JP4798500B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP4798500B2
JP4798500B2 JP2006353966A JP2006353966A JP4798500B2 JP 4798500 B2 JP4798500 B2 JP 4798500B2 JP 2006353966 A JP2006353966 A JP 2006353966A JP 2006353966 A JP2006353966 A JP 2006353966A JP 4798500 B2 JP4798500 B2 JP 4798500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
power supply
hole
fixture
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006353966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008166097A (ja
Inventor
一斎 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2006353966A priority Critical patent/JP4798500B2/ja
Publication of JP2008166097A publication Critical patent/JP2008166097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798500B2 publication Critical patent/JP4798500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、発光ダイオード等を光源とした照明器具に関する。
近年、光源として発光ダイオードを用いたライン形の照明器具が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のライン形の照明器具は、直線的に連続した照射ができることから、什器、床、壁面等に設置され、さらには埋め込み形の器具として多用されている。
発光ダイオードは直流で駆動されるために別途の電源が必要であり、また器具としては小型、薄型化が要求されることから、特許文献1にも示されるように、電源部が別置きに構成されている。
また、電源部を内蔵した照明器具としては、丸形の照明器具が存在する(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−100799号公報 特開2003−86006号公報
しかしながら、特許文献1に示されるライン形の照明器具は、電源部が別置きに構成されているため、電源部を設置するためのスペースが必要となり、また設置工事などが煩雑になる。
このため、ライン形の照明器具においては、器具本体に対して電源部を一体化することが要望されている。
また、特許文献2に示される丸形の照明器具においては、発光ダイオードを設置した円盤状のベース板に電源部となる点灯装置が取り付けられ電源部が一体化されている。
しかし、照明装置を天井面等の被設置面に取り付ける場合には、ベース板を天井に当接させてネジで固定している。
このため、発光ダイオードを設置したベース板の上面が天井に密着し覆われるため放熱に寄与しなくなる。このため、発光ダイオードの熱を十分に放熱させることができず、発光効率が低下して光束の低下が生じ所定の照度が得られない問題がある。
一方、放熱特性を良好にするために、本体自体を大きく構成して放熱面積を大となすことで対応すると、照明器具全体が大形化してしまう問題が生じる。
これらの問題は、近年、発光ダイオードがますます高輝度、高出力化され、発生する熱がますます増大していることからも、重要な課題となっている。
このため、この種、発光ダイオード等を光源とした照明器具においては、電源部を一体化し、小型、薄型化を図り、かつ放熱性能をも向上させることが可能な照明器具を如何に実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、器具本体の小型、薄型化を図りつつ、放熱性能を向上させることが可能な照明器具を提供しようとするものである。
請求項1に記載の照明器具の発明は、光源を配置した光源部と;光源を点灯する電源回路を有する電源部と;光源部および電源部を収容する収容部と、被設置面から離間した空間部を形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有する器具本体と;器具本体に取り付けられ、光源部を覆う透光性のカバー部材と;を具備することを特徴とする。
本発明によれば、被設置面から離間した空間部を形成した取付部を有する器具本体により、器具本体が冷却され、光源の熱を効果的に放熱させることが可能となる。
同時に、光源部および電源部を収容する収容部を有する器具本体により、小型、薄型化を図った照明器具が構成される。
光源は、小型の光源で、例えば発光ダイオードや半導体レーザなどの半導体発光素子、小型の電球やハロゲン電球等の白熱電球等でもよい。特に半導体発光素子の場合には、放熱効果が得られるので好適である。
光源部は、例えば、長尺な発光素子基板上に、光源を縦または横に略直線状、または曲線を描いて1列または複数列に配置し、全体として、平面視で長方形、正方形などの矩形状をなしたライン状の発光面を構成するようにしてもよい。
さらに、円盤状の発光素子基板上に、光源を円形状に1列または同心状に複数列配置し、全体として、平面視で円形や多角形をなした丸形状の発光面を構成するようにしてもよい。
器具本体は、光源部の発光面の形状に合わせた形状となし、ライン状または丸形状等の照明器具を構成するようにしてもよい。
また、材質は、熱伝導性および電気導電性の良好なアルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)などで構成しても、さらには高熱伝導樹脂等の合成樹脂で構成してもよく、光源の熱を放熱させるための全ての材質が許容される。
器具本体の取付部は、器具本体を天井等の被設置面に取り付けるための部材で、例えば、ライン状の器具本体の下面に、被設置面から離間した溝状の空間部を長手方向に形成してもよい。
さらに、例えば、丸形状の器具本体の下面に、被設置面から離間した円形状の凹部を形成して空間部を形成するようにしてもよい。
