JP6506622B2 - 食品の急速冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主として食品を冷却加工するための食品の急速冷却装置に関するものである。
従来、食品の製造段階において、その一部又は全部が無包装の状態の食品を冷凍することで、より長期に亘って品質を保ちつつ保存を可能とするため、種々の食品用の急速冷却装置が発明されている。
このような食品用の急速冷却装置を示すものとして、例えば、本出願人が先に出願した発明として、冷気用熱交換手段から断熱トンネル内の凍結室内に送出した冷気によって、凍結室内をトンネルに沿う水平搬送方向に貫通する搬送用コンベヤベルト上の凍結対象物を凍結し、該凍結対象物との熱交換後の冷気を前記冷気用熱交換手段に戻すようにした冷気循環タイプの食品凍結装置において、前記搬送用コンベヤベルトは、ネット部材又は多数の穿孔を設けたパンチング部材からなる通風可能なものとするとともに、断熱トンネル内を、搬送方向に沿う隔壁で仕切って、凍結対象物が通過する単一又は複数が連続する凍結室と、冷気用熱交換手段からの冷気を凍結室へ分配供給するようにした冷風供給室と、凍結対象物に対して熱交換冷却した冷気を冷気用熱交換手段へ戻すための冷気帰還室とに分け、凍結室の搬送用コンベヤベルトの往動側の上下に、該搬送用コンベヤベルトの幅方向に沿い且つベルト面に向かって、断面漏斗形の噴射ノズル状にした噴射用スリットが開口する上側チャンバーと下側チャンバーを、共通通路となる冷風供給室からそれぞれの噴射用スリットへ冷気を誘導し、同一側の漏斗壁相互の間を噴射流帰還通路として前記冷気帰還室に連通させるように、搬送方向に沿って櫛状に多数横設した構成とし、前記上側チャンバーについては、搬送用コンベヤベルト往動側上面を基準とする噴射用スリットの開口位置高さを、凍結対象物の厚みを考慮した一定高さ又は凍結状態に応じて異なる高さに設定若しくは高さ調節可能として設けたことを特徴とする食品の連続式急速凍結装置(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
また、無端ネットコンベアを運行させるように装置した冷却室において、内装した冷却機側に開口する一側のダクトは先端をネットコンベアの上段にのぞませ他側のダクトは先端をネットコンベアの下段にのぞませて冷風が上下両方向から交互に循環できるようにした食品の急速冷却装置(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
また本出願人が先に出願した他の発明として、例えば、庫内に低温空気循環装置を装備したフリーザー内に、被冷却物を連続的に搬送する無端ネットコンベアを、水平に貫通させるようにした食品の連続クリーン冷却装置において、前記フリーザー内の低温空気循環装置の送風ラインに、中性能フィルター及びHEPAフィルターを装備させるとともに、フリーザー内の低温空気の一部を、前記無端ネットコンベアの搬入口と搬出口から排気するようにして、フリーザーをクリーンルームとし、被冷却物を5〜25℃程度に急冷するようにしたことを特徴とする食品の急速冷却装置(例えば、特許文献3参照。)が公知である。
特開2001−120243号公報 特開昭49−128339号公報 特開平5−284956号公報
近年、経済性、省力化の観点が重視される傾向にある。このため、例えば送風ファンの台数は削減することが望ましく、そのような状況下においても十分な冷却効率を得るための手段として、冷却対象物の搬送及び冷却処理がされる空間(以下、プロダクト領域という。)を低減することが考えられる。
ここで、本出願人は先に出願した上記特許文献1に係る発明は、凍結対象物の形態崩れ防止、鮮度低下防止等の品質を確保し、凍結時間の短縮化による凍結作業の能率化と装置設置面積の不経済性の緩和を図り、併せて凍結対象物の凍結ムラの解消、種類・サイズ・凍結環境条件の変動や年間を通じた外気温度変化に対応できる食品の連続式急速凍結装置である。そして、上記特許文献1に係る連続式急速凍結装置によれば、噴射用スリットの開口位置高さを凍結対象物の厚みを考慮した一定高さ又は凍結状態に応じて異なる高さに設定若しくは調節可能としている点で、プロダクト領域を若干程度低減させることは可能とも考えられる。
しかしながら、当該連続式急速凍結装置は、庫内全体の空間の範囲でノズル間に大きな空間が連続して形成するものである。このため、本質的にはプロダクト領域を大幅に低減することはできないものであった。
ところで、上記に示した特許文献2に係る食品の急速冷却装置は、0℃以上の庫内温度で、その一部又は全部が無包装の食品を冷却すると、急速冷却装置の外部から吸引した空気並びに庫内で循環している空気内に含まれている雑菌類が食品に付着することで、衛生上好ましくない点が問題であった。このため本出願人は、上記特許文献2に係る発明の欠点を克服すべく、上記特許文献3に係る食品の急速冷却装置を出願し、当該急速冷却装置内の中性能フィルターとHEPAフィルターを装備させることによって、当該雑菌類の繁殖を防止することに成功している。
