JP7089993B2 - 覆工補強鉄筋施工支援方法及び覆工補強鉄筋施工支援装置 - Google Patents

覆工補強鉄筋施工支援方法及び覆工補強鉄筋施工支援装置 Download PDF

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Description

本発明は、迅速かつ容易に覆工コンクリートの補強鉄筋施工を行えるように支援することができる覆工補強鉄筋施工支援方法及び覆工補強鉄筋施工支援装置に関する。
山岳トンネルでは、坑口部付近、土被りの小さい区間、他の構造物と近接している等の場合、覆工コンクリートを補強鉄筋で補強した構造にする場合がある(非特許文献1参照)。この補強鉄筋は、吹付けコンクリートや鋼製支保工に設置した吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋に結束し固定される。例えば、図1に示すように、吹付けコンクリート2に吊り鉄筋金具4が配置され、この吊り鉄筋金具4に片ねじ鉄筋5が配置され、片ねじ鉄筋5に補強鉄筋3が結束される。一般に、吊り鉄筋金具4は、1つのトンネル断面に約10個、1~2m毎の各支保工に設置される。
吊り鉄筋金具4は、貫通式と非貫通式とに分類され、貫通式にはアンカー方式(図1参照)、溶接方式(図22参照)があり、非貫通式には、クリップ方式(図23参照)がある。
アンカー方式は、図1に示すように、防水シート6の設置後に防水シート6に穴をあけ、吹付けコンクリート2にアンカーボルト7を打ち込んだ後に、アンカーボルト7のボルト部に止水材8、長ナット9を設置する方法である。
溶接方式は、図22に示すように、溶接ベースである鋼製支保工201にボルト付きプレート202を溶接し、防水シート6の設置後に防水シート6に穴を開け、ボルト付きプレート202のボルト部に止水材8、長ナット9を設置する方法である。
クリップ方式は、図23に示すように、鋼製支保工201にプレート(受け皿)302を溶接し、防水シート6の設置後にクリップ309とプレート302とで防水シート6を挟む方法である。
従来の覆工補強鉄筋の施工では、アンカーボルト、溶接ベース、プレート等の設置箇所の位置出しは、光波測距計を用いて行われ、位置出し後にスプレー等でマーキングを行う場合がある。その後、アンカーボルト、溶接ベース、プレート等の設置が行われ、止水材、長ナットまたはクリップ、片ねじ鉄筋を設置する。さらに、片ねじ鉄筋の切断や、段取り筋、主筋、配力筋などの鉄筋の配置が行われる。この片ねじ鉄筋の切断位置や鉄筋の配置位置の位置出しでも光波測距計が用いられる場合がある。
なお、特許文献1には、3Dスキャナを用いてトンネルの形状を計測し、演算装置を用いて計測結果から掘削の必要性の判定を行い、掘削の必要な箇所と不要な箇所の色とが異なる画像を生成し、プロジェクタを用いてその画像を照射し、掘削の必要な箇所の指示を行う方法が記載されている。
また、非特許文献2には、計測点の間隔や精度が数mmで計測対象物の形状を細かく計測することができる3Dスキャナが記載されている。
特開2017-58312号公報
東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社:設計要領 第三集 トンネル建設編 トンネル本体工、pp.4-76~4-77、2016 (一財)建築コスト管理システム研究所・新技術調査検討会:3Dスキャナーの活用について、季刊「建築コスト研究」、第88号、pp.42-43、2015
従来の覆工補強鉄筋の施工では、光波測距計を用いて、アンカーボルト、溶接ベース、プレート等の設置箇所、片ねじ鉄筋の切断箇所、段取り筋等の鉄筋の設置箇所の位置出しを行った後、その位置にマーキングを行うようにしていたので、施工に手間と時間がかかるという問題があった。
このマーキング作業は、山岳トンネル内の不安定な足場での作業であり、容易な作業ではなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、迅速かつ容易に覆工コンクリートの補強鉄筋施工を行えるように支援することができる覆工補強鉄筋施工支援方法及び覆工補強鉄筋施工支援装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援方法は、トンネル内周面に打設される覆工コンクリートを補強する補強鉄筋を配置するための吊り鉄筋金具の配置箇所を提示する支援を行う覆工補強鉄筋施工支援方法であって、前記トンネル内に3Dスキャナを配置し、前記トンネル内周面をスキャンする形状計測を行って前記トンネル内周面の点群データを取得する初期形状計測工程と、予め設計された前記吊り鉄筋金具の配置箇所を中心とする所定範囲内の前記点群データを抽出する初期抽出工程と、前記初期抽出工程で抽出された点群データを前記吊り鉄筋金具の配置箇所として吹付けコンクリートの表面を覆う防水シート上に提示する照射画像を作成して照射する初期照射工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