JP6848466B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
(1)本発明の車両用灯具は、光源と可動シェード部とを備えている車両用灯具であって、前記可動シェード部は、回動中心軸を中心に前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と、前記第1位置よりも立ち上がった姿勢となり、一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードを備え、前記可動シェードは、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有する本体部と、前記本体部の鉛直方向下側で繋がった補助部と、を備え、前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置するときに、少なくとも前記回動中心軸よりも鉛直方向下側の部分が前記本体部側に位置するように前記本体部側に折り返されている。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
なお、図4は図を見やすくするために断面部分に位置するものだけを記載し、断面より奥側に見える部分についての記載を省略している。
光源20は、基板上に発光チップが設けられた半導体型の光源であり、本実施形態ではLEDを用いている。
基板に用いられる発光チップの形状や個数は特に限定されるものではなく、例えば、正方形状の発光チップを複数横に並べるように基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよく、長方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよい。
また、正方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して正方形状の発光面を形成するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、LEDを用いる場合を示しているが、LDやEL(有機EL)等の半導体型の光源を用いるようにしてもよい。
ヒートシンク30は、図4に示すように、光源20を配置するベース部30aと、ベース部30aから鉛直方向下側に延びて車両前後方向に並ぶように設けられた複数の放熱フィン30bと、図3に示すように、ベース部30a及び放熱フィン30bよりも前方側に位置し、水平方向左右に設けられた可動シェード部60やレンズホルダ52を取り付ける取付部30cと、を備えている。
また、取付部30cは、水平方向で左右一対の2つの位置決めピン32が設けられている。
リフレクタ40は、図4に示すように、光源20上を半ドーム状に覆うようにヒートシンク30のベース部30a上に設けられ、光源20からの光を所定の配光パターンを形成するように前方側に反射する。
レンズ50は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びガラス等の透明な材料で形成される。
本実施形態では、レンズ50として、正面視がほぼ円形の非球面レンズを用いており、図4に示すように、レンズ50は、光を出射する前方側に突出した曲面からなる出射面50aと、光が入射するほぼ平坦な入射面50bと、を備えている。
ただし、レンズ50は非球面レンズに限定される必要はなく、非球面レンズ以外のレンズであってもよい。
また、レンズ50は、図4に示すように、外周部にレンズホルダ52に挟持されるフランジ部51を備えている。
レンズホルダ52は、レンズ50とヒートシンク30の間に介在して、レンズ50をヒートシンク30に取り付けるための部材である。
このためレンズホルダ52は、レンズ50を固定するための円筒状のレンズ固定部53と、レンズ固定部53のヒートシンク30側に設けられたヒートシンク30に取り付けるための取付部54と、を備えている。
そして、取付部54は、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた4つのネジ固定孔31に対応するネジ孔54aと、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた2つの位置決めピン32に対応する位置決め孔54bと、を備えている。
図5は可動シェード部60の斜視図であり、後述する可動シェード80が光源20からの光の一部を遮光する第2位置に位置する状態を示したものになっている。
なお、動力部93はソレノイドに限定される必要はなく、移動軸94を以降で説明するのと同様に移動させるものであればよい。
そして、移動軸94には、係合溝94aが形成されたおり、動力伝達部70は、その係合溝94aと可動シェード80(図8参照)の係合部81(図8参照)の係合孔81aとに係合されている。
より具体的に、図6及び図7を参照しながら動力伝達部70について説明すると、動力伝達部70は、中間部に設けられた軸受部71を備えており、軸受部71は、前後方向に直交する水平方向に回動可能にブラケット61の後方側の面から前後方向に沿って後方側に延在する支持軸64に支持されている。
ただし、導出部61bはブラケット61に形成した開口に限定される必要はなく、導出部61bはブラケット61に形成した切欠きであってもよい。
本実施形態では、動力部93にソレノイドを使用しているのでソレノイドに電力を供給すると、移動軸94が動力部93に引っ込む方向に移動し、電力の供給を止めると移動軸94が動力部93から出っ張る方向に移動する。
つまり、動力部93に電力を供給して動力部93を駆動させるか否かによって、移動軸94は水平方向に移動する。
そうすると、移動軸94の動力部93側への移動に伴って、第2アーム部73が動力部93側に引き寄せられるため、動力伝達部70が軸受部71を中心に水平方向に回動し、第1アーム部72が鉛直方向上側に移動する。
