JP6522575B2 - ヒューズユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ヒューズユニットに関し、特に、自動車等のバッテリー端子の近傍に設置されて使用されるヒューズユニットに関する。
従来、自動車等のバッテリー端子の近傍に設置されて使用されるヒューズユニットの技術として、例えば、特許文献1に開示された技術が知られている。
特許文献1の図1及び図2に図示されるヒューズユニット1は、バッテリー端子110と接続され過電流が流れたときに可溶体21cが溶断するものであって可溶体21cが設けられたヒューズエレメント21を含んで構成されるヒュージブルリンク2と、ヒュージブルリンク2をポスト立設面105に保持する保持部32を有する保持機構(プロテクタ)3とを備えて構成されている。
特許文献1の図1に図示するように、ヒューズエレメント21は、連結バスバー5を介してバッテリー端子110に接続される電源側端子21aと、導電路(電線)の端末に設けられた負荷端子108に接続される負荷側端子21bと、電源側端子21aと各負荷側端子21bとに渡して設けられた可溶体21cとが平板状に一体形成されている。
特許文献1の図2に図示するように、保持部32には、ヒューズエレメント21に電気的に接続される複数本のスタッドボルト32cが埋設されている。電源側端子21aに接続されるスタッドボルト32cは、この軸部が電源側端子21a及び連結バスバー5に貫通形成されたボルト取付孔に挿入されナットによって締結されている。負荷側端子21bに接続されるスタッドボルト32cは、この軸部が負荷側端子21及び負荷端子108に貫通形成されたボルト取付孔に挿入されナットによって締結されている。
特開2016−131095号公報
近年、自動車のバッテリー周辺構造の複雑化により、ヒューズユニットの近傍には様々な部品が取り付けられている。このことから、周辺スペースへの制約を避けるため、従来技術において、ヒューズユニットの接続部にスタッドボルトを設けず、導電路の端末に設けられた端子を接続部の所定の位置に配置した後、ボルトで締結することにより端子と接続部との接続が行われている。
ところで、近年、自動車の電装回路の増加により、従来技術におけるヒューズユニットの接続部に接続される導電路の径が太くなる傾向にある。このような径の太い導電路は、この導電路を直線状の状態から屈曲させたとき、導電路を屈曲させる前の直線状の形状に復帰しようとする力(以下、「反力」という)が生じる。このように反力が生じる導電路の端末に設けられた端子とヒューズユニットの接続部とをボルト締結により接続する作業を行う場合、以下のような問題点があった。
端子とヒューズユニットの接続部とを接続する作業を行う作業者は、端末に端子が設けられた導電路を直線状の状態から屈曲させて端子を上記スタッドボルトを設けていない接続部の所定の位置に配置する。そして、端子のボルト取付孔にボルトを挿通しボルト締結を行おうとするときに作業者が導電路の屈曲状態を保持する手を離すと、導電路に生じた上記反力により、導電路を屈曲させる前の直線状の形状に復帰しようとする。このとき、端子が、導電路の屈曲前の形状への復帰に追従して接続部から離脱する方向に移動してしまうというような問題点があった。このため、端子が接続部から脱落してしまい、端子とヒューズユニットの接続部とのボルト締結作業における作業性が低下してしまうという問題点があった。
また、導電路に上記反力が生じない場合であっても、スタッドボルトを設けないヒューズユニットの接続部に端子を配置したとき、ボルト締結前に、外部からの衝撃や振動等が加わることによって、端子が接続部から脱落してしまうというような虞があるという問題点があった。したがって、このような問題点からも、端子とヒューズユニットの接続部とのボルト締結作業における作業性が低下してしまうという問題点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、端子と出力側接続部とのボルト締結作業を容易にすることができるヒューズユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のヒューズユニットは、バッテリー端子に接続される電源側接続部と、導電路の端末に設けられた端子が接続される出力側接続部と、前記電源側接続部と前記出力側接続部とを電気的に接続する可溶体と、を備えるバスバーと
前記バスバーのうち前記可溶体の外面を被覆してなるとともに前記電源側接続部及び前記出力側接続部を露出するように形成されるハウジングと
を備えるヒューズユニットにおいて
前記出力側接続部に接続される前記端子は
前記端子を側面視略L字状に曲げて断面曲面状に形成される曲げ部と、前記端子の先端部の両側から突出して形成される突出部と、を設けてなり
前記ハウジングは
内部に前記出力側接続部の収容が可能であるとともに前記端子の挿入及び収容が可能な収容空間を有し該収容空間が前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側及び前記端子の挿入方向奥側に立設された側壁に取り囲まれるようにしてなる端子収容部を設けてなり
前記端子収容部は
前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁のそれぞれの内面に、前記端子が前記収容空間に収容された状態において前記端子の前記突出部が係止可能に形成され前記端子が該端子の挿入開始側へ移動するのを規制する端子挿入開始側移動規制壁を設けてなるとともに、該端子挿入開始側移動規制壁と、前記出力側接続部の前記端子の挿入方向奥側に立設された前記側壁の内面との間を、前記端子が前記収容空間に収容された状態において前記端子の前記突出部が嵌合可能に形成され前記端子が該端子の挿入開始側及び前記端子の挿入方向へ移動するのを規制する端子移動規制溝として形成し
さらに、前記端子収容部は
前記端子の挿入開始側にて前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁同士を繋ぐように形成され且つ前記端子が前記出力側接続部から離脱すると前記端子の前記曲げ部が係止可能に形成され前記端子が前記側壁の高さ方向及び前記端子の挿入開始側へ移動するのを規制する高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁を設けてなり、
