JP6848466B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
特許文献1には、可動シェードと電磁ソレノイドの駆動ブランジャを連結ロッドで連結し、可動シェードを前後方向に回動させることで配光を切り替える車両用灯具が開示されている。
特開2011−258485号公報
ところで、可動シェードを回動させるために大きな駆動力が必要である場合、電磁ソレノイド等の駆動源に出力の大きな出力のものが必要となるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、可動シェードの回動にかかる力を低減した車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と可動シェード部とを備えている車両用灯具であって、前記可動シェード部は、回動中心軸を中心に前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と、前記第1位置よりも立ち上がった姿勢となり、一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードを備え、前記可動シェードは、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有する本体部と、前記本体部の鉛直方向下側で繋がった補助部と、を備え、前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置するときに、少なくとも前記回動中心軸よりも鉛直方向下側の部分が前記本体部側に位置するように前記本体部側に折り返されている。
(2)上記(1)の構成において、前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置する状態で見たときに、前記本体部よりも後方側であって、少なくとも一部が前記回動中心軸よりも前記本体部側に位置する下部と、前記下部から折れ曲がり、前記回動中心軸よりも鉛直方向上側の位置を通って、前記回動中心軸よりも前記本体部から離間するように延在する中間部と、前記中間部から折れ曲がり、鉛直方向上側に延在する上部と、を備え、前記上部は、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有している。
(3)上記(2)の構成において、前記下部が、前記本体部にほぼ密着している。
(4)上記(2)又は(3)の構成において、前記上部の上端のカットオフラインを形成する部分の厚みが、前記上部の前記中間部側の肉厚よりも薄い。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記可動シェード部は、前記可動シェードを取り付けるブラケットを備え、前記可動シェードは、前後方向に支持する前記回動中心軸となる軸部を介して前記ブラケットの上側に取り付けられており、前記可動シェードは、前方側に回動したときに、前記ブラケットの前方側の面に当接して前方側への回動を規制し、前記可動シェードを前記第2位置に位置させる前方側回動規制部と、後方側に回動したときに、前記ブラケットの後方側の面に当接して後方側への回動を規制する後方側回動規制部と、を備えている。
(6)上記(5)の構成において、前記可動シェード部は、前記ブラケットに取り付けられ、前記可動シェードを回動させるために水平方向に移動する移動軸を有する動力部と、前記ブラケットに水平方向に回動可能に取り付けられ、前記可動シェードと前記移動軸の間に介在して前記移動軸の移動力を前記可動シェードの回動力として伝達する動力伝達部と、を備えている。
(7)本発明の車両用灯具は、光源と、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有し、前記光源からの一部の光を遮光するシェードと、を備え、前記シェードの上端の少なくともカットオフラインを形成する部分は、前記シェードの基本肉厚よりも薄い。
本発明によれば、可動シェードの回動にかかる力を低減した車両用灯具を提供することができる。
