JP2008066142A - 埋込型照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】埋込型照明器具において、器具効率の向上及び枠ずれ防止を図り、灯体が首振り自在に設けられている場合においても、灯体の首振り範囲を広く確保する。
【解決手段】埋込型照明器具は、灯体4と、灯体4を支持する筒状の支持枠とを備える。上部枠体21は、器具取付面C1の背面C2上に配置され、下部枠体22は器具取付面C1側から上部枠体21に螺子入れられる。上部枠体21の鍔部21bと下部枠体22の鍔部22cとは、器具取付面C1側と背面C2側とで埋込孔C3周縁を狭持する。このため、枠ずれを防止できると共に、灯体4が首振り自在に設けられた場合においても、支持枠固定用部材により灯体4の首振りは制限されないので、灯体4の首振り範囲を広く確保できる。また、埋込孔C3の壁面と上部枠体21又は下部枠体22との間の隙間を小さくすることができる。従って、光照射口の開口径を大きくして器具効率の向上を図ることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、器具取付面に形成された埋込孔に取り付けられる埋込型照明器具に関する。
従来の埋込型照明器具として、例えば、天井に形成された埋込孔の開口に埋め込まれ、板ばねにより天井に固定される天井埋込型照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。本照明器具は、ランプが収納され、このランプからの光が射出される光出口が設けられたランプケースと、このランプケースの光出口部外周に配置された枠と、この枠からランプケースの側面方向へ斜めに延びた板ばねとを備える。
上記の板ばねは、天井の開口部周縁と弾性力を利用して係合可能であり、2つの第1板ばねと、第1板ばねより長さが短い2つの第2板ばねとで構成される。2つの第1板ばねは、ランプケースを挟んで対向配置され、2つの第2板ばねは、第1板ばねが対向する方向と略直交する方向にランプケースを挟んで対向配置されている。本照明器具によれば、互いに直交するように対向配置された2組の板ばねによる4カ所の固定により、天井への安定した固定が可能となると共に、ランプケース下端の枠のゆがみが防止され、天井と枠との間に隙間が発生するのを防止できる。また、第1の板ばねは第2の板ばねより長く、それぞれは2つずつ対向配置されているので、まず第1板ばねを天井に係合し、次に第2板ばねを天井に係合すればよい。このため、例えば4つの板ばねが同じ長さであり、同時にそれらを天井に係合する場合に比べて、本照明器具の取付作業が容易となる。
特開2006−40773号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、枠を天井に固定するため板ばねの弾性力を十分に生かすには、天井の開口部の壁面と枠との間に隙間を設ける必要が生じるので、ランプケースの光出口の開口径が小さくなり、器具効率が低下することがあった。また、板ばねにより枠が天井に固定されるので、板ばねの弾性力が弱まるに連れて、枠がランプケースすなわち灯体と共に下方へずれ、天井の開口部の壁面と枠との間の隙間が下方から見えて見栄えが悪くなることがあった。さらに、板ばねは天井裏側に突出するので、天井裏側に位置するランプケースが首振り自在に設けられていた場合、傾いたランプケースが板ばねに接触して、ランプケースの首振りが妨げられることがあった。従って、ランプケースの首振り範囲が制限され、所望の方向への光照射が難しいことがあった。