JP2009121197A - 雨水取水装置 - Google Patents
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
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Abstract
【課題】掃除や交換等のメンテナンスを簡単に行うことができるとともに、夾雑物を除去するフィルター体の交換も容易に行え、清浄な水を取り出すことのできる雨水取水装置を提供する。
【解決手段】上流の管路に接続される主部材1と下流の管路に接続される補助部材2とからなる雨水取水装置Aであって、上記主部材1は本体部11と該本体部11に連接され上記補助部材2に接続される嵌挿筒部12とからなり、上記補助部材2は該嵌挿筒部12を受ける受入筒部21と該受入筒部21に連接され下流の管路に接続される挿入筒部22とからなり、上記雨水取水装置Aが上記両管路の間に介装された状態で該雨水取水装置Aの少なくとも一部を上記管路の軸方向に相対移動可能とし、この相対移動によって両管路から離脱自在とされた雨水取水装置A。
【選択図】図1
【解決手段】上流の管路に接続される主部材1と下流の管路に接続される補助部材2とからなる雨水取水装置Aであって、上記主部材1は本体部11と該本体部11に連接され上記補助部材2に接続される嵌挿筒部12とからなり、上記補助部材2は該嵌挿筒部12を受ける受入筒部21と該受入筒部21に連接され下流の管路に接続される挿入筒部22とからなり、上記雨水取水装置Aが上記両管路の間に介装された状態で該雨水取水装置Aの少なくとも一部を上記管路の軸方向に相対移動可能とし、この相対移動によって両管路から離脱自在とされた雨水取水装置A。
【選択図】図1
Description
本願発明は、雨水取水装置に係り、さらに詳しくは、縦樋等、雨水が流れる管路に介装され、上記管路を流れる雨水を清浄にして取り出す雨水取水装置に関するものである。
近年、生活水準の向上に伴って水に対する需要が高まっている。一方、水資源も他の天然資源と同様に、その枯渇が社会問題となりつつあり、生活排水を簡易浄水して再利用する中水道や、雨水の再利用の重要性が増している。そこで、大規模な建物を新築する際には、今まで排水溝に直接排出されていた雨水を大容量の地下タンクに蓄えておき、この雨水をトイレ用、冷暖房用、掃除用等に再利用する試みがなされている。
一方、一般家庭においても、大都市部や気候変動などによる渇水が問題となっている近年、雨水の再利用について種々の提案がされており、その中で、屋根に降った雨水を雨水貯留槽に貯水し、ガーデニングのための散水や洗車などに使用することが行われている。
例えば下記特許文献1には、本願図7に示すように、上下に縦樋と接続する上筒部イと下筒部ロとからなる本体Bを有し、該本体Bの側方に雨水を取り出すための開口部ハを設け、該開口部ハに側方に開閉可能となり、本体部分に回動自在に取水板ニを装着してなる雨水取水継手が開示されている。
上記雨水取水継手は図外縦樋の中間に取付けられ、通常は縦樋の側面の一部をなす取水板ニを開閉自在に設置し、この取水板ニを開くことにより縦樋を流下する雨水を取水板ニに当てて側方に導いて取り出すことができるというものである。またこのように手動で開閉して取り出す方式であるため、使用しないときには取水板ニを閉じて通常の縦樋構造とし、降雨時には、任意の時間に必要量だけ取り出して利用することができると述べられている。
そして、雨水の取り出しが極めて容易に行えるものであり、設置場所もとらずに装置も安価で、簡単に取り出した雨水は庭の植裁への水やりや散水、車の洗浄等に簡単に利用できるため、貴重な水資源の節約にもつながるとの効果が記載されている。
特開平10−306561号公報(第1〜3頁、第1図、第2図)
上記特許文献1に記載の雨水取水継手は構造が簡単で、容易に雨水を取り出せるという利点はあるが、縦樋の中を流下する雨水に混じって含まれるゴミや落ち葉等の夾雑物も共に貯水され、上記した用途に利用の際に、例えば、散水用ノズルの目が詰まる等の不都合が生じるおそれがある。本願発明は、上記背景技術に鑑みてなしたものであり、その目的は、縦樋等の管路を流れる雨水を濾過してゴミや落ち葉等を取り除くためのフィルターを容易に交換できるとともに、雨水集水具そのものの掃除や交換等のメンテナンスを簡単に行うことができ、そして夾雑物のない清浄な水を取り出すことのできる雨水取水装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明に係る雨水取水装置は、上流の管路に接続される主部材と下流の管路に接続される補助部材とからなる雨水取水装置であって、上記主部材は本体部と該本体部に連接され上記補助部材に接続される嵌挿筒部とからなり、上記補助部材は該嵌挿筒部を受ける受入筒部と該受入筒部に連接され下流の管路に接続される挿入筒部とからなり、上記雨水取水装置が上記両管路の間に介装された状態で該雨水取水装置の少なくとも一部を上記管路の軸方向に相対移動可能とし、この相対移動によって両管路から離脱自在とされたことを特徴としている。
