JP6941017B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、照明器具に関する。
複数のLEDと、LEDごとに設けられた反射鏡と、これらを収める器具本体と、を備えた照明器具が知られており、この種の照明器具は投光照明に広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6004104号公報
反射鏡は、その光学設計上の光源位置にLEDが配置されるように器具本体に設置される。
仮に、反射鏡を金属等の高熱伝導性及び高耐熱性を有する金属材料で形成すると反射鏡の重量が増加し、照明器具が複数の反射鏡を備える構成においては、照明器具の重量が大幅に増加する、という問題がある。
そこで、本発明は、比較的重い材料で反射鏡を構成する場合でも、重量の増加が抑えられる照明器具を提供することを目的とする。
本発明は、複数の発光素子が実装された実装基板と、前記複数の発光素子の光を制御する反射鏡を有した反射体と、を器具本体に収めた照明器具において、前記反射体は、前記反射鏡の光軸方向に分離可能な複数のパーツから構成され、少なくとも1つのパーツが他のパーツと異なる材料で形成されており、前記反射体の各パーツは、前記複数の発光素子に対応する複数の反射鏡をそれぞれ有し、前記実装基板の最も近くに配置されるパーツは、前記実装基板の実装面に面接触し、前記実装面から熱が伝えられる面接触部を備え、前記面接触部は、前記反射鏡のそれぞれの間のスペースに、前記反射鏡と隙間を空けて設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記照明器具において、複数の前記パーツのうち、前記実装基板の最も近くに配置されるパーツは他のパーツよりも高い熱伝導性を有する材料で形成されており、前記実装基板の熱が伝えられる、ことを特徴とする。
本発明は、上記照明器具において、複数の前記パーツのうち、前記光軸方向に沿って前記実装基板から最も遠くに配置されるパーツは、前記反射鏡の部位が所定長さの筒状に形成されている、ことを特徴とする。
本発明は、上記照明器具において、複数のパーツの組み合わせに応じて前記反射鏡の配光角が可変することを特徴とする。
本発明によれば、比較的重い材料で反射鏡を構成する場合でも、重量の増加が抑えられる。
本発明の実施形態に係るLED照明器具の構成を示す斜視図である。 LED照明器具の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は背面図である。 LED照明器具の断面図である。 LED照明器具の分解図である。 器具本体のケース本体に1つの光源ユニットのみを配置した状態を示す平面図である。 光源ユニット固定具の構成を示す図である。 光源ユニット固定具の使用状態を示す図である。 反射体の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は底面図である。 器具本体へのLED実装基板34の配置態様を示す一部拡大断面図である。 LED実装基板と反射体との係合状態を示すLED照明器具1の一部拡大断面図である。 反射体を正面側からみた分解図である。 反射体を背面側からみた分解図である。 反射鏡の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1、及び図2はLED照明器具1の構成を示す図であり、図1は斜視図、図2(A)は正面図、図2(B)は背面図である。
LED照明器具1は、競技場等のスタジアムの照明塔に設置され、場内を投光照明する器具であり、器具本体2と、アーム4とを備えている。
器具本体2は、発光部を構成する多数の光源ユニット5を収めるケース体であり、厚みが薄い平面視矩形箱型に形成されている。器具本体2の正面には、略矩形(本実施形態では略正方形)の出射開口7が形成され、この出射開口7には、前面カバー9が水密に固定されている。
器具本体2は、例えばアルミニウム合金等の高熱伝導材のダイカスト成型によって形成されており、器具本体2の背面には、放熱部6が設けられている。放熱部6は、図2(B)に示すように、一方向に延びる多数の放熱フィン6Aを備え、これらの放熱フィン6Aが器具本体2に一体成型されている。これにより、光源ユニット5の熱が器具本体2や放熱フィン6Aから効率良く放熱される。
また、この器具本体2の背面には、電源ボックス12が設けられており、この電源ボックス12には、外部電力を伝送する電力線等の各種の配線が接続される。
