JP5182634B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード等の半導体発光素子を光源とした照明器具に関する。
近年、フィラメント電球に代わって、寿命が長く、また消費電力の少ない発光ダイオードを光源として採用した照明器具が商品化されている。一方、発光ダイオードは点灯時に発熱量が比較的多く、この温度上昇により発光効率が低下して光束の低下が生じ、所定の照度が得られない問題がある。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1には、基板に白色発光ダイオードを設置し、基板の前方にレンズ固定板と前カバーを配設し、放熱ブラケットを介してランプシェード内に位置させると共に、これら構成部品を熱伝導率のよい金属で構成しランプシェードには放熱用の溝孔を透設して、発光ダイオードから発生する熱を放散するようにしたスポットライトが示されている。
また、例えば、特許文献2には、LED素子が実装された基板と、背面に放熱フィンが一体に形成された反射板を放熱性の高いアルミニウムで構成し、LED素子から発生する熱を放熱させるためのヒートシンクとしての機能をもたせたダウンライトが示されている。
特開2006−294526号公報 特開2004−179048号公報
しかしながら特許文献1に示されるものは、放熱ブラケットがランプシェード内に収納され溝孔から熱を放散するものであり、シェード内に熱が篭り効果的に放熱されない。また、特許文献2に示されるものにおいても、反射板の背面に形成された放熱フィンは、筒状をなす器具本体内に収納されており熱が器具本体内に篭り効果的な放熱ができない問題を有している。
一方、この種の照明器具、特にスポットライトにおいては、特許文献1にも示されてい
るように、配線ダクトや天井、壁面等に装着され、照射方向が自由に調整できるように器
具本体を回動可能に支持するアーム部材を取り付けている。アーム部材は、特許文献1に
示すようにランプシェードがある場合にはシェードに支持すればよいが、発光ダイオード
の熱の篭りをなくすためにシェードを取り払った場合、アーム部材を支持する部材がなくなる。
このため、この種のアーム部材を有する照明器具においては、発光ダイオードから発生する熱をロスなく放熱フィンに伝達し、放熱フィンにおける放熱作用を阻害することなく如何にしてアーム部材を取り付けるか、さらに、発光ダイオードを光源とする器具として如何に小型化を図るかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、半導体発光素子から発生する熱を効果的に放熱し、かつ小型化を図ることが可能なアーム部材を具備した照明器具を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の照明器具の発明は、半導体発光素子と;
半導体発光素子を配設した基板と;基板を設置する略円形をなす基板設置部、基板設置部
の裏面側にその直径方向に交差して複数の放熱フィンを一体に形成すると共に、両側に配
設された放熱フィンの外側に隣接し、基板設置部の裏面側外縁部との間に形成されるスペースに位置して形成されるアーム支持部を一体に形成した熱伝導性部材からなる器具本体と;器具本体のアーム支持部に回動可能に取り付けられるアーム部材と;を具備することを特徴とする。
本発明において、照明器具は、スポットライトやダウンライト等住宅用の照明器具に限らず、店舗、オフィスなど施設・業務用の各種のアーム部材を具備した照明器具を構成してもよい。また、半導体発光素子は、フィラメントを有しない半導体よりなる発光素子で、例えば発光ダイオードや半導体レーザー等が許容される。半導体発光素子の個数は複数個で構成されていることが好ましいが、照明の用途に応じて必要な個数は選択され、例えば、1個の半導体発光素子で構成されるものであってもよい。
基板は、半導体発光素子を配設するための部材で、半導体発光素子を実装した回路基板で構成することが好ましいが、回路基板の構成および実装するための手段は特定のものに限定されない。基板の材質は、例えば、エポキシ樹脂等の合成樹脂で構成しても、熱伝導性の観点からアルミニウムや銅等の金属で構成したものであってもよい。形状は、例えば、円形をなし複数個の半導体発光素子が同心円状に略等間隔に配設されていることが好ましいが、円形に限らず正方形、長方形状、6角形等の多角形や楕円形等をなしたものでもあってもよく特定の形状には限定されない。
