JP2003202292A - 蛍光寿命測定装置および方法 - Google Patents

蛍光寿命測定装置および方法

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JP2003202292A
JP2003202292A JP2001401146A JP2001401146A JP2003202292A JP 2003202292 A JP2003202292 A JP 2003202292A JP 2001401146 A JP2001401146 A JP 2001401146A JP 2001401146 A JP2001401146 A JP 2001401146A JP 2003202292 A JP2003202292 A JP 2003202292A
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JP2001401146A
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Shinji Osuga
慎二 大須賀
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光寿命を高精度かつ高効率に測定すること
ができる蛍光寿命測定装置および方法を提供する 【解決手段】 平均検出光子数推定手段としての演算部
80は、メモリ70により生成された波形積分値の分布
に基づいて、パルス励起光L1のパルス照射1回当たり
に試料2から放出され光検出器20により検出された蛍
光光子の平均検出個数を推定する。蛍光寿命推定手段と
しての演算部80は、メモリ70により生成されたピー
ク波高値の分布、および、上記の推定された蛍光光子の
平均検出個数に基づいて、試料2から放出された蛍光L
2の寿命を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光が照射され
た試料から放出される蛍光の寿命を測定する蛍光寿命測
定装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光性物質等を含む試料から放出
される蛍光の寿命を測定するに際しては、一般的に時間
相関単一光子計数法が用いられていた。この測定方法に
おいては、試料にパルス励起光を照射した時点から試料
より放出された蛍光光子が検出される時点までの時間間
隔が測定される。そして、パルス励起光照射を複数回行
ってこの時間間隔の分布を求め、その分布に基づいて蛍
光寿命を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
測定方法においては、パルス励起光照射1回当たりに検
出される蛍光光子の個数が平均0.02個程度でなけれ
ば、蛍光寿命を高精度に測定ができない。このような状
況では、蛍光寿命を算出するに足りるデータを取得する
ためには、パルス励起光照射を多数回繰り返し行わなけ
ればならず、そのため測定に長い時間がかかり、測定効
率が低いという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、蛍光寿命を高精度かつ高効率に測定す
ることができる蛍光寿命測定装置および方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蛍光寿命測
定装置は、パルス励起光を試料に照射し、この試料から
放出される蛍光の寿命を測定する蛍光寿命測定装置であ
って、(1) 試料に対してパルス励起光を照射する光源
と、(2) パルス励起光が照射された試料から放出される
蛍光光子を検出して、その検出に応じた出力パルスを出
力する光検出器と、(3) パルス励起光の照射1回毎に光
検出器から出力される出力パルスの波形積分値およびピ
ーク波高値それぞれを出力する波形処理手段と、(4) 波
形処理手段から出力される波形積分値の分布に基づい
て、パルス励起光の照射1回当たりに試料から放出され
光検出器により検出される蛍光光子の平均検出個数を推
定する平均検出光子数推定手段と、(5) 波形処理手段か
ら出力されるピーク波高値の分布、および、平均検出光
子数推定手段により推定された蛍光光子の平均検出個数
に基づいて、試料から放出される蛍光の寿命を推定する
蛍光寿命推定手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】本発明に係る蛍光寿命測定方法は、パルス
