JP2015034573A - 脚装置及びスタンド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】脚装置を置く態様の自由度を高めることができるようにする。【解決手段】脚装置1は、ベース16と、ベースに取り付けられ、ベースに対して進退可能に構成されたスライド脚と、ベースを支持する配置を変更可能に構成され、スライド脚とともにベースを支持する複数の可動脚11〜15と、を備え、スライド脚と複数の可動脚とは、ベースを中心として所定間隔をおいて放射状に延びて配設されることで、ベースを支持し、複数の可動脚は、スライド脚をベースに向けてスライドさせる場合に、スライド脚の反対側のベース周囲に集約されるように、ベースを支持する配置を変更するように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、脚装置及びスタンド装置に関する。
キャスター装置等の脚装置の一例として、支柱等が取り付けられるベースを有するキャスター装置であって、それぞれ車輪を有する3つ以上の脚部が当該ベースに等間隔で配置されて固定されているキャスター装置、が知られている(例えば、特許文献1及び2)。
しかしながら、このようなキャスター装置では、脚部の配置が固定されている。そのため、等間隔で配置された3つ以上の脚部の少なくともいずれかが干渉して、例えば、当該キャスター装置を壁に沿って配置することができない等、脚装置を置く態様が制限されてしまうという問題点があった。
本発明は、一側面では、このような点を考慮してなされたものであり、その目的は、脚装置を置く態様の自由度を高めることのできる技術を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の第1形態は、ベースと、前記ベースに取り付けられ、当該ベースに対して進退可能に構成されたスライド脚と、前記ベースを支持する配置を変更可能に構成され、前記スライド脚とともに前記ベースを支持する複数の可動脚と、を備え、前記スライド脚と前記複数の可動脚とは、前記ベースを中心として所定間隔をおいて放射状に延びて配設されることで、前記ベースを支持し、前記複数の可動脚は、前記スライド脚を前記ベースに向けてスライドさせる場合に、前記スライド脚の反対側の前記ベース周囲に集約されるように、前記ベースを支持する配置を変更するように構成されている、脚装置である。
上記構成では、スライド脚をベースに向けてスライドさせる場合に、スライド脚と共にベースを支持する複数の可動脚の配置を変更することができる。したがって、上記構成によれば、脚装置を配置する場面に応じてベースを支持する複数の可動脚の配置を変更することができるようになるため、脚装置を置く態様の自由度を高めることができる。
また、本発明の第2形態は、前記スライド脚をスライドと、前記ベースを支持する配置を変更するための前記複数の可動脚の移動と、を連動させる連動機構を更に備える、上記第1形態の脚装置である。当該構成によれば、スライド脚のスライドに連動して、可動脚を移動させることが可能になるため、ユーザの操作性を向上させることが可能になる。
また、本発明の第3形態は、前記ベースは、下端面の周縁に配置される複数の支持部であって、前記各可動脚をそれぞれ移動可能に支持する複数の支持部、を備え、前記連動機構は、前記スライド脚のスライドに応じて、前記スライド脚のスライド方向とは反対方向に移動する軸部であって、前記各可動脚の一端部を回転可能に保持する軸部、を備える、上記第2形態の脚装置である。当該構成によれば、支持部の配置と軸部の動きとによって、各可動脚の配置を定めることができる。したがって、当該構成によれば、簡易な機構で、脚装置を置く態様の自由度を高めることができる。
また、本発明の第4形態は、前記各可動脚は、可動範囲を規定する案内溝を更に備え、前記ベースの各支持部は、前記各可動脚の案内溝に挿通して、当該各可動脚を支持する、上記第3形態の脚装置である。当該構成によれば、可動脚の可動範囲を規定する案内溝を利用してユーザは可動脚を動かすことができるようになるため、ユーザの操作性を更に向上させることが可能になる。
また、本発明の第5形態は、支柱と、前記支柱を支持する脚装置であって、上記第1形態から第4形態のいずれかの1形態に係る脚装置と、を備える、スタンド装置である。当該構成によれば、上記第1形態と同様に、スタンド装置を構成する脚装置を置く態様の自由度を高めることができる。
本発明によれば、脚装置を置く態様の自由度を高めることができるようになる。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態では、後述するように車輪を有する脚装置をキャスター装置と称することにする。
§1 構成例
<全体構造>
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態に係るスタンド装置1の全体構造を説明する。図1は、本実施形態に係るスタンド装置1の構成を例示する斜視図である。図2は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する平面図である。また、図3は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する左側面図である。なお、説明の便宜のため、図1及び図3の上下方向を「上下」、図2の上側を「後」、図2の下側を「前」と称することとする。後述する図4以降の図においても同様に上記方向の名称を利用する。
<全体構造>
まず、図1〜図3を用いて、本実施形態に係るスタンド装置1の全体構造を説明する。図1は、本実施形態に係るスタンド装置1の構成を例示する斜視図である。図2は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する平面図である。また、図3は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する左側面図である。なお、説明の便宜のため、図1及び図3の上下方向を「上下」、図2の上側を「後」、図2の下側を「前」と称することとする。後述する図4以降の図においても同様に上記方向の名称を利用する。
