JP2014026803A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来例と同程度の光量を得ながら小型化を図る。
【解決手段】4つの灯具2は、器具本体1の底板10と平行な平面内で電源ユニット30の周囲を囲むように配置される。さらに、4つの電源ユニット30は、器具本体1の底板10の法線方向(上下方向)から見て、それぞれ4つの灯具2と一部が重なるように配置される。故に、複数の灯具2及び電源ユニット30が、器具本体1の底板10に対して上述のように配置されているので、従来例と同程度の光量を得ながら小型化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明器具に関する。
従来の照明器具として、比較的に出力が大きく、建物のホールやガソリンスタンド等の高天井に設置される照明器具がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の照明器具は、筒状の本体と、一端部側に放熱部を有する器具本体及び当該器具本体の他端部側に設けられる発光部を有する灯具と、灯具を点灯制御する電源ユニットとを備える。
この従来例においては、本体の底板に灯具が取り付けられ、本体の天板の上に電源ユニットが配設されている。
特開2012−129172号公報
ところで、特許文献1記載の従来例では、必要な光量を得るために大出力の光源(発光ダイオード)が用いられており、点灯中の光源から大量の熱が放出されるために電源ユニットと灯具との距離を離す必要があった。そのために本体の高さ方向の寸法が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、従来例と同程度の光量を得ながら小型化を図ることを目的とする。
本発明の照明器具は、光源を有する複数の灯具と、前記複数の灯具に電力を供給する電源ユニットと、前記複数の灯具から放射される光が通過する開口を底面に有し、前記複数の灯具及び前記電源ユニットを保持する器具本体とを備え、前記複数の灯具は、前記器具本体の底面と平行な平面内で前記電源ユニットの周囲を囲むように配置され、前記電源ユニットは、前記器具本体の底面の法線方向から見て、前記灯具と一部が重なるように配置されることを特徴とする。
この照明器具において、前記灯具は、前記光源を保持する灯具本体と、前記灯具本体より突設される複数の放熱板とを有し、前記器具本体の底面の法線方向から見て前記電源ユニットに重なる範囲においては、前記放熱板が突設されないか、若しくは前記範囲外よりも突出寸法の小さい前記放熱板が突設されることが好ましい。
この照明器具において、前記灯具は、前記複数の放熱板のうちの所定数の放熱板と、当該所定数の放熱板を除く残りの放熱板との間に通風溝が形成されていることが好ましい。
この照明器具において、前記灯具は、前記光源を保持する灯具本体と、前記電源ユニットから電力が供給される給電線とを有し、前記灯具本体は、前記電源ユニットと近接する部位に、前記給電線を引き込む引込孔が設けられることが好ましい。
本発明の照明器具は、従来例と同程度の光量を得ながら小型化を図ることができるという効果がある。
本発明に係る照明器具の実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)は側面図、(e)は側面図である。 同上における灯具を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は側面図である。 同上における灯具を示し、(a)は高出力タイプの光源を搭載したものの下面図、(b)は低出力タイプの光源を搭載したものの下面図である。 同上における灯具の断面図である。 同上における灯具の配光ブロックを示し、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は要部の断面図である。 同上を示し、電源ブロックのカバーを外した状態の斜視図である。 同上を示し、電源ブロックと取付金具を外した状態の上面図である。 同上の断面図である。 同上における器具本体を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は側面図、(d)は要部の平面図である。
以下、本発明の技術思想を高天井用の照明器具に適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明の技術思想が適用可能な照明器具は高天井用のものに限定されるものではない。
本実施形態は、図1に示すように器具本体1、4つの灯具2、電源ブロック3、取付金具4などを備える。
灯具2は、図2〜図4に示すように灯具本体20、光源ブロック21、配光ブロック22などを有する。灯具本体20は、図4に示すように下面が開口する箱状の収納部200と、扁平な円筒形であって収納部200の下端に連結された枠部201と、収納部200の天面より上向きに突出する複数の放熱板202とがアルミ又はアルミ合金で一体に形成されてなる。