励起光を試料に照射し、この試料から放出される蛍光の
寿命を測定する蛍光寿命測定方法であって、(1) 試料に
対してパルス励起光を照射し、(2) パルス励起光が照射
された試料から放出される蛍光光子を光検出器により検
出して、その検出に応じた出力パルスを光検出器より出
力させ、(3) パルス励起光の照射1回毎に光検出器から
出力される出力パルスの波形積分値およびピーク波高値
それぞれを求め、(4) 求められた波形積分値の分布に基
づいて、パルス励起光の照射1回当たりに試料から放出
され光検出器により検出される蛍光光子の平均検出個数
を推定し、(5) 求められたピーク波高値の分布、およ
び、推定された蛍光光子の平均検出個数に基づいて、試
料から放出される蛍光の寿命を推定する、ことを特徴と
する。
【0007】本発明によれば、蛍光分子を含む試料にパ
ルス励起光が繰り返し照射され、その試料から放出され
る蛍光光子が光検出器により検出され、その検出に応じ
た出力パルスが光検出器より出力される。パルス励起光
の照射1回毎に光検出器から出力される出力パルスの波
形積分値およびピーク波高値それぞれが求められ、波形
積分値およびピーク波高値それぞれの分布が求められ
る。そして、求められた波形積分値の分布に基づいて、
パルス励起光の照射1回当たりに試料から放出され光検
出器により検出される蛍光光子の平均検出個数が推定さ
れる。さらに、求められたピーク波高値の分布、およ
び、推定された蛍光光子の平均検出個数に基づいて、試
料から放出される蛍光の寿命が推定される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0009】図1は、本実施形態に係る蛍光寿命測定装
置1の構成図である。この図に示される蛍光寿命測定装
置1は、蛍光分子を含む試料2にパルス励起光L1を照
射し、この試料2から放出される蛍光L2の寿命を測定
するものである。蛍光寿命測定装置1は、光源10、光
検出器20、増幅器30、積分回路41、ピークホール
ド回路42、マルチプレクサ50、A/D変換器60、
メモリ70、演算部80および制御部90を備えてい
る。
【0010】光源10は、試料2に対して照射すべきパ
ルス励起光L1を繰り返し出力するものであり、例え
ば、パルスレーザ光源が好適に用いられる。光源10と
試料2との間に設けられたレンズ11は、光源10から
出力されたパルス励起光L1を試料2に集光照射する。
試料2と光検出器20との間に設けられたレンズ12お
よびレンズ13は、パルス励起光L1が照射された試料
2から放出された蛍光L2を光検出器20の受光面上に
集光する。
【0011】光検出器20は、試料2から放出されレン
ズ12,13を経て到達した蛍光L 2を受光し、その受
光した蛍光L2の光子を検出して、その蛍光光子の検出
に応じた出力パルスを出力するものである。増幅器30
は、光検出器20より出力された出力パルスを一定利得
で増幅し、その増幅した出力パルスを積分回路41およ
びピークホールド回路42それぞれに対して出力する。
【0012】積分回路41は、試料2へのパルス励起光
1のパルス照射1回毎に、光検出器20より出力され
増幅器30により増幅された出力パルスを入力し、この
出力パルスの波形を積分して波形積分値を出力する。ピ
ークホールド回路42は、試料2へのパルス励起光L1
のパルス照射1回毎に、光検出器20より出力され増幅
器30により増幅された出力パルスを入力し、この出力
パルスのピーク波高値を求め、このピーク波高値を一定
時間保持するとともに出力する。このように、積分回路
41およびピークホールド回路42は、請求項の記載中
にある波形処理手段として作用する。
【0013】マルチプレクサ50は、積分回路41より
出力される波形積分値と、ピークホールド回路42より
出力されるピーク波高値とを入力する。そして、マルチ
プレクサ50は、制御部40による制御の下に、試料2
へのパルス励起光L1のパルス照射1回毎に、波形積分
値およびピーク波高値を順に出力する。A/D変換器6
0は、マルチプレクサ50より順に出力される波形積分
値およびピーク波高値を入力し、これらをデジタル値に
変換して出力する。
【0014】メモリ70は、積分回路41より出力され
A/D変換器60によりデジタル値とされた波形積分値
を入力し、この波形積分値の頻度の分布を生成する。ま
た、このメモリ70は、ピークホールド回路42より出
力されA/D変換器60によりデジタル値とされたピー
ク波高値を入力し、このピーク波高値の頻度の分布を生