器具本体は、半導体発光素子から発生する熱を放熱するために、熱伝導性の良好なアルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)の少なくとも一種を含む金属で形成するのが好ましい。この他に、窒化アルミニウム(AlN)、シリコーンカーバイト(SiC)などの工業材料で構成しても、さらには高熱伝導樹脂等の合成樹脂で構成してもよい。
基板を設置する略円形をなす基板設置部は、平滑面で形成して発光ダイオードを配設した基板を密着して設置し、発光ダイオードから発生する熱をロスなく基板設置部に伝達できるようにすることが好ましいが、厳密に平滑にした面で構成する必要はなく、例えば、電気絶縁性および熱伝導性の良好なシリコーン樹脂等の絶縁シートや接着剤等で、粗面や凹凸面の粗さを吸収して基板が基板設置部に密着して設置されるようにしてもよい。
基板設置部の裏面側に一体に形成したアーム支持部は、アーム部材が、例えば、二又状の略U字形状をなしている場合には、基板設置部の裏面側の両側に一対を対向させて形成することが好ましいが、1本の棒状をなすアーム部材などで構成されている場合には、1個のアーム支持部を形成することが許容される。アーム部材は、強度と熱伝導性を考慮して、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属で構成されることが好ましいが、強度の強い合成樹脂で構成されたものであってもよい。
基板設置部の裏面側に一体に形成した放熱フィンは、放熱面積を広くするために平板状をなすように構成しても、または、ピン状をなす放熱フィンを多数立設して形成してもよい。ここで平板状とは、断面が楕円形や曲面状をなすものであってもよい。放熱フィンは外部に露出させるように形成することが好ましいが、放熱性能を阻害しない範囲で、例えば、器具にデザイン性を持たせるための外囲器等を設けるように構成してもよい。
両側に配設された放熱フィンの外側に隣接し、基板設置部の裏面側外縁部との間に形成されるスペースに位置して形成されるアーム支持部は、略円形の基板設置部の裏面に対し平板状の複数の放熱フィンを配設する際に、両側に配設された放熱フィンの外側に必然的に形成される略三日月状をなすデッドスペースにアーム支持部が形成されるもので、略三日月状をなすデッドスペースに形成されたものであれば、その位置、形状および支持部の具体構成等は如何なるものであってもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の照明器具において、前記器具本体は、放熱フィンの空気の流通方向と略交差する方向に位置してアーム支持部を形成したことを特徴とする。
本発明において、放熱フィンの空気の流通方向と略交差する方向は、略90°の角度で交差させることが好ましいが、交差する角度は厳密に90°である必要はなく、放熱フィンの空気の流通を妨げない範囲で設計上選択された全ての交差する角度が許容される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の照明器具において、前記器具本体は、基板設置部の裏面側に、複数の放熱フィンの下端部を覆う縁部を一体に形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、略円形をなす基板設置部の裏面側に放熱フィンを一体に
形成した熱伝導性部材からなる器具本体により、半導体発光素子から発生する熱を効果的
に放熱することができる。さらに、略円形をなす基板設置部の裏面に、その直径方向に交差して複数の放熱フィンを一体に形成すると共に、両側に配設された放熱フィンの外側に隣接し、基板設置部の裏面側外縁部との間に形成されるスペースに位置して形成されるアーム支持部を一体に形成したことにより、デッドスペースを利用してアーム支持部が形成されるので、器具が大型化することがなく小型の照明器具を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、放熱フィンの空気の流通方向と略交差する方向に位置してアーム支持部を形成したので、アーム部材によって放熱フィンの空気の流れを阻害することが防止され、半導体発光素子から発生する熱をより効果的に放熱させることができる。
請求項3記載の発明によれば、基板設置部の裏面側に、複数の放熱フィンの下端部を覆う縁部を一体に形成したことにより、例えば、塗料溜り等ができ易い放熱フィンの下端部を、縁部により覆うことができるので塗装不良をなくすことも可能になると共に、商品性に優れた照明器具を提供することができる。また、器具本体に一体に形成された縁部は放熱フィンの役目もなし放熱にも寄与させることができる。
以下、本発明に係る照明器具の実施形態につき、図に従い説明する。
