JP6907550B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
そして、リンク部材は、駆動機構側となる先端部がΩ形状の第2の結合部に形成されており、リンク部材と駆動機構との結合は、そのΩ形状の第2の結合部を駆動機構の出力軸(以下、移動軸ともいう)に結合することで行われている。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と、可動シェード部と、を備え、前記可動シェード部は、前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードと、前記可動シェードを回動させるために水平方向に移動する移動軸を有する動力部と、前記可動シェードと前記動力部の間に介在し、前記移動軸の移動力を前記可動シェードの回動力として伝達する動力伝達部と、を備え、前記移動軸は、外周に前記動力伝達部が係合する係合溝を有し、前記動力伝達部は、中間部に設けられ、前後方向に直交する水平方向に回動可能に支持される軸受部と、前記軸受部から前記可動シェード側に向かい、前記可動シェードに係合される第1アーム部と、前記軸受部から前記移動軸側に向かい、前記係合溝に摺動可能に係合する係合部を有する第2アーム部と、を備え、前記係合部は、前記係合溝に係合し、前後方向に延びる第1係合部と、前記係合溝に係合し、前記第1係合部に対して屈曲するように繋がったほぼ直線状の第2係合部と、を備えている。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
なお、図4は図を見やすくするために断面部分に位置するものだけを記載し、断面より奥側に見える部分についての記載を省略している。
光源20は、基板上に発光チップが設けられた半導体型の光源であり、本実施形態ではLEDを用いている。
基板に用いられる発光チップの形状や個数は特に限定されるものではなく、例えば、正方形状の発光チップを複数横に並べるように基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよく、長方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して長方形状の発光面を形成してもよい。
また、正方形状の発光チップを1つだけ基板上に配置して正方形状の発光面を形成するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、LEDを用いる場合を示しているが、LDやEL(有機EL)等の半導体型の光源を用いるようにしてもよい。
ヒートシンク30は、図4に示すように、光源20を配置するベース部30aと、ベース部30aから鉛直方向下側に延びて車両前後方向に並ぶように設けられた複数の放熱フィン30bと、図3に示すように、ベース部30a及び放熱フィン30bよりも前方側に位置し、水平方向左右に設けられた可動シェード部60やレンズホルダ52を取り付ける取付部30cと、を備えている。
また、取付部30cは、水平方向で左右一対の2つの位置決めピン32が設けられている。
リフレクタ40は、図4に示すように、光源20上を半ドーム状に覆うようにヒートシンク30のベース部30a上に設けられ、光源20からの光を所定の配光パターンを形成するように前方側に反射する。
レンズ50は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びガラス等の透明な材料で形成される。
本実施形態では、レンズ50として、正面視がほぼ円形の非球面レンズを用いており、図4に示すように、レンズ50は、光を出射する前方側に突出した曲面からなる出射面50aと、光が入射するほぼ平坦な入射面50bと、を備えている。
ただし、レンズ50は非球面レンズに限定される必要はなく、非球面レンズ以外のレンズであってもよい。
また、レンズ50は、図4に示すように、外周部にレンズホルダ52に挟持されるフランジ部51を備えている。
レンズホルダ52は、レンズ50とヒートシンク30の間に介在して、レンズ50をヒートシンク30に取り付けるための部材である。
このためレンズホルダ52は、レンズ50を固定するための円筒状のレンズ固定部53と、レンズ固定部53のヒートシンク30側に設けられたヒートシンク30に取り付けるための取付部54と、を備えている。
そして、取付部54は、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた4つのネジ固定孔31に対応するネジ孔54aと、ヒートシンク30の取付部30cに設けられた2つの位置決めピン32に対応する位置決め孔54bと、を備えている。
図5は可動シェード部60の斜視図であり、図6は可動シェード部60の断面斜視図である。
なお、図5及び図6は後述する可動シェード80が光源20からの光の一部を遮光する第2位置に位置する状態を示したものになっており、図6は後述する移動軸94の外周に形成された係合溝94aのところで前後方向に沿って切断した断面図になっている。
例えば、可動シェード80と軸部90を一体にして、代わりに、その軸部90を回転可能にブラケット61の上側に取り付けるようにしてもよい。
ただし、導出部61bはブラケット61に形成した開口に限定される必要はなく、導出部61bはブラケット61に形成した切欠きであってもよい。
本実施形態では、動力部93にソレノイドを使用しているのでソレノイドに電力を供給すると、移動軸94が動力部93に引っ込む方向に移動し、電力の供給を止めると移動軸94が動力部93から出っ張る方向に移動する。
つまり、動力部93に電力を供給して動力部93を駆動させるか否かによって、移動軸94は水平方向に移動する。
