JP6514935B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトリトラクタに関し、より詳細には、加速度センサを容易に組み付けることができるシートベルトリトラクタに関する。
車両に搭載されるシートベルト装置は、シートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトによって、シートに着座する乗員を拘束して車両衝突時等に乗員を保護する。シートベルトリトラクタは、車両衝突時等に水平方向に所定値より大きな加速度が作用した際に、この加速度を加速度センサで検出してシートベルトのロック機構を作動させ、これによりシートベルトを引き出し不能にする。
特許文献1に記載のシートベルト用リトラクタ100は、図6に示すように、ウェビング101が巻装される不図示のスピンドルと、スピンドルの一方の軸部102に相対回転可能に支持されるステアリングホイール103と、ステアリングホイール103の凸軸104に回動自在に嵌合するWSレバー105と、車両の水平方向加速度を検出する加速度センサ120と、を備える。ステアリングホイール103の外周には、複数の係合爪106が設けられている。WSレバー105は、ステアリングホイール103の突片107との間に配設されたWSスプリング108により図中反時計方向に付勢されている。また、加速度センサ120は、センサホルダ121と、センサホルダ121の凹部122に移動可能に配置されるボール123と、ボール123を上方から覆い、センサホルダ121に設けられた軸支持孔(図示せず)に嵌合する水平軸124を中心として上下方向に揺動可能に支持されるセンサレバー125と、を備える。センサレバー125の先端には、ステアリングホイール103の係合爪106と係合可能な爪126が設けられている。
そして、ウェビング101の引き出しにより、ステアリングホイール103が所定の加速度を超えて回転すると、WSレバー105がWSスプリング108を圧縮しつつ時計方向に回転して、WSレバー105の一端部105aが、システムカバー110の内周に形成された内歯111に係止されてステアリングホイール103の回転を阻止する。
また、急ブレーキや衝突などにより車両の加速度が所定の加速度を超えると、慣性力によりボール123がセンサホルダ121上で移動して、センサレバー125を水平軸124を中心として時計方向に回動させる。これにより、センサレバー125の爪126がステアリングホイール103の係合爪106に噛み合い、ステアリングホイール103の回転を阻止する。
WSレバー105またはセンサレバー125によってステアリングホイール103の回転がロックされた状態でスピンドルが更に回転すると、カムピン113がステアリングホイール103のカム孔109に嵌合するロックドッグ(図示せず)が半径方向外側に移動し、ロックドッグの係合爪がフレームの内歯(いずれも図示せず)に係合してスピンドルの回転がロックされる。
特開2014−177268号公報
特許文献1に記載のようなシートベルト用リトラクタ100では、加速度センサ120が、緊急ロック機構の外部を覆うシステムカバー110内に収容された状態でフレームに取り付けられている。センサレバー125は、水平軸124を中心として回動自在であり、フレームへの組付け時には位置が規制されていない。このため、センサレバー125が通常の作動範囲を超えて上方に回動した、図6に破線で示す状態で加速度センサ120をシステムカバー110と共にステアリングホイール103の側方から接近させると、センサレバー125がステアリングホイール103の環状部103aと干渉する。加速度センサ120をこの状態のままフレームに取り付けると、センサレバー125やステアリングホイール103が損傷して加速度センサ120の機能が損なわれる虞がある。特に、組付け時には、加速度センサ120がシステムカバー110で覆われているため、システムカバー内部のセンサレバー125の状態を目視確認できないこともあり、加速度センサ120の取り付けには細心の注意を要し、組付け工数が増大する問題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサレバーとステアリングホイールとが干渉することなく、加速度センサを容易に組み付けることができるシートベルトリトラクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構と、前記スピンドルを前記ウェビングの巻き取り方向に付勢する巻き取り装置と、を備えるシートベルトリトラクタであって、
前記緊急ロック機構は、
前記フレームに係合するロック部材と、
前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの外周面に形成された係合爪と係止可能なセンサレバーを有し、車両の急減速状態を感知して前記スピンドルの前記ウェビング引き出し方向の回転を阻止する加速度センサと、
前記加速度センサを収容し、前記フレームに固定されて前記緊急ロック機構を覆うシステムカバーと、