図1に例示されるように、本実施形態に係るスタンド装置1は、円柱状の支柱20と、当該支柱20を支持するキャスター装置10を備える。支柱20は、例えば、物を固定したり掛けたりするために利用される。
当該支柱20が取り付けられるキャスター装置10は、本発明の脚装置に相当し、ベース16を備えている。ベース16は、下端側の円柱部168と上端側の截頭円錐部169とが一体的に連結して構成されており、截頭円錐部169には、円柱状の支柱20を受け入れるための支柱用凹部160を有している。支柱用凹部160は、ベース16の上端部側に開口しており、円柱状の支柱20を受け入れられるように、当該支柱20とほぼ同径の円筒状に形成されている。また、図1〜図3で例示されるように、ベース16は、ベース16を中心として所定間隔をおいて放射状に延びて配設される5つの脚11〜15(4つの可動脚11〜14及びスライド脚15)によって支持されている。
<可動脚>
次に、上記図1〜図3、図4及び図5を用いて、上記ベース16を支持する5つの脚11〜15のうちの4つの可動脚11〜14について説明する。図4は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する底面図である。また、図5は、本実施形態に係る支持部161の構成を模式的に例示する。なお、以下では、説明の便宜上、これらを第1〜第4可動脚11〜14とも称することとする。当該4つの可動脚11〜14は、ベース16を支持する配置を変更可能に設けられており、本実施形態では、それぞれほぼ同様の構成を有している。そこで、以下では、同様に説明可能な部分について、第1可動脚11を例に挙げて説明する。
次に、上記図1〜図3、図4及び図5を用いて、上記ベース16を支持する5つの脚11〜15のうちの4つの可動脚11〜14について説明する。図4は、本実施形態に係るキャスター装置10の構成を例示する底面図である。また、図5は、本実施形態に係る支持部161の構成を模式的に例示する。なお、以下では、説明の便宜上、これらを第1〜第4可動脚11〜14とも称することとする。当該4つの可動脚11〜14は、ベース16を支持する配置を変更可能に設けられており、本実施形態では、それぞれほぼ同様の構成を有している。そこで、以下では、同様に説明可能な部分について、第1可動脚11を例に挙げて説明する。
第1可動脚11は、図1〜図4で例示されるように、両端に第1の端部112及び第2の端部113を有し、一方向に延びる矩形状のフレーム111を備えている。第1の端部112はベース16から離れた側にある端部であり、第2の端部113はベース16側に配置される端部である。そして、第1の端部112側には、円筒状の車軸部114が設けられており、当該車軸部114の下端部には、双輪型の車輪115がその向きを変更自在に取り付けられている。また、フレーム111には、第2の端部113側から中央付近にかけて、後述するように、第1可動脚11の可動範囲を規定する案内溝116が形成されている。
そして、第1可動脚11は、図4及び図5で例示されるように、ベース16の下端面の周縁、より詳細には、円柱部168の下端面の周縁に配置される第1支持部161によって、ベース16に連結される。第1支持部161は、図5で例示されるように、円筒状のネジ受け部161a、円環状のワッシャー161b、及びボルト161cを備えている。第1支持部161のネジ受け部161aは、ベース16の底面に固設されており、内壁面に雌ネジが形成されている。
ネジ受け部161aの外周及びワッシャー161bの外周は、案内溝116の短手方向の長さよりも大径となっている。また、ボルト161cの雄ネジ部は、案内溝116の短手方向の長さ及びワッシャー161bの通し穴よりも小径となっている。そして、ボルト161cの頭部は、ワッシャー161bの通し穴よりも大径となっている。
そのため、ワッシャー161bの通し穴及び案内溝116にボルト161cの雄ネジ部を挿通させ、ネジ受け部161aの雌ネジにボルト161cの雄ネジ部を締結されることができる。なお、ボルト161cが案内溝116に挿通している状態を第1支持部161が案内溝116に挿通している状態と称してもよい。
ネジ受け部161aの雌ネジにボルト161cの雄ネジ部を締結すると、第1可動脚11のフレーム111は、ネジ受け部161aの上端部とワッシャー161bとによって挟持された状態になる。この状態では、第1可動脚11のフレーム111は、垂直方向に移動することはできないが、ボルト161cが挿通する案内溝116により規定される範囲、換言すると、ボルト161cが挿通して案内溝116内で移動できる範囲において水平方向に移動することは可能である。すなわち、第1可動脚11は、第1支持部161によって移動可能に支持されることになる。
図1〜図4に例示されるように、他の第2〜第4可動脚12〜14のフレーム(121、131、141)における第1の端部(122、132、142)、第2の端部(123、133、143)、車軸部(124、134、144)、車輪(125、135、145)、及び案内溝(126、136、146)も、第1可動脚11と同様に、構成されている。
また、他の第2〜第4可動脚12〜14は、第1可動脚11と同様に、第2〜第4支持部162〜164によって、ベース16に連結されている。第2〜第4支持部161〜164は、ベース16の下端面の周縁に配置されており、第1支持部161とほぼ同様に構成されている。そのため、第2〜第4可動脚12〜14も、第1可動脚11が第1支持部161に取り付けられるのと同様に、第2〜第4支持部162〜164に取り付けられ、移動可能に支持される。したがって、第1〜第4可動脚11〜14は、ベース16を支持する配置を変更可能に構成されている。