援方法は、上記の発明において、前記初期抽出工程で抽出された点群データのそれぞれに対し、該点群データの位置に配置される前記吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋の長さを判定する長さ判定工程を含み、前記初期照射工程は、前記初期抽出工程で抽出された各点群データに対し、判定された片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報を付与した照射画像を作成して照射することを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援方法は、上記の発明において、前記片ねじ鉄筋は、予め所定の長さに切断されており、前記片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報は、該所定の長さに対応していることを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援方法は、上記の発明において、前記片ねじ鉄筋が結束された前記吊り鉄筋金具を含む前記トンネル内周面の点群データを取得する配筋前形状計測工程と、予め設計され前記片ねじ鉄筋上の段取り筋が配置される段取り筋位置よりも内空側の点群データと外側の点群データとに判別する配筋前判別工程と、前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報を付与した照射画像を作成して照射する配筋前照射工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援装置は、トンネル内周面に打設される覆工コンクリートを補強する補強鉄筋を配置するための吊り鉄筋金具の配置箇所を提示する支援を行う覆工補強鉄筋施工支援装置であって、前記トンネル内に3Dスキャナを配置し、前記トンネル内周面をスキャンする形状計測を行って前記トンネル内周面の点群データを取得する3Dスキャナと、予め設計された前記吊り鉄筋金具の配置箇所を中心とする所定範囲内の前記点群データを抽出し、該抽出された点群データを前記吊り鉄筋金具の配置箇所として吹付けコンクリートの表面を覆う防水シート上に提示する照射画像を作成する演算装置と、前記3Dスキャナに固定され、前記照射画像を照射する照射装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援装置は、上記の発明において、前記演算装置は、抽出された点群データのそれぞれに対し、該点群データの位置に配置される前記吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋の長さを判定し、各点群データに対し、判定された片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報を付与した照射画像を作成し、前記照射装置は、色情報が付与された照射画像を照射することを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援装置は、上記の発明において、前記片ねじ鉄筋は、予め所定の長さに切断されており、前記片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報は、該所定の長さに対応していることを特徴とする。
また、本発明にかかる覆工補強鉄筋施工支援装置は、上記の発明において、前記3Dスキャナは、前記片ねじ鉄筋が結束された前記吊り鉄筋金具を含む前記トンネル内周面の点群データを取得し、前記演算装置は、予め設計され前記片ねじ鉄筋上の段取り筋が配置される段取り筋位置よりも内空側の点群データと外側の点群データとに判別し、前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報を付与した照射画像を作成し、前記照射装置は、前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報が付与された照射画像を照射することを特徴とする。
本発明によれば、生成及び照射された照射画像をもとに、迅速かつ容易に覆工コンクリートの補強鉄筋施工を行うことができる。