を備え、
前記係合爪が形成された前記ステアリングホイールの環状部には、システムカバー側の軸方向端面に、円周方向に対して傾斜する複数の傾斜面が円周方向に沿って形成され
前記シートベルトリトラクタの組立時には、前記ステアリングホイールの位相は、前記加速度センサのセンサレバーが、前記ステアリングホイールの前記環状部と干渉する位置に回動した状態のまま組み付けられても、前記傾斜面により前記ステアリングホイールから離間させる方向に回動させるように設定されていることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
(2) 前記傾斜面は、谷部から山部に向かって傾斜する一方の傾斜面と、前記谷部から他の山部に向かって傾斜する他方の傾斜面とを有し、前記一方の傾斜面と前記他方の傾斜面の前記円周方向に対する傾斜角は、互いに異なることを特徴とする(1)に記載のシートベルトリトラクタ。
(3) 前記傾斜面は、隣り合う前記係合爪間に、少なくとも一つ形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のシートベルトリトラクタ。
(4) 前記傾斜面は、平面と曲面の少なくつも一つで構成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルトリトラクタ。
(5) 前記傾斜面の長手方向に延びる稜角が、面取りされていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のシートベルトリトラクタ
本発明のシートベルトリトラクタによれば、緊急ロック機構を構成するステアリングホイールには、係合爪が形成される環状部のシステムカバー側の軸方向端面に、円周方向に対して傾斜する複数の傾斜面が円周方向に沿って設けられている。これにより、加速度センサをフレームに取り付ける際、加速度センサのセンサレバーがステアリングホイールの環状部と干渉する位置に回動した状態のまま組み付けられても、環状部に形成された傾斜面によりセンサレバーをステアリングホイールから離間させる方向に回動させるように設定されている。これにより、センサレバーの位置に配慮せずに、加速度センサを容易に組み付けることができる。
シートベルトリトラクタの外観を示す正面図である。 図1に示すシートベルトリトラクタの分解斜視図である。 (a)は、ステアリングホイールの拡大斜視図であり、(b)は、ステアリングホイールの部分正面図であり、(c)は、(a)の要部拡大図である。 フレームの一方の側板側から見たシートベルトリトラクタのステアリングホイール周辺をシステムカバーを取り外した状態で示す側面図である。 本発明の変形例に係るステアリングホイールの、図3(b)に対応する部分正面図である。 従来のシートベルトリトラクタのステアリングホイール周辺を示す側面図である。
以下、本発明に係るシートベルトリトラクタの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るシートベルトリトラクタの外観図、図2は図1に示すシートベルトリトラクタの分解斜視図である。図1及び図2に示すように、シートベルトリトラクタ10は、不図示のウェビングが巻装される金属製(例えば、アルミ合金製)のスピンドル20と、スピンドル20を回転自在に支持する金属製のコ字状のフレーム11と、フレーム11の一方の側板11Aの外側に配置され、ウェビングの引き出しを機械的にロックする緊急ロック機構14と、フレーム11の他方の側板11Bの外側に配置され、スピンドル20をウェビングの巻き取り方向に回転付勢するバネ式の巻き取り装置30と、を備える。
フレーム11の一対の側板11A、11Bは、スピンドル20の軸方向の中央部分を挟んで互いに対向する。また、フレーム11の側板11Aの円形開口の内周には、後述するロックドッグ50の爪51が噛合する多数の内歯12が形成されている。
スピンドル20は、ウェビングが巻回される胴部27と、胴部27の軸方向両側に設けられた一対の鍔部22から軸方向外側に延出する一対の軸部21,25と、を有する。また、スピンドル20の一方の端面側で、鍔部22と軸部21との間には、所定の肉厚の略円盤状の側壁部23が設けられている。ロックドッグ50は、この側壁部23を略扇状に部分的に切欠いたロックドッグ収容空間24に変位自在に収容されている。
緊急ロック機構14は、ロック部材としての金属製(例えば、鉄製)のロックドッグ50と、樹脂製のステアリングホイール60と、ウェビングの急激な引き出しを感知してスピンドル20のウェビング引き出し方向の回転を阻止するウェビング加速度感知手段70を構成するWSレバー71及びWSスプリング75と、車両の急減速状態を感知してスピンドル20のウェビング引き出し方向の回転を阻止する車体加速度感知手段としての加速度センサ80と、を備え、フレーム11の一方の側板11Aに固定されるシステムカバー90によって覆われている。
