JP6510997B2 - 吊下型走行装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の吊下型走行装置は、V字状の傾斜接触面を有する鼓状のローラを回転可能に支持する支持アームを前後二対(合計4つ)備え、二対のローラでI型鋼等の梁状体のフランジを挟持することによって、梁状体から吊り下がった状態となる。
本実施形態では、各構成要素の位置関係を分かりやすく説明するために、前後左右上下等の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これらの方向の規定は便宜的なものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。なお、吊下型走行装置の進行方向を前方、進行方向に対する反対方向を後方とする。また、平面視において、吊下型走行装置の進行方向に対して直交する方向を幅方向という。また、幅方向のうち、進行方向を向いた状態で右側となる方向を右方、進行方向を向いた状態で左側となる方向を左方という。
また本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、一つの構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
先ず、図1から図7を用いて第1の実施形態を説明する。
本実施形態に係る吊下型走行装置1は、梁状体28(図6)から吊り下がった状態で、梁状体28に沿って走行する吊下型走行装置1である。吊下型走行装置1は、梁状体28の両側面(図6に示される側面28aと反対側の側面28a(不図示))を挟持する少なくとも一対の挟持部3と、少なくとも一対の挟持部3を相互に連結しているフレーム2と、梁状体28が有する上向き面28bに接地され、当該吊下型走行装置1の荷重を支える車輪11と、駆動源(例えばモータ10)と、を備えている。挟持部3の各々が、鉛直な回転軸周りに回転可能で且つ梁状体28の側面28aを挟持するローラ(例えば、駆動ローラ8及び従動ローラ9)を備えている。そして、少なくとも1つの挟持部3は、ローラとして、駆動源によって回転駆動されて梁状体28の延在方向である進行方向(図1の矢印A方向)への推進力を与える駆動ローラ8を備えている。
以下、詳細に説明する。
具体的には、例えば、梁状体28は、橋梁の下面に沿って延在するI桁材であることが挙げられる。
そして、4つの挟持部3の各々が車輪11を備えている。
すなわち、フレーム2の左前部の上面側には、挟持部3aを左右にガイドするガイドレール12が、水平に且つ左右に延在するように設けられている。同様に、フレーム2の右前部の上面側には、挟持部3bを左右にガイドするガイドレール12が、水平に且つ左右に延在するように設けられている。本実施形態の場合、挟持部3aをガイドするガイドレール12と、挟持部3bをガイドするガイドレール12とは、互いに同一直線上に配置されている。なお、これら2つのガイドレール12は、幅方向において互いに離間しており、これら2つのガイドレール12の間には、後述する間隔調整機構のピニオン15が配置されている。
また、フレーム2の左後部の上面側には挟持部3cを左右にガイドするガイドレール12が、フレーム2の右後部の上面側には挟持部3dを左右にガイドするガイドレール12が、それぞれ水平に且つ左右に延在するように設けられており、これらガイドレール12は互いに同一直線上に配置されている。また、これら2つのガイドレール12は、幅方向において互いに離間しており、これら2つのガイドレール12の間にもピニオン15が配置されている。
より詳細には、挟持部ベース4は、ガイドレール12によって保持されることによって、ガイドレール12を介してフレーム2により支持されている。挟持部ベース4は、ガイドレール12によって保持されるとともに、左右にスライド可能にガイドレール12によりガイドされている。つまり、挟持部ベース4は、フレーム2に対して相対的に左右に移動可能である。