前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁は、
この内面に前記端子が前記出力側接続部から離脱すると前記端子の前記曲げ部が係止可能な断面凹面形状で且つ前記端子の前記曲げ部が面接触可能な曲面形状に形成された高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部を設けてなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、端子収容部に端子を挿入し収容すると、端子の突出部は、端子移動規制溝に嵌合する。端子移動規制溝に嵌合された端子の突出部は、端子挿入開始側移動規制壁と、出力側接続部の端子の挿入方向両側に立設された側壁と、出力側接続部の端子の挿入方向奥側に立設された側壁に当接する。これにより、端子の挿入開始側、端子の挿入方向、及び、端子の挿入方向に直交する方向への移動が規制される。また、端子が出力側接続部から離脱すると高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁に端子の曲げ部が係止される。高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁に係止された端子は、側壁の高さ方向及び端子の挿入開始側への移動が規制される。
請求項2記載の本発明のヒューズユニットは、請求項1に記載のヒューズユニットにおいて、前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁同士の間の幅は、前記端子の前記先端部の、前記端子の延在方向に直交する方向の幅と略同等に形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、出力側接続部の端子の挿入方向両側に立設された側壁は、端子の先端部の両側に隙間のないように配置される。
請求項3記載の本発明のヒューズユニットは、請求項1又は2に記載のヒューズユニットにおいて、前記端子挿入開始側移動規制壁と、前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁には、それぞれ、前記収容空間への前記端子の挿入を案内する端子挿入ガイドを設けてなり、前記端子挿入開始側移動規制壁の前記端子挿入ガイドは、前記端子挿入開始側移動規制壁の上面における前記端子の挿入開始側の端部に、断面が曲面形状又は斜面形状に形成され、前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁の前記端子挿入ガイドは、前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁の前記内面における前記端子の挿入開始側の端部に、断面が曲面形状又は斜面形状に形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、端子挿入開始側移動規制壁と高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁のそれぞれの端子挿入開始側の端部に端子挿入ガイドが設けられているため、端子は各端子挿入ガイドに案内されて端子収容部への挿入を開始する。
請求項1に記載された本発明によれば、端子と出力側接続部とをボルト締結する前に、導電路に生じた反力により導電路が屈曲前の形状に復帰しようとして端子が出力側接続部から側壁の高さ方向へ離脱しても、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁に曲げ部が係止された端子は、側壁の高さ方向及び端子の挿入開始側への端子の移動が規制されるため、出力側接続部からの端子の脱落を防止することができる。したがって、導電路に反力が生じているときの端子と出力側接続部とのボルト締結作業を容易にすることができるという効果を奏する。
また、請求項1に記載された本発明によれば、導電路に反力が生じていない状態であって、端子と出力側接続部とをボルト締結する前に、外部からの衝撃や振動等が加わった場合であっても、端子の挿入開始側、端子の挿入方向及び端子の挿入方向に直交する方向への端子の移動が規制されるため、出力側接続部からの端子の脱落を防止することができる。したがって、導電路に反力が生じていない状態であって、端子と出力側接続部とをボルト締結する前に、外部からの衝撃や振動等が加わった場合であっても、端子とヒューズユニットの出力側接続部とのボルト締結作業を容易にすることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果に加え、つぎのような効果も奏する。すなわち、出力側接続部の端子の挿入方向両側に立設された側壁は、端子の先端部の両側に隙間のないように配置されるため、本発明に係るヒューズユニットにおける端子収容部は、例えば、上記側壁を端子の先端部の両側に隙間が生じるように配置した端子収容部と比較して、上記側壁同士の間の幅を小さくすることができる。したがって、ヒューズユニット全体をコンパクトに形成することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、つぎのような効果も奏する。すなわち、端子は各端子挿入ガイドに案内されて端子収容部への挿入を開始するため、端子収容部への端子の挿入をスムーズに行うことができる。したがって、端子と出力側接続部との接続作業を、さらに容易にすることができるという効果を奏する。
本発明に係るヒューズユニット及びこのヒューズユニットが適用されるバッテリーを示す斜視図である。 本発明に係るヒューズユニットを示す拡大斜視図である。 ヒューズユニットにおける端子収容部を示す平面図及び正面図である。 ヒューズユニットにおける端子収容部を示す断面図である。 端子と出力側接続部との接続作業を示す図である。 図5に続く図である。 図6に続く図である。 本発明の作用を説明する図である。
以下、図1−図8を参照しながら、本発明に係るヒューズユニットの実施例について説明する。
