JP6517664B2 - 読み出し回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換素子からの出力電流を読み出す回路に関するものである。
特許文献1には、光子計数測光装置に関する技術が記載されている。この装置は、フォトンカウンティング回路と、直流成分測定回路と、測光値出力回路とを備えている。フォトンカウンティング回路は、光電子増倍管から出力されたパルス信号のうち所定波高値以上のパルス信号を出力する。直流成分測定回路は、光電子増倍管から出力されたパルス信号の光量に応じた直流レベルを検出し、この直流レベルに対応したパルス間隔のパルス信号を出力する。測光値出力回路は、フォトンカウンティング回路及び直流成分測定回路の一方又は双方から出力されたパルス信号を計数して測光値を出力する。
特許文献2には、光量センサに関する技術が記載されている。この光量センサは、複数の受光素子と、これらの受光素子からの出力信号を処理するフォトンカウンティング回路およびアナログ測光回路と、信号演算回路とを備えている。信号演算回路は、フォトンカウンティング回路およびアナログ測光回路の各出力をそれぞれ補正する2つの補正回路と、該2つの補正回路の出力にそれぞれ重みを乗ずる2つの重み演算回路と、該2つの重み演算回路の出力を加算する加算回路とを有する。
特開平3−181825号公報 実用新案登録第2567908号公報
微弱な光を検出するための光電変換素子として、近年、アバランシェフォトダイオード(以下、APD)を含むピクセルが二次元状に配置されて成るものが知られている。このような光電変換素子では、各ピクセルに共通のバイアス電圧を供給するとともに、各ピクセルからの出力電流を一括して収集してフォトンカウンティングを行うことにより、光電変換素子への微弱な入射光量を精度良く測定することができる。このような光電変換デバイスとしては、例えば浜松ホトニクス社製MPPC(登録商標)がある。
しかしながら、このような光電変換素子の適用範囲の拡大に従って、光電変換素子からの出力電流を読み出す回路には、微弱光量から比較的大きな光量まで幅広い光量レンジに対応し得ることが望まれている。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、幅広い光量レンジに対応し得る読み出し回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による読み出し回路は、アバランシェフォトダイオードをそれぞれ含む複数のピクセルにおいて発生する電流を一括して出力する光電変換素子からの出力電流を読み出す回路であって、出力電流を受け、出力電流に比例する大きさの第1及び第2の電流を出力するカレントミラー回路と、第1の電流に基づいて、光電変換素子に入射した光子の計数を行うフォトンカウンティング回路と、第2の電流を積分して電圧信号を生成する積分回路と、フォトンカウンティング回路から出力された計数結果、及び積分回路から出力された電圧信号の大きさに基づいて、光電変換素子に入射した光の大きさを判断する信号処理部とを備える。カレントミラー回路は、出力電流に比例する大きさのN個(Nは3以上の整数)の電流を出力し、フォトンカウンティング回路及び積分回路とカレントミラー回路のN個の出力端とは、互いに切り替え可能であり、フォトンカウンティング回路は、N個の電流のうち一の電流を第1の電流として入力し、積分回路は、N個の電流のうちフォトンカウンティング回路に入力される電流とは異なる一の電流を第2の電流として入力する。
この読み出し回路によれば、カレントミラー回路を備えることにより、フォトンカウンティング回路に供される第1の電流、及び積分回路に供される第2の電流を互いに影響することなく得ることができる。そして、出力電流に対する第2の電流の比率を自由に決定できるので、積分回路が飽和する光量を大きくして、光量レンジを十分に拡大することができる。また、光電変換素子からの出力電流に対する、フォトンカウンティング回路への入力電流の比率、及び積分回路への入力電流の比率を容易に変更することができる。従って、読み出し回路に接続される光電変換素子の特性や用途等に応じて適切な比率を容易に選択することができる。
上記の読み出し回路において、出力電流に対するN個の電流の比率が互いに異なってもよい。また、各ピクセルのアバランシェフォトダイオードは、クエンチング抵抗を介して信号読出用の配線と電気的に接続されてもよい。