このような4つの可動脚11〜14は、図3及び図4に例示されるように、後述する軸部171によって、それぞれの第2の端部(113、123、133、143)を連結されている。そのため、これら4つの可動脚11〜14は、図1〜図4に例示されるように、軸部171とそれぞれの第1〜第4支持部161〜164とを結ぶ直線状に配置されて、後述するスライド脚15とともにベース16を支持する。
なお、これら4つの可動脚11〜14は、軸部171において、それぞれの第2の端部(113、123、133、143)が重なるようにして、連結されているため、ベース16と各フレーム(111、121、131、141)との間の上下方向の距離はそれぞれ異なっている。そのため、これに応じて、第1〜第4支持部161〜164のネジ受け部の高さもそれぞれ異なっている。また、第1〜第4支持部161〜164のネジ受け部の高さがそれぞれ異なるため、第1〜第4可動脚11〜14の車軸部(114、124、134、144)の高さも、ベース16を水平に保つことができるように、それぞれ異なっている。
<スライド脚>
次に、図1〜4、及び図6を用いて、上述した4つの可動脚11〜14とともにベース16を支持するスライド脚15を説明する。図6は、本実施形態に係るベース16の内部構造を例示する。
次に、図1〜4、及び図6を用いて、上述した4つの可動脚11〜14とともにベース16を支持するスライド脚15を説明する。図6は、本実施形態に係るベース16の内部構造を例示する。
スライド脚15は、図3及び図6で例示されるように、両端に第1の端部152及び第2の端部153を有し、一方向に延びる矩形状のフレーム151を備えている。第1の端部152はベース16から離れた側にある端部であり、第2の端部153はベース16側に配置される端部である。
第1の端部152側には、フレーム151と垂直に連結された矩形状の側板154が配置されている。更に、フレーム151と連結する端部とは反対側の側板154の端部側において、フレーム151と対向するように、当該側板154と垂直に連結する矩形状の対向板155が配置されている。そのため、スライド脚15は、第1の端部152側において、コの字型の形状を有している。なお、対向板155には、円筒状の車軸部156が設けられており、当該車軸部156の下端部には、双輪型の車輪157がその向きを変更自在に取り付けられている。そして、この車輪157と他の車輪(115、125、135、145)それぞれとでベース16を水平に支持できるように、側板154の上下方向の長さが調節されている。
また、フレーム151は、第2の端部153側において、後述するベース16の上側挿入部165aに挿通している。これによって、スライド脚15は、ベース16に対して進退可能に連結されている。このフレーム151の下側の面には、第2の端部153から中央付近にかけて、平坦面158と、フレーム151の長手方向に当該平坦面158と連続し、後述するピニオン18と噛合する凹凸形状を有するラック面159と、が設けられている。ラック面159はフレーム151の短手方向の中央付近に設けられ、ラック面159の短手方向の両側は平坦な面になっている。
このようなスライド脚15と上記4つの可動脚11〜14とが、ベース16を中心として所定間隔をおいて放射状に延びて配設されて、ベース16を支持している。そのため、ベース16の荷重は、4つの支持部161〜164及び上側挿入部165aを介して、4つの可動脚11〜14及びスライド脚15にかかることになる。本実施形態に係るキャスター装置10では、このようなベース16の荷重を支える、4つの可動脚11〜14の配置を変更でき、かつ、スライド脚15をベースに向けて進退可能に構成されている。
ただし、当該5つの脚11〜15の配置を変更すると、当該ベース16(スタンド装置1)のバランスが崩れてしまい、スタンド装置1が転倒してしまう可能性がある。そこで、本実施形態に係るキャスター装置10は、ユーザの便宜のために、スライド脚15をスライドさせるのに連動して4つの可動脚11〜13を移動させる連動機構を有しており、ベース16のバランスを維持したまま、5つの脚11〜15の配置を変更できるようになっている。
<連動機構>
そこで、次に、図7〜図9を用いて、スライド脚15をスライドさせるのに連動して4つの可動脚11〜14を移動させる連動機構を説明する。図7は、ベース16の内部構造を例示する拡大図である。図8は、スライドプレート17の構成を例示する。図9は、図7の矢印Cの方向から見たベース16の内部構造を模式的に例示する。本実施形態では、当該連動機構は、ベース16(円柱部168)の内部空間に設けられる。
そこで、次に、図7〜図9を用いて、スライド脚15をスライドさせるのに連動して4つの可動脚11〜14を移動させる連動機構を説明する。図7は、ベース16の内部構造を例示する拡大図である。図8は、スライドプレート17の構成を例示する。図9は、図7の矢印Cの方向から見たベース16の内部構造を模式的に例示する。本実施形態では、当該連動機構は、ベース16(円柱部168)の内部空間に設けられる。
図7及び図9で例示されるように、ベース16の円柱部168の内部空間には、断面矩形状に中空の上側挿入部165aと、当該上側挿入部165aと対向する、断面矩形状に中空の下側挿入部165bとが設けられる。これら上側挿入部165a及び下側挿入部165bは、ベース16の中心を通る径方向に沿って平行に延びている。上側挿入部165aと下側挿入部165bとは、当該上側挿入部165a及び下側挿入部165bよりも幅の狭い、断面矩形状に中空の連結部166を介して連通している。また、下側挿入部165bの下端部は、円柱部168の外部に開口する、当該下側挿入部165bよりも幅の狭い開口溝167と連通している。
上側挿入部165aには、上述のとおり、スライド脚15のフレーム151が挿通している。より詳細には、図9で例示されるように、上側挿入部165aの下端側に連結する連結部166の幅は、フレーム151の下端側に設けられるラック面159の短手方向の長さに対応している。そのため、スライド脚15は、ラック面159の凹凸を連結部166に突出させた状態で、上側挿入部165aに嵌め込まれている。