また、システムカバー90内には、樹脂製のブッシュ55と、ステアリングホイール60とブッシュ55との間に介在するラッチスプリング59と、が収容されている。ブッシュ55は、ステアリングホイール60の中心孔61を貫通するスピンドル20の軸部21を覆うキャップ状部57を有し、スピンドル20と一体回転する。また、ブッシュ55は、キャップ状部57から半径方向に延出して、ラッチスプリング59の一端を支持するスプリング支持部56が設けられている。
ステアリングホイール60は、スピンドル20に相対回転可能に支持され、スピンドル20に対して回転遅れを生じることによりロックドッグ50を作動する。ステアリングホイール60は、図3及び図4に示すように、ラッチスプリング59の一端を支持するばね受け部62と、ロックドッグ50のカムピン52が係合するカム孔63と、WSレバー71の軸孔72に嵌まることでWSレバー71を揺動自在に支持する凸軸64と、WSスプリング75の一端を支持する突片65と、外周の環状部67の外周面に形成された複数の係合爪66と、環状部67のシステムカバー側の軸方向端面に形成された複数の傾斜面68a,68bと、を有している。
傾斜面68a,68bは、各係合爪66に対応する位置(側面)に山部69aが形成され、該山部69aから谷部69bに向かって、円周方向に対して傾斜角αが緩い傾斜面68aが形成されると共に、該山部69aから他の谷部69bに向かって沿って、円周方向に対して傾斜角βが急な傾斜面68bが形成されている。即ち、傾斜面68a,68bは、隣り合う係合爪66間に、一つずつ形成されている。
なお、傾斜面68a,68bは、平面で構成されてもよいし、曲面で構成されてもよく、或いは、複数の平面、複数の曲面、平面と曲面の組合せで構成されてもよい。
また、環状部67の軸方向端面の長手方向に延びる稜角が、外径側において面取りされている。即ち、本実施形態では、図3(c)に示すように、各傾斜面68a,68bは、内径側に、略径方向に沿った平面部分88と、該平面部分88と環状部67の外周面との間で、内径側から外径側に向かって環状部67の軸方向長さが短くなるように傾斜した斜面部分89と、から構成されている。
また、ばね受け部62、凸軸64、及び突片65は、システムカバー90と対向する側のステアリングホイール60の側面に形成されている。
ばね受け部62とブッシュ55のスプリング支持部56との間には、ラッチスプリング59が装着されて、ステアリングホイール60をスピンドル20に対して反時計回りに付勢している。
したがって、カムピン52がカム孔63に挿入されたロックドッグ50は、ラッチスプリング59の付勢力により、爪51が内歯12から離れるロック解除方向に保持される。また、ラッチスプリング59の付勢力に抗して、ステアリングホイール60がスピンドル20に対して時計回りに相対的に回転する(実際には、スピンドル20が回転する)時には、カムピン52がカム孔63に沿って作動し、爪51を径方向外方に進出させる。そして、径方向外方に進出した爪51を、フレーム11の内歯12に噛み合わせることにより、スピンドル20をフレーム11の内歯12にロックさせ、ウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックする。
システムカバー90には、側板部91の内側に不図示の円筒壁が突設されており、円筒壁の内周には、WSレバー71と噛み合い可能な内歯93(図4参照)が設けられている。
WSレバー71は、慣性体としての機能も併せ持つように金属製で構成されており、システムカバー90の内歯93に係合可能な爪73を備え、ステアリングホイール60の凸軸64に嵌合している。軸孔72に対して爪73と反対側の腕74とステアリングホイール60の突片65との間には、WSスプリング75が装着されて爪73を内方に退避させる方向(システムカバー90の内歯93から離間する方向)にWSレバー71を回転付勢している。従って、通常時には、爪73がシステムカバー90の内歯93と係合しない非作動位置に保持される。
これにより、乗員の急な移動によりウェビングがウェビングガイド13に案内されて引き出されると、WSレバー71が慣性力によって回動し、WSレバー71の爪73が外方に突き出されて、システムカバー90の内歯93に噛合する。したがって、ウェビング加速度感知手段70は、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。
図2に示すように、加速度センサ80は、センサホルダ81と、センサホルダ81に取り付けられるボールカバー82と、ボールカバー82内に格納されて水平方向の加速度に応じて変位するボール83と、支持軸86が水平方向で回動自在にボールカバー82で支承されるセンサレバー84とを備え、システムカバー90のセンサカバー94に収容されている。
そして、車体加速度に応じてボール83が移動することにより、センサレバー84が揺動して爪85が持ち上がり、ステアリングホイール60の外周に設けられた係合爪66に係合して、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。