本実施例の照明器具10は、長尺状の配線ダクトに装着して使用されるスポットライトを構成したものであり、図1、図2に示すように、半導体発光素子11と、半導体発光素子を配設した基板12と、基板を設置する器具本体15と、器具本体のアーム支持部17に回動可能に取り付けられるアーム部材18で構成する。器具本体15には、光源体16を構成する基板12を設置するための基板設置部15d、基板設置部の裏面側にアーム支持部17および放熱フィン15bが一体に形成されスポットライト10が構成される。
まず、光源体16の構成から説明する。光源体16は、図3、図4に示すように、半導体発光素子11を配設した基板12、反射体13およびカバー部材14からなる。半導体発光素子11は、スポットライトの光源をなすもので、本実施例では発光ダイオード(以下「LED」と称す)で構成し、同一性能を有する複数個、本実施例では、6個のLED11が用意される。この各LEDは、本実施例では青色LEDチップとこの青色LEDチップにより励起される黄色蛍光体により白色を発光する高輝度、高出力のLEDからなり、さらに一方向、すなわちLEDの光軸x−xに光線が主として放射される。ここで光軸x−xは、LED11が実装される基板12の面に対して略鉛直方向のことである(図4(b))。基板12は、回路基板からなり、回路基板はエポキシ樹脂製の円板状の回路配線基板で構成され、表面に6個の各LED11を同心円状に略等間隔に実装して配設する。
反射体13は、耐光性、耐熱性および電気絶縁性を有する白色の合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)により円盤状に一体に構成する。円盤の表面側には、表面側に拡開し白色の内面が回転放物面状をなす、同一の形状・寸法を有する凹部13aを複数個、本実施例では6個を、基板12に実装された6個の各LED11に対向するように同心円状に略等間隔になるように一体に形成する。
凹部13aは、個別の6個の反射体を構成するもので、光源であるLED11からの光を反射し反射面から放射するもので、回転対象となる配光を得るためにLED11の発光領域を囲繞するように横断面が円形をなす「すり鉢状」の反射面13bを形成し、凹部13aの開口を光出射部13cとし底部に貫通孔13dを形成する。反射体13を構成する円盤の裏面側には、内部に空間部を形成した開口部13eを形成すると共に、側面に一体に側壁部13fを形成し、この側壁部に円盤の中心から放射方向へ3箇所、すなわち、120°の角度で等間隔に係合凹部13gを一体に形成する。反射体13には、光の反射性能をさらに向上させるために、反射膜、本実施例では、アルミニウムによる蒸着膜を施して鏡面に加工される。
上記に構成された反射体13には、その開口部13eに各LED11を実装した基板12が当接する。これにより、反射体13の各凹部13aの底面に形成された貫通孔13dの中心に対して、各LED11が外部に露出して臨むように配置され、各凹部13aにより構成された個別の反射体の光軸y−yとLED11の光軸x−xが略一致した状態に構成される(図4(b))。これにより、反射体13は、光源であるLED11の光を反射面13bで反射し光出射部13cから放射するように構成される。
さらに、反射体13には、カバー部材14が係合されて一体化され光源体16が構成される。すなわち、図3、図4に示すように、カバー部材14は透光体、本実施例では、透明なアクリル樹脂で円板をなす形状に構成する。円板の直径寸法は、円盤状をなす反射体13の直径寸法と略同様の寸法となし、反射体の6個の凹部13aの各反射面13bを共通に覆うように構成される。カバー部材14には、さらに、反射体13の側壁部13fに形成された係合凹部13gに係合する係合部14aを形成する。係合部は、アクリル樹脂からなるカバー部材の円板の外周縁部に円板の中心から放射方向へ3箇所、すなわち、反射体の係合凹部13gと同様に120°の角度で略等間隔に3本の脚14bを立ち上げて一体に形成する。脚14bには一体に鉤部14cを形成する。
上記に構成されたカバー部材14を反射体13の表面側から被せるように押し込む。これにより、カバー部材14に一体に形成された脚14bの鉤部14cが合成樹脂製の細い脚の弾性力によって撓みながら係合凹部13gに係合してカバー部材14が反射体13に係合されて一体化される。この際、脚14bが反射体13の側壁部13fの表面から突出することなく係合凹部13g内に収容された状態で係合され、カバー部材14を係合した反射体13が大型化することなく小型に構成される(図4(b))。これにより、LED11、基板12、反射体13およびカバー部材14からなる光源体16が構成される。なお、鉤部14cを細い工具等で弾性に抗して曲げ係合凹部13gとの係合状態を外せば、カバー部材14を反射体13から容易に取り外すことができ、カバー部材は反射体に対して着脱が可能となるように一体化されている。
