JP6513993B2 - ラベル付き容器 - Google Patents

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本発明は、ホログラム調の外観を有する熱収縮性筒状ラベルが装着されたラベル付き容器に関する。
従来、熱収縮性フィルムを筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルが多様な用途に用いられている。なお、熱収縮性筒状ラベルは、シュリンクラベル、シュリンクチューブなどとも呼ばれる。
前記熱収縮性筒状ラベルは、商品名などの文字、装飾的な模様などのデザインを表示するための装飾媒体として利用されている。また、装飾効果を高めるため、ホログラム調の外観を有する熱収縮性筒状ラベルも知られている。ここで、ホログラム調の外観とは、光の干渉縞によって視覚上虹色のように見える外観をいう。
従来、ラベルにホログラム調の外観を付与する方法としては、熱収縮性フィルムの表面に溶融押出した樹脂層をプレスしてエンボス(凹凸)を形成する方法が知られている(特許文献1)。
しかしながら、前記凹凸の樹脂層を有する熱収縮性筒状ラベルを被着体に装着した場合、ホログラム効果が消失する又は非常に小さくなるという問題点がある。ホログラム効果が消失する理由は、明確ではないが、次のように推定される。熱収縮性筒状ラベルは、加熱して熱収縮させることにより被着体に装着されるラベルであり、前記凹凸状の樹脂層(ホログラム層)が設けられた熱収縮性フィルムを熱収縮させると、その樹脂層も追従して収縮させられるので、樹脂層の表面の凹凸が乱れ、ホログラム調の外観を消失する又はその外観が見え難くなる。
一方、前記樹脂層を比較的硬い材料で形成した場合には、前記樹脂層の表面の凹凸は変形し難くなるが、そうすると、その樹脂層が熱収縮性フィルムの熱収縮に追従できず、樹脂層に細かいヒビ割れができ白化して、ホログラム調の外観が損なわれる場合がある。
特開2003−330351号公報
本発明の目的は、被着体に熱収縮装着することができ、熱収縮させた後もホログラム調の外観を有する熱収縮性筒状ラベルが容器に熱収縮装着されたラベル付き容器を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、ホログラム層の突部の形状を工夫することにより、上記目的を達成できる熱収縮性筒状ラベルに想到した。
発明のラベル付き容器は、大径部と前記大径部よりも外周長が小さい小径部とを有する容器と、周方向に熱収縮する筒状フィルムと前記筒状フィルムの一方面に設けられたホログラム層とを有する熱収縮性筒状ラベルと、を有し、前記熱収縮性筒状ラベルが、前記大径部及び小径部を含む容器に熱収縮装着されており、前記ホログラム層のうち大径部に対応する領域が、前記筒状フィルムの軸方向に突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列と、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列と、を有し、前記ホログラム層のうち小径部に対応する領域が、突部が連続的に連なった又は突部が断続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有し、且つ、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列を有さない。
本発明の好ましいラベル付き容器は、前記ホログラム層のうち大径部に対応する領域が、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列をさらに有する。
発明のラベル付き容器は、搬送中に突部列が潰れることを抑制でき、長期間に亘ってホログラム調の外観を維持できる。
熱収縮性筒状ラベルを構成するラベル形成用基材を表面側から見た平面図。 図1のII−II線で切断した横断面図。 図1のIII−III線で切断した縦断面図。 第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの斜視図。 同熱収縮性筒状ラベルを上方から見た平面図。 図4のVI−VI線で切断した横断面図(シール部の横断面図)。 第1実施形態に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図7のVIII−VIII線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 (a)は、本発明の第1例に係るラベル付き容器の正面図、(b)は、第2例に係るラベル付き容器の正面図。 (a)は、本発明の第3例に係るラベル付き容器の正面図、(b)は、第4例に係るラベル付き容器の正面図。 第1実施形態の変形例に係るホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第2実施形態に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図12のXIII−XIII線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第2実施形態の第1変形例に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 第2実施形態の第2変形例に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 第2実施形態の第3変形例に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 第3実施形態に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図17のXVIII−XVIII線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第4実施形態に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図19のXX−XX線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第4実施形態の第1変形例に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図21のXXII−XXII線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第4実施形態の第1変形例に係るホログラム層の表面を拡大した平面図。 図23のXXIV−XXIV線で切断し且つホログラム層の表面を斜め方向から見た、断面を含む斜視図。 第5実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの斜視図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
ただし、本明細書において、「裏面」とは、筒状ラベルを形成したときにその筒状内側となる面をいい、「表面」とは、前記裏面の反対面(他方の面)であって、筒状ラベルを形成したときにその筒状外側となる面をいう。内側は、筒状ラベルの径内方向を意味し、外側は、筒状ラベルの径外方向を意味する。
また、本明細書において、「横方向」は、ラベル形成用基材の1つの方向であって、この基材が筒状フィルムに形成されたときにはその筒状フィルムの周方向に相当し、「縦方向」は、基材の面内で前記横方向と略直交する方向であって、筒状フィルムに形成されたときにはその軸方向に相当する。
なお、各図において表された形状、大きさ、各層の厚み及びそれらの相対的な比率などは、実際の寸法とは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
第1実施形態の熱収縮性筒状ラベルのホログラム層は、突部が断続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有する。
図1は、筒状フィルムを形成するために用いられる、ラベル形成用基材を表面側から見た平面図であり、図2及び図3は、その基材の各部で切断した断面図である。図4は、本発明の熱収縮性筒状ラベルの斜視図であり、図5は、その熱収縮性筒状ラベルを上方から見た平面図であり、図6は、熱収縮性筒状ラベルのシール部の断面図である。