図1は、トンネル内で吹付けコンクリートに補強鉄筋を配置する一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態である覆工補強鉄筋施工支援装置の構成を示す図である。 図3は、図2に示した覆工補強鉄筋施工支援装置1を構成する形状計測・照射装置10の詳細構成を示す図である。 図4は、トンネルT内に配置された覆工補強鉄筋施工支援装置の配置状況を示す斜視図である。 図5は、3Dスキャナによって計測された3次元の点群データを示す図である。 図6は、本発明の実施の形態である覆工補強鉄筋施工支援処理手順を示すフローチャートである。 図7は、形状計測座標をトンネル内座標に変換する座標変換処理を説明する説明図である。 図8は、上半支保工と下半支保工の片側の曲率が一定である支保パターンの山岳トンネルの一例を示す図である。 図9は、マーカー設置状況を示す図である。 図10は、3Dスキャナによるマーカーの位置計測結果の例を示す図である。 図11は、3Dスキャナで計測された点群データと予め設計されたアンカーボルトの配置位置との関係をトンネルの坑口部からトンネル進行方向をみた一点透視図である。 図12は、予め設計されたアンカーボルトの設置箇所を中心とする球内領域内の点群データの抽出を説明する説明図である。 図13は、球内領域内の点群データを複数抽出する意味を説明する説明図である。 図14は、設置する片ねじ鉄筋の具体的な長さ判定処理を説明する説明図である。 図15は、抽出された点群データに対する色情報の付与内容を説明する説明図である。 図16は、アンカーボルト7を設置する際、防水シートを吹付けコンクリートの表面に押え付ける意味を説明する説明図である。 図17は、トンネル内周面の防水シート上に初期画像である照射画像を照射した状態を示す一点透視図である。 図18は、段取り筋を配置する設計上の位置と片ねじ鉄筋の形状を示す点群データとの関係を示す図である。 図19は、配筋前画像である照射画像を照射した状態を示す一点透視図である。 図20は、フレキシブル取付具を有した覆工補強鉄筋施工支援装置の構成を示す平面図、正面図、及び、側面図である。 図21は、フレキシブル取付具を用いて覆工補強鉄筋施工支援装置が鋼製支保工に取り付けられた状態を示す図である。 図22は、溶接方式の吊り鉄筋金具の構成を示す図である。 図23は、クリップ方式の吊り鉄筋金具の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
[覆工コンクリートの補強鉄筋施工の概要]
図1は、山岳トンネル内における覆工コンクリートの補強鉄筋施工の概要を示す図である。図1に示すように、地山100を掘削したトンネルTでは、坑口部付近、土被りの小さい区間、他の構造物と近接している等の場合、吹付けコンクリート2を、段取り筋3aを含む補強鉄筋3で補強した構造にする。この補強鉄筋3は、吹付けコンクリート2に設置した吊り鉄筋金具4の片ねじ鉄筋5に結束して固定される。吊り鉄筋金具4は、トンネルTの1つの断面に約10個、1~2m毎の各支保工に設置される。
図1に示した補強鉄筋施工はアンカー方式であり、吹付けコンクリート2の表面に防水シート6の設置後に防水シート6に穴をあけ、吹付けコンクリート2にアンカーボルト7を打ち込んだ後に、ボルト部に止水材8、長ナット9を設置する。そして、この長ナット9に片ねじ鉄筋5が固定される。なお、破線で示す面S1は、吹付けコンクリート2の設計面である。
なお、センターラインCLは、支保パターンのセンターラインであり、トンネルTの円弧の中心を通る鉛直線である。また、スプリングラインSLは、支保パターンのうち、上半支保工のはじまる位置を通る水平線である。そして、センターラインCLとスプリングラインSLの交点は、x軸となる。
[全体構成と配置]
図2は、本発明の実施の形態である覆工補強鉄筋施工支援装置1の構成を示す図である。また、図3は、図2に示した覆工補強鉄筋施工支援装置1を構成する形状計測・照射装置10の詳細構成を示す図である。本実施の形態では、掘削中の山岳トンネル内に覆工補強鉄筋施工支援装置1を配置する例を挙げて説明する。なお、以下、補強鉄筋施工としてアンカー方式を採用した場合について説明するが、他の補強鉄筋施工として上記の溶接方式やクリップ方式などの他の方式であってもよい。
図2に示すように、覆工補強鉄筋施工支援装置1は、三脚14によって支持された形状計測・照射装置10と演算装置15とを有する。形状計測・照射装置10は、3Dスキャナ11とプロジェクタ12とを有する。3Dスキャナ11とプロジェクタ12とは、それぞれ演算装置15に電気的に接続される。
図3に示すように、プロジェクタ12は、保護容器13内に配置され、照射画像の照射方向A2(ξ方向)側に開口部13aが形成されている。保護容器13の上部(ζ方向)には、3Dスキャナ11が固定配置される。保護容器13の下部には、三脚14を取り付けるねじ穴13bが形成されている。
3Dスキャナ11は、全周方向A1にレーザー光を照射してトンネル内周面をスキャンする形状計測を行ってトンネル内周面の点群データを取得する。また、3Dスキャナ11は、片ねじ鉄筋が結束された吊り鉄筋金具を含むトンネル内周面の点群データを取得する。
演算装置15は、予め設計された吊り鉄筋金具の配置箇所を中心とする所定範囲内の点群データを抽出し、該抽出された点群データを吊り鉄筋金具の配置箇所として吹付けコンクリート2の表面を覆う防水シート6上に提示する照射画像を作成する。この照射画像では、抽出された点群データのそれぞれに対し、該点群データの位置に配置される吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋の長さを判定し、各点群データに対し、判定された片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報が付与される。
