほぼ一致するようにされている。このため、プロジェクタ540が投射用画像Ppcsを投射することでトンネルTNの壁面にて表示される投射画像における掘削必要領域画像Pdarは、実掘削必要領域PTに対応する位置に存在する状態となる。そのうえで、掘削必要領域画像Pdarは、前述のように、掘削必要領域DARの形状に応じて歪みが与えられている。このために壁面に表示される投射画像に含まれる掘削必要領域画像Pdarの部分は、実掘削必要領域PTに対して位置や形状が大きくずれることなく、実掘削必要領域PTの位置範囲にほぼ合致した状態となる。
このようにして本実施形態においては、掘削必要箇所の作業員への提示が、モニタへの表示や印刷などではなく、トンネルTNの壁面における実掘削必要領域PTに対する掘削必要領域画像Pdarの投射によって行われる。これにより、作業者は、掘削必要箇所を即座に、かつ、的確に把握することができる。
そして、作業者は、実掘削必要領域PTに対して掘削必要領域画像Pdarが表示された状態のまま、実掘削必要領域PTに対応する箇所の掘削作業を行えばよい。この際、掘削必要領域画像Pdarが表示されていることから作業箇所を把握する際の目安となり、的確かつ効率よく作業を進めることができる。
そして、例えば或る程度の時間にわたって掘削に関する作業を進めると、作業員は一旦掘削作業を中断し、確認のために、再度、3次元スキャナ530による同じ計測対象範囲OBJの3次元形状の計測と、計測処理装置400による計測結果に基づく掘削必要領域DARの形成を行わせる。
ここで、計測対象範囲OBJにおいて掘削が必要な箇所が残っている場合、計測処理装置400により前回とは異なる形状の掘削必要領域DARが形成され、形成された掘削必要領域DARに対応して生成された投射用画像が再度投射される。作業者は、壁面に表示された投射画像における掘削必要領域画像Pdarの部分を確認し、さらに掘削作業を行えばよい。
そして、再度、3次元スキャナ530による3次元形状の計測と、計測処理装置400による掘削必要領域DARの形成を行わせた結果、掘削必要領域DARが形成されなかったのであれば、計測対象範囲OBJにおいて掘削が必要な箇所が残っていないことになる。この場合、作業者は、計測対象範囲OBJについての掘削作業が完了したとして、次の計測対象範囲OBJを対象として同様に掘削作業を行っていけばよい。
図17を参照して、本実施形態における計測処理装置400の構成例について説明する。同図の計測処理装置400は、位置方向情報取得部401、計測結果取得部402、掘削必要領域判定部403、画像生成部404及び画像出力部405を備える。
なお、時間監視部406は、後述の第2実施形態において備えられる機能部であることから、ここでの説明は省略する。
位置方向情報取得部401は、トータルステーション100により計測された計測投射位置方向情報を取得する。計測投射位置方向情報は、前述のように、位置計測投射装置500の位置及び方向を示す情報である。
なお、同図においては、図1においてトータルステーション100と計測処理装置400との間で通信を介在するPC200とルータ300についての図示を省略している。
計測結果取得部402は、3次元スキャナ530の計測結果としての計測対象範囲位置情報を取得する。計測対象範囲位置情報は、前述のように、計測対象範囲における計測点ごとの座標値を示す情報である。
掘削必要領域判定部403は、3次元スキャナ530により計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において掘削(変形の一例)が必要な掘削必要領域を判定する。
掘削必要領域判定部403は、先に図6〜図13により説明したようにして掘削必要領域を判定する。つまり、掘削必要領域判定部403は、計測結果取得部402により取得された計測対象範囲位置情報における計測点MPごとの座標値を利用して、注目点として順次設定した計測点MPごとに対応して単位掘削必要領域DARuを形成していき、形成された単位掘削必要領域DARuの集合により、実掘削必要領域PTに対応する掘削必要領域DARを形成する。このように、掘削必要領域判定部403は、掘削必要領域DARを形成することを以て、計測対象範囲OBJにおいて掘削必要領域DARの有ることを判定する。また、掘削必要領域判定部403は、掘削必要領域DARが形成されなかった場合には、計測対象範囲OBJにおいて掘削必要領域DARが無いと判定する。
画像生成部404は、計測対象範囲OBJに投射した際に、投射により表示された投射画像Pprjに含まれる掘削必要領域の画像が実掘削必要領域PTの位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた掘削必要領域の画像(掘削必要領域画像Pdar)を含む投射用画像Ppcsを生成する。