本発明に係る実施形態の車両用灯具を備えた車両の平面図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの斜視図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの一部分解斜視図である。 本発明に係る実施形態の灯具ユニットの断面図である。 本発明に係る実施形態の可動シェード部の斜視図である。 本発明に係る実施形態の可動シェード部の一部側面図であり、(a)は動力伝達部の通常の姿勢の状態を示す図であり、(b)は動力伝達部が傾いた姿勢となったときの状態を示す図である。 本発明に係る実施形態の動力伝達部を示す図であり、(a)は動力伝達部の斜視図であり、(b)は動力伝達部の側面図である。 本発明に係る実施形態の可動シェードを示す斜視図であり、(a)は可動シェードの前方側を主に見た斜視図であり、(b)は可動シェードの主に後方側を見た斜視図である。 本発明に係る実施形態の可動シェードを折り曲げ成形する前の状態を示す展開図である。 本発明に係る実施形態の可動シェードを横から見た側面図であり、(a)は可動シェードの左右中央で切断したときの図であり、(b)は(a)の丸囲み部分Dの拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明に係る実施形態の車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右のそれぞれに設けられる車両用前照灯(101R、101L)であり、以下では単に車両用灯具と記載する。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口したハウジング(図示せず)と開口を覆うようにハウジングに取り付けられるアウターレンズ(図示せず)を備え、ハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット10(図2参照)等が配置されている。
図2は、本実施形態の車両用灯具の灯具ユニット10を示した斜視図であり、図3は灯具ユニット10の一部分解斜視図であり、図4は灯具ユニット10の水平方向(左右方向)の中央で切断した断面図である。
なお、図4は図を見やすくするために断面部分に位置するものだけを記載し、断面より奥側に見える部分についての記載を省略している。
図3及び図4に示すように、灯具ユニット10は、光源20(図4参照)と、光源20を配置するヒートシンク30と、ヒートシンク30上に配置され、光源20からの光を前方側に反射するリフレクタ40と、光源20よりも前方側に配置され、光を前方側に照射するレンズ50と、レンズ50をヒートシンク30に取り付けるレンズホルダ52と、レンズ50と光源20の間に配置され、配光パターンを切り替える可動シェード部60と、を備えている。
(光源20)
光源20は、基板上に発光チップが設けられた半導体型の光源であり、本実施形態ではLEDを用いている。
基板に用いられる発光チップの形状や個数は特に限定されるものではなく、例えば、正方形状の発光チップを複数横に並べるように基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよく、長方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよい。
また、正方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して正方形状の発光面を形成するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、LEDを用いる場合を示しているが、LDやEL(有機EL)等の半導体型の光源を用いるようにしてもよい。
(ヒートシンク30)
ヒートシンク30は、図4に示すように、光源20を配置するベース部30aと、ベース部30aから鉛直方向下側に延びて車両前後方向に並ぶように設けられた複数の放熱フィン30bと、図3に示すように、ベース部30a及び放熱フィン30bよりも前方側に位置し、水平方向左右に設けられた可動シェード部60やレンズホルダ52を取り付ける取付部30cと、を備えている。
図3に示すように、取付部30cは、ネジ31aを固定するために、水平方向で対をなす2つのネジ固定孔31が鉛直方向上下に設けられて合計4つのネジ固定孔31を有している。
また、取付部30cは、水平方向で左右一対の2つの位置決めピン32が設けられている。
(リフレクタ40)
リフレクタ40は、図4に示すように、光源20上を半ドーム状に覆うようにヒートシンク30のベース部30a上に設けられ、光源20からの光を所定の配光パターンを形成するように前方側に反射する。
(レンズ50)
レンズ50は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びガラス等の透明な材料で形成される。
本実施形態では、レンズ50として、正面視がほぼ円形の非球面レンズを用いており、図4に示すように、レンズ50は、光を出射する前方側に突出した曲面からなる出射面50aと、光が入射するほぼ平坦な入射面50bと、を備えている。
ただし、レンズ50は非球面レンズに限定される必要はなく、非球面レンズ以外のレンズであってもよい。