また、演算装置15は、片ねじ鉄筋に補強鉄筋を結束する配筋前に、予め設計された、片ねじ鉄筋上の段取り筋が配置される段取り筋位置よりも内空側の点群データと外側の点群データとを抽出し、内空側の点群データと外側の点群データとに対して異なる色情報を付与した照射画像を作成する。
プロジェクタ12は、生成された照射画像を吹付け面に照射する。なお、3Dスキャナ11は、そのξ、η軸が水平方向に、ζ軸が鉛直方向になるように設置される。
図4は、トンネルT内に配置された覆工補強鉄筋施工支援装置1の配置状況を示す斜視図である。トンネルTは、x、y、zの直交座標系であり、x軸及びy軸を水平方向とし、z軸を鉛直方向としている。なお、上記のように、y軸はスプリングラインSL方向であり、z軸は、センターラインCL方向である。x軸は、切羽E方向、すなわちトンネルの掘削進行方向に向いている。トンネルT内に配置される覆工補強鉄筋施工支援装置1は、ξ、η、ζの直交座標系であり、x、y、zの直交座標系とは一致していない。3Dスキャナ11は、トンネルT内に配置された状態で、トンネルTの内部をスキャンし、少なくともトンネルTの内周面の3次元形状を計測する。図5は、3次元位置を点群データとして表している。
[覆工補強鉄筋施工支援処理]
ここで、図6に示したフローチャートを参照して、本発明の実施の形態である覆工補強鉄筋施工支援処理手順について説明する。図4に示すように、まず、形状計測・照射装置10をトンネルT内に設置する(ステップS101)。この設置は、たとえば、水準器などを取り付けておき、η軸、ξ軸が水平方向となるようにすることが好ましい。この設置によって、x、y、zのトンネルT内の直交座標系に対して、ξ軸、η軸がそれぞれ、x軸、y軸に対して所定回転角θ分、ずれたξ、η、ζの直交座標系となる。ζ軸は、z軸と一致したものとなる。
その後、3Dスキャナ11は、トンネルTのトンネル内周面の形状計測を行う(ステップS102)。この形状計測によって、図5に示した3次元位置の点群データを得ることができる。特に、吹付けコンクリート2が吹き付けられた内周面の形状の点群データが得られるが、トンネル内周面でアンカーボルト7の設置箇所が広範囲に含まれることが好ましい。
その後、演算装置15は、得られた3次元位置の形状計測座標が、ξ、η、ζの直交座標系であるため、トンネルT内座標であるx、y、zの直交座標系に座標変換する(ステップS103)。
ここで、図7を参照して、ステップS103による座標変換処理について説明する。まず、3Dスキャナ11による3次元位置の計測結果をηζ平面に投影し、η軸方向、ζ軸方向の最大値ηmax、最小値ηmin、最大値ζmax、最小値ζminを求める。そして、最大値ηmax、最小値ηmin、最大値ζmax、最小値ζminをもとに長方形の面積Aηζを求める。同じ処理をζ軸周りに所定回転角θごとに回転させて、面積Aηζが最小となる時、回転角θζを求める。そして、回転角θζを用いてζ軸回りに3次元位置の計測結果を回転させる。これによって、y、z軸とη、ζ軸との方向が一致する。
その後、トンネル内座標における3Dスキャナ11の中心位置Oの位置特定処理を行う。まず、円の最小二乗法により特定のアーチの中心を取得する(ステップS104)。ステップS104では、まず、3Dスキャナ11の形状計測結果を用いて円の最小二乗法により、3Dスキャナ11のセンサーの中心位置Oの座標が、トンネルTの横断面(yz平面)上でどの位置に存在するかを算出する。形状計測結果はトンネルの軸と3Dスキャナ11のセンサーの軸の傾きを求める際に使用した形状計測結果を使用する。山岳トンネルの支保は一部の曲率が一定であるため、その部分の形状計測結果を円の最小二乗法に使用する。本実施の形態では、図8に示すように、上半支保工と下半支保工の片側の曲率が一定である支保パターンの山岳トンネルを仮定する。例えば上半支保工の形状計測結果を用いて、アーチの中心座標とアーチの半径を求める場合、3Dスキャナの形状計測結果からアーチの中心座標が求まると、その中心座標と3Dスキャナのセンサーの中心座標との相対関係が求まる。
なお、上述した回転角θの座標変換は、一般に、θを用いた下記の式(1)の回転行列により、計測点(Ξi,Ηi,Ζi)を、たとえばζ軸周りに回転し、点(ξi,ηi,ζi)に変換を行う。これにより、ξ、η軸とx、y軸の方向を一致させることができる。
Figure 0007089993000001
一般にηζ平面上に存在し、中心の座標が(a,b)、半径rの円の方程式は式(2)で表される。
Figure 0007089993000002
円の最小二乗法では式(2)の右辺を0となるように変形し、2乗の総和を求める(式(3))。
Figure 0007089993000003
式(3)を展開すると式(4)が得られる。
Figure 0007089993000004
ただし、
Figure 0007089993000005