画像出力部405は、画像生成部404により生成された投射用画像Ppcsをプロジェクタ540に出力し、プロジェクタ540により投射用画像Ppcsが投射されるようにする。プロジェクタ540が、画像出力部405から入力された投射用画像Ppcsを投射することで、トンネルTNの壁面には投射画像Pprjが表示される。この際、投射画像Pprjにおける掘削必要領域画像Pdarは、実掘削必要領域PTに対して位置範囲が合致する状態で表示されている。
続いて、図18のフローチャートを参照して、本実施形態におけるトンネルTNの掘削に関する工程手順例について説明する。
まず、作業者は、図6にて説明したように、プロジェクタ540により予め定めた規定の投射画像サイズが得られる投射距離Lを算出する(ステップS101)。
次に、作業者は、例えば図3〜図5により説明したように、本実施形態の計測システムを構成する各装置をトンネルTNの坑内に設置する(ステップS102)。
次に、作業者は、トータルステーション100を用いて、位置計測投射装置500の位置と方向を計測する(ステップS103)。
続いては、計測処理装置400による掘削ガイド動作対応処理が実行される(ステップS104)。ステップS104としての掘削ガイド動作対応処理は、例えば、以下の手順により行われる。
計測処理装置400において、位置方向情報取得部401は、ステップS103により計測された位置計測投射装置500の位置と方向とを示す計測投射位置方向情報を、トータルステーション100から取得する(ステップS111)。
次に、計測結果取得部402は、3次元スキャナ530に計測対象範囲OBJの3次元形状の計測を実行させる(ステップS112)。なお、3次元スキャナ530に計測を実行させるにあたっては、計測処理装置400の制御によらず、作業者が3次元スキャナ530を操作することによって行われるようにしてもよい。
3次元スキャナ530は、計測結果として、計測対象範囲OBJにおける計測点MPごとの座標(位置)を得る。そこで、計測結果取得部402は、計測点MPごとの座標値を含む計測対象範囲位置情報を3次元スキャナ530から取得する(ステップS113)。
続くステップS114〜S117の処理は、掘削必要領域DARについて判定を行うための処理となる。まず、掘削必要領域判定部403は、計測対象範囲位置情報に含まれる計測点MPのうちの1つを注目点として設定する(ステップS114)。1つの注目点を設定することにより、図9などで説明したように、1つの単位計測対象範囲OBJuが定まる。
次に、掘削必要領域判定部403は、ステップS114により設定した注目点に応じて要否判定対象とされた計測点MPのそれぞれについて掘削要否判定を行う(ステップS115)。要否判定対象となる計測点MPは、図13にて説明したように、注目点及び注目点に隣接する隣接点としての各計測点MPのうち、未だ掘削要否判定が行われていない計測点MPである。
掘削必要領域判定部403は、ステップS115による掘削要否判定の結果に基づいて、対応の単位計測対象範囲OBJuにおける単位掘削必要領域DARuを形成する(ステップS116)。ただし、単位計測対象範囲OBJuにおいて掘削が必要であると判定された計測点MPの数が3未満である場合には、ステップS116にて単位掘削必要領域DARuは形成されない。
次に、掘削必要領域判定部403は、ステップS116により形成された単位掘削必要領域DARuがこれまでにおいて形成されていると連結可能であれば、連結を行う(ステップS117)。
ステップS117の処理の後、掘削必要領域判定部403は、計測対象範囲位置情報に含まれる全ての計測点MPについての掘削要否判定を完了したか否かについて判定する(ステップS118)。
全ての計測点MPについての掘削要否判定が完了していない場合(ステップS118−NO)、掘削必要領域判定部403は、ステップS114に処理を戻す。これにより、次の注目点としての計測点MPが設定され、新たな要否判定対象の計測点MPについての掘削要否判定と、掘削要否判定結果に応じた単位掘削必要領域DARuの形成と、これまでに形成されている掘削必要領域DARへの単位掘削必要領域DARuの連結が行われる。このようにして、ステップS114〜S117の処理が繰り返されていくことで、実掘削必要領域PTに対応する形状に近づいていくようにして掘削必要領域DARが形成されていく。
そして、全ての計測点MPについての掘削要否判定が完了すると(ステップS118−YES)、掘削必要領域判定部403は、これまでのステップS114〜S118の処理によって掘削必要領域DARが形成されたか否かについて判定する(ステップS119)。