本願請求項2記載の発明は、上記請求項1に記載の雨水取水装置において、上記主部材の下部であり、上記補助部材に接続される嵌挿筒部の外周面に係合突起部を設けるとともに、上記嵌挿筒部を受ける補助部材の受入筒部の内周面には環状突部を設け、上記係合突起部と環状突部とが着脱自在に弾性係合することを特徴としている。
本願請求項3記載の発明は、上記請求項1に記載の雨水取水装置において、上記環状突部に係合突起部が通過できる隙間を設けてなることを特徴としている。
本願請求項4記載の発明は、上記請求項1に記載の雨水取水装置において、上記主部材の本体部にはフィルター体が交換自在に収納されることを特徴としている。
本願請求項1に記載の発明に係る雨水取水装置は上記のとおりであり、上流の管路に接続される主部材と下流の管路に接続される補助部材とからなる上記雨水取水装置が上記両管路の間に介装された状態で該雨水取水装置の少なくとも一部を管路の軸方向に相対移動可能とし、この相対移動によって両管路から離脱できるため、雨水取水装置全体を管路の軸方向にスライドさせて、上流または下流の管路の端部と上記雨水取水装置との間を自由空間とすることができる。
そして、上流または下流の管路と雨水取水装置とを上記自由空間を利用して横方向に弾性的に相対位置を変位させることにより、雨水取水装置全体を両管路から離脱させることができる。さらに、上流または下流の管路と雨水取水装置とを上記自由空間を利用して横方向に弾性的に相対位置を変位させ、主部材と補助部材とを分離後、両管路から離脱させることができる。
本願請求項2に記載の発明に係る雨水取水装置においては、特に、上記主部材の下部である嵌挿筒部の外周面に係合突起部を設け、上記嵌挿筒部を受ける補助部材の受入筒部の内周面には環状突部を設け、主部材と補助部材とを弾性を有する合成樹脂から一体成形することにより、上記係合突起部と環状突部とが着脱自在に弾性係合し、上記主部材と補助部材とを簡単に分離することができる。
本願請求項3に記載の発明にかかる雨水取水装置においては、特に、上記環状突部に係合突起部が通過できる隙間を設けることにより、この隙間を通して係合突起部を環状突部の下側にして、主部材と補助部材とを、例えば、90°相対回転させることにより、係合突起部と環状突部とを簡単に着脱自在に弾性係合させることができる。
請求項4に記載の発明にかかる雨水取水装置においては、特に、主部材の本体部にフィルター体を交換自在に収納することにより、このフィルター体によって上流の管路から流れてくる雨水中のゴミや落ち葉等の夾雑物を除去することが可能となり、清浄な濾過水を得ることができる。
以下、本願発明の雨水取水装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本願発明に係る雨水取水装置Aを示す分解斜視図であり、一部は破断して示されている。図1に示すように、上記雨水取水装置Aは、主部材1と補助部材2とからなり、上記主部材1は、縦樋上部等、上流の管路に接続され、補助部材2は縦樋下部等、下流の管路に接続される。
上記主部材1は本体部11と嵌挿筒部12とからなるとともに、上記補助部材2は受入筒部21と挿入筒部22とからなり、上記嵌挿筒部12は上記受入筒部21に嵌挿され、挿入筒部22は、縦樋下部等の下流の管路に接続される。また、上記主部材1の嵌挿筒部12の外周面には略くさび形の係合突起部121が設けられ、嵌挿筒部12を受ける補助部材2の受入筒部21の内周面には上記係合突起部121と着脱自在に係合する環状突部211が内設されている。なお、符号111は本体部11の上端部を示し、符号213は受入筒部21の下面部を示す。
