JP2008206351A - Pmシンクロナスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク増大を実現したPMシンクロナスモータを提供すること。
【解決手段】ロータの永久磁石により形成されてマグネットトルクを発生する磁石磁極部30、40と、低磁気抵抗を有する磁気突極部により構成されて主としてリラクタンストルクを発生する低磁気抵抗部51、52との間の角度を従来よりずらせる。その結果、マグネットトルクのトルクピークとリラクタンストルクのトルクピークとを近接させることにより合成トルクのピークを従来のPMシンクロナスモータよりも増大することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機又はリニアモータなどに適用されるPMシンクロナスモータに関し、特にそのロータ構造の改良に関する。
従来のPMシンクロナスモータは、マグネットトルクTmとリラクタンストルクTrとを発生する。これらのトルクを発生するために、ロータは、永久磁石により電気角π毎に形成された磁石磁極部Pmと、電気角π毎に形成された低磁気抵抗部Prとを表面部に有している。低磁気抵抗部Prは、磁気突極部とも呼ばれる。周方向に隣接する一対の低磁気抵抗部Pr間の磁気抵抗は、他部位の磁気抵抗よりも小さく形成されている。磁石磁極部Pmの両側の一対の低磁気抵抗部Prの周方向中心は、磁石磁極部Pmの周方向中心を基準として対称に配置され、磁石磁極部Pmの周方向中心と低磁気抵抗部Prの周方向中心とは電気角π/2離れている。
磁気突極部は、ロータを構成する軟磁性体の外周面を電気角πごとに径方向外側へ空間的に突出させる構造により実現できる他、軟磁性の円筒状ステータ内部にフラックスバリアを設けることによっても実現される。表面磁石型のPMシンクロナスモータ(SPM)と埋め込み磁石型のPMシンクロナスモータ(IPM)が広く知られている。下記の特許文献1〜4は、PMシンクロナスモータの一例を記載している。
PMシンクロナスモータは、効率に優れるうえマグネットトルクTmに加えてリラクタンストルクTrを発生できるので体格重量当たりのトルク、出力が大きく、車両用モータたとえばハイブリッド車の走行動力発生用途に採用されている。
特開2000−60038号公報 特開2001−339922号公報 特開2002−44920号公報 特開2003−324875号公報
しかしながら、車両用途特に走行動力発生用途ではモータの体格重量はかなり大きくなり、特にハイブリッド車においては通常のエンジン系にそれが加算されるために更なる体格重量の低減が要望されている。この種の体格重量の低減は、車両用途以外に航空機用途など種々の用途において本質的に重要である。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、同一体格重量にてトルク、出力の増大が可能なPMシンクロナスモータを提供することをその目的としている。
上記課題を解決する本発明は、永久磁石により電気角π毎に形成されてマグネットトルクTmを発生する磁石磁極部と、電気角π毎に形成されてリラクタンストルクTrを発生する低磁気抵抗部とを表面部に有するロータを備え、周方向に隣接する一対の低磁気抵抗部間の磁気抵抗は他部位の磁気抵抗よりも小さく形成されているPMシンクロナスモータにおいて、ロータの磁石磁極部の両側の一対の低磁気抵抗部Prの周方向中心が、磁石磁極部の周方向中心を基準として非対称に配置されていることをその特徴としている。すなわち、この発明では、磁石磁極部に対して低磁気抵抗部すなわち磁気突極部の周方向中心が周方向へπ/2の位置から更にずれて配置されている。
磁石磁極部により生じるマグネットトルクTmの大きさは、ステータ電流又はそれにより形成される回転磁界(電流磁界とも言う)のベクトルと磁石磁極部の周方向中心との間の位相角θが−πから+πまで変化する間にマグネットトルク波形として知られている波形で変化する。同様に、主として低磁気抵抗部により生じるリラクタンストルクTrの大きさは、ステータ電流又はそれにより形成される回転磁界(電流磁界とも言う)のベクトルと低磁気抵抗部の周方向中心との間の位相角が−πから+πまで変化する間にリラクタンストルク波形として知られている波形で変化する。低磁気抵抗部と磁石磁極部とはある位相角差αだけずれているので、リラクタンストルクTrの大きさは、ステータ電流又はそれにより形成される回転磁界(電流磁界とも言う)のベクトルと磁石磁極部の周方向中心との間の位相角θが−π+αから+π+αまで変化する間に上記波形で変化する。
