JP6241723B2 - 照明装置 - Google Patents

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本発明は、照明装置に関し、特に光源及び回路ユニットの放熱性を向上する技術に関する。
近年、発光部の光源として、高発光効率かつ長寿命なLED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を用いた照明装置が普及しつつある。このような照明装置においては、発光部に電力を供給する電源回路ユニットが必要となる。特許文献1では、発光部と電源回路ユニットとをそれぞれ別の筐体に収容する照明装置が開示されている。この場合、電源回路ユニットを収容する筐体は天井又は壁の裏側に設置される。
一方、照明装置が設置される建造物においては、内部空間の断熱性を高めるための断熱材や、耐震性を向上させるための補強材を、天井及び壁の裏側に敷設する場合が多くなっている。この場合、照明装置を設置するための十分な空間を天井や壁の裏側に確保することが難しい。そこで、図12に示す照明装置900のように、発光部922と電源回路ユニット960とが同じ筐体910に配置された照明装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
照明装置900では、筐体910が、平板状の基台部911と、基台部911の主面上から筒状に立ち上がる回路収容部912とを有している。また、半導体発光素子を光源とする発光部922が、基台部911の回路収容部912側の主面とは反対側の主面上に配置され、電源回路ユニット960が回路収容部912の内部に収容されている。
特開2010−102897号公報 特開2011−243510号公報
半導体発光素子は、供給された電力をすべて光に変換することはできない。また、電源回路ユニットも、すべての電力を発光部に供給することはできない。これら使用できない電力は大部分が熱エネルギーとなる。すなわち、半導体発光素子を光源とする照明装置の動作時において、発光部及び電源回路ユニットは熱を発する。
ここで、照明装置900では、図12に示すように、基台部911の主面と直交する方向について、発光部922と回路収容部912とが基台部911を介して隣接している。この場合、それぞれにおいて発生した熱が互いに伝わりやすいため、発光部922又は電源回路ユニット960が過度に温度上昇する恐れがある。このような温度上昇は、発光部922及び電源回路ユニット960にとって、動作の安定性を損なうという問題がある。
そこで、本発明の目的は、設置に必要な空間を低減しつつ、発光部及び電源回路ユニットの過度の温度上昇を抑制できる照明装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る照明装置は、各々が半導体発光素子を光源とする複数の発光部と、前記複数の発光部に電力を供給する電源回路ユニットと、が筐体に配置された照明装置である。そして、筐体が、環状に前記複数の発光部が配置された第1主面と、第1主面とは反対側に位置する第2主面とを有する基台部と、第2主面上から立ち上がる筒状であって、内部に電源回路ユニットを収容する回路収容部と、を有する。さらに、第2主面と回路収容部の外周面との境界線を第1主面に垂直投影したとき、前記第1主面において前記複数の発光部が垂直投影された境界線よりも外方に配置されている。
また、本発明の別態様に係る照明装置は、さらに、電源回路ユニットと、第2主面との間に配置された断熱部材を備える。
また、本発明の別態様に係る照明装置は、さらに、回路収容部の内部側において電源回路ユニットを囲む側面部と、電源回路ユニットから見て基台部と反対側に位置する底面部とを有する有底筒状の回路カバーを備える。そして、電源回路ユニットと、回路カバーの底面部及び側面部とが熱的に結合されており、電源回路ユニットから回路カバーの底面部までの熱抵抗が、電源回路ユニットから回路カバーの側面部までの熱抵抗よりも小さい。
また、本発明の別態様に係る照明装置は、さらに、第1主面を覆う第3主面と、第3主面とは反対側に位置する第4主面とを有する導光板を備える。そして、導光板が、前記複数の発光部が発する光を、第3主面側から導光板内部に導入し、第4主面側から面状に出射する。
また、本発明の別態様に係る照明装置は、回路収容部が、基台部から離れるにつれて先細りとなる。
また、本発明の別態様に係る照明装置は、回路収容部の内周面が、第2主面と直交する。
なお、「垂直投影」とは、平行投影のうち投影面と投影線とがなす角度が垂直であるものをいう。また、「平行投影」とは、無限遠点を視点とした投影である。したがって、平行投影では、投影線が互いに平行となる。
上記態様に係る照明装置では、各発光部と電源回路ユニットとが同じ筐体に配置され、省スペースであるため、設置に必要な空間を低減できる。また、上記態様に係る照明装置では、基台部の主面と平行な方向及び直交する方向のいずれにおいても、各発光部と、電源回路ユニットを収容する回路収容部の内部とが近接しない。したがって、各発光部と電源回路ユニットとの間で熱が伝わりにくく、各発光部及び電源回路ユニットの過度の温度上昇を抑制できる。
本発明の一態様に係る照明装置1を示す斜視図 照明装置1の天井への取り付け状態を示す断面図 照明装置1を正面側から見た分解斜視図 照明装置1を背面側から見た分解斜視図 照明装置1を示す正面図 図2のAで示す部分の拡大断面図 照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図 断熱板18を備えた照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図 端子台70を備えた照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図 変形例1に係る照明装置が備える筐体210を示す模式断面図 変形例2に係る照明装置が備える筐体310を示す模式断面図 従来技術に係る照明装置900を示す断面図
