JP6515700B2 - プロジェクタ型車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の配光パターンが得られるプロジェクタ型車両用前照灯に関する。
従来から、シェードの位置を切り換えることによって複数の配光パターンが得られるプロジェクタ型車両用前照灯が知られている(特許文献1参照)。
かかるプロジェクタ型車両用前照灯は、発光素子と、この発光素子から発光される光を前方に向けて反射させるリフレクタと、リフレクタで反射された光を前方へ投影する投影レンズと、投影レンズを保持するレンズホルダーと、投影光の配光パターンを切り換える可動型シェードユニットと、発光素子で発熱した熱を放熱させる複数の放熱フィンとを有する金属製支持部材と、放熱フィンを冷却する冷却ファンユニットと、樹脂製のブラケット等とを備えている。
レンズホルダーには可動型シェードが取り付けられ、このレンズホルダーがブラケットの前面側に取り付けられている。また、ブラケットの後面側には金属製支持部材が取り付けられている。
可動型シェードユニットは、可動型シェードと、この可動型シェードの位置を切り換えるロータリーソレノイド等とを有している。
特開2014−22307号公報
ところで、このようなプロジェクタ型車両用前照灯にあっては、ブラケットの貫通口内に金属製支持部材の前部が配置され、この金属製支持部材と可動型シェードユニットのロータリーソレノイドとが隣接している。このため、ロータリーソレノイドで発生する熱が金属製支持部材に伝わり易く、この熱によって金属製支持部材の放熱フィンによる放熱効果が低下し、この結果、発光素子で発生する熱の放熱効果が低下してしまう虞がある。
この発明の目的は、発光素子が発生する熱の放熱効果の低下を防止することのできるプロジェクタ型車両用前照灯を提供することにある。
請求項1の発明は、発光素子で発光される光をリフレクタ及び投影レンズにより前方へ投影し、この前方へ投影される投影光の配光を第1配光パターンと第2配光パターンとに切り換えるシェードユニットと、前記発光素子で発生する熱を放熱させるヒートシンクユニットとを備え、前記シェードユニットは、第1配光パターンを形成させる第1位置と第2配光パターンを形成させる第2位置とに切り換え可能なシェードと、このシェードの位置を切り換える電動部と、前記シェードを上部に設けるとともに前記電動部を前面に設けたブラケット板とを有するプロジェクタ型車両用前照灯であって、
前記ブラケット板の両側部に後方に突出した段部を形成し、この段部に前記ヒートシンクユニットを取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、発光素子が発生する熱の放熱効果の低下を防止することができる。
この発明に係るプロジェクタ型車両用前照灯の実施例の構成を示した分解斜視図である。 シェードを取り付けたブラケット板を示した正面図である。 シェードユニットを取り付けたブラケット板を背面から示した斜視図である。 図2のA-A線に沿う断面図である。 図1に示すシェードの拡大斜視図である。 図5に示すシェードの軸受片と回動軸とブラケット板の舌片との位置関係を示した説明図である。 ロービーム時とハイビーム時とにおけるシェードの回動位置を示した説明図である。 ソレノイドとシェードユニットを取り付けたブラケット板を示した斜視図である。 図7の正面図である。 リンク機構とこのリンク機構によってハイビーム位置に移動したシェードを示した説明図である。 リンク機構とこのリンク機構によってロービーム位置に移動したシェードを示した説明図である。 ヒートシンクを示した斜視図である。 ヒートシンクに図7に示すブラケットを仮止めした状態を示した斜視図である。 図11に示すブラケット板の当接部とヒートシンクユニットの当接面との接合状態を示す説明図である。 プロジェクタ型車両用前照灯の主要部の構成を示した断面図である。 ロービーム時とハイビーム時とにおけるシェードのブラケット板に対する回動位置を示した説明図である。