なお、支柱部5は挟持部ベース4によって支持されているため、挟持部ベース4と一体となって、フレーム2に対して相対的に左右に移動可能である。
また、フレーム2の幅方向における各ガイドレール12の終端位置には、ガイドレール12からの挟持部ベース4の脱落を規制するストッパ13が、ガイドレール12よりも上方に起立した状態に設けられている。
保持部7は、進行方向において一対のローラ(駆動ローラ8と従動ローラ9)の間に位置する鉛直な回転軸周りにフレーム2に対して首振り回転可能となっている。
挟持部ベース4及び支柱部5が保持部7を軸支している軸支部6は、進行方向において一対のローラ(駆動ローラ8と従動ローラ9)の間に位置している。
保持部7は、軸支部6を支点として、図2に示す矢印B方向及び矢印C方向に回転可能となっている。
ここで、支柱部5の上端部は、フレーム2の幅方向における中央寄りの方向に向けてオーバーハング状態で突出したオーバーハング部となっており、このオーバーハング部と、挟持部ベース4におけるオーバーハング部の直下の部分とにより、保持部7が軸支されている。
そして、ローラ保持フレーム7aの下端部と車輪保持部7bの上端部とが、挟持部ベース4と支柱部5のオーバーハング部とによって軸支部6において軸支されている。
ここで、各挟持部3は、駆動ローラ8と従動ローラ9とを備えている。すなわち、挟持部3が備える一対のローラのうちの一方が駆動ローラ8である。駆動ローラ8は、上述のように、モータ10により回転駆動されて進行方向への推進力を吊下型走行装置1に与えるローラであり、駆動ローラ8には、モータ10の駆動軸であるモータ軸10aが連結されている。
一方、従動ローラ9は、ローラ保持フレーム7aに対して空回りするようになっており、吊下型走行装置1が走行する際に梁状体28の側面28aから受ける摩擦抵抗によって回転する。
より詳細には、例えば、4つの挟持部3のうち、前側に位置する挟持部3a及び挟持部3bについては、ローラ保持フレーム7aの前端部に従動ローラ9が、ローラ保持フレーム7aの後端部に駆動ローラ8が、それぞれ設けられている。一方、後側に位置する挟持部3c及び挟持部3dについては、ローラ保持フレーム7aの前端部に駆動ローラ8が、ローラ保持フレーム7aの後端部に従動ローラ9が、それぞれ設けられている。
一方、従動ローラ9は、梁状体28の側面28aに対して上下方向に容易に滑動できるように、硬質樹脂により構成されていることが好ましい。
なお、従動ローラ9の周面を構成する材料のヤング率は、駆動ローラ8の周面を構成する材料のヤング率よりも大きいことが好ましい。
各車輪11の回転軸は水平に配置されている。
なお、車輪11を保持している車輪保持部7bは、挟持部ベース4及び支柱部5に対して、鉛直な回転軸周りに首振り回転可能であるため、車輪11は、駆動ローラ8及び従動ローラ9とともに、鉛直な回転軸周りに首振り回転する。
同様に、各挟持部3において、従動ローラ9のテーパー部分(下方に向けて縮径している部分)の上端9aの高さ位置は、車輪11の下端11aよりも上方に位置している。
また、各挟持部3において、駆動ローラ8の下端8bの高さ位置は、車輪11の下端11aよりも下方に位置している。
同様に、各挟持部3において、従動ローラ9のテーパー部分(下方に向けて縮径している部分)の下端9bの高さ位置は、車輪11の下端11aよりも下方に位置している。
すなわち、吊下型走行装置1は、挟持部3aと挟持部3bとの対向間隔を調整するための間隔調整機構と、挟持部3cと挟持部3dとの対向間隔を調整するための間隔調整機構と、を備えている。
間隔調整機構は、平面視において進行方向に対して直交する幅方向に一対の挟持部3をそれぞれ摺動可能にガイドする一対のガイドレール12を備えて構成されている。
