JP2001027567A - 光計測装置 - Google Patents

光計測装置

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JP2001027567A
JP2001027567A JP11199115A JP19911599A JP2001027567A JP 2001027567 A JP2001027567 A JP 2001027567A JP 11199115 A JP11199115 A JP 11199115A JP 19911599 A JP19911599 A JP 19911599A JP 2001027567 A JP2001027567 A JP 2001027567A
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photoelectrons
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incident light
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JP11199115A
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Katsuhiko Kawai
克彦 河合
Motohiro Suyama
本比呂 須山
Tetsuya Morita
哲家 森田
Koichiro Oba
弘一郎 大庭
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックレンジが広く、入射する光束の
光量を正確に計測できる光計測装置を提供する。 【解決手段】 光計測装置10は、周期Tのタイミング
パルス信号を出力するタイミングパルス発生器14と、
入射する光束の光量に応じた信号を出力するHPD16
と、HPD16から出力された信号を積分するチャージ
アンプ20と、チャージアンプ20の出力が基準電圧V
cを越える場合に飽和信号を出力する比較器22と、比
較器22からの飽和信号の出力回数を計数するカウンタ
26と、チャージアンプ20の出力をA/D変換するA
/D変換器28と、カウンタ26からの出力とA/D変
換器28からの出力とに基づいて入射する光束の光量を
演算する演算部30とを備える。チャージアンプ20
は、タイミングパルス発生器14から出力されるタイミ
ングパルス信号及び上記飽和信号によりリセットされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射する光束の光
量を計測する光計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば色素で染色された細胞から発せら
れる蛍光のような微弱な光を計測する計測装置として、
入射した光束の光量に応じた光電子を放出させ、当該光
電子数を計数することによって入射した光束の光量を計
測する光計測装置が知られている。かかる光計測装置
は、光検出素子である光電子増倍管と、光電子増倍管か
らの出力信号を基準値と比較する比較器と、比較器から
の出力を計数するカウンタとを主として備えて構成され
る。光電子増倍管に光束が入射すると、光電子増倍管の
光電面から当該光束の光量に応じた光電子が順次放出さ
れ、当該光電子に対応した出力信号が出力される。光電
子増倍管からの出力信号は、比較器によって、常に基準
値と比較される。ここで、光電子増倍管に光束が入射し
ていない場合は光電子が放出されないため、光電子増倍
管からの出力信号が基準値を超えず、比較器からは論理
値0が出力される。一方、光電子増倍管に光束が入射し
て1つの光電子が放出された場合は、光電子増倍管から
の出力信号が基準値を超え、比較器からは論理値1が出
力される。従って、カウンタにより、比較器からの出力
を計数することで、放出された光電子数を計数すること
ができ、入射した光束の光量を計測することが可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
にかかる光計測装置には、以下に示すような問題点があ
った。すなわち、上記従来技術にかかる光計測装置にお
いては、複数の光電子が同時に、あるいは、極めて短い
時間間隔を持って放出された場合に、複数の光電子を分
離して検出することができず、1つの光電子が放出され
たものとして計数を行ってしまう。従って、入射する光
束の光量が小さく、放出される光電子が少ない範囲にお
いては実用に耐えるが、入射する光束の光量が大きくな
り、放出される光電子数が多くなるに従って、光電子の
数え落としが大きくなり、入射する光束の光量を正確に
計測することができなくなる。
【0004】また、同時に、あるいは、極めて短い時間
間隔を持って放出された光電子数を検出すべく、光電子
増倍管からの出力信号を積分する積分回路を設けること
も考えられるが、感度を高めることを目的として積分回
路の容量を小さくすると、積分回路がすぐに飽和してし
まい、広いダイナミックレンジを確保することができな
い。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決し、入
射する光束の光量を正確に計測することができるととも