また、レンズ50は、図4に示すように、外周部にレンズホルダ52に挟持されるフランジ部51を備えている。
(レンズホルダ52)
レンズホルダ52は、レンズ50とヒートシンク30の間に介在して、レンズ50をヒートシンク30に取り付けるための部材である。
このためレンズホルダ52は、レンズ50を固定するための円筒状のレンズ固定部53と、レンズ固定部53のヒートシンク30側に設けられたヒートシンク30に取り付けるための取付部54と、を備えている。
レンズ固定部53は、図3及び図4に示すように、レンズ50を固定するために、レンズ50のフランジ部51に当接する周縁部53aと、周縁部53aとでレンズ50のフランジ部51を挟持する挟持片53bと、を備えている。
また、取付部54は、ヒートシンク30の左右一対の取付部30cに対応して、レンズ固定部53のヒートシンク30側に左右一対設けられている。
そして、取付部54は、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた4つのネジ固定孔31に対応するネジ孔54aと、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた2つの位置決めピン32に対応する位置決め孔54bと、を備えている。
一方、図3に示すように、後述する可動シェード部60のブラケット61は、水平方向左右に設けられた一対のフランジ部61aを有しており、その一対のフランジ部61aには、それぞれヒートシンク30の一対の位置決めピン32に対応する位置決め孔62と、その位置決め孔62の鉛直方向下側に設けられたヒートシンク30の鉛直方向下側の一対のネジ固定孔31に対応するネジ孔63が設けられている。
このため、可動シェード部60の位置決め孔62にヒートシンク30の位置決めピン32を通すようにして可動シェード部60をヒートシンク30に組付けた後、レンズ50を取り付けたレンズホルダ52をレンズホルダ52の位置決め孔54bにヒートシンク30の位置決めピン32を通すようにしてレンズホルダ52をヒートシンク30に組付けて、最後に、レンズホルダ52及び可動シェード部60のネジ孔54a及びネジ孔63にネジ31aを通すようにして、ネジ31aをヒートシンク30のネジ固定孔31に螺合させてネジ31aを固定すると、図2に示した灯具ユニット10の状態となる。
(可動シェード部60)
図5は可動シェード部60の斜視図であり、後述する可動シェード80が光源20からの光の一部を遮光する第2位置に位置する状態を示したものになっている。
図5に示すように、可動シェード部60は、ブラケット61と、動力伝達部70と、可動シェード80と、可動シェード80を前後方向に回動可能に支持する回動中心軸となる軸部90と、可動シェード80が第2位置に位置するように可動シェード80を前方側に付勢するねじりコイルばね85と、ブラケット61の前方側の面に取り付けられ、可動シェード80を回動させるために水平方向に移動する移動軸94を有する動力部93と、を備えている。
本実施形態では、動力部93としてソレノイドを用いており、ソレノイドのプランジャが移動軸94になっている。
なお、動力部93はソレノイドに限定される必要はなく、移動軸94を以降で説明するのと同様に移動させるものであればよい。
そして、移動軸94には、係合溝94aが形成されたおり、動力伝達部70は、その係合溝94aと可動シェード80(図8参照)の係合部81(図8参照)の係合孔81aとに係合されている。
このように、動力伝達部70が可動シェード80と動力部93の移動軸94の間に介在し、移動軸94の水平方向への移動力を可動シェード80の前後方向への回動力として伝達するようになっている。
図6は可動シェード80及び軸部90等の一部の部材の図示を省略した可動シェード部60の一部側面図であり、図6(a)は動力伝達部70の通常の姿勢の状態を示す図であり、図6(b)は動力伝達部70が傾いた姿勢となったときの状態を示す図である。
なお、図6は図5に示した移動軸94の係合溝94aの位置で可動シェード部60を前後方向に切断し、可動シェード部60の横側から見た側面図になっている。
図7は動力伝達部70を示す図であり、図7(a)は動力伝達部70の斜視図であり、図7(b)は動力伝達部70の側面図である。
より具体的に、図6及び図7を参照しながら動力伝達部70について説明すると、動力伝達部70は、中間部に設けられた軸受部71を備えており、軸受部71は、前後方向に直交する水平方向に回動可能にブラケット61の後方側の面から前後方向に沿って後方側に延在する支持軸64に支持されている。
また、動力伝達部70は、軸受部71から可動シェード80(図5参照)側に向かい、可動シェード80(図5参照)の係合部81(図5参照)の係合孔81a(図5参照)に係合される第1アーム部72と、軸受部71から移動軸94側に向かい、係合溝94aに摺動可能に係合する係合部74を有する第2アーム部73と、を備えている。