すなわち、前側に配置された一対の挟持部3a、3bについて説明すると、変換伝達機構は、図2の矢印D方向への挟持部3aの動きを、矢印E方向への動きに変換して挟持部3bに伝達する。また、矢印D方向に対する反対方向(矢印E方向)への挟持部3aの動きを、矢印E方向に対する反対方向(矢印D方向)への動きに変換して挟持部3bに伝達する。同様に、変換伝達機構は、図2の矢印E方向への挟持部3bの動きを、矢印D方向への動きに変換して挟持部3aに伝達する。また、矢印E方向に対する反対方向への挟持部3bの動きを、矢印D方向に対する反対方向への動きに変換して挟持部3aに伝達する。
ラック14は、各挟持部3の挟持部ベース4に固定されており、当該ラック14の長手方向が、幅方向に延在している。
各ラック14は、当該ラック14が設けられている挟持部ベース4から、フレーム2の幅方向における中央寄りの方向に向けて延出している。
つまり、挟持部3cのラック14は、挟持部3cの挟持部ベース4から右方に向けて延出しており、挟持部3dのラック14は、挟持部3cの挟持部ベース4から左方に向けて延出している。ここで、挟持部3cのラック14と挟持部3dのラック14とが干渉しないように、例えば、挟持部3cのラック14は挟持部ベース4の前部に固定されている一方で、挟持部3dのラック14は挟持部ベース4の後部に固定されている。挟持部3cのラック14と挟持部3dのラック14とは、互いの歯列が対向するように配置されている。
同様に、挟持部3aのラック14は、挟持部3aの挟持部ベース4から右方に向けて延出しており、挟持部3bのラック14は、挟持部3bの挟持部ベース4から左方に向けて延出している。そして、挟持部3aのラック14と挟持部3bのラック14とが干渉しないように、例えば、挟持部3aのラック14は挟持部ベース4の前部に固定されている一方で、挟持部3bのラック14は挟持部ベース4の後部に固定されている。挟持部3aのラック14と挟持部3bのラック14とは、互いの歯列が対向するように配置されている。
すなわち、挟持部3aと挟持部3bとの対向間隔を調整するための間隔調整機構のラック14は、挟持部3aに設けられたラック14と、挟持部3bに設けられたラック14と、の双方に対して噛み合っている。
また、挟持部3cと挟持部3dとの対向間隔を調整するための間隔調整機構のラック14は、挟持部3cに設けられたラック14と、挟持部3dに設けられたラック14と、の双方に対して噛み合っている。
各ピニオン15は、例えば、フレーム2の幅方向における中央部に配置されており、鉛直な回転軸周りに回転可能なように、フレーム2によって保持されている。
すなわち、挟持部3dがガイドレール12に沿って右方に移動する際には、挟持部3dに設けられたラック14も右方に移動し、このラック14と噛み合っているピニオン15が平面視において反時計回りに回転する。これにより、挟持部3cに設けられたラック14が左方に移動し、従って、挟持部3cがガイドレール12に沿って左方に移動する。
一方、挟持部3dがガイドレール12に沿って左方に移動する際には、挟持部3dに設けられたラック14も左方に移動し、このラック14と噛み合っているピニオン15が平面視において時計回りに回転する。これにより、挟持部3cに設けられたラック14が右方に移動し、従って、挟持部3cがガイドレール12に沿って右方に移動する。
挟持部3aと挟持部3bについても、挟持部3cと挟持部3dの関係と同様に、互いに連動する。
この離間規制機構は、例えば、連結バー16と、連結バー16の両端にそれぞれ設けられた一対のガイドローラ17と、を備えて構成されている。
連結バー16は、例えば、進行方向に延在する板状部材であり、間隔調整機構の一対のラック14の上面間に架け渡されており、且つ、当該連結バー16の長手方向における中央部に、間隔調整機構のピニオン15の回転軸の上端が設けられている。
一対のガイドローラ17の各々は、鉛直な回転軸周りに回転可能に、連結バー16の端部と、フレーム2との間において、それぞれ軸支されている。