そして、上側挿入部165aは円柱部168を貫通しており、スライド脚15は当該貫通方向にスライドさせることができる。ここで、説明の便宜のため、図7に例示されるように、フレーム151の第1の端部152側の円柱部168の側面を「側面A」、第2の端部153側の円柱部168の側面であって、当該側面Aと対向する側面を「側面B」、と称することとする。スライド脚15は、ラック面159の凹凸を連結部166に突出させた状態で、側板154が円柱部168の側面Aに接触するまで、スライドさせることができる。
一方、下側挿入部165bには、上述した軸部171を備えるスライドプレート17が挿通している。スライドプレート17は、図7で例示されるように、両端に第1の端部173及び第2の端部174を有し、一方向に延びる矩形状のプレート本体170を備えている。図7で例示されるように、第1の端部173は、スライドプレート17を下側挿入部165bに挿入した状態で側面B側に向けられる端部である。他方、第2の端部174は、スライドプレート17を下側挿入部165bに挿入した状態で側面A側に向けられる端部である。
スライドプレート17の第2の端部174側は、第1の端部173側に比べて、短手方向の幅が狭くなっている。そして、第2の端部174の下側の面には、軸部171が設けられている。軸部171は、図9で例示されるように、下側挿入部165bの下端部側に連結する開口溝167から円柱部168の下端側に突出しており、4つの可動脚11〜14の第2の端部(113、123、133、143)で重ね合わせた各フレーム(111、121、131、141)を貫通して保持する円筒状の軸体で構成されている。そのため、4つの可動脚11〜14はそれぞれ、軸部171を起点として、水平方向に回転することができる。
また、図7に例示されるように、スライドプレート17の上側の面には、スライド脚15のフレーム151の下側の面と同様に、後述するピニオン18と噛合する凹凸形状を有するラック面172が設けられている。ラック面172は、第1の端部173から第2の端部174にかけて設けられている。また、フレーム151のラック面159と同様に、ラック面172はプレート本体170の短手方向の中央付近に設けられ、ラック面172の短手方向の両側は平坦な面になっている。そして、ラック面172の短手方向の長さは下側挿入部165bの上端側に連結する連結部166の幅に対応しており、スライドプレート17は、ラック面172の凹凸を連結部166に突出させた状態で、下側挿入部165bに嵌め込まれている。
なお、下側挿入部165bは、上側挿入部165aとは異なり、円柱部168を貫通していない。詳細には、下側挿入部165bは、図7に例示されるように、側面B側には開口しているものの、側面A側には開口していない。そのため、スライドプレート17は、側面Bから側面Aに向かう方向には、第2の端部174が下側挿入部165bの側面A側の側壁に接触するまで、ラック面172の凹凸を連結部166に突出させた状態でスライドさせることができる。
このような上側挿入部165aと下側挿入部165bとを連結する連結部166には、スライド脚15のラック面159及びスライドプレート17のラック面172と噛合するピニオン18が配置されている。ピニオン18は、その場で回転することができるように支持されている。そのため、上側挿入部165aに挿通しているスライド脚15をベース16に向けてスライドさせると、ピニオン18の上側を通過するフレーム151の面が平坦面158からラック面159に変わった段階で、ピニオン18は、スライド脚15のスライド方向に回転を始める。なお、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせている場合には、このスライド方向は、側面Aから側面Bに向かう方向である。
そうすると、上側挿入部165aに対向する下側挿入部165bでは、ピニオン18とラック面172とが噛合しているため、当該ピニオン18の回転によって、スライド脚15のスライド方向とは反対方向にスライドプレート17がスライドさせられる。したがって、スライド脚15のスライドによってピニオン18が回転させられると、スライドプレート17に設けられた軸部171は、スライド脚15のスライド方向とは反対方向に移動することになる。
ここで、上述したとおり、4つの可動脚11〜14それぞれの位置は、軸部171とそれぞれの第1〜第4支持部161〜164とによって規定される。そのため、軸部171が移動すると、4つの可動脚11〜14は、軸部171とそれぞれの支持部161〜164とを結ぶ直線状に位置する状態を維持するように、移動する。上記の場面では、軸部171は、スライド脚15のスライド方向とは反対方向に移動するところ、後述する理由により、4つの可動脚11〜14は、スライド脚15のスライド方向に集約されるように、移動することになる。
以上のように、キャスター装置10では、スライド脚15に設けられたラック面159、スライドプレート17、及びピニオン18の作用によって、スライド脚15をスライドさせるのに連動して、4つの可動脚11〜14を移動させることができる。すなわち、スライド脚15に設けられたラック面159、スライドプレート17、及びピニオン18が本発明の連動機構に相当する。
§2 動作例
最後に、図10、図11A、図11B、図12A、及び図12Bを用いて、本実施形態に係るキャスター装置10の5つの脚11〜15の配置を変更する動作を説明する。ここでは、図4で例示される5つの脚11〜15の配置を初期状態の配置として取り扱い、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせていく場面を説明する。なお、以下で説明する5つの脚11〜15の配置の変更例は一例に過ぎず、当該5つの脚11〜15は、以下で説明する配置以外の配置に変更されてもよい。