<実施の形態>
以下では、本発明の一態様に係る照明装置1について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる場合がある。
1.照明装置1の構成
照明装置1の構成について、図1から図4を用いて説明する。図1は、照明装置1を示す斜視図であって、カバー50を取り外した状態を示す。図2は、照明装置1の天井への取り付け状態を示す断面図である。図3は照明装置1を正面側から見た分解斜視図である。図4は、照明装置1を背面側から見た分解斜視図である。
図1に示すとおり、照明装置1は、各々が半導体発光素子を光源とする複数の発光部22が筐体10に配置されたシーリングライトである。また、照明装置1は、図2に示すように、例えば、天井2に設置され、外部電源線3によって直接商用交流電源と接続される電源回路内蔵型の照明装置である。なお、照明装置1は、シーリングライトに限定されず、例えば、ダウンライト、スポットライト、ブラケットライト、スタンドライトなどであってもよい。なお、以下の説明においては、照明装置1から見て天井2側を上側、その反対側を下側とする。したがって、照明装置1の上側の面は背面、下側の面は正面となる。
図3及び図4に示すように、照明装置1は、例えば、筐体10、発光ユニット20、反射板30、導光板40、カバー50、電源回路ユニット60、端子台70、取付部材80を備える。
(1)各部材の構成
以下、各部材の構成について説明する。
a.筐体10
筐体10は、例えば、アルミダイキャストなどの金属材料からなり、上側主面11aと下側主面11bとを有する円形平板状の基台部11と、上側主面11a上から円筒状に立ち上がる回路収容部12とを有する。
基台部11は、その中央に形成された円形の開口部13と、間隔をあけて開口部13を挟む位置に形成された小ねじ孔14と、開口部13を中心とする正三角形の頂点に相当する位置に形成された貫通孔15とを有する。また、基台部11の上側主面11a上には、開口部13を中心に各貫通孔15から30度回転した位置にボス16が形成されている。小ねじ孔14、貫通孔15及びボス16はすべて回路収容部12の内部側に配置されており、照明装置1の組立後の状態では、これらが露出しないようになっている。
回路収容部12には、円筒の側面に相当する外周面12bの上下方向中央付近において外方へ突出して円環状をなす外鍔部17が形成されている。また、回路収容部12の内部には、上側主面11a上に、例えばグラスウール、セラミックファイバー、フェノールフォーム、ウレタンフォームなどの繊維系断熱材や発泡系断熱材などからなる断熱板18が配置されている。断熱板18は、その中央に円形の開口部を有する平板状であって、上側主面11aを覆いながら貫通孔15及びボス16を露出するよう、例えば六角形となっている。
b.発光ユニット20
発光ユニット20は、基板21と、複数の発光部22と、電源端子23とを有する。
基板21は、基台部11より小さく、回路収容部12の外径より大きい直径を有する円形平板状であって、例えば、セラミックや熱伝導性樹脂などからなる電気絶縁層に、アルミや銅などからなる金属層をパターニングしたものである。金属層は、各発光部22と電源端子23を電気的に接続する配線、各発光部22が発する光を効率良く照明装置1の正面側へ導くための光反射部、各発光部22が発する熱を効率良く発散させるための放熱部などの役割を持ち、その役割に適した材料がそれぞれ必要な箇所にパターニングされている。また、基板21は、基台部11に対応して、その中央に形成された円形の開口部24と、小ねじ孔14に対応する位置に形成された小貫通孔25と、貫通孔15に対応する位置に形成された貫通孔26とを有する。
発光部22は、半導体発光素子を光源とするものであって、例えば白色光を発する表面実装型のLEDである。また、発光部22は、複数存在し、基板21の下側主面上において円環状に配置されている。さらに、各発光部22は、その光の主出射方向が、下側、すなわち照明装置1の正面側となるように、基板21に実装されている。
電源端子23は、各発光部22に供給する電力の入力部であり、例えばソケットのように電源線を着脱可能とするものであってもよいし、例えば金属ランドのように電源線をはんだ付けするものであってもよい。電源端子23は、基板21の下側主面上の開口部24付近に配置されている。
c.反射板30
反射板30は、基台部11より小さく、基板21より大きい直径を有する円形平板状であって、例えば、高反射ポリカーボネート樹脂、高反射ナイロン樹脂、高反射ポリブチレンテレフタレート樹脂、高反射発泡樹脂などの光反射率の高い材料からなる。反射板30は、その中央に形成された小孔31と、各発光部22に対応する位置に形成された窓孔32と、窓孔32を含んで円環状に上側へ凹む窪み部33と、周縁部において小孔31を中心とする正六角形の頂点に相当する位置に形成された貫通孔34とを有する。
また、反射板30の上側主面には、小孔31を取り囲むように開口部24の開口端に対応する位置にある突起部35と、貫通孔15に対応する位置にあるボス36と、貫通孔34同士の間を反射板30の外周に沿って円弧状に走る隆起部37とが形成されている。隆起部37がなす円弧の直径は基板21の直径とほぼ同じである。
なお、反射板30は、少なくとも窓孔32の側面及び窪み部33を含む下側主面が光反射率の高い材料で構成されていればよく、突起部35、ボス36、隆起部37及び上側主面は、光反射率の低い樹脂などの材料で構成されていてもよい。
d.導光板40