電源部は、電気絶縁性および熱絶縁性を有する合成樹脂、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等で電源ボックスを構成してもよく、構成する材質は、電気導電性を有する器具本体と電気絶縁性を保持するための全ての材質が許容される。
電源部は、例えば、アルミニウムの押し出し成形により構成された器具本体に、電源ボックスを差し込み嵌合等の手段により並列して配設されても、さらには、別途の支持部材を介して並列して配設されていてもよく、要は電気導電性を有する器具本体と電気絶縁性を有しつつ、小型、薄型化を達成するための全ての一体化のための手段が許容される。
閉塞部材は、電気熱絶縁性を有する合成樹脂、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等で構成し、電気絶縁のための絶縁距離を確保することが好ましいが、電気絶縁性を有しない金属等で構成しリード線および貫通孔を覆う機能のみで構成してもよい。
透光性のカバー部材は、乳白色の半透明なアクリル樹脂で構成しても、無色透明のポリカーボネートで構成しても、着色したものでも、さらに材質としては合成樹脂に限らず、透光性を有する強化ガラスで構成してもよい。
請求項2に記載の照明器具の発明は、複数の光源を略直線状に配置した光源部と;光源部を収容する収容部と、被設置面から離間した空間部を長手方向に形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有するライン状の器具本体と;光源を点灯する電源回路および電源回路を収容する電源ボックスを有し、器具本体に前記光源部と並列して配設された電源部と;器具本体に取り付けられ、光源部を覆う透光性のカバー部材と;を具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の照明器具において、前記光源部の光源は、発光ダイオードで構成したことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具において、前記器具本体は、被設置面に固定される取付具に支持され、取付具が取付部の空間部内で固定されるようにしたことを特徴とする。
取付具が取付部の空間部内で固定される手段は、例えば、木ネジやタッピンネジ、ボルト・ナット等の固定具を用いて被設置面に固定し、それら固定具のネジ頭が空間部内に収容されるように構成してもよい。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具において、前記器具本体は、取付部と被設置面との間に空間部に連通する間隙を有して設置されるようにしたことを特徴とする。
間隙は、連続したものでも、不連続に隙間を有していてもよい。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具において、前記カバー部材は、一端部を係止すると共に他端部が隙間を有して器具本体に取り付けられるようにしたことを特徴とする。
一端部を係止する手段は、例えば、ボスと孔の嵌合や接着等の手段で構成してもよい。
他端部の隙間は、季節の温度差、点灯時・消灯時の温度差等による、カバー部材の膨張、収縮を吸収するための寸法を有していればよい。
請求項1の発明によれば、被設置面から離間した空間部を形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有する器具本体により、器具本体が冷却され、光源の熱を効果的に放熱させることが可能となる。
このため、本体自体を大きく構成して放熱面積を大となす必要がなく、器具本体の小型、薄型化を図りつつ、放熱性能を向上させることが可能な照明器具を提供することができる。
同時に、光源部および電源部を収容する収容部を有する器具本体により、電源部が一体化され、より一層の小型、薄型化を図った照明器具を提供することができる。
また、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容されるようにしたので、リード線の逃げのためのスペースが確保でき、器具全体が大型化することがない。また、リード線および貫通孔を閉塞部材で覆うようにしたので、外観的にも良好で、かつ電気絶縁のための絶縁距離を確保することも可能となる。
請求項2の発明によれば、複数の光源を略直線状に配置した光源部と、光源部を収容する収容部と、被設置面から離間した空間部を長手方向に形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有するライン状の器具本体により、器具本体が冷却され、光源部の熱を効果的に放熱させることが可能となる。
このため、本体自体を大きく構成して放熱面積を大となす必要がなく、器具本体の小型、薄型化を図りつつ、放熱性能を向上させることが可能なライン状の照明器具を提供することができる。
同時に、光源を点灯する電源回路および電源回路を収容する電源ボックスを有し、器具本体に前記光源部と並列して配設された電源部と、器具本体に取り付けられ、光源部を覆う透光性のカバー部材により、電源部が一体化され、より一層の小型、薄型化を図ったライン状の照明器具を提供することができる。
また、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容されるようにしたので、リード線の逃げのためのスペースが確保でき、器具全体が大型化することがない。また、リード線および貫通孔を閉塞部材で覆うようにしたので、外観的にも良好で、かつ電気絶縁のための絶縁距離を確保することも可能となる。
請求項3の発明によれば、光源部の光源は、発光ダイオードで構成したので、器具本体の小型、薄型化を、より一層図ることが可能な照明器具を提供することができる。
請求項の発明によれば、器具本体は、被設置面に固定される取付具に支持され、取付具が取付部の空間部内で固定されるようにしたので、器具本体を被設置面に取り付けるための支持部が本体の両側面等に外方に突出することがなく、器具全体が大型化することがない。
請求項の発明によれば、器具本体は、取付部と被設置面との間に空間部に連通する間隙を有して設置されるようにしたので、外気が常に空間部内に流通して器具本体が確実に冷却され、光源部の熱を効果的に放熱させることが可能となる。
請求項の発明によれば、カバー部材は、一端部を係止すると共に他端部が隙間を有して器具本体に取り付けられるようにしたので、電気導電部分の露出を防ぐことができると共に、季節の温度差、点灯時・消灯時の温度差等による、カバー部材の膨張、収縮を吸収することができる。
