JP6517798B2 - 移動可能な軌道セクションを有するアミューズメント装置 - Google Patents

Description

本発明は、請求項１のプリアンブルに記載されたアミューズメント装置に関し、特に、フェアやアミューズメントパークのための乗り物に関する。特に、本発明は、レールによってガイドされるアミューズメント装置の軌道セクションに関する。

アミューズメント装置に用いられる機器には、ローラコースタのように乗り物がガイドされる固定のレールセクションを提供する。特許文献１は、例えば、このようなアミューズメント装置を開示しており、乗員キャビンが交互の傾きを示す軌道セクションのレール上をガイドされて進行する。この軌道は２つの軌道セクションを有し、垂直上方に突出し、垂直面で実質的に半円弧部において互いに接続されている。このようなアミューズメント装置では、主に周期的に繰り返される上下運動によって乗客は、比較的早く飽きるようになる。

ドイツ特許出願ＤＥ １９８ ０９ ６４１ Ａ１ 欧州特許ＥＰ １ ３６４ ６９１ Ｂ１

乗客に対して魅力を高めるために、軌道自体をより移動させるように構成する傾向がある。例えば、特許文献２は、ロッカー上に配置された軌道セションが開示されており、この軌道セクション上を乗客が乗った乗り物が一端部から他端部へ移動し、また、最初の端部へ移動し、軌道は、１つのピボット軸を中心に前後に回動するシーソーと類似している構成となっている。このような軌道においても、動作が周期的で、すぐにパターンがわかってしまうので、ユーザが比較的早く飽きてしまう。乗り物が乗っている軌道の進行は、レールの形状と軌道が回動する固定のピボット軸によって決まっている。

従って、本発明の目的は、軌道の進行が乗客に予測し難く、乗客に特別のスリルを提供するアミューズメント装置を提供することである。

この目的は、請求項１のアミューズメント装置によって得られる。さらに有利な実施形態は、従属請求項に開示される。

本発明のアミューズメント装置は、ガイド軌道を有し、ガイド軌道は、ガイド軌道を移動可能にガイドする第１のピボット軸と、ガイド軌道を移動可能にガイドする第２のピボット軸とを有している。さらに、アミューズメント装置は、第１の移動可能締結部と、第２の移動可能締結部を有している。ガイド軌道は、第１のピボット軸において、第１の移動締結部により移動可能及び回転可能に締結されており、第２のピボット軸において、第２の移動締結部により移動可能及び回転可能に締結されている。

本発明によれば、第１のピボット軸（６）は、少なくとも第１の軸方向に関して回動可能であり、第２のピボット軸は、少なくとも第２の軸方向に関して回動可能である。このため、軌道の移動は、乗客にとって簡単に予測可能ではなく、乗客に特別の驚きの瞬間を提供することが可能である。例えば、このような移動可能なガイド軌道は、傾くように調整することが可能で、これにより、乗客は、乗り物と自身が軌道の外に落ちるような印象を受け、特に、地上から高い位置にある場合や、水槽にある場合には、乗客に、特別の娯楽の時を提供することが可能である。

第１の軸方向の軸は、ガイド軌道の外に、例えば、移動可能に、配置されることが可能で、これにより、第１のピボット軸は、第１の軸方向の軸に関して回動可能である。第２の軸方向の軸は、ガイド軌道の外に、例えば、移動可能に、配置されることが可能で、これにより、第２のピボット軸は、第２の軸方向の軸に関して回動可能である。このようにすることで、ガイド軌道の平行移動が可能になる。第１の締結部と第２の締結部は、第１と第２のピボット軸とガイド軌道によって互いが結合されることだけが必要である。それ以外では、第１の締結部と第２の締結部は、互いに独立して動くことが可能である。

好適には、アミューズメント装置のピボット軸は、ガイド軌道が平行移動するように、回動可能となっている。このため、乗客は、急に乗っている乗り物ではなくて、レールが動いていると印象を受け、これがさらなる驚きを与えることが可能である。例えば、貯水槽に設けられたレールによるこの効果で、大きな波の上での揺れをシミュレートすることができる。これは、単に揺れの動きのみをする装置では、実現できないことである。

