JP6514093B2 - ロールシート収納紙箱 - Google Patents

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Description

本発明は、ロールシートを収納するためのロールシート収納紙箱に関する。
料理の水切りや油切り、或いは、食品を保存するときの包装などに用いられるキッチンペーパー(クッキングペーパー、キッチンタオルなどの総称)は、通常、キッチンペーパーをロール状に巻いたロールシートの状態で、ポリ袋や直方体形状の収納紙箱に収納されて販売されている。
キッチンペーパーは、吸水性に優れているものの、比較的に厚地であるため、キッチンペーパーの長手方向に一定の間隔でミシン目を形成することで、キッチンペーパーを所定の大きさに容易に切断することができるように工夫されている。
ロールシートがポリ袋に収納されている場合には、ロールシートをポリ袋から取り出して、ロールシートをホルダに装着して使用することが一般的である。
また、ロールシートが収納紙箱に収納されている場合には、通常、収納紙箱の開口部を開いたままで使用することが多い。
前記した何れかの構成においても、キッチンペーパーを使用するときに、キッチンペーパーの先端部を手で摘んで引き出すと、ロールシートが回転することになる。キッチンペーパーを切り取るときには、ロールシートを手で押さえて、ロールシートの回転を止めた状態で、キッチンペーパーの先端部を引っ張って、キッチンペーパーをミシン目に沿って切断する。
なお、ロールシートをポリ袋に収納したものは、比較的に安価で販売されており、キッチンペーパーを切り取り易くした工夫をポリ袋に設けているものはない。
ロールシートの収納紙箱としては、収納紙箱の前壁にV字形状の開口部を形成しているものがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
この構成において、キッチンペーパーを切り取るときには、開口部よりも外側にミシン目が配置されるようにキッチンペーパーを引き出し、キッチンペーパーを開口縁部に押し付けた状態で、キッチンペーパーの先端部を引っ張る動作を行う。このようにすると、ミシン目を切り開くことができる。
また、収納紙箱に開口部を形成すると、蓋状の開封部が形成されることになるが、この開封部が開口部に被ると、キッチンペーパーを引き出し難くなる。
そこで、従来の収納紙箱としては、開封部の先端部を紙箱の上面に差し込むように構成したもの(例えば、特許文献3参照)や、収納紙箱の上面に係合する係合片を開封部に形成したもの(例えば、特許文献4参照)などがある。これらの構成では、開封部が開口部に被らないように、開封部を紙箱の上面に固定することができる。
また、収納紙箱の使用後に開口部が開いていると、ロールシートが汚れてしまう可能性がある。
そこで、従来の収納紙箱としては、開口部内にスリットを形成し、このスリットに開封部の先端部を差し込むことで、収納紙箱を再封緘することができるように構成されているものがある(例えば、特許文献5および特許文献6参照)。
特開2013−129433号公報 特開2012−246032号公報 特開平9−295637号公報 特開2011−246190号公報 特開平10−16949号公報 特開平10−86937号公報
前記した特許文献1および特許文献2のように、V字形状の開口部を形成した収納紙箱では、引き出したキッチンペーパーを開口縁部に押し付けたときに、キッチンペーパーが開口縁部のV字形状に倣って撓んだ状態となる。この状態では、キッチンペーパーが開口縁部に対して滑り易いため、開口縁部に対してキッチンペーパーを掛け止めることが難しい。また、キッチンペーパーを引っ張ったときに、キッチンペーパーの幅方向にバランス良く引張力が加わり難い。したがって、前壁にV字形状の開口部が形成される収納紙箱では、キッチンペーパーを切り取り難いという問題がある。
前記した特許文献3および特許文献4のように、開封部を上面に固定するように構成された収納紙箱では、収納紙箱の上面から開封部が張り出した状態となり、収納紙箱全体が大きくなる。したがって、収納紙箱をキッチンのように狭い空間に置くのが難しくなるとともに、収納紙箱を縦置きにするのが難しいという問題がある。
また、収納紙箱の上面から開封部が張り出していると、収納紙箱の見た目が良くないという問題もある。
前記した特許文献5および特許文献6のように、開口部内のスリットに開封部の先端部を差し込むように構成された収納紙箱では、開口部内のスリットに開封部の先端部を差し込む作業が煩雑であるため、収納紙箱を再封緘し難いという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、箱本体に収納されたロールシートからシートを容易に切り取ることができるロールシート収納紙箱を提供することを第一の課題とする。
また、本発明は、シートを引き出し易くするとともに、箱全体をコンパクトにすることができ、使用性および収納性を高めることができるロールシート収納紙箱を提供することを第二の課題とする。
また、本発明は、箱本体を容易に再封緘することができ、保管時にロールシートを清潔に保つことができるロールシート収納紙箱を提供することを第三の課題とする。
請求項1の発明は、前記第一の課題および第二の課題を解決する発明であり、ロールシート収納紙箱であって、長手方向に一定の間隔でミシン目が形成されたシートをロール状に巻いたロールシートを収納するための直方体の箱本体を有している。前記箱本体の前壁から頂板に亘って左右一対の開封用ミシン目が形成され、前記両開封用ミシン目の間には開封部が形成されている。前記前壁には、前記開封部の開封開始線が切れ込まれているとともに、前記頂板には、前記開封部を後方に折り返すための折り返し線が形成されている。前記開封部を開くことで、シートを引き出すための引き出し口が形成される。前記開封用ミシン目には、前記開封開始線から側方に向けて斜め上向きに延びている下側傾斜部と、前記下側傾斜部から上方に向けて延びている中間部と、前記中間部から側方に向けて斜め上向きに延びている上側傾斜部と、が形成されている。前記開封部には、左右方向に延びている中折れ線が形成されている。前記開封部を後方に折り返したときに、前記開封部が前記頂板の上面に重なるとともに、前記中折れ線が前記頂板の後縁部に重なり、前記開封部を前記中折れ線で折り曲げることで、前記開封部の先端側の部位が前記後壁の外面に重なる。