掘削必要領域DARが形成されていた場合(ステップS119−YES)、画像生成部404は、投射用画像Ppcsを生成する(ステップS120)。ここで、画像生成部404は、図14〜図16により説明したように、投射用画像Ppcsの生成にあたり、掘削必要領域DARの形状に応じて掘削必要領域画像Pdarを歪ませる処理を行う。
そして、画像出力部405は、ステップS120により生成された投射用画像Ppcsをプロジェクタ540に出力する(ステップS121)。
ステップS121により投射用画像Ppcsが出力されたことに応じて、プロジェクタ540は、投射用画像Ppcsを投射する。これにより、トンネルTNの坑内において計測対象範囲OBJに対応する位置には投射画像Pprjが表示される。このとき、投射画像Pprjにおける掘削必要領域画像Pdarは実掘削必要領域PTに位置範囲が合致する状態となっている。
そこで、作業者は、表示された掘削必要領域画像Pdarをガイドとして掘削すべき箇所を判断し、掘削作業を行う(ステップS105)。そして、例えば或る時間にわたって掘削作業を行った後、作業者は、例えば計測処理装置400に対して操作を行い、計測処理装置400にステップS112以降の処理を再開させる。
このようにステップS105による掘削の工程とともに、計測処理装置400によるステップS112〜S121の処理が繰り返されるうちに、或る段階にてステップS119にて掘削必要領域DARが形成されなくなった(掘削必要領域DARが無い)ことが判定されることになる。この場合、対応の計測対象範囲OBJについては掘削が完了したとして、同図の工程が完了する。
なお、図示は省略するが、ステップS119にて掘削必要領域DARが形成されなくなったことが判定された場合には、対応の計測対象範囲OBJを対象とする掘削が完了したことを作業者に通知する画像がプロジェクタ540により投射されるようにしてもよい。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。本実施形態においては、3次元スキャナ530による測定から測定結果に基づく掘削必要領域DARの判定と掘削必要領域画像Pdarを含む投射用画像の投射までの工程が、掘削必要領域DARの無いことが判定されるまで一定時間ごとに繰り返し実行される。
本実施形態に対応する計測処理装置400の構成例について、再度、図17を参照して説明する。本実施形態における計測処理装置400は、時間監視部406をさらに備える。
時間監視部406は、一定時間ごとに3次元スキャナ530による計測が行われるように制御を行う。このために、時間監視部406は、一定時間が経過するごとに、計測結果取得部402に計測対象範囲位置情報の取得を指示する。
指示を受けた計測結果取得部402は、3次元スキャナ530による計測を実行させ、計測結果としての計測対象範囲位置情報を取得する。そして、掘削必要領域判定部403、画像生成部404及び画像出力部405は、計測結果取得部402により計測対象範囲位置情報が取得されたことに応じて、それぞれの処理を実行する。
上記のような処理が行われることで、本実施形態においては、一定時間ごとに掘削必要領域DARについての判定結果が更新され、これに伴って、掘削必要領域画像Pdarとして更新された判定結果が反映されるように投射画像Pprjの表示も更新される。なお、3次元スキャナ530が計測を開始してから掘削必要領域DARについての判定が行われ、投射画像Pprjの表示が更新されるまでには1分ほどを要する。
この場合、作業者は、投射画像Pprjの表示が更新されたタイミングで掘削作業を開始し、3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでには掘削作業を中断する。作業者は、3次元スキャナ530による次の計測が開始され、投射画像Pprjの表示が更新されるまで待機し、投射画像Pprjの表示が更新されると再び掘削作業を開始する。このようにして、第2実施形態においては、一定時間ごとに3次元スキャナ530による計測が行われ、これに伴って投射画像Pprjの表示が更新される。この場合、作業者は、例えば3次元スキャナ530による次の計測を開始させるための操作を逐一行う必要がなくなる。
例えば、投射画像Pprjの表示が更新されてから3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでの時間は、作業者が時計などを見て把握するようにしてもよい。しかし、この場合には掘削作業が再開されるごとに作業者が時間を管理しなければならず,作業者の負担になる場合がある。
そこで、本実施形態においては、計測処理装置400が、3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでの時間を投射画像Pprjにおいて表示させる。