第１の軸方向は、例えば、第１のピボット軸において、ガイド軌道に直角となるように配置されている。

本発明のアミューズメント装置の１つの実施形態は、ガイド軌道の移動ガイドのための第１のピボット軸を有するガイド軌道を有し、ガイド軌道は、第１のピボット軸で第１の締結部に移動可能に締結され、第１のピボット軸は、さらに、第１の軸方向を示し、第１のピボット軸においてガイド軌道に方向に直交し、第１の軸方向に直交して移動可能に設けられている。本発明では、また、ガイド軌道は、ガイド軌道の移動ガイドのための第２のピボット軸を有し、第２のピボット軸で第２の締結部に移動可能に支持され、第２のピボット軸は、さらに、第２の軸方向を示し、第２のピボット軸においてガイド軌道に方向に直交し、第２の軸方向に直交して移動可能に設けられている。

単に往復運動をする搖動装置とは異なり、このような軌道は、大きな波による現実の船の揺れをまねることができる。

ガイド軌道は、移動可能に支持され、ガイド軌道によってガイドされる、少なくとも１つの乗り物を有している。このようなアミューズメント装置は、乗り物の中の乗客に、追加の驚きの瞬間を与える。というのは、ガイド軌道の現在の推移からは、乗り物の軌道の実際の推移を推測できないからである。単純な搖動装置上に設けられた軌道と異なり、搖動動作のみから乗り物の軌道の推移を推測することができない。このようにすることで、追加の驚きの瞬間を乗客に与えることができる。

本発明の実施形態によれば、ガイド軌道は、第１と第２のピボット軸の間に第１のピボット軸の軸方向に垂直な平面に平行となるように設けられる。ガイド軌道は、例えば、第１のピボット軸と第２のピボット軸の間で直線的に伸びる構成とすることができる。このため、乗客がレール上を移動するときに、２つのピボット軸を用いて傾きを調整することができる。乗客は、レール上を移動するときに、レールの直線状のセクションの勾配が変わることに気づく。もちろん、ガイド軌道は、曲がって伸びるようにすることが可能で、この場合、「曲がる」という意味は、ガイド軌道の少なくとも一部が捻れているか、又は、ガイド軌道が、例えば、シリンダのジャケット面上の直線状の軸、すなわち、シリンダ軸の周りに、直線状の軸が少なくとも部分的に巻付いて、配置されている。

第１及び／又は第２のピボット軸は、平行にガイド軌道に対して移動可能である。これによりガイド軌道が、例えば、昇降ロッドと共に移動する場合に追加的な自由度を得ることができる。

好適な実施形態では、第１の軸方向は、第２の軸方向と平行となるように配置される。

ガイド軌道の締結部は、お互いに隣接して設けられ、ガイド軌道の第１の締結部は、ガイド軌道の第２の締結部に隣接して設けられている。第１の締結部と第２の締結部との間に、ガイド軌道は、ガイド軌道の設置場所に対してガイド軌道の位置を固定する他の締結部、少なくとも場所に固定された締結部を有していない。第１のピボット軸と第２のピボット軸との間に場所に固定された軸締結部がないので、例えば、２つのピボット軸が同時に下に動くことで、乗客に崩れ落ちる軌道の印象を与えることができる。この場合には、ガイド軌道は、第１の締結部と第２の締結部の間で、支持されていない。

第１の締結部は、例えば、第１のピボット軸に回動可能に配置された単数の又は複数の昇降ロッドによって形成される。第２の締結部は、例えば、第２のピボット軸に回動可能に配置された単数の又は複数の昇降ロッドによって形成される。

