JP6764590B2 - 施工管理装置および施工管理方法 - Google Patents

施工管理装置および施工管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6764590B2
JP6764590B2 JP2016113875A JP2016113875A JP6764590B2 JP 6764590 B2 JP6764590 B2 JP 6764590B2 JP 2016113875 A JP2016113875 A JP 2016113875A JP 2016113875 A JP2016113875 A JP 2016113875A JP 6764590 B2 JP6764590 B2 JP 6764590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape data
image
irradiation
data acquisition
dimensional shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016113875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017218792A (ja
Inventor
青野 泰久
泰久 青野
西 琢郎
琢郎 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2016113875A priority Critical patent/JP6764590B2/ja
Publication of JP2017218792A publication Critical patent/JP2017218792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6764590B2 publication Critical patent/JP6764590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

本発明は、例えば盛土、切土、トンネル掘削等の施工管理を、3Dスキャナとプロジェクタを利用して行う施工管理装置および施工管理方法に関するものである。
従来、盛土の出来形管理の方法として、丁張りを用いる方法、トータルステーションを用いる方法、3Dスキャナを用いる方法などが知られている。ここで、出来形管理とは、例えば施工された構造物が設計図面で示された寸法どおり完成しているかどうかを確かめながら作業を進めることをいう。
丁張りを用いる方法では、盛土の施工を始める前に、木杭とそれに水平もしくは斜めに打ち付けられた板からなる丁張りを等間隔に設置して、正確な施工位置を出すようにしている。盛土の規模が大きくなるほど、また、盛土の数が増えるほど設置する丁張りの数や、設置に要する時間は増大する。また、丁張りは重機や人と接触した場合に、位置がずれてしまうことがある。
また、トータルステーションを用いる方法は、複数の点の位置を計測する方法であるため、計測対象物の面的な形状を把握することができない。また、形状の変化する物体をリアルタイムに位置計測することができない。
これに関連した技術として、自動追尾トータルステーションと重機に設置した全周プリズムを用いて、盛土の締固め状況(施工軌跡、転圧回数など)をリアルタイムにPC等のモニタに表示する技術が知られている。これは、締固め状況をリアルタイムに確認することができるが、転圧により変化する盛土の形状を把握することはできない。
また、3Dスキャナを用いる方法(例えば、特許文献1を参照)は、3次元設計データの作成が可能であり、盛土の出来形管理を面的に行える。3Dスキャナは近年の技術進歩により安価に入手可能となっており(以前は数百万円オーダーだったものが最近では数万円オーダー)、かつその測定誤差は数mm程度にまで改善されている。しかしながら、この3Dスキャナを用いる方法は、モニタを通して位置計測結果を確認する必要があるため、計測位置とモニタ上のデータとの対応がわかりにくいという問題がある。
一方、本願出願人が特許出願中の「3Dスキャナとプロジェクタを組み合わせたトンネル掘削の管理方法」では、三脚に位置計測、画像照射装置を設置し、この装置の位置座標と計測、照射を行う方向をトータルステーションで求めた後に、他の箇所の照射を行う場合は、再度、装置の位置座標と計測、照射を行う方向をトータルステーションで求める必要があったため、作業に手間と時間がかかっていた。
この「3Dスキャナとプロジェクタを組み合わせたトンネル掘削の管理方法」では、照射画像の作成の際に、3Dスキャナの各計測点とその計測点の周りの8点の設定した条件の判定を行うため、画像作成のアルゴリズムが比較的複雑であり、複雑であるが故、データ処理に時間を要するという問題があった。
特開2015−052205号公報
このため、データ処理にかかる時間を短縮し、施工管理に要する作業時間を短縮する技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、施工管理の作業時間を短縮することができる施工管理装置および施工管理方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る施工管理装置は、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得手段と、3次元形状データ取得手段により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算手段と、演算手段により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射手段とを備え、施工対象物の施工管理を行う装置であって、3次元形状データ取得手段および画像照射手段の位置、ならびに、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向を検出する位置方向検出手段と、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段と、回転角度を検出する回転角検出手段とをさらに備え、演算手段は、位置方向検出手段および傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することを特徴とする。