図1は本発明に係るヒューズユニット及びこのヒューズユニットが適用されるバッテリーを示す斜視図、図2は図1に図示するヒューズユニットの拡大斜視図、図3はヒューズユニットにおける端子収容部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は端子の挿入方向から視た正面図、図4は図3に図示する端子収容部のC−C間の断面図、図5は端子と出力側接続部との接続作業を示す図であって、端子収容部への端子挿入開始前の状態を示す断面図、図6は図5に続く図であって、端子収容部への端子挿入開始直後の状態を示す断面図、図7は図6に続く図であって、端子収容部に端子が収容された状態を示す断面図、図8は本発明の作用を説明する図であって、端子が出力側接続部から離脱したときに高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部に端子の曲げ部が係止した状態を示す断面図である。
なお、図中の矢印は、上下、左右、前後の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
図1において、引用符号1は、本発明に係るヒューズユニットを示している。ヒューズユニット1は、自動車等に搭載されるバッテリー100に接続されるバッテリー端子110に適用され、過電流が流れたときに、可溶体が溶断して電装回路を遮断するものである。以下、まず、本発明に係るヒューズユニット1が適用されるバッテリー100及びバッテリー端子110について説明し、つぎに、本発明に係るヒューズユニット1に接続される端子7及びこの端子7を端末に設ける導電路6について説明し、さらに、本発明に係るヒューズユニット1について説明する。
まず、バッテリー100について説明する。
図1に図示するバッテリー100は、バッテリー筐体101と、バッテリー筐体101に設けられたバッテリーポスト102とを備えて構成されている。バッテリー筐体101は、上面が開口形成された箱状の筐体本体103と、開口形成された上面を閉塞させる蓋部材104とを備えて構成されている。バッテリーポスト102は、導電性を有する鉛等により構成され、蓋部材104のポスト立設面105に立設される。バッテリーポスト102は、略円柱形状であり、この中心軸線がポスト立設面105と直交するようにポスト立設面105から突出するように立設されている。
つぎに、バッテリー端子110について説明する。
図1及び図2に図示するバッテリー端子110は、バッテリー端子本体111と、締付手段112とを備えて構成されている。バッテリー端子本体111は、導電性の金属板をプレス加工することにより形成され、環状部113と、一対の締付部と、電気接続部とを備えて構成されている。環状部113は、所定の間隔をあけて対向して配置されバッテリー端子本体111の外側に湾曲するように形成された一対の湾曲部114からなる。一対の湾曲部114は、略円筒状に形成され、この内側はバッテリーポスト102の周側面に面接触するバッテリーポスト挿入孔115として形成されている。一対の締付部は、特に図示しないが、環状部113の先端に連続して形成され所定の間隔をあけて対向して配置され、互いに近づく方向に移動させるとバッテリーポスト挿入孔115の径を縮径させるように形成されている。電気接続部は、特に図示しないが、環状部113の後端に連続して形成されこの上面には、本発明に係るヒューズユニット1の電源側接続部4に電気的に接続されるスタッドボルト116が立設されている。締付手段112は、一対の締付部を互いに近づける方向に移動させて、バッテリーポスト挿入孔115の径を縮径させるために設けられている。
つぎに、導電路6について説明する。
図2に図示する導電路6は、端子7を介してヒューズユニット1に電気的に接続されるものであって、本実施例では、導体31と、導体31上に被覆される絶縁被覆32と、絶縁被覆32上に被覆されるシース33を備えて構成されるケーブルを用いるものとする。本実施例における導電路6は、径が太いケーブルであるものとする。本実施例では、導電路6として径の太いケーブルを用いるものとするが、径の太い電線を用いてもよいものとする。
本実施例における導電路6は、径が太いため、図2に図示するように、この導電路6を直線状の状態(図2において仮想線で図示する導電路6参照)から屈曲させたとき(図2において実線で図示する導電路6参照)、例えば、図2に図示する矢印Aの指示する方向に向かって導電路6を屈曲させる前の直線状の形状に復帰しようとする力(以下、「反力」という)が生じる。
つぎに、端子7について説明する。
図2に図示するように、端子7は、導体圧着部34と、略中間突出部35と、曲げ部36と、電気接続部37とを備えて構成されている。導体圧着部34は、導電路6と端子7とが電気的に接続される部分として設けられ、特に図示しないが、導体圧着部34に設けられた一対の導体加締め片によって導体31を加締めることにより形成されている。
図2に図示するように、略中間突出部35は、端子7の延在方向の略中間部に設けられるものであって、略中間部の両側から左右方向(端子7の延在方向に直交する方向)に突出して形成されている。
図2に図示するように、曲げ部36は、端子7の延在方向の略中間部に設けられるものであって、端子7を側面視略L字状に曲げて形成されている。曲げ部36は、端子7の下面38側となる面の断面が曲面形状に形成されている。
電気接続部37は、端子7の先端側に設けられるものであって、ヒューズユニット1の後述する出力側接続部5と電気的に接続される部分として形成されている。図2に図示する電気接続部37の側部のうち、左側を左側部37aとし、右側を右側部37bとする。電気接続部37には、ボルト挿通孔39と、先端突出部40とが設けられている。
ボルト挿通孔39は、電気接続部37と出力側接続部5とを締結するボルト8(図7参照)が挿通可能に貫通形成されている。
