JP6515742B2 - 厚膜抵抗体およびサーマルヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、厚膜抵抗体およびサーマルヘッドに関し、より詳しくは、高い印加電圧でも抵抗値変化が少なく、表面の平滑性に優れた厚膜抵抗体およびサーマルヘッドに関する。
プリンタやファクシミリの印字体であるサーマルヘッドには、ガラス材料を用いた絶縁性保護膜で覆われた厚膜抵抗体が組み込まれている。近年、プリンタやファクシミリ等の装置では、小型化・高精度化が進んでおり、サーマルヘッドの厚膜抵抗体には高い印加電圧でも抵抗値変化が少なく、表面の平滑性に優れたものが求められている。
厚膜抵抗体を形成するのに、主にルテニウム酸化物などの導電物粉末と、ガラス、及び無機添加剤からなる酸化物粉末と、有機ビヒクルから構成される厚膜抵抗体ペーストが用いられる。
この厚膜抵抗体ペーストは、基板の上に印刷・乾燥・焼成した後、その上にガラスペーストを印刷・乾燥・焼成することで、耐摩耗性に優れた厚膜抵抗体が得られる。
例えば特許文献1には、厚膜抵抗体ペーストにより形成した抵抗体の上に、ガラスの耐摩耗層を形成したサーマルヘッドが記載され、厚膜抵抗体ペーストとして有機金属化合物を含有するものが提案されている。しかしながら、特許文献1に記載の厚膜抵抗体では、近年高くなっている印加電力に対しては、抵抗値変化を十分小さくすることができないという課題がある。
また特許文献2には、酸化ルテニウム粉末と特定の組成を有するガラスフリットを使用した厚膜抵抗体ペーストが提案され、印字の高密度化、高速化を図るために、サーマルヘッドを高い印加電力にて使用した際の抵抗値変化を小さくすることができる旨、記載されている。特許文献2に記載の厚膜抵抗体ペーストを用いた抵抗体は、抵抗値変化を抑えることは可能であるが、オーバーコートガラスを施した評価はされていない。
しかし、特許文献2の厚膜抵抗体ペーストを用いた抵抗体にオーバーコートを施すと、オーバーコートガラスにピンホールを生じてしまい、印字をする際にこのピンホールに印画紙の繊維が絡まったり詰まったりして、印画紙との良好な接触状態を維持できなくなっていた。
通常サーマルヘッドは、抵抗体を覆うようにガラスによるオーバーコートを行うが、特許文献3には、オーバーコートガラス層を2層化し、それぞれ軟化点の異なるガラスで形成することが提案され、このサーマルヘッドを用いれば粉や紙カスが付着しにくい旨記載されている。しかし、特許文献3には、厚膜抵抗体ペーストの具体的記載がなく、得られた抵抗体が抵抗値変化を抑えられるか否かについての言及もない。
本出願人は、厚膜抵抗体ペーストとして、導電粒子とPbO−SiO―B―Al系ガラスを含むものを用い、アルミナ基板と抵抗膜の間に特定の結晶を存在させることを提案している(特許文献4参照)。これを用いれば初期抵抗値のバラつきが小さくなり、熱による抵抗値の変化も少なくなるが、サーマルヘッド用の厚膜抵抗体を意図したものではなく、その要求される条件を満たすことはできなかった。
特開平01−152074号公報 特開平10−335108号公報 特開平04−214366号公報 特開平05−335109号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、近年サーマルヘッドに求められている、更なる印字の高密度化、高速化に対応でき、高い印加電力に対する抵抗値の変化を小さくし、かつ、印画紙と良好な接触状態を保つことが可能な厚膜抵抗体およびサーマルヘッドを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を解決するために鋭意研究を重ね、厚膜抵抗体内のガラス成分にMgOが含まれないか所定値よりも少ないと、その上にオーバーコートガラスを形成したときピンホールの発生が大幅に低減することから、このようなガラス成分を用いて厚膜抵抗体を形成してサーマルヘッドを構成すれば、更なる印字の高密度化、高速化に対し、高い印加電力に対する抵抗値の変化を小さくし、かつ、印画紙と良好な接触状態を保つことができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、絶縁基板上に厚膜抗体用ペーストを用いて形成され、その上にPbO、SiO、Al、及びZrOを主成分とするオーバーコートガラス層が形成された厚膜抵抗体であって、前記厚膜抗体用ペーストは、導電性粉末と、SiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する酸化物粉末と有機ビヒクルを含み、前記酸化物粉末の組成が、SiO:50〜60質量%、PbO:15〜25質量%、Al:7〜15質量%、CaO:5〜10質量%、B:2〜7質量%、およびBaO:2〜7質量%である、ことを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、本発明の第1の発明において、前記酸化物粉末中の前記MgOの含有量が0.005〜0.5質量%であることを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、本発明の第1又は2の発明において、前記導電性粉末が酸化ルテニウムであることを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、本発明の第1の発明において、前記オーバーコートガラスの組成が、PbO:38.0〜45.0質量%、SiO:28.0〜33.5質量%、Al:23.0〜27.0質量%、およびZrO:1.5〜4.0であることを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、本発明の第1〜のいずれかの発明において、前記導電性粉末の含有量が、全体の5〜40質量%であることを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、本発明の第1〜の発明において、前記酸化物粉末の含有量が、全体の20〜60質量%であることを特徴とする厚膜抵抗体が提供される。
さらに、本発明の第の発明によれば、本発明の第1〜のいずれかの発明の厚膜抵抗体を備えてなるサーマルヘッドが提供される。
本発明の厚膜抵抗体は、ガラス成分にMgOが含まれないか、含まれても微量である厚膜ペーストによって形成されるために、その上にガラス耐摩耗層を形成したときピンホールや突起の発生が抑制され、表面が極めて平滑なものとなり、高電力を印加したときの抵抗値の変化を小さくできる。そのため、プリンタ等のサーマルヘッドにこの厚膜抵抗体を使用することで、印画紙と良好な接触状態を保つことができ、精密な印字の高密度化、高速化を行うことが可能となる。
本発明の厚膜抵抗体層にオーバーコートガラス層を被覆して得られる厚膜抵抗体を模式的に示した断面図である。 厚膜抵抗体ペーストを用いて形成した厚膜抵抗体層にオーバーコートガラス層を被覆したときに生じた気泡の状態を示す断面写真である。 厚膜抵抗体層にオーバーコートガラス層を被覆したときに生成したピンホールを示す写真である。 従来の厚膜抵抗体層にオーバーコートガラス層を被覆して得られる厚膜抵抗体を模式的に示した断面図である。 本発明の厚膜抵抗体層にオーバーコートガラス層を被覆して得られるサーマルヘッドを用い、紙に印字する状態を模式的に示した断面図である。
1.厚膜抵抗体
本発明の厚膜抵抗体は、絶縁基板上に厚膜ペーストを用いて形成され、その上にPbO、SiO、Al、及びZrOを主成分とするオーバーコートガラス層が形成された厚膜抵抗体であって、導電性粉末と、SiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する酸化物粉末と有機ビヒクルを含む厚膜抵抗体用ペーストにより形成されることを特徴とする。
本発明で用いる厚膜ペーストは、導電性粉末、酸化物粉末、および有機ビヒクルを含み、前記酸化物粉末がSiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する。
(A)導電性粉末
本発明における導電粒子は、特に限定されないが、ルテニウム酸化物であることが好ましい。酸化ルテニウムのほかに、例えばルテニウム酸化物とPbなど他元素との固溶体を用いることもできる。平均粒径は、他の原料との混合、分散性の観点から0.1μm以下が好ましい。
導電性粉末の含有量は、ペースト全体の5〜40質量%とするのが好ましく、10〜30質量%とするのがより好ましい。導電性粉末が5質量%未満であると抵抗値が不十分になる場合があり、40重量%を超えると基板への接着性が低下する場合がある。
(B)酸化物粉末
本発明の厚膜抵抗体に用いるペーストでは、酸化物粉末(以下、ガラスともいう)として、SiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する。