また、本発明に係る他の施工管理装置は、上述した発明において、3次元形状データ取得手段および画像照射手段は、開口部を有する保護容器に収納され、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向は、開口部から外側に向いていることを特徴とする。
また、本発明に係る施工管理方法は、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得工程と、3次元形状データ取得工程により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算工程と、演算工程により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射工程とを備え、施工対象物の施工管理を行う方法であって、3次元形状データ取得工程および画像照射工程における位置、ならびに、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を検出する位置方向検出工程と、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出工程と、回転角度を検出する回転角検出工程とをさらに備え、演算工程は、位置方向検出工程および傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することを特徴とする。
本発明に係る施工管理装置によれば、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得手段と、3次元形状データ取得手段により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算手段と、演算手段により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射手段とを備え、施工対象物の施工管理を行う装置であって、3次元形状データ取得手段および画像照射手段の位置、ならびに、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向を検出する位置方向検出手段と、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段と、回転角度を検出する回転角検出手段とをさらに備え、演算手段は、位置方向検出手段および傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成するので、1度位置方向検出手段で位置と方向が得られていれば、3次元形状データ取得手段における取得方向および画像照射手段における照射方向を変更した場合に、位置方向検出手段で変更後の位置と方向を検出することなく、傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することができ、施工管理に要する作業の手間と時間を削減することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る施工管理方法によれば、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得工程と、3次元形状データ取得工程により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算工程と、演算工程により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射工程とを備え、施工対象物の施工管理を行う方法であって、3次元形状データ取得工程および画像照射工程における位置、ならびに、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を検出する位置方向検出工程と、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出工程と、回転角度を検出する回転角検出工程とをさらに備え、演算手段は、位置方向検出工程および傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成するので、1度位置方向検出工程で位置と方向が得られていれば、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を変更した場合に、位置方向検出工程で変更後の位置と方向を検出することなく、傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することができ、施工管理に要する作業の手間と時間を削減することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る施工管理装置の実施の形態を示す概略構成図である。 図2は、本発明に係る3Dスキャナおよびプロジェクタの配置図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図3は、本発明に係る施工管理装置および施工管理方法による処理フローチャート図である。 図4は、照射画像の寸法あわせの説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は演算装置が演算している画像である。 図5は、本発明に係る施工管理装置の設置位置の例を示す図である。 図6は、座標系の例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図7は、掘削の必要性の判断方法の説明図であり、(a)は鳥瞰図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。 図8は、計測対象物の位置計測点と照射される予定の画像の対応を示した上面図であり、(a)は位置計測点、(b)は照射される多角形の画像である。 図9は、点n’の座標の求め方の説明図であり、(a)は相似な三角形、(b)は演算装置が演算する点n’の座標である。 図10は、視認性を高めた照射用の画像を示す図であり、(a)は点の大きさの調整前、(b)は点の大きさの調整後である。 図11は、位置計測・照射のモードを示す図であり、(a)はオートモード、(b)はマニュアルモードである。