しかしながら、上記特許文献3に係る発明は、当該急速冷却装置の内部温度を氷点下とした場合に限っては、これらのフィルター内に結露が生じて当該急速冷却装置内の空気の循環が滞り、急速冷却装置の性能を十分に発揮できない問題が生じる。
このため、上記特許文献3に係る急速冷却装置においては、クリーン度の求められる環境下の冷却を可能とする点において優れるものの、被冷却物の冷却温度は5℃〜25℃の範囲となっていた。
また、先に示した特許文献1に係る食品の連続式急速凍結装置によれば、当該特許文献1の段落0019に記載のように、クリーンルームであって恒温化されていない場合には、凍結対象物が食品であることから空気清浄機を装備させる必要がある。しかしながら、上記特許文献3と同様に、空気清浄機のフィルター内に結露が生じて当該急速冷却装置内の空気の循環が滞り、急速冷却装置の性能を十分に発揮できない問題が生じる点においては、未だ解決できないものであった。
また、これに加えて、使用時において汚れが発生しやすいプロダクト領域について、使用後の洗浄作業等が容易に行えることができれば望ましい。また殺菌効果が得られれば、洗浄力が向上でき、更に望ましい。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、プロダクト領域の低減によって省力化を可能とする急速冷却装置の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
また、本発明は上記課題を解決することに加え、クリーン度の求められる環境下においても、氷点下での冷却を可能とする急速冷却装置の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
また、本発明は以上の課題を解決することに加え、使用後におけるプロダクト領域の洗浄作業を良好に行える食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
また、本発明は以上の課題を解決することに加え、殺菌効果を得ることができる食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
本発明は、熱交換手段及び送風手段を有する第一格納部と、コンベア、噴射ノズル及び隔壁を有する第二格納部と、前記第一格納部と第二格納部とを接続するバイパス部とを備え、前記バイパス部は、第一格納部側から第二格納部側へ送気する第一バイパス部と、第二格納部側から第一格納部側へ送気する第二バイパス部を備え、前記第一格納部は、前記第一バイパス部の側に配置される熱交換手段と、前記第二バイパス部の側に配置される送風手段とを備え、前記第二格納部は、コンベア及び噴射ノズルを有するプロダクト領域と、前記バイパス部との空気の循環を可能とする循環領域とを、隔壁によって構成し、
前記プロダクト領域は、前記コンベアと前記噴射ノズルとを備え、前記隔壁は、前記噴射ノズルを設置するためのノズル設置部と、第一バイパス部からの空気を循環領域に導入するための隔壁ガイド部を備え、前記ノズル設置部は、循環領域から当該噴射ノズル内へ送気するための開口を有し、前記隔壁ガイド部は、プロダクト領域側の噴射ノズル上に張り出し、且つ、プロダクト領域側へ第一バイパス部の下端側のうちプロダクト領域側となる部分を閉塞したことを特徴とする食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記発明の構成を前提として、前記噴射ノズルは、平行する複数のライン上に夫々噴射口を有する複合ノズルとしたことを特徴とする食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記何れかの発明の構成を前提として、第一格納部には、外気導入部を設け、前記第一格納部外且つ第二格納部外に、除湿装置及び該除湿装置に接続されたフィルター部を備え、該フィルター部と外気導入部を接続したことを特徴とする食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
また本発明は、上記何れかの発明の構成を前提として、第一格納部、第二格納部の夫々に蒸気噴霧手段を備えたことを特徴とする食品の急速冷却装置を、上記課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、熱交換手段及び送風手段を有する第一格納部と、コンベア、噴射ノズル及び隔壁を有する第二格納部と、前記第一格納部と第二格納部とを接続するバイパス部とを備え、前記バイパス部は、第一格納部側から第二格納部側へ送気する第一バイパス部と、第二格納部側から第一格納部側へ送気する第二バイパス部を備え、前記第一格納部は、前記第一バイパス部の側に配置される熱交換手段と、前記第二バイパス部の側に配置される送風手段とを備え、前記第二格納部は、コンベア及び噴射ノズルを有するプロダクト領域と、前記バイパス部との空気の循環を可能とする循環領域とを、隔壁によって構成し、