図19は、投射画像Pprjにおいて3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでの時間を表示させる態様の一例を示している。同図の例では、掘削必要領域画像Pdarにおいて、3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでの残り時間が2分15秒であることが示されている。時間経過にしたがって、掘削必要領域画像Pdarにおいて示される残り時間は少なくなっていく。作業者は、表示される残り時間を確認しながら掘削作業を行い、残り時間が「0」となるまでに掘削作業を中断させることができる。
このようにすれば、作業者が時計を見ながら3次元スキャナ530による次の計測が開始されるまでの残り時間を把握する必要はなくなり、作業効率を向上させることができる。
図20のフローチャートは、本実施形態における計測処理装置400が実行する掘削ガイド動作対応処理(ステップS104A)の手順例を示している。
なお、図18においてステップS101〜S103として示した、投射距離Lの算出、計測システムの設置、トータルステーション100を用いた位置計測投射装置500の位置及び方向の測定の各工程は、本実施形態においても、同図の掘削ガイド動作対応処理(ステップS104A)が実行される前の段階にて行われる。
同図において、ステップS131は、図18のステップS111と同様である。つまり、計測処理装置400における位置方向情報取得部401は、トータルステーション100により計測された位置計測投射装置500の位置と方向とを示す計測投射位置方向情報を取得する。
また、時間監視部406は、以降の掘削必要領域に関する計測の開始に先立ち、計測時間間隔を入力する(ステップS132)。計測時間間隔は、3次元スキャナ530による計測が開始される時間間隔である。
作業者は、計測時間間隔の値を指定する操作を行う。作業者は、例えばトンネルTNの坑内の壁面の硬さなどの状況を考慮して、例えば一回の計測に対応する掘削作業に適した時間長を決定し、決定した時間長に応じて計測時間間隔を決定すればよい。
時間監視部406は、操作によって指定された時間間隔の値を計測時間間隔として入力する。
そして、例えば計測処理装置400に計測開始を指示する操作が行われることに応じて、以下の処理が開始される。
まず、計測処理装置400における時間監視部406は、ステップS132により入力した計測時間間隔に応じたタイマ値が設定されるようにタイマをリセットしたうえで、タイマを起動し、タイマ値のダウンカウントを実行する(ステップS133)。
続く、ステップS134〜S141の処理は、図18のステップS112〜S119の処理と同様である。
そして、ステップS141において掘削必要領域DARの形成されたことが判定された場合には、画像生成部404は投射用画像Ppcsの生成を開始する(ステップS142)。画像生成部404は、投射用画像Ppcsの生成にあたり、掘削必要領域DARの形状に応じて掘削必要領域画像Pdarを歪ませるとともに、現在においてタイマがカウントしているタイマ値に応じた残り時間の画像を合成する。
そして、画像出力部405は、ステップS141により生成された投射用画像Ppcsの出力を開始する(ステップS143)。これにより、以降において、図19に例示したように、次の3次元スキャナ530の計測開始までの残り時間が示される投射画像Pprjの表示が開始され、時間経過に応じて投射画像Pprjにおける残り時間が少なくなっていく。
作業者は、ステップS142により更新された投射画像Pprjの表示が開始され、表示される残り時間が「0」となるまでの間に掘削作業を進める。
時間監視部406は、ステップS133にて起動させたタイマのタイマ値が「0」となるのを待機する(ステップS144−NO)。そして、タイマ値が「0」となって(ステップS144−YES)、3次元スキャナ530による次の計測を開始すべきタイミングに至ると、ステップS113に処理が戻される。これにより、本実施形態においては、特に作業者が操作を行わなくとも、計測時間間隔ごとに3次元スキャナ530による計測と、計測結果に応じた投射画像Pprjの更新が行われる。作業者は、更新された投射画像Pprjにおける掘削必要領域画像Pdarにより掘削箇所を確認しながら掘削を行う。
そして、対応の計測対象範囲OBJにおける実掘削必要領域PTの掘削が完了すると、ステップS140において掘削必要領域DARが形成されなかったことが判定され、同図の処理が終了される。この場合にも、ステップS140にて掘削必要領域DARが形成されなくなったことが判定された場合には、対応の計測対象範囲OBJについての掘削が完了したことを作業者に通知するメッセージの画像がプロジェクタ540により投射されるようにしてもよい。