また、一端部は係止したので、通常時や収縮時においてカバー部材がガタつくことがない。
以下、本発明に係る照明器具の一実施形態について説明する。
本実施例の照明器具は、高出力の複数個の発光ダイオードを用いた線モジュールとして構成し、例えば、一般家庭における流し元灯として構成されたものである。
10は照明器具で、複数の光源11、光源を略直線状に配置した光源部12、ライン状の器具本体20、光源部を覆う透光性のカバー部材22、器具本体に光源部と並列して一体化されて配設された電源部30で構成する。
光源は、発光ダイオード11(以下「LED」と称す)で構成し、LED11は、同一色、本実施形態では高出力白色のLEDが16個用意され、この各LEDは、一方向、すなわちLEDの軸線方向に光線が主として放射される同種性能のもので構成する。
光源部12は、上記16個の各LED11を長さ245mmの細長平面状の長尺な発光素子基板12a上に、略直線状をなして略等間隔に1列に配置して実装することにより構成する。発光素子基板12aは、耐熱性で電気絶縁性の合成樹脂等により構成する。
器具本体20は、上記光源部12を略直線状に配置し収納するためのライン状をなすケース部材で、熱伝導性および電気導電性を有するアルミニウムで構成する。
器具本体20は、アルミニウム材を押し出し成形することによって両端に開口部20a、20aを有する断面略U字形の長尺状のケース部材として構成され、光源部12および後述する電源部30を収容する収容部となる平面状の基板部20b、基板部の両側に互いに向き合う方向に形成した側壁20c、20cおよび基板部の裏面側に形成された取付部20dからなる。(図2)
取付部20dは、器具本体を天井等の被設置面Aに取り付けるための部材で、断面略U字形をなす溝を形成して、被設置面から離間した空間部20eを長手方向に形成し、外気に接するための面積を増大し確保する。
取付部20dの両端部には、空間部20eに連通する貫通孔20f、20fを形成し、基板部20b側と空間部20eを連通させる。
両側壁20c、20c内面の略中間の高さに位置する部分に、後述する電源部30の電源ボックス31および器具本体の端板となる支持部材60を、それぞれ器具本体20に2本のネジで固定するための凹溝20g、20gを形成する。
両側壁内面の上端部に位置する部分に後述する透光性のカバー部材22を差し込み嵌合させて支持するための支持溝20h、20hを形成する。
両側壁外面の略中間の高さに位置する部分に、後述する取付金具23に係合させるための係合溝20i、20iを形成し、中間部より上方に位置して断面波形の放熱用の溝20j、20jを形成する。
さらに、取付部20dの空間部20eの両側に、後述する閉塞部材21を係止して支持するための断面が鍵穴状をなす係止溝20k、20kを形成する。
これらの溝状の空間部20e、凹溝20g、支持溝20h、係合溝20i、放熱用の溝20j、係止溝20kは、アルミニウム材の押し出し成形時に一体に形成され、両端の開口部20a、20aにわたり連続した直線状の溝として形成され、同時に放熱用のフィンとして作用する。
閉塞部材21は、取付部20d両端の貫通孔20f、20fを覆う部材で、不燃性で電気絶縁性および熱絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)で構成する。
閉塞部材21は、断面が浅い略U字形をなす矩形状の蓋部材として形成され、両側に一体に係止爪21a、21aを形成する。(図2(c))なお、図2(c)は、隣り合う発光素子基板12aをリード線43cにより接続した部分を断面して示したが、LED11の入力端子と配線基板40の出力端子41e、41eとをリード線43cにより接続した部分も同様の構成を有している。
閉塞部材21は、貫通孔20f、20fに対向する位置で、係止爪21a、21aを、その弾性を利用して鍵穴状の係止溝20k、20kに着脱可能に嵌め込み、貫通孔を覆うようにして取付部20dに支持される。
透光性のカバー部材22は、長尺の板状をなした乳白色で半透明をなすアクリル樹脂で構成し、板厚は支持溝20h、20hに差し込み嵌合できる寸法に形成する。
カバー部材22の長さは、器具本体20の長さより短い寸法に構成し、支持溝20h、20hに差し込み嵌合した状態で、器具本体20に後述する電源部30を設置し、一体化するための収納部となるスペースSが形成されるようにする。(図1(b)右方)
カバー部材22は、器具本体20に組み込んだ際に、一端部が電源ボックス30の当接部32hに嵌合するが、当接部の内面とカバー部材一端部との間に隙間x、本実施例では約2mmの隙間が形成される長さ寸法に形成する。また、カバー部材22の他端部には係止孔22aを形成する。
取付金具23は、ステンレスの板材をプレス加工して断面略U字形の金具として構成し、底板部分に取付孔23aを形成し、両側面の上端部分に係止凸部23b、23bを一体に形成する。係止凸部は上述した器具本体20の係合溝20i、20iに板材の弾性力で嵌合し、係合する形状寸法に形成する。
電源部30は、各LED11を点灯する電源回路および電源回路を収容する電源ボックス31を有し、器具本体20に前記光源部12と並列して一体化されて配設される。取付金具23は、合成樹脂で構成してもよい。
電源ボックス31は、不燃性で電気絶縁性および熱絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)で構成する。
電源ボックス31は、2つ割りの上ケース32と下ケース33からなり、各ケースを組み合わせてボックス状になるように構成し、各ケースの間に配線基板40を挟持して保持するように構成する。(図2(a))
上ケース32は、図3に示すように、中央部分に電気部品を収納するための空間部32a、空間部の両側に一体に形成された突堤部32b、32b、空間部から一端部にわたり連続して一体に形成された電源線の引出部32cを有する。
引出部32cに近接する突堤部32b上に支持ボス32dを、また対向する各突堤部32b上の対角線上に位置して、一対の支持穴32e、32fを一体に形成する。
支持ボス32dには縦穴が形成され、この縦穴および一方の支持穴32eは、スクリューネジをねじ込み固定するためのネジ穴となり、他方の支持穴32fは後述する下ケース33の支持ピン33fが嵌合するための穴となる。
32gは、他方の支持穴32fに隣接して一体に形成された位置決め用の溝である。
また、上ケース32には、器具本体20の端板となる支持部材35が一体に形成されている。
支持部材35は、所定の厚みをもった矩形状の端板状に構成され、その上面から下面にわたり貫通する取付孔35aが形成され、両側面にわたって貫通する一対の支持孔35b、35bが形成されている。