先端突出部40は、電気接続部37の先端部41(端子7の先端部)の両側から左右方向(端子7の延在方向に直交する方向)に突出して形成されている。先端突出部40は、特許請求の範囲における、「突出部」に相当するものである。図2に図示する先端突出部40の側部のうち、左側を左側部40aとし、右側を右側部40bとする。先端突出部40は、後述する端子挿入開始側移動規制壁21に係止可能に形成されている。具体的には、図2に図示する先端突出部40の後側の端面は、後述する端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29に係止する係止部42として形成されている。先端突出部40は、後述する端子移動規制溝27に嵌合可能な形状に形成されている。先端突出部40は、端子7の延在方向に直交する方向の幅が、略中間突出部35の上記端子7の延在方向に直交する方向の幅と略同等に形成されている。
つぎに、本発明に係るヒューズユニット1について説明する。
図1及び図2に図示するヒューズユニット1は、導電性のバスバー2と、バスバー2の外面を被覆してなるとともにバスバー2の一部を露出するように形成されてなるハウジング3とを備えて構成されている。以下、ヒューズユニット1の上記各構成について説明する。
まず、バスバー2について説明する。
図2に図示するように、バスバー2は、バッテリー端子110に接続される電源側接続部4と、導電路6の端末に設けられた端子7が接続される出力側接続部5と、電源側接続部4と出力側接続部5とを電気的に接続する可溶体(図示せず)とを備えて構成されている。
図2に図示する電源側接続部4は、バスバー2のうちハウジング3から露出するように形成される部分であって、バッテリー端子110の電気接続部が接続される部分として形成されている。電源側接続部4には、特に図示しないが、バッテリー端子110の電気接続部に立設されたスタッドボルト116が挿通可能に貫通形成されたボルト挿通孔が設けられている。
図2に図示する出力側接続部5は、バスバー2のうちハウジング3から露出するように形成される部分であって、導電路6の端末に設けられた端子7が接続される部分として形成されている。出力側接続部5には、この出力側接続部5と端子7とを締結するボルト8(図7参照)が挿通可能に貫通形成されたボルト挿通孔9が設けられている。出力側接続部5は、この上面がハウジング3から露出され、下面がハウジング2(図4に図示する端子収容部11の底壁12)に被覆されている。
可溶体は、特に図示しないが、過電流が流れたときに溶断し電装回路を遮断する所謂ヒューズである。
つぎに、ハウジング3について説明する。
図2に図示するように、ハウジング3は、可溶体を含むバスバー2の外面をインサート成形によって被覆してなるとともに、電源側接続部4と、出力側接続部5の上面とを露出するように形成されている。ハウジング3は、ヒューズ部10と、ヒューズ部10に隣接する端子収容部11とを備えて構成されている。
図2に図示するように、ヒューズ部10は、可溶体の外面を透明な絶縁性の樹脂材料にて形成されたカバーが嵌められることにより構成されている。
図2に図示するように、端子収容部11は、上側の面及び後側の面が開放された略矩形箱状に形成されるとともに、ハウジング3から露出する出力側接続部5を取り囲むように形成されている。端子収容部11は、底壁12(図4参照)と、第一側壁13及び第二側壁14と、第三側壁15と、高さ方向及び端子挿入開始方向移動規制壁16と、収容空間17とを備えて構成されている。
図4に図示する底壁12は、出力側接続部5の下面を被覆する部分として設けられている。底壁12の下側には、ナット埋設部18が設けられている。図4に図示するように、底壁12及びナット埋設部18には、ボルト8と螺合可能なナット19がインサート成形により埋設されている。ナット19は、出力側接続部5に設けられたボルト挿通孔9の中心軸方向の真下に配置されている。
図2及び図3に図示する第一側壁13及び第二側壁14は、底壁12に連続して形成され、左右方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向)に直交する方向)に出力側接続部5を挟んで相対向して配置されるように立設されている。第一側壁13及び第二側壁14は、特許請求の範囲における、「出力側接続部の端子の挿入方向両側に立設された側壁」に相当するものである。
図3に図示する第一側壁13の内面20aと第二側壁14の内面20bとの間の幅は、図2に図示する端子7の先端突出部40及び略中間突出部35の、端子7の延在方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向))に直交する方向の幅と略同等に形成されている。上記の通り設定された第一側壁13の内面20aと第二側壁14の内面20bとの間の幅は、端子7が端子収容部11内(収容空間17)に挿入された状態において端子7の先端突出部40と略中間突出部35とが第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bに当接するような寸法、または、多少の隙間(クリアランス)が存在する寸法となっている。
図2及び図3に図示するように、第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bの前後方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向))の略中間部には、それぞれ、端子挿入開始側移動規制壁21が設けられている。端子挿入開始側移動規制壁21は、端子7が収容空間17に収容された状態において端子7が係止可能に形成され端子7がこの端子7の挿入開始側(図2における後側)へ移動するのを規制する部分として設けられている。ここで、上記「端子7が収容空間17に収容された状態」とは、収容空間17に挿入された端子7の電気接続部37が出力側接続部5の上面に載置された状態(図7参照)をいうものとする。
図3及び図4に図示するように、端子挿入開始側移動規制壁21は、端子7の挿入方向(図3(a)及び図4における後側)の端面が係止面29として形成されている。係止面29は、図2に図示する端子7の先端突出部40に形成された係止部42が係止可能な部分として設けられている。