本発明によれば、幅広い光量レンジに対応し得る読み出し回路を提供できる。
本発明の一実施形態に係る光電変換素子の平面図である。 受光部の一部を拡大して示す平面図である。 光電変換素子の断面構成を概略的に示す図である。 読み出し回路の構成例を概略的に示す図である。 カレントミラー回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 フォトンカウンティング方式及びアナログ方式それぞれにおける検出光量の有効範囲を示す図である。 読み出し回路による光量レンジの拡大を概念的に示すグラフである。 一変形例に係る読み出し回路の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による読み出し回路の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光電変換素子1Aの平面図である。光電変換素子1Aは、半導体基板30を備えており、半導体基板30の主面上は光を受ける受光部3Aとなっている。受光部3Aでは、複数のピクセル10が二次元状(マトリクス状)に配列されている。複数のピクセル10は、共通のバイアス電圧により動作するAPDをそれぞれ含んで構成されている。複数のピクセル10のピッチ(中心間隔)は、例えば50μmである。
光電変換素子1Aは、信号読出用の配線21を更に備えている。配線21は、複数のピクセル10と電気的に接続されており、これらのピクセル10からの出力電流を一括して取り出す。
図2は、受光部3Aの一部を拡大して示す平面図である。図2に示されるように、各ピクセル10のAPDと配線21とは、クエンチング抵抗23を介して電気的に接続されている。言い換えると、クエンチング抵抗23の一端がピクセル10のAPDと電気的に接続され、他端が配線21と電気的に接続されている。一例では、クエンチング抵抗23の抵抗値は250kΩである。なお、図に示される例では、クエンチング抵抗23が渦巻き状に配設されているが、クエンチング抵抗23は様々な形状に配設されることができ、例えば直線状に配設されてもよい。クエンチング抵抗23は、例えば光透過性(半透明)の導電性材料からなる。
図3は、光電変換素子1Aの断面構成を概略的に示す図である。光電変換素子1Aは、例えばn型Siからなる半導体基板30を備えている。上述した複数のピクセル10は、この共通の半導体基板30に形成されている。具体的には、半導体基板30は主面30a及び裏面30bを有しており、裏面30b上の全面には下面電極(カソード)31が設けられている。また、主面30aを含む半導体基板30の内部には、ピクセル10をそれぞれ構成する複数のp型半導体領域32が、互いに間隔を空けて並んで形成されている。p型半導体領域32は例えばp型Siからなる。ピクセル10のAPDは、p型半導体領域32と半導体基板30とがpn接合を成すことによって構成されている。
主面30a上の全面には、第1の絶縁膜33が設けられている。第1の絶縁膜33は、例えばSiO2、SiNといった絶縁性シリコン化合物によって好適に構成され得る。p型半導体領域32上かつ第1の絶縁膜33上にはコンタクト電極(アノード)34が設けられている。コンタクト電極34は、第1の絶縁膜33に形成された開口を介してp型半導体領域32と接触している。
配線21は、金属製であり、半導体基板30上に形成されている。本実施形態では、配線21は、p型半導体領域32が形成されていない半導体基板30の領域上に位置する第1の絶縁膜33上に設けられている。
配線21、第1の絶縁膜33、並びにコンタクト電極34は、第2の絶縁膜35によって覆われている。第2の絶縁膜35は、半導体基板30上の全面を覆っており、例えばSiO2、SiNといった無機絶縁体によって好適に構成され得る。前述したクエンチング抵抗23は、第2の絶縁膜35上に設けられている。クエンチング抵抗23の一端及び他端それぞれは、第2の絶縁膜35に形成された開口を介して、コンタクト電極34及び配線21のそれぞれと電気的に接続されている。
ここで、光電変換素子1Aからの出力電流を読み出すための読み出し回路の構成について説明する。図4は、読み出し回路5Aの構成例を概略的に示す図である。なお、図4に示されるように、複数のピクセル10の各APDのカソードすなわち下面電極31(図3参照)には、共通のバイアス電圧HVが印加される。