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、後述するホログラム層4が設けられたラベル形成用基材2を筒状に形成したものである。
一般に、熱収縮性筒状ラベルは、容器などの被着体に対する装着方法に従って、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルと、被着体に装着すると同時に筒状に形成される熱収縮性筒状ラベルと、に大別できる。これらの熱収縮性筒状ラベルは、いずれも熱収縮性フィルムを有する基材を筒状に形成した筒状フィルムからなる点において共通しているが、その違いは、被着体に装着される前から筒状となっているか、又は、被着体に装着する前には葉状の基材の状態であって、被着体に装着すると同時に筒状となる点である。本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、前記2つのいずれのタイプでもよい。
以下、図面などを含めて前者のタイプの熱収縮性筒状ラベル1について説明する。
(ラベル形成用基材)
ラベル形成用基材2は、筒状フィルムを構成する部材である。すなわち、ラベル形成用基材2を筒状に形成したものが、筒状フィルムであり、その筒状フィルムの一方面にホログラム層4が設けられている。
前記ラベル形成用基材2は、図1乃至図3に示すように、平面視矩形状の熱収縮性フィルム3を有し、好ましくは、デザインを表示したデザイン印刷層5をさらに有し、より好ましくは、背景印刷層6をさらに有する。このラベル形成用基材2の一方面には、ホログラム層4が設けられている。前記ラベル形成用基材2は、必要に応じて、前記熱収縮性フィルム3、デザイン印刷層5及び背景印刷層6以外の他の機能層を有していてもよい。前記他の機能層としては、表面保護層、滑り層などが挙げられる。
このホログラム層4を有するラベル形成用基材2の裏面が内側となるように、これを筒状にして、その第1側端部21の表面側に第2側端部22を重ねて接着することにより、図4乃至図6に示すような、本発明の熱収縮性筒状ラベル1が得られる。
なお、機械的生産過程では、ラベル形成用基材は、通常、ホログラム層の設けられたラベル形成用基材が連続的に繋がった長尺状の基材連続体として製造される。使用に際して、その連続体を所定長さに切断することにより、個々のラベル形成用基材2が得られる。
(熱収縮性フィルム)
前記熱収縮性フィルム3としては、その裏面側に設けられた層を筒状ラベルの外側から視認するために透明なフィルムが用いられる。なお、本明細書において、ある部材が「透明」とは、その部材の表面側からその部材の裏面側に存在する色彩及び表示を視認できる程度の透光性を有することをいう。前記熱収縮性フィルム3の全光線透過率は、例えば、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記全光線透過率は、JIS K7105(プラスチックの光学的特性試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
前記熱収縮性フィルム3は、熱収縮性を有していることを条件として、例えば、自己伸縮性も有してもいてもよく、或いは、自己伸縮性を有していなくてもよい。自己伸縮性は、フィルムに拡張力を加えるとそのフィルムが伸び、その拡張力を解除するとフィルムがほぼ元の寸法に戻る性質をいう。
前記熱収縮性は、所望温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。熱収縮性フィルム3は、横方向(横方向は、ラベル形成用基材2を筒状フィルムに形成したときに、筒状フィルムの周方向となる)に少なくとも熱収縮し、必要に応じて、縦方向(縦方向は、ラベル形成用基材2を筒状フィルムに形成したときに、筒状フィルムの軸方向となる)にも若干熱収縮又は熱伸張し得るものでもよい。
熱収縮性フィルム3の横方向における熱収縮率は、被着体に密着させることができる程度以上であれば特に限定されず、例えば、90℃に加熱した際の横方向における熱収縮率は、30%以上であり、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上である。なお、熱収縮性フィルム3が縦方向にも若干熱収縮又は熱伸張する場合、その90℃に加熱した際の縦方向における熱収縮率は、例えば、−3%〜15%である。前記縦方向の熱収縮率のマイナスは、熱伸張を意味する。前記90℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、フィルムを90℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
式:熱収縮率(%)=[{(横方向(又は縦方向)の元の長さ)−(横方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(横方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルム3は、ホログラム層4の設けられる面が高い平滑性を有するものが好ましい。平滑性が高い熱収縮性フィルム3を用いることにより、後述する突部列の配列が乱れ難く、ホログラム層4において良好なホログラム調の外観を呈する。
前記熱収縮性フィルム3の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂を含む延伸フィルムが挙げられる。また、熱収縮性フィルム3は、単層構造でもよく、複層構造でもよい。平滑性が高いことから、少なくとも樹脂層の設けられる面がポリエステル系樹脂層で構成された熱収縮性フィルムが好ましい。また、熱収縮後でも突部列の配列が比較的乱れ難いことから、収縮曲線が緩やかであるポリスチレン系樹脂層又はポリオレフィン系樹脂層を含む熱収縮性フィルムを用いることが好ましい。これらの事項を考慮して、特に、熱収縮性フィルム3は、表裏面層にポリエステル系樹脂層を有し、且つ中間層にポリスチレン系樹脂層又はポリオレフィン系樹脂層を有する異種積層フィルムが好ましい。
熱収縮性フィルム3の厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜100μmである。
前記矩形状の熱収縮性フィルム3は、縦方向に沿う第1側端部21と、この第1側端部21に横方向において対向する、縦方向に沿う第2側端部22と、をそれぞれ有する。前記第1側端部21は、熱収縮性フィルム3の1つの側端部において上縁から下縁にまで縦方向に延びる帯状領域である。前記第2側端部22は、熱収縮性フィルム3のもう1つの側端部において上縁から下縁にまで縦方向に延びる帯状領域である。前記第1側端部21及び第2側端部22は、筒状フィルム(筒状ラベル)を形成する際に重ね合わせて接着される、シール部29を構成する。
前記第1側端部21及び第2側端部22の横幅は、それぞれ特に限定されないが、通常、3mm〜20mmであり、好ましくは5mm〜15mmである。前記横幅とは、横方向における長さである。
(デザイン印刷層)
デザイン印刷層5は、商品名、絵柄、成分表示、注意書きなどの各種デザイン表示が表された印刷層である。デザイン印刷層5は、従来公知の印刷インキを用いて形成できる。デザイン印刷層5は、その全部又は一部が光透過性を有していてもよく、又は、全部が不透明でもよい。なお、デザイン印刷層5の光透過性は、デザイン印刷層5を通じて、その裏面側に設けられた色彩を視認できる性質をいう。デザイン印刷層5は、例えば、その全光線透過率(JIS K7105)が50%以上、好ましくは60%以上の光透過性を有する。前記デザイン印刷層5の全光線透過率は、デザイン印刷層5のみを積層した熱収縮性フィルム3を用いて測定した値である。
デザイン印刷層5は、デザイン表示を見せたい領域に設けられる。従って、デザイン印刷層5は、熱収縮性フィルム3の所望の領域に設けられ、例えば、熱収縮性フィルム3の全体に設けられていてもよく、或いは、その一部分に設けられていてもよい。もっとも、上記シール部29はフィルム同士を直接接着することによって強固となるので、シール部29を構成するフィルム重ね合わせ面には、デザイン印刷層5が設けられていないことが好ましい。