さらに、一側面から下面にわたりL字状に貫通する挿通孔35cが形成される。(図8(a))
下ケース33は、図4に示すように中央部分に、上ケースの空間部32aと共に電気部品を収納するための空間部33a、空間部両側に段状に一体に形成された突堤部33b、33b、空間部から一端部にわたり連続して一体に形成された電源線の引出部33cを有する。
端部の略中央部分に、円形をなす切欠部33dを形成し、また対向する各突堤部33b上の対角線上に位置して、貫通する孔からなる支持孔33eおよび支持ピン33fを一体に形成する。
円形をなす切欠部33dは、上ケースの支持ボス32dの上面が当接して縦穴に合致し、切欠部33dからスクリューネジ52を通して支持ボス32dの縦穴にネジ込むことができる。(図1(b))
貫通する孔からなる下ケースの支持孔33eは、上ケースの支持穴32eに対応して形成され、支持孔33eからスクリューネジ50を通して支持穴32eにネジ込むことができる。(図8(a))
下ケースの支持ピン33fは、上ケースの他方の支持穴32fに差し込み嵌合することができる。(図8(b))
33gは、支持ピン33fに隣接して一体に形成された突起で、上ケースの溝32gに嵌合して上下のケースの位置決めを行う。(図8(b))
なお、図8(a)に示すように上ケース32の電源線の引出部32cに対応する突堤部32b´および下ケース33の電源線の引出部33cに対応する突堤部33b´は、一段高い突堤を形成し、上下のケースを組み合わせた状態で、ケース内面との間に隙間a1、a2が形成されるように構成する。
また、上下のケースを組み合わせた状態で、上ケースの突堤部32b´及び下ケースの33b´間に隙間a3が形成される。
各隙間a1、a2、a3は、後述する電源線を挿通し挟持するためのもので、電源線の線径に対し、−0.1〜0.2mm程度の隙間寸法を有している。
本実施例では、電源線の線径が約1.9mmで、隙間a1、a2、a3が約1.8mmの寸法に形成してある。
また、32hは、上ケースの一端面に水平方向に一体に庇状に突出させて形成した当接部で、カバー部材22の一端部が嵌合する。
配線基板40は、矩形状をなすプリント配線基板からなり、その表裏面に電源回路40aを構成する電気部品41が実装されている。
すなわち電源回路40aは、図6に示すように、商用電源に接続される入力端子41a、41aに、サージ吸収用のバリスタ41bを介してダイオードブリッジからなる全波整流器41cを並列に接続して構成する。41dは電流ヒューズ、41e、41eは出力端子である。
上記に構成した電源回路の電気部品の内、バリスタ41bを配線基板40の裏面、すなわち、電源部30を器具本体20に組み込んだ際に、器具本体の平面状の基板部20b上面に面するように設置し、他の整流器41cや電流ヒューズ42d等の部品は逆の表面側、すなわち、器具本体の基板部20bの存しない側に設置する。(図2(a))
上記のように電気部品を実装した矩形状の配線基板40は、対角線上に位置する角部が半円形状に切り欠かれた支持凹部40d、40dを有して形成される。(図5)
上記に構成した配線基板40は、電源ボックス31の下ケース33内に収納される。すなわち、配線基板の裏面側を下ケースの突堤部33b上に載置するようにして挿入する。これにより、図5に示すように、切り欠かれた支持凹部40d、40dが、貫通する孔からなる支持孔33eおよび支持ピン33fに合致し、配線基板の裏面に実装されたバリスタ41bが、下ケース底面に形成された空間部33aに面して設置される。(図2(a))
同時に、配線基板40の入力端子41a、41aに接続した電源線43a、43bを配線基板40の上面から導出させる。
上記のように配線基板40を設置した状態の下ケース33に対して、上ケース32を被せる。すなわち、下ケースの突起33gを上ケースの溝32gに嵌合して位置決めを行いながら、下ケースを上ケースに被せる。
この状態で、上ケース32の突堤部32bが下ケース33の内側に差し込まれるので、電源ボックスの側面が合成樹脂による2重構成の壁となり、電気絶縁をより一層確実に図ることができる。(図2(a)、図8)
上記により、上ケースの突堤部32bが配線基板40の表面側に対向し、下ケースの突堤部33bとの間で、配線基板を挟んだ状態となる。(図2(a))
また、下ケース33の円形をなす切欠部33dが、上ケース32の支持ボス32dの上面に当接して縦穴に合致する。
さらに、下ケースの支持孔33eが、上ケースの支持穴32eに合致し、さらに、下ケースの支持ピン33fが、上ケースの他方の支持穴32fに差し込まれて嵌合する。(図8(b))
この際、配線基板40の上面から導出させた2本の電源線43a、43bを、上ケース底面の空間部32aから引出部32cを介して導出させ、下ケースの突堤部33b´に沿わせ、さらにL字状に折り曲げて、上下ケースの突堤部32b´、33b´間に形成される隙間a3に沿わせ、さらにL字状に折り曲げて上ケースの突堤部32b´に沿わせ、さらにU字状に折り曲げて支持部材35のL字状に貫通する挿通孔35cを通し、器具本体20の空間部20e内に沿わせ外部に導出させる。
この状態で、下ケースの支持孔33eからスクリューネジ50を通して支持穴32eにネジ込む。(図8(a))これにより上ケースと下ケースが一体化されると同時に、配線基板40が上下の突堤部32b、33bで挟持され一端部側のみがネジ50で、他端部が支持ピン33fの単なる嵌合による仮止めされた状態となった電源部30が構成される。
なお、電気絶縁性を有するシリコン樹脂等の接着剤で接着して仮止めをするようにしてもよい。
60は、器具本体20の端板となる支持部材で、図7に示すように、電源ボックス31と同様に、不燃性で電気絶縁性および熱絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、PBT(ポリブチレンテレフタレート)で、所定の厚みをもった矩形状の端板状に構成される。
端板状をなす支持部材60には、その上面から下面にわたり貫通する取付孔60aが形成され、両側面にわたって貫通する一対の支持孔60b、60bが形成されている。
支持部材60の一端面には、水平方向に一体に庇状に突出させて当接部60hを形成し、当接部の下面中央部分に下方に突出する支持ピン60iを一体に形成する。
なお、この支持ピン60iは、カバー部材22の他端部に形成した係止孔22aに挿入され、カバー部材22が支持部材60に固定される。
次に、上記に構成した器具本体20に、電源部30を光源部12と並列して一体化して配設し、照明器具を組み立てる手順を説明する。