成する。
【0015】演算部80は、メモリ70により生成され
た波形積分値の分布に基づいて、パルス励起光L1のパ
ルス照射1回当たりに試料2から放出され光検出器20
により検出された蛍光光子の平均検出個数を推定する。
さらに、演算部80は、メモリ70により生成されたピ
ーク波高値の分布、および、上記の推定された蛍光光子
の平均検出個数に基づいて、試料2から放出された蛍光
2の寿命を推定する。このように、演算部80は、請
求項の記載中にある平均検出光子数推定手段および蛍光
寿命推定手段の双方として作用する。
【0016】制御部90は、蛍光寿命測定装置1の全体
の動作を制御するものである。制御部90は、光源10
がパルス励起光L1をパルス出力するタイミングを指示
する信号を光源10より受け取り、このタイミングに同
期して積分回路41、ピークホールド回路42、マルチ
プレクサ50およびA/D変換器60それぞれが動作す
るよう、これらを制御する。また、制御部90は、光源
10がパルス励起光L 1を所定回数だけパルス出力した
後に、演算部80に対して上記の処理を行うよう指示す
る。
【0017】図2は、本実施形態に係る蛍光寿命測定装
置1の光検出器20の断面図である。この図に示される
光検出器20は、パルス状の入射光束Aを受光し、その
入射光束Aの光量に応じた光電子数分布に従った個数の
光電子Bを放出し、その光電子Bを増倍して電流信号を
出力するものである。この光検出器20は、アバランシ
ェフォトダイオード(以下「APD」という。)を利用
したものである。
【0018】この光検出器20は、内部が真空に保たれ
ている真空容器21の一部に入射窓22が設けられてお
り、入射光束Aは、その入射窓22を透過して、光電変
換面23に到達する。光電変換面23には、APD25
のアノード26に対して例えば−10kVないし−15
kVの高電圧が印加されており、入射光束Aが光電変換
面23に入射すると、その入射光束Aの光量に応じた光
電子数分布に従った個数の光電子Bが放出される。そし
て、その光電子Bは、光電変換面23とAPD25との
間の電界によって加速され、中央部に開口を有し所定電
位に設定された集束電極24によって集束されて、AP
D25に入射する。
【0019】このAPD25は、アノード26とカソー
ド27との間に逆バイアス電圧(例えば、+145V)
が印加され、且つ、光電変換面23に対向するアノード
26の電位は光電変換面23の電位よりも高電位に設定
されている。このAPD25に光電子Bが衝突すると、
電離作用により光電子がAPD25中で失ったエネルギ
3.6eV当たり1対の電子および正孔が生成され、そ
して、この電子・正孔対は、APD25内で、逆バイア
ス電圧に応じたアバランシェ増倍率でアバランシェ増倍
され、アノード端子26aおよびカソード端子27aの
間に電流信号として出力される。ただし、光電子がAP
D25内で失うエネルギは一定値ではなく或る分布に従
うので、また、APD25の増倍率も一定値ではなく或
る増倍率分布に従うので、1個の光電子の入射により出
力される電流信号の大きさも或る分布を有する。
【0020】したがって、光検出器20が一定光量の光
束を多数回測定すると、光電変換面23で放出される光
電子の個数分布(光電子数分布)は、光量に応じた或る
平均値の周りに広がった分布となり、光検出器20から
出力される電流信号は、光電子1個によりAPD25か
ら出力される電子・正孔対の個数の分布に従って更に広
がりのある分布となる。このAPD25を利用した光検
出器20は、光電子増倍管と同様に単一光子をも計数で
き、さらに、光電子増倍管と比較して増倍雑音が小さい
ので、一定光量の光束を多数回測定して得られる電流信
号の波高分布において、k-光子事象(光電変換面23
から放出された光電子の個数がk個(k=1,2,3,
…)である事象)それぞれに対応するピークを識別する
ことができるという優れた特徴を有する。このような特
徴を有することから、本実施形態に係る蛍光寿命測定装
置1に用いるに好適なものである。
【0021】次に、本実施形態に係る蛍光寿命測定装置
1の演算部80における処理の内容について説明すると
ともに、本実施形態に係る蛍光寿命測定方法についても
説明する。
【0022】図3は、本実施形態に係る蛍光寿命測定装
置1の演算部80における処理の内容の概要を説明する
図である。この図に示されるように、演算部80は、平
均検出光子数推定手段および蛍光寿命推定手段それぞれ