また、システムカバー90には、ブッシュ55のキャップ状部57を回転可能に支持する不図示の支持孔を形成するボス95が、側板部91から軸方向外側に突設して設けられている。
ボス95と側板部91との間には、強度補強のための複数のリブ99が形成されてボス95の剛性が強化されている。これにより、スピンドル20の一端側の軸部21によって負荷されるスラスト荷重を確実に受けることができる。
図2に示すように、巻き取り装置30は、円筒状に形成されたリテーナとしてのスプリングコア32と、巻き取りばね33と、スプリングカセット34とを備える。スプリングカセット34は、スプリングコア32を支持するスプリングハウジング35と、スプリングハウジング35を軸方向及び径方向から覆うようにして、フレーム11の他方の側板11Bに固定されるスプリングケース31と、によって構成され、スプリングコア32及び巻き取りばね33を保持する。
スプリングケース31の内壁面には、スピンドル20の他端側の軸部25と対向する位置に、該軸部25を回転自在に支持する支持孔36が形成されている。
スプリングコア32は、円筒状のばね固定部41と、ばね固定部41の軸方向一端部から径方向外方に突出して形成された鍔部42と、を有する。ばね固定部41には、スピンドル20の他端側の軸部25が一体回転可能に嵌合する。
巻き取りばね33は、帯板状のばね素材を渦巻状に巻いたものであり、外周端部33aがスプリングハウジング35に固定されると共に、内周端部33bがスプリングコア32のばね固定部41に固定されてスプリングハウジング35に収容されており、スピンドル20を常時、巻き取り方向に付勢している。
以下、本実施形態のシートベルトリトラクタ10の作用について説明する。本実施形態のシートベルトリトラクタ10は、通常の速度でウェビングがウェビングガイド13を介して引き出されると、システムカバー90及びスプリングケース31で両端の軸部21,25が支持されるスピンドル20が回転して、巻装されたウェビングの引き出しを許容する。
また、ウェビングが設定された所定の速度より早い速度でシートベルトリトラクタ10から引き出されると、図4に示すように、ステアリングホイール60と共に回転するWSレバー71が、慣性力によりWSスプリング75の弾性力に抗して図4中、時計方向に回動して、WSレバー71の爪73が、システムカバー90の内歯93に噛合してステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。
ステアリングホイール60が停止した状態で、更にウェビングが引き出されてスピンドル20がステアリングホイール60に対して相対的に回転すると、カムピン52がステアリングホイール60のカム孔63に嵌合しているロックドッグ50は、爪51が外方に押し出され、フレーム11の内歯12に噛合してスピンドル20の回転がロックされ、ウェビングの引き出しが阻止されて乗員を保護する。
また、衝突などにより車両に大きな加速度が作用すると、ボールカバー82内に格納されたボール83が移動することでセンサレバー84が揺動し、爪85がステアリングホイール60の係合爪66に係合して、ステアリングホイール60のウェビング引き出し方向の回転を阻止する。そして、ウェビングの引き出しによりスピンドル20がステアリングホイール60に対して相対的に回転すると、上記と同様に、ロックドッグ50の爪51がフレーム11の内歯12に噛合してスピンドル20の回転がロックされ、ウェビングの引き出しが阻止される。
次に、加速度センサ80の組付けについて説明する。加速度センサ80は、センサホルダ81、ボールカバー82、ボール83、及びセンサレバー84が組み付けられた状態でシステムカバー90のセンサカバー94に収容されており、このシステムカバー90がフレーム11の一方の側板11Aに固定されて組付けられる。
加速度センサ80は、システムカバー90と共にステアリングホイール60の側方から組み付けられるが、支持軸86を中心として回動可能なセンサレバー84は、回動範囲が制限されておらず、時計方向に回転して、ステアリングホイール60の環状部67と干渉してしまう可能性がある。
ここで、本実施形態のシートベルトリトラクタ10では、ステアリングホイール60の環状部67のシステムカバー側の軸方向端面に傾斜面68a,68bが形成されているので、加速度センサ80がシステムカバー90と共にステアリングホイール60の側方から接近し、傾斜面68a、68bにセンサレバー84の爪85が干渉したとしても、センサレバー84はステアリングホイール60に接近する方向に移動するに従って傾斜面68a、68bに沿って時計方向に回動する。これにより、単に加速度センサ80をステアリングホイール60の側方から接近させるだけで、自動的にセンサレバー84とステアリングホイール60との干渉を防止することができ、容易に組み付けることができる。