Figure 0007089993000006
Figure 0007089993000007
式(4)をA、B、Cについて偏微分すると、
Figure 0007089993000008
Figure 0007089993000009
Figure 0007089993000010
行列を用いて式(8)~(10)を解くと、式(11)に示すように、
Figure 0007089993000011
となり、A、B、Cが求まる。式(5)~(7)にA、B、Cを代入することにより、円の中心(a,b)と円の半径rが求まる。ここでy、z軸の直交座標系における3Dスキャナのセンサーの中心座標は(y,z)=(-a,-b)となる。
次に、プリズム31にマーカー32を設置し、球の最小二乗法により得られたマーカー32の中心座標から、トンネル直交座標系(xyz)における3Dスキャナ11のセンサーのx座標を取得する(ステップS105)。まず、図9に示すように、トンネル既設部の断面の内空変位や沈下を計測するために吹付けコンクリート2に設置されているプリズム31に半球状のマーカー32を設置し、3Dスキャナ11により形状計測を行う。ここでは球の最小二乗法と、プリズム31の座標値が既知であることを利用する。
図10にマーカー32をトンネルT内に設置した際に3Dスキャナ11により計測された点群データの例を示す。球の最小二乗法により半球状のマーカー32の中心座標を求めるので、点群データにおける評価点の抽出を行う。マーカー32の中心の座標はプリズム31の座標(g,h,j)と一致していると仮定する。
一般に直交座標系(ξηζ)の空間上に存在し、中心の座標が(k,l,m)、半径Rの球の方程式は式(12)で表される。
Figure 0007089993000012
球の最小二乗法では式(12)の右辺を0となるように変形し、2乗の総和を求める(式(13))。
Figure 0007089993000013
式(13)を展開すると式(14)が得られる。
Figure 0007089993000014
ただし、
Figure 0007089993000015
Figure 0007089993000016
Figure 0007089993000017
Figure 0007089993000018
式(14)をD、E、F、Gについて偏微分すると、
Figure 0007089993000019
Figure 0007089993000020
Figure 0007089993000021
Figure 0007089993000022
行列を用いて式(19)~(22)を解くと、式(23)に示すように、
Figure 0007089993000023
となり、D、E、F、Gが求まる。式(15)~(18)にD、E、F、Gを代入することにより、半球の中心(k,l,m)と半球の半径Rが求まる。
プリズム31はトンネル既設部の内空変位量や沈下量の日常の計測に使用されているものを使用するため、トンネルの座標系(xyz)におけるプリズム31の座標(g,h,j)は既知とする。プリズム31のx座標値gと、球の最小二乗法により得られたプリズム31のξ座標値kの差により、3Dスキャナのセンサーのx座標値fは式(24)より得られる。
Figure 0007089993000024
これによりトンネルの直交座標系(xyz)における3Dスキャナのセンサーの位置座標が(x,y,z)=(f,-a,-b)と求まる。
このように、3Dスキャナ11を用いたトンネルの既設部の形状計測結果から、円の最小二乗法を用いてトンネルにおける3Dスキャナのセンサー中心のy、z座標値を推定し、プリズム31に設置したマーカー32の形状計測結果から球の最小二乗法を用いて、トンネルにおける3Dスキャナ11のセンサー中心のx座標値を推定することができ、使用する機材やトータルステーションの自己位置推定という手間を削減することができる。
その後、演算装置15は、作成する照射画像は、初期画像か配筋前画像かを判定する(ステップS106)。初期画像は、吊り鉄筋金具4が設置されておらず、アンカーボルト7を設置する前に用いる照射画像である。一方、配筋前画像は、吊り鉄筋金具4の片ねじ鉄筋5が設置された状態で、施工後半で補強鉄筋を配置する前に用いる照射画像である。
作成する照射画像が初期画像である場合(ステップS106,初期画像)、初期画像の生成処理(ステップS107~S109)と防水シート6の設置処理(ステップS110)とが平行して行われ、初期画像の生成処理(ステップS107~S109)と防水シート6の設置処理(ステップS110)とが終了した時点で、ステップS111に移行する。
初期画像の生成処理(ステップS107~S109)では、まず、アンカーボルト7の設置箇所近傍の計測点を抽出する(ステップS107)。すなわち、予め設計された吊り鉄筋金具4の配置箇所を中心とする球内領域などの所定範囲内の点群データを抽出する。