以下、この発明に係るプロジェクタ型車両用前照灯の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すプロジェクタ型車両用前照灯10は、基板11に搭載された発光ダイオードである発光素子12と、この発光素子12から発光される光を前方に向けて反射させるリフレクタ20と、リフレクタ20で反射された光を前方へ投影する投影レンズ30と、この投影レンズ30を保持するレンズホルダー31と、投影レンズ30によって投影される投影光の配光を第1配光パターンと第2配光パターンとに切り換えるシェードユニット40と、発光素子12で発熱した熱を放熱させるヒートシンクユニット80と、ヒートシンクユニット80の底部に取り付けられる冷却ファンユニット100などを備えている。
基板11は、ヒートシンクユニット80の本体81の上面81Aに設けられた載置部82に載置される。また、載置部82に載置した基板11の上から給電板83を取り付けるようになっており、給電板83に設けた接点(図示せず)が基板11の端子に接続される。この接続により、点灯制御回路(図示せず)から出力される電流が給電板83を介して発光素子12に供給されるようになっている。
[リフレクタ]
リフレクタ20は、ヒートシンクユニット80の本体81の上面81Aに取り付けるための一対の取付片21,22を有している。取付片21には、ガイド穴21Gとネジ用穴21Nが設けられている。同様に、取付片22には図示しないガイド穴とネジ用穴が設けられている。
[レンズホルダー]
レンズホルダー31は、投影レンズ30を着脱自在に保持する円筒部32と、この円筒部32の後端に設けた一対のフランジ部33,34(一方のみ図示)とを有している。フランジ部33にはネジ用穴33Nが形成され、フランジ部34にはガイド穴34Gとネジ用穴34Nとが形成されている。
[シェードユニット]
シェードユニット40は、ブラケット板41と、このブラケット板41の前面に取り付けられたソレノイド(電動部)60と、ブラケット板41の上部に設けられたシェード50と、ソレノイド60のプランジャ61の進退によってシェード50を図6に示す第1位置(ロービーム位置)と第2位置(ハイビーム位置)とに切り換えるリンク機構70(図8及び図9参照)とを有している。
[ブラケット板]
ブラケット板41は、図2及び図3に示すように、矩形状の本体板部42を有し、この本体板部42の両側部には後方へ所定の長さだけ折曲された折曲片43F,44Fが形成され、さらに、この折曲片43F,44Fの先端部から本体板部42に平行に且つ外方へ折曲形成された平板状の当接部43,44が形成されている。これら折曲形成により、ブラケット板41は所定の剛性が得られるようになっている。
また、折曲片43F,44Fと当接部43,44とで後方へ突出した段部を形成している。
本体板部42の中央部には、上下に2つの開口42A,42Bが形成されている。この開口42A,42Bは左右方向(車幅方向)に長辺を有する長方形に形成され、開口42Aと開口42Bとの間には帯状の保護板部45が形成されている。開口42Bの上縁に沿って後方に突出したルーバ42Rが形成されている。
このルーバ42Rは、開口42Bの両側縁および下縁となる部分に切り込みを入れ、この切り込みで囲まれる部分を折り曲げて形成したものであり、ルーバ42Rの形成により開口42Bが形成されている。
また、本体板部42の当接部43側には開口42Cが形成され、本体板部42の左端部側(図2において)から折曲片44F及び当接部44に掛けて開口42Dが形成されている。本体板部42の下部と上部には、カシメ用の孔42e〜42gが形成されている。
当接部43,44には、ガイド穴43G,44Gとネジ用穴43N,44Nとが上下に形成され、ガイド穴44Gは長孔となっている。
当接部43の上部には、図3及び図4に示すように、上方に突出した舌片45A,45Bが形成され、舌片45Aは前方へ折曲されて上方に突出されている。また、本体板部42の上部の左端側に平面視がコ字状の突起46が形成され、突起46の一端が後方(図4において下方)へ延出した突出片46Aとなっており、この突出片46Aに凹部46Aaが形成されている。コ字状の突起46と舌片45Bとの間には凹部45Cが形成されている。
そして、当接部43の左端側の上部が突起部となっており、この突起部と舌片45Aと舌片45Bとで回動軸50Jの一端部を挟持するようになっている。