酸化物粉末の組成をこのように限定した理由は、SiOは化学的耐性があり、熱膨張係数が小さいガラスの主成分として働く一方、PbOは軟化点を下げ、ガラスに適度な粘性を与えることができ、Al、CaO、B、BaOは靱性や熱衝撃耐性を与えることができるからである。平均粒径は、他の原料との混合、分散性の観点から5μm以下が好ましい。
これまでの厚膜抵抗体ペーストには、前記特許文献2に記載されているように、Al等と同様の効果に靱性や熱衝撃耐性が有るという理由から、さらに、耐電力特性も向上するため、MgOを1〜5質量%含有させていた。しかし、MgOを1質量%以上含むものでは、図4のように、基板3に形成した厚膜抵抗体1の上にオーバーコートガラス2を被覆すると、その表面近くの気泡b3や大きな気泡b4に起因したピンホールb5が数多く発生してしまい、平滑性を阻害してしまう。
本発明においては、記酸化物粉末の組成が、SiO:50〜60質量%、PbO:15〜25質量%、Al:7〜15質量%、CaO:5〜10質量%、B:2〜7質量%、およびBaO:2〜7質量%となるようにした。
このような厚膜抵抗体ペーストを用いると、基板上に印刷・乾燥・焼成を行った後、ガラスペーストを印刷・乾燥・焼成して厚膜抵抗体を得た際に、オーバーコートガラスを塗布・焼成後に表面上にピンホールが発生しにくくなる。すなわち、図1のように、基板3に厚膜抵抗体1を形成した後、その上にオーバーコートガラス2を被覆すると気泡b1、b2が発生するが、ピンホールや突起になりやすい表面付近の気泡b2の量が少ないため厚膜抵抗体1の表面粗雑化を招きにくい。
酸化物粉末の組成は、前記のとおりであるが、SiO:50質量%未満では、耐水性、耐酸性などが不十分となり、60質量%を超えると軟化点が高くなりすぎるので好ましくない。PbOは15〜25質量%の範囲であれば、軟化点を下げ、ガラスに適度な粘性を与えることができ、25質量%を超えると環境上の問題で好ましくない。Alは、7質量%以上では結晶化しやすくなり、増量することで気泡の発生を抑制する効果があるが15質量%を超えると軟化点が高くなりすぎるので好ましくない。CaOが5質量%以上、およびBaOが2質量%以上であれば靱性や熱衝撃耐性を与えることができるが、CaOが10質量%を超え、BaOが7質量%を超えると厚膜抵抗体の電圧負荷による抵抗値変動を増大させる恐れがあり好ましくない。さらに、Bが2質量%以上であれば粘度が下がり靱性を与える効果があるが、7質量%を超えると軟化点が低くなり過ぎることがあるので好ましくない。
このようなことから、本発明においては、記酸化物粉末の組成を、SiO:52〜58質量%、PbO:15〜20質量%、Al:10〜13質量%、CaO:7〜9質量%、B:4〜6質量%、およびBaO:4〜6質量%とするのがより好ましい。
本発明の厚膜抵抗体は、サーマルヘッドに適用するのが好ましい。特に小型化されたサーマルヘッドでは、ガラスがMgOを含まなくても十分耐電力特性は保障されるが、少しでも耐電力特性を上げることが望ましい。そのため、ガラス中にMgOを1質量%未満含有することができ、0.005〜0.5質量%とすることが好ましい。
酸化物粉末の含有量は、ペースト全体の20〜60質量%とするのが好ましく、30〜50質量%とするのがより好ましい。酸化物粉末が20質量%未満であると基板への接着性が低下し、60重量%を超えると抵抗値が不十分になる場合がある。
(C)有機ビヒクル
本発明において、有機ビヒクルは、樹脂と溶剤を主成分とするものであり、導電粒子とガラスの混合物を均一に分散させる作用があれば、その種類は特に制限されない。
例えばエポキシ樹脂やセルロース系の樹脂を有機溶剤に溶解したものを挙げることができる。有機溶剤はブチルカルビトールやターピネオール等、樹脂を溶解できるものであれば種類によって制限されない。配合比は導電粒子・ガラスを分散させた時の分散性やハンドリングのし易さ・印刷性に影響する粘性を調整するために、任意に調整することができる。
前記有機ビヒクル中に導電物、酸化物を分散させるために、例えば3本ロールミルのような混錬装置を用いることができる。混練時間は室温であれば通常30分〜3時間とすることができ、必要があれば30〜50℃程度に加熱してもよい。混練時間が30分未満だと成分の混合が不十分となり抵抗値が変動することがあり、3時間を超えると生産性が悪化する。好ましい混練時間は40分〜2時間である。
前記厚膜ペーストは、ガラスなどによるグレース層が形成されたアルミナなどの基板に印刷し、乾燥・焼成させた後、オーバーコートを目的としたガラスペーストを、該焼成物を覆うように印刷し、乾燥・焼成を行って厚膜抵抗体とする。
