JP6519065B2 - クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンに関し、より詳細には、吊具を吊り下げる索状体のたるみを抑制できるクレーンに関する。
吊具とトロリとの間のワイヤーロープがトラス構造状に掛け回されているクレーンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このクレーンは、吊具とトロリとの間のワイヤーロープの掛け回しをトラス構造にして、吊具の水平方向の揺れを抑制している。
このクレーンはワイヤーロープがトラス構造状に掛け回されることによって、ワイヤーロープの一部が鉛直方向に対して傾いている。吊具の下端が着床したときに、又は吊具によって吊上げられている荷の下端が着床したときには、ワイヤーロープの張力が実質的になくなり、ワイヤーロープがたるむことになる。
吊具からトロリの外側に向って傾いたワイヤーロープがたるむと、積み上げられている周辺の荷と接触してワイヤーロープが損傷するなどの問題がある。
特開2000−198669号公報
本発明の目的は、吊具を吊り下げる索状体のたるみを抑制できるクレーンを提供することである。
上記の目的を達成する本発明のクレーンは、水平方向に延びる桁部と、この桁部の延在方向に移動するトロリと、このトロリから索状体を介して吊り下げられる吊具と、回転ドラムとを備え、この回転ドラムによる前記索状体の巻き取り及び繰り出しにより、前記吊具を昇降させるクレーンにおいて、前記トロリと前記吊具との間の位置で、前記索状体の側方を、平面視で前記トロリのより内側に向かう方向に押圧して屈曲させる押圧機構を備えて、この押圧機構により前記索状体のたるみ量を調節可能な構成にしたことを特徴とするものである。
本発明のクレーンによれば、吊具を吊り下げている索状体に作用する張力が低下して、その索状体がたるもうとしたときに、押圧機構がその索状体の側方を平面視でトロリのより内側に向う方向に押圧して屈曲させることで、その索状体のたるみを抑制できる。これにより、索状体と周辺の荷との接触を回避できる。
また、押圧機構が索条体を周辺の荷から遠ざける方向に移動させることで、索条体と周辺の荷との接触を回避できる。
本発明のクレーンの第一実施形態を例示する正面図である。 図1の押圧機構を例示する拡大図である。 索状体を引き込む状態を簡略化して平面視で例示する説明図である。 本発明のクレーンの第二実施形態における押圧機構を例示する拡大図である。 押圧機構にカバーを取り付けた状態を例示する拡大図である。 本発明のクレーンの第三実施形態における押圧機構を例示する拡大図である。
以下、本発明のクレーンを実施形態に基づいて説明する。なお、図中では、トロリの横行方向をx方向とし、鉛直方向をy方向(x方向と直交する方向)として示している。
図1、図2に例示する第一実施形態のクレーン10は門型クレーンであって、下端に走行装置11を有した脚部12と、その脚部12の上端に固定されてx方向に延在する桁部13とを備えている。また、このクレーン10は桁部13の延在方向に移動するトロリ14と、トロリ14から複数本のワイヤーロープ15、16を介して吊り下げられるスプレッダ17とを備えている。
トロリ14には駆動装置20により駆動される回転ドラム21と電動式の両ロッドシリンダ22とが設置されている。また、トロリ14には、トロリ14のx方向の両端の外側のそれぞれに第一シーブ23が設置され、トロリ14の下端の中央部に第二シーブ24が設置されている。スプレッダ17の上端の中央部には第三シーブ25が設置されている。同様の駆動装置20、回転ドラム21、両ロッドシリンダ22、第一シーブ23、第二シーブ24及び第三シーブ25が背面側(図1では奥行側)にもx方向の配置を入れ替えて設置されている。第二シーブ24はトロリ14の外側に突出させずに内側に設置することもできる。
ワイヤーロープ15は、その一端部15aが両ロッドシリンダ22の一方のロッド先端部に接続されて、その両ロッドシリンダ22を介してトロリ14に固定されており、他端部15bが回転ドラム21に接続されている。また、ワイヤーロープ15の一端部側は第一シーブ23に掛け回され、ワイヤーロープ15の長手方向中途の位置は第三シーブ25に掛け回され、他端部側は第二シーブ24に掛け回されている。ワイヤーロープ16も同様に掛け回されている。このようにワイヤーロープ15、16はトロリ14とスプレッダ17との間でトラス構造状に掛け回されている。両ロッドシリンダ22に代えて、2本の片ロッドシリンダの組み合わせを用いてもよく、一本の片ロッドシリンダにスライド機構を設けたものを用いてもよい。