導光板40は、上側主面40aと下側主面40bとを有し、反射板30と同等の大きさを持つ円形平板状であって、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ガラスなどの透光性材料からなる。導光板40は、発光部22がなす円環に対応する位置において上側へ凹む窪み部41と、貫通孔34に対応する位置に形成された貫通孔42とを有する。また、上側主面40aの中央には、突起部43が形成されている。
e.カバー50
カバー50は、下側に凹んだドーム状であって、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラスなどの透光性材料からなる。カバー50の上面側には、貫通孔34に対応する位置に突起部51が形成されている。カバー50の外径は、基台部11の直径とほぼ同一である。
f.電源回路ユニット60
電源回路ユニット60は、回路基板61と、回路部品62と、リード線63と、コネクタ64とを有する。
回路基板61は、その直径が回路収容部12の内径よりも小さい略円形平板状であって、例えば、紙フェノールやガラスエポキシなどの電気絶縁性材料からなる。回路基板61の中央には、略半円形の開口部61aが形成されている。また、回路基板61には、金属などの導電性材料でパターニングされた配線が形成されており、この配線は、回路部品62、リード線63及びコネクタ64を電気的に接続している。
回路部品62は、例えば、制御用IC、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コイル、コンデンサなどの電子部品であって、回路基板61の両主面上に実装されている。
リード線63は、発光ユニット20の電源端子23に接続されて発光ユニット20と電源回路ユニット60とを電気的に接続するものであり、その先端は、電源端子23の種類に応じて、例えばプラグや被覆からむき出した導線などになっている。コネクタ64は、電源回路ユニット60に供給する電力の入力部であり、例えば一対の金属製の平板である。
g.端子台70
端子台70は、円形平板状の底面部70aと、底面部70aの下側主面上から円筒状に立ち上がる側面部70bとを有する有底円筒状であって、例えば、セラミックや熱伝導性樹脂などの電気絶縁性材料からなる。また、底面部70aには、その中心部分を貫通する円筒状の端子部71と、ボス16に対応する位置にある貫通孔72とが形成されている。さらに、側面部70bには、端子台70の内部側に突出する爪部73が形成されている。
端子部71の下側の先端部分には、略半円環状の突出部71aが形成されている。また、端子部71内には、外部電源線3及び電源回路ユニット60のコネクタ64が挿入されることで電源回路ユニット60と外部電源とを電気的に接続する接続端子71bが形成されている。
ここで、側面部70bの内径は、回路基板61の直径よりも大きく、側面部70bの外径は、回路収容部12の内径よりも小さい。
h.取付部材80
取付部材80は、上側に円形平板状の底部を有し、側部が円筒状である有底円筒状であって、例えば、アルミニウムや鉄のような金属材料、セラミック又は熱伝導性を有する樹脂材料からなる。取付部材80は、その底部中央に形成された円形の開口部81と、底部において間隔をあけて開口部81を挟む位置に形成された貫通孔82と、側部の内周面の上下方向中央付近において内方へ突出して円環状をなす内鍔部83とを有する。また、取付部材80の内径は、回路収容部12の外径より大きい。
以上、各部材の構成を説明したが、上記構成はあくまで照明装置1の一例であって、これに限られない。照明装置1では、上記各部材について、追加、変更、削除を適宜行うことが可能であり、例えば、各部材中の開口や突起などの数又は位置の変更、放熱部材・補強部材などの追加、反射板30や導光板40などの削除を行ってもよい。また、複数の部材を一体化してもよく、例えば、導光板40とカバー50とを一体化してもよいし、筐体10上に各発光部22と電源回路ユニット60とが直接配置された構成などであってもよい。
(2)照明装置1の組立及び設置方法
以下、照明装置1の組立及び設置方法について説明する。ただし、以下は一例であって、照明装置1の組立及び設置方法はこれに限定されない。
まず、基台部11の下側主面11b上に、各発光部22が露出するように発光ユニット20を積載し、発光ユニット20側から小貫通孔25に挿入した小ねじ27を、小ねじ孔14に螺合する。これによって、発光ユニット20が基台部11の下側主面11b上に固定される。また、このとき、下側主面11bには、環状に複数の発光部21が配置される。すなわち、下側主面11bは本実施の形態における基台部の第1主面の一態様であり、上側主面11aは、本実施の形態における基台部の第2主面の一態様である。なお、基板21の直径は基台部11の直径よりも小さいため、発光ユニット20の周囲には下側主面11bが露出する。
次に、リード線63を回路収容部12側から断熱板18の開口部、開口部13、開口部24の順に挿入し、電源端子23に接続する。これにより、各発光部22と電源回路ユニット60とが電気的に接続される。また、このとき、電源回路ユニット60と、基台部11の上側主面11aとの間に断熱板18が配置される。したがって、断熱板18は、本実施の形態における断熱部材の一態様に相当する。なお、断熱板18に電気絶縁性を有する材料を用いれば、電源回路ユニット60と、その下部側(発光ユニット20など)との不必要な通電を防止することができる。
次に、導光板40の窪み部41、突起部43を、それぞれ反射板30の窪み部33、小孔31に挿入した状態で、カバー50の突起部51を導光板40側から、貫通孔42及び貫通孔34に挿入する。そして、貫通孔34から突出する突起部51の先端をレーザ光などによって、貫通孔34から抜けない形状に塑性変形させる。これによって、反射板30及び導光板40がカバー50の内部に固定される。なお、導光板40は、反射板30に挿入された窪み部41と突起部43とによって、反射板30との位置関係を固定した状態で、反射板30に対して回転できる。したがって、突起部51を挿入する際の貫通孔34と貫通孔42の位置合わせが容易である。