にダイナミックレンジの広い光計測装置を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光計測装置は、入射する光束の光量に応じ
た光電子を放出し、当該光電子の数に応じた信号を出力
する光検出手段と、上記光検出手段から出力された信号
を積分する積分手段と、上記積分手段によって積分され
た信号と所定の基準値とを比較し、上記積分手段によっ
て積分された信号が上記所定の基準値を越えた場合に飽
和信号を出力する比較手段と、上記比較手段から出力さ
れた上記飽和信号の出力回数を計数する計数手段と、上
記比較手段から出力された上記飽和信号に基づいて上記
積分手段をリセットするリセット手段と、上記積分手段
によって積分された信号と上記計数手段によって計数さ
れた上記飽和信号の出力回数とに基づいて、入射する光
束の光量を演算する演算手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0007】放出された光電子の数に応じた信号を光検
出手段から出力し、当該信号を積分することで、入射し
た光束の光量に応じた信号を積分手段から出力すること
ができる。従って、入射する光束の光量が大きくなり、
同時に複数の光電子が放出される場合であっても、複数
個の光電子が放出されたものとして計数を行うことがで
きる。また、積分手段からの信号が所定の基準値を越え
た場合に出力される飽和信号により積分手段をリセット
し、積分手段からの信号と飽和信号の出力回数とに基づ
いて入射する光束の光量を演算することから、積分手段
の飽和が防止される。
【0008】また、本発明の光計測装置においては、上
記積分手段によって積分された信号をA/D変換するA
/D変換手段をさらに備え、上記演算手段は、上記A/
D変換手段によってA/D変換された信号と上記計数手
段によって計数された上記飽和信号の出力回数とに基づ
いて、入射する光束の光量を演算することを特徴として
もよい。
【0009】A/D変換されたデジタル信号と飽和信号
の出力回数とに基づいて入射する光束の光量を演算する
ことで、入射する光束の光量の演算が容易となる。
【0010】また、本発明の光計測装置においては、所
定周期の周期信号を発生する周期信号発生手段をさらに
有し、上記積分手段は、上記所定周期毎にリセットさ
れ、上記計数手段は、上記所定周期毎にリセットされる
ことを特徴としてもよい。
【0011】所定周期毎に積分手段及び計数手段をリセ
ットすることで、所定周期毎に入射する光束の光量を得
ることができる。
【0012】また、本発明の光計測装置においては、上
記光検出手段は、入射する光束の光量に応じた光電子を
放出する光電面と、上記光電面から放出された上記光電
子を加速する加速手段と、上記加速手段によって加速さ
れた上記光電子を入射させ、該光電子の数に応じた信号
を出力する半導体検出器とを備えたことを特徴としても
よい。
【0013】上記光電面、加速手段及び半導体検出器を
備えた光検出手段を用いることで、同時に、あるいは極
めて近い時間間隔をもって放出される光電子数を効率よ
く検出することができる。
【0014】また、本発明の光計測装置においては、上
記半導体検出器は、アバランシェフォトダイオードであ
ることを特徴とすることが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る光計測装
置について、図面を参照して説明する。まず、本実施形
態に係る光計測装置の構成について説明する。図1は本
実施形態に係る光計測装置の構成図である。
【0016】本実施形態にかかる光計測装置10は、制
御部12、タイミングパルス発生器14(周期信号発生
手段)、HPD16(光検出手段)、コンデンサ18、
チャージアンプ20(積分手段)、比較器22(比較手
段)、波形整形器24、カウンタ26(計数手段)、A
/D変換器28(A/D変換手段)、演算部30(演算
手段)及びリセット回路32(リセット手段)を備えて
構成される。以下、各構成要素について詳細に説明す
る。
【0017】制御部12は、光計測装置10全体の動作
を制御する。タイミングパルス発生器14は、制御部1
2からの指示により、所定周期Tのパルス状の周期信号
(以下、タイミングパルス信号という)を発生し、出力
する。
【0018】HPD16は、入射する光束の光量に応じ
た光電子を放出し、当該光電子の数に応じた信号を出力
する。具体的には、HPD16は、入射する光束の光量
に応じた光電子を放出する光電面16aと光電面16a
から放出された光電子の数に応じた信号を出力する半導
体検出器であるアバランシェフォトダイオード(以下、
APD16bという)とを、真空筐体16c内に対向配
置して構成される。ここで、光電面16aには、高圧電
源16d(加速手段)によって負の高電圧(例えば−8
kV)が印加されており、APD16bのアノード−カ
ソード間には、バイアス回路16eによって逆バイアス
電圧(例えば−150V)が印加されている。また、H
PD16の真空筐体16c内には、図示しない電子レン
ズ部が設けられており、光電面16aから放出された光
電子を効率よくAPD16bに入射させることができる
ようになっている。
【0019】コンデンサ18は、HPD16の出力端と
チャージアンプ20の入力端との間に接続され、HPD
16から出力された信号の直流分を除去する。
【0020】チャージアンプ20は、アンプ20aと、
電荷蓄積用のコンデンサ20bと、放電用のリセットス
