JP6507956B2 - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石式回転電機に関する。
従来、複数の磁極が構成されたロータにおいて、磁極間の外周に溝を設け、該溝に挟まれた一磁極が外周方向に凸形状となるように形成されることで、誘起電圧を下げつつ、コギングトルク或いはトルクリプルを低減することができるロータが開示されている(特許文献1参照)。
特開2012−16189号公報
ところで、ロータの構造設計においては、耐遠心力強度の観点から、ロータに埋設された永久磁石の外周側に遠心力に耐え得る程度のロータコア幅を確保する必要がある。したがって、特許文献1に開示されたロータにおいては、上記溝を設けたことで永久磁石をより内周側に配置する必要があるため、ステータに鎖交する磁石磁束が弱まり、トルクが低下してしまう。
また、特許文献1に開示された技術では、上述のロータに対するステータティースの形状について言及されていない。しかしながら、ステータティースの形状によっては、該ロータに溝を設けたことによるコギングトルク低減効果を十分に得ることができない場合がある。
本発明は、ロータに構成された磁極間に溝を設けても、トルクの低下を伴わずに、コギングトルク或いはトルクリプルを低減することができる技術を提供することを目的とする。
本発明による永久磁石式回転電機は、環状の基部から径方向内側に突出して形成されたティースを複数有するステータと、少なくとも一つの永久磁石により構成された磁極を複数有するロータとを備える。ロータは、該ロータの外周とティースの先端面との間に所定幅のギャップを介して配置されている。そして、該ロータは、一磁極が構成するd軸と電気的に直交するq軸上における外周に、ロータの軸方向に沿って形成された第1の溝部と、第1の溝部よりもd軸側における外周に、第1の溝部に連続して設けられ、ロータの軸方向に沿って形成された第2の溝部と、第1の溝部と第2の溝部との間に設けられた連接部とを有する。連接部は、ロータの回転中心に対して該ロータのd軸上における最外周部を通る真円を該ロータの仮想外周とした場合に、先端面に最も近い部分における仮想外周から0より大きい所定の深さを有するように形成される。
本発明によれば、q軸上に設けられた第1の溝部に加えて、第1の溝部よりもd軸側における外周に第1の溝部に連続して設けられた第2の溝部を形成することで、第1の溝部と第2の溝部との間の連接部分において耐遠心力強度を満たすロータコア幅を確保して、永久磁石をよりロータ外周側に配置することができるので、トルクの低下を伴わずに、コギングトルク或いはトルクリプルを低減することができる。
図1は、本願発明に係る永久磁石式回転電機の一実施形態を説明するための図である。 図2は、第1の溝、第2の溝、および連接部の形状を規定するのに用いる指標を説明するための図である。 図3は、IPMモータの一般的なロータ形状および外周に溝を設けた従来例に係るロータ形状と、一実施形態のロータ形状とを比較する図である。 図4は、図3で示した三つのロータ形状それぞれの最大トルクを比較するための図である。 図5は、ロータの凸部幅θ1およびティースの先端部の幅θ2を説明するための図である。 図6は、有負荷時において、ロータの凸部幅θ1とティースの先端幅θ2とをそれぞれ変化させたときのトルクリプル解析値を表した図である。 図7は、ティースの先端幅θ2とコギングトルクとの関係を示した図である。 図8は、無負荷時において、ロータの凸部幅θ1と、ティースの先端幅θ2をそれぞれ変化させたときのコギングトルク解析値を表した図である。 図9は、一実施形態のティースに形成される切り欠きの形状を説明するための図である。 図10は、無負荷時において、ティース凸部幅θ3を変化させたときのコギングトルク解析値を示す図である。 図11は、無負荷時および有負荷時において、ギャップ幅dgを一定とし、第2の溝の深さd2を変化させたときのコギングトルクおよびトルクリプルの解析値を示す図である。 図12は、変形例1のロータ形状を説明するための図である。 図13は、変形例2のロータ形状を説明するための図である。 図14は、変形例3のロータ形状を説明するための図である。 図15は、その他の変形例のロータ形状を説明するための図である。 図16は、IPMモータの一般的なロータ形状を示す軸方向に垂直な断面図である。 図17は、IPMモータの一般的なロータ形状と、外周に溝を設けた従来例に係るロータ形状とを説明するための図である。
