JP5716993B2 - 巻き寿司製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成形プレート上に供給された寿司飯などの板状の米飯に具材をトッピングしてから当該成形プレートを巻き込むことで巻き寿司を製造する巻き寿司製造装置に関するものである。
巻き寿司製造装置における米飯の巻き込み機構として、具材がトッピングされた板状の米飯を成形プレート上に載置しておき、当該成形プレートを突上手段で下方から突き上げてこれを巻き込むように屈曲させるものが知られている。
巻き寿司は、太巻き、中巻き、細巻きなどと呼ばれるように種類によって径が異なっているため、成形プレートもこれらに対応して太巻き用成形プレート、中巻き用成形プレート、細巻き用成形プレートというように異なるサイズの成形プレートが用意される。そして、突上手段による成形プレートの突上位置も、成形プレートのサイズによって異なることになる。
このような巻き寿司製造装置に関連する技術としては、例えば特開2008−211991号公報等が挙げられる。
特開2008−211991号公報
ここで、異なるサイズの成形プレートに対応した巻き寿司製造装置において、成形プレートのサイズと突上手段の突上位置とが合っていない(成形プレートのサイズと突上手段とが適合していない)場合には、突上手段により成形プレートを屈曲させることができないために、突上手段により成形プレートに無理な力が加わってしまい、成形プレートや突上手段が破損してしまう。
このような不適合による破損を防止するために、成形プレートのサイズや突上手段の突上位置を検知するためのセンサを取り付け、不適合の場合には突上手段の突上動作を停止させる構造が考えられる。
しかしながら、上述のようにセンサを設ける構造では、センサの個数分だけ装置のコストが上昇してしまうことになる。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、センサを用いることなく、成形プレートのサイズと突上手段との不適合による破損を防止することのできる巻き寿司製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の巻き寿司製造装置は、複数の板状部材が相互に屈曲自在に結合され、板状の米飯が載置される成形プレートと、相互に異なるサイズの前記成形プレートが装着可能とされたプレート装着部と、前記プレート装着部に展開して装着された前記成形プレートを突上部で突き上げて当該成形プレートを巻き込むように屈曲させる突上手段と、前記突上手段を駆動する駆動手段と、前記成形プレートのサイズと前記突上手段による突上位置とが適合していない場合には前記駆動手段による前記突上手段の突き上げ動作中に前記突上手段と前記成形プレートとが干渉する干渉部と、前記突上手段が前記成形プレートと干渉する可能性がある位置に達するまでは前記突上手段と前記成形プレートとが干渉したときに前記突上手段の突き上げが停止する第1のトルクで前記駆動手段を駆動し、前記突上手段が前記成形プレートと干渉する可能性がある位置以上になった後は前記第1のトルクよりも大きな第2のトルクで前記駆動手段を駆動する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の巻き寿司製造装置は、上記請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記突上手段と前記成形プレートとが干渉して前記突上手段の突き上げが停止したならば前記駆動手段の出力を遮断する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の巻き寿司製造装置は、上記請求項1または2記載の発明において、前記制御手段に制御され、前記突上手段と前記成形プレートとが干渉して前記突上手段の突き上げが停止したならばアラームを発する報知手段をさらに有する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の巻き寿司製造装置は、上記請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記成形プレートは、内側に位置する一部の前記板状部材が固定されるとともに、他の前記板状部材が上方に屈曲自在となって前記プレート装着部に装着され、前記干渉部は、前記成形プレートのサイズが前記突上手段の突上位置と適合していない場合に前記突上部が当接する、前記プレート装着部に固定された前記板状部材である、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の巻き寿司製造装置は、上記請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記突上部は、相互に異なるサイズの前記成形プレートに対応して、突上位置が調整可能になっている、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、突上手段と成形プレートとが干渉したときには突上手段の突き上げが停止してそれ以上の上昇ができなくなり、部品にダメージを与えずに停止することになる。したがって、センサを用いることなく、成形プレートのサイズと突上手段との不適合による破損を防止することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、駆動手段の出力が遮断されることにより、無駄な電力消費が抑制される。