イッチ20cとを並列に接続して構成される。ここで、
リセットスイッチ20cを開放した状態においては、H
PD16から出力された信号(電流信号)によってコン
デンサ20bに電荷が蓄積され、チャージアンプ20か
らは、HPD16から出力された信号の積分値が出力さ
れる。一方、リセットスイッチ20cが短絡するとコン
デンサ20bは放電し、チャージアンプ20はリセット
される。ここで、リセットスイッチ20cは、リセット
回路32から出力されるリセット信号(詳細は後述)に
よって短絡される。
【0021】比較器22は、チャージアンプ20によっ
て積分された信号と基準電圧Vc(所定の基準値)とを
比較し、チャージアンプ20によって積分された信号が
基準電圧Vcを越えた場合に、ほぼパルス状の飽和信号
を出力する。ここで、基準電圧Vcは、チャージアンプ
20の飽和出力電圧よりも低く設定されている。
【0022】波形整形器24は、比較器22から出力さ
れた飽和信号を入力し、一定時間幅を有するパルス信号
を出力する回路である。波形整形器24は、例えば単安
定マルチバイブレータによって構成される。
【0023】カウンタ26は、波形整形器24から出力
されたパルス信号の数、すなわち、比較器22から出力
された飽和信号の出力回数(以下、計数値という)を計
数する。また、カウンタ26における計数値は、タイミ
ングパルス発生器14から出力されるタイミングパルス
信号によってリセットされる。
【0024】A/D変換器28は、チャージアンプ16
によって積分された信号をA/D変換する。より詳細に
は、A/D変換器28は、タイミングパルス発生器14
から出力されるタイミングパルス信号に基づいて、一定
時間T毎にA/D変換を行う。
【0025】演算部30は、A/D変換器28によって
A/D変換された信号とカウンタ26による計数値とに
基づいて、HPD16の光電面16aから放出された光
電子数を算出する。ここで、光電面16aに入射する光
束の光量と光電面16aから放出される光電子数との関
係(光−電子変換効率)をあらかじめ測定しておくこと
により、光電面16aに入射する光束の光量を演算する
ことができる。ここで、上記光電子数の算出、入射光量
の演算は、タイミングパルス発生器14から出力される
タイミングパルス信号に基づいて、一定時間T毎に行わ
れる。
【0026】リセット回路32は、タイミングパルス発
生器14から出力されたタイミングパルス信号と波形整
形器24から出力されたパルス信号とを入力し、リセッ
ト信号を出力する。より具体的には、タイミングパルス
発生器14から出力されたタイミングパルス信号と波形
整形器24から出力されたパルス信号との論理和をリセ
ット信号として出力する。すなわち、上述のチャージア
ンプ20は、一定周期T毎にリセットされるとともに、
波形整形器24からパルス信号が出力されたとき(比較
器22から飽和信号が出力されたとき)にもリセットさ
れる。
【0027】続いて、本実施形態にかかる光計測装置1
0の動作について説明する。光計測装置10が動作を開
始すると、タイミングパルス発生器14からは、図2
(a)に示すような周期Tのタイミングパルス信号が出
力される。
【0028】この状態でHPD16の光電面16aに光
束が入射すると、図2(b)に示すように、光電面16
aからは入射した光束の光量に応じた数の光電子が放出
される。かかる光電子は電界の作用によって加速され、
電子レンズ部の作用によって収束されてAPD16bに
入射する。APD16bに入射した光電子は、そのエネ
ルギーを失う際に多数の正孔−電子対を生成し、これが
初段の増倍率になる。初段の増倍率は、電子の加速電圧
(光電面に印加した電圧)に依存し、かかる電圧が−8
kVの場合で約1200となる。その後、電子はさらに
42倍程度にアバランシェ増倍する。その結果、APD
16b全体で約50000倍のゲインが得られる。ここ
で、初段の増倍率が約1200と極めて大きいことか
ら、APD16bを用いたHPD16の増倍ゆらぎは極
めて小さい。従って、HPD16を用いることにより、
図3に示すマルチフォトンに対する出力波高分布図から
わかるように、放出された光電子がいくつであるかを区
別して検出することができる。ここで、図3は、光電面
16aの印加電圧を−8kV、APD16bの逆バイア
ス電圧を+150Vとし、オルテック社の型番142A
のプリアンプを用いて測定した結果である。また、AP
D16b全体で約50000倍のゲインを有することか
ら、光電面16aから1つの光電子が放出された場合、
HPD16からは8.0×10-15C(=1.6×10
-19C×50000)の電荷量が電流として出力され
る。
【0029】HPD16から出力される電流(電荷)
は、図2(c)に示すように、チャージアンプ20によ
って積分されて出力される。ここで、コンデンサ20b
の容量を10pFとすれば、光電面16aから1つの光
電子が放出された場合、チャージアンプ20からの出力
電圧V1は0.8mV(=8.0×10-15C÷10p
F)となる。
【0030】ここでまず、光電面16aに入射する光束
の光量が少ない場合(図2中の区間A)について考え
る。ここでは、光電面16aから11個の光電子が放出
された場合にチャージアンプ20から出力される出力電
圧V11(=8.8mV)を比較器22の基準電圧Vc
とする。タイミングパルス信号の周期Tの間に入射する