収納部200の内底面に矩形枠状の段部2000が突設されており、この段部2000の内側に光源ブロック21が配置される(図3参照)。また、収納部200の周壁に引込孔2001が貫通し、この引込孔2001に円環状のブッシング2002が嵌め込まれている。
枠部201の内周面には、半円柱状の3つの突起2010が周方向に沿って等間隔の位置に突設されている。また、枠部201の外周面には、略三角形状であって、中央に丸孔2011Aが貫通した3つの固定片2011が間隔を空けて突設されている。
放熱板202は、矩形板状であって、厚み方向に沿って隣り合う放熱板202同士の間隔が略一定となるように配置されている(図2参照)。ただし、複数(本実施形態では13枚)の放熱板のうちの所定数(図示例では5枚)の放熱板202と、所定数の放熱板を除く残り(図示例では8枚)の放熱板202との間に通風溝203が形成されている(図2(b)参照)。故に、放熱板202から放熱される熱で暖められた空気が、通風溝203を通して速やかに灯具本体20の外へ移動可能となるので、灯具本体20の放熱性の向上を図ることができる。
光源ブロック21は、図3に示すように光源ユニット210、給電線211、取付ばね212、絶縁シート213などを備える。光源ユニット210は、セラミックス製の基板2100と、基板2100の表面に形成される光源2101と、同じく基板2100の表面に実装されるレセプタクルコネクタ2102とを有している。
光源2101は、基板2100に実装される複数個の発光ダイオード(LED)チップと、透光性を有し且つ蛍光材料が混合された合成樹脂(例えば、シリコーン樹脂)製の封止部材とで構成される。すなわち、LEDチップから放射される光(例えば、青色光)の一部が蛍光材料で波長変換され、波長変換された光(例えば、黄色光)と波長変換されなかった光(青色光)が混ざることにより、光源2101から放射される光が全体として白色光となる。
ただし、光源2101は、LEDチップの個数が相対的に少ない低出力タイプ(図3(b)参照)と、LEDチップの個数が相対的に多い高出力タイプ(図3(a)参照)との2種類が存在する。高出力タイプの光源2101(2101A)は、低出力タイプの光源2101(2101B)と比べてLEDチップの個数が多い分だけ基板2100も大きくなっている。
給電線211は、シースで被覆された2本の電線2110と、各電線2110の一端に接続されたプラグコネクタ2111と、各電線2110の他端にそれぞれ取着された端子ピン2112とを有する。そして、プラグコネクタ2111がレセプタクルコネクタ2102に差込接続されることにより、給電線211が光源2101と電気的に接続される。なお、給電線211は、ブッシング2002を介して引込孔2001に挿通され、端子ピン2112が取着されている側の端部が収納部200の外に引き出される。
取付ばね212は、ステンレス製の板ばねによって矩形枠状に形成され、複数のばね片2120が枠内に向けて突設されている。この取付ばね212は、絶縁シート213を介して収納部200の内底面における段部2000の内側にねじ止めされる。つまり、取付ばね212は段部2000によって位置決めされることになる。そして、取付ばね212の内側に光源ユニット210が配置されると、取付ばね212の複数のばね片2120と収納部200の内底面との間に基板2100が挟持されるため、光源ユニット210が収納部200の内底面に取り付けられる(図3参照)。ただし、取付ばね212は、高出力タイプの光源2101Aを有する光源ユニット210Aに対応した取付ばね212Aと、低出力タイプの光源2101Bを有する光源ユニット210Bに対応した取付ばね212Bとの2種類がある。そして、本実施形態では、2種類の取付ばね212A,212Bを用意することにより、2種類の光源ユニット210A,210Bの何れもが収納部200の内底面に取付可能となっている。
配光ブロック22は、図5に示すように反射部材220、透光パネル221、防水部材222で構成される。反射部材220は、両端が開口した円錐台形状に形成される反射部2200と、反射部2200の出射側(下側)の開口縁から外向きに突出する円環状の外鍔部2201とが金属製の板材で一体に形成されてなる。反射部2200は、一端側(上側)の開口から入射される光源2101の光を内周面で反射して他端側(下側)の開口から出射させて配光(照射範囲)を制御している。
透光パネル221は、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂、あるいはガラスなどの透光性材料によって円板状に形成されている。
