JP6516364B2 - 枠材 - Google Patents
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Description
また、枠材と他の枠材とをロック部材および被ロック部材からなるロック機構によって固定する場合には、易切断部を切断し、ボルト固定部を切除することによって構成されたロック部材固定部にロック部材を取り付けることで、ロック機構によって枠材同士を位置決めした状態で固定することができる。
前記ロック部材固定部は、前記易切断部に沿うように前記ボルト固定部と隙間を隔てて設けられている構成にしてもよい。
このような構成によると、ボルト固定部とロック部材固定部との間の隙間に金型などを差し込んで易切断部を容易に切断することができる。
このような構成によると、繋ぎ部によって繋がれた一対の突起部の間に隙間を設けつつ、一対の突起部が固定ボルトの軸方向に延びた形態となっているから、例えば、一対の突起部の間に隙間がない場合に比べて、固定ボルトを締め込む際の抵抗を低減しつつ、固定ボルトの締め込み可能な寸法を長く確保することができる。
例えば、ボルト固定部に対して固定ボルトを締め込むと、固定ボルトが繋ぎ部を貫通する際に、繋ぎ部に対して径方向外側に押し広げるような力が加わる。したがって、固定ボルトの締め込み方向において易切断部と繋ぎ部とが同じ位置に形成さている場合には、径方向外側に押し広げられる繋ぎ部によって易切断部がさらに径方向外側に押し広げられ、固定ボルトが締め込まれた部分を起点に繋ぎ部が避けるように破損することが懸念される。
一般に、ボルト固定部に対して固定ボルトを締め込むと、一対の突起部は繋ぎ部を支点に締め込み方向手前側が外側に押し広げられる。このため、例えば、繋ぎ部から手前側の突起部の長さ寸法が長いと、一対の突起部が大きく撓んでしまい、ボルト固定部における固定ボルトの保持力の低下が懸念される。
このような構成によると、ロック部材固定部の内面を、一対の突起部の過度撓みを抑制する過度撓み防止部として機能させることができる。これにより、過度撓みを抑制する過度撓み防止部を別途設ける必要がないから、枠材の構造が複雑になることを防ぐことができる。
例えば、ロック部材固定部内にロック部材を収容して保持し、一対の表面板の間の領域に断熱材を充填する場合、断熱材の充填が完了するまでにロック部材が自重によって傾いてしまい、ロック機構に不具合が生じることが懸念される。
また、ロック部材固定部にロック部材が緊密に嵌合することに加え、ロック部材の嵌合部が支持凹部内に緊密に嵌合されるから、ロック部材とロック部材固定部、嵌合部と支持凹部との間の隙間を小さくすることができ、ロック部材と枠材との間の隙間から断熱材が漏れることを抑制することができる。
実施形態1について図1から図6を参照して説明する。
本実施形態は、直方体の箱形状に形成されたプレハブ式冷蔵庫10を例示しており、このプレハブ式冷蔵庫10は、図1に示すように、複数枚の断熱パネル20を互いに連結することで構成されている。
なお、以下の説明において、左右方向とは、図3、図6および図8における上下方向を基準とし、前後方向とは、図5および図12における紙面手前側を前側とし、紙面奥側を後側として説明する。また、上下方向とは、図2、図3、図6および図8における上下方向を基準とし、図12および図16については上下反転させた状態を示し、図14、図15については、90°回転させた状態を示す。
本実施形態によると、サイドパネル21と天井パネル23とを固定ボルトBによって固定する場合には、図4に示すように、天井パネル23の凹型枠材61における上板62および下板63を貫通させた固定ボルトBをボルト固定部51に対して上方から締め込むことで固定ボルトBが固定凹部50内のボルト固定部51に固定され、サイドパネル21と天井パネル23とを位置決めした状態で固定することができる。
次に、実施形態2について図8から図16を参照して説明する。
実施形態2のサイドパネル121における凸型枠材141は、実施形態1における一対の突起片53における上端内面の形状を変更すると共に、繋ぎ部54の位置を変更し、さらに、繋ぎ部54の下方の形状を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