まず、器具本体20のスペースSに対して、上ケース32と下ケース33が一体化され、配線基板40がネジ50で仮止めされた状態となった電源部30を組み込む。
すなわち、電源ボックス31を器具本体の一端側の開口部20aに位置させ、スペースSに向けてスライドさせて挿入し、下ケース33の下面が器具本体の平面状の基板部20b上面に面するように設置する。
次に、図1(b)に示すように、器具本体の基板部20bの下面、すなわち取付部20dの空間部20eから取付孔を介してスクリューネジ52を挿通し、下ケース33の切欠部33dを介して上ケースの支持ボス32dの縦穴にネジ込み固定する。この際、電源ボックス30の端板となる支持部材35の内面と器具本体20の開口部20a端面が当接する。
上記スクリューネジ52のねじ込みにより、電源ボックス31を器具本体20に支持すると同時に、一端部側のみがスクリューネジ50で仮止めされていた配線基板40が電源ボックス31の上下のケース32、33の突堤部32b、33bにより挟持されて本止めが行われ確実に支持される。
なお、仮止めを省略し、1本のスクリューネジ52により、電源ボックス31を器具本体20に支持し、同時に配線基板40が上下のケース32、33により挟持されるようにしてもよい。
このスクリューネジ52のねじ込みにより、上ケース32の突堤部32b´と下ケース内面との間に締付力が加わって、隙間a1に沿わせた2本の電源線43a、43bがより強く挟み込まれて係止され、リード線としての張力止めが確実に行われる。
同時に、下ケース33の突堤部33b´と上ケース内面との間にも締付力が加わって、隙間a2に沿わせた2本の電源線43a、43bがより強く挟み込まれて係止され、リード線としての張力止めが確実に行われる。(図8(a))
次に、電源ボックス31の支持部材35に形成された一対の支持孔35b、35bから2本のネジ36、36を挿通させて凹溝20g、20gにねじ込み固定する。
この2本のネジを凹溝20g、20gにねじ込むことにより、上ケースの突堤部32b´と下ケースの33b´間にも締付力が加わって、隙間a3に沿わせた2本の電源線43a、43bがより強く挟み込まれて係止され、リード線としての張力止めが確実に行われる。
なお、隙間a1、a2、a3の間隔寸法は電源線の線径寸法より小さく設定することでより強固に挟み込まれ係止される。
電源線43a、43bは、蛇行した形で係止されて導出されるのでより確実に張力止めが行われる。
上記により、電源ボックス31内の電気部品の内、バリスタ41bが器具本体の基板部20b上面に面するように位置して組み込まれる。
次に、器具本体20に対し、16個のLEDを実装した長尺な発光素子基板12aからなる光源部12を組み込む。
すなわち、発光素子基板12aの底面を器具本体20の基板部20bの上面に、シリコーンシートを介して載置し、複数のネジ51で固定する。(図1(b))
これにより、発光素子基板12aが器具本体20に密着して固定され、各LED11から発生する熱が器具本体に直接伝達され外部に放熱される。
次に、発光素子基板12aに設けられたLED11の入力端子と配線基板40の出力端子41e、41eとをリード線43cにより接続する。(図1(b))
すなわち、予め一端が配線基板40の出力端子41e、41eに実装され、配線基板の下面から導出されているリード線43cの他端を、発光素子基板12aの入力端子に基板の下方から実装する。
なお、リード線43cの配線基板40および発光素子基板12aへの半田付けは、接続を確実に行うために、リード線の先端を基盤の下面から上面に突き抜けさせて半田付けを行う。
この際、リード線43cは、器具本体20の取付部20dの貫通孔20f、20fを介して下方の空間部20e内に逃がしながら収容する。
因みに、このリード線43cを空間部20eに逃がせない場合には、発光素子基板12aの裏面側にリード線が位置することとなり、発光素子基板12aと器具本体の基板部20bとの間にリード線の線径分の隙間が形成され、発光素子基板12aを器具本体に密着して支持することができなくなり、LEDの熱が効果的に放熱されない。
同時に、器具本体20としては、リード線の隙間の寸法だけ厚くなり、薄型化することができない。
次に、閉塞部材21を貫通孔20f、20fに対向する位置に配置し、係止爪21a、21aを、その弾性を利用して鍵穴状の係止溝20k、20kに嵌め込む。これにより、リード線43cおよび貫通孔20f、20fが閉塞部材21で覆われる。
次に、透光性のカバー部材22を器具本体20の他端側(図1左方)の開口部20aに位置させ、支持溝20h、20hに差し込み嵌合して支持する。
次に、器具本体の端板となる支持部材60を器具本体の他方の開口部20aに当接して支持する。
すなわち、支持部材60に形成された支持孔60b、60bを、器具本体の凹溝20g、20gに対向させて位置させ、2本のネジ37、37を挿通させて凹溝20g、20gにねじ込み固定する。
この際、支持部材60の当接部60hにカバー部材の他端部を当接させ、当接部の支持ピン60iをカバー部材22の係止孔22aに挿入して係合させる。これにより、カバー部材22が支持部材60に対して動くことなく固定される。
同時に、カバー部材22の一端部が電源ボックス31の当接部32hに嵌合し、当接部の内面とカバー部材一端部との間に隙間xを有して支持される。
また、支持部材60および電源ボックス31を器具本体に設置した状態で、支持部材60の下面および電源ボックス31の支持部材35の下面を、それぞれ取付部20dの下面面から若干突出させ、取付部と被設置面Aとの間に間隙pが形成されるように構成する。(図1(b))
間隙pの寸法は、本実施例においては、取付金具23の板厚と同寸法の約0.5mmに構成してある。
以上により、電源部30が、器具本体20に光源部12と並列して、本実施例では図1中右端部に並列して一体化されて配設された照明器具10が構成される。
上記のように、電源部30を器具本体20に一体化して配設した状態で、電源部の電源回路と導電性のアルミニウムで構成された器具本体20との電気絶縁は次のように確保される。
すなわち、電源回路41aを実装した配線基板40は周囲を合成樹脂性の電源ボックス31が覆った構成となり、アルミニウム製器具本体20との間に電気絶縁性の合成樹脂が介在して十分な絶縁距離を確保し、電気絶縁を確実に図っている。
また、電源ボックス31の上下のケース32、33を固定するためのスクリューネジ50は、下ケースの支持孔33eを通し上ケースの支持穴32eにネジ込む方式であるため、ネジの周囲は全て合成樹脂で覆われて直接配線基板40に接触することがなく、十分な絶縁距離を確保し、電気絶縁を確実に図っている。