以下に、本発明に係る施工管理装置および施工管理方法の実施の形態について、盛土の施工管理に適用する場合を例にとり、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本発明に係る施工管理装置10は、3Dスキャナ12(3次元形状データ取得手段)と、プロジェクタ14(画像照射手段)と、演算装置16(演算手段)と、トータルステーション18(位置方向検出手段)と、パソコン20と、ルーター22と、傾斜計24(傾斜角検出手段)と、回転角検出器26(回転角検出手段)とを備える。
図2に示すように、3Dスキャナ12およびプロジェクタ14は、一つの面が開口した直方体の保護容器28の中に一体的に収納される。3Dスキャナ12は、盛土(施工対象物)の施工予定箇所の位置(3次元形状データ)を計測(取得)するものである。プロジェクタ14は、演算装置16で作成した画像を盛土の施工予定箇所に照射するものである。3Dスキャナ12の取得方向およびプロジェクタ14の照射方向は、開口部30から外側に向いている。
また、保護容器28の上面には、3Dスキャナ12とプロジェクタ14の位置と保護容器28の開口部30の方向を把握するためのプリズム32が2個設置されている。さらに、保護容器28の上面には、互いに直交する2つの方向に傾斜計24が設置されている。また、保護容器28の下部には回転角検出器26と球座34が設置されている。なお、保護容器28は下部のねじ穴36を介して図示しない三脚に据え付けられる。
傾斜計24で保護容器28の傾斜角度を検出することで、3Dスキャナ12の取得方向(計測方向)およびプロジェクタ14の照射方向の傾斜角度を求めることができる。また、回転角検出器26で保護容器28の回転角度を検出することで、3Dスキャナ12の取得方向およびプロジェクタ14の照射方向の回転角度を求めることができる。この演算処理は、演算装置16で行うようにしてもよい。
トータルステーション18は、3Dスキャナ12とプロジェクタ14の位置と、計測・照射の方向を計測するためのものである。パソコン20は、トータルステーション18の計測結果を受信し、送信するためのものである。ルーター22は、パソコン20から送信されるデータを演算装置16に向けて転送するものである。
演算装置16は、ルーター22から転送されたデータを受信し、トータルステーション18の計測結果および3Dスキャナ12による位置計測結果から盛土の成形が必要な箇所(施工必要箇所)を判定・抽出し、盛土の施工予定箇所に照射する画像を作成するものである。また、この演算装置16は、トータルステーション18の計測結果と、傾斜計24および回転角検出器26の計測結果から、3Dスキャナ12とプロジェクタ14の位置と、計測・照射の方向を補正演算することもできる。補正された位置と、計測・照射の方向は、上記の判定・抽出処理に反映される。
上記の構成によれば、保護容器28を任意の方向に傾けた場合や保護容器28の下部を回転させた場合に開口部30の方向を求めることができる。一度トータルステーション18で保護容器28の位置と開口部30の方向を求めれば、保護容器28を任意の方向に傾けて別の位置に照射を行う場合に、傾斜計24と回転角検出器26を用いることにより、保護容器28の開口部30がどの方向を向いているのかを求めることができ、逐一トータルステーション18で保護容器28の位置計測を行う手間と時間が省かれる。
次に、本発明に係る施工管理装置による盛土の施工管理の手順を示す。なお、この手順は本発明に係る施工管理方法の実施の形態に相当する。
図3に示すように、まず最初に、照射する画像の寸法合わせを行う(ステップS1)。この場合、振動や接触等の外的要因の少ない室内にて演算装置16とプロジェクタ14を用意し、図4に示すように、演算装置16が演算している画像の寸法、ここでは縦の長さaと横の長さbが照射された画像の縦と横の長さと一致するプロジェクタ14と照射平面の距離Lを求める。(b)のハッチング部分はプロジェクタ14が照射した画像、(c)のハッチング部分は演算装置16が演算している画像に相当する。一般に画像が照射される盛土の施工箇所は面が凹凸であるため、照射する画像をひずませて照射を行う必要がある。このひずませた画像の作成に室内で求めたLを用いる。ひずませた画像の作成方法は後述する。
次に、図3に示すように、3Dスキャナ12およびプロジェクタ14を設置する箇所を選定し設置する(ステップS2)。この場合、図5に示すように、プロジェクタ14から施工予定箇所R0に照射される画像がなるべく重機38に重ならない箇所に設置を行う。また、設置する個数と位置は施工する盛土の大きさ・形状により決定する。
本実施の形態では、図6に示すように、盛土の直交座標系(x,y,z)とプロジェクタ14を原点とした直交座標系(ξ,η,ζ)を用いる。
次に、演算装置16、3Dスキャナ12およびプロジェクタ14の設置後、トータルステーション18により絶対座標が既知の2個の基準点の位置を計測し、トータルステーション18の座標値を求める。その後、トータルステーション18により3Dスキャナ12およびプロジェクタ14の位置と、計測・照射の方向を求め(ステップS3)、その位置情報をパソコン20からルーター22を経由して演算装置16に送信する。
その後、3Dスキャナ12により盛土の施工位置(ここでは施工途中の盛土)を計測する(ステップS4)。計測結果と設計のデータを用いて演算装置16にて成形の必要性が判定される。例えば、図7に示される施工中の盛土R1において、位置計測を行った点の座標が仮想の設計の線(破線L1)の内側の領域R2である場合(下記の式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)を全て満たす場合)は土を盛る必要があるという判定をし、設計の線L1の外側である場合は施工完了という判定を行う。
z <cx + d ・・・ (1)
z <ex + f ・・・ (2)
z <gx + h ・・・ (3)
z <ix + j ・・・ (4)
0 <z < h ・・・ (5)