比較的、単純なアミューズメント装置を作るために、第１の昇降ロッドは、固定配置されたモータドライブに接続されるか、固定配置されたレールにガイドされたモータドライブに接続され、モータドライブがスイッチオンされるとモータドライブが第１の締結部のガイド軌道に相対的な開度を変えるように構成されている。そのようなモータは、例えば、第１の昇降ロッドのピボット軸に対向する側の端部を、床にしっかりと固定された床レールに沿ってガイドされて、往復運動をさせる。これにより、第１の昇降ロッドと床レールとの間の角度を変えて、ガイド軌道の軌道高さと軌道傾きを変えることができる。ガイド軌道の軌道高さと軌道傾きを変えるために、第１又は／及び第２の昇降ロッドを、又はそれぞれ、追加的に、場所に固定され、回動可能なガイドシースでガイドすることができる。

第１の及び／又は第２の締結部は、もちろん、他の固定の又は位置が調節できる例えば、コンロッド、ハサミ状部材、その他のカップリング部材で構成することが可能である。

１つの有利な実施形態として、第１及び／又は第２の昇降ロッドが昇降シリンダを有するか、昇降シリンダに接続されている。昇降ロッドが昇降シリンダを有する場合には、ガイド軌道を持ち上げること、及び下げることを、他のドライブを必要とせずに行うことができる。

ガイド軌道上の乗り物の急な加速及び制動を可能にするために、乗り物は、例えば、ガイド軌道上を移動することができる車輪を有している。乗り物は、さらに、追加の駆動モータ及び／又はブレーキを具備することもできる。このようにすることで、ガイド軌道の進行とは、独立に乗り物の加速及び制動を行うことが可能である。ガイド軌道は、ガイド軌道上でガイドされる乗り物をある位置で固定する逆転防止装置を具備してもよい。そのような逆転防止装置は、乗客にさらなるスリルを与える。

ガイド軌道は、好ましくは、少なくとも一部が貯水槽の中に設けられ、少なくとも一部が貯水槽の水面下に延びている。ガイド軌道は、また、完全に水の中に延びていて、例えば、水面下に延びている。ガイド軌道は、貯水槽に入り、また、貯水槽から出るように構成することもできる。また、ガイド軌道を貯水槽の中で、例えば、水の表面と平行に回転させ、又は、外に落ちる気分をシミュレートするように貯水槽の中で傾けるようにすることも可能である。水と組み合わせることで、乗客に追加の面白さを与えることができる。

この場合には、乗り物は、ボートであることが有利である。移動可能なガイド軌道は、高い波の上を航行する船の気分を与えることができる。

ガイド軌道は、船そのものとして構成することも可能である。第１の移動締結部は、船に締結された第１のロープとし、第２の移動締結部は、船に締結された第２のロープとすることができる。この場合には、船は、水が満たされた貯水槽で移動可能に構成され、第１及び／又は第２のロープで引くことが可能である。２つのロープは、ウインチに締結して、船を傾けるようにすることが可能で、例えば、船が入って来ると、船が入口の方に傾けるようにすることが可能である。これについては、引き続く例示的な実施形態でより詳細に説明する。

乗り物は、好適には、ガイド軌道の一端から他端に移動される。これにより、一部ではなく全体のガイド軌道上を移動することになり、追加の楽しみを与えることができる。したがって、好適なアミューズメント装置では、乗り物が少なくともガイド軌道の一端に着いた場合に、ガイド軌道が他のガイド軌道の一端に接続される。乗り物は、ガイド軌道上を、前後運動をせずに、所定の方向に動き、移動したガイド軌道上を一回だけ移動し、そこから他のガイド軌道に移動する。