従来においては、マグネットトルク波形のピークが生じる位相角の値(マグネットトルクピーク角度値と呼ぶ)と、リラクタンストルク波形のピークが生じる位相角の値(リラクタンストルクピーク角度値と呼ぶ)とはある位相角差だけずれることが知られている。この両トルク波形のピーク角度値の間の位相角差はシンクロナスリラクタンスモータ固有の値であり、このため両トルク波形の間のピークずれは変更不能であると考えられていた。
しかし、もし両トルク波形のピークを一致させることができれば、ほぼ同一体格同一重量にてトルクアップが可能となるはずである。本発明者らはこの認識に基づいて、リラクタンストルク波形のシフトによりリラクタンストルク波形のピーク角度値をマグネットトルク波形のピーク角度値に従来より近接、更に好適には一致させることを考えた。このリラクタンストルク波形のシフトは、リラクタンストルクを発生させる低磁気抵抗部Prを磁石磁極部Pmに対して周方向へ変位させることにより実現できるはずである。この観点により、低磁気抵抗部Prをシフトさせてみたところ、両トルクピークの近接、一致により合成トルクのピーク値の増大が可能なことがモータモデルのシミュレーション演算により判明した。
好適な態様において、各低磁気抵抗部の周方向中心は、それぞれ最も近接する磁石磁極部の周方向中心に対して周方向一方側へ電気角15°〜75°だけ変位している。これにより、同一仕様の従来のPMシンクロナスモータに比べて合成トルクを増大できることがわかった。
好適な態様において、各低磁気抵抗部Prの周方向中心は、それぞれ最も近接する磁石磁極部の周方向中心に対して周方向一方側へ40〜50°だけ変位している。これにより、同一仕様の従来のPMシンクロナスモータに比べて合成トルクを更に増大できることがわかった。
なお、マグネットトルクとリラクタンストルクの合計からなる合成トルク波形は、ステータ電流又は電流磁界のベクトルと磁石磁極部の周方向中心との間の位相角の変化により正トルクとなったり負トルクとなったりする。すなわち、本発明のPMシンクロナスモータは従来のPMシンクロナスモータと同じく位相角調整により電動機としても発電機としても使用することができる。
その他、本発明のPMシンクロナスモータは、従来のPMシンクロナスモータと同様、アウターロータモータ方式、インナーロータ方式、リニアモータ方式で実現することができ、ラジアルギャップモータ方式、アキシャルギャップモータ方式により実現することができる。ただし、本件書類では、記載が複雑化するのを回避するため、インナーロータラジアルギャップモータを想定して発明を記述している。
本発明の好適実施形態の原理を図面を参照して説明する。以下の実施形態では、2極表面磁石インナーロータモデルにて説明しているが、ロータ磁極数や公知の種々のロータ形式への変更は自由であることはもちろんである。
(ロータの基本構造)
図1は、この実施形態のPMシンクロナスモータのロータの模式径方向断面図を示す。
ロータ1は、回転軸2を中心として周方向電気角π離れた2つの永久磁石3、4を有している。永久磁石3、4は径方向最外径の部分円筒面形状の表面部をそれぞれもち、これら表面部は互いに逆極性に磁化されて磁石磁極部30、40となっている。5は回転軸2に嵌着、固定された軟鉄製のロータコアである。ロータコア5は、径方向最外径の部分円筒面形状の表面部を互いに電気角π離れた位置にそれぞれもち、これら表面部は本発明で言う低磁気抵抗部51、52となっている。これら磁石磁極部30、40及び低磁気抵抗部51、52は、ロータ1の外周面のそれぞれ一部を構成しており、ロータ1の外周面の残部はこの実施形態では非磁性体6の部分円筒面形状の表面部により占有されている。このようにして形成されたロータ1の外周面は、図略のステータコアの内周面に小さい電磁ギャップを介して対面している。非磁性体6としては、樹脂や非磁性金属で構成することができるが単なる空間としてもよい。
ロータコア5は、ロータ1の外周面よりほぼ永久磁石3、4の厚さだけ径小の円筒ヨーク部53と、この円筒ヨーク部53から互いに電気角π離れて略放射方向へ突出する磁気突極部54、55とかなり、積層電磁鋼板あるいは軟鋼ブロックにより形成されている。永久磁石3、4の径方向内側の底面は平坦に形成されており、円筒ヨーク部53の外周面のうち平坦に面取りされた部分に固定されている。磁気突極部54は永久磁石3に対して時計回転方向へ僅かな隙間を介して隣接しており、磁気突極部55は永久磁石4に対して時計回転方向へ僅かな隙間を介して隣接している。