例えば、デザイン印刷層5が熱収縮性フィルム3の裏面に設けられ且つ第1側端部21の表面に第2側端部22の裏面を重ね合わせて接着してシール部29を形成する場合、デザイン印刷層5は、図1乃至図3に示すように、熱収縮性フィルム3の上縁と、下縁と、第1側端縁(第1側端部21側の側縁)と、第2側端部22の境界線と、によって囲われた領域内に設けられる。また、デザイン印刷層5が熱収縮性フィルム3の表面に設けられ且つ第1側端部21の表面に第2側端部22の裏面を重ね合わせて接着してシール部29を形成する場合、デザイン印刷層5は、熱収縮性フィルム3の上縁と、下縁と、第2側端縁(第2側端部22側の側縁)と、第1側端部21の境界線と、によって囲われた領域内に設けられる。以下、これらの領域を「特定領域」という。なお、前記第1側端部21の境界線は、筒状に形成した際の、第2側端縁に対応するシール部29の縁29aに相当し、前記第2側端部22の境界線は、熱収縮性フィルム2を筒状に形成した際の、前記シール部29の縁29aとは反対側の縁29bに相当する(図6参照)。
デザイン印刷層5は、前記特定領域内の全体に設けられていてもよく、又は、その特定領域内の一部分に設けられていてもよい。本明細書において、一部分とは、1つの部分という意味ではなく、熱収縮性フィルムの面内における1つの部分のみならず、独立した2つ以上の部分も含まれる。従って、デザイン印刷層5が特定領域の一部分に設けられる場合、デザイン印刷層5は、前記特定領域の1箇所に設けられていてもよく、独立した2箇所以上に設けられていてもよい。
図示例では、デザイン印刷層5は、熱収縮性フィルム2の裏面における前記特定領域の全体に設けられている。かかる特定領域全体にデザイン印刷層5が設けられたラベル形成用基材2を筒状に形成した熱収縮性筒状ラベル1は、図5及び図6に示すように、第2側端部22に印刷デザイン印刷層5を有さないが、その第2側端部22に、デザイン印刷層5の設けられた第1側端部21が重なるので、デザイン印刷層5がシール部29において途切れることなく筒状フィルムの周囲全体に存在するようになる。
デザイン印刷層5の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.1μm〜5μm程度である。
(背景印刷層)
背景印刷層6は、無模様一色又は無模様多色の印刷層である。背景印刷層6は、不透明であることが好ましい。なお、本明細書において、不透明とは、全く光を通さない場合の他、その裏面側の表示又は色彩が若干透けて見える場合を含む意味である。
この無模様一色の印刷層としては、例えば、白色着色剤を含む印刷層(通常、この印刷層は白色を呈する)、銀色着色剤を含む印刷層(通常、銀色を呈する)、黒色着色剤を含む印刷層、白色、銀色及び黒色以外の色彩の着色剤(例えば、赤色など。以下、特定色という)を含む印刷層などが挙げられる。無模様多色の印刷層としては、例えば、無模様銀色と無模様白色が塗り分けられ又は塗り重ねられた印刷層、特定色と白色、銀色又は黒色とが塗り分けられ又は塗り重ねられた印刷層、特定色が2種以上塗り分けられ又は塗り重ねられた印刷層、特定色が2種以上と白色、銀色及び黒色から選ばれる2種以上とが塗り分けられ又は塗り重ねられた印刷層などが挙げられる。
背景印刷層6は、熱収縮性フィルム3の全体又はその一部分に設けられていてもよいが、上記デザイン印刷層5の欄で述べた理由から(シール部を強固に接着するため)、特定領域内の全体又は一部分に設けられる。背景印刷層6は、熱収縮性フィルム3の裏面側に設けられていてもよく、熱収縮性フィルム3の表面側に設けられていてもよい。デザイン印刷層5のデザインを綺麗に見せることができることから、背景印刷層6は、図示のように、デザイン印刷層5の裏面に設けられていることが好ましい。
なお、図示例では、デザイン印刷層5及び背景印刷層6は、熱収縮性フィルム3の特定領域の裏面の全体に設けられているが、デザイン印刷層5を特定領域の一部分に設けた場合には、背景印刷層6は、そのデザイン印刷層5の裏面と、熱収縮性フィルム3のうちデザイン印刷層5が設けられていない領域と、の双方に設けられていてもよく、或いは、デザイン印刷層5の裏面のみに設けられていてもよく、或いは、熱収縮性フィルム3のうちデザイン印刷層5が設けられていない領域のみに設けられていてもよい。また、デザイン印刷層5を特定領域の全体に設けた場合に、背景印刷層6が、特定領域の一部分に設けられていてもよい。
前記背景印刷層6は、例えば、白色顔料などの着色剤を含む着色インキをベタ状に又は適宜な箇所にスポット的に塗布することにより形成できる。
背景印刷層6の厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm〜5μm程度である。
(ホログラム層)
ホログラム層4は、ラベル形成用基材2の一方面のうち、ホログラム調の外観を現したい領域に設けられる。従って、ホログラム層4は、ラベル形成用基材2の所望の領域に設けられ、例えば、ラベル形成用基材2の全体又はその一部分に設けられていてもよいが、上記デザイン印刷層5の欄で述べた理由から(シール部を強固に接着するため)、特定領域内の全体又は一部分に設けられる。
ホログラム層4は、前記特定領域内の全体に設けられていてもよく、又は、その特定領域内の一部分に設けられていてもよい。
ホログラム層4は、ラベル形成用基材2の表面及び裏面の少なくとも何れか一方面に設けられ、好ましくは、ラベル形成用基材2の少なくとも表面に設けられる。
また、ホログラム層4は、デザイン印刷層5と直接接して又は熱収縮性フィルム3を介在させてデザイン印刷層5と重なって設けられていてもよく、デザイン印刷層5と重ならないように設けられていてもよい。
なお、熱収縮性フィルム3の表面にホログラム層とデザイン印刷層が直接接して設けられる場合には、熱収縮性フィルム3の表面にデザイン印刷層が設けられ、そのデザイン印刷層の表面にホログラム層が設けられる(図示せず)。また、熱収縮性フィルム3の裏面にホログラム層とデザイン印刷層が直接接して設けられる場合には、熱収縮性フィルム3の裏面にデザイン印刷層が設けられ、そのデザイン印刷層の裏面にホログラム層が設けられる(図示せず)。ホログラム層4の表面又は裏面に、透明な樹脂層が設けられていてもよいが、ホログラム層4の表面又は裏面が、熱収縮性筒状ラベル1の最表面又は最裏面を構成することが好ましい。
図示例では、ホログラム層4は、ラベル形成用基材2の表面の、前記特定領域の一部分に設けられている。従って、ホログラム層4は、特定領域の一部分において最表面を構成している。図示例では、ラベル形成用基材2の横方向(筒状フィルムの周方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有する。また、ラベル形成用基材2の縦方向(筒状フィルムの軸方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有する。
図7は、図1に示すホログラム層の一部分(図1の丸囲いVII部)を拡大した平面図であり、図8は、図7の断面を含む斜視図である。ただし、図8の断面部分においては、デザイン印刷層及び背景印刷層を図示していない(以下、他の断面を含む斜視図についても同様)。なお、図7は、図4に示す熱収縮性筒状ラベルのホログラム層の一部分(図4の丸囲いVII部)の拡大平面図でもある。
ホログラム層4は、図7及び図8に示すように、ラベル形成用基材2の縦方向(筒状フィルムの軸方向。以下同じ)にドット状の突部71Aが断続的に連なった軸突部列7Aを複数有する。この複数の軸突部列7Aは、ラベル形成用基材2の横方向(筒状フィルムの周方向。以下同じ)に間隔を開けて配列されている。
本明細書において、軸突部列の連なり方向を指し示す、ラベル形成用基材の縦方向及び筒状フィルムの軸方向は、厳密な意味での方向だけでなく、本発明の属する技術分野において許容される誤差範囲を含むものとする。例えば、前記縦方向(又は軸方向)は、厳密な意味での縦方向(又は軸方向)±10度の範囲内にある方向を意味し、好ましくは、±5度の範囲内の方向である。
突部71Aが断続的に連なった軸突部列7Aは、縦方向に所望間隔を開けて連なる複数の突部71の集合からなり、ホログラム層4の表面は、縦方向に沿って凹凸を有し、その凹凸が横方向に繰り返されている。図7及び図8において、概念的な軸突部列7Aを判り易く示すため、任意の1つの軸突部列7Aの範囲に対して、便宜上、小さい破線を付している。
本実施形態では、ホログラム層4は、横方向に突部が連続的に連なった周突部列を有さない。従って、ホログラム層4の表面は、横方向に沿って凹凸を有し、その凹凸が横方向に繰り返されている。
ここで、凹凸は、凸状部分と凹状部分を有し、凸状部分と凹状部分は、何れか一方を基準とした相対的な形状部分である。本明細書において、突部は、ホログラム層に形成された凹凸の凸状部分を指し、この凸状部分は、凹状部分の底部よりも突出している。