3Dスキャナ12により得た位置計測結果が送られた演算装置16は、ある注目した点について盛土の成形が必要であるかを、設計のデータと比較して判定する。この場合、例えば、その点と隣の点は盛土の成形が必要かを判定する(ステップS5)。必要と判定した場合(ステップS5でYes)、成形が必要と判定された点のうち、隣接した点どうしを結んだ成形対象範囲を形成する(ステップS6)。必要と判定しない場合(ステップS5でNo)、処理をステップS7に進める。全ての計測点での判定が完了するまでステップS5〜S7を繰り返し、成形が完了したかを判定する(ステップS8)。成形が完了していない場合には(ステップS8でNo)、処理をステップS9に進める。成形が完了した場合には(ステップS8でYes)、プロジェクタ14による画像照射を終了して盛土の成形を終了し(ステップS12)、保護容器28の開口部30の方向を変化させ、傾斜計24と回転角検出器26の計測値を用いて開口部30の方向を求める(ステップS13)。一方、ステップS8において成形が完了していないと判定した場合には(ステップS8でNo)、照射用のゆがんだ画像を作成し(ステップS9)、成形が必要な箇所に画像を照射する(ステップS10)。そして、照射された画像を見ながら盛土の成形作業を行い(ステップS11)、ステップS8で成形が完了したと判定されるまで、3Dスキャナ12による施工対象物の位置計測(ステップS4)以降の作業を繰り返す。
次に、演算装置16による照射画像の作成方法についてより具体的に説明する。
上述したように、3Dスキャナ12により得た位置計測結果が送られた演算装置16は、ある注目した点について盛土の成形が必要であるかを、設計のデータと比較して判定する。図8は、計測対象物の位置計測点と照射される予定の画像の対応を示した上面図であり、(a)は位置計測点、(b)は照射される多角形の画像である。例えば図8では、照射画像の作成のために成形の必要がある箇所の点の位置データのみを抽出する。なお、P0は計測対象物、P1は3Dスキャナ12による位置計測点、P2は成形の必要のある箇所、P3は成形の必要のない箇所、P4は成形対象範囲である。
抽出された位置データをそれぞれの点A(ξ,η,ζ)、点B(ξ,η,ζ)、・・・点n(ξ,η,ζ)とすると、これらの点を照射用の画像の位置に描写するために、演算装置16にてそれぞれの点に対応する点A’(L,y,z)、点B’(L,y,z)、・・・点n’(L,y,z)を求め、照射用のゆがんだ画像を作成する。図9は、点n’の座標の求め方の説明図であり、(a)は相似な三角形、(b)は演算装置が演算する点n’の座標である。(b)のQの領域は演算装置16が演算している画像である。ここで、y、zは図9に示す相似な三角形を用いて以下の式(6)、(7)から求まる。
=ζ・L/ξ ・・・ (6)
=η・L/ξ ・・・ (7)
式(6)、(7)から求めた照射する計測点は、隣の計測点との隙間があると視認しにくい場合があるので、ステップS10では、図10に示すように、照射画像の点の大きさを調節し、視認しやすい画像にして照射を行う。なお、図10において、P5は成形が必要と判定された計測点、P6は演算装置16が演算した投影用のひずませた画像である。
次に、ステップS11において、画像が照射された部分の成形を行う。ある程度成形が終わったら重機38を3Dスキャナ12の位置計測のレーザーを遮らない箇所まで移動し、3Dスキャナ12による施工対象物の位置計測に戻り、再度位置計測を行い(ステップS4)、演算装置16による計測結果に基づいて、プロジェクタ14により画像が投影された成形の必要な箇所の成形を行い(ステップS11)、成形の必要な箇所が無くなるまで(ステップS8でYes)、上記のステップS4〜S11の作業を繰り返す。
3Dスキャナ12で位置計測を再び行うタイミングとしては、一定の時間が経過すると自動で位置計測を行い、プロジェクタ14から照射する画像の更新を行うオートモードと、手動で位置計測を行い、照射する画像の更新を行うマニュアルモードの2種類により管理することもできる。例えば、図11に示すように、プロジェクタ14の照射範囲P7内に現在のモードの表示を行い、さらにオートモードの場合は再計測までの時間の表示を行うようにしてもよい。
なお、三脚の盛り替えを行わずに球座34を用いて保護容器28の開口部30の向いている方向のみを変えて位置計測、画像照射範囲を変える場合は、傾斜計24と回転角検出器26の計測値を用いて保護容器28の開口部30の向いている方向を求めた後に、位置計測、画像照射、盛土の成形を行う。
上記の従来の技術では、位置計測と画像照射を複数の箇所に行うために保護容器の開口部の方向を変えた場合、保護容器の開口部の方向をトータルステーションにより求める必要があった。これに対し、本実施の形態によれば、3Dスキャナ12とプロジェクタ14を収納する保護容器28に傾斜計24、回転角検出器26、球座34を設置することにより、計測、照射箇所を変化させる際に盛替を行わず保護容器28の開口部30の方向が変化した場合でも、トータルステーション18で保護容器28の位置を計測することなく、傾斜計24と回転角検出器26の計測値を用いて開口部30の方向を求めることができ、施工管理に要する作業の手間と時間を削減することができる。また、上記の従来の技術では、3Dスキャナの各計測点とその周りの8点の設定した条件の判定を行うため、データ処理に時間を要していたが、本実施の形態によれば、演算装置16で照射画像を作成する際に、計測点のみ条件の判定を行うように照射画像の作成方法を簡略化していることから、データ処理の時間を短縮することができる。
上記の実施の形態では、盛土の施工管理に適用する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば切土の掘削量の管理や山岳トンネルでの余掘り量などの施工管理にも適用可能である。
以上説明したように、本発明に係る施工管理装置によれば、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得手段と、3次元形状データ取得手段により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算手段と、演算手段により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射手段とを備え、施工対象物の施工管理を行う装置であって、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向を検出する位置方向検出手段と、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段と、回転角度を検出する回転角検出手段とをさらに備え、演算手段は、位置方向検出手段および傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成するので、1度位置方向検出手段で位置と方向が得られていれば、3次元形状データ取得手段における取得方向および画像照射手段における照射方向を変更した場合に、再度位置方向検出手段で変更後の位置と方向を検出することなく、傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することができ、施工管理に要する作業の手間と時間を削減することができる。