読み出し回路5Aは、カレントミラー回路51、フォトンカウンティング回路52、積分回路53、A/Dコンバータ54、及び信号処理部60を有する。
カレントミラー回路51は、光電変換素子1Aの配線21と電気的に接続されており、複数のピクセル10からの一括出力電流S0を受ける。そして、カレントミラー回路51は、出力電流S0に比例する大きさの第1の電流S1及び第2の電流S2を出力する。なお、出力電流S0に対する第1の電流S1の比率、及び出力電流S0に対する第2の電流S2の比率は互いに異なり、それぞれ任意に決定される。これらの比率は、例えば1〜1/1000の範囲内である。また、一例では、第1の電流S1の比率が第2の電流S2の比率よりも大きい。
図5は、カレントミラー回路51の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。カレントミラー回路51は、3つのトランジスタ51a〜51cを含む。トランジスタ51aの一方の電流端子はカレントミラー回路51の入力端51dを介して配線21に接続されており、複数のピクセル10からの出力電流S0を受ける。そして、トランジスタ51a〜51cの各制御端子は、上記一方の電流端子に接続されている。トランジスタ51a〜51cの他方の電流端子は基準電位線(GND線)に接続されている。このような構成によれば、トランジスタ51b,51cの各一方の電流端子には、出力電流S0に比例する電流が流れる。これらの電流が、第1の電流S1及び第2の電流S2として、出力端51e及び51fからそれぞれ出力される。
なお、トランジスタ51a〜51cは、バイポーラトランジスタ及びFETのいずれであってもよい。これらがnpn型バイポーラトランジスタであるとき、一方の電流端子はコレクタ、他方の電流端子はエミッタ、制御端子はベースにそれぞれ相当する。また、これらがFETであるとき、一方の電流端子はドレイン、他方の電流端子はソース、制御端子はゲートにそれぞれ相当する。
また、例えばトランジスタ51a〜51cがNMOS型FETである場合、これらのキャリア移動度、単位面積当たりのゲート容量、及び閾値電圧が等しく、且つ、これらのトランジスタが飽和領域で動作しているとすると、出力電流S0に対する第1の電流S1及び第2の電流S2の比率(S1/S0、S2/S0)は、トランジスタ51a〜51cのチャネル長La〜Lc及びチャネル幅Wa〜Wcを用いて、以下のように表される。すなわち、トランジスタ51a〜51cのチャネル長La〜Lc及びチャネル幅Wa〜Wcを適宜設計することにより、比率(S1/S0、S2/S0)を任意の比率とすることができる。
Figure 0006517664

Figure 0006517664
再び図4を参照する。フォトンカウンティング回路52は、カレントミラー回路51の出力端51eと電気的に接続されており、出力端51eから出力される第1の電流S1に基づいて、光電変換素子1Aに入射した光子の計数を行う。本実施形態のフォトンカウンティング回路52は、コンパレータ52aと、カウンタ52bとを含む。コンパレータ52aは、第1の電流S1を受け、第1の電流S1を電圧信号に変換するとともに、該電圧信号と所定の基準電圧とを比較する。そして、電圧信号が基準電圧を超えたとき(すなわち閾値を超える電流パルスが第1の電流S1として入力されたとき)に、信号D1をカウンタ52bに送る。カウンタ52bは、コンパレータ52aから信号D1が送られた回数をカウントする。光電変換素子1Aへの入射光量が微弱である場合、そのカウント値は複数のピクセル10への入射光量の総和に相当する。
積分回路53は、カレントミラー回路51の出力端51fと電気的に接続されており、出力端51fから出力される第2の電流S2を積分して電圧信号V2を生成する。具体的には、積分回路53は、第2の電流S2を蓄積する容量素子と、該容量素子に蓄積された電荷を周期的にリセットする回路と、該容量素子の両端電圧を周期的に保持するホールド回路とを含んで構成される。積分回路53は、ホールド回路に保持された電圧を電圧信号V2として出力する。A/Dコンバータ54は、アナログ信号である電圧信号V2をデジタル信号に変換する。光電変換素子1Aへの入射光量が比較的大きい場合、そのデジタル値は、複数のピクセル10への入射光量の総和に相当する。