なお、本発明のシートは、不織布や紙製のシートであり、例えば、キッチンペーパー(クッキングペーパー、キッチンタオルなどの総称)である。
シートには、長手方向に一定の間隔でミシン目が形成されている。そして、シートを引き出し口の開口縁部に押し付けた状態で、シートの先端部を引っ張ると、シートがミシン目に沿って切断されるので、ロールシートから所定の大きさのシートを切り取ることができる。
請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、引き出し口の前壁側の側縁部に上下方向の段差を形成することで、引き出し口の開口面積を確保しつつ、上側傾斜部の傾斜角度を小さくすることができる。
これにより、箱本体から引き出したシートを引き出し口の上側傾斜部に押し付けたときに、シートと上側開口縁部との接触部位が大きくなるため、シートを上側開口縁部に対して確実に掛け止めることができる。したがって、シートの先端部を引っ張ったときに、ロールシートに引張力が伝わるのを防ぐことができ、箱本体内のロールシートが回転するのを防ぐことができるため、ミシン目に対して確実に引張力を加えることができる。
さらに、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、箱本体から引き出したシートを上側傾斜部に押し付けたときに、シートが平坦になるため、シートの先端部を引っ張ったときに、シートの幅方向に対してバランス良く引張力が作用することになる。
したがって、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、シートを切り取るときに、箱本体内のロールシートが回転するのを防ぐとともに、シートの幅方向にバランス良く引張力が作用するため、シートのミシン目を容易に切り開くことができ、ロールシートからシートを容易に切り取ることができる。
屈曲した切れ込みを断続的に形成したジッパーによって開封用ミシン目を形成すると、開封用ミシン目を切り開いたときに、引き出し口の開口縁部に複数の凸部を形成することができる。この構成では、シートを上側傾斜部に押し付けたときに、シートに凸部が食い込むため、上側傾斜部に対してシートを確実に掛け止めることができ、ひいては、ロールシートからシートを切り取り易くなる。
なお、開封用ミシン目を切り開くときに、開封部を引き上げると、開封用ミシン目に上向きの力が作用することになる。このとき、上側傾斜部が前壁の下縁部に平行で傾斜していない場合には、中間部と上側傾斜部との連結部を切り開いたときに、上向きの力によって連結部から開封部が裂ける可能性がある。
これに対して、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、上側傾斜部が上向きに傾斜しているため、開封部を引き上げたときに、中間部に続いて上側傾斜部を上方に向けてスムーズに切り開くことができ、ひいては、開封部が裂けるのを防ぐことができる。
また、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、開封部を開いたときに、開封部を頂板の上面に重ねるとともに、開封部を中折れ線において折り曲げることで、開封部の先端側の部位を後壁の外面に重ねることができる。
このように、請求項1の発明では、開封部全体を箱本体の外面に密着させて重ねることができるため、引き出し口からシートを引き出すときに、開封部が引き出し口に被るのを防ぐことができ、引き出し口からシートを引き出し易くなる。
また、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、開封部全体を箱本体の外面に密着させて重ねることができるため、開封したロールシート収納紙箱をコンパクトにすることができる。したがって、請求項1の発明のロールシート収納紙箱は、キッチンのように狭い空間で使用するのに適しており、さらに、縦置きにも適している。
さらに、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、開封部全体が箱本体の外面に密着して重なり、箱本体の一部が二重壁となるため、箱本体の強度を高めることができる。
また、請求項1の発明のロールシート収納紙箱では、開封部全体が箱本体の外面に密着して重なるので、開封部が目立たなくなり、ひいては、開封したロールシート収容紙箱の見た目を良くすることができる。
このように、請求項1のロールシート収納紙箱では、開封部全体が箱本体の外面に密着して重なるため、シートを引き出し易くするとともに、箱全体をコンパクトにすることができ、使用性および収納性を高めることができる。さらに、箱本体の一部が二重壁となるため、箱本体の強度を高めることができる。
また、請求項2の発明では、前記箱本体の後壁に、前記開封部を後方に折り返したときに前記開封部の先端部が差し込まれる係止溝が形成されている。この構成では、開封部が箱本体の外面に密着して重なった状態で、開封部を箱本体に確実に固定することができる。
また、請求項3の発明では、前記開封用ミシン目には、屈曲した切れ込みが断続的に形成されており、前記開封用ミシン目の前記前壁側と前記頂板側とでは、前記切れ込みの屈曲方向が異なる。前記開封用ミシン目を切り開いたときに、前記前壁側の前記引き出し口の開口縁部に複数の凸部が形成される。