図1は、本願発明に係る永久磁石式回転電機の一実施形態を説明するための図である。図で表されるのは、本実施形態に係る永久磁石式回転電機(以下、単に回転電機ともいう)が備えるロータ1及びステータ5を軸方向に垂直な断面から見た構成図であって、構成全体の一部である。
本実施形態の回転電機は、円環形状をなすステータ5と、ステータ5の内周側に配置された円筒形状のロータ1と、ロータ1の対応箇所に埋設された永久磁石3と、を備え、電動機或いは発電機を構成する。この回転電機は、ロータ1の内部に永久磁石3が埋設されていることから、いわゆるIPM(Interior Permanent Magnet)型の回転電機に分類される。
ステータ5は、リング状のステータコア8(基部)と、ステータコア8から径方向内側(回転中心側)に向けて突出して設けられた複数のステータティース2(以下、単にティース2という)と、ティース2に集中巻きにより巻装された固定子巻線(不図示)と、からなる。ステータコア8は、例えば軟磁性材料である電磁鋼板を積層して形成される。
ロータ1は、ステータ5と同心円状をなし、ステータ5に形成されたティース2の先端面との間にエアギャップ6(以下、単にギャップ6という)を有するように配置される。ロータ1は、ロータコア7を有している。ロータコア7は、透磁率の高い金属製の鋼板を円環状に打ち抜き加工して形成された多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成された、いわゆる積層鋼板構造により円筒形に形成されている。また、ロータ1の、ステータ5と対向する外周側には、周方向に沿って、永久磁石3により構成される磁極が互いに等間隔で、且つ、互いに隣接する磁極の極性が異極性となるように設けられている。
永久磁石3は、ロータ1上において、一枚で一磁極を構成する。本実施形態の回転電機に係るロータ1は、周方向に沿って20枚の永久磁石3が設けられた20極構造を有する。一磁極を構成する一枚の永久磁石3が作る磁束の方向がd軸であり、d軸に対して電気的磁気的に直交する方向がq軸である。
なお、ここでは20極構造のロータを例に挙げるが、極数についてはこれに限定されるものではない。ただし、ステータ5が有するティース2の数は、ロータの極数との比が2:3となることを前提とする。本実施形態に係るロータ1は20極構造であるため、ティース2の数は30となる。
また、ロータ1は、各磁極間に、空間部分としてのフラックスバリア4を有する。フラックスバリア4は、ロータコア7を形成する電磁鋼板を打ち抜き加工することで形成される。また、フラックスバリア4は、電磁鋼板よりも透磁率が低く、すなわち磁気抵抗が大きい。したがって、フラックスバリア4は、永久磁石3がロータ1上に構成する磁気回路において、磁束(フラックス)が通りにくい磁気的障壁として作用する。
そして、ロータ1は、q軸上に位置する外周面に、ロータ1の軸方向に沿って外周面から回転中心側に向かって窪むように形成された第1の溝G1と、第1の溝G1よりもd軸側の外周面に、第1の溝G1と連続して設けられ、ロータ1の軸方向に沿って外周面から回転中心側に向かって窪むように形成された第2の溝G2とを有する。本願発明は、ロータ1に設けられた第1の溝G1および第2の溝G2と、これらの溝が外周に設けられたロータ1との相対位置関係に基づき定められるティース2の形状とに特徴を有する。
ここで、本実施形態の特徴である、第1、第2の溝G1、G2、およびティース2の形状の詳細を説明する前に、本願発明の比較となる従来のロータ形状とその問題点について説明する。
図16は、一極あたり一枚の永久磁石を配置したIPMモータの一般的なロータ形状を示す。複数の磁石挿入孔を設けたロータコアに永久磁石が埋設された構造である埋込磁石型モータは、ロータの磁気抵抗(リラクタンス)が回転角度によって変化する突極性を有するため、磁石トルクだけでなく、その突極性を利用したリラクタンストルクも有効に活用することができ、モータが出力するトルク密度を向上させることができる。そのため、IPMモータは、電動車両の駆動源ならびに発電用のモータ(回転電機)として広く用いられている。