図2は、上記主部材1の嵌挿筒部12を補助部材2の受入筒部21に嵌挿した状態を示す縦断面図である。受入筒部21の内周面に設けられた環状突部211には隙間212が切り欠いて設けられ(図5参照)、この隙間212を通して係合突起部121を環状突部211の下側にして主部材1と補助部材2とを、例えば、90°相対回転させることにより、係合突起部121と環状突部211とを簡単に着脱自在に弾性係合させることができる。
図3は、上記雨水取水装置Aを縦樋上部3aと縦樋下部3bとの間に介装した状態を示す縦断面図である。具体的には縦樋上部3aの下端部の外周面に本体部11の上端部111を着脱自在に圧入嵌合し、縦樋下部3bの上端部内周面に補助部材2の挿入筒部22を摺動自在に嵌合している。このとき、主部材1の本体部11にはフィルター体4が装着され、縦樋上部3aから流下する雨水中に混入しているゴミや落ち葉等の夾雑物はこのフィルター体4によって取り除かれる。このフィルター体4としては、不織布または、合成樹脂を繊維状に成形して絡み合わせたもの等、公知の濾過材を円筒状のブロックとしたものが用いられる。
また、その下面には合成ゴム等からなる止水用リングパッキン41が周設され、ゴミや落ち葉等の夾雑物を含んだ雨水がフィルター体4をバイパスして直接、補助部材2に流れることを防止する。ここで、縦樋下部3bに内嵌される補助部材2の挿入筒部22の下面部213と縦樋下部3bの上端との間には距離dがとられ、受入筒部21を管路の軸方向にスライドして下降可能とされている。
図4は、受入筒部21をスライド下降して縦樋下部3b内に収め、主部材1の本体部11を開放した状態を示す縦断面図である。このようにすることにより、縦樋上部3aの下端と主部材1の本体部11の上端部111との間には自由空間が設けられ、縦樋上部3aと雨水取水装置Aとの位置を横方向に相対的に弾性的に変位させてフィルター体4の交換あるいは、雨水取水装置A自体の取り替え等のメンテナンスを容易に行うことができる。
図5は、受入筒部21をスライド下降させるとともに、上記主部材1と補助部材2との弾性係合を解除した状態を示す縦断面図である。この状態で主部材1を縦樋上部3aから外すことにより、汚れたり、目詰まりの生じたフィルター体4の交換を容易に行うことができる。また、雨水取水装置A自体の掃除や取替を容易に行うことができる。
図6は、図外縦樋から分岐された雨水集水管5に本願発明に係る雨水取水装置Aを介装し、ゴミや落ち葉等の夾雑物を除去した清浄な雨水を受水部71から貯水タンク7に溜める状態を示す説明図である。図6に示すように、上記雨水取水装置Aは前記した縦樋上部3aと縦樋下部3bとの間に上下方向に介装されるのみならず、横方向にも設置可能である。すなわち、貯水タンク7の受水部71への受け入れ配管6に距離fを設けて本願発明に係る雨水取水装置Aを介装することができる。そして、上記の場合と同様に、管路の軸方向にスライドさせて雨水集水管5と受け入れ配管6との間に介装された雨水取水装置A自体の掃除や取替、フィルター体4の交換等を容易に行うことができる。
以上述べたように、本願発明の雨水取水装置Aを用いれば、雨水に混入したゴミや落ち葉等の夾雑物はフィルター体4によって取り除かれ、清浄になるとともに、フィルター体4の交換や雨水取水装置A自体の取替を容易に行うことが可能となる。また、得られた濾過水は風呂等の生活用水として利用することもできる。このように少しでも雨水を利用することにより、限られた水資源を有効に利用することができる。
A 本願発明に係る雨水取水装置
d 距離
f 距離
1 主部材
11 本体部
111 上端部
12 嵌挿筒部
121 係合突起部
2 補助部材
21 受入筒部
211 環状突部
212 隙間
213 下面部
22 挿入筒部
3a 縦樋上部
3b 縦樋下部
4 フィルター体
41 止水用リングパッキン
5 雨水集水管
6 受け入れ配管
7 貯水タンク
71 受水部
B 公知の雨水取水継手における本体
イ 上筒部
ロ 下筒部
ハ 開口部
ニ 取水板
d 距離
f 距離
1 主部材
11 本体部
111 上端部
12 嵌挿筒部
121 係合突起部
2 補助部材
21 受入筒部
211 環状突部
212 隙間
213 下面部
22 挿入筒部
3a 縦樋上部
3b 縦樋下部
4 フィルター体
41 止水用リングパッキン
5 雨水集水管
6 受け入れ配管
7 貯水タンク
71 受水部
B 公知の雨水取水継手における本体
イ 上筒部
ロ 下筒部
ハ 開口部
ニ 取水板
Claims (4)