請求項4の発明は、前記第三の課題を解決する発明であり、前記したロールシート収納紙箱において、前記開封用ミシン目には、前記上側傾斜部から前記前壁の上縁部に亘って縦線部が形成され、前記縦線部には、左右方向の内方に向けて窪んだ湾曲部が形成されている。
請求項4の発明のロールシート収納紙箱では、開封用ミシン目の縦線部の湾曲部を切り開くと、引き出し口の前壁側の側縁部の上端部に突起部が形成される。
そして、開封部を開いた後に、開封部を引き出し口の突起部よりも下方に入り込ませると、上方に向けて開こうとする開封部が突起部に引っ掛かるため、開封部を閉じた状態に保つことができる。
このように、請求項4の発明のロールシート収納紙箱では、開封部を容易に閉じることができるため、開封したロールシート収納紙箱を保管するときに、箱本体を容易に再封緘することができ、ロールシートを清潔に保つことができる。
請求項5の発明は、前記第三の課題を解決する発明であり、前記したロールシート収納紙箱において、前記開封部には、前記開封開始線と前記開封用ミシン目との連結部から上方に向けて切れ込んだ封止溝が形成されている。
請求項5の発明では、開封部を開いた後に、開封部を引き出し口に入り込ませて、開封部の封止溝に引き出し口の開口縁部を差し込むと、開封部の先端部を引き出し口の開口縁部に係止させることができる。
このように、請求項5の発明のロールシート収納紙箱では、箱本体を簡便に再封緘することができるため、開封したロールシート収納紙箱を保管するときに、ロールシートを清潔に保つことができる。
本発明のロールシート収納紙箱では、シートを切り取るときに、箱本体内のロールシートが回転するのを防ぐとともに、シートの幅方向にバランス良く引張力が作用するため、シートのミシン目を容易に切り開くことができ、ロールシートからシートを容易に切り取ることができる。
また、開封部を開くときに、開封用ミシン目をスムーズに切り開くことができ、開封部が裂けるのを防ぐことができる。
また、本発明のロールシート収納紙箱において、開封部全体が箱本体の外面に密着して重なるように構成した場合には、シートを引き出し易くするとともに、箱全体をコンパクトにすることができ、使用性および収納性を高めることができる。さらに、箱本体の強度を高めるとともに、収納紙箱の見た目を良くすることができる。
また、本発明のロールシート収納紙箱において、箱本体を容易に再封緘することができるように構成した場合には、ロールシートを清潔に保つことができる。
本発明の実施形態に係る収納紙箱を左上前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱を左上後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱のブランクシートを示した図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱において、開封部を開いた状態を左上前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱において、開封部を開いた状態を左上後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱を示した図で、図4のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱を示した図で、開封部を突起部で押さえた状態を左上前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る収納紙箱を示した図で、開封部の封止溝に引き出し口の開口縁部を差し込んだ状態を左上前方から見た斜視図である。 従来の収納紙箱を左上前方から見た斜視図である。 本発明の収納紙箱と従来の収納紙箱とを比較して評価した結果を示した表である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の収納紙箱を説明する上で便宜上設定したものであり、収納紙箱の構成を限定するものではない。
本実施形態のロールシート収納紙箱1(以下、単に「収納紙箱」という)は、図1に示すように、直方体の箱本体2を有している。
箱本体2は、底板10と、底板10の前後の縁部に立ち上げられた前壁20および後壁30と、底板10の左右の縁部に立ち上げられた左壁40および右壁50と、前壁20および後壁30に連設された頂板60と、を備えている。
本実施形態の収納紙箱1は、ロールシートRを収納するものである。ロールシートRは、シートPをロール状に巻いたものである。本実施形態のシートPは、不織布や紙製のキッチンペーパー(クッキングペーパー、キッチンタオルなどの総称)である。
シートPの長手方向には、一定の間隔でミシン目が形成されており、ロールシートRの回転を止めつつ、シートPの先端部を引っ張って、シートPをミシン目に沿って切断することで、所定の大きさのシートPをロールシートRから切り取ることができる。
収納紙箱1は、図3に示すように、一枚の板紙のシートを切り抜いたブランクシートSを各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図3に示すブランクシートSは外面側が見えるように配置されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
ブランクシートSの坪量は、250g/m2から500g/m2であることが好ましい。更に好ましくは、300g/m2から450g/m2である。
底板10は、図1に示すように、長方形に形成されており(図3参照)、前後方向よりも左右方向が大きく形成されている。
底板10の後縁部には、図2に示すように、罫線L1(図3参照)を介して、後壁30が連設されている。後壁30は、底板10の後縁部から上方に向けて延びている。後壁30は、底板10に対して垂直に形成されている。後壁30は、長方形に形成されており、上下方向よりも左右方向が大きく形成されている。