離間規制機構の一対のガイドローラ17のうち、前側のガイドローラ17の周面は、間隔調整機構の一対のラック14のうち前側のラック14の前面に接しており、後側のガイドローラ17の周面は、間隔調整機構の一対のラック14のうち後側のラック14の後面に接している。
これにより、離間規制機構によって、間隔調整機構の一対のラック14が進行方向において互いに離間してしまうことが規制され、その結果、ピニオン15に対する一対のラック14の噛み合い状態が維持されるようになっている。
なお、ラック14が左右に移動する際、当該ラック14に当接しているガイドローラ17が定位置で回転する。
本実施形態の場合、付勢部は、シリンダ19とピストンロッド20とを有する伸縮式のシリンダダンパ18である。シリンダダンパ18は、ピストンロッド20がシリンダ19に対してより深く入り込む際に抵抗を与えるように構成されている。
そして、間隔調整機構は、シリンダダンパ18と連結されているとともにシリンダダンパ18を縮める方向及びその反対方向に揺動可能なレバー21と、レバー21によりシリンダダンパ18を縮めた状態でレバー21が係止可能なレバー係止部26と、を更に備えている。
シリンダダンパ18の一端部は、ダンパ軸支部23においてレバー21に対して軸支されている。ダンパ軸支部23は、レバー21の長手方向における中央部よりもレバー軸支部22の近くに位置していることが好ましい。
一方、前後二対の挟持部3のうち、後側に配置されている挟持部3a、3bの間隔を調整するための間隔調整機構に関して説明すると、一対のラック14のうち後側に位置するラック14の先端部に連結部24が固定されている。
ダンパ軸支部23及びダンパ軸支部25におけるシリンダダンパ18の回転軸は、レバー軸支部22におけるレバー21の回転軸に対して平行となっている。
また、レバー係止部26は、レバー21の軌跡が形成する円に対して直交するようにフレーム2から突出して設けられており、レバー21は、レバー係止部26に対して係脱自在となっている。
一方、図4はレバー21をレバー係止部26に対して係止した状態の正面図である。
フレーム2には、吊下型走行装置1の用途に応じた各種の搭載物29(図3)を搭載することができる。一例として、吊下型走行装置1は、橋梁の劣化診断に用いることができ、その場合、搭載物29には、カメラ等が含まれる。
搭載物29は、図3に示すように、フレーム2の下面側に配置されても良いし、フレーム2の上面側に配置されても良い。または、搭載物29は、フレーム2よりも側方に突出する状態で、フレーム2によって保持されても良い。
なお、制御部は、例えば、搭載物29とともにフレーム2に搭載することができる。
なお、この状態では、左右の車輪11の対向間隔が、フランジ状の下端部281の左右幅よりも広くなるように、吊下型走行装置1が構成されているものとする。
これにより、左右の挟持部3のローラ(駆動ローラ8及び従動ローラ9)によって、フランジ状の下端部281の左右の側面28aが挟持されるとともに、フランジ状の下端部281の上面である上向き面28bに各車輪11が接地され、吊下型走行装置1が梁状体28から吊り下がった状態となる。
ここで、レバー21をレバー係止部26に対して係止させる際に、レバー21によってシリンダダンパ18が圧縮されて縮む。このため、シリンダダンパ18の付勢力によって、各駆動ローラ8及び各従動ローラ9が梁状体28の側面28aに対して密着する。
垂直補剛材30は、上向き面28bから起立した板状部材であり、車輪11は垂直補剛材30を通り抜けることができない。このため、車輪11は、上向き面28bにおいて、垂直補剛材30よりも幅方向における端部側の部分(図6に示される余白部28d)に載置されるものとする。
また、上面構造物31は、上向き面28bに沿って配置された板状部材であり、ボルト等によって、フランジ状の下端部281に固定されている。車輪11は、上面構造物31を乗り越えることは可能であるが、上面構造物31を避けて走行することが好ましい。このため、車輪11は、上向き面28bにおいて、上面構造物31よりも幅方向における端部側の部分(図6に示される余白部28c)に載置されることが好ましい。