この場合にも、動力伝達部70の基本的な動きは、軸受部71を中心とした水平方向の回動となるため、図6(a)に示す前後方向に傾いていない姿勢の状態が保たれている。
しかしながら、近年、車両用灯具の小型化が求められているため、駆動力の大きい大型の動力部93を用いることは好ましくないため、動力部93の移動軸94の駆動時の負荷を軽減することが重要であり、小さい負荷で動力伝達部70を水平方向に回動させるためには、その回動の中心軸と平行な第1係合部74aのほうが、動力部93に負荷をかけずに動力伝達部70を回動させることができる。
図8は可動シェード80を示す斜視図であり、図8(a)は可動シェード80の前方側を主に見た斜視図であり、図8(b)は可動シェード80の主に後方側を見た斜視図である。
なお、図9において、点線で示す部分は、折り曲げが行われる位置を示している。
なお、前方側回動規制部82aは内側に折り曲げられ、ブラケット61の前方側の面に当接する面積が大きくなるようにされている。
この後方側回動規制部82cも内側に折り曲げられ、ブラケット61の後方側の面に当接する面積が大きくなるようにされている。
なお、本実施形態では、分光色がカットオフライン近傍に現れ難いようにするために、カットオフラインを形成する形状とされた上端UET2を有する上部80B3を設けるようにしているが、小さい負荷で回動を行うと言う視点で見れば、中間部80B2及び上部80B3を省略するようにしてもよい。
したがって、上部80B3の位置ズレによって生じるグレア光の発生を効果的に抑制することができる。
したがって、上部80B3の上端UET2で反射される光を抑制することができ、グレア光の発生を抑制することができる。
20 光源
30 ヒートシンク
30a ベース部
30b 放熱フィン
30c 取付部
31 ネジ固定孔
31a ネジ
32 位置決めピン
40 リフレクタ
50 レンズ
50a 出射面
50b 入射面
51 フランジ部
52 レンズホルダ
53 レンズ固定部
53a 周縁部
53b 狭持片
54 取付部
54a ネジ孔
54b 位置決め孔
60 可動シェード部
61 ブラケット
61a フランジ部
61b 導出部
62 位置決め孔
63 ネジ孔
64 支持軸
70 動力伝達部
71 軸受部
72 第1アーム部
73 第2アーム部
74 係合部
74a 第1係合部
74b 第2係合部
80 可動シェード
80A 本体部
80B 補助部
80B1 下部
80B2 中間部
80B3 上部
80B3a 中央部
80B3b 側部
81 係合部
81a 係合孔
82 腕部
82a 前方側回動規制部
82b 軸孔
82c 後方側回動規制部
85 ねじりコイルばね
90 軸部
93 動力部
94 移動軸
94a 係合溝
101L、101R 車両用前照灯
102 車両
UET1 上端
UET2 上端
Claims (6)
- 光源と可動シェード部とを備えている車両用灯具であって、
前記可動シェード部は、回動中心軸を中心に前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と、前記第1位置よりも立ち上がった姿勢となり、一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードを備え、
前記可動シェードは、
カットオフラインを形成する形状とされた上端を有する本体部と、
前記本体部の鉛直方向下側で繋がった補助部と、を備え、
前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置するときに、少なくとも前記回動中心軸よりも鉛直方向下側の部分が前記本体部側に位置するように前記本体部側に折り返されていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記補助部は、前記可動シェードが前記第2位置に位置する状態で見たときに、
前記本体部よりも後方側であって、少なくとも一部が前記回動中心軸よりも前記本体部側に位置する下部と、
前記下部から折れ曲がり、前記回動中心軸よりも鉛直方向上側の位置を通って、前記回動中心軸よりも前記本体部から離間するように延在する中間部と、
前記中間部から折れ曲がり、鉛直方向上側に延在する上部と、を備え、
前記上部は、カットオフラインを形成する形状とされた上端を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記下部が、前記本体部にほぼ密着していることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
- 前記上部の上端のカットオフラインを形成する部分の厚みが、前記上部の前記中間部側の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用灯具。
- 前記可動シェード部は、前記可動シェードを取り付けるブラケットを備え、
前記可動シェードは、前後方向に支持する前記回動中心軸となる軸部を介して前記ブラケットの上側に取り付けられており、
前記可動シェードは、
前方側に回動したときに、前記ブラケットの前方側の面に当接して前方側への回動を規制し、前記可動シェードを前記第2位置に位置させる前方側回動規制部と、
後方側に回動したときに、前記ブラケットの後方側の面に当接して後方側への回動を規制する後方側回動規制部と、を備えている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記可動シェード部は、
前記ブラケットに取り付けられ、前記可動シェードを回動させるために水平方向に移動する移動軸を有する動力部と、
前記ブラケットに水平方向に回動可能に取り付けられ、前記可動シェードと前記移動軸の間に介在して前記移動軸の移動力を前記可動シェードの回動力として伝達する動力伝達部と、を備えている請求項5に記載の車両用灯具。
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