防水部材222は、円環状に形成された一対の当接部2220,2221と、各当接部2220,2221の外周縁同士を連結する連結部2222とがシリコーン樹脂などの弾性を有する材料によって一体に形成されてなる。ここで、連結部2222で連結された当接部2220,2221の間には、外鍔部2201の厚みと透光パネル221の厚みを合計した寸法よりも僅かに小さい寸法の隙間(嵌合溝2223)が形成されている。
而して、防水部材222は、外鍔部2201と透光パネル221を重ね合わせた状態で両者の周縁部が嵌合溝2223に嵌合されることにより、外鍔部2201及び透光パネル221の周辺部位を一対の当接部2220,2221によって厚み方向から挟持する。その結果、反射部材220と透光パネル221が防水部材222によって固定される。
そして、配光ブロック22は、図4に示すように反射部材220の反射部2200を収納部200内に収納し且つ外鍔部2201及び透光パネル221、防水部材222を枠部201内に収納するようにして灯具本体20に組み付けられる。ここで、枠部201内に収納された防水部材222の連結部2222が、枠部201の内周面に突設されている3つの突起2010と弾接することにより、配光ブロック22が器具本体20に対して抜け止めされる。なお、防水部材222は、収納部200と対向する当接部2221の周縁部分(連結部2222との連結部位)に、収納部200に近付くにつれて透光パネル221との距離を短くする傾斜面2224が形成されている(図5参照)。したがって、この傾斜面2224により、灯具本体20の枠部201に対して防水部材222が挿入しやすくなっている。
電源ブロック3は、図6に示すように4つの電源ユニット30、制御ユニット31、端子台32、取付板33、カバー34などで構成される。4つの電源ユニット30は、それぞれ4つの灯具2に対して各別に直流電力を供給して光源2101を発光(点灯)させるものであって、例えば、端子台32を介して外部から供給される交流電力を直流電力に変換するための回路が金属製のケース300に収納されてなる。制御ユニット31は、外部から入力される調光信号に応じて各電源ユニット30を制御し、電源ユニット30から供給される直流電力を増減することで各灯具2を調光するものである。なお、電源ユニット30のケース300の側面には、端子台32や制御ユニット31、各灯具2との電気配線に利用される端子部301が露設されている。
これら4つの電源ユニット30及び制御ユニット31は、図6に示すように取付板33に取り付けられて器具本体1に固定される。取付板33は、器具本体1に固定される長方形状の固定片330と、固定片330の上面より上方に起立した4つの支持片331とを有している。これら4つの支持片331は、固定片330の長手方向及び短手方向に沿ってそれぞれ2列ずつに並ぶように配置される。そして、4つの電源ユニット30が互いの端子部301同士を対向させるようにして固定片330の上面に載置され、さらにそれぞれのケース300が各支持片331にねじ止めされて取付板33に取り付けられる。また、制御ユニット31は取付板33の下面にねじ止めされる。
カバー34は、下面が開口する直方体形状の金属製の箱体であり、4つの電源ユニット30を内部に収めるようにして固定片330の上に被せられ、支持片331の上端に設けられた取付片332に上面がねじ止めされることで取付板33に固定される(図1及び図8参照)。また、カバー34は、長手方向に対向する両側面及び上面に複数の通気孔340が設けられており、電源ユニット30が発する熱を通気孔340から放熱させている。なお、カバー34の長手方向中央における開口端には、灯具2の給電線211などが挿通される挿通溝341が形成されている。
端子台32は、L字形に曲げられた取付金具35を介してカバー34の側面における長手方向の中央上端に取り付けられる。
器具本体1は、図9に示すように円形の底板10、底板10の周縁より上向きに突出する周壁11、取付金具4が取り付けられる一対の取付台12などがアルミ又はアルミ合金によって一体に形成されている。
底板10には4つの窓孔(開口)100が貫通しており、各窓孔100の周囲にそれぞれ3つのボス101が等間隔に突設されている(図9参照)。すなわち、灯具2の3つの固定片2011に貫通した丸孔2011Aに挿通される固定ねじ102が各ボス101のねじ孔にねじ込まれることにより、各窓孔100を塞ぐようにして4つの灯具2が器具本体1の底板10に固定される(図1(b)及び図8参照)。
ここで、底板10における各窓孔100の周囲には、窓孔100の周縁に沿って上向きに立ち上がる円筒形のリブ103と、同じく窓孔100の周縁に沿ってリブ103の外側から上向きに立ち上がる円筒形の位置決め突起104とが突設されている(図9(d)参照)。なお、窓孔100の周縁には上向きに立ち上がる補強用リブ105が突設されているが、この補強用リブ105は、底板10における窓孔100の周縁部分が破損や変形することを防ぐために設けられている。