本実施形態では、凹状部分は、基材の縦方向及び横方向に連続的に形成されている。
各突部71Aは、ラベル形成用基材2の一方面(筒状フィルムの一方面)からその一方面に対して鉛直方向に突設されている。
各突部71Aの平面視形状は、それぞれ特に限定されず、例えば、平面視円形状;平面視楕円形状;平面視四角形状、平面視三角形状、平面視六角形状などの平面視多角形状;平面視星形状;その他の平面視異形状などが挙げられる。図示例では、各突部71Aは、平面視円形状に形成されている。
各突部71Aの立体形状は、特に限定されない。例えば、図示したように、各突部71Aは、その幅が頂部に向かうに従って小さくなる錐台状;その幅が頂部に向かうに従って小さくなる錐状;その幅が均一な直胴状;などが挙げられる。前記錐台状としては、円錐台状、楕円錐台状、四角錐台状などの多角錐台状などが挙げられる。前記錐台状は、突部の頂部が熱収縮性フィルム3の一方面と平行な又はそれと平行でない平坦面である。前記錐状としては、円錐状、楕円錐状、四角錐状などの多角錐状などが挙げられる。前記直胴状としては、円柱状、楕円柱状、四角柱状などの多角柱状などが挙げられる。各突部71Aにて可視光を反射し易くなることから、各突部71Aは、その幅が頂部に向かうに従って小さくなる立体形状であることが好ましく、錐台状又は錐状がより好ましく、錐台状がさらに好ましい。図示例では、各突部71Aは、円錐台状に形成されている。
各突部71Aの突出高さH7は、特に限定されないが、例えば、0.5μm以上であり、好ましくは1μm以上である。各突部71Aの突出高さが余りに小さいと、良好なホログラム調の外観を有さないおそれがある。各突部71Aの突出高さH7は、大きいほど好ましいが、実用上の観点から、例えば、30μm以下である。各突部71Aの突出高さは、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの突部71Aの突出高さが異なっていてもよい。好ましくは、各突部71Aの突出高さは、全て同じである。
前記各突部71Aの幅W7は、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜30μmであり、好ましくは1μm〜15μmである。各突部71Aの幅は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの突部71Aの幅が異なっていてもよい。好ましくは、各突部71Aの幅は、全て同じである。
縦方向に隣接する各突部71Aの間隔Y7は、特に限定されないが、縦方向の間隔が余りに大きいと、良好なホログラム調の外観を有さないおそれがある。縦方向における各突部71Aの間隔Y7は、例えば、零を超え60μm以下であり、好ましくは、0.5μm〜30μmであり、より好ましくは、1μm〜15μmである。縦方向における各突部71Aの間隔は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの突部71Aの間隔が異なっていてもよい。好ましくは、縦方向における各突部71Aの間隔は、全て同じである。
ただし、前記各突部71Aの突出高さH7は、図8に示すように、突部の頂部(突部の最も高い部分)と凹状部分の底部との高低差をいう。
また、各突部71Aの幅W7は、図7に示すように、横方向における長さであり、その幅が頂部に向かって異なる場合には、前記各突部71Aの幅W7は、そのうちの最大幅をいう。
前記縦方向に隣接する各突部71Aの間隔Y7は、図7に示すように、隣接する突部71A,71Aの縁間の縦方向の長さをいう。
軸突部列7Aの複数が、横方向に所望間隔を開けて配列されている。横方向に隣接する軸突部列7Aの間隔X7は、特に限定されないが、可視光を良好に反射できることから、0.5μm〜30μmが好ましく、1μm〜15μmがより好ましい。
横方向に隣接する軸突部列7Aの間隔は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも1組の隣接する軸突部列7Aの間隔が異なっていてもよい。好ましくは、軸突部列7Aの間隔は、全て同じである。
隣接する軸突部列7Aの間隔X7は、図7に示すように、隣接する軸突部列7Aの縁間の横方向の長さをいう。
各突部71Aは、不規則に配置されていてもよいが、縦方向又は横方向の少なくとも何れか1つの方向において規則的に配置されていることが好ましく、縦方向及び横方向において規則的に配置されていることがより好ましい。
本実施形態では、各軸突部列7Aを構成する各突部71Aは、その平面視形状における重心を結んだ線が縦方向と平行となるように配置されている。好ましくは、各突部71Aは、平面視において六方格子構造に配置されており、より好ましくは、平面視六方格子構造の7つの突部のうち3つの突部が縦方向に並ぶように配置されている。前記六方格子構造は、正六角形の6つの頂点と1つの重心点に突部71が配置されていることをいう。図示例では、同一の立体形状の各突部71が、3つの突部が縦方向に並ぶ平面視六方格子構造(最も間隔の短い突部が縦方向に並ぶ平面視六方格子構造)を成して、縦方向及び横方向にそれぞれ等間隔に配置されている。
また、軸突部列7A中の各突部71Aと、その軸突部列7Aに隣接する軸突部列7A中の各突部71Aとは、図7に示すように、横方向に並んでいないことが好ましい。このような各突部71Aの配置により、隣接する突部71Aの距離が比較的大きくなり、熱収縮性筒状ラベル1が周方向に熱収縮し易くなる。
ホログラム層4は、不透明でもよいが、好ましくは光透過性を有する。前記光透過性は、ホログラム層4を通じて、その裏面側に設けられた色彩を視認できる性質をいう。ホログラム層4は、例えば、その全光線透過率(JIS K7105)が50%以上、好ましくは60%以上の光透過性を有する。前記ホログラム層4の全光線透過率は、ホログラム層4のみを積層した熱収縮性フィルム3を用いて測定した値である。
ホログラム層4は、複数の軸突部列7A(各突部71A)のみで構成されていてもよく、図8に示すように、膜状部41と前記膜状部41の表面に複数の軸突部列7Aとから構成されていてもよい。前記膜状部41の厚みは、特に限定されず、適宜設定できるが、例えば、0.1μm〜10μmであり、好ましくは0.1μm〜5μmであり、より好ましくは0.1μm〜3μmである。
ホログラム層4は、樹脂成分を含み、必要に応じて、各種の添加剤を含んだ樹脂材料から形成できる。
ホログラム層4の形成材料としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、活性エネルギー線硬化性樹脂などが挙げられる。前記熱硬化性樹脂としては、アクリルウレタン樹脂やエポキシ変性アクリル樹脂などのアクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂などのポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂(PMMAなどのアクリル酸エステル樹脂)等を挙げるなどが挙げられる。前記活性エネルギー線硬化性樹脂としては、エポキシアクリレート樹脂やウレタンアクリレート樹脂などのアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、再表2009/011256号公報(PCT/JP2008/062389の公開公報)に記載のものなどが挙げられる。
ホログラム層4の凹凸を比較的容易に形成できることから、活性エネルギー線硬化性樹脂を用いることが好ましく、活性エネルギー線硬化性樹脂の中でも活性エネルギー線硬化性アクリル系樹脂がより好ましく、さらに、熱収縮性フィルム3に追従して収縮し易いホログラム層4を形成できることから、再表2009/011256号公報に記載の「アクリル系モノマーと2官能以上のウレタンアクリレートの合計量に対して、アクリル系モノマー45〜95重量%及び2官能以上のウレタンアクリレート5〜55重量%を含む活性エネルギー線ラジカル硬化性樹脂組成物」を用いることがより好ましい。
本明細書では、紙面の都合上、前記公報の記載を省略するが、本明細書には、再表2009/011256号の[0018]乃至[0042]、[0052]乃至[0055]及び[0068]乃至[0082]の記載を本明細書に記載したものとして、それらの記載をそのまま取り込めるものとする。