次に、隆起部37で発光ユニット20を基台部11に押えつけた状態で、回路収容部12側から貫通孔15及び貫通孔26に挿入したねじ19を、ボス36に螺合する。これにより、反射板30、導光板40及びカバー50が筐体10に固定される。また、このとき、導光板40の上側主面40aは、下側主面11bを覆う。すなわち、上側主面40aは、本実施の形態における導光板の第3主面の一態様であり、下側主面40bは、本実施の形態における導光板の第4主面の一態様である。さらに、カバー50の側面の先端が、発光ユニット20の周囲から露出する下側主面11bに密着することで、発光ユニット20、反射板30、導光板40は、照明装置1の外部から覆い隠される。
なお、反射板30は、開口部24の端部に沿う位置にある突起部35を有しており、発光ユニット20との位置関係を固定した状態で発光ユニット20に対して回転することができるため、貫通孔15及び貫通孔26と、ボス36との位置合わせは容易である。また、このとき、反射板30の各窓孔32から各発光部22が露出するため、各発光部22の出射する光は反射板30に妨げられない。さらに、窓孔32の側面が基板21の下側主面と接しながら、各発光部22を囲繞することで、各発光部22の発した光が発光ユニット20と反射板30との間に入り込むことを防いでいる。
また、ねじ19のボス36への螺合の際、カバー50の側面と反射板30の隆起部37との間にパッキン52を配置し、基台部11と、反射板30及びカバー50との間の空間を埋めることで、筐体10とカバー50の密着性を向上させることができる(図2参照)。この構成により、カバー50内部へのほこり、虫、水分などの異物の侵入を防止することができる。なお、パッキン52は、伸縮性を有し撥水性を有する材料、例えばシリコーンなどの樹脂からなることが好ましい。
次に、電源回路ユニット60と端子台70とについて、突出部71aを開口部61aに、コネクタ64を接続端子71bに、それぞれ挿入しつつ、基板61の周部と爪部73とを嵌合させる。これにより、電源回路ユニット60が端子台70の内部に固定されるとともに、電源回路ユニット60と端子台70の底面部70a及び側面部70bとが熱的に結合される。さらに、電源回路ユニット60と端子部71とが電気的に接続される。ここで、一般に熱は電気と同じく電子により伝わり、電気伝導率と熱伝導率とは正の相間を持つことから、電源回路ユニット60と電気的に接続された端子部71を有する底面部70aの方が、側面部70bよりも電源回路ユニット60からの熱が伝わりやすい。すなわち、電源回路ユニット60から底面部70aまでの熱抵抗は、電源回路ユニット60から側面部70bまでの熱抵抗よりも小さい。
次に、端子台70の底面部70aが上側となるように、端子台70の側面部70bを回路収容部12の内部に挿入し、底面部70a側から貫通孔72に挿入したねじ74を、ボス16に螺合する。これにより、端子台70が筐体10の回路収容部12内に固定され、電源回路ユニット60が回路収容部12の内部に収容される。また、このとき、側面部70bは、回路収容部12の内部側において電源回路ユニット60を囲み、底面部70aは、電源回路ユニット60から見て基台部11と反対側に位置する。したがって、端子台70は、本実施の形態における回路カバーの一態様に相当する。
なお、電源回路ユニット60が回路収容部12に収容されるとは、電源回路ユニット60の主要部が、回路収容部12の内部側に位置することを意味する。したがって、電源回路ユニット60の一部、例えば回路部品62のうち挿入型筐体を有するなど背が高い部品、リード線63、コネクタ64などが、回路収容部12から上側にはみ出ていてもよい。また、端子台70の底面部70aが回路収容部12より上側に露出していてもよい。
次に、外部電源線3を開口部81から露出させた状態で、取付部材80の底部を天井2に密着させ、下側から貫通孔82に挿入した木ねじ84によって、取付部材80を天井2の所定の位置に固定する。さらに、開口部81から露出する外部電源線3を底面部70a側から端子部71に挿入する。これにより、端子部71を通じて、外部電源と電源回路ユニット60とが電気的に接続される。
最後に、筐体10を下側から取付部材80に挿入し、筐体10の外鍔部17と、取付部材80の内鍔部83とを嵌合させ(図2参照)、筐体10を天井2の所定の位置に固定する。外鍔部17と内鍔部83との嵌合方法は、例えば、回路収容部12と取付部材80とのいずれか又は両方を弾性変形させることによってもよいし、外鍔部17と内鍔部83とをねじ状に形成して螺合させてもよい。なお、筐体10の放熱性を高めるために、筐体10と取付部材80とは熱結合されることが好ましい。また、取付部材80の側面外部に放熱板などを取り付け、さらに放熱性を高めてもよい。
以上の方法によって、照明装置1の組立・設置が完了する。
2.照明装置1の動作
照明装置1では、外部電源線3から、端子部71及びコネクタ64を通じて電源回路ユニット60に交流電力が供給される。電源回路ユニット60には、回路部品62によって、整流平滑回路、昇圧回路、降圧回路、点灯制御回路などが構成されている。外部電源から供給された交流電力は、これらの回路によって所定の電圧を有する直流電力に変換される。電源回路ユニット60は、リード線63及び電源端子23を通じて各発光部22にこの直流電力を供給し、各発光部22を点灯制御する。
電力が供給された各発光部22は、窓孔32を通じて、下側(照明装置1の正面側)へ光を発する。このとき、導光板40が、各発光部22が発する光を、上側主面40a側から窪み部41を通って導光板40内部に導入し、導光板40内部で反射・散乱させながら、下側主面40b側から面状に出射する。