このワイヤーロープ15、16は、支点となる第一シーブ23がトロリ14の外側に配置されたことで、第一シーブ23と第三シーブ25との間の傾斜部位15c、16cはy方向に対して、上方が外側に向いて傾いている。従って、この傾斜部位15cと傾斜部位16cとが正面視で第三シーブ25を頂点としたV字状になっている。このワイヤーロープ15、16の第二シーブ24と第三シーブ25との間の部位は、回転ドラム21により巻き取り、及び繰り出されるランニングロープである。傾斜部位15c、16cはその上方が固定されて、下方が第三シーブ25を介して回転ドラム21により巻き取り、及び繰り出されるデッドロープである。
このクレーン10は、トロリ14とスプレッダ17との間の位置で、ワイヤーロープ15、16の側方を、平面視でトロリ14のより内側に向かう方向に押圧して屈曲させる押圧機構30を備えている。この押圧機構30によりワイヤーロープ15、16のたるみ量を調節可能にしている。具体的に、この実施形態では、押圧機構30によりワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cとy方向とのなす角を調節可能にしている。
押圧機構30は、付勢部材31を有していて、ワイヤーロープ15、16が常に付勢部
材31の付勢力により側方に押圧されている。スプレッダ17を介してコンテナCを吊っている場合など、ワイヤーロープ15、16に相当の張力が作用していると、付勢部材31の付勢力によって側方が押圧されても、ワイヤーロープ15、16は屈曲しない。しかし、ワイヤーロープ15、16の張力が所定値以下になった時には、付勢部材31の付勢力により側方が押圧されると、ワイヤーロープ15、16が屈曲して、そのたるみ量を減少させるように機能する。このとき、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cとy方向とのなす角はより鋭角なる。
より詳しく説明すると、押圧機構30は、アーム部32と、このアーム部32の長手方向中途の位置を回転可能に支持する支持部33とを有して構成されている。そして、アーム部32の長手方向一端部に付勢部材31が取り付けられていて、アーム部32の長手方向他端部がワイヤーロープ15、16に当接して側方に押圧する。
この実施形態では、付勢部材31が錘で構成されていて、アーム部32の一端部に固定されており、その一端部に常にその錘による重力を付勢力として付与している。この付勢部材31の付勢力は、ワイヤーロープ15、16の自重に基づいて設定されている。例えば、この実施形態の場合には、スプレッダ17が地面に着床した場合に、ワイヤーロープ15、16を屈曲可能な付勢力に設定される。
アーム部32は、その長手方向中途の位置が支持部33により支持されて、長手方向一端部に付勢部材31が取り付けられている。アーム部32の長手方向他端部には、ワイヤークリップ34が取り付けられており、この長手方向他端部は、ワイヤークリップ34を介して、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cのトロリ14の近傍に存在している部分に接続されている。
また、このアーム部32は、長手方向中途で屈曲していて、その屈曲位置を境にして直線状に伸びる第一アーム部35と第二アーム部36とを有している。アーム部32の屈曲部分が回転可能に支持部33に支持されている。
屈曲位置から付勢部材31まで延在する第一アーム部35の長さを大きくする程、同じ付勢部材31であってもより大きな押圧力でワイヤーロープ15、16の側方を押圧することができる。なお、第一アーム部35の長さは第二アーム部36よりも長い方が好ましい。
付勢部材31を錘で構成する場合には、第一アーム部35の延在方向が水平にセッティングされることが好ましい。これにより、付勢部材31としての錘の重力による作用が最大になり、より強くワイヤーロープ15、16の側方を押圧できる。
支持部33には、第一シーブ23の支持軸が用いられている。第一シーブ23は、トロリ14に配置されていて、ワイヤーロープ15、16の中途の位置が掛け回されている。第一シーブ23の支持軸にはグリスが塗布されているので、支持部33はグリスで潤滑される。そのため、アーム部32の滑りが確保でき、特別にグリスを塗布しなくてもメンテナンス性の向上に有利になる。