請求項3記載の発明によれば、突上手段と成形プレートとが干渉したことを作業者に確実に報知することができる。
請求項4記載の発明によれば、干渉部として独立した構成要素が不要になるので、構成の簡略化およびコスト低減を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、成形プレートのサイズ毎に突上部の部品交換をすることが不要になる。
本発明の一実施の形態である巻き寿司製造装置を示す斜視図である。 図1の巻き寿司製造装置の断面図である。 図1の巻き寿司製造装置においてフロントカバーを外した斜視図である。 図1の巻き寿司製造装置における突上ローラユニットおより成形プレートを示す斜視図である。 図1の巻き寿司製造装置における突上ローラユニットおより成形プレートを示す側面図である。 成形プレートのサイズと突上ローラユニットの突上位置とが適合している場合における突上前の状態を示す説明図である。 成形プレートのサイズと突上ローラユニットの突上位置とが適合している場合における突上後の状態を示す説明図である。 成形プレートのサイズと突上ローラユニットの突上位置とが適合していない場合における突上前の状態を示す説明図である。 成形プレートのサイズと突上ローラユニットの突上位置とが適合していない場合における突上後の状態を示す説明図である。 図1の巻き寿司製造装置における制御系を示すブロック図である。 図1の巻き寿司製造装置において制御部に制御される突上ローラユニットによる成形プレートの突上動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る巻き寿司製造装置Mは、米飯R(例えば、炊飯され酢や砂糖等の調味料が混合された米飯R)が投入されるホッパ1と、ホッパ1から供給された米飯Rを解す米飯解し部2と、米飯解し部2で解された米飯Rをローラ5(5a,5b)を用いて上方より下方へ板状に圧縮して送り出す送出ローラユニット4と、送出ローラユニット4によって送り出される連続した板状の米飯Rを搬送方向と直交する方向に分割する分割シャッタ6と、分割シャッタ6で分割された板状の米飯Rを受け、前後方向に延びるガイドレール(図示せず)上を往復移動するプレート装着部7に装着されて進退移動する成形プレート8と、送出ローラユニット4、分割シャッタ6、プレート装着部7、成形プレート8および後述する駆動手段といった装置全体の駆動を制御するマイクロコンピュータ等で構成される制御部10(制御手段)とを備えている。
そして、ホッパ1、米飯解し部2、送出ローラユニット4、分割シャッタ6ならびにプレート装着部7および成形プレート8を上方から下方に向かって配置することにより構成されている。
また、巻き寿司製造装置Mの前面側には、液晶表示部を備えるタッチパネル11が設けられている。そして、ユーザがタッチパネル11を操作することにより、板状米飯Rの厚さ、分割された板状米飯Rの長さ等が設定可能になっている。なお、設定内容に応じてローラ5の回転速度と分割シャッタ6の分割タイミングが規定され、これにより、設定内容に合った厚さの連続した板状米飯Rが送出ローラユニット4から送り出され、当該板状米飯Rが設定内容に合った長さに分割シャッタ6で分割される。
ここで、図4に詳しく示すように、成形プレート8は、例えば表面がフッ素樹脂等でコーティングされた金属製で矩形の複数枚の板状部材8aがヒンジ8bを介して相互に屈曲自在に結合された構造を有している。
この成形プレート8は、内側に位置する一部の(本実施の形態では1枚の)板状部材8a−1がネジ14および座金板15によりプレート装着部7に固定されている。また、それ以外の板状部材8aは底面がプレート装着部7に支持されており、全体として成形プレート8は展開した状態となっている。そして、固定された板状部材8a−1以外の板状部材8aは上方に屈曲自在となる。
なお、巻き寿司は、太巻き、中巻き、細巻きなどで径が異なっているため、本実施の形態の成形プレート8も、これらに対応して太巻き用成形プレート、中巻き用成形プレート、細巻き用成形プレートというように異なるサイズの成形プレート8が用意され、巻き寿司の径に応じて交換されるようになっている。また、成形プレート8のサイズは、移動方向に対する前後長が異なっている。
成形プレート8の下方からは、移動方向に対して前後に位置するようにして、プレート装着部7に形成された突起片7aが突出している。また、成形プレート8の移動方向に対して左右となる位置には、前述した座金板15の屈曲部である突起片15aが立設されている。そして、これらの突起片7a,15aに囲まれた成形プレート8の領域が板状の米飯が載置される領域となり、作業者にとってはシート状の海苔を載せる際の位置決めとして機能する。