したがって、照明装置1は、導光板40を備えることで、その正面側の全面から光を均一的に出射することができ、照度むらの低減、照明装置1を直視した際の違和感及び刺激の低減などを図ることができる。また、導光板40の構造によって、導光板40内部に導入した光を照明装置1の外部側へ反射・屈折させることで、照明装置1の配光角を広げることも可能である。
一方、導光板40で反射・散乱するなどして、進行方向が照明装置1の背面側となった光は、反射板30の下側主面により、照明装置1の正面側に反射される。したがって、照明装置1は、反射板30を備えることで、各発光部22が発する光を効率良く照明装置1の正面側へ導くことができる。
導光板40の下側主面から出射した光は、カバー50を透過して照明装置1の正面側から出射される。なお、この際、カバー50に光散乱処理を施すことにより、導光板40から出射した光の輝度むらをより一層低減することも可能である。
このようにして、照明装置1は所定の空間を照らすことができる。
3.得られる効果
(1)照明装置1が有する構成
照明装置1が有する構成について、図5を用いて説明する。図5は照明装置1を示す正面図である。なお、ここでいう正面図とは、各発光部22が配置された基台部11の下側主面11bと平行な平面に、照明装置1を垂直投影した図のことである。また、図5では、照明装置1の内部構造として、回路収容部12及び各発光部22を点線にて示している。なお、図5において、回路収容部12の外周面12bを示す点線は、上側主面11aと外周面12bとの境界線12cに相当し、また同時に境界線12cを下側主面11bに垂直投影したものに相当する。
照明装置1では、下側主面11bにおいて、各発光部22が、上記垂直投影された境界線12cよりも外方に配置されている。なお、「境界線12cよりも外方」には、上記垂直投影された境界線12c上は含まない。
1.及び2.で説明した内容と上記の内容とをまとめると、照明装置1では、各々が半導体発光素子を光源とする複数の発光部22と、各発光部22に電力を供給する電源回路ユニット60と、が筐体10に配置されている。また、筐体10が、環状に各発光部22が配置された第1主面(下側主面)11bと、第1主面11bとは反対側に位置する第2主面(上側主面)11aとを有する基台部11と、第2主面11a上から立ち上がる筒状であって、内部に電源回路ユニット60を収容する回路収容部12と、を有する。さらに、第2主面と回路収容部12の外周面12bとの境界線12cを第1主面11bに垂直投影したとき、第1主面11bにおいて各発光部22が垂直投影された境界線12cよりも外方に配置されている。
なお、上記において「各発光部22が配置された第1主面11b」とは、第1主面11bの直上に直接各発光部22が配置された状態のみを指すのではなく、例えば、照明装置1のように基板21を介して第1主面11b上に各発光部22が配置された状態なども含む。ただし、基台部11そのものを介して第1主面11b上に各発光部22が配置された状態、すなわち各発光部22が第2主面11a側に存在する状態は含まない。
(2)上記構成による効果
以下、(1)に記載した構成によって得られる効果を図6、図7を用いて説明する。図6は、図2のAで示す部分の拡大断面図であり、図7は、照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図である。
図6に示すように、照明装置1は、複数の平板状及び筒状の部材が重なりあって構成されているが、照明装置1において、主に熱を発するのは各発光部22と電源回路ユニット60である。そこで、ここでは各発光部22と電源回路ユニット60とが発する熱の伝わり方に注目し、図7に示すように図6における主要な部分のみを考慮する。なお、説明のため、各発光部22が存在する基台部11より下側の領域を発光空間LSとし、電源回路ユニット60が存在する回路収容部12の内部を内部空間IS1とする。また、基台部11より上側にあって回路収容部12の外周面12bを囲繞する領域を外部空間OSとする(図7参照)。
まず、照明装置1は、各発光部22と電源回路ユニット60とが同じ筐体10に配置されており、発光部と電源回路ユニットとをそれぞれ別の筐体に配置する照明装置に比べ、省スペースである。したがって、照明装置1は、設置に必要な空間を低減でき、断熱材や補強材を天井や壁の裏側に敷設した建造物など、照明装置を設置する空間を十分に確保できない場合でも、設置に支障を生じることが少ない。
次に、照明装置1では、図12に示す従来技術に係る照明装置900と同様に、各発光部22が基台部11の下側主面11b側に存在し、内部空間IS1が基台部11の上側主面11a側に存在する。したがって、基台部11と平行な方向について、各発光部22と内部空間IS1とは隣接しない。
また、照明装置1では、境界線12cを第1主面11bに垂直投影したとき、第1主面11bにおいて各発光部22が垂直投影された境界線12cよりも外方に配置されている。
ここで、境界線12cは、第2主面11a直上における回路収容部12と外部空間OSとの境界線でもある。したがって、基台部11を介した各発光部22の真裏(真上)は、外部空間OSとなる。すなわち、照明装置1では、照明装置900とは異なり、基台部11と直交する方向について、各発光部22と内部空間IS1とは、基台部11を介して隣接しない。
つまり、照明装置1では、各発光部22と内部空間IS1とが、基台部11と平行な方向だけでなく、基台部11と直交する方向においても近接しない。これにより、矢印T1で示すように各発光部22が発する熱は、内部空間IS1に直接伝わらない。また、矢印T2で示すように電源回路ユニット60が発する熱は、各発光部22に直接伝わらない。