この押圧機構30の動作について説明する。スプレッダ17がコンテナCを吊った状態では、ワイヤーロープ15、16に相当の張力が作用している。この場合には、ワイヤーロープ15、16に作用する張力と、押圧機構30の付勢部材31によるワイヤーロープ15、16の側方に掛かる押圧力とが釣り合った状態になる。このときに、ワイヤーロープ15、16は押圧機構30によって屈曲することなく、図2中の破線で示した状態のように真っ直ぐに張った状態になる。
スプレッダ17の下端がコンテナCに着床する、又はスプレッダ17により吊り上げていたコンテナCが着床すると、ワイヤーロープ15、16に作用する張力が実質的になくなる。このとき、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cが、図2中の一点鎖線で示した状態のように、下方にたるもうとする。
ワイヤーロープ15、16に作用する張力がなくなると、アーム部32の一端部に固定された付勢部材31が重力により下方に落下する。この落下に伴って、アーム部32が支持部33を支点として回転する。そして、そのアーム部32の回転により、アーム部32の他端部がx方向に移動する。
このとき、アーム部32は、アーム部32の付勢部材31が固定された一端部を力点、支持部33を支点、ワイヤーロープ15、16に接続された他端部を作用点として、「第一種梃子」として機能する。このようなアーム部32の動作により、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cの側方が平面視でトロリ14のより内側に向う方向に押圧されて屈曲する。
押圧機構30により、ワイヤーロープ15、16が平面視でトロリ14のより内側に向う方向に押圧されて屈曲することにより、図2中の破線で示した状態から実線で示した状態になる。このとき、傾斜部位15c、16cの押圧された部分より下方の部分は、押圧されずにたるんだ場合と比較してy方向に対する傾きが小さくなる。なお、このときに、回転ドラム21は回転が止まった状態であり、ワイヤーロープ15、16の巻き取り及び繰り出しは行われていない。
図2では、トロリ14に対して左側に存在するワイヤーロープ16は右方向に、右側に存在するワイヤーロープ15は左方向に押圧されて屈曲している。
図3は、平面視でトロリ14のより内側に向う方向を示している。より詳しく説明すると、この平面視でトロリ14のより内側に向う方向は、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cのそれぞれがトロリ14の平面視中心位置CLにより近づく方向であることが望ましい。つまり、ワイヤーロープ15、16を平面視中心位置CLにより近づく方向に押圧して屈曲することで、図3の平面視におけるワイヤーロープ15、16の横方向の広がりのみならず、縦方向の広がりに対しても有効に機能する。即ち、平面視中心位置CLを中心としたより小さな半径内にワイヤーロープ15、16を収束させることができる。
この実施形態では、平面視でトロリ14のより内側に向う方向は、支持部33の軸方向に直交する方向である。したがって、第一シーブ23の支持軸の軸方向に直交する方向を平面視中心位置CLに向くように配置するか、あるいは、第一シーブ23の支持軸を中途の位置で屈曲し、その屈曲した部分を支持部33として、その軸方向に直交する方向を平面視中心位置CLに向くように配置するとよい。
このように、このクレーン10は、ワイヤーロープ15、16に作用する張力が抜けて実質的になくなったときに、押圧機構30によりワイヤーロープ15、16を平面視でトロリ14のより内側に向う方向に押圧して屈曲させることで、ワイヤーロープ15、16のたるみを抑制できる。これにより、ワイヤーロープ15、16が周辺のコンテナCに接触することを回避できる。
また、押圧機構30がワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cを周辺のコンテナCから遠ざける方向に移動させることで、ワイヤーロープ15、16が周辺のコン
テナCに接触することを回避できる。この実施形態では、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cが正面視で第三シーブ25を頂点としたV字状になっている。つまり、押圧機構30により傾斜部位15c、16cとy方向のなす角が鋭角になることで、傾斜部位15c、16cは周辺のコンテナCから遠ざける方向に移動する。