後壁30の上縁部には、罫線L2(図3参照)を介して、頂板60が連設されている。頂板60は、後壁30の上縁部から前方に向けて延びている。頂板60は、後壁30に対して垂直に形成されている。頂板60は、底板10と同じ外形状である。
頂板60の前縁部には、図1に示すように、罫線L3(図3参照)を介して、前壁20が連設されている。前壁20は、頂板60の前縁部から下方に向けて延びている。前壁20は、頂板60に対して垂直に形成されている。前壁20は、後壁30と同じ外形状である。
前壁20の下縁部には、罫線L4(図3参照)を介して、接合片70が連設されている。接合片70は、前壁20の下縁部に沿って帯状に形成されている。接合片70は、底板10の内面前部に接着剤によって接合される部位である。
ブランクシートS(図3参照)を罫線L1〜L4で折り曲げつつ、接合片70を底板10の内面に接合することで、底板10、後壁30、頂板60および前壁20が角筒状を呈するようになる。
図3に示すように、前壁20の左右の縁部には、左右の内フラップ21,21が連設されている。また、後壁30の左右の縁部には、左右の内フラップ31,31が連設されている。また、底板10の左右の縁部には、左右の外フラップ11,11が連設されている。また、頂板60の左右の縁部には、左右の外フラップ61,61が連設されている。
収納紙箱1では、前壁20および後壁30の内フラップ21,31の外面に、底板10および頂板60の外フラップ11,61が接着剤によって接合される。
このように、各内フラップ21,31に各外フラップ11,61を重ねて接合することで、図1に示すように、左壁40および右壁50が形成されている。
箱本体2には、前壁20から頂板60に亘って左右一対の開封用ミシン目L10,L10が形成されている。
左右の開封用ミシン目L10,L10は、左右方向に間隔を空けて配置されており、両開封用ミシン目L10,L10の間には、前壁20から頂板60に亘って開封部80が形成されている。
本実施形態の開封用ミシン目L10は、屈曲した切れ込みが断続的に形成されているジッパーである。図4に示すように、開封用ミシン目L10を切り開いたときには、前壁20側の引き出し口2aの開口縁部(切断縁部)に複数の凸部2dが形成される。凸部2dの数は限定されるものではないが、後記する上側傾斜部L13には、少なくとも一つの凸部2dが形成されている。
凸部2dは、三角形に突出した部位であり、凸部2dの高さは、約1mm〜2mmであることが好ましい。
なお、開封用ミシン目L10は、前壁20側と頂板60側とでは、切れ込みの屈曲方向が異なっている。したがって、開封用ミシン目L10を切り開いたときに、頂板60側の引き出し口2aの開口縁部には、複数の窪み部が形成される。
前壁20において、開封用ミシン目L10の下端部は、図1に示すように、前壁20の上下方向の中心部よりも僅かに上方に配置されている。両開封用ミシン目L10,L10の下端部の間には、開封開始線L20が形成されている。
開封開始線L20は、一方の開封用ミシン目L10の下端部から他方の開封用ミシン目L10の下端部に亘って形成されたミシン目である。開封開始線L20は、下方に向けて凸状となるように湾曲している。開封開始線L20は、前壁20の略中心部に形成されている。
頂板60において、開封用ミシン目L10の後端部は、頂板60の前後方向の中心部よりも僅かに後方に配置されている。
両開封用ミシン目L10,L10の後端部の間には、折り返し線L30が形成されている。折り返し線L30は、開封部80を後方に折り返すための罫線である(図4参照)。折り返し線L30は、頂板60の後縁部(罫線L2)に対して平行に形成されている。
図6に示すように、折り返し線L30において、開封部80を折り返して、開封部80を箱本体2の外面に重ねたときに、開封部80の先端縁部が後壁30の外面に重なるように、開封開始線L20および折り返し線L30の位置が設定されている。
なお、折り返し線L30は、図1に示すように、頂板60の前後方向の中央部よりも後側(罫線L2側)に形成することが好ましい。これにより、図4に示すように、折り返し線L30において、開封部80を折り返したときに、引き出し口2aを大きくすることができる。
また、折り返し線L30は、図1に示すように、リード罫であり、複数の切れ込みL31が形成されており、開封部80を後方に折り返し易くなっている。
折り返し線L30は、切れ込みL31/繋ぎ部の長さの関係が、3mm/17mm〜8mm/12mmであることが好ましい。最も好ましいのは、切れ込みL31/繋ぎ部の長さの関係が、5mm/15mmである。このような関係で、折り返し線L30に切れ込みL31を形成することで、折り返し線L30をミシン目と間違えるのを防ぐとともに、折り返し線L30の見た目を良くすることができる。
左側の開封用ミシン目L10には、開封開始線L20に連結されている下側傾斜部L11と、下側傾斜部L11に連結されている中間部L12と、中間部L12に連結されている上側傾斜部L13と、が形成されている。また、上側傾斜部L13から前壁20の上縁部(罫線L3)に亘って縦線部L14が形成されている。さらに、縦線部L14の上端部から折り返し線L30に亘って横線部L15が形成されている。
左側の開封用ミシン目L10の下側傾斜部L11は、開封開始線L20の左端部から左方に向けて斜め上向きに延びている。下側傾斜部L11は、前壁20の下縁部(罫線L4)に対して上向きに傾斜している。すなわち、下側傾斜部L11は、箱本体2を水平面に置いたときに、水平方向に対して上向きに傾斜するように形成されている。
下側傾斜部L11は、開封開始線L20の左端部と前壁20の左縁部との間の中央部よりも左側の位置まで延びている。
左側の開封用ミシン目L10の中間部L12は、下側傾斜部L11の左端部から左方に向けて斜め上向きに延びている。中間部L12の前壁の20の下縁部(罫線L4)に対する傾斜角度は、下側傾斜部L11の前壁20の下縁部に対する傾斜角度よりも大きく形成されている。