しかしながら一方では、ロータの回転角度によって発生トルクが変化するため、ロータの回転に伴うトルク脈動(トルクリプル)が発生し、回転電機の振動や騒音の主要因となっている。また、無通電時であっても永久磁石からの磁石磁束が存在するため、ロータとステータティースとの相対位置関係によってトルクの脈動が発生し、これをコギングトルクと呼んでいる。コギングトルクも、無通電時における回転電機の振動や騒音の要因となる。特に、このような特性を有する回転電機を車両駆動用モータとして電動車両に適用した場合は、トルクリプル、コギングトルクともに車両音振悪化の原因となるため、これらを極力低減することが求められている。
これに対して、特開2012−16189(特許文献1、特に図2参照)では、上述のとおり、ロータに構成された磁極間に、外周面から回転中心側に窪む溝を設け、該溝に挟まれた一磁極が外周方向に所定幅の凸形状となるように形成することで、コギングトルク或いはトルクリプルを低減することができるとするロータが開示されている。
図17は、IPMモータの一般的なロータ形状(a)と、外周に溝を設けた従来例に係るロータ形状(b)とを説明するための図である。ここで、ロータの形状を設計する際には、耐遠心力強度の観点から、ロータに埋設された永久磁石の外周側、特に、遠心力に伴う応力が集中する永久磁石の周方向端部の外周側に、該応力に耐え得る程度のロータコア幅を確保する必要がある。図17(a)で示すWは、そのロータコア幅を示している(以下、コア幅Wと呼ぶ)。図17(a)で示す通り、環状のロータの外周に沿って埋設される矩形状(I型)の永久磁石は、該永久磁石の周方向端部に対向する位置にコア幅Wを確保することで、d軸上における永久磁石の埋め込み深さLが決定される。これを前提として、図17(b)で示す従来例に係るロータ形状について説明する。
従来例に係るロータ形状は、ロータに構成された磁極間、すなわちq軸上に溝が設けられていることを特徴とする。そうすると、図17(b)に示すように、永久磁石の周方向端部に対向する位置にコア幅Wを確保すると、溝が形成されていることで永久磁石をより回転中心側に配置する必要があるため、埋め込み深さは1.3Lとなる。そうすると、溝を設けた従来例では、溝が形成されていない一般的なロータ形状に比べて、永久磁石をより内周側に深埋めすることになるので、ステータに鎖交する磁石磁束が低減され、発生トルクが低下してしまう。
本願発明は、ロータ1の外周におけるq軸上に、外周面から回転中心側に向かって窪む溝を形成しつつも、トルクの低下を抑制し、且つ、トルクリプル或いはコギングトルクを低減することができる技術を提供することを目的とする。以下、本願発明に係る一実施形態の永久磁石式回転電機の詳細について説明する。
図1に戻って説明を続ける。先に述べたとおり、本実施形態に係るロータ1は、q軸上に位置する外周面に、ロータ1の軸方向に沿って外周面から回転中心側に向かって窪むように形成された第1の溝G1と、第1の溝G1よりもd軸側の外周面に、第1の溝G1と連続して設けられ、ロータ1の軸方向に沿って外周面から回転中心側に向かって窪むように形成された第2の溝G2とを有する。そして、第1の溝G1と第2の溝G2は、第1の溝G1と、第1の溝G1と連続して設けられる第2の溝G2との間において、ロータ1の外周面がティース2の先端面に最も近くなる部分、換言すると、第1の溝G1と第2の溝G2との間において、ロータ1の径方向幅が最も大きい部分(以下、連接部9という)が、永久磁石3の周方向端部に対向する位置となるように形成される。このように、ロータ1には、永久磁石3の周方向端部に対向する外周位置の左右両側に、第1の溝G1と第2の溝G2とが形成されている。
図2は、第1の溝G1、第2の溝G2、および連接部9の形状を規定するのに用いる指標を説明するための図である。図中の点線はロータ1の仮想外周Cである。この仮想外周Cは、ロータ1の回転中心に対して、ロータ1のd軸上における最外周部(図中の点A)を通る真円で表され、第1の溝G1、第2の溝G2、および連接部9の形状を規定するための基準となる。なお、仮想外周Cは、溝を形成しない場合におけるロータコア7の外径線と一致する線である。