前記ホログラム層4は、熱収縮性フィルム3又はラベル形成用基材2の少なくとも一方面に、ホログラム層の形成材料を塗布して塗膜を形成し、その塗膜の表面に転写用フィルムを重ね合わせ、その状態で前記塗膜を硬化させた後、転写用フィルムを除去することによって得ることができる。前記塗膜の硬化方法は、樹脂成分に応じて適宜選択され、例えば、前記活性エネルギー線ラジカル硬化性樹脂を用いる場合には、電子線、紫外線の照射などが挙げられる。前記転写用フィルムは、表面がホログラム層4の凹凸とは反対の凸凹に形成されたフィルムであって、その表面が前記塗膜に対して離型性を有するフィルムである。
(熱収縮性筒状ラベル)
前記ホログラム層4を有するラベル形成用基材2の第1側端部21の表面及び第2側端部22の裏面の少なくともいずれか一方に接着剤、粘着剤又は溶剤(以下、接着剤、粘着剤又は溶剤を「接着剤等」と記す場合がある)を塗布し、ラベル形成用基材2を丸めて筒状にし、第1側端部21の表面に第2側端部22の裏面に重ね合わせ、その重ね合わせ部分の全部又は一部を前記接着剤等を介して接着してシール部29を形成することにより、図4乃至図6に示すような熱収縮性筒状ラベル1が得られる。なお、溶剤は、熱収縮性フィルム3が溶剤接着可能な材質の場合に用いることができる。前記第1及び第2側端部21,22の重ね合わせ構成からなるシール部29の重ね合わせ面(第1側端部21の表面及び第2側端部22の裏面)は、何れもフィルム面であるため、強固に接着したシール部を構成できる。
上記熱収縮性筒状ラベル1は、例えば、熱収縮性フィルム3を筒状に形成した筒状フィルムの表面に、その軸方向に延びる軸突部列7Aの複数が周方向に間隔を開けて配置されたホログラム層4が設けられている領域を有する。さらに、その筒状フィルムの裏面に、デザイン印刷層5及び背景印刷層6が重ねて設けられている領域を有する。
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、様々な被着体に装着して使用される。被着体は、特に限定されないが、代表的には、飲料、調味料、化粧品、シャンプーなどが収納された容器である。特に、化粧品などの比較的高額な商品に、本発明の熱収縮性筒状ラベル1を装着することにより、その高額な商品のイメージに合致し、商品価値を高めることができる。容器の材質は、特に限定されず、代表的にはポリエチレンテレフタレート製容器などの比較的薄肉の可撓性を有する合成樹脂製容器を例示できるが、ガラス製、金属製などであってもよい。
熱収縮性筒状ラベル1を被着体に被せた後、加熱することにより、熱収縮性筒状ラベル1が熱収縮して被着体に装着される。
図9及び図10は、容器に熱収縮性筒状ラベルが熱収縮装着されたラベル付き容器を示している。
図9において、容器9は、下方から順に、胴部91と、肩部92と、蓋部93と、を有する。この胴部91は、外周長が大きい2つの大径部911,911と、その2つの大径部911,911の間に外周長が小さい小径部912と、を有する。また、肩部92は、上方に向かうに従って外周長が次第に小さくなるように形成されている。図9の容器9の胴部91及び肩部92の横断面形状は、略円形状であるが、その横断面形状が略矩形状などでもよい。
大径部911から小径部912の間における胴部91の外形は、三次元曲面状を成しており、この部分は、三次元曲面部となっている。肩部92の外形も三次元曲面状を成しており、この肩部92も三次元曲面部となっている。また、肩部92の外周長は、大径部911の外周長よりも小さく、従って、大径部との対比において、肩部も小径部の概念に含まれる。大径部911は、直胴状(直胴状は、上下方向において、その外周長が殆ど変わらない形状)であり、例えば、大径部911が曲面を有する場合には、その大径部は、二次元曲面部となっている。
図9(a)のラベル付き容器11において、熱収縮性筒状ラベル1は、大径部911及び小径部912を含む胴部91に熱収縮装着されている。かかるラベル付き容器11において、ホログラム層4の設けられた領域が、容器9の三次元曲面部に密着して装着されている。
図9(b)のラベル付き容器12において、熱収縮性筒状ラベル1は、大径部911及び小径部912を含む胴部91及び肩部92に熱収縮装着されている。かかるラベル付き容器12において、ホログラム層4の設けられた領域が、容器9の三次元曲面部に密着して装着されている。
なお、ホログラム層4の形成領域を適宜設計した熱収縮性筒状ラベル1を装着することにより、図9に示すラベル付き容器11,12において、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の上方又は/及び下方の大径部911のみに密着したラベル付き容器、或いは、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の肩部92のみに密着したラベル付き容器、或いは、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の肩部92から上方の大径部911に密着したラベル付き容器、或いは、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の肩部92から上方の大径部911及び小径部912に密着したラベル付き容器などを得ることもできる。
図10において、容器9は、下方から順に、胴部91と、肩部92と、蓋部93と、を有する。この胴部91は、直胴状である。また、肩部92は、上方に向かうに従って外周長が次第に小さくなり、肩部92は、三次元曲面部となっている。肩部92は、その外周長が大径部911の外周長よりも小さい、小径部に相当する。図10の容器9の胴部91及び肩部92の横断面形状は、略円形状であるが、その横断面形状が略矩形状などでもよい。
図10(a)のラベル付き容器13において、熱収縮性筒状ラベル1は、胴部91及び肩部92に熱収縮装着されている。かかるラベル付き容器13において、熱収縮性筒状ラベル1のホログラム層4の設けられた領域が、容器9の三次元曲面部に密着して装着されている。
図10(b)のラベル付き容器14において、熱収縮性筒状ラベル1は、胴部91のみに熱収縮装着されている。かかるラベル付き容器14において、ホログラム層4の設けられた領域を含む熱収縮性筒状ラベル1が容器9の三次元曲面部には装着されていない。
なお、ホログラム層4の形成領域を適宜設計した熱収縮性筒状ラベル1を装着することにより、図10(a)に示すラベル付き容器13において、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の肩部92のみに密着したラベル付き容器、或いは、ホログラム層4の設けられた領域が容器9の肩部92から胴部91の上方又は下方にのみに密着したラベル付き容器などを得ることもできる。
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、その外側からホログラム層4に起因した虹色の如きホログラム調の外観を有する。この熱収縮性筒状ラベル1は、それを加熱することにより、被着体に熱収縮装着できる。収縮後の熱収縮性筒状ラベル1においても、虹色の如きホログラム調の外観を有する。
特に、本実施形態のように、筒状フィルムの軸方向に突部71Aが断続的に連なった軸突部列7Aを有し且つ周突部列を有さないホログラム層4は、熱収縮性フィルム3の熱収縮を阻害し難く、且つ、収縮後においてもホログラム調の外観を維持し易い。周方向に間隔を開けて配置された軸突部列7Aを有するホログラム層4は、周方向に熱収縮する筒状フィルム(熱収縮性フィルム3)に追従して周方向に収縮するが、その収縮は、主として、隣接する軸突部列7Aの間(軸方向に延びる凹状部分)において生じるので、軸突部列7Aの形状が乱れにくくなる。本実施形態のホログラム層4を有する熱収縮性筒状ラベル1は、熱収縮性フィルム3の熱収縮が阻害され難いので、例えば、容器の三次元曲面部などにも良好に熱収縮装着できる。
ホログラム層4の設けられた領域が容器の三次元曲面部に密着して装着されたラベル付き容器は、見る角度によって色彩が大きく変化するホログラム調の外観を呈するので好ましい。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例として、図11に示すように、各突部72Aの立体形状が、ドーム形状であってもよい。このドーム形状は、平面視円形状又は平面視楕円形状でもよく、或いは、平面視多角形状などでもよい。図示例のドーム形状は、平面視円形状(立体的には、半球状)である。かかるドーム形状の各突部72Aを上記第1実施形態と同様に縦方向に間隔を開けて配置することにより、ホログラム層4に軸突部列7Aが形成されている。このホログラム層4も、好ましくは、周突部列を有さず、各突部列72Aが縦方向及び横方向に規則的に配置されている。
