JP6507438B1 - 吸熱式死体冷却装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、冷却プレートと、熱電子冷却素子と、放熱ブロックとを備えた冷却装置が知られている(例えば、特許文献2)。
本発明の目的は、効率よく動物の死体の熱を伝導して冷却効果を高める吸熱式死体冷却装置を提供することである。
つまり、被冷却物の表面が凍ってしまうことも変色することもない。
さらに、ドライアイスを使用した場合と比べて、二酸化炭素の発生量を大幅に低減して環境問題に大きく貢献でき、費用も大幅に低減できる。
例えば、伝熱部材の材料は、熱を伝達させるものであれば、アルミニウムやアルミニウム合金など、如何なるものであっても構わない。
また、熱電子冷却ユニットは、ペルチェ素子などの熱電子冷却素子を備え、吸熱側と発熱側とを有する構造であれば如何なるものであっても構わない。
以下に、本発明の一実施の形態である吸熱式冷却機構CLを備えた吸熱式死体冷却装置100について、図1乃至図6(B)に基づいて説明する。
安置台160は、幅が500mm〜700mmであり、奥行きが400mm〜500mmであり、高さが70mm〜120mmである。
蓋部180は、幅が500mm〜700mmであり、奥行きが400mm〜500mmであり、高さが130mm〜170mmである。
マット120は、幅が500mm〜700mmであり、奥行きが400mm〜500mmであり、高さが30mm〜70mmである。
実際に死体を安置台160の上に載せるときは、安置台160の上にマット120を載置して、マット120の上に死体が乗せられる。
このうち、伝熱部材110は、死体に対して下方から接触するとともに支持するように構成されている。
また、ペルチェユニット130は、熱電子冷却素子としてのペルチェ素子131を有し、天板161に配設されている。
そして、ペルチェユニット130の吸熱側が、伝熱部材110の下端面と隙間なく接触している。
これにより、ペルチェユニット130の吸熱側の面と、伝熱部材110の下端面との間の密着性がよくなり、熱伝導がよくなる。
ヒートシンク140は、ペルチェユニット130の下方に配設され、ペルチェユニット130の発熱側と面接触している。
さらに、T字正面視の支持部112における上方部分112aの幅W1が、支持部112における下方部分112bの幅W2よりも広く形成されている。
その結果、効率よくスムーズに死体の熱を伝導して冷却効果を十分に高めることができる。
さらに、伝熱部材110の剛性も高まる。
その結果、死体の重量が大きい場合でも支持しながら冷却することができる。
なお、T字正面視の伝熱部材110の接触部111の厚みは、十分な蓄熱効果を得るために8mm〜15mm程度であることが望ましい。
また、厚くしすぎると、重量が重くなる。
また、本実施例では、ヒートシンク140が、ヒートシンクベース部141と、複数のフィン部142とを有している。
このうち、ヒートシンクベース部141は、ペルチェユニット130の発熱側と接触している。
また、フィン部142は、ヒートシンクベース部141から下方に向かって突出するとともに水平方向に延設されている。
本実施例では、一例として、フィン部142が、18本形成されている。
また、フィン部142の延設方向D(長尺方向)は、吸熱式死体冷却装置100の幅方向でもある。
これにより、放熱用吸気ファン150を中心としてフィン部142の延設方向Dに沿ってフィン部142の両端側から中心に向かって気流が発生する。
その結果、フィン部142の延設方向Dのどちらか一方に偏りなく熱を放出させることができる。
つまり、フィン部142の延設方向Dにおいて偏った位置に放熱用吸気ファン150が設置された場合と比べて効率よく熱を放出させることができる。
また、吸気量と排気量とが同じになり、熱交換の効率が高まる。
また、本実施例では、図4および図5(B)に示すように、ヒートシンクベース部141の厚みが、6mm以上に設けられている。
その結果、ペルチェユニット130の発熱側に熱が溜まってしまうことを回避できる。
これにより、幅広箇所の肉厚が貫通穴113の分だけ小さくなって過剰な蓄熱がなくなる。
その結果、接触部111から支持部112の幅広箇所を介して支持部112の下端までの熱伝導をよくできる。