この実施形態では、押圧機構30が付勢部材31の付勢力により、自動的にワイヤーロープ15、16のたるみ量、及び傾斜部位15c、16cとy方向とのなす角を減少させるように機能する。そのため、ワイヤーロープ15、16の張力を逐次検知する装置や電力及び油圧などの動力が不要になるので、装置の重厚長大化を抑制できる。
また、この実施形態のアーム部32のように「梃子の原理」を利用することで、ワイヤーロープ15、16を押圧する作用点に軽い力で大きな押し込み力を作用させることが可能になる。これにより、付勢部材31に錘を用いた場合は、その錘の重さを軽くできるので、押圧機構30の重厚長大化を抑制する上で有利になる。
デットロープにおいては、回転ドラム21がワイヤーロープ15、16を巻き取ったときに、第三シーブ25が下方から上方に向って移動することに伴って、その長手方向の長さが短くなる。また、回転ドラム21がワイヤーロープ15、16を繰り出したときに、第三シーブ25が上方から下方に向って移動することに伴って、その長手方向の長さが長くなる。つまり、傾斜部位15c、16cにおけるアーム部32が接触する部位は長手方向の位置が変化しない。そのため、ワイヤーロープ15、16の傾斜部位15c、16cがデットロープの場合には、ワイヤークリップ34などでアーム部32をワイヤーロープ15、16に固定してもよい。これにより、アーム部32によるワイヤーロープ15、16の擦れを抑制できるので、ワイヤーロープ15、16の耐久性の向上には有利となる。
図4に例示する第二実施形態のクレーン10は門型クレーンであって、第一実施形態とは、ワイヤーロープ15、16の掛け回し方が異なり、これに伴って回転ドラム21の配置も異なる。
ワイヤーロープ15は、その一端部がスプレッダ17に固定されており、他端部15bが回転ドラム21に接続されている。ワイヤーロープ16も同様に掛け回されている。
このワイヤーロープ15、16は、支点となる第一シーブ23が平面視でトロリ14の外側に配置されたことで、スプレッダ17と第一シーブ23との間の傾斜部位15c、16cはy方向に対して、上方が外側に向いて傾いている。また、このワイヤーロープ15、16は傾斜部位15c、16cがランニングロープである。
この実施形態の押圧機構30は、第一実施形態のワイヤークリップ34に代えて、押圧シーブ37を有している。押圧シーブ37は、ワイヤーロープ15、16に当接して転動するので、アーム部32の他端部をワイヤーロープ15、16の長手方向に円滑にスライドさせている。
このように、ワイヤーロープ15、16がランニングロープの場合には、アーム部32がワイヤーロープ15、16の長手方向にスライド可能に接続されることにより、スプレッダ17の昇降動作によりワイヤーロープ15、16が長手方向に移動しても、その昇降動作への影響を回避可能になる。また、特に、コンテナCに接触した際の損傷が大きいランニングロープのたるみを抑制できるので、ランニングロープの耐久性の向上に有利となる。なお、第一実施形態において、ワイヤークリップ34に代えて押圧シーブ37を用いてもよい。
押圧機構30の付勢部材31として、上記の実施形態では錘で構成された例を説明したが、錘に代えてばねなどの弾性体で構成してもよい。また、アーム部32は、長手方向中途で屈曲したものに限定されずに、アーム部32の一端部から他端部までが直線状に延びたものでもよい。
図5に示すように、各押圧機構30を覆うカバー38を備えてもよい。このように、押圧機構30をカバー38で覆うことで、押圧機構30を風雨による劣化から防護可能になり、耐久性の向上に有利になる。また、押圧機構30がカバー38で覆われることで、外観も優れたものになる。
図6に例示する第三実施形態のクレーン10は門型クレーンであって、カバー38が、第一実施形態における付勢部材31及びアーム部32の機能を有している。カバー38は、カバー38の重心Gの位置が、支持部33よりも正面視で外側に配置された状態で、支持部33を中心に回転可能に支持されている。押圧シーブ37は、カバー38に直接的に接合されている。カバー38の重心Gの位置は、カバー38を構成する板材の重量配分により調節される。