厚膜ペーストの基板への印刷物は、100〜300℃で乾燥させ、600〜900℃で焼成させるのが好ましい。また、ガラスペーストの焼成物への印刷物は、100〜300℃で乾燥させ、600〜900℃で焼成させるのが好ましい。乾燥温度や焼成温度が低すぎると、膜中に気泡が生じやすくなり、一方、焼成温度が高すぎると、膜中に残った気泡がピンホールになりやすい傾向がある。
ここで、オーバーコートに用いるガラスは特に限定されるものではないが、本発明で好ましいのは、例えばSiO−PbO−Al−ZrOを主成分とするガラスである。また、SiO、PbOを主成分とし、その他酸化物を添加したものを用いることができる。
ところで、厚膜抵抗体へのガラスペースト焼成時におけるピンホールの発生とガラス組成との関係は、まだ完全に解明されたわけではなく、厚膜抵抗体ペースト中のMgOの関与は確実であるが、それ以外の成分の影響がないと断定することはできない。また、ガラスペースト焼成時に表面付近に存在した気泡が弾けてピンホールを発生するものと推測されるが、ピンホールの発生数と気泡の数との相関関係は明確ではない。
本発明の厚膜抵抗体は、厚膜ハイブリッドIC、チップ抵抗器やサーマルヘッドの厚膜抵抗体として使用される。特に、本発明の厚膜抵抗体は、特定組成のペーストを用いて基板に形成されるので、その後、オーバーコートガラスを被覆する際にピンホールの発生を抑制できることから、表面粗雑化を嫌うサーマルヘッドの部材として有用である。
2.サーマルヘッド
本発明は、前記の厚膜抵抗体を備えてなるサーマルヘッドである。厚膜抵抗体1が、図1のように、ガラスなどによるグレース層が形成された絶縁基板3上に設けられた共通電極パターン導体4と個別電極パターン導体5の上に厚膜ペーストを用いて形成され、その上にPbO、SiO、Al、及びZrOを主成分とするオーバーコートガラス層2が形成されて、図5のように、電極導体が電源12と接続されている。
厚膜抵抗体は、導電性粉末と、SiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する酸化物粉末と有機ビヒクルを含む厚膜抵抗体用ペーストにより形成されている。
絶縁基板3としてはアルミナなどのセラミック材料からなる基板が使用される。絶縁基板3には、ガラスなどによるグレース層6が形成され、その上にAuやAgを主成分とし、CuやNiなども含みうる貴金属系電極が、共通電極パターン導体4、個別電極パターン導体5として形成されている。これに、厚膜ペーストが厚さ10〜30μmとなるように印刷され、さらに、該抵抗体の上にオーバーコートを目的としたガラスペーストが厚さ10〜30μmとなるように印刷・乾燥・焼成された保護膜が覆って本発明の厚膜抵抗体をなしている。
本発明の厚膜抵抗体を用いたサーマルヘッドは、被覆されたオーバーコートガラス層2にピンホールや突起がほとんど存在しないので、図5のように、プラテンローラー10により感熱紙11が押し当てられても密着性良く円滑に通過し、印字の乱れや紙クズの発生などを抑制することができる。
以下、実施例及び比較例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例及び比較例によって何ら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例でそれぞれ得られた厚膜抵抗体は、表面に平滑性を損なう突起やピンホールがないか、18mm×18mmの範囲を光学顕微鏡によって観測した。図3のように発生したピンホールの数が10個以内であれば合格とした。
また、高い印加電圧でも使用できるかどうかの耐電圧性は、ステップストレス試験によって確認した。ステップストレス試験は、電圧のオン・オフをそれぞれ0.003秒、0.007秒の間隔で交互に6000サイクル行い、1ワットから8ワットまで0.1ワット刻みで行った。この試験を5つの試料に対して行い、初期抵抗値に対して1つでも抵抗変化率が1 %を越えたワット数を破壊点とした。破壊点は5.0ワット以上であれば合格とした。
(実施例1)
導電物としてルテニウム酸化物の微粉末(平均粒径0.05μm)、酸化物粉末として、組成がSiO:53.032質量%、B:5.771質量%、PbO:15.800質量%、Al:10.851質量%、CaO:8.823質量%、BaO:5.723質量%(平均粒径2μm)のものを用意した。この酸化物粉末には、MgOが含まれていない。