他の実施形態としては、ガイド軌道がウォータスライドとして構成されている。このウォータスライドは、好ましくは、互いに平行で、個々のスライドとして構成されるいくつかの水路を有している。例えば、複数の水路の各々は、１つ又は複数の異なる深さの窪みを有している。例えば、複数の水路の各々は、１人の乗客を予定するか、基本的に１人の乗客で、１つの浮き輪に乗っている場合は、複数の乗客とすることができる。このようなウォータスライドでは、従って、幾人かの乗客が隣り合ってすべり降りることが可能である。１つの実施形態として、好ましくは、別々に、補給する水の量で、個々の水路のすべり降りるスピードを制御することができる。追加的に、そのような水路は、本発明による水路をすべり降りる方向に傾けることにより、すべり降りている間にすべり降りるスピードを増加し、又は、減少させることができる。例えば、複数の乗客がそれぞれ異なった水路上で競争をすることができる。隣あう個々水路の窪みの深さを異なるようにする実施形態においては、隣の乗客が一時的に消え、また、再び突然現れる。これは、複数で利用する場合に追加のスリリングな瞬間となりうる。また、すべり降りた後にすべり降りた乗客が確認する競争のカウンターを表示するようにしても良い。

ウォータスライドとしていくつかの個々のスライドを有するように構成されるガイドレールの端部に延長走路及び／又はブレーキを設け、乗客がガイドレールの所定の高さから自動的にすべり降りるようにすることができる。必要ならば、追加のしっかり掴む装置又は自動的に制御されたゲートを設けることもできる。ガイドレールの側部及び／又は端部にセイフティーネットを設けるようにすることもできる。

例えば、ウォータスライドなどのガイドレールの移動効果は、自由にプログラム可能であり、異なる移動の推移を実現することができる。

本発明のアミューズメント装置では、軌道の進行が乗客に予測し難く、乗客に特別のスリルを提供することができる。

本発明のアミューズメント装置の断面図である。 鋏として構成される昇降装置を示す図である。 ウォータスライドとして構成されるアミューズメント装置の移動の方向に対して垂直な断面図である。 移動の方向に沿ったウォータスライドを示す図である。 、本発明の他の実施形態のアミューズメント装置を示す図である。

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。

下記の開示において、上、下、右、左など指定は、例示的な実施形態を参照しているものであり、発明を限定的に解釈するものではない。

図１は、ある時点におけるアミューズメント装置１の概括的水平断面図である。同図に示すように、ガイド軌道２上で乗り物４がガイドされつつ移動する。ガイド軌道２は、第１のピボット軸６と第２のピボット軸８に締結部１０、１２と共に設けられている。第１のピボット軸６は、第１の締結部１０で移動可能に締結されており、第２のピボット軸８は、第２の締結部１２で移動可能に締結されている。本実施形態では、第１の締結部１０は、第１の昇降ロッド１０であり、第２の締結部１２は、第２の昇降ロッド１２である。第１のモータドライブ１４は第１の昇降ロッド１０のピボット軸６と反対側の端部に設けられている。第２のモータドライブ１６は昇降ロッド１２の第２のピボット軸８と反対側の端部に設けられている。２つのモータ１４、１６は、リニアモータとして構成されており、底部レール１８に設けられている。底部レール１８は、アミューズメント装置１の窪み部２０として構成され、地面に固定される。モータ１４、１６は、前後に移動する。２つのリニアモータ１４、１６が底部レール１８上を互いの方向に移動すると、軌道２と第１の昇降ロッド１０との間の角度及び軌道２と第２の昇降ロッド１２との間の角度が変化する。本実施形態では、昇降ロッドの長さは、固定であるが、長さが変わるように構成することもできる。軌道２と昇降ロッド１０、１２との間の角度を変えることで、軌道２は、第１のピボット軸６と第２のピボット軸８において、移動するようにガイドされる。左軌道サポート２２と右軌道サポート２４は、ガイド軌道２が２つの軌道サポート点の間で回動することを確保している。本実施形態では、左ストップエッジ２６と右ストップエッジ２８は、乗り物４が軌道２を離れないようにしている。