光束の光量が少ない場合(光電面16aから放出される
光電子が10個以内の場合)は、チャージアンプ20に
は光電面16aから放出される光電子の数に応じた電荷
量が蓄積される。ここでタイミングパルス発生器14か
らタイミングパルス信号が出力されると、図2(d)に
示すように、チャージアンプ20から出力される出力信
号がA/D変換器28によってA/D変換されて演算部
30に出力されるとともに、演算部30によって、入射
する光束の光量が演算される。尚、説明を簡単にするた
めに、ここではA/D変換器28から上記光電子数が出
力されるものとする。ここで、チャージアンプ20から
出力される信号は、比較器22の基準電圧を超えないた
め、比較器22から飽和信号は出力されず、従って、カ
ウンタ26からの出力は、図2(f)に示すように0と
なる。その結果、A/D変換器28からの出力信号がそ
のまま光電面16aから放出される光電子数となり、か
かる光電子数を一定の光−電子変換効率で除することに
より、図2(g)に示すように、入射する光束の光量が
演算され、出力される。尚、ここでは簡単のため、1つ
の光子が光電面16aに入射した場合に、1つの光電子
が放出されるものとし、演算部30からは光電面16a
に入射した光子数が出力されるものとする。その後、チ
ャージアンプ20、カウンタ26及びA/D変換器28
はリセットされる。
【0031】続いて、光電面16aに入射する光束の光
量が多い場合(図2中の区間B)について考える。タイ
ミングパルス信号の周期Tの間に入射する光束の光量が
多い場合、はじめはチャージアンプ20に光電面16a
から放出される光電子数に応じた電荷量が蓄積されてい
くが、光電面16aから放出される光電子数が11個に
達すると、チャージアンプ20から出力される信号が比
較器22の基準電圧を超え、比較器22から飽和信号が
出力される。比較器22から飽和信号が出力されると、
飽和信号は、図2(e)に示すように、波形整形器24
によって波形整形され、カウンタ26及びリセット回路
32に出力される。カウンタ26からは、比較器22か
らの飽和信号の出力回数として1が出力される。一方、
リセット回路32からはリセット信号が出力され、この
リセット信号によりチャージアンプ20がリセットされ
る。リセット後は、再度、光電面16aから放出される
光電子数に応じた電荷量がチャージアンプ20に蓄積さ
れる。
【0032】タイミングパルス発生器14からタイミン
グパルス信号が出力されると、チャージアンプ20から
出力される出力信号がA/D変換器28によってA/D
変換されて演算部30に出力されるとともに、演算部3
0によって、入射する光束の光量が演算される。ここ
で、カウンタ26からの出力が1であるため、A/D変
換器28からの出力信号に11個を加算した数が光電面
16aから放出される光電子数となり、かかる光電子数
を一定の光−電子変換効率で除することにより、入射す
る光束の光量が演算される。その後、チャージアンプ2
0、カウンタ26及びA/D変換器28はリセットされ
る。尚、上記説明においては、説明の便宜上、光電面1
6aから11個の光電子が放出された場合にチャージア
ンプ20から出力される出力電圧V11(=8.8m
V)を比較器22の基準電圧Vcとしたが、実際は、例
えば1000個程度、あるいは、それ以上の光電子が放
出された場合にチャージアンプ20から出力される出力
電圧が、比較器22の基準電圧Vcとされる。
【0033】続いて、本実施形態にかかる光計測装置の
作用及び効果について説明する。本実施形態にかかる光
計測装置10は、放出された光電子の数に応じた信号を
HPD16から出力し、当該信号を積分することで、入
射した光束の光量に応じた信号をチャージアンプ20か
ら出力することができる。従って、入射した光束の光量
が大きくなり、同時に複数の光電子が放出された場合で
あっても、複数個の光電子が放出されたものとして計数
を行うことができる。また、チャージアンプ20からの
信号が所定の基準値Vcを越えた場合に出力される飽和
信号によりチャージアンプ20をリセットし、A/D変
換器28から出力されるチャージアンプ20からの信号
のA/D変換値とカウンタ26から出力される飽和信号
の出力回数とに基づいて入射する光束の光量を演算する
ことから、チャージアンプ20の飽和が防止される。そ
の結果、感度を低下させることなく広いダイナミックレ
ンジを確保することができ、また、入射する光束の光量
を容易かつ正確に計測することができる。
【0034】特に、タイミングパルス発生器14から出
力されるタイミングパルス信号の周期T毎にチャージア
ンプ20及びカウンタ26をリセットすることで、周期
T毎に入射する光束の光量を得ることができる。
【0035】また、本実施形態にかかる光計測装置10
においては、光検出手段としてHPD16を用いている
ことから、光電面16aから同時に、あるいは極めて近
い時間間隔をもって放出される光電子数を効率よく検出
することができる。
【0036】また、上記実施形態にかかる光計測装置1
0においては、光検出手段としてHPD16を用いてい
たが、これは、フォトダイオードなどでもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の光計測装置は、放出された光電
子の数に応じた信号を光検出手段から出力し、当該信号
