JP5545073B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ、本体を天井内に格納した状態と、天井面から突出させた状態の両方で首振り可能にした照明器具を提供することを目的とする。
図1は実施の形態に係る照明器具を示す正面図であり、図2は照明器具を示す縦断面図であり、図3は照明器具を示す底面図である。図4は照明器具の分解斜視図を前方左側から示す図であり、図5は照明器具の分解斜視図を後方右側から示す図である。図6は、フードを示す斜視図である。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向は、図1に示す照明器具を正面側から見た方向に従うものとする。
照明器具1は、天井2に設けた円形の埋込穴2Aに埋め込まれるダウンライト等の照明器具であり、図1〜図5に示すように、大別して、埋込穴2Aに固定される枠体10と、枠体10内に配置される本体20と、本体20を支持する本体支持体30とを備えて構成されている。
内枠12は、下面開放型の大略椀状に形成されており、外枠11に対し水平方向(埋込穴2Aの周方向)に回動自在に構成されている。内枠12には、本体20の上部が挿通されるとともに本体20の首振りを許容する首振り許容孔14が形成されている。首振り許容孔14は、内枠12の頂部から延出し、その下端14Aは外枠11近傍に形成されている。また、内枠12には、首振り許容孔14に対向して切り欠き部15が形成されており、この切り欠き部15に、本体20の首振り角度を調整するためのラチェット機構40が配置されている。
さらに、内枠12には、首振り許容孔14及び切り欠き部15に直交するように、一対のねじ孔16(図11参照)が形成され、各ねじ孔16に、本体支持体30を回動自在に支持するねじ17が螺合される。このねじ17が本体支持体30の回転軸Cとなる。
反射鏡22は、例えばアルミニウム等の高反射率を有する金属材をプレス成形等により下面開放型の大略椀状に形成して構成され、その内面には、略回転放物面形状の反射面22Aが形成されている。この反射鏡22の下端開放面側からランプ21を挿入することで、反射鏡22がランプ21に挿着され、反射鏡22はフード23に支持されている。
フード23は、円筒状の下端部24と、この下端部24から略円錐状に延出する中間部25とを連結するとともに、中間部25に楕円筒状の上端部26を一体形成して構成されている。フード23は、図2及び図6に示すように、上端部26の短軸S1が本体20の首振り方向(図2では、左右方向)に一致するように配置されている。フード23の上端部26には、本体支持体30に支持される一対の支持片27が一体に設けられ、支持片27の先端にはそれぞれねじ穴27Aが形成されている。
アングル部31の内側には、ランプ21が装着されるソケット部(装着部)33が配置されており、このソケット部33は、ランプ21に電気的に接続されるソケット34と、このソケット34をアングル部31に支持するソケット金具35とを備えている。ソケット34には、ランプ21に電源を供給する電線36が接続されている。ソケット金具35には、前後一対の固定孔35Aが形成されており、ボルト37を固定孔35Aに挿通するとともに、フード23の支持片27(図6)に形成されたねじ穴27A(図6)に螺合することで、フード23がソケット金具35に固定される。
また、アングル部31の内側には、ソケット金具35をスライドするスライド機構50が設けられている。以下、このスライド機構50について詳細に説明する。
スライド機構50は、図2及び図7に示すように、アングル部31の前面31A及び後面31Bのそれぞれに対向するように設けられている。各スライド機構50は、ソケット金具35を挟んでスライド方向を規定する一対のガイド51と、これら一対のガイド51間に当該ガイド51に沿って複数段(本実施の形態では、7段)形成され、ソケット金具35のスライドの固定位置を規定する一対の丸穴(位置決め部材、溝)52と、丸穴52に係合する一対の係合部53と、係合部53をソケット金具35内に保持する一対の保持溝54とを備えて構成されている。
ソケット金具35は、斜めに形成されたガイド51に沿うように、正面視で平行四辺形に形成されている。ソケット金具35の前部及び後部には、円柱状にくり抜かれた保持溝54が一対ずつ形成されており、ボール55は保持溝54の端部側に配置され、スプリング56は保持溝54の端面54A側に配置される。したがって、ソケット金具35は、片側一対ずつの係合部53によって、すなわち、合計4組のボール55及びスプリング56によって固定位置に固定されることとなる。また、ソケット金具35は、アングル部31の前面31A及び後面31Bに挟持されているため、ソケット金具35とアングル部31との摩擦力、及び、4つのスプリング56の付勢力によって固定される。
図9は、本体20を傾斜させたときの照明器具1を示す縦断面図である。図10〜図12は、本体20を首振りして天井面2Bから突出させたときの照明器具1を示す図である。図13〜図15は、本体20を枠体10に格納した状態で首振りしたときの照明器具1を示す図である。