もちろん、アミューズメント装置１をより長い軌道のものとして提供することも可能である。例えば、ガイド軌道２の一端部に設けられた左ストップエッジ２６の替りに第１のガイド軌道を設け、そこから、乗り物４が軌道セクション上でガイド軌道２に達するようにしても良い。乗り物４がガイド軌道２に位置するやいなや、ガイド軌道２が、例えば、左側で昇降装置１０、１２、１４、１６によって持ち上げられるようにしても良い。また、選択的に、ガイド軌道２が持ち上げられている間、乗り物４はガイド軌道２のある点に保持され、その後、開放されるようにしても良い。乗り物４は、他端に着くまでガイド軌道２上を移動する。乗り物４がガイド軌道２の他端に着くと、ガイド軌道２は、第２のガイド軌道に接続され、
これにより、乗り物４は、直ちに、第２のガイド軌道上を移動し続けることが可能である。このようにすることで、多くの興味深い効果を軌道に組み入れることが可能である。

ガイド軌道２は、例えば、傾けられる工程で、直接、貯水槽へガイドされ、結果的にガイド軌道２に少なくとも一部が水面下にくるようにしても良い。例えば、左から右に移動する乗り物４は、ボートとして構成し、直接、軌道２上を移動し続けるようにしても良い。

本発明は、好適な実施形態に基づいて説明されるが、これらの実施形態に制限されるものではない。各々の実施形態は、自由に組み合わせ、また、コンパチビリティがある限り、他の実施形態の機能的に同等なものと交換され得る。

例えば、乗り物は、ガイド軌道２の端部に達すると、戻り工程阻止体により冗長的に保持される方にしても良いし、頂点に達した時に自動的に切り離されるようにしても良い。

ピボット点６、８の動作は、例えば、昇降シリンダ、コンロッド、又は、ロープによっても実行することが可能である。昇降ロッド１０、１２が、互いに平行となるようにし、例えば、固定長の水平ロッドで互いを結合するようにしても良い。

リニアモータドライブの代わりに、又は追加的に、アミューズメント装置は、第１及び第２のピボット点を上げたり、下げたりするための圧搾空気装置を有するようにしても良い。

ガイド軌道２が、第１のピボット軸６と第２のピボット軸８との間に錘を有し、乗り物４の現在位置に関係なく、また、ガイド軌道２の現在位置から独立して、ガイド軌道２の重心がいつでも２つのピボット軸６と８の間に来るようにしても良い。

当業者であれば、本発明の概念から逸脱せずに移動可能なガイド軌道２のこのような、又は類似の実施形態を知ることができる。

図２は、昇降シリンダ３０のストローク方向を安定させることができる２つ鋏状機構を示す図である。このような機構は、例えば、ガイド軌道２の動作ための昇降機構として提供され得る。

図２の左側の実施形態は、ジョイント３３において第１鋏アーム３２に接続されている昇降シリンダ３０を示す図である。第１の鋏アーム３２は、第２の鋏アーム３６を介してジョイント３４に回動可能に接続されている。第２の鋏アーム３６は、位置が固定される固定部３８で昇降シリンダ３０の他端に回動可能に接続されている。ジョイント３４は、例えば、固定された板（不図示）のガイド溝（不図示）にガイドされるようにして、ジョイント３３が対角線上を上方及び下方に移動可能となるように昇降装置を動作させることが可能である。

図２の右側の実施形態は、他の昇降機構の例を示している。鋏アーム４０、４１は、ジョイント４２で回動可能に互いに接続されている。鋏アーム４３、４４は、位置が固定される固定部としての他のジョイント４５に回動可能に接続されている。鋏アーム４０、４３は、昇降シリンダ４７にジョイント４６を介して回動可能に接続されている。鋏アーム４１、４４は、また、昇降シリンダ４７にジョイント４８を介して回動可能に接続されている。昇降シリンダ４７のストロークを変更することで、例えば、ジョイント４２とジョイント４５との間の距離を変更することが可能である。