当接部44の上部には、上方に突出した舌片47A,47Bが形成され、舌片47Aは前方へ折曲されて上方に突出されている。また、本体板部42の上部の右端側に平面視がコ字状の突起48が形成され、突起48の一端が後方(図4において下方)へ延出した突出片48Aとなっており、この突出片48Aに凹部48Aaが形成されている。また、突出片48Aの先端部には左方向へ折曲された折曲片49が形成され、折曲片49に切欠49aが形成されている。コ字状の突起48と舌片47Bとの間には凹部47Cが形成されている。
そして、当接部44の右端側の上部が突起部となっており、この突起部と舌片47Aと舌片47Bとで回動軸50Jの他端部を挟持するようになっている。また、舌片45A,47Aは、図11に示すように後方へ折り曲げられて、回動軸50Jをブラケット板41の上部に固定するようになっている。
[シェード]
シェード50は、図5に示すように、反射板51と、反射板51の両側方に設けられた一対の軸受片52,55とを有し、軸受片52,55には軸穴52A,55Aが形成されている。軸受片52,55の前側には、下方に突出した当接部52a,55aが形成されており、この当接部52a,55aがブラケット板41の本体板部42の前面に当接することにより、シェード50が図6に示す実線位置(ロービーム位置)に位置決め固定されるようになっている。
反射板51には、矩形状の切欠53が設けられており、この切欠53の縁部53aには下方(図5において)に折り曲げられた折曲片54が形成され、この折曲片54には係止孔54Aが形成されている。
軸受片52,55の軸穴52A,55Aと、折曲片54の係止孔54Aとの位置関係は図6に示すようになっており、係止孔54Aは軸穴52A,55Aから左方(図6において)へ所定距離だけ離間された位置に設けられている。
シェード50の軸受片52,55の軸穴52A,55Aには、図5Aに示すように回動軸50Jが挿入されており、シェード50は回動軸50J回りに回動可能となっているとともに、回動軸50Jに沿って所定距離だけ移動可能となっている。
また、回動軸50Jには、図3に示すように、ネジリコイルバネ130が装着されており、ネジリコイルバネ130の一端部131がブラケット板41の折曲片49の切欠49aに係合されている。また、ネジリコイルバネ130の他端部132はシェード50の反射板51の小孔51a(図7参照)に挿入されており、シェード50はネジリコイルバネ130により図6に示すように回動軸50Jを中心にして反時計回りに付勢されている。
[ソレノイド]
ソレノイド60は、図7及び図7Aに示すように、コイル62と、このコイル62を内蔵した断面が四角形の筒状のヨーク63と、コイル62の通電・非通電により進退するプランジャ61とを有している。プランジャ61の先端部の周面には溝61Mが形成されている。
ヨーク63は、その前面と後面とが開放され、ヨーク63の後端面に設けた突起63e〜63g(図3参照)を有している。この突起63e〜63gがブラケット板41の本体板部42のカシメ用の孔42e〜42g(図2参照)に挿入されて、この突起63e〜63gをカシメることによってソレノイド60がブラケット板41の本体板部42に取り付けられている。
ソレノイド60は、通電によりプランジャ61が図8に示す位置に後退し、非通電時にはプランジャ61が図9に示す位置に進出するようになっている。
[リンク機構]
リンク機構70は、図8に示すように、ブラケット板41の裏面(図3参照)に設けたネジリコイルバネ71を有しており、このネジリコイルバネ71の一端71Aがブラケット板41の開口42Cを介してソレノイド60のプランジャ61の溝61Mに係合されている(図7参照)。また、ネジリコイルバネ71の他端71Bは、図3及び図5に示すシェード50の折曲片54の係止孔54Aに係合されている。ネジリコイルバネ71のバネ定数はネジリコイルバネ130のバネ定数より大きく設定されている。
そして、ソレノイド60のコイル62の通電により、図8に示すようにプランジャ61が後退した位置へ移動すると、ネジリコイルバネ71の他端71Bが時計回りに回動して、図6に示すシェード50の折曲片54を押し上げていき、シェード50は、回動軸50Jを中心にして時計回りに回動し、ハイビーム位置である鎖線位置へ移動することになる。すなわち、リンク機構70は、ソレノイド60のプランジャ61が後退すると、シェード50をハイビーム位置へ移動させる。
ソレノイド60のコイル62が非通電になると、ネジリコイルバネ130の付勢力によって、シェード50は、回動軸50Jを中心にして反時計回りに回動してロービーム位置である実線位置へ移動する。それと同時に、ネジリコイルバネ71が図9に示すように反時計回りに回動するとともにプランジャ61が進出した位置へ移動する。