さらに、照明装置1では、上記のように、基台部11と直交する方向について、各発光部22が、基台部11を介して外部空間OSと隣接する。また、内部空間IS1は、回路収容部12を介して外部空間OSと隣接する。ここで、一般的に熱は高温側から低温側へ移動するが、熱源が存在する発光空間LS及び内部空間IS1に比べ、熱源が存在しない外部空間OSは温度が低い。したがって、照明装置1において、熱は発光空間LS側から外部空間OS側へ、また内部空間IS1側から外部空間OS側へ移動しやすく、その逆方向には移動しにくい。これは、各発光部22と電源回路ユニット60との間で、間接的にも熱が伝わりにくいことを意味する。
以上より、照明装置1では、各発光部22と電源回路ユニット60との間で熱が直接伝わらず、かつ間接的にも伝わりにくい。よって、照明装置1では、各発光部22と電源回路ユニット60との間で熱が伝わりにくく、各発光部22及び電源回路ユニット60の過度の温度上昇を抑制できる。
なお、照明装置1では、各発光部22が、電源回路ユニット60とだけでなく、電源回路ユニット60が存在する内部空間IS1と基台部11を介して隣接していない。すなわち、各発光部22と内部空間IS1とが熱的に分離している。この構成により、照明装置1は、熱設計及び品質保証が行いやすく、その信頼性が向上する。以下、この効果を具体的に説明する。
電源回路ユニット60の回路部品62は、半導体などの電子部品であり、その絶対最大定格について、周囲(雰囲気)温度を基準にして定められていることが多い。電子部品のケース温度を基準にした定格を求めることも可能であるが、そのためには、実際に製品で用いる基板を用いて、電子部品の製造者が検証することになる。多くの場合、製品の製造者と電子部品の製造者は異なり、この場合、他者への将来製品の開示、電子部品の製造者にとって不慣れな基板での動作確認による検証の長期化などの問題がある。さらに、このような検証によって得られた上限温度及びその他の定格は、多くの場合、電子部品の保証値とはならず参考値扱いとなる。
これらのことから、電子部品を含む製品については、ケース温度ではなく周囲温度を考慮して熱設計及び品質保証することが好ましい。ここで、照明装置1では、各発光部22と内部空間IS1とが熱的に分離しており、電源回路ユニット60の周囲温度である内部空間IS1の温度の計算において、各発光部22の発熱という外的要因を減らすことができる。したがって、照明装置1では、熱設計及び品質保証が行いやすく、その信頼性が向上する。
さらに、照明装置1では、複数存在する発光部22のいずれについても、内部空間ISと近接しておらず、電源回路ユニット60との間で熱が伝わりにくい。したがって、各発光部22の発熱による電源回路ユニット60の過度の温度上昇が確実に抑制されるとともに、一部の発光部22が過度に温度上昇して機能停止することによる輝度むらの発生も抑制される。
(3)その他の効果
a.断熱板18(断熱部材)による効果
照明装置1は、電源回路ユニット60と、基台部11の上側主面11aとの間に配置された断熱板18を備えている。この構成による効果について、図8を用いて説明する。図8は、断熱板18を備えた照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図である。
照明装置1では、発光空間LSと内部空間IS1が基台部11を介して隣接する。よって、断熱板18を配置しない場合、電源回路ユニット60の発する熱が、発光空間LSに直接伝わる(図7の下向き矢印T2参照)。したがって、電源回路ユニット60の発する熱が、間接的に発光部22へ伝わる可能性がある。一方、断熱板18を配置した場合、電源回路ユニット60の発する熱は、天井方向T31及び外部空間OSへ向かう方向T32にのみ伝わり、発光空間LSには直接伝わらない。すなわち、断熱板18を備えることにより、照明装置1では、各発光部22と内部空間IS1とが熱的に分離するだけでなく、発光空間LSと内部空間IS1とが熱的に分離する。
以上より、照明装置1では、上記構成を有する断熱板18を備えることで、各発光部22と電源回路ユニット60との間でより熱が伝わりにくく、各発光部22及び電源回路ユニット60の過度の温度上昇をさらに抑制できる。また、照明装置1では、各発光部22の周囲温度である発光空間LSの温度の計算において、電源回路ユニット60の発熱という外的要因を減らすことができ、熱設計及び品質保証がより行いやすくなり、さらに製品の信頼性が向上する。
b.端子台70(回路カバー)による効果
照明装置1は、回路収容部12の内部側において電源回路ユニット60を囲む側面部70bと、電源回路ユニット60から見て基台部11と反対側に位置する底面部70aとを有する有底筒上の端子台70を備える。さらに、電源回路ユニット60と端子台70の底面部70a及び側面部70bとが熱的に結合されている。そして、電源回路ユニット60から底面部70aまでの熱抵抗が、電源回路ユニット60から側面部70bまでの熱抵抗よりも小さい。この構成による効果について、図9を用いて説明する。図9は、端子台70を備えた照明装置1における熱の伝わり方を説明する模式断面図である。なお、図9においては、図8と同様、断熱板18を考慮する。
照明装置1では、内部空間IS1が、端子台70によって分割される。ここで、端子台70の内部側を内部空間IS11とし、端子台70の外部側を内部空間IS12とする。
内部空間IS11において電源回路ユニット60が発する熱は、断熱板18の効果により端子台70の底面部70a及び側面部70bに放熱される。このとき、熱抵抗の違いにより、底面部方向T41への放熱量の方が、側面部方向T42への放熱量よりも大きい。
次に、側面部70bを介して内部空間IS12に伝わった熱は、背面方向T43及び回路収容部方向T44に放熱される。このとき、背面方向T43には空気が流動でき、対流による放熱が可能となるため、天井方向T43への放熱量の方が、回路収容部方向T44への放熱量より大きい。