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、器具効率の向上及び枠ずれ防止を図ることができ、さらには、灯体が首振り自在に設けられている場合においても、灯体の首振り範囲を広く確保できる埋込型照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、器具取付面に形成された埋込孔に取り付けられる埋込型照明器具において、灯体と、前記埋込孔の形状に応じて成形され、前記灯体を支持する筒状の支持枠と、を備え、前記支持枠は、外周面に鍔部が設けられ、内周面に螺旋状の溝が設けられ、一部が切欠されて形成された平面視C字状の第1の枠体と、外周面に螺旋状の溝が設けられ、該溝の下方に鍔部が設けられた第2の枠体と、で構成され、前記第1の枠体は、前記器具取付面の背面上に、前記埋込孔に対応して配置され、前記第2の枠体は、前記埋込孔に前記器具取付面側から挿入され、該第2枠体の溝と前記第1の枠体の溝とが合わされて該第1の枠体に螺子入れられ、前記第1の枠体の鍔部と前記第2の枠体の鍔部とは、前記器具取付面側とその背面側とで前記埋込孔周縁を狭持するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の埋込型照明器具において、前記第1の枠体の切欠された部分の幅は、内周側から外周側にかけて拡がっているものである。
請求項1の発明によれば、灯体を支持する支持枠は、埋込孔に直接固定されるので、ばねにより埋込孔に取り付けられる場合と異なり、ばねの弾性力を生かすため埋込孔の壁面と支持枠との間の隙間を拡げる必要がなく、この隙間を小さくすることができる。このため、光照射口の開口径を大きくすることができ、器具効率の向上を図ることができる。さらに、支持枠は、埋込孔周縁を挟持するように固定されるので、枠ずれを防止できると共に、灯体が首振り自在に設けられた場合においても、器具取付面の背面側の空間に突出したばね等の支持枠固定用部材により灯体の首振りが制限されることは無いため、灯体の首振り範囲を広く確保できる。
請求項2の発明によれば、第1の支持枠において螺旋状の溝が設けられた部分を広く確保できるので、第2の枠体を第1の枠体に螺旋入れたとき、第2の枠体を第1の枠体に対して堅固に固定できる。
以下に、本発明の一実施形態に係る埋込型照明器具について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る埋込型照明器具1の構成を示す。埋込型照明器具1は、例えば天井の器具取付面に形成された埋込孔に取り付けられるものである。この埋込孔は、例えば、平面視形状が略円状である。上記の埋込型照明器具1は、埋込孔の形状に応じて成形された円筒状の支持枠2と、支持枠2により埋込孔に取り付けられる本体部3と、本体部3に対して首振り自在に設けられた灯体4と、を備える。以下に、埋込型照明器具1の各構成部品について詳細に説明する。なお、支持枠2の形状は、埋込孔の形状に対応したものであり、上記に限定されない。
支持枠2は、上部枠体21(第1の枠体)と下部枠体22(第2の枠体)とで構成されている。上部枠体21は、円筒状の本体21aの外周面に鍔部21bが設けられ、該本体21aの内周面に螺旋状の溝21cが設けられている。下部枠体22は、円筒状の本体22aの外周面に螺旋状の溝22bが設けられ、該溝22bの下方に鍔部22cが設けられている。上部枠体21及び下部枠体22は、例えば金属又は樹脂から成る。
上部枠体21の形状は、一部が切欠されて形成された平面視C字状である。この上部枠体21において、鍔部21bは、本体21aの外周面に沿って設けられており、その位置は、外周面の最上部付近又は中部付近である。鍔部21bを含む上部枠体21の外径は、埋込孔の開口径より大きく、上記外径をD1、上記開口径をφとしたとき、D1>φとしている。上部枠体21の外径D1は、例えば、D1=φ+φ/2としている。また、鍔部21bを除いた上部枠体21の本体21aの外径は、埋込孔の開口径φより少し小さいが、該開口径φと略等しい。
下部枠体22において、螺旋状の溝22bは、外周面の最上部から中部又は下部にかけて設けられており、鍔部22cは、外周面の最下部に設けられている。鍔部22cを含む下部枠体22の外径は、埋込孔の開口径φより大きく、上記外径をD2としたとき、D2>φとしている。また、鍔部22cを除いた下部枠体22の本体22aの外径は、埋込孔の開口径φより少し小さいが、該開口径φと略等しい。