第1の溝G1の深さは、d1と定義される。d1は、仮想外周Cから、第1の溝G1の最深部(回転中心に最も近い部分)までの長さを示す。
第2の溝G2の深さは、d2と定義される。d2は、仮想外周Cから、第2の溝G2の最深部までの長さを示す。
連接部9の深さは、d3と定義される。d3は、仮想外周Cから、連接部9においてティース2の先端面に最も近い部分までの長さを示す。d3は、対遠心力強度を考慮して設定されている。
第1の溝G1、第2の溝G2、および連接部9をこのように定義すると、本実施形態におけるロータ1の形状は、以下を満たすように形成される。すなわち、第1の溝G1は、d1≧d3を満たすように形成される。そして、第2の溝G2は、d2≧d3を満たすように形成される。
図3は、図17で示したIPMモータの一般的なロータ形状(a)及び、外周に溝を設けた従来例に係るロータ形状(b)と、本実施形態のロータ1の形状(c)とを比較する図である。
図3(c)で示すとおり、従来例では一つであった溝を、本実施形態では、連接部9を介して、第1の溝G1と第2の溝G2との二つに分けて形成する。そして、第1の溝G1と第2の溝G2は、連接部9が、ロータ1において永久磁石3の周方向端部に対向する位置となるように形成される。そうすると、耐遠心力強度の観点からは、連接部9においてコア幅Wを確保すればよいため、図3(a)、(b)で示すコア幅Wを一定に確保したまま、永久磁石3を従来例と比べてより外周側に配置することができるので、該永久磁石3の埋め込み深さを小さくすることができる。なお、連接部9の深さd3は0であってもよいので、本実施形態の永久磁石3の埋め込み深さを、図3(c)で示す1.1Lよりもさらに小さくすることも可能である(例えば1.0L)。
図4は、図3で示した本実施形態を含む三つのロータ形状それぞれの最大トルクを比較するための図である。各ロータ形状に係る最大トルクは、溝なしの形状(図3(a))に係る最大トルクを100%とした場合の比率[%]で表される。図4で示す解析結果から分かるように、本実施形態のロータ形状によれば、従来例と比べてトルクを約1.2%増加させることができる。
次に、これまで説明したロータ1の形状を前提として、本実施形態に係るティース2の形状との関係に言及しつつ、ロータ1の形状のより細部を規定する。具体的には、トルクリプルの低減効果の観点から、ロータ1の外周面において、d軸を挟んで隣り合う第2の溝G2の該d軸側端部間の幅(凸部幅θ1)の適切な大きさを規定する。
図5は、凸部幅θ1、および、ティース2の先端部の幅θ2を説明するための図である。θ1は、ロータ1の外周においてd軸を挟んで隣り合う第2の溝G2のd軸側端部間の幅を電気角で表すものである。θ2は、ティース2の回転中心側の先端部分の周方向幅(先端幅)を電気角で表すものである。
図6は、有負荷時(通電時)において、ロータ1の凸部幅θ1と、ティース2の先端幅θ2をそれぞれ変化させたときのトルクリプル解析値を表した図である。横軸に、ロータ1の凸部幅θ1[°]を示し、縦軸にティース2の先端幅θ2[°]を示す。図中に表される等高線で区切られた各エリアa〜gはトルクリプルの大きさで区画されており、aで示すエリアのトルクリプルが最も小さく、gで示すエリアのトルクリプルが最も大きい。
図6の解析結果から、ティース2の先端幅θ2の大きさによらず、凸部幅θ1を小さくするほどトルクリプルを低減できていることがわかる。この解析結果より、本実施形態における第2の溝G2は、ロータ1の凸部幅θ1が、θ1<75°を満たすように形成される。ロータ1の凸部幅θ1の大きさをこのように規定することにより、トルクの低下を伴うことなくトルクリプルを低減することができる。
次に、コギングトルクの低減効果の観点から、ロータ1の凸部幅θ1[°]、および、ティース2の先端幅θ2[°]を規定する。その前提として、ティース2の先端幅θ2とコギングトルクには、図7で示すような相関関係がある。
図7は、ティース2の先端幅θ2とコギングトルクとの関係を示した図である。横軸は、ティース2の先端幅θ2[°]を示し、縦軸はコギングトルクの振幅(ピークトゥピーク)の大きさを示している。図7の解析結果から分かるとおり、コギングトルクは、ティース2の先端幅θ2の大きさによって大きく変化し、θ2=92°において最も小さくなる。この解析結果を前提として、コギングトルクの低減効果の観点から、ロータ1の凸部幅θ1及びティース2の先端幅θ2の適切な電気角幅[°]を規定する。