図11は、3Dスキャナ11で計測された点群データDと予め設計されたアンカーボルト7の配置位置PAとの関係を示す、トンネルTの坑口部からトンネル進行方向をみた一点透視図である。なお、覆工補強鉄筋施工支援装置1は路盤B上に配置されている。図12の左図に示すように、吹付けコンクリート2の内表面には、計測された点群データDが存在する。演算装置15は、図12の右図に示すように、予め設計されたアンカーボルト7の設置位置PAを中心とする半径dの球内領域EAの点群データDを抽出する。
なお、この球内領域EAの点群データDの抽出では、複数の点群データDを抽出できるような球内領域EAを設定している。1点のみの点群データDを抽出すると、その後の照射画像で照射される点群データDの画像領域が小さく、視認しにくくなるからである。また、複数の点群データDを抽出しているのは、図13に示すように、吹付けコンクリート2の内表面には凹凸があり、1点のみの点群データDを抽出すると、3Dスキャナ11が吹付けコンクリート2の内表面位置を誤認する場合(点群データD´)があり、この誤認した点群データD´の位置が球内領域EAにアンカーボルト7の配置位置PAとして支配的になってしまうからである。特に、このアンカーボルト7の配置位置PAの位置を誤認すると、後述する片ねじ鉄筋の長さ判定が誤ったものとなってしまう。
その後、演算装置15は、抽出された各点群データDの位置と吊り鉄筋金具4の設計データとをもとに、設置する片ねじ鉄筋5の長さを判定する(ステップS108)。
図14は、設置する片ねじ鉄筋5の具体的な長さ判定処理を説明する説明図である。図14に示すように、抽出された点群データDの計測点DD(yi,zi)に設置する片ねじ鉄筋5の長さLbは、次式(25)を用いて求められる。
Lb=√(yi+zi)-Lcb-Ls …(25)
ただし、Lcbは、設計におけるトンネル中央位置Cから片ねじ鉄筋5の先端までの距離である。また、Lsは、アンカーボルト7のねじ部の長さである。なお、√(yi+zi)は、x軸上のトンネル中央位置C(y,z)=(0,0)から計測点DD(yi,zi)までの距離である。
その後、アンカーボルト7の設置位置である計測点DDと、この計測点DDに設置する片ねじ鉄筋5の長さを示す色情報を付与した照射画像を生成する(ステップS109)。例えば、ステップS108で判定された片ねじ鉄筋5の長さLbが
L1<Lb≦L2
である場合には、長さL2の片ねじ鉄筋5を設置し、
L2<Lb≦L3
である場合には、長さL3の片ねじ鉄筋5を設置し、
L3<Lb≦L4
である場合には、長さL4の片ねじ鉄筋5を設置することを提示するために、計測点DDの点群データDにそれぞれ長さL2,L3,L4に対応した色情報を付与する。具体的には、図15に示すように、長さL2,L3,L4に対してそれぞれ黄色、緑色、青色の色情報を付与する。図15では、トンネル中央位置Cに近い点群データD1に、短い長さL2に対応した黄色の色情報が付与され、点群データD1に比してトンネル中央位置Cから遠い点群データD2に、長さL3に対応した緑色の色情報が付与された照射画像が生成される。
なお、片ねじ鉄筋5は、予め長さL2,L3,L4に切断されたものが用意されている。これにより、片ねじ鉄筋5の設置時に、片ねじ鉄筋5が設置された状態で余分な長さを切断するという手間と時間を軽減することができる。
なお、ステップS108,S109の処理は、ステップS107で抽出された全ての点群データDに対して行われる。
一方、初期画像の生成処理(ステップS107~S109)の間に防水シート6の設置処理(ステップS110)が行われる。なお、防水シート6の設置処理(ステップS110)は、初期画像の生成処理(ステップS107~S109)の前後に行ってもよい。
初期画像の生成処理(ステップS107~S109)と防水シート6の設置処理(ステップS110)とが終了すると、ステップS109で生成した照射画像を照射し、この照射画像をもとに防水シート6を覆工コンクリートに押さえつけながらアンカーボルト7を照射画像DEの位置に設置する(ステップS111)。
ここで、アンカーボルト7を設置する際、図16(a)に示すように、防水シート6が吹付けコンクリート2の表面でたわんでいると、プロジェクタ12から照射される点群データDの照射画像DEは、防水シート6上に照射され、点群データDの計測点DDと一致しない。このため、図16(b)に示すように、防水シート6を吹付けコンクリート2の表面に押え付け、防水シート6を吹付けコンクリート2の表面に隙間なく密着させるようにする。これによって、点群データDの照射画像DEの位置と、点群データDの計測点DDの位置とが一致したものになる。
その後、アンカーボルト7に止水材8、長ナット9を設置する(ステップS112)。さらに、照射画像の色情報が示す長さの片ねじ鉄筋5を選択し、この選択した片ねじ鉄筋5を設置し(ステップS113)、この片ねじ鉄筋5がすべて設置された状態でステップS102に移行する。
図17は、トンネル内周面の防水シート6上に初期画像である照射画像を照射した状態を示す一点透視図である。図17に示すように、抽出された複数の点群データDは色情報をもった画像の塊となって照射される。アンカーボルト7は、この複数の点群データDの塊の中から選択された1つの点群データDの位置に設置され、この設置位置の色情報に対応した長さをもつ片ねじ鉄筋5が選択されて設置される。