図3及び図4に図示するように、端子挿入開始側移動規制壁21は、この上面44の端子7の挿入開始側(図3(a)及び図4における後側)の端部に端子挿入ガイド22が設けられている。端子挿入ガイド22は、収容空間17への端子7の挿入を案内する部分として設けられている。端子挿入ガイド22は、本実施例では、図4に図示するように、断面が上に凸な曲線状となるような曲面形状に形成されているが、この形状に限定されるものではない。その他、例えば、端子7の挿入方向に沿って上方に傾斜するテーパー状に形成されるものであってもよいものとする。
図2−図4に図示する第三側壁15は、底壁12に連続して形成され、出力側接続部5の前端側(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向)奥側)に立設されている。第三側壁15は、この左端が第一側壁13に連続して形成されるとともに、右端が第二側壁14に連続して形成されている。第三側壁15は、特許請求の範囲における、「出力側接続部の端子の挿入方向奥側に立設された側壁」に相当するものである。
図2−図4に図示するように、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16は、第一側壁13及び第二側壁14の、それぞれの、端子7の挿入開始側(図2−図4における後側)の上縁部同士を繋ぐように形成されている。高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16は、端子7が出力側接続部5から上方向(第一側壁13、第二側壁14及び第三側壁15の高さ方向)に離脱すると端子7が係止可能に形成され端子7が上方向及び端子7の挿入開始側へ移動するのを規制する部分として設けられている。
図4に図示するように、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16は、この内面(下面)23の左右方向(図4における紙面の表面から裏面に抜ける方向)の全長にわたって、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部24と、端子挿入ガイド25とが設けられている。
図4に図示する高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部24は、端子7が出力側接続部5から上方向(第一側壁13、第二側壁14及び第三側壁15の高さ方向)に離脱すると端子7の曲げ部36が係止可能に形成される部分として設けられている(図8参照)。高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部24は、図4に図示するように、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16の前端から高さ方向及び端子挿入方向移動規制壁16の略中間部にわたって断面が凹面形状であって、端子7の曲げ部36が面接触可能な曲面形状に形成されている。
図4に図示する端子挿入ガイド25は、高さ方向及び端子挿入方向移動規制壁16の端子7の挿入開始側(図4における後側)の端部に設けられている。端子挿入ガイド25は、収容空間17への端子7の挿入を案内する部分として設けられている。端子挿入ガイド25は、本実施例では、図4に図示するように、断面が下に凸な曲線状となるような曲面形状に形成されているが、この形状に限定されるものではない。その他、例えば、端子7の挿入方向に沿って下方に傾斜するテーパー状に形成されるものであってもよいものとする。
図2−図4に図示するように、収容空間17は、端子収容部11の内部空間であって、内部に出力側接続部5の収容が可能であるとともに端子7の挿入及び収容が可能な空間として形成されている。収容空間17は、第一側壁13と第二側壁14の第三側壁15とによって取り囲まれるようにしてなる。収容空間17は、端子挿入口26と、端子移動規制溝27とを備えている。
図3及び図4に図示するように、端子挿入口26は、端子7の挿入開始側(図4における後側)における端子収容部11の開放された部分であって、収容空間17に連通し端子7を収容空間17に挿入する入口として形成されている。図4に図示するように、端子挿入口26の上側には、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16の端子挿入ガイド25が配置され、端子挿入口26の下側には、端子挿入開始側移動規制壁21の端子挿入ガイド22が配置されている。
図2−図4に図示するように、端子移動規制溝27は、第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bと、端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29と、第三側壁15の内面28とに取り囲まれた空間(端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29と、第三側壁15の内面28との間の空間)であって、端子7の挿入開始側(図2における後側)及び端子の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向)への端子7の移動を規制する部分として設けられている。
端子移動規制溝27は、端子7の電気接続部37が収容空間17に収容された状態において、端子7の先端突出部40が嵌合可能に形成されている。具体的には、端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29と、第三側壁15の内面28との間の幅は、先端突出部40の、端子7の延在方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向))の幅と略同等に形成されている。また、端子移動規制溝27の奥行(図3(a)の左側に配置された端子移動規制溝27においては、端子挿入開始側移動規制壁21の内面30aの位置から第一側壁13の内面20aまでの距離(図3(a)の右側に配置された端子移動規制溝27においては、端子挿入開始側移動規制壁21の内面30bの位置から第二側壁14の内面20bまでの距離))は、端子7の電気接続部37からの先端突出部40の突出量(電気接続部37の左側部37a(右側部37b)から突出する長さ)と略同等に形成されている。上記の通り設定された端子移動規制溝27は、端子7の先端突出部40が嵌合した状態において、先端突出部40が第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bと、端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29と、第三側壁15の内面28に当接するような寸法となっている。