また、電源ボックス31の上下のケース32、33を固定するためのスクリューネジ50は1本のみで構成し、対角線上に位置する他の支持部分は、下ケースの支持ピン33fが、上ケースの他方の支持穴32fに差し込まれて嵌合する方式としたため、導電性の金属からなるネジを省略することができ、電気絶縁性能をより高めている。
さらに電源部30を器具本体20に固定するためのスクリューネジ52は、基板部20bの下面から下ケースの切欠部33dを介して上ケースの支持ボス32dの縦穴にネジ込み固定する方式であるため、ネジの周囲は全て合成樹脂で覆われて直接配線基板40に接触することがなく、十分な絶縁距離を確保している。
しかも、1本のネジで電源ボックス31を器具本体20に支持すると同時に、仮止めされていた配線基板40が電源ボックスの上下のケース32、33により挟持されて本止めが行われる方式であるため、導電性の金属からなるネジの本数を少なくすることができ、電気絶縁性能をより高めている。
同時に、構造が簡単になり組み立て作業が容易となると共に、電気絶縁距離を必要とするネジを少なくし、ネジ止めのスペースも不要となって、さらにコンパクトに構成される。
さらに、発光素子基板12aに設けられたLED11の入力端子と配線基板40の出力端子41e、41eを接続するリード線43cは、電気絶縁性の合成樹脂で構成された閉塞部材21で覆われ、外部に露出することなく、十分な絶縁距離を有して器具本体内に配置されて電気絶縁性能を高めている。
同時に、リード線43c両端部における発光素子基板12aおよび配線基板40との実装部分からの縦方向の絶縁距離を閉塞部材21で覆うことができ電気絶縁性能をより高めている。
上記により、光源をLED11で構成し、電源部30を器具本体20に一体化して設置した、長さ約300mm、幅が約25mm、厚さ約15mmのAC100Vで駆動する薄型ライン状の照明器具10が構成される。
上記構成の照明器具10は、被設置面Aに単体若しくは連続させて使用する。例えば、一般家庭における流し元灯として使用する場合には、取付金具23を、その取付孔23aから天井面Aに木ネジ53をねじ込んで固定する。(図1(b)、図2(b))
固定されたU字形の取付金具23に器具本体20を差し込み、器具本体側面の係合溝20i、20iを、取付金具23両側面の係止凸部23b、23bに嵌合し、着脱が可能になるようにして支持する。
これにより、木ネジ53のネジ頭が空間部20e内に収容され、取付金具23が取付部の空間部内で固定される。
さらに、器具本体の開口部20aに支持された支持部材60および電源ボックスの支持部材35のそれぞれの取付孔60a、35aから天井面Aに木ネジ54、54をねじ込んで固定する。この際、取付部20dと天井面Aとの間に間隙pが形成される。
なお、木ネジ54、54をねじ込んだ取付孔60a、35aに、柔軟性を有するゴムや合成樹脂等からなるキャップ70、70を挿入して蓋をする。
さらに電源線43a、43bを商用電源に接続して設置が完了する。
点灯すると、各LEDは略直線状の発光面をなし光線が直線状に下向きに広がって放射され、長方形をなす流し台の長手方向に沿った所望の照明を行う。
また、器具本体20はアルミニウムで構成し外部に露出しているので、各LEDから発生する熱が発光素子基板12aから器具本体20に伝導されて効果的に外部に放熱される。
同時に、器具本体の取付部20dには、天井面Aから離間した断面略U字形をなす溝状の空間部20eが長手方向に形成されている。
このため、外気に接する面積を確保することができ、同時に空間部20e内で空気の流れが生じ、器具本体20が効果的に冷却される。
さらに、取付部20dと天井面Aとの間に、間隙pが形成されるので、間隙を通して外気が常に空間部20e内に流通し、器具本体がより確実に冷却される。
さらに、器具本体20の両側壁外面には取付金具23に係合させるための係合溝20i、20iや断面波形の放熱用の溝20j、20jが形成され、これらが放熱フィンとしての作用をなし一層効果的に放熱する。
さらに、取付部20dの空間部20eの両側に閉塞部材21を係止して支持するための断面が鍵穴状をなす係止溝20k、20kが形成され、この係止溝は断面形状がひだ状をなし効果的に放熱を行う。
これらにより、LEDから発生する熱を十分効果的に放熱させることができ光束が低下することなく、所定照度の明るい照明が行える。
また、季節の温度差、点灯時・消灯時の温度差等によって、アクリル樹脂からなるカバー部材22が膨張、収縮するが、他端部の隙間xにより吸収される。
なお、アクリル樹脂の場合、季節の温度差、点灯時・消灯時の温度差を考慮すると、長さ1mで2mm以上の伸縮が見込まれ、これに対応した寸法の隙間を形成する。
また、通常時や収縮時においてカバーがガタつく恐れがあるが、カバー部材22の一端部は固定され、位置決めされているのでガタつかない。
照射面を長く広くする場合には、器具本体20の長さを変えて、さらに長尺、例えば、1m強の長さの器具本体に、4枚の発光素子基板12aを直線状に連続させて設置し、必要な長さの照明器具を構成する。
この場合も、図1左方および図2(c)に示すように、上述したLED11の入力端子と配線基板40の出力端子41e、41eとを接続するリード線43cと同様に、隣り合う発光素子基板12aをリード線43cにより接続し、閉塞部材21をリード線43cに対向する位置に配置し、係止爪21a、21aを、その弾性を利用して鍵穴状の係止溝20k、20kに嵌め込む。これにより、リード線43c、貫通孔21fおよび隣り合う発光素子基板12a間の隙間が閉塞部材21で覆われる。
以上、本実施例によれば、複数のLED11を略直線状に配置してなる光源部12と、アルミニウムでライン状に構成され、前記光源部および電源部30を収容する器具本体20により、器具本体自体にLEDの放熱作用を兼用させることができ、小型、薄型化を図ったライン状の照明器具が構成される。
また、器具本体20はアルミニウムで構成し外部に露出しているので、各LED11から発生する熱が発光素子基板12aから器具本体20に伝導されて効果的に外部に放熱され、各LEDの温度上昇が抑制され光束減少を防ぐことができる。
同時に、器具本体の取付部20dには、被設置面Aから離間した断面略U字形をなす溝状の空間部20eが長手方向に形成されているので、天井等の被設置面Aに取付部20dを設置した場合でも、器具本体20が効果的に冷却されLEDの熱を効果的に放熱させることができる。
さらに、取付部20dと被設置面Aとの間に、空間部20eに連通する間隙pが形成されるので、器具本体を確実に冷却することができ、LEDの熱をより一層効果的に放熱させることができる。