最後に、図10、図11A、図11B、図12A、及び図12Bを用いて、本実施形態に係るキャスター装置10の5つの脚11〜15の配置を変更する動作を説明する。ここでは、図4で例示される5つの脚11〜15の配置を初期状態の配置として取り扱い、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせていく場面を説明する。なお、以下で説明する5つの脚11〜15の配置の変更例は一例に過ぎず、当該5つの脚11〜15は、以下で説明する配置以外の配置に変更されてもよい。
図4で例示される初期状態では、5つの脚11〜15は、ベース16を中心に等間隔で放射状に配置されている。そのため、キャスター装置10(スタンド装置1)は、5つの脚11〜15でベース16のバランスを維持できる状態にある。なお、ここでいう等間隔とは、完全に均等の間隔で5つの脚11〜15が配置される場合の他に、5つの脚11〜15でベース16のバランスを維持できる範囲で、少なくとも隣接する2つの脚の間隔が他の隣接する脚の間隔と異なっている場合を含んでもよい。
図10は、図4で例示される5つの脚11〜15の配置の際におけるベース16内部の状態を例示する。この場合、スライド脚15の平坦面158がピニオン18の上側に位置している。そのため、スライド脚15を前方に押し込んで、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせても(図中の矢印方向)、ピニオン18は回転せず、スライドプレート17はスライドしない。したがって、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせていく初期段階では、4つの可動脚11〜14は移動せず、スライド脚15がベース16に近付くように配置を変えることになる。
なお、この状況は、ピニオン18の上側を通過する面が平坦面158からラック面159に変わるまで続く。つまり、平坦面158の長さ分は、4つの可動脚11〜14は移動せず、スライド脚15がベース16に近付くことになる。そのため、平坦面158の長さは、スライド脚15がベース16に近付いても、5つの脚11〜15でベース16のバランスを維持できる程度に調整される。
スライド脚15を前方に押し込み続けると、ピニオン18の上側を通過する面が平坦面158からラック面159に変わり、スライドプレート17が後方にスライドし始めて、4つの可動脚11〜14が移動し始める。例えば、上記初期状態からスライド脚15を前方に押し込み続けると、次の図11A及び図11Bで例示される状態になる。
図11Aは、第1支持部161及び第4支持部164を結ぶ直線上に軸部171が位置するまでスライド脚15を前方に押し込んだ状態における、5つの脚11〜15の配置を例示する。また、図11Bは、図11Aで例示される5つの脚11〜15の配置の際におけるベース16内部の状態を例示する。
スライドプレート17が後方(図11の矢印とは反対方向)にスライドし始め、軸部171が後方に移動すると、軸部171と第1〜第4支持部161〜164それぞれとを結ぶ直線とスライド脚15に沿う直線との間の角度は小さくなる。そのため、軸部171と第1〜第4支持部161〜164それぞれとの位置関係によって配置が規定される第1〜第4可動脚11〜14はそれぞれ、スライド脚15の反対側のベース周囲にベースに集約されるように、換言すると、図11Aで例示されるようにスライド脚15のスライド方向に移動する。特に、この例では、スライド脚15を介して隣接する第1可動脚11と第4可動脚14とが押し広げられて、両者のなす角度(スライド脚15が存在する側の角度)が大きくなる。
ここで、スライドプレート17の移動に伴い、ベース16の下方中央から後方に軸部171が移動することで、ベース16の重心位置(支柱20の位置)は、4つの可動脚11〜14の移動方向に相対的に移動する。より詳細には、スライド脚15をベース16に向かってスライドさせると、スライド脚15をベース16の重心位置に近付けることになる。これに伴い、ベース16の重心位置は4つの可動脚11〜14の移動方向に相対的に移動するため、4つの可動脚11〜14もベース16の重心位置に近付くことになる。つまり、本実施形態に係るキャスター装置10は、5つの脚11〜15がベース16の重心位置に近付きつつ調和を図ることで、ベース16のバランスを維持している。
なお、図11A及び図11Bで例示される状態では、第1支持部161及び第4支持部164を結ぶ直線状に軸部171が位置するため、スライド脚15を介して隣接する第1可動脚11及び第4可動脚14は、押し広げられて、一直線上に配置される。すなわち、この状態では、第1可動脚11及び第4可動脚14のなす角度(スライド脚15が存在する方の角度)が180度となり、ベース16周囲の180度以内の範囲に4つの可動脚11〜14が存在することになる。
本実施形態に係るキャスター装置10では、この状態から更にスライド脚15を後方に押し込むことができる。図11A及び図11Bで例示される状態で、ユーザが更にスライド脚15を前方に押し込むと、キャスター装置10の第1〜第4可動脚11〜14の配置は、図12A及び図12Bで例示される状態になる。
図12Aは、第1支持部161及び第4支持部164を結ぶ直線を軸部171が超えるまでスライド脚15を前方に押し込んだ状態における、5つの脚11〜15の配置を例示する。また、図12Bは、図12Aで例示される5つの脚11〜15の配置の際におけるベース16内部の状態を例示する。この状態では、第1可動脚11及び第4可動脚14のなす角度は270度になり、ベース16周囲の90度以内の範囲に4つの可動脚11〜14が存在する状態となる。