図8は、無負荷時(非通電時)において、ロータ1の凸部幅θ1と、ティース2の先端幅θ2をそれぞれ変化させたときのコギングトルク解析値を表した図である。横軸に、ロータ1の凸部幅θ1[°]を示し、縦軸にティース2の先端幅θ2[°]を示す。図中に表される等高線で区切られた各エリアa〜hはコギングトルクの大きさで区画されており、aで示すエリアのコギングトルクが最も小さく、hで示すエリアのコギングトルクが最も大きい。
図8の解析結果から、コギングトルクの大小は、凸部幅θ1および先端幅θ2の双方に対して相関関係があることがわかる。すなわち、コギングトルクの低減効果の観点からロータ1の最適な形状を設計する際には、凸部幅θ1だけではなく、ロータ1の凸部幅θ1およびティース2の先端幅θ2の双方を考慮する必要がある。
したがって、本実施形態にかかる凸部幅θ1および先端幅θ2は、図8の解析結果から導かれる比較的高いコギングトルクの低減効果を示す範囲に規定される。すなわち、凸部幅θ1はθ1>52°を満たすように形成され、先端幅θ2は、87°<θ2<98°を満たすように形成される。これにより、ロータ1とステータ5とで構成される回転電機において、コギングトルクの低減効果を確実に得ることができる。
さらに、図6で示した、ロータ1の凸部幅θ1に基づくトルクリプルの低減効果も考慮して、凸部幅θ1を、52°<θ1<75°を満たすように形成することで、本実施形態に係る永久磁石式回転電機において、トルクリプルとコギングトルクの双方共を確実に低減することが可能となる。なお、上記規定範囲は、図8中の太枠内に基づくものである。
次に、本願発明に特徴的なティース2の先端部の形状について説明する。本実施形態にかかるティース2は、ティース2の先端部の周方向両端に切り欠き10を有する。
図9は、切り欠き10の形状を説明するための図である。図で示すように、切り欠き10は、ティース2の先端部の周方向両端に、ティース2の先端部を周方向中心側から周方向端部に向けて削ぐように形成される。そして、コギングトルクの低減効果の観点から、ティース2の先端部両端に形成された各切り欠き10の最適な周方向長さを規定することができる。
以下では、切り欠き10の周方向長さを、図9で示すように、切り欠き10のティース2の周方向中心側の端部間の電気角幅(ティース凸部幅θ3)で規定する。
図10は、無負荷時(非通電時)において、ティース凸部幅θ3を変化させたときのコギングトルク解析値を表した図である。横軸にティース凸部幅θ3[°]を示し、縦軸にコギングトルクの振幅の大きさを示す。図のほぼ中央に横に引かれた点線は、ティース先端幅θ2とティース凸部幅θ3が一致した点、すなわち切り欠き10を形成しない場合のコギングトルクの大きさを示している。図10の解析結果から、ティース凸部幅θ3の大きさによってコギングトルクは大きく変化することが分かる。そして、切り欠き10を、ティース凸部幅θ3が電気角46°より大きくなるように形成することで、コギングトルク低減効果を得ることができることが分かる。なお、ティース凸部幅θ3=61°で、最も高いコギングトルク低減効果を得ることができる。
したがって、本実施形態におけるティース2の先端部両端には、ティース凸部幅θ3>46°を満たすように切り欠き10が形成される。これにより、ロータ1との相対位置関係において、ティース2に切り欠き10を形成しない場合よりも、コギングトルクをさらに低減することができる。
次に、本実施形態のロータ1に形成される第2の溝G2の深さd2を、ロータ1とステータ5との間に設けられるギャップ6のギャップ幅dgとの関係から規定する。なお、ギャップ幅dgは、図2に示すように、ティース2の先端面からロータ1の仮想外周Cまでの距離とする。
図11は、無負荷時および有負荷時において、ギャップ幅dgを一定とし、第2の溝G2の深さd2を変化させたときのコギングトルク(無負荷時)およびトルクリプル(有負荷時)の解析値を示す図である。横軸は、ギャップ幅dgに対する第2の溝G2の深さd2の割合を示し、縦軸はトルクリプルおよびコギングトルクの振幅の大きさを、d2=0、すなわち第2の溝G2を形成しない場合を100%としたときの割合で示す。