また、本発明に係る施工管理方法によれば、施工対象物の施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得工程と、3次元形状データ取得工程により取得した3次元形状データに基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成する演算工程と、演算工程により作成した画像を施工予定箇所に照射する画像照射工程とを備え、施工対象物の施工管理を行う方法であって、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を検出する位置方向検出工程と、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出工程と、回転角度を検出する回転角検出工程とをさらに備え、演算工程は、位置方向検出工程および傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成するので、1度位置方向検出手段で位置と方向が得られていれば、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を変更した場合に、位置方向検出工程で変更後の位置と方向を検出することなく、傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果に基づいて施工必要箇所を判定し、施工予定箇所に照射する画像を作成することができ、施工管理に要する作業の手間と時間を削減することができる。
以上のように、本発明に係る施工管理装置および施工管理方法は、例えば盛土、切土、トンネル掘削等の出来形管理を3Dスキャナおよびプロジェクタを用いて行う場合に有用であり、特に、施工管理の作業時間を短縮するのに適している。
10 施工管理装置
12 3Dスキャナ(3次元形状データ取得手段)
14 プロジェクタ(画像照射手段)
16 演算装置(演算手段)
18 トータルステーション(位置方向検出手段)
20 パソコン
22 ルーター
24 傾斜計(傾斜角検出手段)
26 回転角検出器(回転角検出手段)
28 保護容器
30 開口部
32 プリズム
34 球座
36 ねじ穴
38 重機

Claims (3)

  1. 所定の領域における土の成形に係る施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得手段と、3次元形状データ取得手段により取得した3次元形状データに基づいて施工予定箇所における土の成形が必要な箇所を判定し、土の成形が必要な箇所に照射する画像を作成する演算手段と、演算手段により作成した画像を土の成形が必要な箇所に照射する画像照射手段とを備え、所定の領域における土の成形に係る施工管理を行う装置であって、
    3次元形状データ取得手段および画像照射手段の位置、ならびに、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向を検出する位置方向検出手段と、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出手段と、回転角度を検出する回転角検出手段とをさらに備え、
    演算手段は、位置方向検出手段および傾斜角検出手段および回転角検出手段による検出結果と、施工中において取得した3次元形状データと、仮想の設計の線に基づいて土の成形が必要な箇所を判定することを特徴とする施工管理装置。
  2. 3次元形状データ取得手段および画像照射手段は、開口部を有する保護容器に収納され、3次元形状データ取得手段の取得方向および画像照射手段の照射方向は、開口部から外側に向いていることを特徴とする請求項1に記載の施工管理装置。
  3. 所定の領域における土の成形に係る施工予定箇所の3次元形状データを取得する3次元形状データ取得工程と、3次元形状データ取得工程により取得した3次元形状データに基づいて施工予定箇所における土の成形が必要な箇所を判定し、土の成形が必要な箇所に照射する画像を作成する演算工程と、演算工程により作成した画像を土の成形が必要な箇所に照射する画像照射工程とを備え、所定の領域における土の成形に係る施工管理を行う方法であって、
    3次元形状データ取得工程および画像照射工程における位置、ならびに、3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向を検出する位置方向検出工程と、
    3次元形状データ取得工程における取得方向および画像照射工程における照射方向の傾斜角度を検出する傾斜角検出工程と、回転角度を検出する回転角検出工程とをさらに備え、
    演算工程は、位置方向検出工程および傾斜角検出工程および回転角検出工程による検出結果と、施工中において取得した3次元形状データと、仮想の設計の線に基づいて土の成形が必要な箇所を判定することを特徴とする施工管理方法。
JP2016113875A 2016-06-07 2016-06-07 施工管理装置および施工管理方法 Active JP6764590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113875A JP6764590B2 (ja) 2016-06-07 2016-06-07 施工管理装置および施工管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113875A JP6764590B2 (ja) 2016-06-07 2016-06-07 施工管理装置および施工管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017218792A JP2017218792A (ja) 2017-12-14