なお、上記第1実施形態において、軸突部列Aは、突部が縦方向に断続的に連なった形態であるが、これに限られず、突部が縦方向に対して傾斜した方向(例えば、縦方向に対して90度未満)に断続的に連なった形態から軸突部列が構成されていてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態の熱収縮性筒状ラベルのホログラム層は、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有する。
第2実施形態の熱収縮性筒状ラベル及びラベル付き容器について説明するが、その説明に於いて、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語及び符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。以下、第3実施形態以降の説明においても同様である。
図12は、第2実施形態の熱収縮性筒状ラベル1のホログラム層の一部分を拡大した平面図であり、図13は、図12の断面を含む斜視図である。
第2実施形態においては、ホログラム層4は、図12及び図13に示すように、ラベル形成用基材の縦方向(筒状フィルムの軸方向)に突部が連続的に連なった軸突部列7Bを複数有する。この複数の軸突部列7Bは、ラベル形成用基材の横方向(筒状フィルムの周方向)に間隔を開けて配列されている。
突部が連続的に連なった軸突部列7Bは、軸方向に延びる長状突部であり、従って、ホログラム層4の表面は、周方向に凹凸を有する。
本実施形態では、ホログラム層4は、周方向に突部が連続的に連なった周突部列を有さない。従って、ホログラム層4の表面は、周方向に沿って凹凸を有し、その凹凸が周方向に繰り返されている。
軸突部列7Bは、筒状フィルムの一方面(ラベル形成用基材の一方面)からその一方面に対して鉛直方向に突設されている。
軸突部列7Bの平面視形状は、特に限定されず、例えば、図12に示すように、平面視細長い直線帯状に形成されている。
軸突部列7Bの立体形状は、特に限定されない。例えば、図13に示すように、軸突部列7Bは、その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視台形状;その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視三角形状;その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視円弧状;その幅が均一な断面視矩形状;などが挙げられる。図示例では、軸突部列7Bは、断面視台形状に形成されている。
突部が連続する各軸突部列7Bの突出高さH7は、特に限定されないが、例えば、0.5μm以上であり、好ましくは1μm以上である。軸突部列7Bの突出高さが余りに小さいと、良好なホログラム調の外観を有さないおそれがある。各軸突部列7Bの突出高さH7は、大きいほど好ましいが、実用上の観点から、例えば、30μm以下である。各軸突部列7Bの突出高さは、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの軸突部列7Bの突出高さが異なっていてもよい。好ましくは、各軸突部列7Bの突出高さは、全て同じである。
前記各軸突部列7Bの幅W7は、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜30μmであり、好ましくは1μm〜15μmである。各軸突部列7Bの幅は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの軸突部列7Bの幅が異なっていてもよい。好ましくは、各軸突部列7Bの幅は、全て同じである。
軸突部列7Bの複数が周方向に所望間隔を開けて配列されている。周方向に隣接する軸突部列7Bの間隔X7は、特に限定されないが、可視光を良好に反射できることから、0.5μm〜30μmが好ましく、1μm〜15μmがより好ましい。
隣接する各軸突部列7Bの間隔は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも1組の隣接する各軸突部列7Bの間隔が異なっていてもよい。好ましくは、軸突部列7Bの間隔は、全て同じである。
ただし、前記軸突部列7Bの突出高さH7は、図13に示すように、突部の頂部(突部の最も高い部分)と凹状部分の底部との高低差をいう。
また、軸突部列7Bの幅W7は、図12に示すように、周方向における長さであり、その幅が頂部に向かって異なる場合には、前記各軸突部列7Bの幅は、そのうちの最大幅をいう。
周方向に隣接する軸突部列7Bの間隔X7は、図12に示すように、隣接する軸突部列7の縁間の周方向の長さをいう。
各軸突部列7Bは、不規則に配置されていてもよいが、規則的に配置されていることが好ましい。
本実施形態では、各軸突部列7Bは、その平面視形状において軸方向と平行となるように配置されている。
本実施形態のホログラム層4を有する熱収縮性筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様にして、加熱することにより、被着体に熱収縮装着できる。
本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1も、収縮後においても虹色の如きホログラム調の外観を有する。
特に、本実施形態のように、筒状フィルムの軸方向に突部が連続的に連なった軸突部列7Bを有し且つ周突部列を有さないホログラム層4は、熱収縮性フィルム3の熱収縮を阻害し難く、且つ、収縮後においては収縮前と殆ど変わらないほどのホログラム調の外観を有する。
(第2実施形態の変形例)
上記第2実施形態では、連続的に連なった突部からなる軸突部列7Bがラベル形成用基材の縦方向(筒状フィルムの軸方向)に延びる場合を例示したが、連続的に連なった突部からなる軸突部列7Bは、前記縦方向(筒状フィルムの軸方向)に対して所望角度で傾斜する方向に延びて形成されていてもよい。前記所望角度は、例えば、45度以下であり、好ましくは45度未満であり、より好ましくは30度以下であり、さらに好ましくは20度以下である。
また、第2実施形態の第1変形例として、図14に示すように、突部が連続的に連なった軸突部列7Bの平面視形状が、平面視ジグザグ帯状であってもよい。
また、図15に示すように、軸突部列7Bの平面視形状が、平面視波線帯状であってもよい。
さらに、図16に示すように、軸突部列7Bの平面視形状が、左右の傾斜部73,74と左右の傾斜部73,74の間に連結された直線部75とからなる形状でもよい。
これらの図14乃至図16に示すような軸突部列7Bは、前記所望角度で向きを変えつつ傾斜し、全体として縦方向(軸方向)に延びる軸突部列である。
軸突部列7Bは、突部が連続的に連なっている長状突部であれば、それが平面視において直線状、屈曲状、その他の形状であってもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態の熱収縮性筒状ラベルのホログラム層は、筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列を有する。
図17は、第3実施形態の熱収縮性筒状ラベル1のホログラム層の一部分を拡大した平面図であり、図18は、図17の断面を含む斜視図である。
第3実施形態においては、ホログラム層4は、図17及び図18に示すように、筒状フィルムの周方向(ラベル形成用基材の横方向)に突部が連続的に連なった周突部列8Bを複数有する。この複数の周突部列8Bは、筒状フィルムの軸方向(ラベル形成用基材の縦方向)に間隔を開けて配列されている。
本明細書において、周突部列の連なり方向を指し示す、ラベル形成用基材の横方向及び筒状フィルムの周方向は、厳密な意味での方向だけでなく、本発明の属する技術分野において許容される誤差範囲を含むものとする。例えば、前記横方向(又は周方向)は、厳密な意味での横方向(又は周方向)±10度の範囲内にある方向を意味し、好ましくは、±5度の範囲内の方向である。
突部が連続的に連なった周突部列8Bは、周方向に延びる長状突部であり、従って、ホログラム層4の表面は、軸方向に凹凸を有する。