また、スライド脚15は、上述したとおり、第1の端部152側においてコの字型に形成されているため、図12Aで例示される状態では、車輪157がベース16の下方に収まる。側板154及び対向板155の大きさは、このような車輪157がベース16の下方に収まり、ベース16から突出しないように調節されている。そのため、図12A及び図12Bで例示されるような状態では、5つの脚11〜15のいずれかの脚が干渉してしまうことなく、キャスター装置10を90度のコーナーに沿って配置することが可能になる。
ここで、本実施形態では、側板154がベース16の側面に接触してしまう、スライドプレート17の第2の端部174が下側挿入部165bの側壁に接触してしまう、又は、いずれかの可動脚が移動方向に隣接する可動脚の支持部(ネジ受け部)に接触してしまうことで、スライド脚15は、それ以上、ベース16に向けてスライドさせられなくなる。これにより、4つの可動脚11〜14を集約できる存在範囲の角度の下限が定まるときがある。このときには、コーナーの角度よりも小さい角度の範囲内に4つの可動脚11〜14を集約できるならば、当該4つの可動脚11〜14のいずれかの可動脚が干渉してしまうことなく、キャスター装置10を当該コーナーに沿って配置することが可能である。
なお、図11A及び図12Aで例示される4つの可動脚11〜14の配置は、スライド脚15の反対側のベース周囲にベースに集約されるように移動した4つの可動脚11〜14の配置の一例である。「スライド脚15の反対側のベース周囲にベースに集約される」とは、このように、スライド脚15のスライド方向に向かって4つの可動脚11〜14の少なくともいずれかを移動させることを指し、4つの可動脚11〜14のうち配置を変えない可動脚が存在してもよい。
<効果>
図10、図11A、図11B、図12A、及び図12Bで例示されるように、本実施形態に係るキャスター装置10(スタンド装置1)では、ベース16のバランスを維持しつつ、スライド脚15をベース16の下方に収めつつ、4つの可動脚11〜14の配置を変更することが可能である。したがって、本実施形態によれば、場面に応じて、5つの脚11〜15の配置を変更することが可能になり、キャスター装置10を置く態様の自由度を高めることができる。例えば、本実施形態では、図12Aで例示されるように、キャスター装置10をコーナーに沿って配置することができる。
図10、図11A、図11B、図12A、及び図12Bで例示されるように、本実施形態に係るキャスター装置10(スタンド装置1)では、ベース16のバランスを維持しつつ、スライド脚15をベース16の下方に収めつつ、4つの可動脚11〜14の配置を変更することが可能である。したがって、本実施形態によれば、場面に応じて、5つの脚11〜15の配置を変更することが可能になり、キャスター装置10を置く態様の自由度を高めることができる。例えば、本実施形態では、図12Aで例示されるように、キャスター装置10をコーナーに沿って配置することができる。
また、本実施形態に係るキャスター装置10は、スライド脚15をベース16に向けてスライドさせるのに連動して、ベース16を支持する配置を変更するために4つの可動脚11〜14が移動するように構成されている。そのため、ユーザは、スライド脚15を操作することで、4つの可動脚11〜14も移動させられるようになる。
また、本実施形態に係るキャスター装置10では、4つの可動脚11〜14の移動する範囲は、それぞれの案内溝(116、126、136、146)によって規定されている。また、4つの可動脚11〜14は軸部171で連結されているため、当該4つの可動脚11〜14は連動して移動する。そのため、ユーザは、4つの可動脚11〜14を一つ一つ操作せずに済み、また、ベース16のバランスを考慮することなく、案内溝(116、126、136、146)を利用して4つの可動脚11〜14の配置を簡単に変更することができる。
§3 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
<スライド脚について>
例えば、上記キャスター装置10では、図13A及び図13Bで例示されるように、スライド脚15とそれぞれ隣接する第1可動脚11と第4可動脚14とがなす角が180度となる場合に、第1可動脚11と第4可動脚14との間に位置するスライド脚15は、ベース16から突出した状態になっている。
例えば、上記キャスター装置10では、図13A及び図13Bで例示されるように、スライド脚15とそれぞれ隣接する第1可動脚11と第4可動脚14とがなす角が180度となる場合に、第1可動脚11と第4可動脚14との間に位置するスライド脚15は、ベース16から突出した状態になっている。
しかしながら、このような第1可動脚11と第4可動脚14とが一直線上に延びるように配置される場合に、スライド脚15は、例えば、図13A及び図13Bで例示されるように、ベース16の下方に収まるように構成されてもよい。なお、図13Aは、第1可動脚11と第4可動脚14とがなす角が180度となる場合におけるキャスター装置10の状態を模式的に例示する平面図である。また、図13Bは、図13Aで模式的に例示されるキャスター装置10の右側面図である。
そうすると、図13A及び図13Bで例示されるように、第1可動脚11と第4可動脚14とが一直線上に延びるように配置され、かつ、第1可動脚11と第4可動脚14との間に位置するスライド脚15がベース16下方に収まるようになる。そのため、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14のいずれかが干渉してしまうことなく、キャスター装置10を水平な壁に沿って配置することが可能になる。
<バランスを維持する方法について>
また、例えば、上記キャスター装置10では、スライド脚15がスライドする方向とは反対方向に軸部171が移動することで、ベース16の重心位置(支柱20の位置)が4つの可動脚11〜14の移動方向に相対的に移動する。これによって、上記キャスター装置10では、ベース16のバランスが維持されている。しかしながら、ベース16のバランスを維持する方法は、このような方法に限定されなくてもよい。例えば、キャスター装置10は、図13Aで例示されるように4つの可動脚11〜14の移動方向に支柱20を移動させることで、ベース16の重心位置を4つの可動脚11〜14の移動方向に移動させ、ベース16のバランスを維持してもよい。