アーム4は、器具本体2の設置箇所に固定される部材であり、コ字状に形成されており、両端の先端部18が器具本体2の側面に結合されることで、当該器具本体2を設置箇所で挟持する。またアーム4の先端部18が器具本体2にボルト20で結合されることで、器具本体2が回動自在にアーム4に支持されている。
アーム4には、回動操作自在な操作ハンドル22が設けられており、操作ハンドル22を手動で回動操作することで、アーム4が器具本体2に対して回動不能に固定されるように構成されている。
図3はLED照明器具1の断面図であり、図4はLED照明器具1の分解図である。
器具本体2は、収容ケース8と、この収容ケース8に重ねるように取り付けられるカバーケース10と、を備えている。これら収容ケース8、及びカバーケース10の各々には、フランジ11A、11Bが形成されており、これらのフランジ11A、11Bがネジ止めされることで、両者が分離不能に結合される。
器具本体2には、図4に示すように、4つの前面カバー固定金具28と、16個の光源ユニット5と、4つの反射体固定具30と、が収められている。
前面カバー固定金具28は、矩形の前面カバー9の辺ごとに設けられ、当該前面カバー9を出射開口7に固定する部材である。図3、及び図4に示すように、前面カバー固定金具28は、前面カバー9の1辺に沿って延びる固定片28Aを備え、この固定片28Aは、図3に示すように、出射開口7の縁部7Aとの間に、隙間29をあけて器具本体2にネジ止め固定される。この隙間29に前面カバー9の縁9Aが配置され挟まれることで当該前面カバー9が固定される。
また前面カバー固定金具28は、図3に示すように、器具本体2の内側面2Aと光源ユニット5の間を当該内側面2Aに沿って延び、当該内側面2Aを覆う板状の補助反射部28Bを備えている。補助反射部28Bは、少なくとも器具本体2の内側に位置する面28B1が光を反射する反射面に形成されており、この面28B1が光源ユニット5から器具本体2の内側面2Aに向かう光を反射することで、器具効率の向上が図られている。なお、本実施形態の前面カバー固定金具28は、L字状に折り曲げられた金属板であって、光反射機能を増強する表面塗装等が施された金属板によって構成されている。
光源ユニット5は、図4に示すように、複数のLED40が実装されたLED実装基板34と、LED40ごとに反射鏡42が形成された反射体36と、を備え、これらが重ねられて器具本体2の底面に設けられている。
図5は、器具本体2の収容ケース8に1つの光源ユニット5のみを配置した状態を示す平面図である。
同図に示すように、器具本体2の底面には、当該底面を同一寸法形状(本実施形態では略矩形)で区画して成る複数の設置面38が設けられている。またLED実装基板34は、設置面38に収まる寸法形状に形成され、各設置面38に接着材などで固定される。そして、LED実装基板34のそれぞれに反射体36が配置されることで、LED実装基板34、及び反射体36から成る光源ユニット5が各設置面38に配置される。
また、各設置面38の縁部には、この設置面38を囲む複数箇所に凸部39が設けられており、これら凸部39によって反射体36が設置面38に大まかに位置決めされる。また、LED実装基板34の各LED40に対し、反射体36の各反射鏡42も正確に位置決めされているが、これについては後述する。
そして、LED実装基板34に配置された反射体36は、反射体固定具30によって固定される。
なお、設置面38は器具本体2と一体形成されており、LED40の熱はLED実装基板34、及び設置面38を通じて器具本体2の外表面、及び放熱部6に伝えられ、それぞれから放熱される。
図6は反射体固定具30の構成を示す図であり、図7は反射体固定具30の使用状態を示す図である。
反射体固定具30は、複数の反射体36を器具本体2に固定する器具である。
ここで、仮に、個々の反射体36を器具本体2にネジ止め等で固定する構成とした場合、全ての反射体36について固定作業が必要となり組立作業が繁雑になる。これに加えて、個々の反射体36の周囲にネジ止めのための空間(スペース)を確保する必要があるので個々の反射体36を密に配置することが困難となり、単位面積あたりの光量を高め難くなり、またLED照明器具1の大型化を招く。
これに対して、本実施形態では、上記反射体固定具30によって複数の反射体36を密に配置可能としている。
具体的には、反射体固定具30は、複数の反射体36を器具本体2に押さえ付けることで、これらの反射体36を固定する。これにより、個々の反射体36の周囲にネジ止めのスペースが不要となり、それぞれの反射体36を密に配置可能になる。
係る反射体固定具30の構成について詳述すると、図6に示すように、反射体固定具30は、外枠を構成する外枠板44と、外枠板44の中に設けられた中板46と、器具本体2にネジ止めされるネジ止め板48と、を備えている。