而して、灯具2を器具本体1に固定する際、最外殻の位置決め突起104が灯具本体20の枠部201と嵌合することで窓孔100に対して灯具2が位置決めされる。また、リブ103の先端が灯具2の防水部材222の下面に当接して防水部材222(配光ブロック22)を上向きに押圧するため、防水部材222と外鍔部2201及び透光パネル221との密着度合が増して防水性の向上が図られる。
さらに、底板10には、取付板33の固定片330がねじ止めされる複数(図示例では6つ)のボス106が上向きに突設されている。そして、各ボス106の上端面に取付板33の固定片330が載置され、固定片330に貫通するねじ挿通孔に挿通されるねじが各ボス106のねじ孔にねじ込まれることで取付板33が器具本体1の底板10に固定される。なお、器具本体1の底板10と取付板33の固定片330との間には、ボス106の高さ寸法と略等しい隙間(空間)が形成される。
一対の取付台12は、直方体形状であって、底板10上面の周縁部において底板10の径方向に沿って対向する位置に配設されている。各取付台12は、外側面にねじ孔が形成されている。なお、取付台12と干渉しないように周壁11の一部が切り欠かれている。
取付金具4は、長尺の金属板が長手方向における両端で同一方向に略直角に曲げられてなり、両端部に貫通したねじ挿通孔(図示せず)に挿通されるねじ(ボルト)5が各取付台12のねじ孔にねじ込まれることによって器具本体1に固定される(図1及び図6参照)。
ところで、4つの灯具2は、図1(b)に示すように器具本体1の底板10と平行な平面内で電源ユニット30の周囲を囲むように配置される。さらに、4つの電源ユニット30は、器具本体1の底板10の法線方向(上下方向)から見て、それぞれ4つの灯具2と一部が重なるように配置される(図1(b)参照)。すなわち、灯具2の灯具本体20は、上下方向から見て電源ユニット30に重なる範囲(図7の二点破線参照)においては、収納部200の上面から放熱板202が突設されていないので、前記範囲を底板10と固定片330の間の隙間(空間)に収納可能となっている。ただし、取付板33の固定片330に接触しない程度の突出寸法を有する小型の放熱板が、収納部200の上面における前記範囲に突設されても構わない。
而して、本実施形態では、複数の灯具2及び電源ユニット30が、器具本体1の底板10に対して上述のように配置されているので、従来例と同程度の光量を得ながら小型化を図ることができる。また、灯具本体20において、少なくとも電源ユニット30と重ならない範囲に複数の放熱板202が設けられているから、光源ユニット210の光源2101が発する熱を放熱板202によって効率的に放熱させることができる。
また、各灯具2は、灯具本体20の収納部200側面に貫通する引込孔2001が、電源ユニット30の端子台32と近接するように器具本体1の底板10に配置される(図7及び図8参照)。故に、各灯具2と電源ユニット30を電気的に接続する給電線211の長さを短くすることができ、給電線211の余長分の処理も簡単になるという利点がある。
1 器具本体
2 灯具
3 電源ブロック
21 光源ブロック(光源)
30 電源ユニット
100 窓孔(開口)

Claims (4)

  1. 光源を有する複数の灯具と、前記複数の灯具に電力を供給する電源ユニットと、前記複数の灯具から放射される光が通過する開口を底面に有し、前記複数の灯具及び前記電源ユニットを保持する器具本体とを備え、前記複数の灯具は、前記器具本体の底面と平行な平面内で前記電源ユニットの周囲を囲むように配置され、前記電源ユニットは、前記器具本体の底面の法線方向から見て、前記灯具と一部が重なるように配置されることを特徴とする照明器具。
  2. 前記灯具は、前記光源を保持する灯具本体と、前記灯具本体より突設される複数の放熱板とを有し、前記器具本体の底面の法線方向から見て前記電源ユニットに重なる範囲においては、前記放熱板が突設されないか、若しくは前記範囲外よりも突出寸法の小さい前記放熱板が突設されることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 前記灯具は、前記複数の放熱板のうちの所定数の放熱板と、当該所定数の放熱板を除く残りの放熱板との間に通風溝が形成されていることを特徴とする請求項2記載の照明器具。
  4. 前記灯具は、前記光源を保持する灯具本体と、前記電源ユニットから電力が供給される給電線とを有し、前記灯具本体は、前記電源ユニットと近接する部位に、前記給電線を引き込む引込孔が設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の照明器具。
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