として作用する。平均検出光子数推定手段としての演算
部80は、メモリ70により生成された波形積分値の分
布に基づいて、パルス励起光L1のパルス照射1回当た
りに試料2から放出され光検出器20により検出された
蛍光光子の平均検出個数を推定する。蛍光寿命推定手段
としての演算部80は、メモリ70により生成されたピ
ーク波高値の分布、および、上記の推定された蛍光光子
の平均検出個数に基づいて、試料2から放出された蛍光
2の寿命を推定する。以下では、演算部80における
平均検出光子数推定処理および蛍光寿命推定処理それぞ
れの内容について詳細に説明する。
【0023】次に、本実施形態に係る蛍光寿命測定装置
1の演算部80における平均検出光子数推定処理の内容
について詳細に説明する。
【0024】初めに、演算部80は、単一光子事象の場
合にメモリ70で生成される単一光子事象波形積分値分
布を取得する。ここで、単一光子事象とは、パルス励起
光L 1のパルス照射1回当たりに光検出器20の光電変
換面23から放出される光電子の個数が1個である事象
をいい、単一光子事象波形積分値分布とは、その事象が
発生した場合にメモリ70で生成される波形積分値分布
である。すなわち、単一光子事象波形積分値分布は、光
電変換面23で放出された1個の光電子がAPD25に
入射したことによりAPD25から出力される電子・正
孔対の個数の分布を表すものである。
【0025】この単一光子事象波形積分値分布は以下の
ようにして求められる。すなわち、光電変換面23へ入
射する光束の強度を、単一光子事象が発生する確率が圧
倒的に支配的となるように極めて微弱にして、その光束
を光検出器20に入射させる。このときに積分回路41
より出力されA/D変換器60によりデジタル値に変換
された波形積分値の分布がメモリ70により生成され
る。このようにして得られた波形積分値分布が、単一光
子事象波形積分値分布である。この単一光子事象波形積
分値分布を、波形積分値hの関数としてm1(h)で表
す。hは、A/D変換器60から出力されるデジタル値
であり、積分回路41から出力される波形積分値(アナ
ログ値)と対応している。
【0026】なお、このm1(h)の低波高部には増幅器
系のノイズが重畳しているので、実データを使用するこ
とができない。そこで、低波高部では実データを用いる
ことなく、ノイズが重畳していない隣接した波高域のデ
ータから外挿して求める。また、m1(h)は、
【0027】
【数1】 なる式で規格化しておく。hmaxは、波形積分値をデジ
タル値に変換するA/D変換器60のビット数で決まる
最大値である。
【0028】続いて、演算部80は、k-光子事象波形
積分値分布、すなわち、パルス励起光L1のパルス照射
1回当たりに光検出器20の光電変換面23から放出さ
れる光電子の個数がk個である場合の波形積分値分布m
k(h)を、
【0029】
【数2】 なるコンボリューション計算によって漸化的に算出する
(k=2,3,…,K)。Kは2以上の整数である。
【0030】光子数分布を推定する際に任意の分布を仮
定する場合には、m1(h)のピーク値を与える積分波形
値をhpeak1として、K=hmax/hpeak1とする。hmax
=4095、hpeak1=400であれば、Kは10程度
である。また、光子数分布としてポアソン分布を仮定す
る場合には、Kは、hmax/hpeak1の2ないし3倍程
度、すなわち、hmax=4095、hpeak1=400であ
れば、Kは30程度にする。なお、以上のようにして波
形積分値分布mk-1(h)とm1(h)とのコンボリューショ
ン計算から波形積分値分布mk(h)を求めることができ
ることの根拠は、光電変換面23で放出されAPD25
に入射したk個の光電子が、それぞれ独立に電子・正孔
対をアバランシェ増倍することに基づく。
【0031】なお、光検出器20、増幅器30および積
分回路41それぞれにおいて発生するノイズに起因する
波形積分値分布の広がりが無視できない場合には、波形
積分値分布m1(h)からそのノイズの影響をデコンボリ
ューション計算によって取り除いたものに基づいて、
(2)式で波形積分値分布mk(h)それぞれを算出し、
その後、波形積分値分布mk(h)それぞれにノイズの影
響をコンボリューション計算によって重畳しておく(k
=2,3,…,K)。
【0032】以上のようにして、ノイズの影響を考慮し
た波形積分値分布mk(h)(k=1,2,3,…,K)
を、蛍光測定に先立って用意しておく。図4は、このよ
うにして求められたk-光子事象の積分波形値分布m