図11の解析結果から、d2/dg>0.4、すなわち、第2の溝G2の深さd2をギャップ幅dgの4割以上とすることで、第2の溝G2を形成しない場合に比べてコギングトルクを大幅に低減できることが分かる。また、d2/dg>0.4を満たすことで、有負荷時におけるトルクリプルも少なくとも2割以上低減できていることが分かる。
したがって、本実施形態における第2の溝G2の深さd2は、d2/dg>0.4を満たすように形成される。これにより、第2の溝G2を設けないロータ形状に比べて、コギングトルクおよびトルクリプルを大幅に低減することが可能となる。
以上、一実施形態に係る永久磁石式回転電機は、環状の基部(ステータコア8)から径方向内側に突出して形成されたティース2を複数有するステータ5と、永久磁石3により構成された磁極を複数有するロータ1とを備える。ロータ1は、一磁極が構成するd軸と電気的に直交するq軸上における外周に、ロータ1の軸方向に沿って形成された第1の溝G1と、第1の溝G1よりもd軸側における外周に、第1の溝G1に連続して設けられ、ロータ1の軸方向に沿って形成された第2の溝G2とを有する。そして、ロータ1の回転中心に対して、ロータ1のd軸上における最外周部を通る真円をロータ1の仮想外周Cとし、第1の溝G1における最深部の仮想外周Cからの深さをd1とし、第2の溝G2における最深部の仮想外周Cからの深さをd2とし、第1の溝G1と第2の溝G2との間において、ティース2の先端面に最も近い部分(連接部9)における仮想外周Cからの深さをd3とした場合に、第1の溝G1は、d1≧d3を満たすように形成され、第2の溝G2は、d2≧d3を満たすように形成される。これにより、耐遠心力強度の観点から必要なコア幅Wを確保しつつ、永久磁石3の埋め込み深さを小さくすることができ、従来例に比べてトルクを増加させることができる。
また、一実施形態に係る永久磁石式回転電機によれば、d軸を挟んで隣り合う第2の溝G2のd軸側端部間の幅を電気角でθ1とした場合に、第2の溝G2は、θ1<75°を満たすように形成される。これにより、ティース2の先端部幅によらず、トルクリプルを低減させることができる。
また、一実施形態に係る永久磁石式回転電機によれば、d軸を挟んで隣り合う第2の溝G2の該d軸側端部間の幅を電気角でθ1とし、ティース2の先端部における周方向幅を電気角でθ2とした場合に、第2の溝G2は、θ1>52°を満たすように形成され、ティース2の先端部は、87°<θ2<98°を満たすように形成される。ロータ1の凸部幅θ1とティース2の先端幅θ2をこのように規定することで、トルクの低下を伴わずにコギングトルクを確実に低減させることができる。
また、一実施形態に係る永久磁石式回転電機によれば、ティース2の先端部の周方向両端にティース2先端の周方向中心側から端部に向けて形成された切り欠き10を有しており、ティース2の先端部において切り欠き10の該ティース2先端の周方向中心側の端部間の幅を電気角でθ3とした場合に、切り欠き10は、θ3>46°を満たすように形成される。これにより、コギングトルクをさらに低減させることができる。
また、一実施形態に係る永久磁石式回転電機によれば、ティース2の先端面と、d軸上におけるロータ1の外周との間のギャップ幅をdgとした場合に、第2の溝G2は、d2/dg>0.4を満たすように形成される。これにより、無負荷時におけるコギングトルクを大幅に低減させるとともに、有負荷時のトルクリプルを低減させることができる。
以下では、これまで説明した一実施形態に係る特徴を備えた変形例を図12〜図15を参照して提示する。
−変形例1−
図12は、変形例1のロータ形状を説明するための図である。変形例1では、第2の溝G2が複数の溝で構成される。なお、第2の溝G2を複数の溝で構成する場合は、ロータ1の凸部幅θ1を規定する際の第2の溝G2のd軸側端部は、図中の点Bとする。このように、本願発明にかかる第2の溝G2は、一つに限らず、2つ以上の複数の溝で構成されてもよい。
−変形例2−
図13は、変形例2のロータ形状を説明するための図である。変形例2では、2枚の永久磁石3をI型に配置することで一磁極を構成する。このように、本願発明にかかる一磁極は、一枚の永久磁石により構成されるのに限定されず、複数の永久磁石により構成されてもよい。