そうすると、図6に示すように、移動軸94の動力部93側への移動に伴って、第2アーム部73が動力部93側に引き寄せられるため、動力伝達部70が軸受部71を中心に矢印Rのように、水平方向に回動し、第1アーム部72が鉛直方向上側に移動する。
この場合にも、動力伝達部70の基本的な動きは、軸受部71を中心とした水平方向の回動(図6の矢印R参照)となるため、動力伝達部70は、図7(a)に示す前後方向に傾いていない姿勢の状態が保たれている。
しかしながら、近年、車両用灯具の小型化が求められているため、駆動力の大きい大型の動力部93を用いることは好ましくないため、動力部93の移動軸94の駆動時の負荷を軽減することが重要であり、小さい負荷で動力伝達部70を水平方向に回動させるためには、その回動の中心軸と平行な第1係合部74aのほうが、動力部93に負荷をかけずに動力伝達部70を回動させることができる。
つまり、大きく姿勢を崩さずにスムーズに係合溝94a上を摺動できるように形成されていることが好ましい。
20 光源
30 ヒートシンク
30a ベース部
30b 放熱フィン
30c 取付部
31 ネジ固定孔
31a ネジ
32 位置決めピン
40 リフレクタ
50 レンズ
50a 出射面
50b 入射面
51 フランジ部
52 レンズホルダ
53 レンズ固定部
53a 周縁部
53b 狭持片
54 取付部
54a ネジ孔
54b 位置決め孔
60 可動シェード部
61 ブラケット
61a フランジ部
61b 導出部
62 位置決め孔
63 ネジ孔
64 支持軸
70 動力伝達部
71 軸受部
72 第1アーム部
73 第2アーム部
74 係合部
74a 第1係合部
74b 第2係合部
80 可動シェード
81 係合部
81a 係合孔
82 回動規制部
85 ねじりコイルばね
90 軸部
93 動力部
94 移動軸
94a 係合溝
101L、101R 車両用前照灯
102 車両
A 範囲
D1 距離
D2 直径
L1 基準線
L2 線
O 回動支点
P 中心点
θ 角度
Claims (6)
- 光源と、
可動シェード部と、を備え、
前記可動シェード部は、
前後方向に回動し、前記光源からの光を遮光しない第1位置と一部の前記光を遮光する第2位置に切り替え可能な可動シェードと、
前記可動シェードを回動させるために水平方向に移動する移動軸を有する動力部と、
前記可動シェードと前記動力部の間に介在し、前記移動軸の移動力を前記可動シェードの回動力として伝達する動力伝達部と、を備え、
前記移動軸は、外周に前記動力伝達部が係合する係合溝を有し、
前記動力伝達部は、
中間部に設けられ、前後方向に直交する水平方向に回動可能に支持される軸受部と、
前記軸受部から前記可動シェード側に向かい、前記可動シェードに係合される第1アーム部と、
前記軸受部から前記移動軸側に向かい、前記係合溝に摺動可能に係合する係合部を有する第2アーム部と、を備え、
前記係合部は、
前記係合溝に係合し、前後方向に延びる第1係合部と、
前記係合溝に係合し、前記第1係合部に対して屈曲するように繋がったほぼ直線状の第2係合部と、を備え、
前記第2係合部は、前記可動シェード部を横から見た側面視で、前記動力伝達部が前後方向に回動するときの回動支点と前記移動軸の断面の中心点を結ぶ直線を基準線とすると、前記基準線と交わる交点よりも前記第1係合部から離れた側の前記第2係合部の部分と前記基準線との成す前記回動支点側の角度が80度以上110度以下であり、
前記可動シェードが前記第2位置に位置しているとき、前記第1係合部及び前記第2係合部の両方が前記係合溝に係合し、
前記可動シェードが前記第1位置に位置しているとき、前記第2係合部のみが前記係合溝に係合することを特徴とする車両用灯具。 - 前記第2係合部は、前記動力伝達部が前後方向に回動するのに応じて前記係合溝に沿って摺動するときに、前記係合溝から外れない長さを有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記可動シェード部は、前記可動シェード、前記動力部及び前記動力伝達部が設けられるブラケットを備え、
前記ブラケットは、前後方向に沿って延在し、前記軸受部を回動可能に支持する支持軸を備え、
前記可動シェード部を横から見た側面視で、前記支持軸に支持された前記軸受部を見たときに、前記回動支点が、前記軸受部のほぼ中央の位置に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。 - 前記可動シェードは、前後方向に回動可能に支持する軸部を介して前記ブラケットの上側に取り付けられており、
前記動力部は、前記ブラケットの前方側の面に取り付けられており、
前記支持軸は、前記ブラケットの後方側の面から前後方向に沿って後方側に延在しており、
前記ブラケットは、前記動力伝達部の前記第2アーム部の前記係合部を前方側に位置させるように導出する導出部を有し、
前記導出部は、前記動力部の前記移動軸の移動に伴う前記第2アーム部の動きを阻害しないように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。 - 前記係合溝は、前記動力伝達部の断面直径の1.1倍以上1.5倍以下の幅を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
- 前記動力伝達部は、ワイヤで形成されており、
前記軸受部は、前記ワイヤがループ状に曲げられた部分であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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JP2017008393A JP6907550B2 (ja) | 2017-01-20 | 2017-01-20 | 車両用灯具 |
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