図３は、本発明の他のアミューズメント装置１の乗客５０の動きに対して垂直の断面を示す図である。アミューズメント装置１は、ウォータスライド５１としてガイド軌道２が構成され、個々のすべり台として構成される横に平行に並んだ溝５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄが設けられている。この各々の溝５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄは、移動方向に異なる深さの１つ又はそれ以上の窪み５４（図中点線で示す）を有する。ウォータスライド５１はさらに横の境界部分にセイフティーネット５６が設けられており、これにより、ウォータスライドが例えば、横方向に移動した場合に、乗客が落下しないようにしている。本実施形態では、ウォータスライド５１は、さらに床部にてグラウンドアンカ５９によって地面に固定されている底部外皮５８に回動可能に支持されている。代替構成として、ウォータスライド５１が底部外皮５８に固定接続されるようにしても良い。この場合は、底部外皮５８は、グラウンドアンカ５９の代わりに、地面に対して底部外皮５８を移動可能にする回動可能な昇降シリンダを有する。

図４は、乗客５０の動作の方向に沿ったウォータスライドの側面図である。ウォータスライド５１の少し幅が広くなっている入口６０を通って、船に乗って、又は、ウォータスライド５１の床に立って移動可能な乗客５０は、ウォータスライド５１の溝５２ａ上をガイドされつつ滑りおり、ウォータスライド５１の溝５２ａに乗って動きの方向（図４の右から左、及び／又は左から右）に沿って移動する。溝５２ａには、異なる深さの第１の数の窪み５４（図４に点線で示す）が設けられている。溝５２ａの終わりで、乗客５０は、ブレーキセクションとて構成される出口６２を通って、ウォータスライド５１から離れる。２番目の乗客は、例えば、入口６０を越えてウォータスライド５１の溝５２ｂにガイドされ、動作の方向（図４に点線で示す）異なる深さの第２の数の窪み５４に沿って移動する。このようにして、幾人かの乗客が隣り合って異なる溝、異なるスピードでウォータスライドを下ることができる。

好適な実施形態では、ウォータスライド５１の個々の溝５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄには、例えば、乗客５０を多く又は少なく加速させるために、単位時間あたりの水の供給量が異なるようにすることも可能である。より利点のある実施形態としては、乗客が溝を移動している間に、例えば溝に設けられたセンサに接触することで乗客の溝の水の量を独立して制御するようにすることも可能である。

上述した例示的な実施形態からわかるように、ガイド軌道２は、長さ方向、及び／又は、高さ方向、及び／又は、自身の周りを回転し、乗り物４の乗客は、上述した昇降装置の適切な配置により、一定ではない運動の連続を経験する。なお、上述した実施形態では、アミューズメント装置１は、底部レール１８を有する固定のプラットフォームに位置していたが、もちろん、底部レール１８を、回転するプラットフォーム上に締結しても良い。

図５は、本願発明のアミューズメント装置の他の実施形態を示す図である。船（２）として構成されるガイド軌道（２）は、第１のケーブル（１０）として実現される第１の締結部（１０）に接続され、第１のピボット軸（６）で回転可能となっている。第１のピボット軸（６）は、船（２）の一端部でロープが通る開口（６）として構成されている。第１のケーブルは、例えば、第１のウインチ（不図示）に接続されることが可能である。第２のピボット軸（８）は、船（２）の他端にロープが通る第２の開口（８）として構成ざれ、第２の移動締結部（１２）として構成される第２のケーブル（１２）に締結される。第２のケーブル（１２）は、第２のウインチ（６４）に接続される。船（２）は、水面（６６）に浮くように置かれている。

乗客（５０）が桟橋（６８）から船（２）の入口（５０）へ移れるように第２のケーブル（１２）は、例示的な実施形態では、水面（６６）の下に配置された第２のウインチ（６４）により桟橋（６８）と船（２）の入口（６０）が水面（６６）上、略同じ高さに配置されるように巻き取られる。バッファ（７０）は、水面（６６）上で船（２）の前後に動きによって桟橋（６８）の端部が損傷を受けないようにしている。乗客（５０）は、浮き輪に乗って、又は、浮き輪を持って、船（２）の入口部分に到着する。乗客（５０）に対して娯楽的要素を追加するため、船（２）は、例えば、図４に示す実施形態のようにウォータスライド（２）として構成されることも可能である。乗客（５０）が船（２）の入口（６０）に着くや否や、第２のケーブル（１２）は、第２のウインチ（６４）によって巻き戻され、船（２）の入口（６０）は、上方に向かうように回動し、乗客（５０）は、例えば、出口（６２）の方向に、ガイド軌道（２）に沿ってスライドし、又は、スライドすることができる。第２のウインチ（６４）が素早く巻き戻されている間に、例えば、第１のウインチが巻き上げて乗客（５０）が出口（６２）を通って、水面の桟橋の反対側の場所にある別の桟橋で、船（２）を去ることができる。