次に、これらを有機ビヒクル中に3本ロールミルにて分散させて厚膜ペーストを作製した。導電物と酸化物粉末とは、質量比で、1:1とした(それぞれ全体の30質量%、30質量%となる)。有機ビヒクルにはエチルセルロースをターピネオールに溶解したものを用いた。
得られた厚膜抵抗体ペーストを、アルミナ基板上にAu電極を形成したものに、厚さ10μmとなるように印刷し、250℃で乾燥したあと、800℃で30分間焼成し、厚膜抵抗体を得た。
上記抵抗体の上にオーバーコートを目的としたガラスペーストを厚さ10μmとなるように印刷し、250℃で乾燥したあと、800℃で30分間焼成した。ガラスペーストにはPbO−SiO−Al−ZrOを主成分とするものを用いた。
上記厚膜抵抗体に対し、ステップストレス試験を行った。電圧のオン・オフをそれぞれ0.003秒、0.007秒の間隔で交互に6000サイクル行い、1ワットから8ワットまで0.1ワット刻みで行った。この試験を5つの試料に対して行い、初期抵抗値に対して1つでも抵抗変化率が1 %を越えたワット数を破壊点としたところ、破壊点は5.4ワットであった。
また、上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、2個のピンホールが観測された。
用いた酸化物粉末の組成、得られた厚膜抵抗体の破壊点、ピンホールの数を表1に示した。
(実施例2)
酸化物粉末として、MgOを0.005質量%含むものを用いた以外は、実施例1と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、導電物としてルテニウム酸化物の微粉末(平均粒径0.05μm)を用い、酸化物粉末の組成がSiO:56.097質量%、B:5.100質量%、PbO:15.299質量%、Al:10.199質量%、CaO:8.200質量%、BaO:5.100質量%、MgO:0.005質量%のもの(平均粒径2μm)を有機ビヒクル中に3本ロールミルにて分散させて厚膜ペーストを作製した。導電物と酸化物粉末とは、質量比で、1:1とした(それぞれ全体の30質量%、30質量%となる)。有機ビヒクルにはエチルセルロースをターピネオールに溶解したものを用いた。
得られた厚膜抵抗体ペーストを、アルミナ基板上にAu電極を形成したものに、厚さ10mmとなるように印刷し、250℃で乾燥したあと、800℃で30分間焼成し、厚膜抵抗体を得た。
上記抵抗体の上にオーバーコートを目的としたガラスペーストを厚さ10μmとなるように印刷し、250℃で乾燥したあと、800℃で30分間焼成した。ガラスペーストにはPbO−SiO−Al−ZrOを主成分とするものを用いた。
上記厚膜抵抗体に対し、ステップストレス試験を行ったところ、破壊点は6.1ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストから得られた該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、6個のピンホールが観測された。
用いた酸化物粉末の組成、得られた厚膜抵抗体の破壊点、ピンホールの数を表1に示した。
(実施例3)
酸化物粉末として、MgOを0.010質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:56.090質量%、B:5.100質量%、PbO:15.300質量%、Al:10.200質量%、CaO:8.200質量%、BaO:5.100質量%、MgO:0.010質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は6.1ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、3個のピンホールが観測された。
(実施例4)
酸化物粉末として、MgOを0.050質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:56.070質量%、B:5.100質量%、PbO:15.290質量%、Al:10.190質量%、CaO:8.200質量%、BaO:5.100質量%、MgO:0.050質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は6.3ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、7個のピンホールが観測された。