本実施形態のホログラム層4は、上記第1実施形態と同様に、例えば、特定領域の全体又は一部分に設けられる。また、ラベル形成用基材2の横方向(筒状フィルムの周方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有していてもよい。さらに、ラベル形成用基材2の縦方向(筒状フィルムの軸方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有していてもよい。
本実施形態では、ホログラム層4は、突部が連続的に連なった軸突部列を有さない。従って、ホログラム層4の表面は、軸方向に沿って凹凸を有し、その凹凸が軸方向に繰り返されている。
周突部列8Bは、筒状フィルムの一方面(ラベル形成用基材の一方面)からその一方面に対して鉛直方向に突設されている。
周突部列8Bの平面視形状は、特に限定されず、例えば、図17に示すように、平面視細長い直線帯状に形成されている。
周突部列8Bの立体形状は、特に限定されない。例えば、周突部列8Bは、その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視台形状;その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視三角形状;その幅が頂部に向かうに従って小さくなる断面視円弧状;その幅が均一な断面視矩形状;などが挙げられる。図示例では、周突部列8Bは、断面視台形状に形成されている(図示せず)。
突部が連続する各周突部列8Bの突出高さH8は、特に限定されないが、例えば、0.5μm以上であり、好ましくは1μm以上である。周突部列8Bの突出高さが余りに小さいと、良好なホログラム調の外観を有さないおそれがある。各周突部列8Bの突出高さH8は、大きいほど好ましいが、実用上の観点から、例えば、30μm以下である。各周突部列8Bの突出高さは、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの周突部列8Bの突出高さが異なっていてもよい。好ましくは、各周突部列8Bの突出高さは、全て同じである。
前記各周突部列8Bの幅W8は、特に限定されないが、例えば、0.5μm〜30μmであり、好ましくは1μm〜15μmである。各周突部列8Bの幅は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも2つの周突部列8Bの幅が異なっていてもよい。好ましくは、各周突部列8Bの幅は、全て同じである。
周突部列8Bの複数が軸方向に所望間隔を開けて配列されている。軸方向に隣接する周突部列8Bの間隔X8は、特に限定されないが、可視光を良好に反射できることから、0.5μm〜30μmが好ましく、1μm〜15μmがより好ましい。
軸方向に隣接する周突部列8Bの間隔は、全て同じでもよく、任意に選ばれる少なくとも1組の隣接する周突部列8Bの間隔が異なっていてもよい。好ましくは、周突部列8Bの間隔は、全て同じである。
ただし、前記周突部列8Bの突出高さは、突部の頂部(突部の最も高い部分)と凹状部分の底部との高低差をいう。
また、周突部列8Bの幅W8は、図17に示すように、軸方向における長さであり、その幅が頂部に向かって異なる場合には、前記各周突部列8Bの幅は、そのうちの最大幅をいう。
軸方向に隣接する周突部列8Bの間隔X8は、図17に示すように、隣接する周突部列8Bの縁間の周方向の長さをいう。
各周突部列8Bは、不規則に配置されていてもよいが、規則的に配置されていることが好ましい。
本実施形態では、各周突部列8Bは、その平面視形状において周方向と平行となるように配置されている。
本実施形態のホログラム層4を有する熱収縮性筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様にして、加熱することにより、被着体に熱収縮装着できる。
本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1も、収縮後においても虹色の如きホログラム調の外観を有する。
特に、本実施形態のように、筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列8Bを有し且つ軸突部列を有さないホログラム層4は、熱収縮性フィルム3の熱収縮を若干低下させるが、収縮後においては収縮前と殆ど変わらないほどのホログラム調の外観を有する。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態の変形例として、前記突部が周方向に連続的に連なった周突部列8Bの平面視形状が、平面視ジグザグ帯状、平面視波線帯状、左右の傾斜部と左右の傾斜部の間に連結された直線部とからなる形状、などであってもよい。これらの形状は、図14乃至図16の平面視形状を90度回転させたものと同じであるので、図示しない。
[第4実施形態]
第4実施形態の熱収縮性筒状ラベルのホログラム層は、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列と、筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列と、を有し、その軸突部列と周突部列が複数点にて交差されている。
図19は、第4実施形態の熱収縮性筒状ラベル1のホログラム層の一部分を拡大した平面図であり、図20は、図19の断面を含む斜視図である。
第4実施形態においては、ホログラム層4は、図19及び図20に示すように、筒状フィルムの軸方向(ラベル形成用基材の縦方向)に突部が連続的に連なった軸突部列7Bと、筒状フィルムの周方向(ラベル形成用基材の横方向)に突部が連続的に連なった周突部列8Bと、をそれぞれ複数有する。この複数の軸突部列7Bは、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配列され、且つ、複数の周突部列8Bは、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配列されている。
突部が連続的に連なった軸突部列7B及び周突部列8Bは、それぞれ軸方向及び周方向に延びる長状突部であり、従って、ホログラム層4の表面は、軸方向及び周方向に凹凸を有する。軸突部列7Bと周突部列8Bは、複数点で交差している。
連続的な軸突部列7Bと周突部列8Bの間(軸突部列7B及び周突部列8Bを有さない部分)には、それぞれ凹状部分が形成されている。この凹状部分の平面視形状は、例えば、略矩形状であり、好ましくは略正方形状である。
なお、図19において、軸突部列7B及び周突部列8Bを判り易く示すため、任意の1つの軸突部列7Bに無数の小さなドットを付し、任意の1つの周突部列8Bに網掛けを付している。ドットと網掛けの双方が付された箇所が、軸突部列7Bと周突部列8Bの交点である。
本実施形態のホログラム層4は、上記第1実施形態と同様に、例えば、特定領域の全体又は一部分に設けられる。また、ラベル形成用基材2の横方向(筒状フィルムの周方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有していてもよい。さらに、ラベル形成用基材2の縦方向(筒状フィルムの軸方向)において、ホログラム層4が設けられた部分と、ホログラム層が設けられていない部分と、を有していてもよい。
本実施形態のホログラム層4は、上記第2実施形態の軸突部列7Bと上記第3実施形態の周突部列8Bとが複合的に設けられたものとも言える。本実施形態の軸突部列7Bの配置、平面形状、立体形状、突出高さ、幅、形成間隔などは、上記第2実施形態を参照されたい。本実施形態の周突部列8Bの配置、平面形状、立体形状、突出高さ、幅、形成間隔などは、上記第3実施形態を参照されたい。
図示例では、軸方向及び周方向に平行に延びる平面視直線帯状の軸突部列7B及び周突部列8Bが、周方向及び軸方向にそれぞれ等間隔で配置されている。従って、図19に示すように、軸突部列7Bと周突部列8Bは、平面視格子状を成している。
本実施形態のホログラム層4を有する熱収縮性筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様にして、加熱することにより、被着体に熱収縮装着できる。
本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1も、収縮後においても虹色の如きホログラム調の外観を有する。
