JP6516506B2 - 食品成形装置 - Google Patents
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Description
この場合、トッピングされる具材は多種多様であり、またすし飯の略中心部に巻き込まれる具材の量(体積)や具材の持つ反力も、具材の種類に応じて変化する。例えば、味付け干瓢を具材とする干瓢入り海苔巻きを成形する場合と、きゅうりやマグロ肉を具材とするカッパ巻きや鉄火巻きを成形する場合とでは、具材の量や具材の反力もそれぞれ異なるものとなる。
また、前記したカッパ巻きや鉄火巻きを成形する場合には、具材の体積が嵩み、具材の反力も大きいために固く巻き締められ、外側の海苔に亀裂が生ずるような問題も発生する。
この設定が誤った場合には、巻き締め部に無理な力が加わって、巻き締め部やリフト板の駆動部等を破損させる問題を引き起こす。
この問題を解消するために、特許文献3に記載の装置は、リフト板を上昇させる初期段階において、リフト板の駆動モータ(巻きモータ)を低いトルクで駆動する制御を行っている。
加えて、前記成形部は、往動動作により前記巻き締め部を筒状に折り畳むことで前記食材を巻き締めて柱状に成形する前記巻き締め動作をし、復動動作により前記巻き締め部を展開状態にするリフターをさらに備え、前記第1および第3回転プレートの裏面には、前記リフターに当接して前記巻き締め部を筒状に折り畳むローラがそれぞれ設けられる。
そして、前記巻き締め駆動モータにかかる負荷は、巻き締めモータのトルクの変化から検出する手段、巻き締め駆動モータの回転速度の変化から検出する手段、巻き締め駆動モータとしてステッピングモータを用い、ステッピングモータの脱調状態から検出する手段などを利用することができる。
これにより、中央部分に巻き込まれる具材の量や反力等に関係なく、常に一定の密度を有する巻きすしを得ることができる食品成形装置を提供することが可能となる。
この成形部4には筐体3のフロント側の下部に水平状態に配置されたガイド板5と、ガイド板5の上面に沿って前後に水平移動されるスライドベース6が配置されている。そして、スライドベース6の上に、巻き締め部7がスライドベース6に対して着脱可能に取り付けられている。
また、4枚の各プレート70,71,72,73は、それぞれ金属板からなるベース材の上面に、例えばポリプロピレンによる樹脂層が成膜されている。前記第3回転プレート73の前側の端縁には、巻き締め部7に載せる海苔の前側の位置を規制する位置決め突起73cが適宜数形成されている。位置決め突起73cは前記樹脂層の一部が立ち上がることによって形成されている。
そして、これらの折り曲げ部70a,71a,72a,73aの重ね合わせ部分に挿通された連結軸74,75,76によって、固定プレート70に対して各回転プレート71,72,73は単独で回転可能に連結されている。これにより、各プレート70〜73はその上面が内側となるように折り畳みが可能になっている。各プレート70〜73が筒状に折り畳まれた状態が図8〜図10に示されている。
前記各支持板701は、第3回転プレート73を除いた3枚のプレート70,71,72にまたがる長さを有している。各支持板701の奥側の端部にはストッパ704が固着されている。前記ストッパ704は第1回転プレート71の上面よりも上方に突出して、巻き締め部7に載せる海苔の奥側の位置を規制する。
第1駆動円盤81には、駆動アーム82と駆動アーム82に取り付けられた駆動ピン83が備えられている。そして、第1リフター8に形成されたカム溝84に前記駆動ピン83が嵌ることにより構成されたカムフォロワによって、第1リフター8は上下方向に移動可能に構成される。
近接センサー101は、第1リフト板8の下限位置付近を検出するものであり、近接センサー102は、第1リフト板8の上限位置付近を検出するものである。近接センサー101を下位置センサー、近接センサー102を上位置センサーと呼ぶことにする。
なお、この発明に係る食品成形装置1は、巻き締め部7による巻き締め動作にあたり、後述するとおり上位置センサー102は利用せずに、下位置センサー101のみを利用している。そのため、従来技術と比較して巻き締め動作には上限センサー102は不要である。しかし、上限センサー102はトルク計測開始のためのトリガーなどに用いられることがある。
そして、スライドベース6の前進位置では、後で詳細に説明するように前記第1リフター8、第2リフター9の動作に伴う巻き締め部7によるすし飯の巻き締め動作が行われる。
そして、図12〜図14の各(B)に示されている符号105は、リフター8,9の上下移動、およびこれに伴う巻き締め部7を折り畳み状態と展開状態になるように駆動する巻き締め駆動モータ(以下、巻きモータとも呼ぶ)を示している。
よって、ローラ710を有している第3回転プレート73の押し上げ量は、ローラ708を有している第1回転プレート71の押し上げ量よりも大きい。
この結果、第1回転プレート71と第2回転プレート72はほぼ垂直の態様をとる。また、第3回転プレート73は、固定プレート70と、第1、第2回転プレート71,72で3方を囲まれた横断面U字形の空間の上部に覆い被さる態様をとる。