(実施例5)
酸化物粉末として、MgOを0.100質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:56.050質量%、B:5.090質量%、PbO:15.280質量%、Al:10.180質量%、CaO:8.200質量%、BaO:5.100質量%、MgO:0.100質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は6.4ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、5個のピンホールが観測された。
(実施例6)
酸化物粉末として、MgOを0.500質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:55.820質量%、B:5.070質量%、PbO:15.200質量%、Al:10.110質量%、CaO:8.200質量%、BaO:5.100質量%、MgO:0.500質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は6.8ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、6個のピンホールが観測された。
(比較例1)
酸化物粉末として、MgOを増量し1.000質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:55.540質量%、B:5.050質量%、PbO:15.150質量%、Al:10.090質量%、CaO:8.120質量%、BaO:5.050質量%、MgO:1.000質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は7.1ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、16個のピンホールが観測された。この縦断面の写真を図2に示すが、ガラス層に気泡が写っており、このような気泡が表面に近いほどピンホールになりやすい。
(比較例2)
酸化物粉末として、MgOを増量し2.000質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:55.200質量%、B:4.990質量%、PbO:14.970質量%、Al:9.870質量%、CaO:8.020質量%、BaO:4.950質量%、MgO:2.000質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は7.4ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、14個のピンホールが観測された。
(比較例3)
酸化物粉末として、MgOを増量し3.000質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:54.440質量%、B:4.930質量%、PbO:14.830質量%、Al:9.890質量%、CaO:7.960質量%、BaO:4.950質量%、MgO:3.000質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は7.6ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、14個のピンホールが観測された。
(比較例4)
酸化物粉末として、MgOを増量し4.000質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:53.930質量%、B:4.850質量%、PbO:14.680質量%、Al:9.760質量%、CaO:7.880質量%、BaO:4.900質量%、MgO:4.000質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は7.9ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、18個のピンホールが観測された。
(比較例5)
酸化物粉末として、MgOを増量し6.000質量%含むものを用いた以外は、実施例1、2と同様にして厚膜ペーストを作製した。