上部枠体21及び下部枠体22のそれぞれに設けられた螺旋状の溝21c、22bは、例えば下方から上方へ左回りに形成されており、断面形状が略三角形で、相互に対応した形状を有している。上部枠体21の溝21cの山及び谷のそれぞれは、下部枠体22の溝22bの谷及び山のそれぞれと径が略等しい。このため、下部枠体22を、該枠体22の溝22bを上部枠体21の溝21cに合わせて上部枠体21に螺旋入れることが可能になる。なお、上記の溝21c、22bの形状は上記に限定されず、下方から上方へ右回りに形成されていてもよい。
本体部3は、灯体4を首振り自在に支持する灯体支持具31と、この灯体支持具31を器具取付面に沿う方向に移動可能に支持するコーン32と、灯体支持具31及びコーン32を下部枠体22に取り付けるための取付ばね33と、で構成される。これらは、上方から、灯体支持具31、取付ばね33、コーン32の順で配置されて一体に固定され、下部枠体22に下方から嵌め込まれる。
灯体支持具31は、外形が円状である基板311と、基板311上面に垂直に設けられ、灯体4を首振り自在に軸支する軸が挿通される軸受け部312と、を一体に有する。軸受け部312には、灯体4の首振り角の範囲を規制するためストッパが設けられる。上記の基板311は、上方の灯体4から出射された光を通過させる開口311aと、灯体支持具31をコーン32に固定するためのねじ61が挿入される長穴311bと、を有する。開口311aの一端部近傍に、上記の軸受け部312が設けられる。長穴311bの数は例えば2個であり、その大きさは略等しく、2個の長穴311bは平行して設けられる。首振り軸の軸線は、長穴311bの長手方向と略直交する。なお、灯体支持具31の形状は上記に限定されない。
コーン32は、灯体4から出射された光が通過する貫通孔を有する円筒状部材から成り、平面視でその外形の大きさは灯体支持具31のそれと略等しい。上記の貫通孔は下方に階段状に拡径している。ここで、この貫通孔の上側開口を投光用開口32aという。この投光用開口32aの位置は、灯体支持具31の開口311aに対応しており、投光用開口32aは平面視で開口311aと重なる。また、投光用開口32aの開口面積は、灯体支持具31の開口311aのそれより小さい。
さらに、コーン32は、上面に、灯体支持具31の長穴311bに挿入されたねじ61が挿入されるねじ孔(不図示)を有すると共に、外周面の最下部に、その全周に亘って設けられた鍔部321を有する。鍔部321の外径は、コーン32の鍔部321以外の部分の外径よりも大きい。また、コーン32の上面は、外周面に直交する平面であり、天井に取付時に器具取付面と略平行となる。なお、コーン32の形状は上記に限定されない。
取付ばね33は、例えば金属製の板状部材から成り、コーン32の上面形状に応じて成形された平面視円弧状の上底部33aと、上底部33aの両端部のそれぞれに上底部33aと略直交し、コーン32の側面形状に応じて成形された垂下部33bと、を有する。上底部33aは、コーン32の投光用開口32aを塞がないように成形されており、上底部33aのコーン32のねじ孔に対応する部位には、ねじ穴33cが設けられている。さらに、取付ばね33は、垂下部33bと一続きであり、且つ、コーン32の側面形状に応じて成形され、上側端部が下部枠体22に掛止される掛止部33dを有する。この掛止部33dの上側端部は、折り曲げられて上側に設けられた、下部枠体22に取り付け易くするためのテーパ面と、同様に下側に設けられた、下部枠体22から外れ難くするためのテーパ面とを有する。また、上側端部の高さは、下部枠体22の高さと略等しい。
上記の灯体支持具31、取付ばね33及びコーン32は、ねじ61により固定されて本体部3を構成する。これらの固定時に、ねじ61は、上方から、灯体支持具31の長穴311b及び取付ばね33のねじ穴33cに挿入され、コーン32のねじ孔に螺子入れられる。ねじ61が灯体支持具31の長穴311bに挿入される際には、ねじ61に、コイルばね62と、次に座金63とが通される。この座金63は例えば平座金である。このように、灯体支持具31は、コイルばね62を介してねじ61により固定されるので、コイルばね62の弾性力により、灯体支持具31をコーン32に対してコーン32上面に沿う方向に移動させることが可能になると共に、移動時のがたつきを抑制することができる。