図2に示すように、前進端に位置する成形プレート8の下方には、プレート装着部7に装着された成形プレート8をローラ状の突上部16aで突き上げて当該成形プレート8を巻き込むように屈曲させる突上ローラユニット16(突上手段)が配置されている。
なお、突上ローラユニット16およびそれを駆動する駆動モータ17(駆動手段)を含めた駆動機構の詳細については後述する。
分割された米飯Rは、例えばシート状の海苔がセットされてプレート装着部7により後退位置に移動した成形プレート8上に落下して載置される。次に、プレート装着部7により当該成形プレート8が前進位置に移動し、米飯R上に所望の具材を載せた後に巻き寿司製造装置Mの右側手前に設けられたスタートボタン9を押下することで前述の突上ローラユニット16が駆動されて突上部16aにより成形プレート8の前後が突き上げられる。そして、巻き込むように屈曲されると、これに合わせて成形プレート8上の海苔および米飯が具材を包み込むように巻き込まれて海苔巻きが作製される。
ここで、米飯解し部2は、複数の解し羽根3を有しており、解し羽根3の回転によってホッパ1からの米飯Rを解しながら送出ローラユニット4に供給するようになっている。
また、送出ローラユニット4は、複数対のローラ5a,5bが米飯Rの供給方向に沿って配置されている。これら複数対のローラ5a,5bは、米飯Rの供給方向の上流側から下流側に向かって間隔が狭められるように配置されており、駆動手段(図示せず)により回転駆動されることで米飯Rを板状に圧縮しながら下方に移送する。
さて、図2および図3に示すように、前述した送出ローラユニット4は、巻き寿司製造装置Mに形成されたユニット収容室12内に着脱可能に収容されている。ユニット収容室12は前方に開口しており、フロントカバー13が取り付けられると当該ユニット収容室12が閉塞され、内部に位置する送出ローラユニット4が隠蔽される。
図4および図5に示すように、突上ローラユニット16には、第1のアーム部16−1と第2のアーム部16−2とを備えており、第1のアーム部16−1は第2のアーム部16−2よりも駆動モータ17側に位置している。また、第2のアーム部16−2は突上ローラユニット16の本体部16bに対して回動自在になっている。そして、第1のアーム部16−1は、両端が支持プレート18aに回転自在に支持された第1のシャフト19−1に取り付けられ、第2のアーム部16−2は、両端が支持プレート18bに回転自在に支持された第2のシャフト19−2に取り付けられている。
ここで、前述した駆動モータ17のモータ軸17aには円板状のカム20取り付けられており、また駆動モータ17を保持している保持ボックス21には、当該カム20に接する揺動アーム22が取り付けられている。さらに、一方端がこの揺動アーム22の先端に回動自在に取り付けられ、他方端が第2のシャフト19−2に固定された伝達プレート23の先端に回動自在に取り付けられたロッド24が設けられている。
したがって、スタートボタン9の押下により駆動モータ17のモータ軸17aが回転してカム20が回転すると、カム20に接した揺動アーム22がカム20の回転角度に応じて揺動する。そして、この揺動運動がロッド24および伝達プレート23を介して第2のシャフト19−2に伝達されることにより、回転運動となって第2のシャフト19−2を回転させる。すると、第2のシャフト19−2に取り付けられた第2のアーム部16−2が回転し、当該第2のアーム部16−2に対して回動自在となった本体部16bが第1のシャフト19−1を回転中心にして回転する。
このような構造において、駆動モータ17を回転(図5に示す場合には、反時計回りに回転)させると突上ローラユニット16の本体部16bが上昇し、プレート装着部7に装着された成形プレート8が突上部16aで突き上げられる。これにより、展開されていた成形プレート8が巻き込むように屈曲され、前述のように、成形プレート8上の海苔および米飯が具材を包み込むように巻き込まれて海苔巻きが得られる。
海苔巻きを得られたならば、駆動モータ17をそれまでと反対方向に回転(図5に示す場合には、時計回りに回転)させると本体部16bが下降する。これに伴って、巻き込むように屈曲された成形プレート8がプレート装着部7上に展開された形状に戻る。
図4に示すように、突上部16aの取り付けられた突上フレーム16a−1は突上ローラユニット16の本体部16bに対して、成形プレート8の移動方向に対して前後にスライド可能になっている。そして、図示しないストッパにより3箇所の位置に固定される。これにより、突上フレーム16a−1に取り付けられた突上部16aの成形プレート8に対する突上位置が3通りに調整可能となる。
前述したように、巻き寿司は、太巻き、中巻き、細巻きなどで径が異なっており、本実施の形態の成形プレート8も、これらに対応して太巻き用成形プレート、中巻き用成形プレート、細巻き用成形プレートの3種類のサイズの成形プレート8が用意される。そして、成形プレート8のサイズは当該成形プレート8の移動方向に対する前後長が異なっているので、そのサイズに応じて成形プレート8に対する突上位置を3通りに調整可能とし、成形プレート8のサイズ毎に突上部16aの部品交換をすることを不要にしたものである。