外枠板44は、所定配置態様で配置された複数の反射体36を、これら反射体36の外縁に沿って包囲する寸法形状の外枠部材であり、本実施形態では、外枠板44は平面視略矩形状の外枠を構成している。
所定配置態様は、複数の反射体36が最も密に配置される態様であり、反射体36の外形に依って決定される。本実施形態の反射体36の外形は、図4に示すように、略直方体であるため、所定配置態様には格子状の配置態様が用いられる。仮に、反射体36の外形が円筒状である場合は、所定配置態様には千鳥状の配置態様が用いられ、反射体36の外形が六角筒状である場合は、所定配置態様にはハニカム状の配置態様が用いられる。
中板46は、図7に示すように、各反射体36の間に延在し、反射体36の外形に合わせて外枠板44の中を仕切る板材である。そして、外枠板44の内側が中板46で仕切られることで、外枠板44の内側に個々の反射体36の配置スペース50が形成される。
ネジ止め板48は、外枠板44に設けられ、当該外枠板44を器具本体2にネジ止め固定するための部材であり、本実施形態では、外枠板44の内側に設けられている。器具本体2には、図5に示すように、その底面、及び内側面の複数の箇所にネジ止部52が形成されており、これらのネジ止部52にネジ止め板48がネジ止め固定される。
そして、この反射体固定具30にあっては、上記外枠板44、及び中板46が各反射体36に係合し、これらの反射体36を器具本体2に押し付けて固定するように構成されている。すなわち、それぞれの反射体36の外側面36Aには、外側に突出した複数の凸部54(図8参照)が設けられており、各凸部54が反射体固定具30の外枠板44、及び中板46のいずれかによって押されることで、各反射体36が器具本体2に押し付けられて固定される。
本実施形態の反射体固定具30にあっては、複数の反射体36の外形に沿って延びる上記外枠板44、及び中板46は、各板厚d1(図6)が薄く、なおかつ、各板面が反射体36の外側面36Aに略平行になるように設けられている。
これにより、反射体固定具30によって押さえ付けられている反射体36同士の隙間(中板46を延在させるためのスペース)が狭くなるので、反射体36の各々を、より密に配置できる。
また、複数の反射体固定具30が並べて配置される場合、異なる反射体固定具30で押さえ付けられている反射体36同士の隙間(外枠板44を延在させるためのスペース)も狭くなる。したがって、LED照明器具1が備える反射体36の数が多い場合でも、適宜の数の反射体固定具30を用いて、これらの反射体36を密に配置した状態で固定できる。
ところで、反射体固定具30では、上述の通り、外枠板44、及び中板46で区画された配置スペース50に反射体36が配置される。この反射体固定具30では、配置スペース50は、反射体36の寸法公差を考慮して当該反射体36の外形寸法よりも多少のマージン分だけ大きく形成されている。したがって、外枠板44や中板46が反射体36に引っ掛かることなく、反射体固定具30の各配置スペース50に反射体36を収めて押し付けることができる。
本実施形態のLED照明器具1において、反射体固定具30は、各反射体36を固定するのみであり、反射体36の正確な位置決めについては、次のように行われる。
図8は反射体36の構成を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は側面図、図8(C)は背面図、図8(D)は底面図である。
同図に示すように、反射体36の正面には、凹状の複数の反射鏡42が形成されており、その背面には、LED40が配置される開口42Aが反射鏡42ごとに設けられている。そして、本実施形態の反射体36は、その背面がLED実装基板34に係合することで、LED実装基板34に対し反射体36が位置決めされ、これにより、LED40に対して反射鏡42が正確に位置決めされるようになっている。以下、係る構成について詳述する。
図9は、器具本体2へのLED実装基板34の配置態様を示す一部拡大断面図である。
LED実装基板34は、上記設置面38に収まる大きさの略矩形の基板であり、その実装面34Aには、複数のLED40が等間隔に実装されるとともに係合片43が設けられている。
LED40は、平面視略円形の発光面40Aを有した面状光源を構成しており、本実施形態では、LED40には、非常に高輝度(高出力)なCOB型LEDが用いられており、SMD型LEDを用いる場合に比べて、少ないLED40で同じ出力のLED照明器具1を構成できる。これにより、SMD型LEDを用いる場合に比べてLED40の設置面積を減らしLED照明器具1の大型化を抑えることができる。また、COB型LEDはSMD型LEDに比べて熱抵抗が小さいため、LED照明器具1の放熱性能を過度に高める必要がない。