また、例えば、上記キャスター装置10では、スライド脚15がスライドする方向とは反対方向に軸部171が移動することで、ベース16の重心位置(支柱20の位置)が4つの可動脚11〜14の移動方向に相対的に移動する。これによって、上記キャスター装置10では、ベース16のバランスが維持されている。しかしながら、ベース16のバランスを維持する方法は、このような方法に限定されなくてもよい。例えば、キャスター装置10は、図13Aで例示されるように4つの可動脚11〜14の移動方向に支柱20を移動させることで、ベース16の重心位置を4つの可動脚11〜14の移動方向に移動させ、ベース16のバランスを維持してもよい。
<可動脚の移動態様について>
また、例えば、上記キャスター装置10では、4つの可動脚11〜14は、軸部171を中心に放射状に存在するように、移動する。しかしながら、キャスター装置10の備える4つの可動脚11〜14の移動態様はこのような例に限定されなくてもよく、当該5つの可動脚11〜14は、例えば、図14で例示されるように、一部の可動脚が並列になるように、移動してもよい。なお、図14は、4つの可動脚11〜14を図面下方に集約させた場合におけるキャスター装置10の状態を模式的に例示する平面図である。
また、例えば、上記キャスター装置10では、4つの可動脚11〜14は、軸部171を中心に放射状に存在するように、移動する。しかしながら、キャスター装置10の備える4つの可動脚11〜14の移動態様はこのような例に限定されなくてもよく、当該5つの可動脚11〜14は、例えば、図14で例示されるように、一部の可動脚が並列になるように、移動してもよい。なお、図14は、4つの可動脚11〜14を図面下方に集約させた場合におけるキャスター装置10の状態を模式的に例示する平面図である。
<スライド脚と可動脚との連動について>
また、例えば、上記キャスター装置10では、スライド脚15と4つの可動脚11〜14は、連動して動作する。しかしながら、スライド脚15と4つの可動脚11〜14は、連動して動作しなくてもよい。上記キャスター装置10は、4つの可動脚11〜14と無関係に、スライド脚15を自動又は手動でスライドできるように構成されてもよい。また、上記キャスター装置10は、スライド脚15とは無関係に、4つの可動脚11〜14をそれぞれ自動又は手動で移動できるように構成されてもよい。この場合、4つの可動脚11〜14は、互いに無関係に移動できるように構成されてもよい。
また、例えば、上記キャスター装置10では、スライド脚15と4つの可動脚11〜14は、連動して動作する。しかしながら、スライド脚15と4つの可動脚11〜14は、連動して動作しなくてもよい。上記キャスター装置10は、4つの可動脚11〜14と無関係に、スライド脚15を自動又は手動でスライドできるように構成されてもよい。また、上記キャスター装置10は、スライド脚15とは無関係に、4つの可動脚11〜14をそれぞれ自動又は手動で移動できるように構成されてもよい。この場合、4つの可動脚11〜14は、互いに無関係に移動できるように構成されてもよい。
また、上記動作例では、スライド脚15のスライドに対して、4つの可動脚11〜14を移動させる例を説明した。しかしながら、スライド脚15のスライドと4つの可動脚11〜14の移動との連動形態はこのような例に限られなくてよい。例えば、4つの可動脚11〜14のうちの少なくともいずれか1つの可動脚を移動させるのに連動して、他の可動脚及びスライド脚15が移動してもよい。
<補足>
また、例えば、スタンド装置1の上述した具体的な構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び、追加が可能である。一例を挙げると、上述したキャスター装置10は4つの可動脚11〜14を備えているが、可動脚の数は、2つ以上であれば、4つに限定されていなくてもよい。また、キャスター装置10は、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14をそれぞれ駆動する駆動装置を備えてもよい。この駆動装置は、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14を別々に駆動してもよいし、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14を同時に駆動してもよい。これにより、キャスター装置10は、手動ではなく、5つの脚11〜15の配置を自動で変更可能なように構成されてもよい。
また、例えば、スタンド装置1の上述した具体的な構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び、追加が可能である。一例を挙げると、上述したキャスター装置10は4つの可動脚11〜14を備えているが、可動脚の数は、2つ以上であれば、4つに限定されていなくてもよい。また、キャスター装置10は、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14をそれぞれ駆動する駆動装置を備えてもよい。この駆動装置は、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14を別々に駆動してもよいし、スライド脚15及び4つの可動脚11〜14を同時に駆動してもよい。これにより、キャスター装置10は、手動ではなく、5つの脚11〜15の配置を自動で変更可能なように構成されてもよい。