なお、本実施の形態では、3種類のサイズの成形プレート8が想定されているが、相互に異なるサイズの成形プレート8であればよく、2種類あるいは4種類以上のサイズの成形プレート8が想定されていてもよい。この場合、突上部16aの成形プレート8に対する突上位置が2通りあるいは4通り以上に調整可能となる。
また、本実施の形態では、突上部16aの成形プレート8に対する突上位置が調整可能となっているが、調整できなくなっていてもよい。
ここで、駆動モータ17に駆動される突上ローラユニット16による成形プレート8の突き上げについて、図6〜図9を用いて説明する。なお、図6および図7は成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合している場合であり、図6は突上前の状態を、図7は突上後の状態をそれぞれ示している。また、図8および図9は成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合していない場合であり、図8は突上前の状態を、図9は突上後の状態をそれぞれ示している。
図6に示すように、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合している場合には、突上ローラユニット16で成形プレート8を突き上げると、図7に示すように、展開されていた成形プレート8が巻き込むように屈曲される。
一方、図8に示すように、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合していない場合には、突上ローラユニット16で成形プレート8を突き上げると、図9に示すように、突上ローラユニット16の突き上げ動作中に当該突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉部で干渉する。
具体的には、プレート装着部7に固定された板状部材8a−1(成形プレート8の構成要素である複数枚の板状部材8aの中で、内側に位置する板状部材8a−1)に、突上ローラユニット16の突上部16aが当接することにより、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉する。したがって、本実施の形態では、板状部材8a−1が干渉部であり、干渉部として独立した構成要素が不要となっている。そして、これにより、構成の簡略化およびコスト低減を図っている。
但し、板状部材8a−1が干渉部となっている必要はなく、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合していない場合に突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉する様々な構造を採用することができる。
さて、本実施の形態の巻き寿司製造装置Mにおいて、図10のブロック図に示すように、駆動モータ17のモータ軸17aにはロータリエンコーダ(図示せず)が取り付けられており、ロータリエンコーダの出力であるエンコーダパルスが、前述した制御部10へと出力されるようになっている。これにより駆動モータ17の回転角が検出され、この回転角を介して突上ローラユニット16の上昇量が把握されることになる。また、制御部10からはトルク制御出力信号が出力されており、駆動モータ17への印加電圧を制御することにより当該駆動モータ17のトルクを制御している。なお、制御部10による駆動モータ17のトルク制御の詳細については後述する。
巻き寿司製造装置Mには、突上ローラユニット16の最上位置を検出するための位置センサ25が設けられており、位置センサ25の出力が制御部10に入力されることによって、突上ローラユニット16が最上位置に到達したかどうかが把握されるようになっている。
さらに、巻き寿司製造装置Mには、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したときにアラームを発して作業者にその旨を報知する報知器26(報知手段)が設けられている。
以上の構造を有する巻き寿司製造装置Mにおいて制御部10に制御される突上ローラユニット16の上昇動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
制御部10は、まず、突上ローラユニット16が最下位置にある状態において、駆動モータ17のエンコーダパルスをクリアし、駆動モータ17で発生するトルクが小さなトルク(第1のトルク)となるようにトルク制御電圧を制御し、駆動モータ17の出力をONにする(ステップS10)。これにより、駆動モータ17に駆動された突上ローラユニット16が上昇を開始する。