左側の開封用ミシン目L10の上側傾斜部L13は、中間部L12の左端部から左方に向けて斜め上向きに延びている。上側傾斜部L13の左端部は、前壁20の左縁部の近傍に配置されている。
上側傾斜部L13の前壁20の下縁部(罫線L4)に対する傾斜角度は、中間部L12の前壁20の下縁部に対する傾斜角度よりも小さく形成されている。
左側の開封用ミシン目L10には、下側傾斜部L11、中間部L12および上側傾斜部L13によって上下方向の段差が形成されている。
上側傾斜部L13の傾斜角度は、前壁20の下縁部に対して10度〜20度の間であることが好ましい。すなわち、箱本体2を水平面に置いたときに、上側傾斜部L13が水平に対して10度〜20度の間で傾斜していることが好ましい。最も好ましいのは、上側傾斜部L13の傾斜角度が前壁20の下縁部(水平)に対して15度である。
上側傾斜部L13の傾斜角度は、下側傾斜部L11の傾斜角度よりも小さく形成されている。なお、下側傾斜部L11の傾斜角度は、前壁20の下縁部に対して10度〜25度の間であることが好ましい。
なお、開封用ミシン目L10を切り開くときに、開封部80を引き上げると、開封用ミシン目L10には、上向きの力が作用することになる。このとき、上側傾斜部L13が前壁20の下縁部に平行(水平)で傾斜していない場合には、中間部L12と上側傾斜部L13との連結部を切り開いたときに、上向きの力によって連結部から開封部80が裂ける可能性がある。
そこで、本実施形態では、上側傾斜部L13を前壁20の下縁部に平行(水平)に対して上向きに傾斜させることで、開封部80を引き上げたときに、中間部L12に続いて上側傾斜部L13を上方に向けてスムーズに切り開くことができるように構成されている。
また、上側傾斜部L13の傾斜角度が20度よりも大きくなると、シートPを上側傾斜部L13に押し付けたときに、シートPが上側傾斜部L13に対して滑り易くなるため、開口縁部に対してシートPを掛け止めることが難しくなる。
これに対して、本実施形態のように、上側傾斜部L13を10度〜20度の間で傾斜させた場合には、シートPを上側傾斜部L13に押し付けたときに、シートPと上側開口縁部L13との接触部位が大きくなるため、シートPを上側開口縁部L13に対して確実に掛け止めることができる。
上側傾斜部L13は、前壁20の下縁部(水平)に対する傾斜角度が小さく形成されている。このようにすると、ロールシートRの中心軸線(回転軸線)に対する上側傾斜部L13の傾斜角度も小さくなるため、ロールシートRから引き出されたシートPと、上側傾斜部L13とが略平行に配置されることになる。
一般的なキッチンペーパー等のロールシートRの幅は、おおよそ200mm〜250mm程度のものが多い。このような場合において、ロールシートRからシートPを切り取る際に、上側傾斜部L13および下側傾斜部L11を有効に機能させるためには、上側傾斜部L13の長さは、15mm〜35mmであることが好ましい。また、下側傾斜部L11の長さは、45mm〜65mmであることが好ましい。また、上側傾斜部L13は、下側傾斜部L11よりも短いことが好ましい。
このようにすると、引き出し口2aの開口面積を確保しつつ、上側傾斜部L13とシートPとの接触部位も十分に確保することができる。
また、開封用ミシン目L10の段差の高さ(中間部L12の高さ)は、5mm〜15mmであることが好ましい。最も好ましいのは、開封用ミシン目L10の段差の高さが8mmである。
左側の開封用ミシン目L10の縦線部L14は、上側傾斜部L13の左端部から前壁20の上縁部(罫線L3)に亘って延びている。縦線部L14は、前壁20の上縁部(罫線L3)に対して略垂直に形成されている。
縦線部L14には、右方に向けて円弧状に窪んだ湾曲部L14aが形成されている。図4に示すように、縦線部L14の湾曲部L14aを切り開くと、引き出し口2aの縦線部L14には、右方に向けて突出した突起部2bが形成される。すなわち、引き出し口2aの前壁20側の側縁部の上端部に突起部2bが形成される。
左側の開封用ミシン目L10の横線部L15は、縦線部L14の上端部から折り返し線L30の左端部に亘って延びている。横線部L15は、後方に向かうに従って右方に入り込んでいる。
右側の開封用ミシン目L10は、左側の開封用ミシン目L10に対して、左右対称な形状である。右側の開封用ミシン目L10は、開封開始線L20の右端部から折り返し線L30の右端部に亘って形成されている。右側の開封用ミシン目L10の各部の角度および長さは、前記した左側の開封用ミシン目L10の各部の角度および長さと同じである。
箱本体2において、開封開始線L20、左右の開封用ミシン目L10,L10および折り返し線L30に囲まれた領域には、開封部80が形成されている。開封部80は、図3に示すブランクシートSの状態では略五角形に形成されている。
図4に示すように、開封開始線L20および両開封用ミシン目L10,L10を切り開くことで、開封部80の下縁部および左右の縁部を箱本体2から切り離すことができる。これにより、箱体2の前壁20から頂板60に亘って引き出し口2aが形成される。なお、引き出し口2aの前壁20側の開口縁部には複数の凸部2dが形成される。
開封部80の頂板60側の部位には、図1に示すように、左右方向に延びている中折れ線L40が形成されている。中折れ線L40は、開封部80を開いたときに、開封部80を折り曲げるための罫線である(図5参照)。
中折れ線L40は、左右の横線部L15,L15に亘って直線状に形成されている。中折れ線L40は、折り返し線L30に対して平行に形成されている。
中折れ線L40は、リード罫であり、複数の切れ込みL41が形成されており、開封部80を折り曲げ易くなっている。