係合片43は、反射体36に係合する部材である。この係合片43は、LED実装基板34の縁部近傍に当該縁部の略全周に亘って延びる凸条の部材であり、係合片43の一部には複数の嵌合片43Aが一体に形成されている。
一方、反射体36の背面は、図8(C)に示すように、係合片43が挿入される挿入凹部59が形成されており、また、反射体36の背面には、LED実装基板34の嵌合片43Aに嵌合する複数の嵌合部59Aが設けられている。
これらの嵌合部59Aは、反射体36をLED実装基板34に対して位置決めする位置決め部であり、嵌合部59Aが嵌合片43Aに嵌合することで、LED実装基板34に対して反射体36が位置決めされる。特に、このLED照明器具1では、面状光源であるLED40の発光面40Aの中心に、反射体36に設けられた反射鏡42の光軸K(図13)が正確に配置される。
なお、LED照明器具1の組み立てにおいては、LED実装基板34と反射体36とを嵌め合わせて光源ユニット5を組み立てた後、この光源ユニット5のLED実装基板34を器具本体2の上記設置面38に固定してもよい。
図10は、LED実装基板34と反射体36との係合状態を示すLED照明器具1の一部拡大断面図である。
同図に示すように、LED実装基板34の実装面34Aが反射体36の背面(すなわち、反射鏡42の開口42Aが設けられている面)に面接触するように、LED実装基板34が反射体36の背面に挿入されており、LED40の周囲が反射鏡42の開口42Aによって閉じられている。これにより、LED40の光のロスが抑えられ、LED40の光を効率良く反射鏡42から出射できる。
反射体36とLED実装基板34の面接触について詳述すると、反射体36において、実装面34Aに面接触する部位が面接触部60として構成されている。
一方、LED実装基板34の実装面34Aには、図9に示すように、配線パターンを避けた適宜の位置に、熱伝導性を有する熱伝導性領域62が設けられており、反射体36の面接触部60は、これらの熱伝導性領域62に面接触する。
これにより、LED実装基板34の熱が熱伝導性領域62を通じて反射体36に伝えられ、LED実装基板34の温度上昇が抑えられる。
特に、本実施形態においては、LED実装基板34が反射体36の背面に挿入されて収められることで当該反射体36と実装面34Aの間に熱が籠もり易くなるものの、この熱を反射体36を利用して効率良く放熱できる。
なお、熱伝導性領域62は、例えばランド電極によって形成される。また銅やアルミニウムなどの高熱伝導性材から成る箔や板を熱伝導性領域62に用いてもよい。
反射体36の面接触部60は、例えばアルミニウム等の高熱伝導性、及び高耐熱性を有する材料によって形成されており、LED実装基板34の熱伝導性領域62と面接触部60との熱抵抗が抑えられ、熱伝導性領域62から面接触部60に効率良く熱が伝えられるようになっている。
また反射体36の背面にあっては、面接触部60の周囲が、LED実装基板34の実装面34Aの回路パターンや実装部品との間に隙間を設けるように面接触部60よりも凹み(図12参照)、この隙間によって、LED実装基板34と反射体との間の電気的絶縁性が維持されている。
ここで、反射体36の全部を金属等の高熱伝導性及び高耐熱性を有する材料で形成すると、反射体36の重量が増加する。このLED照明器具1には、多数の反射体36が設けられるので、LED照明器具1の重量も大幅に増加し、このLED照明器具1を既設の照明塔に設置するには、照明塔の補強工事が必要になってしまう。
反射体36の全部を樹脂等で形成すれば、反射体36、及びLED照明器具1の重量増加は抑えられるものの、LED実装基板34の放熱性能は低下してしまう。
そこで、本実施形態では、次のようにして、重量の増加を抑えつつ、LED実装基板34の放熱性能を向上させている。
図11は反射体36を正面側からみた分解図であり、図12は反射体36を背面側からみた分解図である。
これらの図に示すように、反射体36は、反射鏡42の光軸K(図13)の方向に複数段(本実施形態では3段)に分離可能に構成されており、第1段パーツ64と、第2段パーツ66と、第3段パーツ68と、から構成されている。これらのうちの第1段パーツ64がLED実装基板34の最も近くに配置される。本実施形態では、この第1段パーツ64がLED実装基板34に係合し、接触するパーツであり、LED実装基板34との係合構造、及び面接触部60を備えている。