なお、収容空間17における、第一側壁13に設けられた端子挿入開始側移動規制壁21の内面30aと第二側壁14に設けられた端子挿入開始側移動規制壁21の内面30bとの間の空間の左右方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向)に直交する方向)の幅は、電気接続部37における先端突出部40が設けられていない部分の、端子7の延在方向(端子7の挿入方向(図2に図示する矢印Bの指示する方向))に直交する方向の幅と略同等に形成されている。上記の通り設定された収容空間17は、端子7が収容空間17に収容された状態において電気接続部37の左側部37aが第一側壁13に設けられた端子挿入方向移動規制壁21の内面30aに当接し、電気接続部37の右側壁37bが第二側壁14に設けられた端子挿入方向移動規制壁21の内面30bに当接するような寸法となっている。
つぎに、本発明に係るヒューズユニット1と導電路6の端末に設けられた端子7との接続作業の手順について説明する。
まず、図2及び図5に図示するように、導電路6の端末に圧着により接続した端子7を、この下面38を上に向けた状態で端子7の挿入方向(図2及び図5に図示する矢印Bの指示する方向)に沿って移動させ、電気接続部37側から端子収容部11の端子挿入口26に差し込み、端子収容部11内への端子7の挿入を開始する。
ここで、図5に図示する端子7の電気接続部37の高さ位置が端子挿入口26よりも、若干、上方向にずれた状態で挿入を開始しようとしても、電気接続部37の先端が高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16の端子挿入ガイド25に摺接することにより、適正な電気接続部37の高さ位置に案内され端子7の挿入を開始することができる。また、図5に図示する端子7の電気接続部37の高さ位置が端子挿入口26よりも、若干、下方向にずれた状態で挿入を開始しようとしても、電気接続部37の先端が端子挿入開始側移動規制壁21の端子挿入ガイド22に摺接することにより、適正な電気接続部37の高さ位置に案内され端子7の挿入を開始することができる。
端子7の挿入を開始した後、図6に図示するように、端子7の挿入方向(図6に図示する矢印Bの指示する方向)に沿って端子7の挿入を続けていく。端子7の先端突起部40が端子挿入開始側移動規制壁21の上面44に到達した後は、先端突起部40を端子挿入開始側移動規制壁21の上面44に摺接させて電気接続部37の先端部41が第三側壁15の内面28に当接するまで挿入する。
端子7(電気接続部37)の先端が第三側壁15の内面28に当接すると、端子7の先端突起部40が端子挿入開始側移動規制壁21の上面44の通過を終える。すなわち、先端突起部40が端子移動規制溝27の真上に位置するようになる。
そして、端子7を下方向に移動させると、図7に図示するように、先端突起部40は、端子移動規制溝27に落ち込み、先端突起部40と端子移動規制溝27とが嵌合する。これにより、先端突出部40の係止部42は、端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29に係止する。このとき、特に図示しないが、電気接続部37における先端突起部40が設けられていない部分も第一側壁13に設けられた端子挿入方向移動規制壁21の内面30aと第二側壁14に設けられた端子挿入方向移動規制壁21の内面30bとの間の空間(図3参照)に落ち込む。これにより、挿入された端子7の電気接続部37が出力側接続部5の上面に載置された状態になる。以上により、端子7が収容空間17に収容された状態になる。
しかる後、端子7と出力側接続部5とのボルト8による締結作業を行う。図7に図示するボルト8を、電気接続部37のボルト挿通孔39及び出力側接続部5のボルト挿通孔9に挿通する。そして、ボルト8とナット19とを螺合する。これにより、電気接続部37と出力側接続部5とのボルト8による締結が完了し、電気接続部37と出力側接続部5とが電気的に接続される。以上により、本発明に係るヒューズユニット1と導電路6の端末に設けられた端子7との接続作業が完了する。
つぎに、導電路6に反力が生じることにより、端子7が出力側接続部5から離脱する場合の本発明に係るヒューズユニット1の作用について説明する。
図2に図示するように、径の太い導電路6を、直線状の状態(図2において仮想線で図示する導電路6参照)から屈曲させて端子7を収容空間17に収容した場合、導電路6には、この導電路6を屈曲させる前の直線状の形状に復帰しようとする力(反力)が生じる。このため、図7に図示するように、端子7の電気接続部37と出力側接続部5とのボルト8による締結がなされる前の状態において、端子7が出力側接続部5から図8に図示する矢印Dの指示する方向に離脱する。
ここで、本発明に係るヒューズユニット1によれば、図8に図示するように、端子7が出力側接続部5から離脱すると、端子7の曲げ部36が高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16の高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部24に係止する。これにより、上方向(第一側壁13、第二側壁14及び第三側壁15の高さ方向)及び端子7の挿入開始側(図8における後側)への端子7の移動を規制することができる。
また、第一側壁13の内面20aと第二側壁14の内面20bとの間の幅は、端子7の先端突出部40及び略中間突出部35の、端子7の延在方向に直交する方向の幅と略同等に形成されているため、端子7が出力側接続部5から離脱しても、端子7の先端突出部40と略中間突出部35とが第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bに当接する。これにより、左右方向(図8にける紙面の表面から裏面に抜ける方向)への端子7の移動を規制することができる。