一方、繋ぎ部154は、固定ボルトBの締め込み方向手前側である上方にずれた配置とされており、繋ぎ部154は、一対の突起片153における上側突起片153Aの上端位置と易切断部55との間の高さ位置においてやや下方寄りの位置に配されている。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、サイドパネル21の表面板30に凸型枠材41,141が取り付けられた構成にした。しかしながら、これに限らず、天井パネルや床パネルの表面板に凸型枠材が取り付けられる構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、一対の突起片53,153が固定凹部50の底部50Bを境に上下両側に延びた構成にした。しかしながら、これに限らず、一対の突起片が固定凹部の底部から上方にのみ延びた構成にしてもよい。
(4)上記実施形態2では、繋ぎ部154が易切断部55の高さ位置よりも上方に配された構成とした。しかしながら、これに限らず、繋ぎ部が易切断部の高さ位置よりも下方に配された構成にしてもよい。
(5)上記実施形態1では、繋ぎ部54の下方に支持凹部が設けられておらず、一対の下側突起片53Bの間の間隔がロック部材80の板状部83の厚さ寸法よりも大きい構成とした。しかしながら、これに限らず、繋ぎ部の下方に支持凹部を設けた構成にしてもよい。
30:表面板(「表面板」の一例)
40:枠材
41:凸型枠材(「枠材」の一例)
43:位置決め突部
51,151:ボルト固定部
52:ロック部材固定部
53,153:突起片(「突起部」の一例)
53A,153A:上側突起片(「突起部」の一例)
53B,153B:下側突起片(「突起部」の一例)
54,154:繋ぎ部
55:易切断部
61:凹型枠材(「他の枠材」の一例)
67:位置決め凹部
69:被ロック部材
70:断熱材
80:ロック部材
83:板状部(「嵌合部」の一例)
157:支持凹部
B:固定ボルト
S1:隙間
Claims (7)
- 間隔を空けて配された一対の表面板の間の領域に充填される断熱材を前記一対の表面板と共に取り囲むようにして前記一対の表面板の周縁部に配される断熱パネルの枠材であって、
他の枠材に凹んで設けられた位置決め凹部と凹凸嵌合可能に突出する位置決め突部を備え、
前記位置決め突部は、固定ボルトを締め込み可能なボルト固定部と、
前記固定ボルトの前記ボルト固定部への締め込み寸法よりも小さい厚さ寸法で前記ボルト固定部に隣接して設けられ、前記位置決め凹部に設けられた被ロック部材と係合可能なロック部材を取り付ける場合に、前記ボルト固定部を取り除くようにして切断される易切断部と、
前記易切断部が切断されて前記ボルト固定部が取り除かれた場合に、前記ロック部材が固定可能となるロック部材固定部とを有する枠材。 - 前記ロック部材固定部は、前記易切断部に沿うように前記ボルト固定部と隙間を隔てて設けられている請求項1に記載の枠材。
- 前記ボルト固定部は、前記固定ボルトの軸部よりも狭い隙間間隔で互いに対向すると共に前記易切断部の位置を境に両側に向けて延びた形態に設けられ、前記固定ボルトが延び方向に締め込まれる一対の突起部と、
前記一対の突起部を対向する方向に繋ぐようにして設けられ、前記固定ボルトが締め込まれた場合には、前記固定ボルトが貫通する繋ぎ部とを有している請求項1または請求項2に記載の枠材。 - 前記易切断部と前記繋ぎ部とは、前記固定ボルトの締め込み方向にずれて配されている請求項3に記載の枠材。
- 前記一対の突起部において前記易切断部よりも前記固定ボルトの締め込み方向手前側の長さ寸法が前記固定ボルトの締め込み方向奥側の長さ寸法よりも長く設定されており、
前記繋ぎ部は、前記一対の突起部において前記易切断部よりも手前側に配されている請求項4に記載の枠材。 - 前記ロック部材固定部には、前記ロック部材の一部が前記ロック部材固定部内に緊密に嵌合された状態で取り付けられるようになっており、
前記繋ぎ部は、前記ロック部材固定部内に配されており、
前記一対の突起部は、前記固定ボルトによって過度に押し広げられる場合に、前記ロック部材固定部の内面に当接する構成となっている請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の枠材。 - 前記一対の突起部の間には、前記ロック部材固定部内に前記ロック部材が嵌合される場合に、前記ロック部材に設けられた嵌合部が緊密に嵌合される支持凹部が形成されている請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の枠材。
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JP2017053593A JP2017053593A (ja) | 2017-03-16 |
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