信号処理部60は、フォトンカウンティング回路52から出力された計数結果、及び積分回路53から出力された電圧信号V2の大きさ(本実施形態では、A/Dコンバータ54から出力されるデジタル値)に基づいて、光電変換素子1Aに入射した光の大きさ(入射光量)を判断する。信号処理部60は、例えば、これらのカウント値およびデジタル値のうち有意な値を有する方を採用し、その値に基づいて入射光量を特定する。
以上に説明した、本実施形態の読み出し回路5Aによって得られる効果について説明する。図6は、フォトンカウンティング方式及びアナログ方式(出力電流を電圧信号に変換する方式)それぞれにおける検出光量の有効範囲を示す図である。図6には、横軸として入射光子数(単位:cps(カウント/秒))と入射光量(単位:W)とが示されている。図6に示されるように、フォトンカウンティング方式によれば比較的小さな光量範囲を計測でき、アナログ方式によれば比較的大きな光量範囲を計測できる。
本実施形態の読み出し回路5Aによれば、カレントミラー回路51を備えることにより、フォトンカウンティング回路52に供される第1の電流S1、及び積分回路53に供される第2の電流S2を互いに影響することなく得ることができる。そして、出力電流S0に対する第2の電流S2の比率を自由に決定できるので、積分回路53が飽和する光量を大きくして、光量レンジを十分に拡大することができる。特に本実施形態では、光電変換素子1AがAPDをそれぞれ含む複数のピクセル10を備えているので、光電変換素子1A自体が容量素子としての特性を有し、その容量が後段の回路に影響してしまう。読み出し回路5Aに設けられたカレントミラー回路51は、単に光電変換素子1Aからの出力電流を2つの回路52,53に配分するのみならず、容量素子である光電変換素子1Aと後段の回路52,53とを互いに電気的に分離するという役割を担うものである。
図7は、本実施形態の読み出し回路5Aによる光量レンジの拡大を概念的に示すグラフである。図7において、横軸は入射光量を示し、縦軸は出力信号(フォトンカウンティング方式の場合はカウント値、積分方式の場合は電圧信号の大きさ)を示す。入射光量が比較的小さい領域A1では、フォトンカウンティング回路52によって、微弱光量であっても精度良く計測することができる(グラフG1)。また、入射光量が比較的大きい(例えばフォトンカウンティング回路52からの出力が飽和する)領域A2では、積分回路53によって、十分に大きな光量まで飽和することなく計測することができる(グラフG2)。このように、本実施形態の読み出し回路5Aによれば、幅広い光量レンジに対応することができる。
また、本実施形態では、カレントミラー回路51からの第1の電流S1及び第2の電流S2を光量計測に用いるので、出力電流S0に対する第1の電流S1及び第2の電流S2の各比率を互いに独立して個別に設定可能である。従って、第1の電流S1の比率をフォトンカウンティングに適する比率に設定し、第2の電流S2の比率を積分処理に適する比率に設定することが可能となる。
また、特許文献1に記載された光子計数測光装置では、光電子増倍管の出力端子から延びる配線とフォトンカウンティング回路とがカップリングコンデンサを介してAC結合されている。従って、カップリングコンデンサを通過する際に電流パルスが鈍ってしまい、カウントレートに制限が生じる。また、光電子増倍管の出力端子と直流成分測定回路とが直に接続されているので、直流成分測定回路が早期に飽和すると考えられる。このため、測定可能な光量レンジの上限が低く抑えられてしまう。これに対し、本実施形態の読み出し回路5Aによれば、カレントミラー回路51を介して光電変換素子1Aの配線21とフォトンカウンティング回路52とをDC結合することができる。従って、電流パルスの波形を維持することができ、カウントレートをより速くすることが可能となる。また、読み出し回路5Aによれば、カレントミラー回路51において出力電流S0に対する第2の電流S2の比率を自在に設定できるので、積分回路53の早期の飽和を抑制して、測定可能な光量レンジの上限をより高めることができる。
また、本実施形態のように、フォトンカウンティング回路52及び積分回路53への出力電流の配分を、複数のトランジスタからなるカレントミラー回路51により行うことによって、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)の設計を容易にできる。
