JP6517005B2 - オーバーフロー継手 - Google Patents

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本発明は、オーバーフロー継手に関する。
従来より、建物に上下方向に設置される縦樋が異物で詰まったり、排水可能量を超える降水があったりした場合に備えて、縦樋の途中で流水をオーバーフローさせる手段として、例えば、下記特許文献1の縦樋のオーバーフロー構造が知られている。
この縦樋のオーバーフロー構造は、上樋と下樋とを連結させる鉛直管に枝管が設けられている。この枝管は、上方に向かって開口するオーバーフロー部を構成している。
特許第5321407号公報
しかし、従来のオーバーフロー構造は、オーバーフロー部が上方に向かって開口しているため異物を取り込んで詰まらせやすく、降雨時に所望の機能を果たすことができないという問題があった。
そこで、本発明は、異物の侵入を防止して非常時に雨水を適切にオーバーフローさせるオーバーフロー継手を提供する。
本発明のオーバーフロー継手は、上竪樋と下竪樋とを備えた竪樋の前記上竪樋に接続させる筒状の上側接続部と、前記上側接続部の下方に設けられ、前記下竪樋に接続させる筒状の下側接続部と、前記上側接続部に備えられ、この上側接続部から外方に張り出した張出部と、前記張出部から前記上側接続部の軸線方向の下方に延び前記下側接続部の外壁面の一部を覆って、前記下側接続部との間に空間を形成する周壁部と、を備え、前記上側接続部と前記下側接続部との間に、前記下側接続部からの溢流水を空間にオーバーフローさせる溢流水開口部が形成され、前記空間に流入した雨水を排出させる流出孔が側方又は下方に向けて形成されている。
本発明の流出孔は、側方又は下方を向いているため枯葉等の異物を侵入させ難くすることができる。
本発明の前記下側接続部は、前記下竪樋と液密に嵌合可能な大きさに形成された小筒部と、前記上竪樋の外形よりも大きい相似形に形成され、前記周壁部の下端よりも上方まで延びた大筒部と、を有していてもよい。
本発明の大筒部は、雨水を一時貯留させることができるため、多雨時に雨水を直ぐにオーバーフローさせることを防止することができる。
本発明の前記流出孔から流出する溢流水を伝わせて前記下側接続部の外壁面に誘導するガイド壁部は、前記下側接続部の外壁面に設けられていてもよい。
この構成により、流出孔から流出した雨水が散乱することが抑制される。
本発明の前記ガイド壁部は、上下方向に延びる条状に形成され、下方に向かって漸次突出高さが小さくなっていてもよい。
この構成により、オーバーフローした雨水を下側接続部に沿わせることができる。
本発明の前記下側接続部は、前記周壁部との間に配される底壁部を有し、前記流出孔は、前記下側接続部の周方向に沿って間隔を空けて前記底壁部に複数形成されていてもよい。
本発明の流出孔は、底壁部に形成されていることにより、異物の侵入を防止することができる。
本発明の前記下側接続部は、前記周壁部との間に配される底壁部を有し、前記流出孔は、前記下側接続部の周方向に沿って間隔を空けて前記周壁部に複数形成されていてもよい。
この構成により、周壁部と下側接続部との間に形成された空間に雨水を一時貯留させることができ、大量の降雨時に雨水を急激にオーバーフローさせることを防止することができる。
本発明の前記上側接続部と前記下側接続部とは、前記張出部と前記周壁部との間で分割自在に形成されていてもよい。
この構成により、空間内に浸入した異物を除去することができる。
本発明の前記上側接続部と前記下側接続部とは、前記周壁部と前記底壁部との間で分割自在に形成されていてもよい。
この構成により、空間内に浸入した異物を除去することができる。
本発明の前記下側接続部の内壁面には、前記上竪樋の前記下側接続部への挿入位置を決めるストッパーが形成されていてもよい。
この構成により、上竪樋の下側接続部への挿入が容易となる。
本発明のオーバーフロー継手は、異物の侵入を防止して非常時に雨水を適切にオーバーフローさせるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るオーバーフロー継手を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るオーバーフロー継手を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るオーバーフロー継手を分割して示した下方斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るオーバーフロー継手を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るオーバーフロー継手を分割して示した上方斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