まとめると、電源回路ユニット60が発する熱について、方向T41〜T44への放熱量の大小は、T41>T42>T43>T44となる。すなわち、電源回路ユニット60が発する熱の大部分は照明装置1の背面側(T41、T43)へ放出される。一方、各発光部22が発する熱はその大部分が照明装置1の正面側及び側面側へ放出される。したがって、各発光部22の放熱経路と電源回路ユニット60の放熱経路が分離される。
すなわち、照明装置1は、上記構成を有する端子台70を備えることで、各発光部22の放熱経路と電源回路ユニット60の放熱経路とが分離され、各発光部22と電源回路ユニット60との間でより熱が伝わりにくく、各発光部22及び電源回路ユニット60の過度の温度上昇をさらに抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一態様である実施の形態を説明したが、本発明はこれに限られない。以下に、本発明の一態様に係る照明装置の変形例について図面を参照しながら説明する。なお、既に説明した部材と同じ部材が使用されている場合は、その部材と同じ符号を付して説明を簡略又は省略している。また、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる場合がある。
1.変形例1
上記実施の形態に係る筐体10では、回路収容部12が、基台部11の上側主面11aから垂直に立ち上がる形状であったが、本発明はこれに限られない。
図10は、変形例1に係る照明装置が備える筐体210を示す模式断面図である。筐体210は、基台部11と、基台部11の上側主面11a上から筒状に立ち上がる回路収容部212とを有する。なお、変形例1に係る照明装置では、回路収容部212の形状を除いては、上記実施の形態に係る照明装置1と同じ構成である。
変形例1に係る照明装置では、回路収容部212が、基台部11から離れるにつれて先細りとなっている。すなわち回路収容部212の外形は基台部11を底部とする円錐台状である。この構成により、変形例1に係る照明装置では、基台部11から離れるにつれて、回路収容部212の内部空間IS2が小さくなり、その分、外部空間OSの体積を大きくとることができる。外部空間OSは、発光部22に対してヒートシンクと同様の効果を示すため、変形例1に係る照明装置では、発光部22の放熱性が向上する。さらに、上記構成により、変形例1に係る照明装置では、全体の高さを変更することなく、回路収容部212の外周面212bの面積を大きくすることができ、設置性・意匠性を犠牲にすることなく、電源回路ユニット60の放熱性が向上する。
なお、変形例1に係る照明装置においては、上側主面11aと回路収容部212の外周面212bとの境界線212cについて、各発光部22との位置関係は、照明装置1と同様である。したがって、各発光部22と電源回路ユニット60との間で熱が伝わりにくく、各発光部22及び電外回路60の過度の温度上昇を抑制できる。
2.変形例2
上記実施の形態及び変形例1に係る回路収容部では、その肉厚が一定であったが、本発明はこれに限られない。
図11は、変形例2に係る照明装置が備える筐体310を示す模式断面図である。筐体310は、基台部11と、基台部11の上側主面11a上から筒状に立ち上がる回路収容部312とを有する。なお、変形例2に係る照明装置では、回路収容部312の形状を除いては、上記実施の形態に係る照明装置1と同じ構成である。
変形例2に係る照明装置では、回路収容部312の外形は、変形例1と同じく、基台部11を底部とする円錐台状である。一方、回路収容部312の内周面312aは、基台部11の上側主面11aと直交している。この構成により、変形例2に係る筐体310は、変形例1に係る筐体210よりも成形が容易となる。具体的には、変形例1では、回路収容部212の内径が、基台部11からに離れるにつれて小さくなるため、例えば金型によって筐体210を成形する場合、回路収容部212の内周面212a側の金型を抜くことが難しい。一方、変形例2では、回路収容部312の内周面312aが、基台部11の上側主面11aと直交するため、成形時に回路収容部312の内周面312a側の金型を簡単に抜くことができ、成形が容易である。
なお、変形例2に係る照明装置においては、第2主面11aと回路収容部312の外周面312bとの境界線312cについて、各発光部22との位置関係は、照明装置1と同様である。したがって、各発光部22と電源回路ユニット60との間で熱が伝わりにくく、各発光部22及び電源回路ユニット60の過度の温度上昇を抑制できる。
また、変形例2に係る照明装置においては、回路収容部312が、基台部11から離れるにつれて先細りとなっており、各発光部22及び電源回路ユニット60の放熱性が向上している。
3.その他の変形例
上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、基台部が円形平板状であったが、円形に限られず、例えば多角形や楕円形などであってもよい。また、基台部は主面が完全に平坦な平板状に限られず、主面に開口や多少の凹凸が存在してもよい。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、回路収容部が円筒状又は円錐台状であったが、これに限られず、基台部の主面から立ち上がる筒状であればよく、例えば内部に空間を有する多角柱状や楕円柱状などであってもよい。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、複数の発光部が、円環状に配置されていたが、これに限られず、例えば多角形の環状や、楕円の環状に配置されていてもよい。さらに、複数の発光部がなす環が複数配置されていてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、発光部として、白色光を発するLEDを例示したが、これに限られず、例えば、白色光以外の光を発するLEDであってもよいし、複数の発光部が異なる色を発してもよい。さらに、調光回路を追加して、外部からの信号によって、例えば昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色など、発光色を変化することができる構成としてもよい。