そして、本実施形態では、第1段パーツ64がアルミニウム等の高熱伝導性、及び高耐熱性を有する材料で形成され、第2段パーツ66、及び第3段パーツ68がポリカーボネートといった樹脂材等の軽量な材料で形成されている。これにより、反射体36の全てを金属等で形成した場合に比べて増量の増加が抑えられ、また、反射体36の全てを樹脂材等で形成した場合に比べ、LED実装基板34の放熱性能を向上させることができる。
この反射体36にあっては、図12に示すように、第3段パーツ68の裏側に複数本のボス74が設けられており、第2段パーツ66、及び第1段パーツ64に形成された嵌挿孔76(図11)にボス74を嵌挿することで、これら第1段〜第3段パーツ64、66、68が組み上げられる。
なお、本実施形態において、高熱伝導性を有する樹脂材で第1段パーツ64を形成することで、反射体36を、より軽量化してもよい。
次いで、反射鏡42について説明する。
図13は、反射体36に設けられた反射鏡42の構成を示す断面図である。
反射鏡42は、LED40の光を、いわゆる中角の平行光にする反射型の配光制御体である。反射体36の分割に伴って反射鏡42も光軸Kの方向で3段に分割されている。すなわち、反射鏡42は、第1段パーツ64の第1反射鏡部64Aと、第2段パーツ66の第2反射鏡部66Aと、第3段パーツ68の第3反射鏡部68Aと、によって構成されている。
そして、反射鏡42は、その段数を変えることで配光を変更できるようになっている。
具体的には、第1反射鏡部64A、及び第2反射鏡部66Aの両方から構成される反射面は、開口42Aに配置されたLED40の光を中角の平行光にする放物面に形成されている。これに対し、第1反射鏡部64Aだけの反射面は、狭角の平行光にする放物面に形成されている。
したがって、狭角配光が必要な場合は、第2反射鏡部66Aを含む第2段パーツ66を抜いて、第1反射鏡部64Aのみ、或いは、第1反射鏡部64Aと第3反射鏡部68Aとで反射体36を構成することで、狭角に制御する反射鏡42を構成できる。
第3反射鏡部68Aは、反射鏡42から出射される直射光のカットオフ角αを制限するものであり、第2反射鏡部66Aの出射開口66A1から光軸Kの方向に所定長さに亘って円筒状に延びる反射面を構成する。
詳述すると、スポーツ照明(特に、ボールが小さく、かつ、高い位置にまで上がる野球等の球技照明)では、ボールの視認性を確保するために、LED照明器具1のギラつきを低減することが望ましい。そこで、この反射鏡42では、第3反射鏡部68Aを設けることで、当該第3反射鏡部68Aを用いない場合に比べてカットオフ角αを小さくし、直射光の出射が抑えられており、これにより、ギラつきが低減されている。
なお、本実施形態の反射鏡42は、カットオフ角αが約20度に設計されている。
また、LED40の配光制御体として反射鏡42を用いることで、レンズで配光制御する構成に比べて拡散光が抑えられるので、これによってもギラつきが低減される。
なお、照明の用途に応じて、第3反射鏡部68Aを含む第3段パーツ68を外して反射体36を構成してもよい。
LED照明器具1にあっては、反射体36が、第3段パーツ68を外した状態、或いは、第2段、及び第3段パーツ66、68を外した状態で用いられた場合でも、次のようにして、同じ反射体固定具30で固定可能となっている。すなわち、図11、及び図12に示すように、第1段〜第3段パーツ64、66、68の各々には、上記凸部54を構成する(すなわち、LED実装基板34の実装面34Aから同じ高さの位置で突出する)第1〜第3凸部64B、66B、68Bが設けられている。これにより、反射体36の段数によらずに同じ反射体固定具30を反射体36の固定に用いることができる。
ところで、反射鏡42が円筒状の第3反射鏡部68Aを備える場合、これら第1、及び第2反射鏡部64A、66Aのみの構成に比べ、反射鏡42が光軸Kの方向に深くなり、反射面に真空蒸着等の反射面を形成するための表面処理にムラが生じ易くなる。
本実施形態では、上述の通り、反射鏡42が複数段に分割されており、さらに、発明者らは、第1〜第3反射鏡部64A、66A、68Aの各々の寸法形状が次のように設定することで、表面処理のムラが抑えられるとの知見を得ている。すなわち、第1〜第3反射鏡部64A、66A、68Aの各々において、光出射側の開口面Eに対する光入射側の開口端Fの角度βが50度以下、望ましくは45度以下となる寸法形状である。
これにより、第1〜第3反射鏡部64A、66A、68Aの各々の反射面に対しムラを抑えた表面処理が可能となり、高品位な反射鏡42が得られることとなる。
また本実施形態では、LED40の発光面40Aの大きさ、すなわち反射鏡42の開口42Aの直径φ1は約12mmに制限されており、中角に制御する反射鏡42の深さが所定値以上になるのが抑えられている。なお、本実施形態において、反射鏡42の光出射側の開口面Eの直径φ2は約36mmである。