(変形例)
図8は、上記実施形態の一変形例に係る読み出し回路5Bの構成を示す図である。読み出し回路5Bと上記実施形態との相違点は、カレントミラー回路の構成である。読み出し回路5Bが有するカレントミラー回路55は、光電変換素子1Aの配線21と電気的に接続されており、複数のピクセル10からの出力電流S0を受ける。そして、カレントミラー回路55は、出力電流S0に比例する大きさのN個(Nは3以上の整数)の電流S(1)〜S(N)を出力する。出力電流S0に対するN個の電流S(1)〜S(N)の比率は互いに異なる。フォトンカウンティング回路52は、N個の電流S(1)〜S(N)のうち一の電流を第1の電流S1として選択的に入力する。積分回路53は、N個の電流S(1)〜S(N)のうち、フォトンカウンティング回路52に入力されるものとは異なる一の電流を第2の電流S2として選択的に入力する。なお、フォトンカウンティング回路52及び積分回路53とカレントミラー回路55のN個の出力端とは、互いに切り替え可能に構成されている。
本変形例によれば、光電変換素子1Aからの出力電流に対する、フォトンカウンティング回路52への入力電流の比率、及び積分回路53への入力電流の比率を容易に変更することができる。従って、読み出し回路に接続される光電変換素子の特性や用途等に応じて適切な比率を容易に選択することができる。なお、本変形例ではフォトンカウンティング回路52への入力電流および積分回路53への入力電流の双方を切り替え可能としているが、これらのうち何れか一方を固定し、他方のみ切り替え可能としてもよい。
本発明による読み出し回路は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態及び各変形例を、必要に応じて互いに組み合わせてもよい。また、上記実施形態ではカレントミラー回路の2つの出力端にフォトンカウンティング回路及び積分回路が接続されているが、カレントミラー回路の別の出力端に、読み出しの為の別の回路が更に接続されてもよい。
1A…光電変換素子、3A…受光部、5A,5B…読み出し回路、10…ピクセル、21…配線、23…クエンチング抵抗、30…半導体基板、31…下面電極、32…p型半導体領域、33…第1の絶縁膜、34…コンタクト電極、35…第2の絶縁膜、51…カレントミラー回路、51a〜51c…トランジスタ、52…フォトンカウンティング回路、52a…コンパレータ、52b…カウンタ、53…積分回路、54…A/Dコンバータ、55…カレントミラー回路、60…信号処理部、S0…出力電流、S1…第1の電流、S2…第2の電流。

Claims (3)

  1. アバランシェフォトダイオードをそれぞれ含む複数のピクセルにおいて発生する電流を一括して出力する光電変換素子からの出力電流を読み出す回路であって、
    前記出力電流を受け、前記出力電流に比例する大きさの第1及び第2の電流を出力するカレントミラー回路と、
    前記第1の電流に基づいて、前記光電変換素子に入射した光子の計数を行うフォトンカウンティング回路と、
    前記第2の電流を積分して電圧信号を生成する積分回路と、
    前記フォトンカウンティング回路から出力された計数結果、及び前記積分回路から出力された前記電圧信号の大きさに基づいて、前記光電変換素子に入射した光の大きさを判断する信号処理部と、
    を備え
    前記カレントミラー回路は、前記出力電流に比例する大きさのN個(Nは3以上の整数)の電流を出力し、
    前記フォトンカウンティング回路及び前記積分回路と前記カレントミラー回路のN個の出力端とは、互いに切り替え可能であり、
    前記フォトンカウンティング回路は、前記N個の電流のうち一の電流を前記第1の電流として入力し、
    前記積分回路は、前記N個の電流のうち前記フォトンカウンティング回路に入力される電流とは異なる一の電流を前記第2の電流として入力する、読み出し回路。
  2. 前記出力電流に対する前記N個の電流の比率が互いに異なる、請求項1に記載の読み出し回路。
  3. 各ピクセルの前記アバランシェフォトダイオードは、クエンチング抵抗を介して信号読出用の配線と電気的に接続されている、請求項1または2に記載の読み出し回路。
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