[ヒートシンクユニット]
ヒートシンクユニット80は、図10に示すように、本体81の下面に複数の放熱フィン85が設けられており、発光素子12で発生する熱を放熱フィン85によって外部に放熱するようになっている。
また、本体81の上面81Aの左側には、ガイド突起86とネジ穴87Nを有するネジボス87が設けられている。同様に、本体81の上面81Aの右側にも図示しないガイド突起とネジボスが設けられている。
本体81の両側方には、上下に延びた固定部90,95が設けられており、この固定部90の前面90Aの上部には、前方へ突出したネジボス91,が形成され、このネジボス91の下に前方へ突出したネジボス92が形成されている。ネジボス91,92にはネジ穴91N,92Nが設けられている。
固定部90の前面の下部には、平面状の当接面93と、当接面93の下方に前方へ突出したネジボス94が形成されている。当接面93には、前方へ突出したガイド突起93Tと、このガイド突起93Tの下にネジ穴93Nとが設けられている。94Nはネジ穴である。
固定部95にも、固定部90と同様なネジボス96,97,99や当接面98などが設けられており、詳細な説明は省略する。
ネジボス91,94,96,99は、プロジェクタ型車両用前照灯10を灯室を形成するハウジング(図示せず)に固定するためのものである。
[冷却ファンユニット]
冷却ファンユニット100は、図1に示すように、四角形状の枠体101内に回転自在に設けられた冷却ファン102と、この冷却ファン102を回転させる図示しないモータとを有している。
冷却ファンユニット100は、ヒートシンクユニット80の固定部90,95の間に且つ放熱フィン85の下方位置に取り付けられる。
[組み付け]
次に、プロジェクタ型車両用前照灯10の組み付け方を簡単に説明する。
先ず、図1及び図7に示すように、ブラケット板41にソレノイド60を取り付けて、シェードユニット40を組み付けておく。また、ヒートシンクユニット80の載置部82に基板11を載置し、この基板11の上から給電板83を装着しておく。また、レンズホルダー31の円筒部32に投影レンズ30を保持させておく。さらに、ヒートシンクユニット80の下部に冷却ファンユニット100を取り付けておく。
次に、ブラケット板41の当接部43,44のガイド穴43G,44Gにヒートシンクユニット80の当接部43のガイド突起93T,98Tを挿入させて、図11に示すように、ヒートシンクユニット80にシェードユニット40を仮止めする。
この後、レンズホルダー31の円筒部32のフランジ部34のガイド穴34Gに、図11に示すガイド突起93Tを挿入させるとともに、ガイド突起98Tをレンズホルダー31の他方の図示しないフランジ部のガイド穴に挿入させて、レンズホルダー31をシェードユニット40のブラケット板41の前面に仮止めする。
次いで、リフレクタ20の取付片21のガイド穴21Gに、ヒートシンクユニット80の上面81Aのガイド突起(図示せず)を挿入させるとともに、その上面81Aのガイド突起86をリフレクタ20の取付片22のガイド穴(図示せず)に挿入させて、ヒートシンクユニット80の上面81Aにリフレクタ20を仮止めする。
次に、レンズホルダー31のフランジ部34のネジ用穴34Nから、ブラケット板41の当接部43のネジ用穴43N及びヒートシンクユニット80の当接面93のネジ穴93Nへネジ(図示せず)を差し込んでネジ止めする。同様に、レンズホルダー31の図示しない他方のフランジ部のネジ用穴から、ブラケット板41の当接部44のネジ用穴43N(図7A参照)及びヒートシンクユニット80の当接面93のネジ穴94Nへネジ(図示せず)を差し込んでネジ止めする。
また、レンズホルダー31のフランジ部33のネジ用穴33Nからヒートシンクユニット80のネジボス92のネジ穴92Nへネジを差し込んでネジ止めする。同様に、レンズホルダー31の図示しない他方のフランジ部のネジ用穴からヒートシンクユニット80のネジボス97のネジ穴97Nへネジを差し込んでネジ止めする。
さらに、リフレクタ20の取付片21のネジ用穴21N及び取付片22のネジ用穴(図示せず)からヒートシンクユニット80の図示しないネジボスのネジ穴及びネジボス87のネジ穴87Nへ図示しないネジを差し込んでネジ止めする。