上述した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36には、LED実装基板34と係合し、LED40に対して反射鏡42を所定の位置に位置決めする位置決め部としての嵌合部59Aが設けられている。
これにより、器具本体2への固定位置を基準に反射体36を位置決めする構成に比べて、より正確に、LED40に対して反射鏡42を位置決めできる。
本実施形態のLED照明器具1では、LED40は発光面40Aを有する面状光源であるので、SMD型LEDに比べて高出力化、及び小型化が可能となる。また、嵌合部59Aの位置決めにより、反射鏡42の光軸を発光面40Aの中心に正確に位置決めできるので、LED40の光を正確に配光できる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36の反射鏡42の開口42Aが設けられている面(すなわち、反射体36の背面)に、LED実装基板34の実装面34Aが面で接触する構成とした。これにより、LED40の周囲が反射鏡42の開口42Aによって閉じられるので、LED40の光のロスが抑えられ、LED40の光を効率良く反射鏡42から出射できる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36は、熱伝導性領域62に面接触し、熱伝導性領域62から熱が伝えられる面接触部60を備える構成とした。
これにより、LED実装基板34の熱を反射体を利用して効率良く放熱できる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36の面接触部60は、LED実装基板34の実装面34Aの配線パターンを避けた位置に面接触するので、反射体36とLED実装基板34の電気的絶縁が図れる。
本実施形態のLED照明器具1では、LED実装基板34の縁部に、反射体36の位置決め部に嵌合する複数の嵌合片43Aが設けられている。反射体36とLED実装基板34との嵌合により、反射体36とLED実装基板34との両者が結合状態で正確に位置決めされる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36は、反射鏡42の光軸Kの方向に分離可能な第1段〜第3段パーツ64、66、68から構成され、第1段〜第3段パーツ64、66、68のうちの少なくとも1つが他と異なる材料で形成されている。
これにより、各パーツの材料の組み合わせにより反射体36に各種の機能(例えば放熱性、及び軽量性)を付加できる。
本実施形態のLED照明器具1では、第1段〜第3段パーツ64、66、68のうち、LED実装基板34の最も近くに配置される第1段パーツ64は、他の第2、及び第3段パーツ66、68よりも高い熱伝導性を有する材料であるアルミニウムで形成されており、LED実装基板34の熱が伝えられる構成とした。
これにより、LED実装基板34の熱を反射体36に伝えて放熱できるとともに、第2、及び第3段パーツ66、68の材料を例えば樹脂材にすることで、軽量化を図ることができる。
本実施形態のLED照明器具1では、第1段〜第3段パーツ64、66、68のうち、光軸Kの方向に沿ってLED実装基板34から最も遠くに配置される第3段パーツ68は、反射鏡42を構成する第3反射鏡部68Aが所定長さの筒状に形成されている。
これにより、反射鏡42から出射される直射光のカットオフ角αを制限し、ギラつきを低減することができる。
本実施形態のLED照明器具1では、第1段〜第3段パーツ64、66、68の組み合わせに応じて反射鏡42の配光角が可変するので、配光が異なる幅広い用途にLED照明器具1を用いることができる。
本実施形態のLED照明器具1では、複数の反射体36の各々を器具本体2に固定する反射体固定具30を備え、反射体固定具30は、複数の反射体36を包囲し、器具本体2に固定される外枠板44と、外枠板44の内側に設けられ、複数の反射体36の間に延在し、反射体36に係合する板状の中板46と、を備え、中板46の板面が反射体36の外側面36Aに平行に設けられている。
これにより、反射体36同士の隙間(中板46を延在させるためのスペース)が狭くなるので、反射体36の各々を密に配置でき、LED照明器具1の小型化も図られる。