上記に構成された光源体16は、カバー部材14の円板の直径と円盤状をなす反射体13の直径を略同様の寸法となし、カバー部材14を反射体13に係合することにより小型に構成され、さらに、反射体13の反射面13bが透明なカバー部材14で覆われ、反射体13の貫通孔13dから露出するLED11およびその充電部がカバー部材14によって覆われて保護される。
器具本体15は、図1〜図3に示すように、熱伝導性が良好で、かつ導電性を有するアルミダイカストからなり、一端部に上記構成の光源体16を収容するための横断面が略円形を成す凹部からなる収容部15aを形成し、他端部に複数の放熱フィン15bを一体に形成した放熱部15cを有する略椀状をなす形状に構成する。円形の凹部からなる収容部15a内壁の直径寸法は、円盤状をなす反射体13および円板からなるカバー部材の直径寸法、すなわち、光源体16の直径寸法より若干大きい寸法、若しくは、略等しい寸法に形成する。これにより、後述するように光源体16を、器具本体15の収容部15aに内包して収容した際に、収容部15aの外径寸法を必要最小限の直径寸法にすることができ、上述した光源体16の小型化と相まって、収容部15a、すなわち器具本体15の小型化を図ることができる。
凹部からなる収容部15aには、底部が閉塞され略円形をなす基板設置部15dが一体に形成される。基板設置部15dの表面はLED11を配設した基板12が密着して支持されるように平滑な面に加工して形成される。また、収容部15aに一体に形成された基板設置部15dの裏面、すなわち、凹部底面の裏面には放熱フィン15bを直接一体に複数突出して形成する。複数の各放熱フィン15bは、その表面積を大きくするために断面が僅かに楕円形状をなす略平板状をなして構成され、略円形をなす基板設置部15dの裏面に、フィンの板面が基板設置部の直径方向に略交差するようにして配設すると共に、各放熱フィン15bの外縁部が円形の基板設置部15dから突出しないように配置される。このため、各放熱フィン15bは円形の中心部側に位置するフィンが広い面積を有し外周に行くほど面積が狭くなるように基板設置部15dが描く円内に沿って配置される。また、各放熱フィン間には、空気流通用の隙間S1が形成されるように配置される。
また、器具本体15の基板設置部15dの裏面、すなわち、凹部底面の裏面には、アーム支持部17を直接一体に形成する。アーム支持部17は、放熱フィン15bの板面に沿う方向、換言すれば、各放熱フィン間の隙間S1に空気が流通する方向a(図3)に対して、略交差する方向、本実施例では略90°の角度に位置して両側に一対、対向するように形成する。また、アーム支持部17は、両側に配設された放熱フィンの外側に隣接して形成される。すなわち、アーム支持部17は、円形の基板設置部15dの裏面に対し平板状の複数の放熱フィン15bを一体に形成する際に、両側に配設された放熱フィン15bの外側に必然的に形成される略三日月状をなすデッドスペースS2(図2)に位置して形成される。
この際、例えば、アーム支持部17を基板設置部15dの表面側に形成した場合には、基板を密着して支持するために邪魔にならないように平滑に加工した面の外側に位置させてアーム支持部を形成する必要がある。このため基板設置部の外径寸法が大きくなり、器具の小型化を図ることができなくなる。若しくは、アーム支持部を避けて基板を密着すると、接触面積が少なくなり放熱効果が低下する。また、アーム支持部を含んで密着させようとするとアーム支持部が突出しているために完全に密着させることができない。
これに対し、本実施例によれば、アーム支持部17を基板設置部15dの裏面に形成したので、アーム支持部が基板12を設置する際の邪魔とならず、基板設置部の外径寸法が大きくなることがなく小型に構成することができ、さらに接触面積が少なくなることもなく放熱効果が低下することもない。
また、アーム支持部17は、U字形状をなす金属、本実施例ではステンレスからなるアーム部材18の両端部を回動可能に軸支する軸受け部を構成するもので、その具体的な構成は、図5(a)(b)に詳細に示すように、器具本体15の側面から一体に軸受け板部17aが形成され、また外側に位置する放熱板15bから一対のガイド部17bが一体に突出されてナット収納部17cが形成される。ナット収納部17cは六角形をなす空間部で構成され、図中矢印方向から挿入される六角形のナット19が空間部内で回転しないよう構成される。また、軸受け板部17aには丸孔からなる軸孔17dが貫通して形成される。