より詳細には、動力伝達部70は、剛性のあるワイヤを曲げ加工することで形成されており、中間部に支持軸64を挿入するループを形成するようにループ状に曲げられた部分からなる軸受部71と、先端側が係合孔81a(図5参照)に対してほぼ水平方向に挿入されるように若干の曲げが施されているものの、軸受部71からほぼ直線状に可動シェード80に向かうように設けられた第1アーム部72と、を備えている。
また、動力伝達部70は、図6(a)に示すように、通常の前後方向に傾いていない姿勢の状態のときに、軸受部71から鉛直方向下側に延在した後、鉛直方向の位置で見て移動軸94の中央より鉛直方向下側まで延びるように前方斜め下側に延在し、その後、係合溝94aの上側に向かって延在する係合部74が形成された第2アーム部73を備えており、第2アーム部73は、軸受部71から鉛直方向下側に一旦迂回するようにして移動軸94に向かうようになっている。
なお、ブラケット61は、図5に示すように、動力伝達部70の第2アーム部73の係合部74(図6及び図7参照)を前方側に位置させるように導出する開口として形成された導出部61bを有しており、導出部61bは、動力部93の移動軸94の移動に伴う第2アーム部73の動きを阻害しない大きさに形成されている。
ただし、導出部61bはブラケット61に形成した開口に限定される必要はなく、導出部61bはブラケット61に形成した切欠きであってもよい。
そして、第2アーム部73の先端側に設けられた係合部74は、図6(a)に示すように、通常の前後方向に傾いていない姿勢の状態のときに、係合溝94aに係合し、前後方向に延びる最も先端側の第1係合部74aと、係合溝94aに係合し、第1係合部74aに対して屈曲するように繋がったほぼ直線状の第2係合部74bと、を備えている。
なお、本実施形態では、第1係合部74aの最先端部を上側にカールさせているが、これは必須の要件ではなく、このカールしている部分を省略してほぼ直線状の形状としてもよい。
次に、可動シェード80を第1位置と第2位置の間で切り替えるときの状態等を説明しながら、より詳細な構成について説明を行う。
本実施形態では、動力部93にソレノイドを使用しているのでソレノイドに電力を供給すると、移動軸94が動力部93に引っ込む方向に移動し、電力の供給を止めると移動軸94が動力部93から出っ張る方向に移動する。
つまり、動力部93に電力を供給して動力部93を駆動させるか否かによって、移動軸94は水平方向に移動する。
そして、図5に示す状態は、動力部93を駆動させていないときの状態になっており、このときには、可動シェード80を前方側に付勢するねじりコイルばね85の付勢力によって可動シェード80が前方側に回動し、可動シェード80の前方側回動規制部82aがブラケット61の前方側の面に当接することで、可動シェード80が光源20からの光の一部を遮光するように立ち上がった状態となる第2位置に正確に位置する。
このように、可動シェード80が第2位置に位置しているときには、動力伝達部70は、図6(a)に示す前後方向に傾いていない姿勢の状態になっており、第1係合部74a及び第2係合部74bの両方が移動軸94の外周に形成された係合溝94aに嵌まり込み係合された状態になっている。
なお、本実施形態では、係合溝94aが移動軸94の外周を一周する溝として形成されたものになっているが、係合溝94aは、移動軸94の外周のうちの必要な範囲にだけ形成するようにしてもよい。
一方、動力部93に電力を供給し、動力部93を駆動させた状態にすると、上述したように、移動軸94が動力部93側に移動する。
そうすると、移動軸94の動力部93側への移動に伴って、第2アーム部73が動力部93側に引き寄せられるため、動力伝達部70が軸受部71を中心に水平方向に回動し、第1アーム部72が鉛直方向上側に移動する。
このように、第1アーム部72が鉛直方向上側に移動すると、可動シェード80の係合部81を上側に押し上げる力が働き、可動シェード80が軸部90の周りを回るように前後方向に回動して、光源20からの光を遮光しない倒れた状態である第1位置に位置するように位置が切り替わる。
この場合にも、動力伝達部70の基本的な動きは、軸受部71を中心とした水平方向の回動となるため、図6(a)に示す前後方向に傾いていない姿勢の状態が保たれている。
しかしながら、軸受部71を中心に、動力伝達部70が水平方向にスムーズに回動するように、軸受部71は支持軸64に対していくらかのガタを許すように係合されているため、車両102の振動等によって、そのガタが許された範囲で、図6(b)に示すように、動力伝達部70が前後方向に回動する場合がある(矢印S参照)。