灯体支持具31の移動方向は、コーン32上面は器具取付面と略平行であるため、器具取付面に沿った方向である。移動の際、灯体支持具31は長穴311bの長手方向に動く。灯体支持具31が器具取付面に沿う方向に移動していないとき、灯体支持具31の開口311aはコーン32の投光用開口32aに対応した位置に在って平面視で重なる。
灯体4は、下面に光照射用開口を有し、内部にランプ等の光源(不図示)及び光源を保持するためのソケット(不図示)を納装する。光源から放射された光は、灯体4の光照射用開口から出射される。この光照射用開口の位置は、灯体支持具31の開口311a及びコーン32の投光用開口32aに対応している。灯体支持具31が器具取付面に沿う方向に移動していないとき、すなわち灯体支持具31に支持される灯体4が器具取付面に沿う方向に移動していないとき、光照射用開口は、平面視で灯体支持具31の開口311a及びコーン32の投光用開口32aと重なり、灯体4の軸心はコーン32の投光用開口32aの軸心と略一致する。なお、光源は、例えば、白熱電球、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、電球形蛍光灯又は高輝度LEDランプであり、これらに限定されない。また、灯体4には、天井裏に配線された電力線(不図示)が接続されており、この電力線から光源に電力が供給される。このため、灯体4及び本体部3が下部枠体22から外れたとしても、電力線によりこれらは天井に吊り下げられるので、これらの落下を防止できる。
灯体4の光照射用開口周縁の一端部近傍には、軸受け部41が設けられる。この軸受け部41に、ねじ81が挿通され、同ねじがさらに灯体支持具31の軸受け部312に挿通される。これらの軸受け部41、312に挿通されたねじ81の先端には、ナット82が締め込まれる。このとき、灯体4の軸受け部41と灯体支持具31の軸受け部312は、ねじ81及びナット82の締め付けトルクが調整されることにより、灯体4が首振り可能となるように固定される。上記構成により、灯体4は、灯体支持具31の軸受け部312に挿通されたねじ81に軸支され、ねじ81を首振り軸とし、灯体支持具31に対して首振り自在に設けられる。従って、灯体4の首振り角を変化させることにより、光照射方向を変えることができる。この首振り角は、任意に設定可能である。なお、ねじ81は、上記とは逆の順で、灯体支持具31の軸受け部312及び灯体4の軸受け部41に挿通されても構わない。
上記構成により、本体部3の灯体支持具31及び灯体4を器具取付面に沿う方向に移動させることができる。このため、灯体4の光源の光軸が本体部3のコーン32と重ならないように、灯体4の首振り角を設定できる。その結果、光照射範囲を広く設定できる。
図2(a)は、上部枠体21の構成を示す。上記の通り、上部枠体21は、一部が本体21a及び鍔部21bに亘って内周側から外周側にかけて切欠されて形成されており、そのため、上部枠体21の形状は平面視C字状である。上部枠体21の切欠された部分の幅は、天井の厚さより広く、該部分の外周側最端部の幅をW、該部分の内周側最端部の幅をWとしたとき、W>Wとしている。切欠された幅は、例えば内周側から外周側にかけて放射状に拡がっている。この場合、内周側最端部の幅Wは、上部枠体21の軸心(直交する2線の一点破線が重なる点)から内周側最端部までの距離をR、内周側最端部から外周側最端部までの距離をRとしたとき、W=R/(R+R)×Wとしている。なお、切欠された部分の幅の拡がり方は上記に限定されない。
図2(b)は、上記実施形態に係る上部枠体21の変形例を示す。本変形例の上部枠体21は、同図(a)に示される上部枠体21の構成と比較して、切欠された部分の形状が異なる。切欠された部分の外周側最端部の幅をW10、該部分の内周側最端部の幅をW20とするとき、本変形例の上部枠体21においては、W10=W20としており、切欠された部分の幅は内周側から外周側にかけて略等しい。この切欠された部分は、軸心を通るように図中左右に引かれた一点破線に対して直交する方向に設けられている。なお、上部枠体21の切欠された部分の形状は上記に限定されない。