また、図8に図示するように、端子7が出力側接続部5から離脱すると、端子7は、この端子7の挿入方向(図8における前側)への移動が可能になるが、電気接続部37の先端部41が第三側壁15の内面28に当接することにより、それ以上の上記挿入方向への移動を規制することができる。
また、図8に図示するように、端子7が出力側接続部5から離脱すると、端子7は、下方向への移動が可能になるが、電気接続部37が端子挿入方向移動規制壁21の上面44又は出力側接続部5の上面に当接することにより、それ以上の下方向への移動を規制することができる。
以上、本発明に係るヒューズユニット1によれば、導電路6に反力が生じる場合であって、端子7の電気接続部37と出力側接続部5とのボルト8による締結がなされる前の状態において、端子7の上記各方向への移動を規制することができる。
つぎに、導電路6に反力が生じてはいないが、端子7が収容空間17に収容された状態(端子7の先端突起部40と端子移動規制溝27とが嵌合した状態)において、外部からの衝撃や振動等が加わった場合の本発明に係るヒューズユニット1の作用について説明する。
図7に図示するように、端子7が収容空間17に収容された状態で且つ端子7の電気接続部37と出力側接続部5とのボルト8による締結がなされる前の状態において、外部からの衝撃や振動等が加わることにより、端子7が挿入開始側(図7における後側)へ移動しようとすることが考えられる。ここで、端子7が挿入開始側(図7における後側)へ移動しようとしても、本発明に係るヒューズユニット1によれば、図7に図示するように、端子7の先端突起部40の係止部42と、端子挿入開始側移動規制壁21の係止面29とが当接しているため、上記挿入開始側への端子7の移動を規制することができる。
また、図7に図示するように、電気接続部37の先端部41と、第三側壁15の内面28とが当接しているため、外部からの衝撃や振動等が加わっても、端子7の挿入方向(図7における前側)への端子7の移動を規制することができる。
また、第一側壁13の内面20aと第二側壁14の内面20bとの間の幅は、端子7の先端突出部40及び略中間突出部35の、端子7の延在方向に直交する方向の幅と略同等に形成されているため、端子7の先端突出部40と略中間突出部35とが第一側壁13の内面20a及び第二側壁14の内面20bに当接する。また、端子7の電気接続部37の左側壁40aと、第一側壁13の内面20aとが当接し、電気接続部37の右側壁40bと、第二側壁14の内面20bとが当接する。このため、外部からの衝撃や振動等が加わっても、左右方向(図7にける紙面の表面から裏面に抜ける方向)への端子7の移動を規制することができる。
また、図7において、外部からの衝撃や振動等が加わることにより、端子7が出力側接続部5から上方向(第一側壁13、第二側壁14及び第三側壁15の高さ方向)に離脱しても、端子7が高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16に当接することにより、高さ方向への端子7の移動を規制することができる。また、このとき、端子7が挿入開始側(図7における後側)へ移動しようとしても、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16により、上記挿入開始側への端子7の移動も規制することができる。
なお、図7において、端子7が出力側接続部5の上面に当接しているため、外部からの衝撃や振動等が加わっても、下方向への端子7の移動を規制することができる。
以上、本発明に係るヒューズユニット1によれば、導電路6に反力が生じてはいないが、端子7が収容空間17に収容された状態で且つ端子7の電気接続部37と出力側接続部5とのボルト8による締結がなされる前の状態において、外部からの衝撃や振動等が加わった場合であっても、端子7の上記各方向への移動を規制することができる。
つぎに、本発明に係るヒューズユニット1の効果について説明する。
以上、図1−図8を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、端子7と出力側接続部5とをボルト8にて締結する前に、導電路6に生じた反力により導電路6が屈曲前の形状に復帰しようとして端子7が出力側接続部5から第一側壁13、第二側壁14及び第三側壁15の高さ方向へ離脱しても、高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁16に曲げ部36が係止された端子7は、上記高さ方向及び端子7の挿入開始側(図7における後側)への端子7の移動が規制されるため、出力側接続部5からの端子7の脱落を防止することができる。したがって、導電路6に反力が生じているときの端子7と出力側接続部5とのボルト締結作業を容易にすることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、導電路6に反力が生じていない状態であって、端子7と出力側接続部5とをボルト8にて締結する前に、外部からの衝撃や振動等が加わった場合であっても、端子7の挿入開始側(図7における後側)、端子7の挿入方向及び端子7の挿入方向に直交する方向への端子7の移動が規制されるため、出力側接続部5からの端子7の脱落を防止することができる。したがって、導電路6に反力が生じていない状態であって、端子7と出力側接続部5とをボルト8にて締結する前に、外部からの衝撃や振動等が加わった場合であっても、端子7と出力側接続部5とのボルト締結作業を容易にすることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記効果に加え、つぎのような効果も奏する。すなわち、出力側接続部5の端子7の挿入方向両側に立設された側壁(第一側壁13及び第二側壁14)は、端子7の先端部41の両側に隙間のないように配置されるため、本発明に係るヒューズユニット1における端子収容部11は、例えば、上記側壁13,14を端子7の先端部41の両側に隙間が生じるように配置した端子収容部11と比較して、上記側壁13,14同士の間の幅を小さくすることができる。したがって、ヒューズユニット1全体をコンパクトに形成することができるという効果を奏する。