るオーバーフロー継手を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るオーバーフロー継手の変形例を分割して示した上方斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るオーバーフロー継手の変形例を分割して示した上方斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るオーバーフロー継手を分割して示した上方斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るオーバーフロー継手を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るオーバーフロー継手を図10と異なる角度で切断した縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のオーバーフロー継手の第1の実施形態から第3の実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図は模式的なものであり、各部分の寸法は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
図1に示すように、第1の実施形態のオーバーフロー継手1Aの適用対象である竪樋2は略円筒形状に形成されている。オーバーフロー継手1Aが適用される竪樋2は、特に、建物に設けられたバルコニーの下方に、呼び樋等を介して建物の外壁面に沿って上下方向に設置されるものである。
オーバーフロー継手1Aは、竪樋2の上下方向の中間部に設けられる。オーバーフロー継手1Aは、一の竪樋2を上竪樋2aと下竪樋2bとに切断したうちの上竪樋2aに接続させる筒状の上側接続部3と、上側接続部3の下方に設けられ、前記下竪樋2bに接続させる筒状の下側接続部4と、図2に示すように、上側接続部3に備えられ、上側接続部3から外方に張り出した張出部5と、張出部5から下方に延び下側接続部4の外壁面の一部を覆って、下側接続部4との間に空間7を形成する周壁部6とを備えている。
上側接続部3と下側接続部4との間には、下側接続部4からの溢流水を空間7にオーバーフローさせる溢流水開口部8が形成され、空間7に流入した雨水を排出させる流出孔9が下方に向けて形成されている。
上側接続部3は、上竪樋2aをその内部に嵌入させる円筒形状の受け口10と張出部5とを備えている。
受け口10は、内壁面10aが上竪樋2aの外壁面2sと密接するように、内径寸法が上竪樋2aの外径寸法と略同じ寸法に形成されている。
上側接続部3の周方向の一部は、竪樋2に形成された突条部P(図7参照)を嵌合させる凸部11が形成されている。
張出部5は、上側接続部3の下端から下方に向かって漸次拡径するテーパ状に形成されている。
周壁部6は、張出部5の下端から上側接続部3の軸線L1方向に沿って一定の径で下方に円筒状に延びている。
周壁部6は、上側接続部3の張出部5と一体的に形成されている。
下側接続部4は、下竪樋2bの内部に嵌入させる円筒形状の差し口となる小筒部15と、小筒部15の上端15hから拡径して小筒部15の上方に円筒状に形成された大筒部16と、周壁部6と大筒部16との間に配された底壁部17とを有している。
小筒部15と大筒部16との間には、段部18が形成されている。
底壁部17は段部18と同一平面上に形成されている。
小筒部15は、外壁面15sが下竪樋2bの内壁面2tに液密に嵌合可能なように、外形寸法が下竪樋2bの内径寸法と略同じ寸法に形成されている。
大筒部16は、上竪樋2aの外径よりも大径に(すなわち上竪樋2aの外形よりも大きい相似形に)、かつ周壁部6より小径に(すなわち周壁部6の内形よりも小さい相似形に)形成されている。
大筒部16の上端16hは、張出部5の下方に位置している。言い換えると、大筒部16の上端16hと受け口10の下端10kとは、互いに離間しており、下側接続部4を上がってきた雨水を下側接続部4の外側に溢流させる溢流水開口部8を形成している。
図3に示すように、底壁部17には等間隔環状方向に空間7(図2参照)に流入した雨水を排出するための流出孔9が複数形成されている。
また、底壁部17は、その外縁よりも内側(具体的には、周壁部6の肉厚寸法分内側に入った位置)に、周壁部6を嵌着させる嵌着筒部20を有している。
底壁部17及び嵌着筒部20は、下側接続部4と一体的に形成されている。
したがって、図2に示すように、大筒部16と張出部5及び周壁部6との間には、空間7が形成され、溢流水開口部8から雨水を流入させることができるようになっている。
以上の構成の下に、一体的に形成された上側接続部3及び周壁部6と、下側接続部4とは、周壁部6と底壁部17との間を境に分割自在となっている。すなわち、上側接続部3及び周壁部6は、周壁部6を底壁部17に当接するまで嵌着筒部20に外嵌(すなわち外側に嵌合)させることで下側接続部4と連結し、底壁部17から離間させることで下側接続部4と分割できるようになっている。
次に、上竪樋2a及び下竪樋2bとの間にオーバーフロー継手1Aを接続させる方法について説明する。
まず、図3に示すように、上側接続部3と下側接続部4とを周壁部6と底壁部17との間を境に分割する。
上側接続部3は、図2に示すように、上竪樋2aの下端部の外側に嵌合させる。この際、上竪樋2aの下端2k縁を一旦段部18まで挿入する。
下側接続部4は、下竪樋2bの上端部の内側に嵌合させる。この際、下竪樋2bの上端部で小筒部15を略完全に覆うようにする。
上竪樋2a及び上側接続部3と、下側接続部4及び下竪樋2bとの間に隙間が形成されるので、上側接続部3の軸線L1と下側接続部4の軸線L2とを一致させ、上竪樋2aに対して上側接続部3を引き抜く方向に相対移動させる。そして、周壁部6を嵌着筒部20の外側に嵌合させつつ、上側接続部3を下側接続部4に被冠させる。
そうすると、図2に示すように、上竪樋2aの下端2kが、大筒部16の上端16hよりも下方かつ段部18よりも上方(すなわち軸線L1方向中間部)に位置し、上竪樋2aと、段部18との間で十分な隙間が形成される。また、大筒部16は、上竪樋2aよりも大径に形成されているため、上竪樋2aと大筒部16との間に溢流水を流通させる流路21が形成される。雨水の流路21への円滑な流出を図るためには、上竪樋2aの下端は、大筒部16の上端16hよりも下方であって上端16h側に位置させる。
大筒部16の内孔は、流出孔21,溢流水開口部8及び空間7と連通しており、その後流出孔9を介してオーバーフロー継手1Aの外側と連通する。
以上により、オーバーフロー継手1Aを備えた竪樋2の構造が完成する。
このように、オーバーフロー継手1Aは、溢流水開口部8が側方を向いているが張出部5,周壁部6及び大筒部16により流出孔9が下方を向くように形成されているため、オーバーフロー継手1Aの流出孔9から異物が浸入することを有効に防止することができるという効果を奏する。
特にオーバーフロー継手1Aは、図3に示すように、流出孔9が下側接続部4の周方向に沿って間隔を空けて複数形成された構成となっており、つまり流出孔9が複数に区切られているため、異物の侵入をより有効に防止することができるという効果を奏する。
また、大筒部16は、上竪樋2aよりも大径に形成されているため、下竪樋2bから上がってきた雨水を一時的に貯留することができる。したがって、オーバーフロー継手1Aは、雨水のオーバーフローを遅らせて、下竪樋2bを介して雨水を可及的に排水口へ流下させることができるという効果を奏する。
また、オーバーフロー継手1Aは、一体的に形成された上側接続部3及び周壁部6と下側接続部4とが分割自在であるので、竪樋2への設置時に取り扱いが容易となるという効果が得られる。また、オーバーフロー継手1Aは、下側接続部内に異物が侵入した場合にこれを容易に取り除くことができるという効果を奏する。
次に、本発明の第2の実施形態について図4−図6を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4,図5に示すように、本実施形態のオーバーフロー継手1Bは、流出孔9を底壁部17に形成するのではなく、周壁部6に周方向に間隔を空けて複数形成されている。
流出孔9は周壁部6の上端6hよりも下方で下端6kよりも上方の位置に矩形に形成されている。
また、図6に示すように、下側接続部4は、小筒部15が底壁部17を超えて上側接続部3の軸線L1方向中間部まで延び、小筒部15の上端15hにテーパ部(大筒部)16が設けられている。テーパ部16は、軸線L1方向上方に向かって漸次拡径している。テーパ部16の上端16hは流出孔9の上端9h近傍に達している。
この構成により、オーバーフロー継手1Bは、流出孔9から異物が侵入し難いという効果を奏する。また、オーバーフロー継手1Bは、流出孔9から異物が侵入したとしても、下側接続部4の内孔に浸入し難いようになっている。また、オーバーフロー継手1Bは、小筒部15の上方がテーパ部16となっているため、空間7内に入り込んだ異物が風等で舞い上がった際に、テーパ部16が異物の侵入に対する返し板のような役割を果たしており、異物の下側接続部4及び下竪樋2bへの浸入を一層効果的に防止している。
また、底壁部17を超えて小筒部15を上方に突出させ、その上方に周壁部6の上端6hの下方まで延びる浅いテーパ部16を設けているため、周壁部6と下側接続部4との間に形成される空間7を大きく採ることができる。
また、オーバーフロー継手1Bは、上竪樋2aをその下端2kが大筒部16の近傍であって、上竪樋2aから流下する雨水が空間7に直接流入又は飛散し難い位置まで挿入させるようになっている。
この構成により、溢流水開口部8が上竪樋2aに塞がれる面積を極力小さくすることができる。したがって、オーバーフロー継手1Bは、下側接続部4から上がってきた雨水を円滑に空間7に流入させることができるという効果を奏する。
なお、図7,図8に示すように、第1の実施形態及び第2の実施形態に示した上側接続部3の下部には、周方向の一部に上側接続部3の受け口10が径方向外方に膨らみ、下側接続部4から上がってきた雨水を一時貯留する膨出部25が形成されていてもよい。
この膨出部25は、受け口10から立ち上がる側板部26と、側板部26,26間に跨る周板部27と、側板部26,26及び周板部27の上面を覆う天板部28とを備えている。膨出部25の下方には張出部5を有していない。膨出部25において、張出部5は周板部27の下端から径方向外方に張り出している。
この構成により、オーバーフロー継手1A,1Bは、張出部5及び周壁部6の内側に溢流水が満杯になった場合に、膨出部5,25の内側に更に雨水を一時保留させることができるという効果を奏する。
天板部28は、周板部27に向かって下方に傾斜するように配されている。
この構成により、膨出部25が雨水で一杯になり更に雨水が上昇してきても、上側接続部3を上方に押し上げようとすることを防止して、雨水を上竪樋2a内に導くことができる。
次に、本発明の第3の実施形態について図9−図11を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のオーバーフロー継手1Cは、第1の実施形態のオーバーフロー継手1Aを変形して形成したものであり、図9に示すように、張出部5を備えた上側接続部3と、小筒部15と大筒部16とを備えた下側接続部4とを備えている。
張出部5は、周方向の一部で径方向に直交する仮装線上で切断され、直線部30を有した形状となっている。
張出部5の下端には、張出部5の外径に沿って所定寸法内側の位置に、周壁部6の内壁に密接しながら嵌着する嵌着壁部31が形成されている。所定寸法とは、周壁部6の肉厚寸法と略同寸法である。上側接続部3は、第1の実施形態で示した受け口10(図1参照)を有していない。
図10に示すように、下側接続部4の大筒部16の軸線L2方向の長さ寸法は、小筒部15の軸線L2方向の長さ寸法よりも長く形成されている。本実施形態では、大筒部16の軸線L2方向の長さ寸法はオーバーフロー継手1C全体の長さの約半分程度の長さを有するように形成されている。
周壁部6は、張出部5の下端から垂下するように形成されており、張出部5の直線部30の下方で、平坦部32を有している。この周壁部6と大筒部16との間には、空間7が形成されている。
周壁部6は、張出部5と分割可能に形成されている。
図9,図11に示すように、大筒部16には、外壁面16sから立ち上がる板状(言い換えると条状又は凸条)のガイド壁35が周方向に間隔を空けて複数形成されている。
図10,図11に示すように、ガイド壁35は、大筒部16の外壁面16sから周壁部6の下端6kに亘って立上っており、周壁部6と大筒部16との間に形成された流出孔9を区画している。
ガイド壁35の立ち上り寸法(突出寸法)は、軸線L2方向の下方に向かうに従って小さく形成されている。
この構成の下に、オーバーフロー継手1Cは、溢流水開口部8を経て大筒部16内に上昇した雨水を空間7に流入させ、下方を向いた流出孔9から排水できるようになっている。
流出孔9にはガイド壁35が跨っているため、雨水はガイド壁35を伝って誘導されながら下側接続部4及び下竪樋(図示省略)の表面を伝って流下する。
したがって、オーバーフロー継手1Cは、流出孔9から排水された雨水が、下竪樋(図示省略)の周囲及び地面近傍で飛散することを防止することができるという効果を奏する。
また、流出孔9がガイド壁35部により区切られており、更にガイド壁35部が大筒部16の外壁面16sから立ち上がっているため、流出孔9に異物が入ることを有効に防止することができるという効果を奏する。
また、オーバーフロー継手1Cは、張出部5及び周壁部6の一部が直線状又は平坦に形成されているため、建物の外壁に沿わせやすいという効果を奏する。
また、張出部5と周壁部6とが分割可能に形成されているため、上側接続部3の張出部5を下側接続部4と分離させた状態で上竪樋2aの下側接続部4への挿入位置を確認しながら上竪樋2aと組み合わせ、その後上側接続部3(張出部5)を下側接続部4に被冠させることができる。したがって、オーバーフロー継手1Cは、上竪樋2aの設置が容易であるという効果を奏する。
なお、オーバーフロー継手1Cは、張出部5の上端に受け口を形成したものであってもよい。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に示した構成に限定されるものではなく、各部を適宜変更又は組み合わせて適用することができる。
例えば、上記実施形態では竪樋2が円筒形状である場合を例示して説明したが、竪樋2が軸線方向に直交する断面視で略矩形の竪樋2その他多角形状の竪樋2にも適用することができる。この場合、上側接続部3及び下側接続部4は、上竪樋2a及び下竪樋2bの相似形に形成すればよい。
また、流出孔9は、周壁部6及び底壁部16のいずれかに択一的に形成されているものではなく、双方に形成されていてもよい。
また、流出孔9は、周壁部6及び/又は底壁部17の周方向の一部に形成されていてもよく、特に、竪樋2を設置している建物に対向する側にのみ設けられていることが好ましい。この構成により、オーバーフロー継手1B,1Cは、竪樋2への設置状態において、流出孔9を目立たなくすることができるという効果を奏する。
また、上記各実施形態では、建物の外壁への取り付け時に用いられる突条部Pが形成された竪樋2を例示して説明したが、突条部Pを有していない竪樋2についても適用が可能である。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態において流出孔9は矩形に形成されているが、異物が侵入し難い形状に形成されていてれば、長孔状,網状その他の形状に形成されていてもよい。
また、オーバーフロー継手1A−1Cは、例えば図2,図10に示すように、上竪樋2aを適切な位置まで挿入させてそれ以上の挿入を規制する(すなわち挿入位置を決める)ストッパー40を大筒部16の内壁面に等間隔環状配置で形成しているとよい。
1A,1B,1C…オーバーフロー継手,2…竪樋,2a…上竪樋,2b…下竪樋,3…上側接続部,4…下側接続部,5…張出部,6…周壁部,7…空間,8…溢流水開口部,9…流出孔,15…小筒部,16…大筒部,17…底壁部,35…ガイド壁部

Claims (5)

  1. 上竪樋と下竪樋とを備えた竪樋の前記上竪樋に接続させる筒状の上側接続部と、
    前記上側接続部の下方に設けられ、前記下竪樋に接続させる筒状の下側接続部と、
    前記上側接続部に備えられ、この上側接続部から外方に張り出した張出部と、
    前記張出部から前記上側接続部の軸線方向の下方に延び前記下側接続部の外壁面の一部を覆って、前記下側接続部との間に空間を形成する周壁部と、を備え、
    前記上側接続部と前記下側接続部との間に、前記下側接続部からの溢流水を空間にオーバーフローさせる溢流水開口部が形成され、
    前記下側接続部は、前記周壁部との間に配される底壁部を有し、
    前記空間に流入した雨水を排出させる流出孔が、前記下側接続部の周方向に沿って間隔を空けて前記底壁部に複数形成されているオーバーフロー継手。
  2. 上竪樋と下竪樋とを備えた竪樋の前記上竪樋に接続させる筒状の上側接続部と、
    前記上側接続部の下方に設けられ、前記下竪樋に接続させる筒状の下側接続部と、
    前記上側接続部に備えられ、この上側接続部から外方に張り出した張出部と、
    前記張出部から前記上側接続部の軸線方向の下方に延び前記下側接続部の外壁面の一部を覆って、前記下側接続部との間に空間を形成する周壁部と、を備え、
    前記上側接続部と前記下側接続部との間に、前記下側接続部からの溢流水を空間にオーバーフローさせる溢流水開口部が形成され、
    前記下側接続部は、前記周壁部との間に配される底壁部を有し、
    前記空間に流入した雨水を排出させる流出孔が、前記下側接続部の周方向に沿って間隔を空けて前記周壁部に複数形成されているオーバーフロー継手。
  3. 上竪樋と下竪樋とを備えた竪樋の前記上竪樋に接続させる筒状の上側接続部と、
    前記上側接続部の下方に設けられ、前記下竪樋に接続させる筒状の下側接続部と、
    前記上側接続部に備えられ、この上側接続部から外方に張り出した張出部と、
    前記張出部から前記上側接続部の軸線方向の下方に延び前記下側接続部の外壁面の一部を覆って、前記下側接続部との間に空間を形成する周壁部と、を備え、
    前記上側接続部と前記下側接続部との間に、前記下側接続部からの溢流水を空間にオーバーフローさせる溢流水開口部が形成され、
    前記空間に流入した雨水を排出させる流出孔が側方又は下方に向けて形成され、
    前記下側接続部の内壁面には、前記上竪樋の前記下側接続部への挿入位置を決めるストッパーが形成されているオーバーフロー継手。
  4. 前記下側接続部は、前記下竪樋と液密に嵌合可能な大きさに形成された小筒部と、前記上竪樋の外形よりも大きい相似形に形成され、前記周壁部の下端よりも上方まで延びた大筒部と、を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のオーバーフロー継手。
  5. 前記上側接続部と前記下側接続部とが、前記周壁部と前記底壁部との間で分割自在に形成されている請求項1又は2に記載のオーバーフロー継手。
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