特に、本実施形態のように、突部が連続的に連なった軸突部列7B及び周突部列8Bを有するホログラム層4は、上記第3実施形態と同様に、熱収縮性フィルム3の熱収縮を若干低下させるが、収縮後においては収縮前と殆ど変わらないほどのホログラム調の外観を有する。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態の第1変形例として、図21及び図22に示すように、軸突部列7Bの平面視形状が、欠損部分を有する直線帯状で、周突部列8Bの平面視形状が、欠損部分を有するジグザグ状などであってもよい。この図示例の場合も、連続的な軸突部列7Bと周突部列8Bの間(軸突部列7B及び周突部列8Bを有さない部分)には、それぞれ凹状部分が形成されている。この凹状部分の平面視形状は、特に限定されないが、例えば、略円形状である。この凹状部分の立体形状は、特に限定されないが、例えば、基材側に向かうに従って横断面面積が小さくなる錐台状、その横断面面積が均一な直胴状などが挙げられ、好ましくは、錐台状である。図示例では、基材側に向かうに従って横断面面積が小さくなる円錐台状である。
第4実施形態の第2変形例として、図23及び図24に示すように、軸突部列7Bの平面視形状が、ジグザグ状で、周突部列8Bの平面視形状が、左右の傾斜部76,77と左右の傾斜部76,77の間に連結された直線部78とからなる形状などであってもよい。
第4実施形態の軸突部列7B及び周突部列8Bの形状は、同一又は異なって、それぞれ適宜設計できる。
また、連続した突部からなる軸突部列7Bは、第2実施形態の変形例のように、軸方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。
[第5実施形態]
第5実施形態は、1つの熱収縮性筒状ラベルに、突部列の異なる領域を2つ以上有するホログラム層が設けられている。
図25に示すように、第5実施形態の熱収縮性筒状ラベル1のホログラム層4は、突部が断続的に連なった軸突部列を有し且つ周突部列を有さない領域4aと、突部が連続的に連なった軸突部列と突部が連続的に連なった周突部列とを有する領域4bと、を有する。
以下、ホログラム層4のうち前者の領域4aを、第1領域4aといい、後者の領域4bを、第2領域4bという。
詳しくは、第1領域4aは、筒状フィルムの軸方向に突部が断続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有し、且つ、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列を有さない。第1領域4aの軸突部列は、上記第1実施形態の軸突部列7Aと同様なので、その配置、平面形状、立体形状、突出高さ、幅、形成間隔などは、上記第1実施形態を援用し、ここでは説明を省略する。
第2領域4bは、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列と、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列と、を有する。第2領域4bの軸突部列及び周突部列は、上記第4実施形態の軸突部列7B及び周突部列8Bと同様なので、その配置の配置、平面形状、立体形状、突出高さ、幅、形成間隔などは、上記第4実施形態を援用し、ここでは説明を省略する。
本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様にして、加熱することにより、被着体に熱収縮装着でき、収縮後においても虹色の如きホログラム調の外観を有する。
特に、本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1は、図9及び図10に示すように、大径部と小径部を有する容器に装着することが好ましい。詳しくは、ホログラム層4のうち第1領域4aを容器の小径部に対応させ且つ第2領域4bを容器の大径部に対応させて、熱収縮性筒状ラベル1を容器に熱収縮装着する。得られたラベル付き容器は、容器の小径部に対応する領域において、突部が断続的に連なった軸突部列7Aを有し(第1領域4a)、容器の大径部に対応する領域において、突部が連続的に連なった軸突部列7B及び周突部列8Bを有する(第2領域4b)。
上記第1実施形態のように、突部が断続的に連なった軸突部列7Aは、熱収縮性フィルム3の熱収縮を阻害し難いので、第1領域4a(軸突部列7Aを有する領域)における熱収縮性フィルム3は、比較的大きく熱収縮する。装着時に大きな収縮が求められる小径部に、第1領域4aを対応させることにより、熱収縮性筒状ラベル1を容器に綺麗に密着させることができる。
他方、上記第4実施形態のように、突部が連続的に連なった軸突部列7B及び周突部列8Bは、熱収縮性フィルム3の熱収縮を若干低下させるが、軸突部列7B及び周突部列8Bの双方を有する領域(第2領域4b)は、両列が交点で交差しているので、突部が潰れ難い。熱収縮性筒状ラベル1は、大径部に対しては比較的小さな熱収縮で密着するが、装着後においては、大径部に密着した領域は、ラベル付き容器の搬送時に、異物に接触し易い。この点、第2領域4bを大径部に対応させて熱収縮性筒状ラベル1を容器に装着することにより、大径部に良好に密着し、さらに、外部に接触した際に第2領域4bの突部列が潰れ難いラベル付き容器を構成できる。かかるラベル付き容器は、搬送中に突部列が潰れることによる、ホログラム調の消失を抑制できる。
(第5実施形態の変形例)
なお、上記第5実施形態において、第2領域4bが、(軸突部列を有さず)筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列を有する領域であってもよい。
また、上記第5実施形態において、第1領域4aが、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有し且つ周突部列を有さない領域であってもよい。
さらに、上記第5実施形態において、第1領域4aが、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有し且つ周突部列を有さない領域であり、第2領域4bが、(軸突部列を有さず)筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列を有する領域であってもよい。
[他の実施形態]
上記第5実施形態において説明した、容器の小径部に対応させて装着される第1領域と、容器の大径部に対応させて装着される第2領域とは、何れもホログラム層が設けられているが、この第1領域と第2領域の何れか一方をホログラム層が設けられていない領域に変更してもよい。
1 熱収縮性筒状ラベル
2 ラベル形成用基材
3 熱収縮性フィルム
4 ホログラム層
5 デザイン印刷層
6 背景印刷層
7A 突部が断続的に連なった軸突部列
71A,72A 突部
7B 突部が連続的に連なった軸突部列
8B 突部が連続的に連なった周突部列
9 容器
11,12,13,14 ラベル付き容器

Claims (2)

  1. 大径部と前記大径部よりも外周長が小さい小径部とを有する容器と、
    周方向に熱収縮する筒状フィルムと前記筒状フィルムの一方面に設けられたホログラム層とを有する熱収縮性筒状ラベルと、を有し、前記熱収縮性筒状ラベルが、前記大径部及び小径部を含む容器に熱収縮装着されており、
    前記ホログラム層のうち大径部に対応する領域が、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列であって、筒状フィルムの軸方向に間隔を開けて配置された複数の周突部列を有し、
    前記ホログラム層のうち小径部に対応する領域が、突部が連続的に連なった又は突部が断続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列を有し、且つ、前記筒状フィルムの周方向に突部が連続的に連なった周突部列を有さない、ラベル付き容器。
  2. 前記ホログラム層のうち大径部に対応する領域が、突部が連続的に連なった軸突部列であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けて配置された複数の軸突部列をさらに有する、請求項1に記載のラベル付き容器。
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