また、LEDとして表面実装型のものを例示したが、これに限られず、砲弾型のLEDであってもよいし、基板上にLEDチップを直接実装するもの(COB:Chip On Board)であってもよい。COBタイプのLEDの場合は、複数のLEDを環状やドーム状の樹脂で覆って一体としてもよい。この場合においても、LEDチップ単位を発光部とすれば、複数の発光部が環状に配置されていることになる。
また、発光部の光源はLED以外に、LD(レーザダイオード)や、EL(エレクトロルミネセンス)素子であってもよい。さらに、これら発光部の数に限定はない。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、電源回路ユニットが外部電源から供給された交流電力を利用するものであったが、これに限られず、例えば電池などの直流電力を利用するものであってもよい。さらに、このような電源を電源回路ユニットに内蔵してもよい。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、断熱部材の一態様として六角形の平板状の断熱板を例示したが、これに限られない。例えば、断熱部材は、六角形ではなく、円形であってもよいし、六角形以外の多角形であってもよい。また、平板状ではなく、開口や表面に凹凸がある形状などであってもよい。また、独立した部材ではなく、筐体又は電源回路ユニットの基板にコーティングされた薄膜などであってもよい。
また、上記実施の形態及び変形例に係る照明装置では、回路カバーの一態様として底面部が円形かつ側面部が円筒状であって、端子部を備えた端子台を例示したが、これに限られない。例えば、底面部が多角形や楕円形などであってもよい。また、例えば、側面部が多角形や楕円形の筒状などであってもよい。また、例えば、端子部を備えない単なるカバーであってもよい。このとき、例えば電源回路ユニットと回路カバーの底面部側との熱結合箇所の面積を、電源回路ユニットと回路カバーの側面部側との熱結合箇所の面積より大きくすれば、底面部側への熱抵抗を側面部側への熱抵抗より小さくすることができる。また、回路カバーと電源回路ユニットとの熱結合方法は、爪部や突出部による直接的な嵌合、電気的接続などに限られず、例えば、溶接、ねじ止め、螺合、熱伝導シートを介した圧着などであってもよい。
以上、本発明の態様を、上記実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態及び変形例に限られない。例えば、上記実施の形態及び変形例の部分的な構成を、適宜組み合わせてなる構成であっても良い。また、上記実施の形態に記載した材料、数値等は好ましいものを例示しているだけであり、それらに限定されることはない。さらに、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更・追加・削除を加えることは可能である。本発明は、照明用途全般に広く利用可能である。
1、900 照明装置
10、210、310、910 筐体
11、911 基台部
11a 上側主面(第2主面)
11b 下側主面(第1主面)
12、212、312、912 回路収容部
12a、212a、312a 内周面
12b、212b、312b 外周面
12c、212c、312c 境界線
18 断熱板(断熱部材)
20 発光ユニット
22、922 発光部
30 反射板
40 導光板
40a 上側主面(第3主面)
40b 下側主面(第4主面)
50 カバー
60、960 電源回路ユニット
70 端子台(回路カバー)
70a 底面部
70b 側面部
80 取付部材

Claims (4)

  1. 各々が半導体発光素子を光源とする複数の発光部と、前記複数の発光部に電力を供給する電源回路ユニットと、が筐体に配置された照明装置であって、
    前記筐体が、
    環状に前記複数の発光部が配置された第1主面と、前記第1主面とは反対側に位置する第2主面とを有する基台部と、
    前記第2主面上から立ち上がる筒状であって、内部に前記電源回路ユニットを収容する回路収容部と、
    を有し、
    前記回路収納部の内周面が、前記第2主面と直交し、前記回路収納部の外形が、前記基台部を底部とする円錐台状を有し、
    前記第2主面と前記回路収容部の外周面との境界線を前記第1主面に垂直投影したとき、前記第1主面において前記複数の発光部が前記垂直投影された境界線よりも外方に配置されている、
    照明装置。
  2. さらに、前記電源回路ユニットと、前記第2主面との間に配置された断熱部材を備える、
    請求項1に記載の照明装置。
  3. さらに、前記回路収容部の内部側において前記電源回路ユニットを囲む側面部と、前記電源回路ユニットから見て前記基台部と反対側に位置する底面部とを有する有底筒状の回路カバーを備え、
    前記電源回路ユニットと、前記回路カバーの底面部及び側面部とが熱的に結合されており、
    前記電源回路ユニットから前記回路カバーの底面部までの熱抵抗が、前記電源回路ユニットから前記回路カバーの側面部までの熱抵抗よりも小さい、
    請求項1又は請求項2のいずれかに記載の照明装置。
  4. さらに、前記第1主面を覆う第3主面と、前記第3主面とは反対側に位置する第4主面とを有する導光板を備え、
    前記導光板が、前記複数の発光部が発する光を、前記第3主面側から前記導光板内部に導入し、前記第4主面側から面状に出射する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
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