さらに、本発明によれば、上記効果に加え、つぎのような効果も奏する。すなわち、端子7は各端子挿入ガイド22,25に案内されて端子収容部11への挿入を開始するため、端子収容部11への端子7の挿入をスムーズに行うことができる。したがって、端子7と出力側接続部5との接続作業を、さらに容易にすることができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ヒューズユニット、 2…バスバー、 3…ハウジング、 4…電源側接続部、 5…出力側接続部、 6…導電路、 7…端子、 8…ボルト、 9,39…ボルト挿通孔、 10…ヒューズ部、 11…端子収容部、 12…底壁、 13…第一側壁、 14…第二側壁、 15…第三側壁、 16…高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁、 17…収容空間、 18…ナット埋設部、 19…ナット、 20a,20b,23,28,30a,30b…内面、 21…端子挿入開始側移動規制壁、 22,25…端子挿入ガイド、 24…高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部、 26…端子挿入口、 27…端子移動規制溝、 29…係止面、 31…導体、 32…絶縁被覆、 33…シース、 34…導体圧着部、 35…略中間突出部、 36…曲げ部、 37…電気接続部、 37a,40a…左側部、 37b,40b…右側部、 38…下面、 40…先端突出部(突出部)、 41…先端部、 42…係止部、 44…上面、 100…バッテリー、 101…バッテリー筐体、 102…バッテリーポスト、 103…筐体本体、 104…蓋部材、 105…ポスト立設面、 110…バッテリー端子、 111…バッテリー端子本体、 112…締付手段、 113…環状部、 114…湾曲部、 115…バッテリーポスト挿入孔

Claims (3)

  1. バッテリー端子に接続される電源側接続部と、導電路の端末に設けられた端子が接続される出力側接続部と、前記電源側接続部と前記出力側接続部とを電気的に接続する可溶体と、を備えるバスバーと、
    前記バスバーのうち前記可溶体の外面を被覆してなるとともに前記電源側接続部及び前記出力側接続部を露出するように形成されるハウジングと、
    を備えるヒューズユニットにおいて、
    前記出力側接続部に接続される前記端子は、
    前記端子を側面視略L字状に曲げて断面曲面状に形成される曲げ部と、前記端子の先端部の両側から突出して形成される突出部と、を設けてなり、
    前記ハウジングは、
    内部に前記出力側接続部の収容が可能であるとともに前記端子の挿入及び収容が可能な収容空間を有し該収容空間が前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側及び前記端子の挿入方向奥側に立設された側壁に取り囲まれるようにしてなる端子収容部を設けてなり、
    前記端子収容部は、
    前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁のそれぞれの内面に、前記端子が前記収容空間に収容された状態において前記端子の前記突出部が係止可能に形成され前記端子が該端子の挿入開始側へ移動するのを規制する端子挿入開始側移動規制壁を設けてなるとともに、該端子挿入開始側移動規制壁と、前記出力側接続部の前記端子の挿入方向奥側に立設された前記側壁の内面との間を、前記端子が前記収容空間に収容された状態において前記端子の前記突出部が嵌合可能に形成され前記端子が該端子の挿入開始側及び前記端子の挿入方向へ移動するのを規制する端子移動規制溝として形成し、
    さらに、前記端子収容部は、
    前記端子の挿入開始側にて前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁同士を繋ぐように形成され且つ前記端子が前記出力側接続部から離脱すると前記端子の前記曲げ部が係止可能に形成され前記端子が前記側壁の高さ方向及び前記端子の挿入開始側へ移動するのを規制する高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁を設けてなり、
    前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁は、
    この内面に前記端子が前記出力側接続部から離脱すると前記端子の前記曲げ部が係止可能な断面凹面形状で且つ前記端子の前記曲げ部が面接触可能な曲面形状に形成された高さ方向及び端子挿入開始側移動規制部を設けてな
    ことを特徴とするヒューズユニット。
  2. 請求項1に記載のヒューズユニットにおいて、
    前記出力側接続部の前記端子の挿入方向両側に立設された前記側壁同士の間の幅は、前記端子の前記先端部の、前記端子の延在方向に直交する方向の幅と略同等に形成される
    ことを特徴とするヒューズユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のヒューズユニットにおいて、
    前記端子挿入開始側移動規制壁と、前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁には、それぞれ、前記収容空間への前記端子の挿入を案内する端子挿入ガイドを設けてなり、
    前記端子挿入開始側移動規制壁の前記端子挿入ガイドは、前記端子挿入開始側移動規制壁の上面における前記端子の挿入開始側の端部に、断面が曲面形状又は斜面形状に形成され、
    前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁の前記端子挿入ガイドは、前記高さ方向及び端子挿入開始側移動規制壁の前記内面における前記端子の挿入開始側の端部に、断面が曲面形状又は斜面形状に形成される
    ことを特徴とするヒューズユニット。
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