このようにして、4枚のプレート70,71,72,73が折り畳まれることによって、横断面四角形の空間が形成される。
この時、リフター8の上端部付近に埋め込まれているマグネット85と磁性体からなるローラ710との間には磁気吸引力が働く。リフター8が下降して原位置に復帰するとき、マグネット85はローラ710を磁気的に吸引し、ローラ710を有する第3プレート73の元位置への復帰を助ける。
この結果、巻き締め部7を構成する4枚のプレート70,71,72,73は、図4〜図7に示したように平面状に復帰する。
これにより、例えばドライバ回路34から巻きモータ105に供給される駆動電流が制御され、巻きモータ105はトルク設定手段31の入力端子In1に入力されたトルク設定情報に基づいて回転駆動トルクを巻き締め部7に与える。また、巻きモータ105に内蔵されたトルクセンサーの出力を動作モニター信号として比較器32に入力する構成の他、モータの制御にかかる構成は適宜の構成をとることができる。例えば、前記動作モニター信号は、ドライバ回路を介して比較器32に入力する構成でもよく、比較器32がドライバ回路に内蔵されていてもよい。
また、図1に示した状態の巻き締め部7に四角形の海苔を載せた後、前記スタートスイッチを操作することにより、巻き締め部7はスライドベース6に乗って図2に示すように筐体3内に後退する。そして、圧延部で圧延されすし飯を巻き締め部7で受け取りつつ、巻き締め部7はスライドベース6に乗って図1に示すように前進する。スライドベース6の前進動作中または前進動作の停止後、巻き締め部7上のすし飯に具材が手動でトッピングされる。具材のトッピング後、再びスタートスイッチが操作されることにより、図15に示した入力端子In2には、動作開始信号が供給される。
図15に示した入力端子In2に動作開始信号が供給されると、動作制御手段33はドライバ回路34に指令信号を送る。これにより巻きモータ105は始動(ステップS11)し、正回転する(ステップS12)。巻きモータ105が正回転する状態においては、ドライバ回路34は比較器32から供給される差分出力によって、巻きモータ105に対してトルク制御を実行する。巻きモータ105はトルク設定手段31に設定された予め定められたトルクの範囲内において回転駆動する。
この状態における比較器32からの差分出力が動作制御手段33にも供給されており、動作制御手段33は巻きモータ105が予め定められた設定トルクに到達したか否か(ステップS13)を判定している。
この動作により、巻き締め部7によって成形されるすし飯は、予め定められた巻きモータ105の回転トルクによって巻き締められことになる。したがって、すし飯上にトッピングされた具材の量や反力が、許容範囲内においてその都度異なっても、それぞれ安定した巻き締め動作が実行される。その結果、海苔巻きは一定の密度になるように巻き締められ、過度な締め付けによる海苔の破れや巻き締め不足による具材の脱落などが発生しない。
なお、巻き締め部7の前記展開動作は、前記したとおりリフター8,9に備えられたマグネット85,95と、巻き締め部7に備えられたローラ707,708,710による磁気的な吸引手段によって成される。
そして、前記したスタートスイッチを再び操作する毎に、巻き締め部7はスライドベース6に乗って移動し、前記した圧延部からの圧延されたすし飯の供給を受ける。そして、巻き締め部7によるすし飯の巻き締め動作が繰り返される。
図18は、入力端子In2に動作開始信号が供給された状態において、巻きモータ105に加えられる一連の制御をフローチャートで示したものである。その動作を図17に示したブロック図と共に説明する。
図17に示した入力端子In2に動作開始信号が供給されると、動作制御手段33はドライバ回路34に指令信号を送る。これにより巻きモータ105は始動(ステップS21)し、正回転する(ステップS22)。巻きモータ105が正回転する状態においては、ドライバ回路34は比較器32から供給される差分出力によって、巻きモータ105に対して回転速度制御を実行する。巻きモータ105は回転速度設定手段36に設定された予め定められた回転速度において回転駆動する。
この状態における比較器32からの差分出力が動作制御手段33にも供給されており、動作制御手段33は巻きモータ105の回転速度が予め定められた設定速度以下に到達したか否か(ステップS23)を判定している。
この動作により、巻き締め部7によって成形されるすし飯は、予め定められた締め付けトルクによって巻き締められことと同等になる。したがって、すし飯上にトッピングされた具材の量や反力が、許容範囲内においてその都度異なっても、それぞれ安定した巻き締め動作が実行される。その結果、海苔巻きは一定の密度になるように巻き締められ、過度な締め付けによる海苔の破れや巻き締め不足による具材の脱落などが発生しない。
なお、図18に示したステップS25以降の動作は、図16に示したステップS15以降の動作と同様である。
図20は、入力端子In2に動作開始信号が供給された状態において、巻きモータ105に加えられる一連の制御をフローチャートで示したものである。その動作を図19に示したブロック図と共に説明する。