なお、第1のトルクとは、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したときに突上ローラユニット16の突き上げが停止してそれ以上には上昇できなくなる程度のトルクである。
次に、制御部10は駆動モータ17の出力が一定時間連続して出力されたか否かを判断し(ステップS11)、出力されていなければ、駆動モータ17のエンコーダパルスが予め設定された所定数A(定数)以上に出力されたかを判断する(ステップ12)。そして、駆動モータ17のエンコーダパルスが所定数A以上に出力されていれば、次のステップS14に移行し、出力されていなければ、前述のステップS11に戻る。
一方、ステップS11において駆動モータ17の出力が一定時間連続して出力されたならば(つまり、ステップS12において駆動モータ17のエンコーダパルスが予め設定された所定数A以上に出力されていないと判断されたにもかかわらず、ステップS11に戻って駆動モータ17の出力が一定時間連続して出力されたならば)、駆動モータ17の出力をOFFつまり遮断する(ステップS13)。また、制御部10は、これと同時に報知器26を作動させてアラームを発生させ(ステップS13)、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したことを作業者に確実に報知する。
なお、エンコーダパルスの所定数Aとは、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉部で干渉する位置(図9参照)以上の上昇量に突上ローラユニット16が到達したときの駆動モータ17の回転量となっている。
ここで、ステップS12において駆動モータ17のエンコーダパルスが所定数A以上に出力されていないためにステップS11に戻り、そのステップS11において駆動モータ17の出力が一定時間連続して出力されたということは、突上ローラユニット16が成形プレート8と干渉する位置以上には上昇していないにもかかわらず、干渉する位置以上に上昇するだけの時間が経過したことになる(突上ローラユニット16のサイクルタイムオーバー)。これは、換言すれば、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合していないために、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉していることを意味する(図8、図9参照)。
そこで、本実施の形態の巻き寿司製造装置Mでは、制御部10において、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉する可能性がある位置に達するまでは第1のトルク(つまり、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したときに突上ローラユニット16の突き上げが停止してそれ以上には上昇できなくなる程度のトルク)で駆動モータ17を駆動するようにした。
これにより、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したときには突上ローラユニット16の突き上げが停止してそれ以上の上昇ができなくなり、部品にダメージを与えずに停止することになる。
したがって、センサを用いることなく、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16との不適合による破損を防止されることになる。
なお、本実施の形態においては、両者が干渉して突上ローラユニット16の突き上げが停止した場合、ステップS13において、駆動モータ17の出力をOFFにして無駄な電力消費を抑制するようにしているが、出力をONのままにしておいてもよい。また、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉したことを知らせる報知器26はなくてもよい。
一方、ステップ12において、駆動モータ17のエンコーダパルスが予め設定された所定数A以上に出力されていれば、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉部で干渉する位置以上の上昇量に突上ローラユニット16が到達したことを意味する。これは、換言すれば、成形プレート8のサイズと突上ローラユニット16の突上位置とが適合しているために、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉していないことを意味する(図6、図7参照)。
このように、突上ローラユニット16と成形プレート8とが干渉する可能性がある位置以上になった後は、装置破損のおそれがないので、制御部10は、駆動開始時の第1のトルクよりも大きなトルク(第2のトルク)の制御電圧で駆動モータ17を駆動し、突上ローラユニット16を引き続き上昇させる(ステップS14)。
なお、第2のトルクは第1のトルクよりも大きければ足りる。しかしながら、突上ローラユニット16が成形プレート8と干渉する可能性のある位置以上は両者の干渉による破損のおそれがない位置であることから、望ましくは、駆動モータ17のトルクを最大にまで引き上げて成形プレート8を屈曲させて巻き込み、米飯と具材とをしっかりと包み込んだ海苔巻きを成形するのがよい。