また、本実施例では、図1および図2に示すように、側板162の下端162aと足部163の下端163aとの間に隙間Sが設けられている。
その結果、側板162の内側に熱が溜まることを回避して効率よく死体を冷却できる。
吸熱側金属132は、ペルチェ素子131の吸熱側と隙間なく面接触して配設されている。
発熱側金属133は、ペルチェ素子131の発熱側と隙間なく面接触して配設されている。
樹脂製ケース135は、ペルチェ素子131と、吸熱側金属132の一部とを覆うとともに、発熱側金属133に接着されている。
さらに、衝撃を受けた場合であっても、シリコーンシール材136が弾性変形して衝撃を吸収するため、ペルシェユニットは、衝撃に耐えることができる。
本実施例において、伝熱部材110は、ペルチェユニット130の吸熱側金属132にネジ留めされる構成である。
これにより、伝熱部材110と、吸熱側金属132との間に隙間が生じにくくなる。
これにより、ヒートシンクベース部141と、発熱側金属133との間に隙間が生じにくくなる。
さらに、ペルチェ素子131に対して応力が加わりにくくなるため、応力によってペルチェ素子131が破損してしまうことを回避することができる。
蓋部180は、アクリル樹脂などの透明な素材で構成される。そして、蓋部180は、閉状態であっても、内部を視認可能に構成される。
110 ・・・ 伝熱部材
110A ・・・ 第一伝熱部材
110B ・・・ 第二伝熱部材
111 ・・・ 接触部
112 ・・・ 支持部
112a ・・・ 上方部分
112b ・・・ 下方部分
112c ・・・ 傾斜部分
112d ・・・ 傾斜していない部分
113 ・・・ 貫通穴
120 ・・・ マット
130 ・・・ ペルチェユニット(熱電子冷却ユニット)
131 ・・・ ペルチェ素子(熱電子冷却素子)
132 ・・・ 吸熱側金属
133 ・・・ 発熱側金属
134 ・・・ リード線
135 ・・・ 樹脂製ケース
136 ・・・ シリコーンシール材
140 ・・・ ヒートシンク
141 ・・・ ヒートシンクベース部
142 ・・・ フィン部
150 ・・・ 放熱用吸気ファン
160 ・・・ 安置台
161 ・・・ 天板
162 ・・・ 側板
162a ・・・ 上端
163 ・・・ 脚部
170 ・・・ オゾン発生装置
171 ・・・ キャスター
CL ・・・ 吸熱式冷却機構
S ・・・ 隙間
D ・・・ フィン部の延設方向(長尺方向)
W1 ・・・ 支持部の上方部分の幅
W2 ・・・ 支持部の下方部分の幅
Claims (2)
- 四足歩行の動物の死体に対して下方から接触するとともに支持する伝熱部材と、熱電子冷却素子を有して吸熱側を伝熱部材と接触させた熱電子冷却ユニットと、前記熱電子冷却ユニットの発熱側と接触するヒートシンクとを備えて死体から熱を吸収して死体を冷却する吸熱式死体冷却装置において、
前記伝熱部材が、水平方向に延設されて死体の腹部と接触する第一伝熱部材と、水平方向に延設されて死体の下腹部と接触する第二伝熱部材と、から構成され、
前記第一伝熱部材から、前記第二伝熱部材までの間隔が、80mm〜120mmであり、
前記死体の安置台の隅部に設けられるオゾンを発生するオゾン発生装置と、
前記安置台の上に載置されるマットと、
前記安置台の上方を覆う蓋部と、
を備え、
前記マットは脱着可能に構成され、
前記第一伝熱部材を挿通させる挿通穴と、前記第二伝熱部材を挿通させる挿通穴と、前記オゾン発生装置を挿入させる挿入穴とが配設されており、
前記伝熱部材が前記挿通穴にはめ込まれた状態にて、前記マットに対して前記伝熱部材が突き出す高さは、3mm〜60mm以内であり、
前記オゾン発生装置は、前記死体の下腹部と接触する前記第二伝熱部材側であってマットの隅部に設けられる、
吸熱式死体冷却装置。 - 請求項1に記載の吸熱式死体冷却装置において、
前記死体の安置台を構成する天板と、前記天板より下方に設けられた側板と、前記安置台の下方に設けられる足部と、を備え、
前記伝熱部材の接触部が、前記天板から上方に突出して配設され、
前記ヒートシンクが、前記天板より下方に配設され、
前記側板の下端と、前記足部の下端との間に隙間が設けられている、
吸熱式死体冷却装置。
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