このように構成することで、ワイヤーロープ15、16に作用する張力が抜けて実質的になくなったときに、カバー38の重心Gが支持部33の真下に位置するようにカバー38が支持部33を中心にして回転する。これに伴って、押圧シーブ37によりワイヤーロープ15、16の側方を平面視でトロリ14のより内側に向う方向に押圧して屈曲させることで、ワイヤーロープ15、16のたるみを抑制できる。
カバー38の重心Gを支持部33よりも外側で、その支持部33からより遠くに離間させることで、押圧力をより大きくすることも可能になる。
なお、本発明は門型クレーンに限定されるものではなく、例えば、岸壁クレーンなどにも適用できる。また、その吊具としてスプレッダ17の代わりに、フックや開閉式のバケットなどを用いることもできる。
また、押圧機構30としては、ワイヤーロープ15、16に作用する張力に基づいて制御装置の制御により作動する機構も用いることができる。この機構としては、一端がワイヤーロープ15、16に接続された電動式、油圧式などのアクチュエータを例示できる。制御によってたるみ量を調節する場合には、第一シーブ23、第二シーブ24及び第三シーブ25のいずれかに設けられたロードセルや、トロリ14やスプレッダ17に搭載されたレーザー距離計などでワイヤーロープ15、16に作用する張力を検出する。そして、検出した張力が所定以下になったときに、制御装置の制御により、押圧機構30を作動させる。具体的には、ワイヤーロープ15、16に作用する張力が低下したときに、制御装置の制御により、アクチュエータが、トロリ14のより内側に向かう方向に伸びて、ワイヤーロープ15、16を側方から押圧して屈曲させる。したがって、ワイヤーロープ15、16を押圧する部分を常にワイヤーロープ15、16に当接させてなくてもよい。
このような機構の場合には、ワイヤーロープ15、16を押圧する力やタイミングを自在に調節可能になる。従って、例えば、風によりワイヤーロープ15、16が振れる場合に、その振れを抑制することも可能になる。
本発明の押圧機構30は上記の構成の他にも、ワイヤーロープ15、16に接触するローラとそのローラを付勢するバネとを有したテンショナーを用いることもできる。
既述の実施形態においては、傾斜部位15c、16cが正面視で第三シーブ25を頂点
としたV字状になっている例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、押圧機構30が押圧するワイヤーロープ15、16の部位が鉛直に延在しているものでもよい。この場合も、押圧機構30が、ワイヤーロープ15、16を周辺のコンテナCから遠ざける方向に移動することで、ワイヤーロープ15、16が周辺のコンテナCに接触することを回避できる。このとき、押圧機構30により押圧されるワイヤーロープ15、16の部位とy方向とのなす角は拡大する。
10 クレーン
13 桁部
14 トロリ
15、16 ワイヤーロープ(索状体)
17 スプレッダ(吊具)
21 回転ドラム
30 押圧機構

Claims (4)

  1. 水平方向に延びる桁部と、この桁部の延在方向に移動するトロリと、このトロリから索状体を介して吊り下げられる吊具と、回転ドラムとを備え、この回転ドラムによる前記索状体の巻き取り及び繰り出しにより、前記吊具を昇降させるクレーンにおいて、
    前記トロリと前記吊具との間の位置で、前記索状体の側方を、平面視で前記トロリのより内側に向かう方向に押圧して屈曲させる押圧機構を備えて、この押圧機構により前記索状体のたるみ量を調節可能な構成にしたことを特徴とするクレーン。
  2. 前記押圧機構が付勢部材を有し、前記索状体を常に前記付勢部材の付勢力により側方に押圧して、前記索状体の張力が所定値以下になった時に、前記付勢力により前記索状体を屈曲させてたるみ量を減少させる構成にした請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記押圧機構が、アーム部と、このアーム部の長手方向中途の位置を回転可能に支持する支持部とを有し、前記アーム部の長手方向一端部に前記付勢部材が取り付けられていて、長手方向他端部により前記索状体の側方を押圧する構成にした請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記支持部が、前記トロリに配置されていて、前記索状体の中途の位置が掛け回されたシーブの支持軸である請求項3に記載のクレーン。
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