k(h)それぞれを示す図である。なお、この図では、K
=8としてある。
【0033】そして、演算部80は、光源10よりパル
ス励起光L1が試料2に繰り返しパルス照射されること
でメモリ70により生成された波形積分値分布m
meas(h)を取得する。演算部80は、この波形積分値分
布mmeas(h)および上述した単一光子事象およびk-光
子事象それぞれ場合の波形積分値分布mk(h)(k=
1,2,3,…,K)に基づいて、試料2から放出され
て光電変換面23に入射した蛍光L2の光子の平均検出
個数を、以下の要領で推定する。
【0034】この波形積分値分布mmeas(h)は、規格化
する必要はなく、メモリ70に蓄積されたままの値でよ
い。すなわち、波形積分値分布mmeas(h)は、波形積分
値hが得られた事象の分布を表す。光検出器20の光電
変換面23から放出された光電子の個数の分布(検出さ
れた光子数の分布)の推定に際しては例えば最尤法を用
いる。すなわち、k-光子事象それぞれが生起する確率
をqk(k=1,2,3,…,K)として、
【0035】
【数3】 なる式で表される対数尤度が最大になるqkの値を求
め、これを推定検出光子数分布とする。
【0036】ここで、Nは測定回数であり、hminは解
析に使用できる最小の波形積分値hである。波形積分値
hが小さい場合には、光検出器20や増幅器30などに
因るノイズが重畳されているので解析には使用できない
ので、波形積分値hmin以上についてのみ解析する。ま
た、m(h)およびmNDは、
【0037】
【数4】
【0038】
【数5】 なる式で表される。このm(h)は、k-光子事象(k=
1,2,3,…,K)それぞれの生起確率qk(光子数
分布)をも考慮した波形積分値hの発生確率分布を表
す。(3)式の対数尤度を最大とするqkの値を求める
には、例えば最適化問題に対して使われる準ニュートン
法等の数値計算法を適用する。
【0039】検出された光子数の分布としてポアソン分
布を仮定する場合には、k-光電子事象それぞれが生起
する確率qk(k=1,2,3,…,K)は、
【0040】
【数6】 で表される。ここで、λは、光電変換面23から放出さ
れる光電子の、すなわち検出された蛍光光子の平均検出
個数である(平均検出光子数)。この場合、対数尤度を
最大とする検出された光子数の分布を求めることは、対
数尤度を最大とするλ値を求めることであり、例えば黄
金分割法等の数値計算により求めることができる。以下
では、検出された光子数の分布としてポアソン分布を仮
定する。図5は、蛍光L2を光検出器20で受光してメ
モリ70に生成された波形積分値分布(破線)と、最尤
法で推定されたλ値に基づいて計算された波形積分値分
布(実線)との1例を示す図である。両者は、波形積分
値hmin(=150)以上の範囲で良い一致を示してい
る。なお、このとき推定された蛍光光子の平均検出個数
λは1.03であった。
【0041】次に、本実施形態に係る蛍光寿命測定装置
1の演算部80における蛍光寿命推定処理の内容につい
て詳細に説明する。この蛍光寿命推定処理は、上述した
平均検出光子数推定処理の後に行われる。
【0042】初めに、演算部80は、単一光子事象の場
合にメモリ70で生成される単一光子事象ピーク波高値
分布を取得する。ここで、単一光子事象ピーク波高値分
布とは、単一光子事象が発生した場合にメモリ70で生
成されるピーク波高値分布である。この単一光子事象ピ
ーク波高値分布は以下のようにして求められる。すなわ
ち、光電変換面23へ入射する光束の強度を、単一光子
事象が発生する確率が圧倒的に支配的となるように極め
て微弱にして、その光束を光検出器20に入射させる。
このときにピークホールド回路42より出力されA/D
変換器60によりデジタル値に変換されたピーク波高値
の分布がメモリ70により生成される。このようにして
得られたピーク波高値分布が、単一光子事象ピーク波高
値分布である。この単一光子事象ピーク波高値分布を、
ピーク波高値hの関数としてn(h)で表す。hは、A/
D変換器60から出力されるデジタル値であり、ピーク
ホールド回路42から出力されるピーク波高値(アナロ
グ値)と対応している。
【0043】このn(h)は増幅器30およびピークホー
ルド回路42のノイズの影響を受けているので、n(h)
からデコンボリューションによってノイズの影響を除去
し、このノイズの影響を除去したものを単一光子事象ピ
ーク波高値分布N(h)とする。さらに、この単一光子事