本実施形態のLED照明器具1では、外枠板44は、板面が反射体36の外側面36Aに平行に設けられた板状であるので、複数の反射体固定具30が並べて配置される場合、異なる反射体固定具30で押さえ付けられている反射体36同士の隙間(外枠板44を延在させるためのスペース)も狭くなる。したがって、LED照明器具1が備える反射体36の数が多い場合でも、適宜の数の反射体固定具30を用いて、これらの反射体36を密に配置した状態で固定できる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36の外側面36Aには、中板46によって器具本体2に押し付けられる凸部54が形成されている。これにより、複数の反射体36が器具本体2に押さえ付けられて固定されるので、個々の反射体36の周囲にネジ止めのスペースが不要となり、それぞれの反射体36を密に配置可能になる。
本実施形態のLED照明器具1では、反射体36は、反射体36は、反射鏡42の光軸Kの方向に分離可能な第1段〜第3段パーツ64、66、68から構成され、これら第1段〜第3段パーツ64、66、68の組み合わせに応じて反射鏡42の配光角が変更可能に構成されており、また、第1段〜第3段パーツ64、66、68の各々には、LED実装基板34から同じ高さ位置に凸部54が設けられている。
これにより、第1段〜第3段パーツ64、66、68の組み合わせによらずに同じ反射体固定具30を反射体36の固定に用いることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
照明器具の一例として投光照明を例示したが、本発明は、発光素子と、当該発光素子の光を制御する反射鏡を有した反射体と備えた任意の照明器具に適用できる。
また発光素子の一例としてLED40を例示したが、有機ELなどの他の発光素子を用いてもよい。
発光色が異なる発光素子を組み合わせて照明器具に設けることで、いわゆるフルカラーの照明を可能にしてもよい。この発光素子として、青色LEDと蛍光体とを備え、当該蛍光体を異なるせることで、赤、緑、青の光を出力する発光素子を用いることもできる。
なお、フルカラー照明をする照明器具を構成する場合には、各色の出力を管理し、色ムラを抑える制御機構を備えることが望ましい。
1 LED照明器具(照明器具)
2 器具本体
5 光源ユニット
6 放熱部
7 出射開口
9 前面カバー
28 前面カバー固定金具
28A 固定片
28B 補助反射部
30 反射体固定具
34 LED実装基板(実装基板)
34A 実装面
36 反射体
36A 外側面
40 LED(発光素子)
40A 発光面
42 反射鏡
42A 開口
43 係合片
43A 嵌合片
44 外枠板(外枠部材)
46 中板
48 ネジ止め板
54 凸部
59 挿入凹部
59A 嵌合部(位置決め部)
60 面接触部
62 熱伝導性領域
64、66、68 第1段〜第3段パーツ(パーツ)
64A、66A、68A 第1〜第3反射鏡部
64B、66B、68B 第1〜第3凸部
66A1 出射開口
E 開口面
F 開口端
K 光軸
d1 板厚
α カットオフ角
β 角度

Claims (4)

  1. 複数の発光素子が実装された実装基板と、
    前記複数の発光素子の光を制御する反射鏡を有した反射体と、を器具本体に収めた照明器具において、
    前記反射体は、前記反射鏡の光軸方向に分離可能な複数のパーツから構成され、
    少なくとも1つのパーツが他のパーツと異なる材料で形成されており、
    前記反射体の各パーツは、前記複数の発光素子に対応する複数の反射鏡をそれぞれ有し、
    前記実装基板の最も近くに配置されるパーツは、前記実装基板の実装面に面接触し、前記実装面から熱が伝えられる面接触部を備え、
    前記面接触部は、前記反射鏡のそれぞれの間のスペースに、前記反射鏡と隙間を空けて設けられている
    ことを特徴とする照明器具。
  2. 複数の前記パーツのうち、前記実装基板の最も近くに配置されるパーツは他のパーツよりも高い熱伝導性を有する材料で形成されており、前記実装基板の熱が伝えられる、ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 複数の前記パーツのうち、前記光軸方向に沿って前記実装基板から最も遠くに配置されるパーツは、前記反射鏡を構成する反射鏡部が所定長さの筒状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の照明器具。
  4. 複数の前記パーツの組み合わせに応じて前記反射鏡の配光角が可変する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の照明器具。
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