図3は、灯体4及び本体部3を下部枠体22に取り付けた状態を示す。本体部3の下部枠体22への取り付け前に、灯体4を支持する灯体支持具31、取付ばね33及びコーン32が互いに固定され、本体部3が組み立てられる。その後、灯体4が、下部枠体22の下方から該下部枠体22に挿入され、続いて本体部3が下部枠体22に嵌め込まれる。
本体部3は、下部枠体22に嵌め込まれるとき、コーン32の鍔部(図3においては不図示)と、取付ばね33の掛止部33dの上側端部とが支持枠2を挟むように嵌め込まれる。コーン32及び取付ばね33は、下部枠体22を挟むことにより、自身を下部枠体22に固定する。このようにして、灯体4と、灯体支持具31、取付ばね33及びコーン32から成る本体部3とは、下部枠体22に支持される。灯体4は灯体支持具31により支持されているので、上記構成により、灯体4は、灯体支持具31、取付ばね33及びコーン32を介して、下部枠体22に支持される。
図4(a)(b)は、上部枠体21が天井Cの器具取付面C1の背面C2側に配置されるときの様子と、上部枠体21と下部枠体22のそれぞれが背面C2側又は器具取付面C1側の所定の位置に配置された後の状態とを示す。なお、同図(b)において、下部枠体22は上部枠体21に取り付けられる前の状態である。
上記の通り、上部枠体21の外径は天井Cの埋込孔C3の開口径より大きい。しかしながら、上部枠体21の形状は平面視C字状であり、該上部枠体21は切欠された部分を有し、該部分の幅は天井Cの厚さより広い。このため、以下の手順により上部枠体21を背面C2側に配置することができる。まず、上部枠体21の向きが、天井Cの器具取付面C1に対して略直角な方向に向けられる。次に、天井Cの埋込孔C3周縁の一部が、上部枠体21の切欠された部分に差し込まれるように、上部枠体21が埋込孔C3に挿入される。上部枠体21において切欠された部分と軸心を中心に略点対称となる部分が埋込孔C3に通され、上部枠体21が背面C2側に進出する。
上部枠体21は、背面C2側すなわち天井C裏に進出した後、背面C2上に埋込孔C3に対応して配置される。鍔部21bが本体21aの外周面の最上部付近又は中部付近に設けられているので、配置の際に、鍔部21bより下方の本体21a下部が埋込孔C3に嵌め込まれ、上部枠体21は位置決めされる。上部枠体21の外径すなわち鍔部21bの外径は埋込孔C3の開口径より大きいので、上部枠体21が位置決めされたとき、鍔部21bは背面C2側の埋込孔C3周縁上に載置される。このようにして、上部枠体21は天井C裏に固定される。一方、下部枠体22は、上部枠体21への取り付けに際し、天井Cの器具取付面C1側の下方に配置される。
上記の通り、本体21aの下部を埋込孔C3に嵌め込むことにより上部枠体21を位置決めできるので、上部枠体21の容易な位置決めが可能となる。また、上部枠体21の鍔部21bが背面C2側の埋込孔C3周縁上に載置されるので、上部枠体21の落下を防止できる。
ここで、図2(a)に示される上部枠体21(以下、上部枠体21と略す)の形状と、同図(b)に示される該上部枠体21の変形例(以下、変形例と略す)の形状とを比較して、形状が下部枠体22の固定に及ぼす影響を考察する。切欠された部分の外周側最端部の幅は、天井Cの厚さすなわち器具取付面C1とその背面C2との距離に応じて設定される。従って、切欠された部分の外周側最端部の幅を一定としたとき、上部枠体21は、該部分の幅が内周側から外周側にかけて放射状に拡がっているので、変形例の内周側最端部の幅よりも上部枠体21のそれの方が狭くなる。このため、上部枠体21において螺旋状の溝21cが設けられた部分を広く確保できる。従って、下部枠体22を下方から上部枠体21に螺旋入れるとき、下部枠体22が係止される部分の少ないことにより生ずる不安定性を低め、下部枠体22を上部枠体21に対して堅固に且つ確実に固定できる。その結果、下部枠体22の落下防止を図ることができ、安全性を向上させることができる。