もちろん、船（２）の前後の回動により乗客（５０）が、ガイド軌道（２）上で前後に動かされ、例えば、娯楽の最後として、出口（６２）から水（６６）に投げざれるようにすることも可能である。

本発明は、好適な実施形態により、これらの実施形態に限定されずに説明された。組み合わせることが可能である限り、各々の実施形態の特徴は、他の実施形態と組み合わせて、新しい実施形態とすることができる。例えば、図５の船は、乗客が席に座る乗り物（４）を有する図４のウォータスライドとして又は図１のガイド軌道として構成することが可能である。例えば、図５に示す第１及び／又は第２のケーブルは、昇降シリンダを有する昇降装置に替えることが可能である。また、当業者であるならば、本発明の概念から離れることなく、本発明装置の数多くの部分的な改変、実施形態が可能である。

１…アミューズメント装置
２…ガイド軌道
４…乗り物、ボート
６…第１のピボット軸、ロープが通る開口部
８…第２のピボット軸、ロープが通る開口部
１０…第１の昇降ロッド、移動締結部、ケーブル
１２…第２の昇降ロッド、移動締結部、ケーブル
１４…第１の駆動モータ
１６…第２の駆動モータ
１８…底部レール
２０…窪み
２２…左軌道サポート
２４…右軌道サポート
２６…左ストップエッジ
２８…右ストップエッジ
３０…昇降シリンダ
３２…鋏アーム
３３…ジョイント
３４…ジョイント
３６…鋏アーム
３８…固定部
４０…鋏アーム
４１…鋏アーム
４２…ジョイント
４３…鋏アーム
４４…鋏アーム
４５…固定部
４６…ジョイント
４８…ジョイント
５０…乗客
５１…ウォータスライド
５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、５２ｄ…溝
５４…窪み
５６…セイフティーネット
５８…底部外皮
５９…底部アンカー
６０…入口
６２…出口、ブレーキセクション
６４…ウインチ
６６…水面
６８…桟橋
７０…バッファ

Claims (19)