象ピーク波高値分布N(h)に基づいて、単一光子事象に
ついてのピーク波高値の確率関数p(h|1)を、
【0044】
【数7】 なる式で求める。
【0045】また、適当な間隔で蛍光寿命の系列
{τ1,τ2,τ3,…}を選択する。そして、各τjにつ
いて、上記の確率関数p(h|1)と、蛍光減衰が単一指
数関数で表されるとした場合のパルス励起光照射時刻か
ら蛍光光子検出時刻までの時間の分布とから、m個の蛍
光光子を検出した場合のピーク波高値の確率関数pj(h
|m)を以下の手順で計算する(j=1,2,3,
…)。
【0046】手順1では、確率関数p(h|1)に従うm
個の乱数h1,h2,…,hmを生成する。また、平均値
がτjである指数分布に従うm個の乱数t1,t2,…,
mを生成する。
【0047】手順2では、光検出器20から出力される
出力パルスの減衰時定数をTとして、パルス励起光照射
時刻から時間tk経過時における波高値f(tk)を、
【0048】
【数8】 なる式で求める(k=1,2,…,m)。ここで、x
は、増幅器30およびピークホールド回路42から出力
されるノイズ成分であり、平均値0で標準偏差σの正規
分布に従う乱数で与えられる。標準偏差σは、パルス発
振器から出力される一定波高値のパルス信号を増幅器3
0に入力してピークホールド回路42から出力されるピ
ーク波高値の分布から予め求めておく。
【0049】さらに、
【0050】
【数9】 なる式で表されるピーク波高値hを求め、また、
【0051】
【数10】 なる式で表される波形積分値vをも求める。個々の蛍光
光子の検出による波高値の和を波形積分値に変換する関
数Φは、t1〜tmの各値が減衰時定数Tより充分に小さ
い光源(例えば、短パルス発光ダイオード)の発光を光
検出器20により測定して、波形積分値分布とピーク波
高値分布とを比較することにより求めることができる。
【0052】以上の手順1および手順2を多数回繰り返
して、(10)式で求めた波形積分値vが予め定めた範
囲(vLLD≦v≦vULD)にある事象について、(9)式
で求めたピーク波高値hの分布を求め、これによりピー
ク波高値hの条件付確率関数pj(h|m)を求める。
【0053】上述した平均検出光子数推定処理において
推定された値λ(パルス励起光L1のパルス照射1回当
たりに光検出器20により検出された蛍光光子の平均検
出個数の推定値)を用い、また、パルス励起光L1のパ
ルス照射1回当たりに光検出器20により検出される蛍
光光子の個数が平均値λのポアソン分布に従うと仮定す
る。
【0054】このとき、蛍光寿命がτjであるとした場
合のピーク波高値の確率関数pj(h)は、
【0055】
【数11】 なる式で表される。ここで、Qmは、パルス励起光L1
パルス照射1回当たりに光検出器20によりm個の蛍光
光子が検出される事象の波形積分値v(上記(10)
式)が予め定めた範囲(vLLD≦v≦vULD)にある確率
である。また、Mは、計算に採り入れるべきmの上限値
である。
【0056】そして、実際の蛍光L2の測定により得ら
れたピーク波高値分布g(h)に対する、蛍光寿命がτj
であるとした場合のピーク波高値の確率関数pj(h)の
適合度は、
【0057】
【数12】 なる式で表される対数尤度logLjを指標として表され
る。
【0058】この対数尤度logLjを適当な補間法(例え
ばスプライン補間)によりτjについて補間して、蛍光
寿命τを変数とする関数としての対数尤度logL(τ)を
求める。そして、この対数尤度logL(τ)が最大となる
蛍光寿命τの値を求め、この値を試料2から放出される
蛍光L2の寿命の推定値とする。
【0059】次に、本実施形態に係る蛍光寿命測定装置
1および蛍光寿命測定方法について模擬実験を行った結
果を説明し、これにより本測定方法の有効性を示す。こ
の模擬実験では、試料2より放出される蛍光L2に替え
て、パルス駆動された発光ダイオードから出力されるパ
ルス光を模擬蛍光として用い、この模擬蛍光の寿命を推
定した。平均検出光子数推定処理において求められた模
擬蛍光光子の平均検出個数の推定値λは2.76であっ
た。
【0060】図6は、模擬実験の蛍光寿命推定処理にお
いて求められた波形積分値v(上記(10)式)の分布
を示す図である。この図で、波形積分値(A/D変換器
60からの出力値)vがvLLD(=200)以上である
事象は、発光ダイオードの1パルス出力当たりに光検出
器2が複数個の光子を検出した事象であり、模擬蛍光の
寿命を推定する際に利用できる事象である。