を積分することで、入射した光束の光量に応じた信号を
積分手段から出力することができる。従って、入射した
光束の光量が大きくなり、同時に複数の光電子が放出さ
れた場合であっても、複数個の光電子が放出されたもの
として計数を行うことができる。また、積分手段からの
信号が所定の基準値を越えた場合に出力される飽和信号
により積分手段をリセットし、積分手段からの信号と飽
和信号の出力回数とに基づいて入射する光束の光量を演
算することから、積分手段の飽和が防止される。その結
果、広いダイナミックレンジを確保することができると
ともに、入射する光束の光量を正確に計測することがで
きる。
【0038】また、本発明の光計測装置においては、A
/D変換された信号と飽和信号の出力回数とに基づいて
入射する光束の光量を演算することで、入射する光束の
光量の演算が容易となる。
【0039】また、本発明の光計測装置においては、所
定周期毎に積分手段及び計数手段をリセットすること
で、所定周期毎に入射する光束の光量を得ることができ
る。
【0040】また、本発明の光計測装置においては、上
記光電面、加速手段及び半導体検出器を備えた上記光検
出手段を用いることで、同時に、あるいは極めて近い時
間間隔をもって放出される光電子数を効率よく検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光計測装置の構成図である。
【図2】光計測装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図3】出力波高分布図である。
【符号の説明】
10…光計測装置、12…制御部、14…タイミングパ
ルス発生器、16…HPD、18…コンデンサ、20…
チャージアンプ、22…比較器、24…波形整形器、2
6…カウンタ、28…A/D変換器、30…演算部、3
2…リセット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 哲家 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 大庭 弘一郎 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB11 AB19 BA09 BC03 BC12 BC15 BC17 BC28 DA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光束の光量に応じた光電子を放
    出し、該光電子の数に応じた信号を出力する光検出手段
    と、 前記光検出手段から出力された信号を積分する積分手段
    と、 前記積分手段によって積分された信号と所定の基準値と
    を比較し、前記積分手段によって積分された信号が前記
    所定の基準値を越えた場合に飽和信号を出力する比較手
    段と、 前記比較手段から出力された前記飽和信号の出力回数を
    計数する計数手段と、 前記比較手段から出力された前記飽和信号に基づいて前
    記積分手段をリセットするリセット手段と、 前記積分手段によって積分された信号と前記計数手段に
    よって計数された前記飽和信号の出力回数とに基づい
    て、入射する光束の光量を演算する演算手段とを備えた
    ことを特徴とする光計測装置。
  2. 【請求項2】前記積分手段によって積分された信号をA
    /D変換するA/D変換手段をさらに備え、 前記演算手段は、前記A/D変換手段によってA/D変
    換された信号と前記計数手段によって計数された前記飽
    和信号の出力回数とに基づいて、入射する光束の光量を
    演算することを特徴とする請求項1に記載の光計測装
    置。
  3. 【請求項3】 所定周期の周期信号を発生する周期信号
    発生手段をさらに有し、 前記積分手段は、前記所定周期毎にリセットされ、 前記計数手段は、前記所定周期毎にリセットされること
    を特徴とする請求項1または2に記載の光計測装置。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段は、 入射する光束の光量に応じた光電子を放出する光電面
    と、 前記光電面から放出された前記光電子を加速する加速手
    段と、 前記加速手段によって加速された前記光電子を入射さ
    せ、該光電子の数に応じた信号を出力する半導体検出器
    とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の光計測装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体検出器は、アバランシェフォ
    トダイオードであることを特徴とする請求項4に記載の
    光計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027620A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Canon Inc 眼科装置
JP2017083298A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 浜松ホトニクス株式会社 読み出し回路

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