−変形例3−
図14は、変形例3のロータ形状を説明するための図である。変形例3では、2枚の永久磁石がロータ1の外周側に開口するような略V字形状に配置される。このように、本願発明にかかる永久磁石の配置は、必ずしもI型にする必要はなく、V字形状であってもよい。永久磁石3をV字形状に配置した場合、第1の溝G1と第2の溝G2は、第1の溝G1と第2の溝G2との間の連接部9が、一磁極を構成する永久磁石3の周方向端部の最外周部位に対向する位置となるように形成される。なお、図15に示すように、V字形状に配置された2枚の永久磁石よりも外周側に、さらにもう一枚の永久磁石3を配置して、略三角形に配置された3枚の永久磁石により一磁極を構成してもよい。
本発明は、上述した一実施形態および変形例に限定されることはなく、更なる変形や応用が可能である。
1…ロータ
2…ティース
3…永久磁石
5…ステータ
6…ギャップ
8…基部(ステータコア)

Claims (6)

  1. 環状の基部から径方向内側に突出して形成されたティースを複数有するステータと、少なくとも一つの永久磁石により構成された磁極を複数有するロータと、を備える永久磁石式回転電機において、
    前記ロータは、該ロータの外周と前記ティースの先端面との間に所定幅のギャップを介して配置されており、一磁極が構成するd軸と電気的に直交するq軸上における外周に、
    該ロータの軸方向に沿って形成された第1の溝部と、
    前記第1の溝部よりもd軸側における外周に該第1の溝部に連続して設けられ、該ロータの軸方向に沿って形成された第2の溝部と、
    前記第1の溝部と前記第2の溝部との間に設けられた連接部とを有し、
    前記連接部は、前記ロータの回転中心に対して該ロータのd軸上における最外周部を通る真円を該ロータの仮想外周とした場合に、前記先端面に最も近い部分における前記仮想外周から0より大きい所定の深さを有するように形成される、
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 記第1の溝部における最深部の前記仮想外周からの深さをd1とし、
    前記第2の溝部における最深部の前記仮想外周からの深さをd2とし、
    前記連接部の前記所定の深さをd3とした場合に、
    前記第1の溝部は、d1≧d3を満たすように形成され、
    前記第2の溝部は、d2≧d3を満たすように形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記d軸を挟んで隣り合う前記第2の溝部の該d軸側端部間の幅を電気角でθ1とした場合に、
    前記第2の溝部は、θ1<75°を満たすように形成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記d軸を挟んで隣り合う前記第2の溝部の該d軸側端部間の幅を電気角でθ1とし、
    前記ティースの先端部における周方向幅を電気角でθ2とした場合に、
    前記第2の溝部は、θ1>52°を満たすように形成され、
    前記ティースの先端部は、87°<θ2<98°を満たすように形成される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記ティースは、前記ティースの先端部の周方向両端に、該ティース先端の周方向中心側から端部に向けて形成された切り欠きを有しており、
    前記ティースの先端部において、前記切り欠きの該ティースの先端部の周方向中心側の端部間の幅を電気角でθ3とした場合に、
    前記切り欠きは、θ3>46°を満たすように形成される、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
  6. 前記ティースの先端面と、前記d軸上における前記ロータの外周との間のギャップ幅をdgとした場合に、
    前記第2の溝は、d2/dg>0.4を満たすように形成される、
    ことを特徴とする請求項から5のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機。
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