光源部12と電源部30を接続するリード線43cは、器具本体20の取付部20dの貫通孔20f、20fを介して下方の空間部20e内に逃がしながら収容したので、発光素子基板12aと器具本体20を密着して支持することができ、LEDの放熱を一層効果的に行うことができる。
これらの作用効果により、本体自体を大きく構成して放熱面積を大となす必要がなく、器具本体の小型、薄型化を図りつつ、放熱性能を向上させた照明器具を提供することができる。
また、木ネジ53のネジ頭が空間部20e内に収容され、取付金具23が取付部20dの空間部内で固定されるので、器具本体20が大型化することがない。
因みに、従来では、器具本体20を被設置面Aに取り付けるための支持部が本体の両側面等に外方に突出して設けられることから大型化してしまう。
光源部12と電源部30を接続するリード線43cおよび取付部20dの貫通孔20f、20fは、電気絶縁性の合成樹脂で構成された閉塞部材21で覆われ、外部に露出することなく、十分な絶縁距離を有して器具本体内に配置されて電気絶縁性能を高めることができる。また、外観的にも良好となる。
同時に、リード線43c両端部における発光素子基板12aおよび配線基板40との実装部分も閉塞部材21で覆われ、電気絶縁性能を高めることができる。
カバー部材22は、一端部を係止すると共に他端部が、電源ボックス31の庇状の当接部32hとの間に隙間xを有し短めにして器具本体20に取り付けられるようにしたので、発光素子基板12aにおける実装面等の電気導電部分の露出を防ぐことができると共に、季節の温度差、点灯時・消灯時の温度差等による、カバー部材の膨張、収縮を吸収することができ、カバー部材22の熱変形等の発生を防止できる。特に1m以上の長尺な照明器具に好適なものを提供することができる。
さらに、カバー部材22の一端部は、支持部材60の当接部60hに当接させ、支持ピン60iをカバー部材22の係止孔22aに挿入して嵌合させたので位置決めされ、カバー部材22が支持部材60に対して動くことなく固定され、通常時や収縮時においてカバーがガタつくことがない。
以上、本実施形態において、ライン状の照明器具を構成したが、円盤状の発光素子基板上に、LEDを円形状に1列配置した平面視で円形の照明器具を構成してもよい。
器具本体20の取付部20dに、断面略U字形をなす溝状の空間部20eを長手方向に形成したが、周囲が囲まれた空洞(パイプ状の空間部)を形成して外気に接するための面積を確保し、被設置面Aから離間した空間部となすようにしてもよい。
各LED11は白色LEDで構成したが、照明器具の用途に応じ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)等で発光するLEDで構成してもよい。若しくはこれらを混合して、電球色、昼白色、昼光色等の光を発光させるようにしてもよい。
本実施形態の照明器具は、流し元灯として構成したが、他の家庭用、さらには施設、業務用等の各種の照明器具として構成してもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る照明器具を、一部を省略して示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X線に沿う断面図。 同じく照明器具を断面して示す図で、(a)は図1のC−C線に沿う拡大した断面図、(b)は図1のD−D線に沿う拡大した断面図、(c)は図1のE−E線に沿う拡大した断面図。 同じく照明器具の電源部における上ケースを拡大して示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−Bに沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図、(d)は(a)のD−D線に沿う断面図、(e)は右側面図。 同じく照明器具の電源部における下ケースを拡大して示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図、(d)は(a)のA−A線に沿う断面図、(e)は右側面図、(f)は、左側面図。 同じく照明器具の電源部における下ケースを拡大して示し、内部に配線基板を設置した状態を示す正面図。 同じく照明器具の電源部における電源回路図。 同じく照明器具の支持部材を拡大して示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は上面図、(e)は(a)のA−A線に沿う断面図。 同じく照明器具の電源部を示し、(a)は図1(a)のA−A線に沿う拡大した断面図、(b)は図1(a)のB−B線に沿う拡大した断面図。
符号の説明
10 照明器具
11 光源
12 光源部
20 器具本体
20b 収容部
20d 取付部
20e 空間部
20f 貫通孔
21 閉塞部材
22 カバー部材
30 電源部
43c リード線
A 被設置面

Claims (6)

  1. 光源を配置した光源部と;
    光源を点灯する電源回路を有する電源部と;
    光源部および電源部を収容する収容部と、被設置面から離間した空間部を形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有する器具本体と;
    器具本体に取り付けられ、光源部を覆う透光性のカバー部材と;
    を具備することを特徴とする照明器具。
  2. 複数の光源を略直線状に配置した光源部と;
    光源部を収容する収容部と、被設置面から離間した空間部を長手方向に形成し、空間部に連通する貫通孔と貫通孔を覆う閉塞部材とを具備し、光源部と電源部を接続するリード線が貫通孔を介して空間部内に収容され、リード線および貫通孔が閉塞部材で覆われるようにした取付部を有するライン状の器具本体と;
    光源を点灯する電源回路および電源回路を収容する電源ボックスを有し、器具本体に前記光源部と並列して配設された電源部と;
    器具本体に取り付けられ、光源部を覆う透光性のカバー部材と;
    を具備することを特徴とする照明器具。
  3. 前記光源部の光源は、発光ダイオードで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の照明器具。
  4. 前記器具本体は、被設置面に固定される取付具に支持され、取付具が取付部の空間部内で固定されるようにしたことを特徴とする請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具。