また、例えば、スタンド装置1の上述した具体的な構成に関して、各構成要素の材質、位置、大きさ、及び形状は、実施の形態に応じて、適宜、選択及び変更可能である。一例を挙げると、ベース16は、円柱と截頭円錐とを連結した形状ではなくてもよく、例えば、円柱状、截頭円錐状、角柱状等に形成されてよい。また、上記キャスター装置10で用いられている車輪(115、125、135、145、157)は、双輪型ではなくてもよく、単輪型又は球輪であってもよい。更に、支柱20は、円柱状でなくてもよく、角柱状等に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、4つの可動脚11〜14とスライド脚15とがそれぞれ車輪(115、125、135、145、157)を備えることで、キャスター装置10が構成されている。しかしながら、本発明の脚装置の形態は、脚部材として車輪を備えるキャスター装置に限定されなくてもよく、例えば、上記キャスター装置10の4つの可動脚11〜14及びスライド脚15の車輪(115、125、135、145、157)をアジャスタパッド、ゴム脚等に代えた脚装置であってもよい。
また、上記実施形態では、キャスター装置10は、支柱20を支持する脚装置として利用されている。しかしながら、キャスター装置10は、このような態様以外に用いられてもよく、例えば、椅子、机等の脚装置として利用されてもよい。
1…スタンド装置、
10…キャスター装置、
11…第1可動脚、111…フレーム、112…第1の端部、113…第2の端部、
114…車軸部、115…車輪、116…案内溝、
12…第2可動脚、121…フレーム、122…第1の端部、123…第2の端部、
124…車軸部、125…車輪、126…案内溝、
13…第3可動脚、131…フレーム、132…第1の端部、133…第2の端部、
134…車軸部、135…車輪、136…案内溝、
14…第4可動脚、141…フレーム、142…第1の端部、143…第2の端部、
144…車軸部、145…車輪、146…案内溝、
15…スライド脚、151…フレーム、152…第1の端部、153…第2の端部、
154…側板、155…対向板、156…車軸部、157…車輪、
158…平坦面、159…ラック面、
16…ベース、160…支柱用凹部、161〜164…支持部、
165a…上側挿入部、165b…下側挿入部、166…連結部、
167…開口溝、168…円柱部、169…截頭円錐部、
17…スライドプレート、170…プレート本体、171…軸部、172…ラック面、
173…第1の端部、174…第2の端部、
18…ピニオン、
20…支柱
10…キャスター装置、
11…第1可動脚、111…フレーム、112…第1の端部、113…第2の端部、
114…車軸部、115…車輪、116…案内溝、
12…第2可動脚、121…フレーム、122…第1の端部、123…第2の端部、
124…車軸部、125…車輪、126…案内溝、
13…第3可動脚、131…フレーム、132…第1の端部、133…第2の端部、
134…車軸部、135…車輪、136…案内溝、
14…第4可動脚、141…フレーム、142…第1の端部、143…第2の端部、
144…車軸部、145…車輪、146…案内溝、
15…スライド脚、151…フレーム、152…第1の端部、153…第2の端部、
154…側板、155…対向板、156…車軸部、157…車輪、
158…平坦面、159…ラック面、
16…ベース、160…支柱用凹部、161〜164…支持部、
165a…上側挿入部、165b…下側挿入部、166…連結部、
167…開口溝、168…円柱部、169…截頭円錐部、
17…スライドプレート、170…プレート本体、171…軸部、172…ラック面、
173…第1の端部、174…第2の端部、
18…ピニオン、
20…支柱
Claims (5)
- ベースと、
前記ベースに取り付けられ、当該ベースに対して進退可能に構成されたスライド脚と、
前記ベースを支持する配置を変更可能に構成され、前記スライド脚とともに前記ベースを支持する複数の可動脚と、
を備え、
前記スライド脚と前記複数の可動脚とは、前記ベースを中心として所定間隔をおいて放射状に延びて配設されることで、前記ベースを支持し、
前記複数の可動脚は、前記スライド脚を前記ベースに向けてスライドさせる場合に、前記スライド脚の反対側の前記ベース周囲に集約されるように、前記ベースを支持する配置を変更するように構成されている、
脚装置。 - 前記スライド脚をスライドと、前記ベースを支持する配置を変更するための前記複数の可動脚の移動と、を連動させる連動機構を更に備える、
請求項1に記載の脚装置。 - 前記ベースは、下端面の周縁に配置される複数の支持部であって、前記各可動脚をそれぞれ移動可能に支持する複数の支持部、を備え、
前記連動機構は、前記スライド脚のスライドに応じて、前記スライド脚のスライド方向とは反対方向に移動する軸部であって、前記各可動脚の一端部を回転可能に保持する軸部、を備える、
請求項2に記載の脚装置。 - 前記各可動脚は、可動範囲を規定する案内溝を更に備え、
前記ベースの各支持部は、前記各可動脚の案内溝に挿通して、当該各可動脚を支持する、
請求項3に記載の脚装置。 - 支柱と、
前記支柱を支持する脚装置であって、請求項1から4のいずれか1項に記載の脚装置と、
を備える、
スタンド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013164849A JP2015034573A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 脚装置及びスタンド装置 |
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---|---|
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-
2013
- 2013-08-08 JP JP2013164849A patent/JP2015034573A/ja active Pending
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