JP6764590B2 true JP6764590B2 (ja) 2020-10-07

Family

ID=60657536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016113875A Active JP6764590B2 (ja) 2016-06-07 2016-06-07 施工管理装置および施工管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6764590B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220103794A1 (en) * 2018-11-29 2022-03-31 Hieu Thuan Charles HA Projection device for displaying construction plans
JP7512087B2 (ja) * 2020-05-28 2024-07-08 清水建設株式会社 ニューマチックケーソンの施工管理方法および施工管理装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3653196B2 (ja) * 1998-06-30 2005-05-25 飛島建設株式会社 仮想現実感を利用した施工支援情報システム。
JP2008224516A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Seiko Epson Corp 工事支援装置及び工事支援方法
JP4994259B2 (ja) * 2008-02-08 2012-08-08 飛島建設株式会社 可視光を利用した正射投影画像取得システム
JP5350729B2 (ja) * 2008-09-30 2013-11-27 大成建設株式会社 出来型確認システムおよび出来型確認プログラム、並びに出来型確認方法
US8638446B2 (en) * 2010-01-20 2014-01-28 Faro Technologies, Inc. Laser scanner or laser tracker having a projector
JP2012189433A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Takenaka Komuten Co Ltd 面形成支援システム、面形成支援装置、及び面形成支援プログラム
JP5802476B2 (ja) * 2011-08-09 2015-10-28 株式会社トプコン 建設機械制御システム
CN106716061B (zh) * 2014-08-28 2019-05-21 株式会社拓普康 测设信息标示装置、测设信息标示方法
WO2016084142A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 株式会社日立製作所 作業支援システム、及び、作業支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017218792A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103201590B (zh) 测量和标记沿水平延伸的轮廓线的空间点的装置
JP5759798B2 (ja) 建設機械制御システム
EP3783385A1 (en) Combined point cloud generation using a stationary laser scanner and a mobile scanner
JP6884016B2 (ja) トンネル掘削管理処理方法及びトンネル掘削管理処理装置
KR20110127517A (ko) 대단면 기초 지질조사방법
EP3226029A1 (en) Laser scanner with referenced projector
JP6764590B2 (ja) 施工管理装置および施工管理方法
JP6524527B2 (ja) 計測システム、計測処理装置及び計測方法
JP2024091883A (ja) 被覆材の厚さ計測方法、被覆材の厚さ計測システム、および、被覆材の施工方法
JP2006349579A (ja) 変位情報測定システム及び方法並びにプログラム
EP4377717A2 (en) Survey device, system and method
KR101104450B1 (ko) 터널 조사용 입체 영상 촬영 장치
JP6755924B2 (ja) 比高算出装置、及び舗装管理方法
JP2017040560A (ja) 変位測定方法および変位測定システム
JP6316240B2 (ja) 測定装置及び測定方法
CN116245926A (zh) 一种确定岩体表面粗糙度的方法及相关组件
JP6773280B2 (ja) トンネル掘削の管理方法および管理装置
KR100457080B1 (ko) 영상에 의한 암반사면 절리의 기하학적 특성조사방법
JP2020193484A (ja) コンクリート構造物の施工方法および施工装置
JP3737455B2 (ja) 変位測定装置
Fabris et al. High resolution survey of phaistos palace (Crete) by Tls and terrestrial photogrammetry
JP2004212107A (ja) 建造物の表層断面図の作成方法
JP2020181241A (ja) 三次元測量装置および三次元測量方法
Sužiedelyte‐Visockiene et al. Digital photogrammetry for building measurements and reverse‐engineering
JP7505957B2 (ja) トンネル施工における巻立空間測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6764590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150