  5. 前記器具本体は、取付部と被設置面との間に空間部に連通する間隙を有して設置されるようにしたことを特徴とする請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具。
  6. 前記カバー部材は、一端部を係止すると共に他端部が隙間を有して器具本体に取り付けられるようにしたことを特徴とする請求項1ないしいずれか一に記載の照明器具。
JP2006353966A 2006-12-28 2006-12-28 照明器具 Expired - Fee Related JP4798500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006353966A JP4798500B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006353966A JP4798500B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008166097A JP2008166097A (ja) 2008-07-17
JP4798500B2 true JP4798500B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39695290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006353966A Expired - Fee Related JP4798500B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798500B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5380451B2 (ja) * 2008-08-11 2014-01-08 ローム株式会社 照明装置
JP4947010B2 (ja) * 2008-08-21 2012-06-06 豊田合成株式会社 線状照明装置
JP5574184B2 (ja) * 2011-01-14 2014-08-20 東芝ライテック株式会社 照明装置
JP2012248429A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kiruto Planning Office:Kk 照明装置
JP5503787B1 (ja) * 2013-07-25 2014-05-28 アイリスオーヤマ株式会社 Led照明装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163907A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Moriyama Sangyo Kk 照明システム及び照明ユニット
JP2003069167A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Japan Storage Battery Co Ltd 発光ダイオード照明装置用基板
JP4565307B2 (ja) * 2001-09-12 2010-10-20 東芝ライテック株式会社 Led照明装置
JP2004221528A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 発光ダイオードを内蔵する表示灯
JP2005071711A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明器具
JP2005100799A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Osram-Melco Ltd 可変色発光ダイオードモジュール及び可変色発光ダイオード照明器具
JP4315042B2 (ja) * 2004-04-09 2009-08-19 パナソニック電工株式会社 照明器具及びこれを用いた照明装置
JP2006031969A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Toshiba Lighting & Technology Corp 照明装置
JP4096927B2 (ja) * 2004-08-03 2008-06-04 松下電器産業株式会社 Led照明光源
JP2006324529A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Seiwa Electric Mfg Co Ltd 発光ダイオードラインモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008166097A (ja) 2008-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4798499B2 (ja) 照明器具
JP5287547B2 (ja) 発光素子ランプ及び照明器具
JP5582305B2 (ja) ランプ装置および照明器具
JP4798504B2 (ja) 照明器具
JP4807631B2 (ja) 照明器具
JP5534219B2 (ja) ランプ装置および照明器具
JP4671064B2 (ja) 照明器具
WO2010143577A1 (ja) 照明装置
JP4406854B2 (ja) 発光素子ランプ及び照明器具
JP2009129809A (ja) 照明装置
WO2014119169A1 (ja) Led照明装置
JP5126631B2 (ja) 発光素子ランプ及び照明器具
JP5757214B2 (ja) Led照明装置
JP2009266703A (ja) 埋込形照明器具
JP2012160332A (ja) ランプ装置および照明器具
JP4798500B2 (ja) 照明器具
JP2014026803A (ja) 照明器具
JP4636342B2 (ja) 照明器具
JP2011134725A (ja) 照明装置
JP2011187220A (ja) 照明装置
JP2012069396A (ja) 照明ユニットおよび照明装置
JP2010287401A (ja) 照明装置
JP5640751B2 (ja) 照明器具
KR20100025630A (ko) 엘이디 고효율 램프용 조명등의 구조
JP2012099359A (ja) ランプ装置および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees