JP2009097147A - 雨水取水装置 - Google Patents

Abstract

【課題】取水された雨水を整水する整水材を具備するとともに、該整水材の取替え時期を外部から容易に判断でき、かつ、該整水材の取替え作業を簡単にした雨水取水装置を提供することにある。
【解決手段】本願発明の雨水取水装置は、上下の竪樋を接続する雨樋継手１の外側面にフィルター等の整水材２を収納する整水室３を膨出形成し、該整水室３に設けた取水取り出し口３１から、整水室３で整水された取水を取り出すようにした雨水取水装置であって、該整水室３の外壁の一部を該整水室３の内部が見えるよう透明体４で構成したことを特徴とする。好ましくは、整水室３の頂面部に上記整水材２を出し入れするための蓋体５を開閉自在に設け、蓋体５の一部を透明体４で構成するものである。
【選択図】図２

Description

本願発明は、上下の竪樋を接続する雨樋継手から雨水の一部を取水する雨水取水装置に係り、特に、取水された雨水を整水する整水材を具備するとともに、該整水材の取替え時期を容易に判断でき、かつ、該整水材の取替え作業を簡単にした雨水取水装置に関するものである。

従来から、特開２００１−１９３２３６号公報に示されるように、竪樋から取水した雨水を取水管路を介して貯留槽に供給する際、ゴミや枯葉が混ざった雨水を効率よく取水し、かつ、浄化し、流水性を低下させることがない雨水貯留用継手があった。この雨水貯留用継手の構成は外筒部と内筒部とからなり、外筒部と内筒部との間隙に浸透部材が充填されており、該雨水貯留用継手で上下の竪樋を接続するものであり、この浸透部材は雨水に混在するゴミや枯れ葉を除去するとともに、取水された雨水をこの浸透部材で浄化した後、外部の雨水貯留槽に取り出されるというものであった。
特開２００１−１９３２３６号公報

しかしながら、上記従来例である雨水貯留用継手にあっては、外筒部と内筒部との間隙に充填された浸透部材で雨水に混在するゴミや枯れ葉を除去するとともに、雨水をこの浸透部材で浄化しながら雨水貯留槽に取り出すというものであったから、外筒部と内筒部との間隙に浸透部材を充填したり、浸透部材を交換するとき、一旦雨水貯留用継手を上下の竪樋から取り外す必要があり当該充填作業や交換作業が面倒であり、且つ、多くの時間を必要としていた。

また、この従来の雨水貯留用継手は、浸透部材が上下の竪樋の接続中間部に設けたられていたから、外部から浸透部材を目視できず、従って、該浸透部材の汚れの程度が認識できず、その交換時期が遅れがちであった。このため、極端な場合、この浸透部材が詰まり雨水の取水を効率よく行うことができなくなるという問題を生じていた。

本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、取水された雨水を整水する整水材を具備するとともに、該整水材の取替え時期を容易に判断でき、かつ、該整水材の取替え作業を簡単にした雨水取水装置を提供することにある。

上記課題を解決するために、本願請求項１記載の発明に係る雨水取水装置は、上下の竪樋を接続する雨樋継手の外側面にフィルター等の整水材を収納する整水室を外部に露出するよう膨出形成し、該整水室に設けた取水取り出し口から、整水室で整水された取水を取り出すようにした雨水取水装置であって、該整水室の外部に露出した外壁の一部を該整水室の内部が見えるよう透明体で構成したことを特徴としている。

本願請求項２記載の発明は、上記請求項１記載の雨水取水装置において、上記整水室の頂面部に上記整水材を出し入れするための蓋体を開閉自在に設けたことを特徴としている。

本願請求項３記載の発明は、上記請求項２記載の雨水取水装置において、上記蓋体の一部を透明体で構成したことを特徴している。

本願請求項１記載の発明に係る雨水取水装置においては、上下の竪樋を接続する雨樋継手に雨水を取水するための整水室を形成するとともに、該整水室を外部に露出するよう膨出形成しているから、該整水室へ収納するフィルター等の整水材の収納及び交換作業を効率よく楽に行うことができる。

また、整水室は外部に露出するよう外方に膨出形成されているから、整水材の交換時に、該整水室に滞留するゴミや枯れ葉の除去清掃を簡単に行うことができ、常時、比較的きれいな雨水を得ることができる。

さらに、整水室の外部に露出した外壁の一部を該整水室の内部が見えるよう透明体で構成しているから、該整水室内の様子を一目で確認でき、万一整水室内にゴミや枯れ葉等が溜まっていた場合、或いは、整水材が汚れていた場合、直ちに、整水室の清掃や整水材の交換を行うことができる。

本願請求項２記載の発明に係る雨水取水装置においては、特に、上記整水室の頂面部に蓋体を開閉自在に設けているから、該蓋体を開けても、整水室内に溜まっている雨水が該蓋体から漏れこぼれるということがなく、整水材の交換や整水室の掃除の際に作業者の衣服を汚すことが少ないとともに、該頂面部の蓋体からの作業が容易となる。

本願請求項３記載の発明に係る雨水取水装置においては、特に、上記蓋体の一部をも透明体で構成しているから、整水室内の汚れを蓋体の透明体を介して認識した場合直ちに該蓋体を開くことができ、蓋体以外の該整水室外壁に設けた透明体を介して内部の汚れを確認した後に蓋体を開ける場合に比較して、整水材の交換作業等を効率よく迅速に行うことができる。

さらに、整水室内の汚れを蓋体の透明体を介して確認するとき、自信のある確認ができない場合、気軽に該蓋体を開くことができ、整水室の汚れの確認作業を簡単確実に行うことができる。

図１、図２は、本願発明に係る雨水取水装置の一実施形態を示しており、図１は斜視図、図２は上記雨水取水装置で上下の竪樋を接続したときの断面図である。同図において、１は合成樹脂製の雨樋継手であり、上下の竪樋６、６を接続するものである。上方の竪樋６、６は雨樋継手１の上端嵌合部１１に内嵌合され、下方の竪樋６は雨樋継手１の下端嵌合部１２に外嵌合される。雨樋継手１の内部には内筒１３が形成され該内筒１３と外筒１４との隙間に溜まった雨水の一部が外筒５に隣接形成された整水室３に連通開口部１５を介して溢れ移動する。

整水室３は外筒１４から外部に露出するよう一体的に膨出形成されており、整水室３内にはフィルター等の整水材２が出し入れ自在に収納されている。該整水材２はフィルター単体でも一部が透明になったケースにフィルターを詰めたいわゆるカートリッジでもよい。整水室３の底面には取水取り出し口３１が設けられ、且つ、頂面部には上記整水材２を出し入れするための蓋体５が着脱自在に開閉自在に設けられている。蓋体５の開閉構造はいわゆる蝶番方式でも引き戸方式でもよい。取水取り出し口３１に開閉栓（図示せず）を設け必要時にのみ取水するようにしてもよい。また、該取水取り出し口３１に図外ホースを連結し取水雨水を貯留槽（図示せず）に溜めるようにしてもよい。

該整水室３の外部に露出した外壁の一部を該整水室３の内部が見えるよう透明体４で構成し、且つ、蓋体５の一部も透明体４で構成している。該透明体４は合成樹脂製からなり整水室３と一体に成型されているが、該透明体４を整水室３の外壁に接着剤で固着してもよい。又、該透明体４を強化ガラスで形成してもよい。

内筒１３と外筒１４との隙間に溜まった雨水の一部が連通開口部１５を介して整水室３溢れ移動すると、該取水された雨水は整水材２で整水され浄化されて取水取り出し口３１から取り出される。整水室３にゴミや枯れ葉が溜まったとき、或いは、整水材２が汚れてきたときは、整水室３の外壁に形成した透明体４或いは蓋体５に形成した透明体４を介して直ちに目視できるので、必要に応じて、整水室３を清掃したり整水材４を交換するのである。このときは蓋体５が開かれるので、これらの作業を整水室３の上方から楽に行うことができる。

本願発明に係る雨水取水装置の整水材斜視図。 上記雨水取水装置で上下の竪樋を接続したときの断面図。

符号の説明

１ 雨樋継手
１１ 雨樋継手の上端嵌合部
１２ 雨樋継手の下端嵌合部
１３ 内筒
１４ 外筒
１５ 外筒に設けた連通開口部
２ 整水材
３ 整水室
３１ 取水取り出し口
４ 透明体
５ 蓋体
６ 竪樋

Claims (3)

1. 上下の竪樋を接続する雨樋継手の外側面にフィルター等の整水材を収納する整水室を外部に露出するよう膨出形成し、該整水室に設けた取水取り出し口から、整水室で整水された取水を取り出すようにした雨水取水装置であって、該整水室の外部に露出した外壁の一部を該整水室の内部が見えるよう透明体で構成したことを特徴とする雨水取水装置。
2. 上記整水室の頂面部に上記整水材を出し入れするための蓋体を開閉自在に設けたことを特徴とする請求項１記載の雨水取水装置。
3. 上記蓋体の一部を透明体で構成したことを特徴とする請求項２記載の雨水取水装置。

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