1. ガイド軌道（２）を有するアミューズメント装置（１）であって、前記ガイド軌道（２）は、前記ガイド軌道（２）を移動可能にガイドする第１のピボット軸（６）と、前記ガイド軌道（２）を移動可能にガイドする第２のピボット軸（８）と、第１の移動可能締結部（１０）と、第２の移動可能締結部（１２）とを有し、
   前記ガイド軌道（２）は、前記第１のピボット軸（６）において前記第１の移動可能締結部（１０）に移動可能及び回動可能に締結され、前記第２のピボット軸（８）において前記第２の移動可能締結部（１２）に移動可能及び回動可能に締結されたアミューズメント装置（１）において、
   前記第１の移動可能締結部（１０）を移動させる第１のモータ（１４）と、
   前記第２の移動可能締結部（１２）を移動させる第２のモータ（１６）と、をさらに有し、
   前記第１のピボット軸（６）は、少なくとも第１の軸方向の周りに回動可能であり、前記第２のピボット軸（８）は、少なくとも第２の軸方向の周りに回動可能であり、
   前記第１のモータ（１４）と前記第２のモータ（１６）とを駆動することにより前記ガイド軌道（２）が平行移動することができるように前記ピボット軸（６、８）が移動可能であることを特徴とするアミューズメント装置（１）。
2. 前記第１の軸方向は、前記第１のピボット軸（６）において前記ガイド軌道（２）のガイド方向に直交するように構成されることを特徴とする請求項１に記載のアミューズメント装置（１）。
3. 前記ガイド軌道（２）は、前記ガイド軌道（２）で保持され、移動可能にガイドされる少なくとも１つの乗り物（４）を具備することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のアミューズメント装置（１）。
4. 前記ガイド軌道（２）は、前記第１のピボット軸（６）と前記第２のピボット軸（８）との間に前記第１のピボット軸（６）の軸方向に垂直な平面に平行に伸びるように構成されていることを特徴とする請求項１乃至請求項３の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
5. 前記ガイド軌道（２）は、前記第１及び前記第２のガイド軌道（２）との間に直線的又は捻られて伸びていることを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
6. 前記第１及び／又は前記第２のピボット軸（６、８）が前記ガイド軌道（２）のガイド方向と平行に相対的移動可能であることを特徴とする請求項４又は請求項５に記載のアミューズメント装置（１）。
7. 前記第１の軸方向は、前記第２の軸方向と平行であることを特徴とする請求項１乃至請求項６の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
8. 前記ガイド軌道（２）の前記第１の移動可能締結部と、前記ガイド軌道（２）の前記第２の移動可能締結部とが隣接しており、前記ガイド軌道（２）は、前記第１の移動可能締結部と前記第２の移動可能締結部の間に前記ガイド軌道（２）の設置場所に対して前記ガイド軌道（２）の位置を固定する締結部又は前記ガイド軌道（２）を保持する締結部を有していないことを特徴とする請求項１乃至請求項７の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
9. 前記第１の移動可能締結部（１０）は、前記第１のピボット軸（６）に回動可能に設けられた第１の持ち上げロッド（１０）により構成され、前記第２の移動可能締結部（１２）は、前記第２のピボット軸（８）に回動可能に設けられた第２の持ち上げロッド（１２）により構成されていることを特徴とする請求項１乃至請求項８の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
10. 前記第１のモータ及び前記第２のモータは、底部レール（１８）上で移動可能なリニアモータであり、
    スイッチオンされると前記第１のモータ及び前記第２のモータにより、前記ガイド軌道（２）に対する前記第１の持ち上げロッド（１０）及び前記第２の打ち上げロッド（１２）の角度が変えられることを特徴とする請求項９に記載のアミューズメント装置（１）。
11. 前記第１及び／又は前記第２の持ち上げロッド（１０、１２）は、持ち上げシリンダを有するか、又は持ち上げシリンダに接続されていることを特徴とする請求項９又は請求項１０に記載のアミューズメント装置（１）。
12. 前記乗り物（４）は、前記ガイド軌道上を移動するための車輪を有することを特徴とする請求項３に記載のアミューズメント装置（１）。
13. 前記乗り物（４）は、駆動モータと、ブレーキとを有することを特徴とする請求項３又は請求項１２に記載のアミューズメント装置（１）。
14. 前記ガイド軌道（２）は、少なくとも一部が貯水槽に位置し、前記ガイド軌道（２）は、少なくとも一部が前記貯水槽の水面下に位置することを特徴とする請求項１乃至請求項１３の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
15. 前記乗り物（４）は、ボートであることを特徴とする請求項３、請求項１２、請求項１３の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
16. 前記乗り物（４）は、前記ガイド軌道（２）の一端から前記ガイド軌道（２）の他端まで移動可能であることを特徴とする請求項３、請求項１２、請求項１３、請求項１５の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
17. 前記乗り物（４）が前記ガイド軌道（２）の少なくとも一端に到着した際に、前記ガイド軌道（２）の少なくとも１つの端部は、他のガイド軌道に接続されることを特徴とする請求項３、請求項１２、請求項１３、請求項１５、請求項１６の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
18. 前記ガイド軌道（２）は、ウォータスライドとして構成されることを特徴とする請求項１乃至請求項１７の何れか一項に記載のアミューズメント装置（１）。
19. 前記ウォータスライドは、互いに平行な個々のスライドとしての水路を有していることを特徴とする請求項１８に記載のアミューズメント装置（１）。