本体20を引き出す際には、まず、図2に示すように、例えばフード23内に指等を挿入し、フード23にX方向の力を加える。ここで、ソケット金具35は、斜めに形成されたガイド51に沿うように正面視で平行四辺形に形成されており、平行四辺形の一の対角線が一対のガイド51間の距離L(図9参照)よりも短いため、ソケット金具35は一対のガイド51間内でY方向に回転可能である。したがって、フード23にX方向の力が加えられると、ソケット金具35がY方向に回転しようとするので、一対のボール55のうち、一方側(例えば、図2の右側)のボール55がスプリング56の付勢に抗して丸穴52から外れる。これにより、図9に示すように、ソケット金具35が、他方側(例えば、図9の左側)のボール55を中心にして、一対のガイド51間内でY方向に回転し、本体20が枠体10に対して傾斜する。また、ソケット金具35は、斜めに形成されたガイド51に沿うように正面視で平行四辺形に形成されているため、Y方向と反対方向には回転しない。すなわち、ソケット金具35は、その自重により一対のガイド51間でY方向と反対方向に回転してしまうことがないように構成されている。
また、本体20の枠体10に対する傾斜に伴って、一方側のボール55が丸穴52から外れ、ソケット金具35を固定する箇所が4点から2点に減少するので、比較的弱い力で本体20を枠体10から引き出すことができる。図9には、枠体10から引き出した状態の本体20を二点差線で示す。
また、本体20を最大突出量Amaxまで突出しても、ソケット部33が枠体10から突出しないので、電線36等の露出を防止するためにソケット部33の周りを覆う必要がなくなり、温度上昇を抑制できる。
本実施の形態では、図13〜図15に示すように、本体20を最大首振り角度θまで首振りした状態から、本体20を枠体10内に押し入れることもできる。すなわち、本体20は、ラチェット機構40によって調整される全ての首振り角度において、枠体10に遮光されないスライドの固定位置に固定されることが可能である。さらに、内枠12は外枠11に水平回転自在に支持されているため、鉛直方向だけでなく、水平方向にも照射範囲を変更でき、照射方向の自由度が向上する。
さらに、照明器具1は、灯体部60の灯体高さH2が埋込穴2Aの埋込穴径D3の0.9倍以上(H2/D3≧0.9)になるように構成されている。したがって、本実施の形態では、D1/D3≧0.6及びH2/D3≧0.9を満たす照明器具1において、本体20を天井2内に格納した状態と、天井面2Bから突出させた状態の両方で首振り角度を35°以上にすることができる。
例えば、上記実施の形態では、ソケット金具35の全体を平行四辺形に形成していたが、一対のガイド51に挟まれる部分だけを平行四辺形に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、ガイド51を本体20の引き出し方向に対し斜めに形成するとともに、ソケット金具35を正面視で平行四辺形に形成したが、図16に示すように、スライド機構150のガイド151を鉛直方向に沿って設けてもよい。この場合、ソケット金具135の一対のガイド151に接する部分の一方又は両方にテーパ135Aを形成すればよい。
また、上記実施の形態では、位置決め部材を本体支持体に設け、係合部をソケット部に設けたが、位置決め部材をソケット部に設け、係合部を本体支持体に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、スライド機構をアングル部の前面及び後面の両方に設けたが、前面及び後面の一方に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明を天井埋込型のダウンライトに適用した場合を示したが、これに限らず、例えばスポットライト等に本発明を適用してもよい。
2 天井
2A 埋込穴
10 枠体
11 外枠
12 内枠
20,120 本体
21 ランプ(光源)
30,130 本体支持体
33 ソケット部
34 ソケット
35 ソケット金具
50,150 スライド機構
51,151 ガイド
121 LED
S1 短軸
Claims (4)
- 天井に設けられた埋込穴に固定した枠体に、光源を有する本体を支持する本体支持体を軸支し、
前記本体支持体に、前記本体の光源を装着するソケット部と、前記本体を前記枠体内に格納した状態、および、前記本体を前記枠体から引き出して天井面から突出させた状態の間で前記ソケット部をスライドするスライド機構とを設け、
前記スライド機構は、
前記ソケット部のスライドの固定位置を規定する位置決め部材と、
この位置決め部材に係合して前記ソケット部を固定位置に固定するとともに、前記本体に加えられる引き出し方向の力によって前記位置決め部材から外れる係合部と、
を備えたことを特徴とする照明器具。 - 前記スライド機構に、前記ソケット部のスライド方向を規定するガイドを、前記本体の引き出し方向に対し斜めに形成したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記枠体は、前記埋込穴に固定される外枠と、前記本体を囲う内枠とを備え、
前記内枠を前記外枠に水平回転自在に支持したことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。 - 前記本体のソケット部側の断面を楕円形に形成し、この楕円形の短軸を前記本体の首振り方向に一致させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の照明器具。
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