図5(a)(b)は、下部枠体22が上部枠体21に取り付けられるときの様子を示す。上部枠体21が、天井C裏の背面C2上に、埋込孔C3に対応して配置された後、下部枠体22は、器具取付面C1側から埋込孔C3に挿入される。埋込孔C3への挿入後、下部枠体22は、該下部枠体22の溝22bと上部枠体21の溝21cとが合わされて、該上部枠体21に螺子入れられる。このとき、螺旋入れに伴って、上部枠体21が浮き上がる可能性がある。この浮き上がりを防止するため、本実施形態においては、例えば固定補助具5が用いられる。
固定補助具5は、所定の幅を持つ板状部材から成り、正面視でV字状の握り部5aと、この握り部5aの先端にそれぞれ設けられた逆樋状の返し部5bとを有する。この固定補助具5の平面視長手方向の長さは、埋込孔C3の開口径及び上部枠体21の本体21aの外径より大きく、上部枠体21の鍔部21bの外径より小さい。上記の固定補助具5は、例えば、金属等の板状部材が折り曲げられて成形されたもの、又は、樹脂を射出して成形されたものから成る。なお、固定補助具5は、板状部材に限定されず、棒状部材から成るものであっても構わない。
下部枠体22の上部枠体21への螺旋入れ前に、固定補助具5は、埋込孔C3そして上部枠体21の貫通孔に、返し部5b側から挿入される。このとき、握り部5aはユーザにより握られ、固定補助具5の平面視長手方向の長さは、埋込孔C3の開口径より、また上部枠体21の内径より縮められている。固定補助具5が埋込孔C3に挿入され、返し部5bが上部枠体21を越えたとき、ユーザは握り部5aを握る力を弱める。その結果、固定補助具5の平面視長手方向の長さが元に戻る。この状態で、ユーザが固定補助具5を下方へ引っ張るとき、返し部5bが上部枠体21の鍔部21bの上面に当接する。従って、鍔部21bを天井Cの背面C2に押さえつけ、上部枠体21の固定を補助することができる。固定補助具5の上記使用法により、下部枠体22の螺旋入れに伴う上部枠体21の浮き上がりを防止でき、下部枠体22の螺旋入れを簡単に行なうことができる。
図6(a)は、上部枠体21及び下部枠体22の使用状態を示す。上記のように、上部枠体21は、天井C裏の背面C2上に、埋込孔C3に対応して配置される。また、下部枠体22は、この上部枠体21に下方から、該下部枠体22の溝22bと上部枠体21の溝21cとが合わされて、ユーザにより螺旋入れされる。螺旋入れは、下部枠体22の鍔部22cが器具取付面C1の背面C2に少なくとも当接するまで行なわれる。この螺旋入れにより、上部枠体21の鍔部21bと下部枠体22の鍔部22cとは、器具取付面C1側とその背面C2側とで天井Cの埋込孔C3周縁を狭持する。下部枠体22の鍔部22cが器具取付面C1と当接した後にも、上部枠体21への螺子入れを行ない、螺旋入れ具合を調整することにより、上部枠体21及び下部枠体22を天井Cに堅固に固定できる。
上記構成により、上部枠体21及び下部枠体22は、埋込孔C3に直接固定されるので、従来のようにばね等により埋込孔C3に取り付けられる場合と異なり、ばねの弾性力を生かすため埋込孔C3の壁面と上部枠体21又は下部枠体22との間の隙間を拡げる必要がなく、この隙間を小さくすることができる。上記の隙間が小さいので、埋込孔C3が所定の大きさの開口を有する場合に、下部枠体22下部に設けられたの開口をより大きくすることができる。従って、下部枠体22の内側に配置されるコーン32下部の光照射口の開口径を大きくできる。その結果、埋込型照明器具1の器具効率の向上を図ることができる。また、上部枠体21及び下部枠体22は、天井Cの埋込孔C3周縁を挟持するように固定されるので、下方への枠ずれ及びそれに伴う光漏れを防止できる。さらに、下部枠体22の上部枠体21への螺旋入れ量を調整することにより、異なる深さの埋込孔C3に対応して、上部枠体21及び下部枠体22を埋込孔C3に取り付けることができる。ここで、上記の器具効率とは、光源が点灯したときに放射される全光束に対する、光源が埋込型照明器具1に装着されて点灯したときに該器具外に出射される光束の割合を指す。