すなわち、酸化物粉末の組成がSiO:52.700質量%、B:4.800質量%、PbO:14.400質量%、Al:9.600質量%、CaO:7.700質量%、BaO:4.800質量%、MgO:6.000質量%のものを用い、その他の条件は実施例1と同様にして厚膜抵抗体ペーストを作製した。実施例1と同様にステップストレス試験を行ったところ、破壊点は7.9ワットであった。
上記厚膜抵抗体ペーストを18mm×18mmの形でアルミナ基板上に印刷・乾燥・焼成した後、同様にオーバーコートを施し、厚膜抵抗体を得た。該厚膜抵抗体のオーバーコートガラス表面上に存在するピンホールの数を光学顕微鏡にて観測したところ、22個のピンホールが観測された。
「評価」
上記実施例と比較例の結果を示す表1から次のことが分かる。本発明の実施例1〜6は、酸化物粉末が特定の組成を有する厚膜抵抗体ペーストを用いたために、いずれも厚膜抵抗体に対するステップストレス試験で破壊点が5.0ワット以上と大きく、かつ厚膜抵抗体のオーバーコートガラス形成時におけるピンホールの発生数も7個以下と少なかった。
すなわち、実施例1は、酸化物粉末がMgOを含まない特定の組成を有する厚膜抵抗体ペーストを用いたために、厚膜抵抗体に対するステップストレス試験で破壊点が5.0ワット以上と大きく、かつ厚膜抵抗体のオーバーコートガラス形成時におけるピンホールの発生数も2個と極めて少なかった。また、実施例2〜6は、酸化物粉末中のMgOが1質量%未満という特定の組成を有する厚膜抵抗体ペーストを用いたために、オーバーコートガラス形成時におけるピンホールの発生数が実施例1より増えたが、厚膜抵抗体に対するステップストレス試験で破壊点が6.0ワット以上と大きくなった。このような本発明の厚膜抵抗体は、サーマルヘッドとして用いると、ガラス層にピンホールが極めて少ないので印画紙の繊維が絡まったり詰まったりせず、印画紙との良好な接触状態を維持できる。
これに対して、比較例1〜5は、酸化物粉末中のMgOが1〜6質量%と多量である厚膜抵抗体ペーストを用いたために、オーバーコートガラス形成時におけるピンホールの発生数が実施例より大幅に増え14個以上となった。このような従来の厚膜抵抗体では、サーマルヘッドとして印字をする際にこのピンホールに印画紙の繊維が絡まったり詰まったりして、印画紙との良好な接触状態を維持できない。
本発明の厚膜抵抗体は、プリンタやファクシミリのサーマルヘッドとして用いることができ、また、厚膜ハイブリッドIC、チップ抵抗器の部材としても使用できる。
1 抵抗体層
2 オーバーコートガラス層
3 基板
4,5 電極導体
10 プラテン
11 感熱紙

Claims (7)

  1. 絶縁基板上に厚膜抗体用ペーストを用いて形成され、その上にPbO、SiO、Al、及びZrOを主成分とするオーバーコートガラス層が形成された厚膜抵抗体であって、
    前記厚膜抗体用ペーストは、導電性粉末と、SiO、PbO、Al、CaO、B、およびBaOを含み、かつMgOを含まないか、1質量%未満含有する酸化物粉末と有機ビヒクルを含み、
    前記酸化物粉末の組成が、SiO:50〜60質量%、PbO:15〜25質量%、Al:7〜15質量%、CaO:5〜10質量%、B:2〜7質量%、およびBaO:2〜7質量%である、
    ことを特徴とする厚膜抵抗体。
  2. 前記酸化物粉末中の前記MgOの含有量が、0.005〜0.5質量%であることを特徴とする請求項1に記載の厚膜抵抗体。
  3. 前記導電性粉末が、酸化ルテニウムであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の厚膜抵抗体。
  4. 前記オーバーコートガラス層の組成が、PbO:38.0〜45.0質量%、SiO:28.0〜33.5質量%、Al:23.0〜27.0質量%、およびZrO:1.5〜4.0であることを特徴とする請求項1に記載の厚膜抵抗体。
  5. 前記導電性粉末の含有量が、厚膜の5〜40質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の厚膜抵抗体。
  6. 前記酸化物粉末の含有量が、厚膜の20〜60質量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の厚膜抵抗体。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の厚膜抵抗体を備えてなるサーマルヘッド。
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