なお、これまでの説明においては、トンネルTNの坑内において1つの位置計測投射装置500を設置し、1つの計測対象範囲OBJにおける掘削必要領域DARを判定し、画像を投射する例を挙げていた。しかし、計測対象範囲OBJの面積が広いような場合には、例えば複数の計測対象範囲OBJがつながるように複数の位置計測投射装置500を設置してもよい。これにより、広い計測対象範囲に対応して掘削必要領域DARの判定と画像の投射とを行うことが可能になる。
なお、これまでの説明においては、トンネルにおける堀り残しの箇所を判定し、投射画像によりガイドする場合について説明した。しかし、本実施形態の構成は、例えばトンネルにおける設計断面積よりも大きく掘削する余掘り量の管理にも適用できる。
また、本実施形態の構成は、曲面切羽のような複雑な形状の掘削に対しても有効である。
さらに本実施形態の構成は、トンネルにおける壁面の管理だけではなく、例えば盛り土の工程にも有効に適用できる。
なお、上述の計測処理装置400としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の計測処理装置400としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
100 トータルステーション、200 PC、300 ルータ、400 計測処理装置、401 位置方向情報取得部、402 計測結果取得部、403 掘削必要領域判定部、404 画像生成部、405 画像出力部、406 時間監視部、500 位置計測投射装置、510 筐体、511 開口部、520A,520B プリズム、520B プリズム、530 3次元スキャナ、540 プロジェクタ

Claims (6)

  1. 3次元形状を計測する3次元スキャナと、計測処理装置と、入力された画像を投射する投射装置とを備え、
    前記計測処理装置は、
    前記3次元スキャナにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定部と、
    前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる前記変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部により生成された投射用画像が投射装置により投射されるように出力する画像出力部とを備える
    計測システム。
  2. 前記画像生成部は、
    前記変形必要領域判定部により変形必要領域の無いことが判定された場合には、前記変形必要領域の画像を含む投射用画像の生成を行わない
    請求項1に記載の計測システム。
  3. 前記変形必要領域判定部は、
    一定の時間間隔ごとに前記3次元スキャナが計測した計測対象範囲の3次元形状に基づいて変形必要領域を判定し、
    前記画像生成部は、
    前記変形必要領域判定部により一定の時間間隔ごとに変形必要領域が判定されることに応じて前記投射用画像を生成する
    請求項1または2に記載の計測システム。
  4. 前記画像生成部は、3次元スキャナによる次の計測が開始されるまでの時間を示す前記投射用画像を生成する
    請求項3に記載の計測システム。
  5. 3次元スキャナにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定部と、
    前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる前記変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部により生成された投射用画像が投射装置により投射されるように出力する画像出力部と
    を備える計測処理装置。
  6. 3次元スキャナにより計測対象範囲の3次元形状を計測する形状計測ステップと、
    前記形状計測ステップにより計測された計測対象範囲の3次元形状に基づいて、前記計測対象範囲において変形が必要な変形必要領域を判定する変形必要領域判定ステップと、
    前記計測対象範囲に投射した際に、投射により表示された投射画像に含まれる変形必要領域の画像が実の変形必要領域の位置範囲と合致するように形状に歪みを与えた変形必要領域の画像を含む投射用画像を生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップにより生成された投射用画像を投射装置により投射する投射ステップと
    を含む計測方法。
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