そうすると、第1係合部74aが係合溝94aから外れ、第1係合部74aだけで係合溝94aに係合させている場合には、動力伝達部70が移動軸94に係合しない状態となってしまい動作不良を起すことになるが、本実施形態の場合、依然として、第2係合部74bが係合溝94aに係合しているため、動作不良の発生を抑制することができる。
なお、動力伝達部70が移動軸94に係合しない状態を避けるだけであれば、第1係合部74aを省略して第2係合部74bだけとすることも可能である。
しかしながら、近年、車両用灯具の小型化が求められているため、駆動力の大きい大型の動力部93を用いることは好ましくないため、動力部93の移動軸94の駆動時の負荷を軽減することが重要であり、小さい負荷で動力伝達部70を水平方向に回動させるためには、その回動の中心軸と平行な第1係合部74aのほうが、動力部93に負荷をかけずに動力伝達部70を回動させることができる。
したがって、第2係合部74bだけでなく、第1係合部74aを設けるようにして、動力部93に負荷をかけずに動力伝達部70を回動させることができるようにしておくことが好ましい。
次に、可動シェード80についてより詳細に説明する。
図8は可動シェード80を示す斜視図であり、図8(a)は可動シェード80の前方側を主に見た斜視図であり、図8(b)は可動シェード80の主に後方側を見た斜視図である。
また、図9は可動シェード80を折り曲げ成形する前の状態を示す展開図であり、可動シェード80の後方側から見た展開図になっている。
なお、図9において、点線で示す部分は、折り曲げが行われる位置を示している。
さらに、図10は可動シェード80を横から見た側面図であり、図10(a)は可動シェード80の左右中央で切断したときの図であり、図10(b)は図10(a)の丸囲み部分Dの拡大図である。
図8に示すように、可動シェード80は、カットオフラインを形成する形状とされた上端UET1を有する本体部80Aと、本体部80Aの鉛直方向下側で繋がった補助部80Bと、を備えている。
本体部80Aは、図9の矢印Y1のように、後方側に折り曲げるようにして本体部80Aの左右に形成され、前後方向に回動可能に支持する回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82bを有する一対の腕部82と、図9の矢印Y2のように、後方側に折り曲げるようにして本体部80Aの左右中央側に形成され、動力伝達部70の第1アーム部72の先端側が係合される係合孔81aを有する係合部81と、を備えている。
そして、腕部82には、可動シェード80が前方側に回動したときに、ブラケット61の前方側の面に当接して前方側への回動を規制し、可動シェード80を光源20からの光の一部を遮光するように立ち上がった状態となる第2位置に位置させる前方側回動規制部82aが、それぞれ設けられている。
なお、前方側回動規制部82aは内側に折り曲げられ、ブラケット61の前方側の面に当接する面積が大きくなるようにされている。
一方、腕部82の一方には、可動シェード80が後方側に回動したときに、ブラケット61の後方側の面に当接して後方側への回動を規制する後方側回動規制部82cが設けられている。
この後方側回動規制部82cも内側に折り曲げられ、ブラケット61の後方側の面に当接する面積が大きくなるようにされている。
なお、後方側回動規制部82cは、後方側に可動シェード80が第1位置の位置よりも更に回動したときに、ブラケット61の後方側の面に当接するように設計されており、第1位置に規制するものにはなっていない。
これは、振動等によって、後方側に可動シェード80が大きく回動して、可動シェード80の下側が光源20からの光を遮る状態となるのを抑制するためのストッパとしての役目を果たせればよいためであり、通常は、移動軸94の動きだけで可動シェード80は第1位置に位置するようになっている。
一方、補助部80Bは、図5及び図10に示す可動シェード80が第2位置に位置する状態で見たときに、図10に示すように、本体部80Aよりも後方側であって、少なくとも一部が回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)よりも本体部80A側に位置する下部80B1と、下部80B1から折れ曲がり、回動中心軸よりも鉛直方向上側の位置を通って、回動中心軸よりも本体部80Aから離間するように後方側に延在する中間部80B2と、中間部80B2から折れ曲がり、鉛直方向上側に延在する上部80B3と、を備えており、上部80B3は、カットオフラインを形成する形状とされた上端UET2を有している。