したがって、点群データDに対応する位置にマーキング等を行う必要がないため、片ねじ鉄筋5の設置までの手間と時間とを低減することができる。
その後、ステップS102では、片ねじ鉄筋5が設置された状態のトンネル内周面の形状計測を行う。そして、ステップS106では、作成する照射画像は配筋前画像と判定される(ステップS106,配筋前画像)。
その後、演算装置15は、点群データDの各計測点DDが補強鉄筋3のうちの段取り筋3aを配置する設計上の位置よりも内空側か外側かを判別する(ステップS114)。そして、判別結果をもとに、内空側の点群データDと外側の点群データDとに対して異なる色情報を付与した配筋前画像である照射画像を生成する(ステップS115)。
例えば、図18(a)に示すように、点群データDは、防水シート6と片ねじ鉄筋5を形状計測したデータとして得られる。そして、ステップS114では、図18(b)に示すように、段取り筋3aを配置する設計上の位置PLよりも内空側か外側かを判別する。すなわち、点群データDの計測点DD(yi,zi)が次式(26)を満たす外側の場合には、点群データDの色情報を赤色にし、次式(27)を満たす内空側の場合には、点群データDの色情報を青色にする。
Lcs≧√(yi+zi) …(26)
Lcs<√(yi+zi) …(27)
ただし、Lcsは、設計におけるトンネル中央位置Cから段取り筋3aの設計上の位置PLまでの距離である。この結果、片ねじ鉄筋5上における青色と赤色との境界が段取り筋3aを設置する位置として投影されることになる。
すなわち、生成した照射画像をプロジェクタ12から照射し、段取り筋3aを設置する位置PLを示す照射画像をもとに段取り筋3aを設置し、補強鉄筋3を配置して(ステップS116)、本処理を終了する。
図19は、配筋前画像である照射画像を照射した状態を示す一点透視図である。図19に示すように、片ねじ鉄筋5上には、段取り筋3aを設置する位置PLが、内空面側の青色と、外側の赤色との境界として提示される。
これにより、施工する作業者は、照射画像をもとに段取り筋3aを設置する位置PLを直接視認することができ、段取り筋3aの設置を容易、かつ迅速に行うことができる。
なお、段取り筋3aを設置する位置PLに限らず、主筋や配力筋などの補強鉄筋3を設置する位置PLを示す照射画像を生成して照射するようにしてもよい。
本実施の形態では、光波測距計でのアンカーボルトやボルト付きプレート等の位置出しに対して、1回の坑内の形状計測により、複数のアンカーボルトやボルト付きプレート等の設置位置を判定することができ、さらに、初期画像である照射画像の照射により、アンカーボルトやボルト付きプレート等の設置位置を直接視認できるので、スプレーでのマーキングの作業が不要となり、作業の手間及び時間を削減することができる。
また、従来は片ねじ鉄筋が長ナットに接続された後に、覆工コンクリートのかぶりを侵す分、足場が不安定な状態で片ねじ鉄筋を切断する必要があったが、本実施の形態では、片ねじ鉄筋の設置前に切断が不要な長さの片ねじ鉄筋の選択を行うようにしているので、片ねじ鉄筋の設置後に片ねじ鉄筋の切断作業が不要となり、片ねじ鉄筋の設置にかかる手間及び時間を削減することができる。
さらに、本実施の形態では、段取り筋3aなどの補強鉄筋3の配置位置を示す照射画像を照射するようにしているので、補強鉄筋3の設置にかかる手間及び時間を削減することができる。
なお、上記の実施の形態に示した覆工補強鉄筋施工支援装置1では、三脚14を用いて形状計測・照射装置10をトンネルT内に配置していたが、これに限らず、図20に示すように、三脚14に替えてフレキシブル取付具40を用い、図21に示すように、坑壁の鋼製支保工50に取り付ける覆工補強鉄筋施工支援装置101であってもよい。
図20及び図21に示すように、覆工補強鉄筋施工支援装置101のフレキシブル取付具40は、4本のフレキシブルアーム41の一端がクランプ42によって保護容器13の四隅に取り付けられ、他端に磁石43が取り付けられている。したがって、フレキシブルアーム41を折り曲げ、磁石43を介して鋼製支保工50に取り付けることができる。この取付の際、水準器などを用いてξη平面が水平方向となるように設置することが好ましい。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1,101 覆工補強鉄筋施工支援装置
2 吹付けコンクリート
3 補強鉄筋
3a 段取り筋
4 吊り鉄筋金具
5 片ねじ鉄筋
6 防水シート
7 アンカーボルト
8 止水材
9 長ナット
10 形状計測・照射装置
11 3Dスキャナ
12 プロジェクタ
13 保護容器
13a 開口部
13b ねじ穴
14 三脚
15 演算装置
31 プリズム
32 マーカー
40 フレキシブル取付具
41 フレキシブルアーム
42 クランプ
43 磁石
50,201 鋼製支保工