この際に、各挟持部3の車輪11が上向き面28bに接地されていて、それぞれ吊下型走行装置1の荷重を支えるため、梁状体28からの吊下型走行装置1の吊り下げ状態を安定的に維持することが可能である。
なお、4つの車輪11によって支えられる荷重は、吊下型走行装置1及び搭載物29の全荷重のうち、駆動ローラ8及び従動ローラ9と側面28aとの摩擦抵抗を差し引いた残りの荷重であり、この荷重を4つの車輪11で分担して支えることとなる。
このような事情に対し、本実施形態では、保持部7は、進行方向において一対のローラ(駆動ローラ8、従動ローラ9)の間に位置する鉛直な回転軸周りにフレーム2に対して回転可能となっている。このため、下端部281の幅の変化に応じてフレーム2が首振り回転することにより、各ローラが常に側面28aに対して密着した状態を維持することができる。
特に、間隔調整機構は、一対の挟持部3を相互に離間する方向に弾性的に付勢可能な付勢部であるシリンダダンパ18を備えている。よって、シリンダダンパ18による付勢によって、常に駆動ローラ8及び従動ローラ9が側面28aに対して密着した状態を維持することができる。
ここで、挟持部3が備える前後一対のローラのうちの片方が、下方に向けてテーパー状に縮径している従動ローラ9であるため、当該従動ローラ9と側面28aとの摩擦抵抗は、従動ローラ9が円筒状の場合よりも低減されている。
このため、車輪11が段差や隆起に乗り上げたり、段差や隆起から降りる際に、従動ローラ9と側面28aとの間に生じる上下方向の摩擦抵抗を低減できる。よって、車輪11が段差や隆起に乗り上げたり段差や隆起から降りる際の動作をスムーズにすることができる。
よって、梁状体28からの吊下型走行装置1の吊り下げ状態を安定的に維持させることが可能である。
次に、図7を用いて第2の実施形態を説明する。
本実施形態に係る吊下型走行装置1は、左右一対の吊下型走行部50と、これら吊下型走行部50を相互に連結している連結部材32と、を備えている。
各吊下型走行部50は、上記の第1の実施形態における吊下型走行装置1と同様に構成されており、それぞれ対応する梁状体28から吊り下がった状態で、対応する梁状体28に沿って走行可能である。
本実施形態の場合も、各吊下型走行部50の各モータ10を同期制御することにより、左右の吊下型走行部50を、互いに足並みを揃えて走行させることができる。
本実施形態の場合、連結部材32に搭載物29を搭載することができるが、必要に応じて、各吊下型走行部50のフレーム2にも搭載物29を搭載しても良い。
例えば、図8(b)に示すように、4つの挟持部3の各々が備える車輪11が、平面視において千鳥格子状に配置されていても良い。
或いは、図8(b)のように車輪11が千鳥格子状に配置されている場合に、左右一対の挟持部3に対して設けられた一対のガイドレール12を、平面視において左右一対の挟持部3の軸支部6を結ぶ直線上に配置しても良い。この場合、左右一対の挟持部3が備える4つのローラ(2つずつの駆動ローラ8及び従動ローラ9)が、平面視において平行四辺形の各頂点に配置される。
また、各挟持部3が車輪11を備えている例を説明したが、複数の挟持部3の中には、車輪11を備えていない挟持部3が含まれていても良い。
(1)梁状体から吊り下がった状態で、前記梁状体に沿って走行する吊下型走行装置であって、前記梁状体の両側面を挟持する少なくとも一対の挟持部と、前記少なくとも一対の挟持部を相互に連結しているフレームと、前記梁状体が有する上向き面に接地され、当該吊下型走行装置の荷重を支える車輪と、駆動源と、を備え、前記挟持部の各々が、鉛直な回転軸周りに回転可能で且つ前記梁状体の側面を挟持するローラを備え、少なくとも1つの前記挟持部は、前記ローラとして、前記駆動源によって回転駆動されて前記梁状体の延在方向である進行方向への推進力を与える駆動ローラを備えている吊下型走行装置。
(2)前記挟持部は、前記進行方向において相互に離間して配置されている一対の前記ローラと、前記一対のローラをそれぞれ回転可能に保持している保持部と、を備え、前記保持部は、前記進行方向において前記一対のローラの間に位置する鉛直な回転軸周りに前記フレームに対して回転可能となっている(1)に記載の吊下型走行装置。
(3)前記挟持部が備える前記一対のローラのうちの一方が前記駆動ローラである(2)に記載の吊下型走行装置。
(4)前記挟持部が備える前記一対のローラのうちの他方が、下方に向けてテーパー状に縮径している(3)に記載の吊下型走行装置。
(5)各挟持部の前記保持部が、個別の前記車輪を回転可能に保持している(1)から(4)のいずれか一項に記載の吊下型走行装置。
(6)前記一対の挟持部の対向間隔を調整するための間隔調整機構を備え、前記間隔調整機構は、平面視において前記進行方向に対して直交する幅方向に前記一対の挟持部をそれぞれ摺動可能にガイドする一対のガイドレールを備えて構成されている(1)から(5)のいずれか一項に記載の吊下型走行装置。
(7)前記間隔調整機構は、前記一対の挟持部のうちの一方の動きを変換して他方に伝達する変換伝達機構を備え、前記変換伝達機構は、前記一対の挟持部のうちの一方が他方の側に近づく動きを、他方が一方の側に近づく動きに変換して伝達するとともに、前記一対の挟持部のうちの一方が他方から遠ざかる動きを、他方が一方から遠ざかる動きに変換して伝達する(6)に記載の吊下型走行装置。
(8)前記間隔調整機構は、前記一対の挟持部を相互に近づく方向に弾性的に付勢可能な付勢部を備えている(6)又は(7)に記載の吊下型走行装置。
(9)前記付勢部は、シリンダとピストンロッドとを有する伸縮式のシリンダダンパであり、前記間隔調整機構は、前記シリンダダンパと連結されているとともに前記シリンダダンパを縮める方向及びその反対方向に揺動可能なレバーと、前記レバーにより前記シリンダダンパを縮めた状態で前記レバーが係止可能なレバー係止部と、を更に備えている(8)に記載の吊下型走行装置。
(10)前記フレームの前部に配置された一対の前記挟持部と、前記フレームの後部に配置された一対の前記挟持部と、の合計4つの前記挟持部を備え、4つの前記挟持部の各々が前記車輪を備えている(1)から(9)のいずれか一項に記載の吊下型走行装置。
(11)4つの前記挟持部の各々が備える前記車輪が、平面視において正格子状に配置されている(10)に記載の吊下型走行装置。
(12)4つの前記挟持部の各々が備える前記車輪が、平面視において千鳥格子状に配置されている(10)に記載の吊下型走行装置。
2 フレーム
3 挟持部
4 挟持部ベース
5 支柱部
6 軸支部
7 保持部
7a ローラ保持フレーム
7b 車輪保持部
8 駆動ローラ(ローラ)
8a 上端
8b 下端
9 従動ローラ(ローラ)
9a 上端
9b 下端
10 モータ(駆動源)
10a モータ軸
11 車輪
11a 下端
12 ガイドレール
13 ストッパ
14 ラック
15 ピニオン
16 連結バー
17 ガイドローラ
18 シリンダダンパ
19 シリンダ
20 ピストンロッド
21 レバー
22 レバー軸支部
23、25 ダンパ軸支部
24 連結部
26 レバー係止部
27 脚部
28 梁状体
28a 側面
28b 上向き面
28c 余白部
28d 余白部
29 搭載物
30 垂直補剛材
31 上面構造物
32 連結部材
Claims (12)
- 梁状体から吊り下がった状態で、前記梁状体に沿って走行する吊下型走行装置であって、
前記梁状体の両側面を挟持する少なくとも一対の挟持部と、
前記少なくとも一対の挟持部を相互に連結しているフレームと、
前記梁状体が有する上向き面に接地され、当該吊下型走行装置の荷重を支える車輪と、
駆動源と、
を備え、
前記挟持部の各々が、鉛直な回転軸周りに回転可能で且つ前記梁状体の側面を挟持するローラを備え、
少なくとも1つの前記挟持部は、前記ローラとして、前記駆動源によって回転駆動されて前記梁状体の延在方向である進行方向への推進力を与える駆動ローラを備えており、
前記挟持部は、
前記進行方向において相互に離間して配置されている一対の前記ローラと、
前記一対のローラをそれぞれ回転可能に保持している保持部と、
を備え、
前記保持部は、前記進行方向において前記一対のローラの間に位置する鉛直な回転軸周りに前記フレームに対して回転可能となっており、
各挟持部の前記保持部が、個別の前記車輪を回転可能に保持している吊下型走行装置。 - 前記一対の挟持部の対向間隔を調整するための間隔調整機構を備え、
前記間隔調整機構は、平面視において前記進行方向に対して直交する幅方向に前記一対の挟持部をそれぞれ摺動可能にガイドする一対のガイドレールを備えて構成されている請求項1に記載の吊下型走行装置。 - 梁状体から吊り下がった状態で、前記梁状体に沿って走行する吊下型走行装置であって、
前記梁状体の両側面を挟持する少なくとも一対の挟持部と、
前記少なくとも一対の挟持部を相互に連結しているフレームと、
前記梁状体が有する上向き面に接地され、当該吊下型走行装置の荷重を支える車輪と、
駆動源と、
を備え、
前記挟持部の各々が、鉛直な回転軸周りに回転可能で且つ前記梁状体の側面を挟持するローラを備え、
少なくとも1つの前記挟持部は、前記ローラとして、前記駆動源によって回転駆動されて前記梁状体の延在方向である進行方向への推進力を与える駆動ローラを備えており、
前記一対の挟持部の対向間隔を調整するための間隔調整機構を備え、
前記間隔調整機構は、平面視において前記進行方向に対して直交する幅方向に前記一対の挟持部をそれぞれ摺動可能にガイドする一対のガイドレールを備えて構成されている吊下型走行装置。 - 前記間隔調整機構は、
前記一対の挟持部のうちの一方の動きを変換して他方に伝達する変換伝達機構を備え、
前記変換伝達機構は、前記一対の挟持部のうちの一方が他方の側に近づく動きを、他方が一方の側に近づく動きに変換して伝達するとともに、前記一対の挟持部のうちの一方が他方から遠ざかる動きを、他方が一方から遠ざかる動きに変換して伝達する請求項3に記載の吊下型走行装置。 - 前記間隔調整機構は、前記一対の挟持部を相互に近づく方向に弾性的に付勢可能な付勢部を備えている請求項3又は4に記載の吊下型走行装置。
- 前記付勢部は、シリンダとピストンロッドとを有する伸縮式のシリンダダンパであり、
前記間隔調整機構は、
前記シリンダダンパと連結されているとともに前記シリンダダンパを縮める方向及びその反対方向に揺動可能なレバーと、
前記レバーにより前記シリンダダンパを縮めた状態で前記レバーが係止可能なレバー係止部と、
を更に備えている請求項5に記載の吊下型走行装置。 - 前記挟持部は、
前記進行方向において相互に離間して配置されている一対の前記ローラと、
前記一対のローラをそれぞれ回転可能に保持している保持部と、
を備え、
前記保持部は、前記進行方向において前記一対のローラの間に位置する鉛直な回転軸周りに前記フレームに対して回転可能となっている請求項3から6のいずれか一項に記載の吊下型走行装置。 - 前記挟持部が備える前記一対のローラのうちの一方が前記駆動ローラである請求項1、2又は7に記載の吊下型走行装置。
- 前記挟持部が備える前記一対のローラのうちの他方が、下方に向けてテーパー状に縮径している請求項8に記載の吊下型走行装置。
- 前記フレームの前部に配置された一対の前記挟持部と、前記フレームの後部に配置された一対の前記挟持部と、の合計4つの前記挟持部を備え、
4つの前記挟持部の各々が前記車輪を備えている請求項1から9のいずれか一項に記載の吊下型走行装置。 - 4つの前記挟持部の各々が備える前記車輪が、平面視において正格子状に配置されている請求項10に記載の吊下型走行装置。
- 4つの前記挟持部の各々が備える前記車輪が、平面視において千鳥格子状に配置されている請求項10に記載の吊下型走行装置。
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