- 上流の管路に接続される主部材と下流の管路に接続される補助部材とからなる雨水取水装置であって、上記主部材は本体部と該本体部に連接され上記補助部材に接続される嵌挿筒部とからなり、上記補助部材は該嵌挿筒部を受ける受入筒部と該受入筒部に連接され下流の管路に接続される挿入筒部とからなり、上記雨水取水装置が上記両管路の間に介装された状態で該雨水取水装置の少なくとも一部を上記管路の軸方向に相対移動可能とし、この相対移動によって両管路から離脱自在とされた雨水取水装置。
- 上記主部材の下部であり、上記補助部材に接続される嵌挿筒部の外周面に係合突起部を設けるとともに、上記嵌挿筒部を受ける補助部材の受入筒部の内周面には環状突部を設け、上記係合突起部と環状突部とが着脱自在に弾性係合する請求項1に記載の雨水取水装置。
- 上記環状突部に係合突起部が通過できる隙間を設けてなる請求項1に記載の雨水取水装置。
- 上記主部材の本体部にはフィルター体が交換自在に収納される請求項1に記載の雨水取水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007298847A JP2009121197A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 雨水取水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007298847A JP2009121197A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 雨水取水装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009121197A true JP2009121197A (ja) | 2009-06-04 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007298847A Pending JP2009121197A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 雨水取水装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2009121197A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011026900A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Try Engineering Co Ltd | 竪樋 |
JP2018168617A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | パナソニック株式会社 | 縦樋構造 |
JP2020060022A (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | シップスレインワールド株式会社 | 雨水分岐継手 |
FR3133628A1 (fr) * | 2022-03-21 | 2023-09-22 | An-C | Système de support pour un élément filtrant anti-odeur |
JP7431135B2 (ja) | 2020-10-01 | 2024-02-14 | アロン化成株式会社 | 樋継手 |
-
2007
- 2007-11-19 JP JP2007298847A patent/JP2009121197A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011026900A (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-10 | Try Engineering Co Ltd | 竪樋 |
JP2018168617A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | パナソニック株式会社 | 縦樋構造 |
JP2020060022A (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | シップスレインワールド株式会社 | 雨水分岐継手 |
JP7195515B2 (ja) | 2018-10-09 | 2022-12-26 | シップスレインワールド株式会社 | 雨水分岐継手 |
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