【0061】図7は、模擬実験の蛍光寿命推定処理にお
いて求められたピーク波高値h(上記(9)式)の分布
を示す図である。この図には、波形積分値vが所定範囲
(v LLD≦v≦vULD)にある事象についてピーク波高値
分布が示されている。
【0062】図8は、模擬実験の蛍光寿命推定処理にお
いて求められたピーク波高値hの条件付確率関数pj(h
|m)を示す図である。ここでは、m=2〜8とし、発
光ダイオードから出力される模擬蛍光の減衰時定数(蛍
光寿命に相当)を200nsとして条件付確率関数p
j(h|m)を求めた。また、模擬蛍光の減衰時定数を2
00nsとしただけでなく、適当な間隔で140ns〜
260nsの間の各減衰時定数(140ns,160n
s,170ns,180ns,190ns,200n
s,210ns,220ns,230ns,240n
s,260ns)についても条件付確率関数pj(h|
m)を求めた。
【0063】そして、これらの模擬蛍光の各減衰時定数
についての条件付確率関数pj(h|m)と、平均検出光
子数推定処理において求められた模擬蛍光光子の平均検
出個数の推定値λ(=2.76)とに基づいて、ピーク
波高値の確率関数pj(h)(上記(11)式)を求め、
さらに、対数尤度logLj(上記(12)式)を求めた。
【0064】図9は、模擬実験の蛍光寿命推定処理にお
いて求められた対数尤度logLjと、補間により得られた
関数としての対数尤度logL(τ)とを示す図である。こ
の図に示される対数尤度logL(τ)の曲線から判るよう
に、減衰時定数τが185nsであるときに対数尤度lo
gL(τ)が最大値となる。すなわち、発光ダイオードか
ら出力される模擬蛍光の寿命の推定値として185ns
が得られた。
【0065】なお、従来の時間相関単一光子計数法に拠
る測定によれば、この模擬実験で用いた発光ダイオード
から出力されるパルス光の減衰時定数の測定値は、単一
指数関数的な減衰を仮定した場合、170nsであっ
た。上記模擬実験の平均検出光子数推定処理において求
められた模擬蛍光光子の平均検出個数の推定値λは2.
76であり、この値は、時間相関単一光子計数法が適用
可能な平均検出個数より2桁程度大きい。それにも拘わ
らず、上記模擬実験により推定された模擬蛍光の寿命の
推定値185nsは、時間相関単一光子計数法に拠り測
定された値170nsとの差が10%以下であった。こ
のことから、本測定方法の有効性が確認された。
【0066】本測定方法では、発光ダイオードからのパ
ルス出力1回当たりに光検出器20により検出された模
擬蛍光光子の平均検出個数が2.76である場合に、模
擬蛍光光子の寿命の推定に用いられた事象の数は、発光
ダイオードからのパルス出力の総数の67%程度であっ
た。一方、従来の時間相関単一光子計数法に拠る測定で
は、その測定において有効な事象の数は、発光ダイオー
ドからのパルス出力の総数の数%程度であった。両者を
対比して判るように、従来の時間相関単一光子計数法と
比較して、本測定方法では高効率の蛍光寿命測定が可能
である。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、蛍光分子を含む試料にパルス励起光が繰り返し
照射され、その試料から放出される蛍光光子が光検出器
により検出され、その検出に応じた出力パルスが光検出
器より出力される。パルス励起光の照射1回毎に光検出
器から出力される出力パルスの波形積分値およびピーク
波高値それぞれが求められ、波形積分値およびピーク波
高値それぞれの分布が求められる。そして、求められた
波形積分値の分布に基づいて、パルス励起光の照射1回
当たりに試料から放出され光検出器により検出される蛍
光光子の平均検出個数が推定される。さらに、求められ
たピーク波高値の分布、および、推定された蛍光光子の
平均検出個数に基づいて、試料から放出される蛍光の寿
命が推定される。このようにすることにより、蛍光寿命
を高精度かつ高効率に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る蛍光寿命測定装置1の構成図
である。
【図2】本実施形態に係る蛍光寿命測定装置1の光検出
器20の断面図である。
【図3】本実施形態に係る蛍光寿命測定装置1の演算部
80における処理の内容の概要を説明する図である。
【図4】k-光子事象の波形積分値分布qk(h)を示す図
である。
【図5】蛍光L2を光検出器20で受光してメモリ70
に生成された波形積分値分布(破線)と、最尤法で推定