一方、アーム部材18の両端部には貫通孔18aが形成され、この貫通孔18aにボルト20が挿通され、ボルトの先端がさらに軸受け板部17aの軸孔17dを貫通しナット19のネジ孔に挿通される。この状態でボルト20をねじ込むと回転が阻止された状態のナット19にボルト20がねじ込まれ、アーム部材18の両端部がボルト20と軸受け板部17aとの間に挟持されて支持される。アーム部材18はボルト20を中心にして回動ができるが、ストッパー21により、例えば、90度の範囲で回動角度が制限されるようになっている。なお、図2中22は、収容部15aに、カバー部材14が反射体13に係止されて一体化された光源体16をネジ等の固定手段で支持するための支持孔、また、基板12に配設されたLED11に配線接続したコードが放熱部15cの所定の位置から引き出される。
また、器具本体15の基板設置部15dの裏面側には、平板状の複数の放熱フィンの下端部を覆う縁部15eを一体に形成する。縁部15eは、図5(c)に示すように、アーム支持部17の両側に連続して低い壁面をなすように一体に形成され、外縁部を略全周にわたって覆うように形成される。これにより、各放熱フィン15bを白色等に塗装した際に、フィン外縁部の下端部に生じる塗料溜りa等を覆うことが可能となる。
上記に構成された器具本体15の収容部15aには、図1に示すように、カバー部材14が反射体13に係合されて一体化された光源体16が収容される。すなわち、基板12を構成する回路基板の裏面側を、器具本体15の平滑面に形成され基板設置部15dに熱伝導性を有し電気絶縁性を有するシリコーン樹脂等からなる絶縁シート23、若しくは接着剤等を介して密着させ、光源体16の中心軸線(光軸a−a)を貫通させたネジ等の固定手段により支持して収容部15a内に収容される。
これにより、基体12を構成する回路基板と基板設置部15dが密着して熱的に緊密に連結され、基板12に配設された各LED11から発生する熱が、基板設置部15dから放熱フィン15bを介して放熱される熱伝導路が構成される。また、光源体16の光軸a−aが、椀状の器具本体15の中心軸b−bに略合致し、略円形の発光面を有する小型・軽量に構成されたスポットライト10が構成される。
上記に構成されたスポットライト10は、図6に示すように、LED11の点灯回路等を内蔵した電源部24に、アーム部材18を水平方向に回動が可能になるように支持し、器具本体15の電線引き出し部から引き出されたコードを電源部24に配線接続する。また電源部の上面には端子部を有する接続部25が設けられ配線ダクト26の長手方向にスライド可能な状態で電気接続がなされるように設置され、配線ダクト26を介してスポットライト10に100Vの商用電源が供給される。
上記に構成された設置されたスポットライト10点灯すると、各LED11が発光し、LEDから放射された光は反射体13の反射面13bで反射しながら光出射部13cからカバー部材14を透過して放射され目的とするスポットライトとしての配光特性をもった照明を行う。
また、点灯時に各LED11から発生する熱は、基体12から器具本体15の基板設置部15d、さらに外気に露出して設けられた複数の放熱フィン15bを介して放熱される。さらに、器具本体の放熱部15cからアーム支持部17さらにアーム部材18を介する熱伝導経路からも放熱される。また、器具本体に一体に形成された縁部15eからも放熱される。さらに、各放熱フィン15bの隙間S1には、アーム部材18によって空気の流れが阻害されることなく良好に流通して放熱がなされる。
以上、本実施例によれば、器具本体15の基板設置部15dの裏面にアーム支持部17を直接一体に形成したので、基板設置部15dの外径寸法が大きくなることがなく小型・軽量に構成することができる。同時に、アーム支持部17が基板設置部15dの表面に存在しないので基板12を密着して支持することができ、さらに、基板と基板設置部との接触面積が少なくなることもなく、放熱効果が低下することもない。
各LED11から発生する熱は、器具本体15に一体に形成された基板設置部15dおよび放熱フィン15bが熱伝導性の良好なアルミダイカストで構成され、しかも、LEDを配設した基板12を平滑な面に加工した基板設置部15dに密着して支持したので、各LED11から発生する熱をロスなく確実に放熱フィン15bに伝達することができる。さらに、複数の放熱フィン15bは基板設置部15dに裏面側に直接一体に形成したので、熱伝導ロスを少なくして効果的に外部に放熱させることができる。さらに、外気に露出して設けられた広い面積を有する複数の放熱フィン15bを介してより一層効果的に放熱される。