図6(b)は、上部枠体21に螺旋入れられた下部枠体22に、灯体4及び本体部3とが取り付けられた状態を示す。下部枠体22が上部枠体21により天井Cの埋込孔C3に固定された後、灯体4、次いで本体部3が下部枠体22に下方から挿入される。本体部3は下部枠体22に嵌め込まれ、本体部3の取付ばねの掛止部(同図において不図示)と、コーン32の鍔部321とが下部枠体22を挟み込む。この位置で本体部3は下部枠体22に固定される。本体部3は、下部枠体22を挟んで固定されているだけであるので、コーン32の軸心(一点破線で示す)を中心軸として器具取付面C1と平行な方向に回転させることができる。本体部3が回転した場合、本体部3の灯体支持具31に支持されている灯体4も回転する。
上記の通り、灯体4は、首振り可能であり、且つ、器具取付面C1の方向に沿って移動可能な上、器具取付面C1と平行に回転可能である。従って、従来のように埋込型照明器具1が板ばねにより天井に取り付けられていた場合、灯体4の首振り角を設定して灯体4を傾動させたときに、灯体4が天井裏側に突出した板ばねに接触して、灯体4の首振りが妨げられ、首振り範囲が制限されることがあった。
一方、本実施形態によれば、支持枠2を構成する上部枠体21及び下部枠体22は、埋込孔C3周縁を挟持するように固定されるので、灯体4が首振り自在に設けられた場合において、器具取付面C1の背面C2側の空間に突出したばね等の支持枠固定用部材により灯体4の首振りが制限されることは無い。従って、灯体4の首振り範囲を広く確保でき、所望の方向への光照射が可能となる。
本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、埋込型照明器具1は、天井に限定されず、壁等の器具取付面に取り付けられても構わない。
本発明の一実施形態に係る埋込型照明器具の構成を示す分解斜視図。 (a)は上記埋込型照明器具の上部枠体を示す平面図、(b)は同上部枠体の変形例を示す図。 上記埋込型照明器具の灯体及び本体部を下部枠体に取り付けた状態を示す斜視図。 (a)は上記上部枠体が器具取付面の背面側に配置されるときの様子を示す断面図、(b)は同上部枠体及び上記下部枠体が下部枠体の上部枠体への取付前に所定の位置に配置された状態を示す断面図。 (a)は上記下部枠体が上記上部枠体に取り付けられるときの様子を示す断面図、(b)は(a)の斜視図。 (a)は上記上部枠体及び下部枠体の使用状態を示す断面図、(b)は同下部枠体に灯体及び本体部が取り付けられた状態を示す断面図。
符号の説明
1 埋込型照明器具
2 支持枠
21 上部枠体(第1の枠体)
22 下部枠体(第2の枠体)
3 本体部
4 灯体
C 天井
C1 器具取付面
C2 背面
C3 埋込孔


Claims (2)

  1. 器具取付面に形成された埋込孔に取り付けられる埋込型照明器具において、
    灯体と、
    前記埋込孔の形状に応じて成形され、前記灯体を支持する筒状の支持枠と、を備え、
    前記支持枠は、
    外周面に鍔部が設けられ、内周面に螺旋状の溝が設けられ、一部が切欠されて形成された平面視C字状の第1の枠体と、
    外周面に螺旋状の溝が設けられ、該溝の下方に鍔部が設けられた第2の枠体と、で構成され、
    前記第1の枠体は、前記器具取付面の背面上に、前記埋込孔に対応して配置され、
    前記第2の枠体は、前記埋込孔に前記器具取付面側から挿入され、該第2枠体の溝と前記第1の枠体の溝とが合わされて該第1の枠体に螺子入れられ、
    前記第1の枠体の鍔部と前記第2の枠体の鍔部とは、前記器具取付面側とその背面側とで前記埋込孔周縁を狭持することを特徴とする埋込型照明器具。
  2. 前記第1の枠体の切欠された部分の幅は、内周側から外周側にかけて放射状に拡がっていることを特徴とする請求項1に記載の埋込型照明器具。
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