この実施形態の特徴は、低磁気抵抗部51、52の周方向中心を径方向へ貫通する軸線であるr軸と、永久磁石3、4の周方向中心を径方向へ貫通する軸線であるm軸との間の軸ずれ角度θrmが、電気角π/2よりも大幅に小さく設定されていることである。好適には軸ずれ角度θrmは15°〜75°、更に好適には40〜50°に設定される。
これに対して、従来のPMシンクロナスモータでは、低磁気抵抗部の周方向中心を径方向へ貫通する軸線であるd軸と、永久磁石の周方向中心を径方向へ貫通する軸線であるq軸との間の軸ずれ角度θrmは電気角π/2とされ、永久磁石の周方向中心を基準としてその両側の低磁気抵抗部は線対称配置されていた。
上記構造をもつこの実施例のロータは、従来の低磁気抵抗部線対称直角配置構造をもつロータに比べて、最大トルクすなわちトルクピーク値を増大できるという効果を奏する。これは、永久磁石3、4が発生するマグネットトルク波形のピーク位相角値(電流基準)と、低磁気抵抗部51、52が発生するリラクタンストルク波形のピーク位相角値(電流基準)とが近似することになるため、それらの合成トルクであるロータ1のトルクのピークが増加するためである。
(解析)
低磁気抵抗部51、52をその両側の永久磁石3、4の一方側に偏らせた場合に生じる上記トルク増加効果についての本発明者の解析を以下に記載する。ただし、図1において。ステータ電流ベクトルiの方向をi軸とする。すなわちi軸位置においてステータ電流は最大値imaxとなるものとする。
マグネットトルクTmは、ステータ電流ベクトルiのm軸成分と磁石磁束Φmとの積に概略比例するとみなすことができる。これに対して、リラクタンストルクTrは、r軸インダクタンスLrと、ステータ電流ベクトルiのr軸成分と、ステータ電流ベクトルiのr軸直角成分との積に概略比例するものとみなせる。なお、低磁気抵抗部51、52の磁束(電流磁束とも言う)Φiは、r軸インダクタンスLrと、ステータ電流ベクトルiのr軸直角成分との積に概略比例するものとみなすことができ、したがって、リラクタンストルクTrは、電流磁束Φiと、ステータ電流ベクトルiのr軸成分との積に概略比例するものとみなせる。なお、ここで、r軸に直角な軸のインダクタンスは無視できるものとする。このことから、ロータトルク(合成トルク)を増大するには、マグネットトルクTmとリラクタンストルクTrとの両方を増大することが重要であることがわかる。
マグネットトルクTmを増大するには、ステータ電流ベクトルiの軸であるi軸とm軸との位相角差を減らすようにすればよいことがわかる。次に、リラクタンストルクTrを増大するには、ステータ電流ベクトルiのr軸成分とr軸直角成分とをともに増大するように設定すればよく、それにはr軸をi軸に対してなるべく電気角で45°ずれるように設定するようにすればよい。結局、電流軸であるi軸をm軸に一致させてマグネットトルクTmを増大し、かつ、r軸とm軸との間の軸ずれ角度θrmを電気角で45°とするのが理想的であることがわかる。この場合、リラクタンストルクTrを生み出すステータ電流ベクトルiのr軸成分とr軸直角(電気角π/2)成分との積が最大となる。
ただし、r軸とm軸との間の軸ずれ角度θrmを電気角で15°〜75°の範囲とすれば、マグネットトルクTmとリラクタンストルクTrとの合計を従来よりも増大することができる。また、軸ずれ角度θrmを電気角で45°に限定してしまうと、永久磁石3、4の周方向幅や低磁気抵抗部51、52の周方向幅に制限が生じ、このため磁石磁束Φm及びリラクタンス磁束Φr(電流磁束Φiのr軸成分)が小さくなって合成トルク(ロータトルク)が小さくなる場合がある。このため、軸ずれ角度θrmを電気角で40〜50°の範囲で必要量だけ増やすことも好適である。
更に説明すると、リラクタンストルクTrは、電流軸であるi軸がr軸と一致する位相角、及び、i軸がr軸と直角(電気角π/2)となる位相角で0となる。また、マグネットトルクTmは、軸i軸がm軸と直角(電気角π/2)となる場合に0となる。これは従来と同じである。
これに対して、従来は、r軸とm軸とが電気角で直角となっているため、i軸をm軸と一致させるとリラクタンストルクTrが著しく減少してしまい、それを回避するためi軸をm軸からずらせるとマグネットトルクTmが減少してしまうわけである。この問題は、この実施形態のように、r軸とm軸とをπ/2より小さく設定することにより実現することができるわけである。
(シミュレーション結果)