上部80B3は、図8(b)及び図10(a)に示すように、中央側が前後方向にほぼ直交し鉛直方向にほぼ平行な中央部80B3aと、その中央部80B3aから前方側に近づくように折り曲げられた左右一対の側部80B3bと、を備えている。
また、補助部80Bが図5及び図10に示す可動シェード80が第2位置に位置するときに、少なくとも回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)よりも鉛直方向下側の部分(下部80B1参照)が、本体部80A側に位置するように本体部80A側に折り返されており、本実施形態では、下部80B1は本体部80Aにほぼ密着するように折り返されている。
例えば、本体部80Aの上側に上部80B3と同様の部分をかしめ等で固定すると、回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)よりも上側の本体部80Aの重量が大きくなるため、回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)に対する重量バランスが悪くなる。
しかしながら、本実施形態のように、上部80B3が補助部80Bに設けられ、本体部80Aに対して鉛直方向下側だけで補助部80Bを繋げるようにすれば、その補助部80Bの重量が本体部80Aの下側にかかることになるため、比較的上側が重くなる本体部80Aの重量の不均一さを解消することができ、回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)に対する重量バランスをよくすることができる。
しかも、下部80B1が回動中心軸(図10(a)の回動中心軸となる軸部90が挿入される軸孔82b参照)よりも本体部80A側に位置するように本体部80A側に折り返されていることにより、回動するときの回転モーメントを小さくできるため、回動させるときに、動力部93にかかる負荷を小さくすることができる。
したがって、可動シェード80の回動にかかる力を低減した車両用灯具とすることができる。
なお、本実施形態では、分光色がカットオフライン近傍に現れ難いようにするために、カットオフラインを形成する形状とされた上端UET2を有する上部80B3を設けるようにしているが、小さい負荷で回動を行うと言う視点で見れば、中間部80B2及び上部80B3を省略するようにしてもよい。
また、回動するときの回転モーメントを小さくできるため、可動シェード80を前方側に付勢するねじりコイルばね85(図5参照)の付勢力を小さくすることが可能であり、回動のときに、動力部93にかかる負荷を、より一層、軽減することが可能である。
さらに、本実施形態のように、一枚の板材を折り曲げ加工することで可動シェード80を作製する場合、加工精度が高くなるため、先行技術文献のように、かしめ等によって、本実施形態における上部80B3に対応する部分を設ける場合に比べ、上部80B3の位置制度が高くできる。
したがって、上部80B3の位置ズレによって生じるグレア光の発生を効果的に抑制することができる。
ところで、図10を見るとわかるように、可動シェード80が第2位置に位置する状態、つまり、光源20からの光の一部を遮光する状態のときには、上部80B3の上端UET2は、水平面となるようになっており、上部80B3の上端UET2の厚みが厚いと、その上端UET2の面で反射された光によって、グレア光が発生するおそれがある。
特に、本実施形態では、一枚の板材を折り曲げ加工することで可動シェード80が作製されているため、車両の振動等の影響を受けない程度の剛性が得られる基本肉厚の板材を用いることになり、上部80B3の上端UET2の厚みが厚くなる傾向にある。
なお、この剛性に関しては、本実施形態のように、本体部80Aに下部80B1をほぼ密着させるようにすることで高めることができるため、下部80B1は本体部80Aにほぼ密着させるように折り返されていることが好ましい。
そこで、図10(b)に示すように、上部80B3の上端UET2のカットオフラインを形成する部分の厚みが、可動シェード80の基本肉厚よりも薄くなるようにして(T1の領域参照)、上部80B3の中間部80B2側の肉厚よりも薄いものとされている。
したがって、上部80B3の上端UET2で反射される光を抑制することができ、グレア光の発生を抑制することができる。
なお、シェードの上端で反射される光によってグレア光が発生する問題は、可動シェードに限定された問題ではないので、可動しないシェードにおいてもシェードの基本肉厚よりも上端を薄くすることが好ましい。
一方、本体部80Aは、図10を見るとわかるように、可動シェード80が第2位置に位置する状態、つまり、光源20からの光の一部を遮光する状態のときに、後方側に傾斜した姿勢となる。