図19に示した入力端子In2に動作開始信号が供給されると、動作制御手段33はドライバ回路34に指令信号を送る。これによりステッピングモータである巻きモータ105は始動(ステップS31)し、正回転する(ステップS32)。
この動作により、巻き締め部7によって成形されるすし飯は、予め定められた締め付けトルクによって巻き締められことと同等になる。したがって、すし飯上にトッピングされた具材の量や反力が、許容範囲内においてその都度異なっても、それぞれ安定した巻き締め動作が実行される。その結果、海苔巻きは一定の密度になるように巻き締められ、過度な締め付けによる海苔の破れや巻き締め不足による具材の脱落などが発生しない。
なお、図20に示したステップs35以降の動作は、図16に示したステップS15以降の動作と同様である。
2 ホッパー
3 筐体
4 成形部
5 ガイド板
5a 逃げ孔
6 スライドベース
6a 逃げ孔
7 巻き締め部
8 第1リフター
9 第2リフター
70 固定プレート
70a 折り曲げ部
71 第1回転プレート
71a 折り曲げ部
72 第2回転プレート
72a 折り曲げ部
73 第3回転プレート
73a 折り曲げ部
74 連結軸
75 連結軸
76 連結軸
81 第1回転円盤
82 駆動アーム
83 駆動ピン
84 カム溝
85 マグネット
91 第2回転円盤
93 駆動ピン
94 カム溝
95 マグネット
101 近接センサー(下位置センサー)
102 近接センサー(上位置センサー)
103 感知板
105 巻き締め駆動モータ
701 支持板
702 ピン
706 ローラ支持板
707 ローラ
708 ローラ
709 ローラ支持板
710 ローラ
Claims (8)
- 板状に成形された食材を柱状に巻いて成形する成形部を備えた食品成形装置であって、
前記成形部には、複数のプレートが相互に回動可能に連結されて展開状態において板状に成形された食材が載置される巻き締め部と、
前記巻き締め部を駆動させる巻き締め駆動モータと、が備えられ、
前記巻き締め駆動モータは、前記巻き締め部を動作させて前記食材を巻き締めた状態において、前記巻き締め駆動モータにかかる負荷が予め定められた基準となる負荷に達した場合に、前記巻き締め部の巻き締め動作を停止させる制御が成される駆動制御回路を備え、
該駆動制御回路は、
前記予め定められた基準となる負荷を設定する負荷設定手段と、
前記巻き締め駆動モータより検出された当該巻き締め駆動モータの負荷情報と前記負荷設定手段により設定した予め定められた基準となる負荷とを比較する比較手段であって、前記巻き締め駆動モータの負荷情報と前記予め定められた基準となる負荷との差分出力により前記巻き締め駆動モータを駆動させる前記比較手段と、
前記比較手段の差分出力により前記巻き締め駆動モータにかかる負荷が前記予め定められた基準となる負荷に達した場合に、前記巻き締め駆動モータに対して巻き締め動作を停止させるように制御する動作制御手段と、
を備え、
前記負荷設定手段は、当該負荷設定手段に入力される負荷設定情報に基づいて、前記予め定められた基準となる負荷が、設定可能に構成されていること、
を特徴とする食品成形装置。 - 前記巻き締め部は、
固定プレートと、
前記固定プレートの両端にそれぞれ回動可能に連結された第1および第2回転プレートと、
前記第2回転プレートにさらに回動可能に連結された第3回転プレートと、から構成された請求項1に記載された食品成形装置。 - 前記成形部は、往動動作により前記巻き締め部を筒状に折り畳むことで前記食材を巻き締めて柱状に成形する前記巻き締め動作をし、復動動作により前記巻き締め部を展開状態にするリフターをさらに備え、
前記第1および第3回転プレートの裏面には、前記リフターに当接して前記巻き締め部を筒状に折り畳むローラがそれぞれ設けられていること、
を特徴とする請求項2に記載された食品成形装置。 - 前記リフターにはマグネットが配置され、
前記ローラはそれぞれ磁性体により形成されることで前記リフターとローラとが磁気吸引手段によって連結され、
前記磁気吸引手段を利用して、前記リフターの復動動作に伴い前記巻き締め部を展開状態にすること、
を特徴とする請求項3に記載された食品成形装置。 - 前記リフターは、
第1回転プレートに取り付けられているローラと、第3回転プレートに取り付けられているローラをそれぞれ個別に押し動かす2つのリフターにより構成されていること、を特徴とする請求項3または4に記載された食品成形装置。 - 前記負荷は、前記巻き締め駆動モータのトルクの変化から検出される、請求項1ないし5のいずれかに記載された食品成形装置。
- 前記負荷は、前記巻き締め駆動モータの回転速度の変化から検出される、請求項1ないし5のいずれかに記載された食品成形装置。
- 前記巻き締め駆動モータは、ステッピングモータであり、
前記負荷は、前記ステッピングモータの脱調状態から検出される、請求項1ないし5のいずれかに記載された食品成形装置。
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