上記検討に基づく種々の実施例ロータ構造(実施ロータとも称する)のトルク波形のシミュレーション結果を以下に記載する。各実施ロータのステータ側の寸法、通電条件は同じとし、各実施ロータの内外径、ロータ長、磁石寸法、磁石特性は等しいとする。各実施ロータはSPM(表面磁石型)となっている。また、参考のために同一条件にてIPM(埋め込み磁石型)を作成してそのトルク波形を得た。このIPMのトルク波形の図示は省略するが、その合成トルクピーク値は369Nmであった。
(第1群の実施例ロータ)
第1群の実施例ロータのπ/4模式断面図を図2に示す。図2では、永久磁石3、4及び低磁気抵抗部51、52の周方向占有幅は15°とし、更に、永久磁石3、4の周方向反対側に追加の低磁気抵抗部を設けたものである。したがって、この追加の低磁気抵抗部の分だけギャップ(既述した非磁性体6の部分)の周方向幅が減少し、低磁気抵抗部51、52の周方向中心がずれることになる。aは追加の低磁気抵抗部51、52の周方向幅である。
図3はaが0mmの場合のトルク波形を示し、図4はaが2mmの場合のトルク波形を示し、図5はaが4mmの場合のトルク波形を示し、図6はaが6mmの場合のトルク波形を示す。aの増加とともに合成トルクが減少することがわかった。しかし、各実施ロータのトルクピーク値は同一条件のIPMより増大していることがわかった。
(第2群の実施例ロータ)
第2群の実施例ロータのπ/4模式断面図を図7に示す。図7では、永久磁石3、4の周方向占有幅は15°とし、更に、低磁気抵抗部51、52の周方向占有幅を15°から周方向幅bだけ増大したものである。したがって、この低磁気抵抗部の増大した幅bだけギャップ(既述した非磁性体6の部分)の周方向幅が減少し、低磁気抵抗部51、52の周方向中心がずれることになる。
図8はbがー8mmの場合のトルク波形を示し、図9はbがー6mmの場合のトルク波形を示し、図10はbがー4mmの場合のトルク波形を示し、図11はbがー2mmの場合のトルク波形を示し、図12はbが0mmの場合のトルク波形を示し、図13はbが2mmの場合のトルク波形を示し、図14はbが4mmの場合のトルク波形を示し、図15はbが6mmの場合のトルク波形を示し、図16はbが8mmの場合のトルク波形を示す。低磁気抵抗部51、52の周方向幅を減らすと正トルクピークが大きくなるが負トルクピークが低下することがわかった。また、低磁気抵抗部51、52の周方向幅を増加すると、図13、図14に示すように、IPMに比べて負トルクピークを減少することなく正トルクピークを増大できることがわかった。
(ロータ構造例)
次に、具体的なロータ構造、特に永久磁石3、4の耐遠心力保持特性を強化したロータ構造を以下に説明する。なお、アウターロータ形式では永久磁石はロータの円筒状のヨークにより支持されるためこの問題はまったく生じない。
図17は、積層電磁鋼板に軸方向に磁石収容孔56を貫設し、この磁石収容孔56に永久磁石3を収容したロータ構図を示す。このとき、ロータコア5のギャップ57と磁石収容孔56との間の側壁部58は耐遠心力特性を確保可能な範囲でできるだけ薄くされる。
図18は、図17において、磁石収容孔56及び永久磁石3を遠心方向外側に向けて先細としたロータ構造を示す。これにより、低磁気抵抗部51を一方側の磁石磁極部30に一層偏らせて配置することができる。
図19は、永久磁石3を径方向に対して斜設したロータ構造を示す。これにより、永久磁石3の磁極面を拡大できるため、磁石磁束量を増大することができる。
図20は、ロータコア5の外周面に非磁性ステンレス筒を被せることにより、永久磁石3の耐遠心力性能を改善したロータ構造を示す。
図21は、永久磁石3の径方向内側の面に楔形突起を設け、この楔形突起を磁石収容孔56の楔形条溝に嵌め込んだロータ構造を示す。なお、永久磁石3は非磁性ステンレス板製のマグネットホルダにより囲覆されている。
図22は、ロータコア5のギャップ57(図17参照)に非磁性金属たとえばアルミニウム棒9を軸方向に挿入したロータ構造を示す。このアルミニウム棒9は、楔形の底部を径方向内側に有しており、ロータコア5に支持されている。また、アルミニウム棒9の径方向外側部分の周方向幅は径方向外側に向かうにつれて増大しており、これにより永久磁石3の遠心力を受けるようになっている。
図23は、ロータコア5に永久磁石を接着した構造を示す。構造が簡素となる。
図24は、図17に示すロータコア構造において、磁石収容孔56を、径方向外側に開口する磁石収容溝59としたものである。ロータコア5は、磁石収容孔56の開口を狭窄する鍔60を有して永久磁石3の遠心力を受け取る。