中折れ線L40は、切れ込みL41/繋ぎ部の長さの関係が、3mm/17mm〜8mm/12mmであることが好ましい。最も好ましいのは、切れ込みL41/繋ぎ部の長さの関係が、5mm/15mmである。このような関係で、中折れ線L40に切れ込みL41を形成することで、中折れ線L40をミシン目と間違えるのを防ぐとともに、中折れ線L40の見た目を良くすることができる。
折り返し線L30と中折れ線L40との前後方向の間隔と、折り返し線L30と頂板60の後縁部(罫線L2)との前後方向の間隔とは、略同じ大きさになっている。
したがって、図5に示すように、折り返し線L30において開封部80を後方に折り返して、開封部80を頂板60に重ねたときに、中折れ線L40が頂板60の後縁部(罫線L2)に重なる。
この状態で、中折れ線L40において、開封部80の先端側の部位を下方に向けて直角に折り曲げると、開封部80の先端側の部位が後壁30の外面に重なる。
開封部80には、図1に示すように、開封開始線L20と下側傾斜部L11との連結部から斜め上向きに切れ込んだ左右一対の封止溝L50,L50が形成されている。
左右の封止溝L50,L50の上端部の間には、罫線L21が形成されている。罫線L21は左右方向に延びている。
開封開始線L20、左右の封止溝L50,L50および罫線L21に囲まれた領域には、半円形状の係止片81が形成されている。この係止片81は、図5に示すように、開封部80を開いたときに、開封部80の先端部から下方に向けて突出する部位である。
封止溝L50は、図8に示すように、箱本体2を再封緘するときに、引き出し口2aの開口縁部を差し込む部位である。
封止溝L50の長さは、5mm〜10mmであることが好ましい。最も好ましくは、7mmである。このように、封止溝L50の長さを設定することで、封止溝L50に引き出し口2aの開口縁部を確実に挟み込むことができる。
後壁30には、図2に示すように、係止溝L60が形成されている。係止溝L60は、左右方向に延びている直線状の切れ込みである。
係止溝L60は、後壁30の左右方向の中央部に形成されるとともに、後壁30の上下方向の中央部よりも下側に形成されている。
係止溝L60は、図5に示すように、開封部80の先端側の部位を後壁30の外面に重ねたときに、開封部80の係止片81が差し込まれる部位である。
係止溝L60の左右の端部および中央部には、上方に向けて切れ込みL61(図2参照)が形成されている。
本実施形態の収納紙箱1を開封するときには、図1に示すように、開封部80の係止片81を指で押し込んで開封開始線L20を切り開く。そして、係止片81および開封部80の先端部を引き上げて、図4に示すように、左右の開封用ミシン目L10,L10を前壁20側(下側)から頂板60側(上側)に向けて切り開く。これにより、開封部80が開いて箱本体2に引き出し口2aが形成される。
開封用ミシン目L10を切り開くときに、開封部80を引き上げると、開封用ミシン目L10(下側傾斜部L11、中間部L12および上側傾斜部L13)には、上向きの力が作用する。本実施形態では、上側傾斜部L13が水平方向に対して上向きに傾斜しているため、開封部80を引き上げたときに、中間部L12に続いて上側傾斜部L13を上方に向けてスムーズに切り開くことができる。したがって、中間部L12と上側傾斜部L13との連結部を切り開いたときに、開封部80が裂けるのを防ぐことができる。
折り返し線L30において、開封部80を後方に折り返して、開封部80を頂板60の上面に重ねる。このとき、頂板60の後縁部(罫線L2)に開封部80の中折れ線L40が重なる(図6参照)。
また、図5に示すように、開封部80の先端側の部位を中折れ線L40において下向きに折り曲げることで、開封部80の先端側の部位を後壁30の外面に密着させて重ねることができる。
さらに、開封部80の係止片81を後壁30の係止溝L60に差し込むことで、開封部80の先端部を箱本体2に固定することができる。
本実施形態の収納紙箱1では、図6に示すように、開封部80が頂板60および後壁30に沿って折り曲げられ、開封部80全体を箱本体2の外面に密着させて重ねることができる。したがって、引き出し口2aからシートPを引き出すときに、開封部80が引き出し口2aに被るのを防ぐことができるため、引き出し口2aからシートPを引き出し易くなる。
また、本実施形態の収納紙箱1では、開封部80全体を箱本体2の外面に密着させて重ねることができるため、開封した収納紙箱1をコンパクトにすることができる。このような収納紙箱1は、キッチンのように狭い空間で使用するのに適しており、さらに、縦置きにも適している。
また、本実施形態の収納紙箱1では、開封部80全体が箱本体2の外面に密着して重なり、箱本体2の一部が二重壁となるため、箱本体2の強度を高めることができる。具体的には、箱本体2に開封部80を重ねない場合に比べて、約1.6倍の強度することができる。したがって、収納紙箱1を安定して持つことができる。
また、本実施形態の収納紙箱1では、開封部80全体が箱本体2の外面に密着して重なるので、開封部80が目立たなくなり、ひいては、開封した収容紙箱1の見た目を良くすることができる。
本実施形態の収納紙箱1では、図4に示すように、引き出し口2aの前壁20側の側縁部に上下方向の段差を形成することで、引き出し口2aの開口面積を確保しつつ、上側傾斜部L13の傾斜角度が小さくなっている。
本実施形態の収納紙箱1において、ロールシートRからシートPを切り取る場合には、まず、引き出し口2aからシートPを引き出して、シートPのミシン目を引き出し口2aの外側に配置し、シートPを引き出し口2aの上側傾斜部L13に押し付ける。
本実施形態の収納紙箱1では、箱本体2から引き出したシートPを上側傾斜部L13に押し付けたときに、シートPと上側開口縁部L13との接触部位が大きくなる。また、開封用ミシン目L10の段差によって、引き出し口2aの前壁20側の左右の側縁部に角部2c,2cが突出しており、この角部2cがシートPに食い込むことになる。