100 地山
202 ボルト付きプレート
302 プレート
309 クリップ
A1 全周方向
A2 照射方向
B 路盤
C トンネル中央位置
CL センターライン
D 点群データ
d 半径
DD 計測点
DE 照射画像
EA 球内領域
PA 配置位置
PL 位置
S1 面
SL スプリングライン
T トンネル

Claims (8)

  1. トンネル内周面に打設される覆工コンクリートを補強する補強鉄筋を配置するための吊り鉄筋金具の配置箇所を提示する支援を行う覆工補強鉄筋施工支援方法であって、
    前記トンネル内に3Dスキャナを配置し、前記トンネル内周面をスキャンする形状計測を行って前記トンネル内周面の点群データを取得する初期形状計測工程と、
    予め設計された前記吊り鉄筋金具の配置箇所を中心とする所定範囲内の前記点群データを抽出する初期抽出工程と、
    前記初期抽出工程で抽出された点群データを前記吊り鉄筋金具の配置箇所として吹付けコンクリートの表面を覆う防水シート上に提示する照射画像を作成して照射する初期照射工程と、
    を含むことを特徴とする覆工補強鉄筋施工支援方法。
  2. 前記初期抽出工程で抽出された点群データのそれぞれに対し、該点群データの位置に配置される前記吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋の長さを判定する長さ判定工程を含み、
    前記初期照射工程は、前記初期抽出工程で抽出された各点群データに対し、判定された片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報を付与した照射画像を作成して照射することを特徴とする請求項1に記載の覆工補強鉄筋施工支援方法。
  3. 前記片ねじ鉄筋は、予め所定の長さに切断されており、
    前記片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報は、該所定の長さに対応していることを特徴とする請求項2に記載の覆工補強鉄筋施工支援方法。
  4. 前記片ねじ鉄筋が結束された前記吊り鉄筋金具を含む前記トンネル内周面の点群データを取得する配筋前形状計測工程と、
    予め設計され前記片ねじ鉄筋上の段取り筋が配置される段取り筋位置よりも内空側の点群データと外側の点群データとに判別する配筋前判別工程と、
    前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報を付与した照射画像を作成して照射する配筋前照射工程と、
    を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の覆工補強鉄筋施工支援方法。
  5. トンネル内周面に打設される覆工コンクリートを補強する補強鉄筋を配置するための吊り鉄筋金具の配置箇所を提示する支援を行う覆工補強鉄筋施工支援装置であって、
    前記トンネル内に3Dスキャナを配置し、前記トンネル内周面をスキャンする形状計測を行って前記トンネル内周面の点群データを取得する3Dスキャナと、
    予め設計された前記吊り鉄筋金具の配置箇所を中心とする所定範囲内の前記点群データを抽出し、該抽出された点群データを前記吊り鉄筋金具の配置箇所として吹付けコンクリートの表面を覆う防水シート上に提示する照射画像を作成する演算装置と、
    前記3Dスキャナに固定され、前記照射画像を照射する照射装置と、
    を備えたことを特徴とする覆工補強鉄筋施工支援装置。
  6. 前記演算装置は、抽出された点群データのそれぞれに対し、該点群データの位置に配置される前記吊り鉄筋金具の片ねじ鉄筋の長さを判定し、各点群データに対し、判定された片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報を付与した照射画像を作成し、
    前記照射装置は、色情報が付与された照射画像を照射することを特徴とする請求項5に記載の覆工補強鉄筋施工支援装置。
  7. 前記片ねじ鉄筋は、予め所定の長さに切断されており、
    前記片ねじ鉄筋の長さに対応する色情報は、該所定の長さに対応していることを特徴とする請求項6に記載の覆工補強鉄筋施工支援装置。
  8. 前記3Dスキャナは、前記片ねじ鉄筋が結束された前記吊り鉄筋金具を含む前記トンネル内周面の点群データを取得し、
    前記演算装置は、予め設計され前記片ねじ鉄筋上の段取り筋が配置される段取り筋位置よりも内空側の点群データと外側の点群データとに判別し、前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報を付与した照射画像を作成し、
    前記照射装置は、前記内空側の点群データと前記外側の点群データとに対して異なる色情報が付与された照射画像を照射することを特徴とする請求項6または7に記載の覆工補強鉄筋施工支援装置。
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