図25は、図23に示すロータコア構造において、永久磁石3に接する低磁気抵抗部51の側面のうち径方向外側の部分を切り欠き、更に永久磁石3も切り欠いたものである。これにより永久磁石3の漏れ磁束を減らすことができる。
実施例のPMシンクロナスモータのロータの模式径方向断面図である。 実施例のロータのトルクシミュレーションに採用したロータモデルを示す模式部分断面図である。 トルク波形のシミュレーション結果1を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果1を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果1を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果1を示すトルク波形図である。 実施例のロータのトルクシミュレーションに採用したロータモデルを示す模式部分断面図である。 トルク波形のシミュレーション結果1を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果2を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果3を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果4を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果5を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果6を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果7を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果8を示すトルク波形図である。 トルク波形のシミュレーション結果9を示すトルク波形図である。 ロータ構造例1を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例2を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例3を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例4を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例5を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例6を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例7を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例8を示す模式部分径方向断面図である。 ロータ構造例9を示す模式部分径方向断面図である。
符号の説明
1 ロータ
2 回転軸
3 永久磁石
4 永久磁石
5 ロータコア
6 非磁性体
30 磁石磁極部
40 磁石磁極部
51 低磁気抵抗部
52 低磁気抵抗部
53 円筒ヨーク部
54 磁気突極部
55 磁気突極部

Claims (3)

  1. 永久磁石により電気角π毎に形成されてマグネットトルクを発生する磁石磁極部と、電気角π毎に形成されてリラクタンストルクを発生する低磁気抵抗部とを表面部に有するロータを備え、
    周方向に隣接する一対の低磁気抵抗部間の磁気抵抗は、他部位の磁気抵抗よりも小さく形成されているPMシンクロナスモータにおいて、
    磁石磁極部の両側の一対の低磁気抵抗部の周方向中心は、磁石磁極部の周方向中心を基準として非対称に配置されていることを特徴とするPMシンクロナスモータ。
  2. 請求項1記載のPMシンクロナスモータにおいて、
    各低磁気抵抗部の周方向中心は、それぞれ最も近接する磁石磁極部の周方向中心に対して周方向一方側へ15°〜75°だけ変位しているPMシンクロナスモータ。
  3. 請求項2記載のPMシンクロナスモータにおいて、
    各低磁気抵抗部の周方向中心は、それぞれ最も近接する磁石磁極部の周方向中心に対して周方向一方側へ40〜50°だけ変位しているPMシンクロナスモータ。
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