このため、本体部80Aの上端UET1の前方側のエッジが最も上側に位置するので、上部80B3の上端UET2のように肉厚を薄くする必要はないが、本体部80Aの上端UET1においても薄肉化が求められる場合には、上部80B3の上端UET2のように基本肉厚よりも薄くなるようにしてもよい。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 灯具ユニット
20 光源
30 ヒートシンク
30a ベース部
30b 放熱フィン
30c 取付部
31 ネジ固定孔
31a ネジ
32 位置決めピン
40 リフレクタ
50 レンズ
50a 出射面
50b 入射面
51 フランジ部
52 レンズホルダ
53 レンズ固定部
53a 周縁部
53b 狭持片
54 取付部
54a ネジ孔
54b 位置決め孔
60 可動シェード部
61 ブラケット
61a フランジ部
61b 導出部
62 位置決め孔
63 ネジ孔
64 支持軸
70 動力伝達部
71 軸受部
72 第1アーム部
73 第2アーム部
74 係合部
74a 第1係合部
74b 第2係合部
80 可動シェード
80A 本体部
80B 補助部
80B1 下部
80B2 中間部
80B3 上部
80B3a 中央部
80B3b 側部
81 係合部
81a 係合孔
82 腕部
82a 前方側回動規制部
82b 軸孔
82c 後方側回動規制部
85 ねじりコイルばね
90 軸部
93 動力部
94 移動軸
94a 係合溝
101L、101R 車両用前照灯
102 車両
UET1 上端
UET2 上端

Claims (6)

  1. 光源と可動シェード部とを備えている車両用灯具であって、
    前記可動シェード部は、回動中心軸を中心に前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と、前記第1位置よりも立ち上がった姿勢となり、一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードを備え、
    前記可動シェードは、
    カットオフラインを形成する形状とされた上端を有する本体部と、
    前記本体部の鉛直方向下側で繋がった補助部と、を備え、
    前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置するときに、少なくとも前記回動中心軸よりも鉛直方向下側の部分が前記本体部側に位置するように前記本体部側に折り返されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置する状態で見たときに、
    前記本体部よりも後方側であって、少なくとも一部が前記回動中心軸よりも前記本体部側に位置する下部と、
    前記下部から折れ曲がり、前記回動中心軸よりも鉛直方向上側の位置を通って、前記回動中心軸よりも前記本体部から離間するように延在する中間部と、
    前記中間部から折れ曲がり、鉛直方向上側に延在する上部と、を備え、
    前記上部は、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記下部が、前記本体部にほぼ密着していることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記上部の上端のカットオフラインを形成する部分の厚みが、前記上部の前記中間部側の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記可動シェード部は、前記可動シェードを取り付けるブラケットを備え、
    前記可動シェードは、前後方向に支持する前記回動中心軸となる軸部を介して前記ブラケットの上側に取り付けられており、
    前記可動シェードは、
    前方側に回動したときに、前記ブラケットの前方側の面に当接して前方側への回動を規制し、前記可動シェードを前記第2位置に位置させる前方側回動規制部と、
    後方側に回動したときに、前記ブラケットの後方側の面に当接して後方側への回動を規制する後方側回動規制部と、を備えている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記可動シェード部は、
    前記ブラケットに取り付けられ、前記可動シェードを回動させるために水平方向に移動する移動軸を有する動力部と、
    前記ブラケットに水平方向に回動可能に取り付けられ、前記可動シェードと前記移動軸の間に介在して前記移動軸の移動力を前記可動シェードの回動力として伝達する動力伝達部と、を備えている請求項5に記載の車両用灯具。
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