以上説明したように、本実施形態のシートベルトリトラクタ10によれば、ステアリングホイール60は、環状部67のシステムカバー側の軸方向端面に、円周方向に対して傾斜する複数の傾斜面68a,68bが設けられているので、加速度センサ80をフレーム11に取り付ける際、加速度センサ80のセンサレバー84の爪85がステアリングホイール60の環状部67と干渉する位置に回動した状態のまま組み付けられても、環状部67の側面に形成された傾斜面68a、68bにより、センサレバー84を時計方向、即ち、ステアリングホイール60から離間させる方向に回動させることができる。これにより、センサレバー84の位置に配慮せずに、加速度センサ80を容易に組み付けることができる。
また、一方の傾斜面68bと他方の傾斜面68bの円周方向に対する傾斜角α、βを、互いに異ならせ、加速度センサ80のセンサレバー84がステアリングホイール60の環状部67と干渉する範囲において、環状部67の谷部69bが位置しないようにしている。ここで、スピンドル20は、組立時には、治具によって同じ位相で取り付けられることから、加速度センサ80を有するシステムカバー90を組み付ける際、ステアリングホイール60の位相も常に一定となる。したがって、傾斜角α、βを互いに異ならせ、センサレバー84の爪85が環状部67と軸方向から見て干渉する位相から、環状部67の谷部69bが外れるように設定しておくことで、センサレバー84をより確実に回動させることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本発明の傾斜面の形状は、本実施形態のものに限定されるものでなく、加速度センサ80のセンサレバー84がステアリングホイール60の環状部67と干渉しても回動して離間できるものであればよく、例えば、2つの傾斜面68a,68bの傾斜角が等しいものとしてもよいし、或いは、図5に示すように、山部69aから谷部69bに向かって延びる傾斜面68aと、軸方向に沿った面68cとが交互に連続する、のこぎり形状に形成されてもよい。
また、本発明の傾斜面は、隣り合う係合爪間に、少なくとも一つ形成されていればよく、本実施形態のように、傾斜面68a,68bが、隣り合う係合爪66間に一つずつ形成されることで、係合爪66間が一様形状となり、容易に加工又は成形することができる。
10 シートベルトリトラクタ
11 フレーム
14 緊急ロック機構
20 スピンドル
30 巻き取り装置
50 ロックドッグ(ロック部材)
60 ステアリングホイール
66 係合爪
67 環状部
68a,68b 傾斜面
69a 山部
69b 谷部
80 加速度センサ
84 センサレバー
90 システムカバー

Claims (5)

  1. フレームに回転自在に支持され、ウェビングが巻装されるスピンドルと、前記スピンドルのウェビング引き出し方向の回転をロックする緊急ロック機構と、前記スピンドルを前記ウェビングの巻き取り方向に付勢する巻き取り装置と、を備えるシートベルトリトラクタであって、
    前記緊急ロック機構は、
    前記フレームに係合するロック部材と、
    前記スピンドルに相対回転可能に支持されると共に、前記スピンドルに対して回転遅れを生じることにより前記ロック部材を作動するステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールの外周面に形成された係合爪と係止可能なセンサレバーを有し、車両の急減速状態を感知して前記スピンドルの前記ウェビング引き出し方向の回転を阻止する加速度センサと、
    前記加速度センサを収容し、前記フレームに固定されて前記緊急ロック機構を覆うシステムカバーと、
    を備え、
    前記係合爪が形成された前記ステアリングホイールの環状部には、システムカバー側の軸方向端面に、円周方向に対して傾斜する複数の傾斜面が円周方向に沿って形成され、
    前記シートベルトリトラクタの組立時には、前記ステアリングホイールの位相は、前記加速度センサのセンサレバーが、前記ステアリングホイールの前記環状部と干渉する位置に回動した状態のまま組み付けられても、前記傾斜面により前記ステアリングホイールから離間させる方向に回動させるように設定されていることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記傾斜面は、谷部から山部に向かって傾斜する一方の傾斜面と、前記谷部から他の山部に向かって傾斜する他方の傾斜面とを有し、前記一方の傾斜面と前記他方の傾斜面の前記円周方向に対する傾斜角は、互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記傾斜面は、隣り合う前記係合爪間に、少なくとも一つ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記傾斜面は、平面と曲面の少なくとも一つで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記傾斜面の長手方向に延びる稜角が、面取りされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
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