これらのネジ止めにより、レンズホルダー31とシェードユニット40とリフレクタ20とがヒートシンクユニット80に組み付けられることになる。
図13に、ヒートシンクユニット80に組み付けられた投影レンズ30、レンズホルダー31、シェードユニット40、リフレクタ20、冷却ファンユニット100などの位置関係を示す。
[動 作]
次に、上記のように構成されるプロジェクタ型車両用前照灯10の動作を簡単に説明する。
ソレノイド60のコイル62が非通電のとき、ソレノイド60のプランジャ61は、ネジリコイルバネ130の付勢力によって図9に示すように進出された状態にある。また、この際にネジリコイルバネ130の付勢力によって、シェード50は、回動軸50Jを中心にして反時計回りに回動し、図6及び図14に示すロービーム位置である実線位置に位置する。
シェード50がロービーム位置である実線位置へ移動するとシェード50の軸受片52,55の当接部52a,55aがブラケット板41の本体板部42の前面に当接する。これにより、シェード50が図6に示す実線位置(ロービーム位置)に位置決め固定される。
ソレノイド60のコイル62が通電されると、図8に示すように、ネジリコイルバネ130の付勢力に抗してプランジャ61が後退していく。この後退のとき、リンク機構70のネジリコイルバネ71が時計回りに回動され、この回動により、図6に示すシェード50の折曲片54が押し上げられていく。この結果、シェード50は、回動軸50Jを中心にして時計回りに回動し、図6及び図14に示すハイビーム位置である鎖線位置へ移動する。
ソレノイド60のコイル62が非通電になると、ネジリコイルバネ130の付勢力によって、シェード50は、回動軸50Jを中心にして反時計回りに回動してロービーム位置である実線位置へ移動する。それと同時に、ネジリコイルバネ71は図9に示すように反時計回りに回動するとともにプランジャ61が進出した位置へ移動する。
発光素子12が発光されると、冷却ファンユニット100のモータが駆動されて冷却ファン102が回転され、これにより、ヒートシンクユニット80の放熱フィン85が冷却されていく。このため、発光素子12で発生する熱はヒートシンクユニット80の本体81を介して放熱フィン85から外部へ効率よく放熱されていき、発光素子12が発生する熱による不具合は生じない。
発光素子12で発光された光は、リフレクタ20により前方へ反射され、さらに投影レンズ30によって前方へ投影される。この際、シェード50は図13に示す鎖線位置であるハイビーム位置に移動されているので、投影レンズ30によって前方へ投影される投影光はハイビーム配光となる。
ところで、ソレノイド60のコイル62が通電されると、コイル62に熱が発生するが、ブラケット板41の当接部43,44を折曲片43F,44Fを介して本体板部42から所定距離離間した位置に形成したものであるから、すなわち、折曲片43F,44Fと当接部43,44とによって形成される段部により、図12に示すようにソレノイド60とヒートシンクユニット80との間に隙間が形成されるものであるから、そのコイル62の熱はヒートシンクユニット80へ直接伝わり難くなる。
このため、コイル62で発生した熱がヒートシンクユニット80の本体81へ直接伝わってしまうことが防止される。
また、コイル62で発生した熱は、ソレノイド60のヨーク63からブラケット板41の本体板部42へと伝わり、さらに、この本体板部42から両側の折曲片43F,44Fを介して当接部43,44へと伝わっていく。そして、この当接部43,44に伝わった熱は、ヒートシンクユニット80の当接面93,98を介して本体81へ伝わっていく。
このように、ソレノイド60のコイル62で発生した熱がヒートシンクユニット80の本体81へ伝わるまでの熱伝導の経路が長くなっており、コイル62で発生した熱によってヒートシンクユニット80の本体81の温度が上昇してしまうことが抑制される。このため、冷却ファン102によるヒートシンクユニット80の放熱フィン85の冷却によって、発光素子12の温度上昇を抑制することができる。
すなわち、発光素子12が発生する熱の放熱効果の低下を防止することができる。