されたλ値に基づいて計算された波形積分値分布(実
線)との1例を示す図である。
【図6】模擬実験の蛍光寿命推定処理において求められ
た波形積分値vの分布を示す図である。
【図7】模擬実験の蛍光寿命推定処理において求められ
たピーク波高値hの分布を示す図である。
【図8】模擬実験の蛍光寿命推定処理において求められ
たピーク波高値hの条件付確率関数pj(h|m)を示す
図である。
【図9】模擬実験の蛍光寿命推定処理において求められ
た対数尤度logLjと、補間により得られた関数としての
対数尤度logL(τ)とを示す図である。
【符号の説明】
1…蛍光寿命測定装置、2…試料、10…光源、11〜
13…レンズ、20…光検出器、30…増幅器、41…
積分回路、42…ピークホールド回路、50…マルチプ
レクサ、60…A/D変換器、70…メモリ、80…演
算部、90…制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス励起光を試料に照射し、この試料
    から放出される蛍光の寿命を測定する蛍光寿命測定装置
    であって、 前記試料に対して前記パルス励起光を照射する光源と、 前記パルス励起光が照射された前記試料から放出される
    蛍光光子を検出して、その検出に応じた出力パルスを出
    力する光検出器と、 前記パルス励起光の照射1回毎に前記光検出器から出力
    される出力パルスの波形積分値およびピーク波高値それ
    ぞれを出力する波形処理手段と、 前記波形処理手段から出力される波形積分値の分布に基
    づいて、前記パルス励起光の照射1回当たりに前記試料
    から放出され前記光検出器により検出される蛍光光子の
    平均検出個数を推定する平均検出光子数推定手段と、 前記波形処理手段から出力されるピーク波高値の分布、
    および、前記平均検出光子数推定手段により推定された
    蛍光光子の平均検出個数に基づいて、前記試料から放出
    される蛍光の寿命を推定する蛍光寿命推定手段と、 を備えることを特徴とする蛍光寿命測定装置。
  2. 【請求項2】 パルス励起光を試料に照射し、この試料
    から放出される蛍光の寿命を測定する蛍光寿命測定方法
    であって、 前記試料に対して前記パルス励起光を照射し、 前記パルス励起光が照射された前記試料から放出される
    蛍光光子を光検出器により検出して、その検出に応じた
    出力パルスを光検出器より出力させ、 前記パルス励起光の照射1回毎に前記光検出器から出力
    される出力パルスの波形積分値およびピーク波高値それ
    ぞれを求め、 求められた波形積分値の分布に基づいて、前記パルス励
    起光の照射1回当たりに前記試料から放出され前記光検
    出器により検出される蛍光光子の平均検出個数を推定
    し、 求められたピーク波高値の分布、および、推定された蛍
    光光子の平均検出個数に基づいて、前記試料から放出さ
    れる蛍光の寿命を推定する、 ことを特徴とする蛍光寿命測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177943A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Agilent Technol Inc 蛍光又はルミネセンス放出の減衰を計測する一体型オプトエレクトロニクスシステム
US7265825B2 (en) 2003-10-07 2007-09-04 Olympus Corporation Apparatus for measuring fluorescence lifetime
JP2008032440A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Hokkaido Univ 発光寿命測定装置およびその測定方法
CN111505474A (zh) * 2020-04-24 2020-08-07 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 Co2激光放大器的上能级寿命测试装置及方法
US11726042B2 (en) 2017-01-10 2023-08-15 Photoswitch Biosciences, Inc. Systems and methods for detection

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