さて、ステップS14において駆動モータ17により第2のトルクで突上ローラユニット16を上昇させ続けた状態において、位置センサ25がONになったならば、つまり、位置センサ25の出力が制御部10に入力されたならば(ステップS15)、制御部10は駆動モータ17の出力をOFFにする(ステップS16)。
すなわち、前述したように、位置センサ25は突上ローラユニット16の最上位置を検出しているので、位置センサ25がONになったということは、突上ローラユニット16が最上位置に到達し、突上ローラユニット16により成形プレート8が巻き込むように屈曲されて海苔巻きが出来上がったことを意味するので、その時点で駆動モータ17の出力をOFFにした。そして、このような一連の動作により、突上ローラユニット16の上昇が完了する。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施の形態において説明した第1のトルクおよび第2のトルクは一定であってもよく、一定ではなくてもよい。つまり、トルクは変動していてもよい。
以上の説明では、本発明の巻き寿司製造装置を海苔巻きの製造に用いられる装置に適用した場合が示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、シート状の昆布を用いて具材を米飯で巻いた巻き寿司など、様々な形態の巻き寿司を製造するための巻き寿司製造装置に用いることができる。
4 送出ローラユニット
5,5a,5b ローラ
6 分割シャッタ
7 プレート装着部
7a,15a 突起片
8 成形プレート
8a,8a−1 板状部材
8b ヒンジ
9 スタートボタン
10 制御部
12 ユニット収容室
13 フロントカバー
14 ネジ
15 座金板
15a 突起片
16 突上ローラユニット
16−1 第1のアーム部
16−2 第2のアーム部
16a 突上部
16a−1 突上フレーム
16b 本体部
17 駆動モータ
17a モータ軸
18a,18b 支持プレート
19 シャフト
20 カム
21 保持ボックス
22 揺動アーム
23 伝達プレート
24 ロッド
25 位置センサ
26 報知器
M 巻き寿司製造装置
R 米飯

Claims (5)

  1. 複数の板状部材が相互に屈曲自在に結合され、板状の米飯が載置される成形プレートと、
    相互に異なるサイズの前記成形プレートが装着可能とされたプレート装着部と、
    前記プレート装着部に展開して装着された前記成形プレートを突上部で突き上げて当該成形プレートを巻き込むように屈曲させる突上手段と、
    前記突上手段を駆動する駆動手段と、
    前記成形プレートのサイズと前記突上手段による突上位置とが適合していない場合には前記駆動手段による前記突上手段の突き上げ動作中に前記突上手段と前記成形プレートとが干渉する干渉部と、
    前記突上手段が前記成形プレートと干渉する可能性がある位置に達するまでは前記突上手段と前記成形プレートとが干渉したときに前記突上手段の突き上げが停止する第1のトルクで前記駆動手段を駆動し、前記突上手段が前記成形プレートと干渉する可能性がある位置以上になった後は前記第1のトルクよりも大きな第2のトルクで前記駆動手段を駆動する制御手段と、
    を有することを特徴とする巻き寿司製造装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記突上手段と前記成形プレートとが干渉して前記突上手段の突き上げが停止したならば前記駆動手段の出力を遮断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の巻き寿司製造装置。
  3. 前記制御手段に制御され、前記突上手段と前記成形プレートとが干渉して前記突上手段の突き上げが停止したならばアラームを発する報知手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の巻き寿司製造装置。
  4. 前記成形プレートは、内側に位置する一部の前記板状部材が固定されるとともに、他の前記板状部材が上方に屈曲自在となって前記プレート装着部に装着され、
    前記干渉部は、前記成形プレートのサイズが前記突上手段の突上位置と適合していない場合に前記突上部が当接する、前記プレート装着部に固定された前記板状部材である、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の巻き寿司製造装置。
  5. 前記突上部は、相互に異なるサイズの前記成形プレートに対応して、突上位置が調整可能になっている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の巻き寿司製造装置。
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