さらに、図13に示すように、冷却ファンユニット100によって送風される空気の一部がブラケット板41の本体板部42の開口42Bからソレノイド60のヨーク63内に入り、矢印Pで示すように、コイル62に向かって流れていき、さらに、そのコイル62の上部とヨーク63の上板63aとの間の空間を通っていく。これにより、コイル62で発生した熱によって暖められた空気がその空間内に滞留してしまうことが防止され、ヨーク63の上板63aの温度上昇が防止される。
また、冷却ファンユニット100によって送風される空気の一部は、本体板部42の開口42Bの上に設けたルーバ42Rによってその開口42Bへ案内されるので、効率よくヨーク63内へ送り込まれる。このため、コイル62で暖められた空気が上記空間内に滞留してしまうことを確実に防止することができ、ヨーク63の上板63aの温度上昇を確実に防止することができる。
この結果、ブラケット板41の本体板部42の温度上昇が抑制され、発光素子12が発生する熱の放熱効果の低下を確実に防止することができる。
ところで、コイル62の表面は絶縁膜(図示せず)で保護されているが、図13に示すコイル62の右端部62aがブラケット板41の保護板部45によって覆われた状態となっているので、冷却ファンユニット100のメンテナンスなどのときに、コイル62の右端部62aの絶縁膜を傷つけてしまうことを防止することができる。
また、ブラケット板41の本体板部42の両側部に折曲片43F,44Fを形成したものであるから、この折曲片43F,44Fの上部の位置に回動軸50Jを配置することができる。このため、ブラケット板41の前側や後側に回動軸50Jを配置するための空間を確保する必要がない。
また、図13において、140は入射する太陽光を遮光する遮光板である。この遮光板140は、入射する太陽光によってコイル62の前面の部分62bの絶縁膜が温度上昇してしまうのを防止するものであり、この虞のないものであれば設ける必要はない。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 プロジェクタ型車両用前照灯
12 発光素子
20 リフレクタ
30 投影レンズ
40 シェードユニット
41 ブラケット板
42A 開口
42B 開口
43,44 当接部
43F 折曲片
44F 折曲片
50 シェード
51 反射板
54 折曲片
60 ソレノイド(電動部)
61 プランジャ
62 コイル
70 リンク機構
71 ネジリコイルバネ
80 ヒートシンクユニット
85 放熱フィン
100 冷却ファンユニット

Claims (4)

  1. 発光素子で発光される光をリフレクタ及び投影レンズにより前方へ投影し、この前方へ投影される投影光の配光を第1配光パターンと第2配光パターンとに切り換えるシェードユニットと、前記発光素子で発生する熱を放熱させるヒートシンクユニットとを備え、前記シェードユニットは、第1配光パターンを形成させる第1位置と第2配光パターンを形成させる第2位置とに切り換え可能なシェードと、このシェードの位置を切り換える電動部と、前記シェードを上部に設けるとともに前記電動部を前面に設けたブラケット板とを有するプロジェクタ型車両用前照灯であって、
    前記ブラケット板の両側部に後方に突出した段部を形成し、この段部に前記ヒートシンクユニットを取り付けたことを特徴とするプロジェクタ型車両用前照灯。
  2. 前記ヒートシンクユニットの冷却フィンを冷却する冷却ファンを有し、前記ブラケット板に開口を形成し、
    前記冷却ファンから送風される空気の一部が前記開口を介して前記電動部のコイルに向けて流れることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯。
  3. 前記開口に形成されるとともに該開口を上下に2つの開口に区分する保護板部を設け、この保護板部によって前記電動部のコイルを保護するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ型車両用前照灯。
  4. 前記保護板部の上の開口の上縁に沿ってルーバを形成し、
    前記冷却ファンから送風されてくる空気を前記上の開口へ前記ルーバによって案内するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ型車両用前照灯。
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