アーム支持部17が器具本体15に一体に形成され、アーム部材18がステンレス等の金属で構成されているので、器具本体の放熱部15cからアーム支持部17さらにアーム部材18を介して放熱される。さらに、器具本体15に一体に形成された縁部15eからも放熱させることができ、より一層効果的に放熱させることができる。アーム支持部17は、各放熱フィン15bの隙間S1に空気が流通する方向aに対して、略交差する方向に位置して形成したので、アーム部材18が空気の流れを阻害させることがなく、一層効果的に放熱させることができる。これら効果的な放熱作用により、各LED11の発光効率の低下が抑制され、光束低下による照度の低下を防止することができる。
アーム支持部17は、両側に配設された放熱フィン15bの外側に必然的に形成される略三日月状をなすデッドスペースS2を利用して形成されるので、格別なスペースが不要となり器具を大きくする必要がない。このため器具をより一層小型・軽量に構成することが可能になる。同時にアーム支持部17が器具本体15の外面に露出して設けられているので、ボルト20等の緩み具合を外部から簡単に確認することができ、ボルトの締め直し作業も簡単に行うことができ、メンテナンスが容易な照明器具を提供することができる。
さらに、アーム支持部17が器具本体15の外面に設けられているので、器具本体15の収容部15aに光源体16を組み込み込んだ後で、アーム部材18を器具本体15に取り付けることができる。このため、二又状の大きな部材であるアーム部材18がない状態で光学性能等の確認を行うことができ、アーム部材が邪魔にならず容易に試験・確認工程等が行える量産に適した照明器具が提供される。
また、器具本体15の基板設置部15dの裏面側には、放熱フィン15bの下端部を覆う縁部15eを一体に形成したので、放熱フィンの下端部に生じる塗料溜りa等を覆うことができ、商品性に優れた商品を提供することができる。また、通常、器具本体15は放熱部15cを含めて、塗装仕上げを気にする必要があり塗料不足等をなくすために2度塗りを行うが、縁部15eにより塗料溜りを覆い目視し難くなることから塗装不良をなくすことも可能となりコスト的にも有利になる。また、器具本体15を配線ガイド26に装着し所定の配光を得るために器具を傾けた場合でも、縁部15eによりフィン外縁部の塗料溜りa等が見え難くなる効果もある。
以上、本実施例において、配線ダクト26に装着されるスポットライト10を構成したが、天井や壁面に直付けして使用されるスポットライトを構成するようにしてもよい。また、電源部24を器具本体15に対して別置きにして構成したが、器具本体15内にLEDの点灯回路等を内蔵させて電源部一体型のスポットライト等の照明器具を構成してもよい。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の実施形態に係る照明器具を器具本体の収容部を断面し、放熱フィンの一部を切り欠いて示した側面図。 同じくアーム部材の一部を切り欠いて示した照明器具の平面図。 同じく照明器具を分解して示す斜視図。 同じく照明器具の光源体を示し、(a)は光源体の平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図。 同じく照明器具のアーム支持部および縁部を示し、(a)はアーム支持部を分解して示す図、(b)はアーム支持部を示す図2B−B線に沿う断面図、(c)は縁部示す図2C−C線に沿う断面図。 同じく照明器具を配線ガイドに設置した状態を示す斜視図。
符号の説明
10 照明器具
11 半導体発光素子
12 基板
15 器具本体
15d 基板設置部
15b 放熱フィン
17 アーム支持部
18 アーム部材
S2 スペース

Claims (3)

  1. 半導体発光素子と;
    半導体発光素子を配設した基板と;
    基板を設置する略円形をなす基板設置部、基板設置部の裏面側にその直径方向に交差して複数の放熱フィンを一体に形成すると共に、両側に配設された放熱フィンの外側に隣接し、基板設置部の裏面側外縁部との間に形成されるスペースに位置して形成されるアーム支持部を一体に形成した熱伝導性部材からなる器具本体と;
    器具本体のアーム支持部に回動可能に取り付けられるアーム部材と;
    を具備することを特徴とする照明器具。
  2. 前記器具本体は、放熱フィンの空気の流通方向と略交差する方向に位置してアーム支持部
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 前記器具本体は、基板設置部の裏面側に、複数の放熱フィンの下端部を覆う縁部を一体に
    形成したことを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
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