さらに、上側傾斜部L13には、複数の凸部2dが形成されており、シートPを上側傾斜部L13に押し付けたときに、シートPに各凸部2dが食い込むことになる。
これにより、シートPを上側開口縁部L13に対して確実に掛け止めることができる。したがって、シートPの先端部を引っ張ったときに、ロールシートRに引張力が伝わるのを防ぐことができ、箱本体2内のロールシートRが回転するのを防ぐことができるため、シートPのミシン目に対して確実に引張力を加えることができる。
また、本実施形態の収納紙箱1では、箱本体2から引き出したシートPを上側傾斜部L13に押し付けたときに、シートPが平坦になるため、シートPの先端部を引っ張ったときに、シートPの幅方向に対してバランス良く引張力が作用することになる。
したがって、本実施形態の収納紙箱1では、シートPの先端部を引っ張ったときに、箱本体2内のロールシートRが回転するのを防ぐとともに、シートPの幅方向にバランス良く引張力が作用するため、シートPのミシン目を容易に切り開くことができ、ロールシートRからシートPを容易に切り取ることができる。
本実施形態の収納紙箱1を開封した後に、開封部80を閉じる場合には、図7に示すように、開封部80を引き出し口2aに入り込ませる。このとき、引き出し口2aの左右の突起部2b,2bよりも下方に開封部80を入り込ませる。
開封部80は、復元力によって上方に開こうとするが、開封部80の左右の縁部の上面が左右の突起部2b,2bに引っ掛かるため、開封部80は頂板60よりも下側に保持される。
このようにして、開封した収納紙箱1を保管するときに、箱本体2を容易に再封緘することができるため、ロールシートRを清潔に保つことができる。
なお、突起部2bの形状は限定されるものではないが、突起部2bの突出量は、開口縁部の直線部から1mm〜4mmであることが好ましい。最も好ましいのは、突起部2bの突出量が2mmである。
このように、突起部2bの突出量を設定した場合には、未使用のロールシートRが収納された箱本体2を再封緘し、その箱本体2が上下逆さになったときに、ロールシートRの重量が開封部80に作用しても、開封部80が両突起部2b,2bから外れるのを防ぐことができる。
また、突起部2bの先端点と頂板60との間隔は、3mm〜10mmの間であることが好ましい。更に好ましくは、突起部2bの先端点と頂板60との間隔は4mm〜6mmの間である。
また、本実施形態の収納紙箱1を開封した後に、図8に示すように、開封部80を引き出し口2aに入り込ませ、開封部80の左右の封止溝L50,L50に引き出し口2aの開口縁部の下端部を差し込むことで、開封部80の先端部を引き出し口2aの開口縁部に係止させることができる。このように、箱本体2を簡便に再封緘することができるため、開封した収納紙箱1を保管するときに、ロールシートRを清潔に保つことができる。
以上のような収納紙箱1では、図4に示すように、ロールシートRからシートPを切り取るときに、箱本体2内のロールシートRが回転するのを防ぐとともに、シートPの幅方向にバランス良く引張力が作用するため、シートPのミシン目を容易に切り開くことができる。このようにして、ロールシートRからシートPを容易に切り取ることができるため、金属製の切断刃を紙製の箱本体2に設ける必要がない。
また、本実施形態の収納紙箱1では、図5に示すように、開封部80全体が箱本体2の外面に密着して重なるため、シートPを引き出し易くするとともに、箱全体2をコンパクトにすることができ、使用性および収納性を高めることができる。さらに、箱本体2の強度を高めるとともに、収納紙箱1の見た目を良くすることができる。
また、本実施形態の収納紙箱1では、図7および図8に示すように、箱本体2を容易に再封緘することができため、保管時にロールシートRを清潔に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態では、図1に示すように、引き出し口2aに突起部2bを形成するとともに、開封部80に封止溝L50を形成しているが、収納紙箱1に突起部2bおよび封止溝L50のいずれか一方のみを形成してもよい。さらには、収納紙箱1に突起部2bおよび封止溝L50の両方を設けなくてもよい。
また、本実施形態の封止溝L50は、開封開始線L20と下側傾斜部L11との連結部から斜め上向きに形成されているが、封止溝L50を前壁20の上縁部に対して垂直となる方向に向けて形成してもよい。
また、本実施形態の係止溝L60は、図5に示すように、直線状に形成されているが、係止溝L60全体を上向きに凸形状となる円弧状に湾曲させてもよい。係止溝L60の形状や大きさは、係止片81の形状に応じて、差し込み易さを考慮して適宜に設定される。
また、本実施形態では、図1に示すように、開封部80を開くときに、前壁20の係止片81を押し込んで開き始めているが、前壁20を二重壁に形成し、外側の壁部に形成された係止片81を引き剥がすことで、開封部80が開くように構成することもできる。しかしながら、本実施形態のように、前壁20を一重に形成した構成では、ブランクシートの面積を少なくすることができる。
本実施形態の開封用ミシン目L10では、屈曲した切れ込みが断続的に形成されているが、直線状の切れ込みを断続的に形成してもよい。
本実施形態の収納紙箱1には、キッチンペーパーのロールシートRが収納されているが、収納紙箱1に収納されるロールシートRの種類は限定されるものではなく、各種の不織布や紙製のシートをロール状に巻いた各種のロールシートを収納することができる。
次に、本実施形態の収納紙箱と、従来の収納紙箱との使い易さを比較した評価結果について説明する。
従来の収納紙箱100の箱本体2は、図9に示すように、本実施形態の収納紙箱1(図1参照)の箱本体2と同じ外形である。また、従来の収納紙箱100に収納されるロールシートRも、本実施形態の収納紙箱1(図1参照)に収納されるロールシートRと同じものである。
従来の収納紙箱100では、箱本体2の前壁20から頂板60に亘って左右一対の開封用ミシン目L100,L100が形成されている。従来の収納紙箱100の開封用ミシン目L100は、前壁20の上端部から下端部に亘って直線状に傾斜している。したがって、従来の収納紙箱100の左右の開封用ミシン目L100,L100を切り開いたときには、箱本体2の前壁20にV字形状の引き出し口2aが形成される。
従来の収納紙箱100のように、V字形状の引き出し口が形成される場合には、シートPを開口縁部に押し付けたときに、シートPが開口縁部のV字形状に倣って撓んだ状態となる。この状態では、シートPが開口縁部に対して滑り易いため、開口縁部に対してシートPを掛け止めることが難しい。また、シートPの先端部を引っ張ったときに、シートPの幅方向にバランス良く引張力が加わり難い。したがって、従来の収納紙箱100では、ロールシートRからシートPを切り取り難い。
また、従来の収納紙箱100には、開封後に開封部80を固定する機構が設けられておらず、シートPを引き出すときに、開封部80が引き出し口2aに被るため、シートPを引き出し難い。また、従来の収納紙箱100では、開封後に開封部80が箱本体2から張り出すため、狭い空間に置くのが難しいとともに、見た目が良くない。
従来の収納紙箱100では、前壁20が二重壁に形成されており、その部分に外側の壁部に形成された係止片82を差し込む溝を設けることで、箱本体2を再封緘することができるが、本実施形態の収容紙箱1(図7参照)のように、開封部80を押し込む作業のみ(ワンプッシュ)で再封緘することができる構成に比べて、簡便性が低くなる。
図10の表は、27人の被験者が本発明の収納紙箱1(図1参照)と従来の収納紙箱100(図9参照)とを二週間ずつ実際の使用環境で使用し、その使い易さを項目ごとに7段階評価(非常に良い7点、どちらとも言えない4点、非常に悪い1点)で評価したものである。
その結果、本発明の収納紙箱1は、全項目において平均点およびTOP2(全体の点数に対する7点と6点の割合)が従来の収納紙箱100よりも大きくなっている。
特に、総合的な箱の使い易さでは、本発明の収納紙箱1のTOP2が37%であるのに対して、従来の収納紙箱100では、TOP2が7.4%であり、従来の収納紙箱100に対して、本発明の収納紙箱1の使い易さが大幅に改良されている。
前記した評価結果によって、本発明の収納紙箱1(図1参照)は、シートPを引き出し易くするとともに、ロールシートRからシートPを容易に切り取ることができることがわかった。そして、本発明の収納紙箱1は、従来の収納紙箱100(図9参照)に対して、使用性および収納性が優れているとともに、収納紙箱1の見た目が良い。
1 収納紙箱(ロールシート収納紙箱)
2 箱本体
2a 引き出し口
2b 突起部
2c 角部
2d 凸部
10 底板
20 前壁
30 後壁
40 左壁
50 右壁
60 頂板
70 接合片
80 開封部
81 係止片
L10 開封用ミシン目
L11 下側傾斜部
L12 中間部
L13 上側傾斜部
L14 縦線部
L14a 湾曲部
L15 上面部
L20 開封開始線
L30 折り返し線
L40 中折れ線
L50 封止溝
L60 係止溝
P シート
R ロールシート
S ブランクシート

Claims (5)

  1. 長手方向に一定の間隔でミシン目が形成されたシートをロール状に巻いたロールシートを収納するための直方体の箱本体を有し、
    前記箱本体の前壁から頂板に亘って左右一対の開封用ミシン目が形成され、前記両開封用ミシン目の間には開封部が形成されており、
    前記前壁には、前記開封部の開封開始線が切れ込まれているとともに、
    前記頂板には、前記開封部を後方に折り返すための折り返し線が形成され、
    前記開封部を開くことで、シートを引き出すための引き出し口が形成されるロールシート収納紙箱であって、
    前記開封用ミシン目には、
    前記開封開始線から側方に向けて斜め上向きに延びている下側傾斜部と、
    前記下側傾斜部から上方に向けて延びている中間部と、
    前記中間部から側方に向けて斜め上向きに延びている上側傾斜部と、が形成され
    前記開封部には、左右方向に延びている中折れ線が形成されており、
    前記開封部を後方に折り返したときに、前記開封部が前記頂板の上面に重なるとともに、前記中折れ線が前記頂板の後縁部に重なり、
    前記開封部を前記中折れ線で折り曲げることで、前記開封部の先端側の部位が前記箱本体の後壁の外面に重なることを特徴とするロールシート収納紙箱。
  2. 前記箱本体の後壁には、前記開封部を後方に折り返したときに、前記開封部の先端部が差し込まれる係止溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロールシート収納紙箱。
  3. 前記開封用ミシン目には、屈曲した切れ込みが断続的に形成されており、
    前記開封用ミシン目の前記前壁側と前記頂板側とでは、前記切れ込みの屈曲方向が異なり、
    前記開封用ミシン目を切り開いたときに、前記前壁側の前記引き出し口の開口縁部に複数の凸部が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロールシート収納紙箱。
  4. 前記開封用ミシン目には、前記上側傾斜部から前記前壁の上縁部に亘って縦線部が形成されており、
    前記縦線部には、左右方向の内方に向けて窪んだ湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のロールシート収納紙箱。
  5. 前記開封部には、前記開封開始線と前記開封用ミシン目との連結部から上方に向けて切れ込んだ封止溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のロールシート収納紙箱。
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