前記プロダクト領域は、前記コンベアと前記噴射ノズルとを備え、前記隔壁は、前記噴射ノズルを設置するためのノズル設置部と、第一バイパス部からの空気を循環領域に導入するための隔壁ガイド部を備え、前記ノズル設置部は、循環領域から当該噴射ノズル内へ送気するための開口を有し、前記隔壁ガイド部は、プロダクト領域側の噴射ノズル上に張り出し、且つ、プロダクト領域側へ第一バイパス部の下端側のうちプロダクト領域側となる部分を閉塞したことから、第一バイパス部及びコンベアの占有領域を夫々確保した上で、当該第一バイパス部がプロダクト領域の上部を占有し、当該プロダクト領域を大幅に低減することができる。
そして、当該使用時において汚れが発生しやすいプロダクト領域を、第二格納部内に制限された空間内で、且つ、上記所定の隔壁の構成によって大幅に低減したことで、使用後の洗浄作業を行う部分が大幅に低減され、当該清掃作業を容易に行うことができる。
また上記発明の構成を前提として、前記噴射ノズルは、平行する複数のライン上に夫々噴射口を有する複合ノズルとしたことによって、上記発明の作用効果を奏する上に、噴射ノズルの交換を複合ノズルごとに行うことから、単体の噴射ノズルの交換と比較して着脱するノズル自体の個数が減少するため、交換時の作業回数が減少し、負担を低減できる。
また本発明によれば、上記何れかの発明の構成を前提として、第一格納部には、外気導入部を設け、前記第一格納部外且つ第二格納部外に、除湿装置及び該除湿装置に接続されたフィルター部を備え、該フィルター部と外気導入部を接続したことから、上記何れかの発明の作用効果を奏する上に、除湿装置による空気中の水分の除去を行うとともに、得られた乾燥空気をフィルター部へ導入し、フィルター部内の結露を防止しつつ、良好なクリーン度を保持した空気を用いることによって、一定のクリーン度が求められる環境下で、且つ大幅に低減された上記プロダクト領域下によって冷却効率を高めることができ、氷点下で、食品の冷却処理を行うことができる。
また本発明によれば、上記何れかの発明の構成を前提として、前記第一格納部、第二格納部の夫々に蒸気噴霧手段を備えたことから、上記何れかの発明の作用効果を奏する上に、併せて殺菌効果を得ることができ、
本発明の実施例に係る急速冷却装置本体を示す左側面図である。 本発明の実施例に係る急速冷却装置本体を示す正面図である。 本発明の実施例に係る急速冷却装置を示す平面図である。 図1におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図2におけるC−C断面図である。 図2におけるD−D断面図である。 本実施例に係る急速冷却装置における隔壁を示す(a)平面図、(b)正面図である。 本実施例に係る急速冷却装置における(a)隔壁を示す斜視図、及び(b)隔壁とバイパス部、複合ノズルとの関係を示す説明図である。
本発明は、熱交換手段及び送風手段を有する第一格納部と、コンベア、噴射ノズル及び隔壁を有する第二格納部と、前記第一格納部と第二格納部とを接続するバイパス部とを備え、前記バイパス部は、第二格納部側から第一格納部側へ送気する第二バイパス部と、第一格納部側から第二格納部側へ送気する第一バイパス部を備え、第一格納部は、前記第二バイパス部の側に配置される送風手段と、前記第一バイパス部の側に配置される熱交換手段とを備え、第二格納部は、コンベア及び噴射ノズルを有するプロダクト領域と、前記バイパス部との空気の循環を可能とする循環領域とを、隔壁によって構成し、前記プロダクト領域は、前記コンベアと前記噴射ノズルとを備え、前記隔壁は、前記循環領域から当該噴射ノズル内へ送気するための開口と、該噴射ノズルを設置するためのノズル設置部と、当該噴射ノズルの上方を覆う被覆部とを備えた急速冷却装置とすることによって、当該被覆部によってノズルの上部側の空間が減少することで、コンベアの占有領域を確保しつつ、プロダクト領域を大幅に低減することができ、前記噴射ノズルは、平行する複数のライン上に夫々噴射口を有する複合ノズルとしたことで噴射ノズルの交換を複合ノズルごとに行うことから、交換時の作業負担を低減でき、第一格納部には、外気導入部を設け、前記第一格納部外且つ第二格納部外に、除湿装置及び該除湿装置に接続されたフィルター部を備え、該フィルター部と外気導入部を接続した構成とした急速冷却装置としたことから、除湿装置で空気中の水分を除去して得られた乾燥空気をフィルター部へ導入し、フィルター部の結露を起こさせることなく良好なクリーン度を保持した空気を用いることによって、一定のクリーン度が求められる環境下で且つ氷点下で、食品の冷却処理を行うことができる、優れた急速冷却装置を実現した。
以下に、本発明の実施例に係る急速冷却装置Rを示す。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、図面の説明上、急速冷却装置本体R1におけるコンベア22の搬入口側を示す図1を左側面とし、その反対側となる搬出口側を右側面とし、図2を正面図として説明する。
本発明の実施例に係る急速冷却装置Rは、図1から図3に示すように、上下に並設される格納部(第一格納部1、第二格納部2)とこれらを連結するバイパス部3を有する急速冷却装置本体R1と、外部に除湿装置4及びフィルター部を有する外気導入部R2とを備える急速冷却装置Rである。
前記第一格納部1は、前記本体R1の上段に配置される格納部である。当該第一格納部は、空気を循環させる循環通路及び送風機10と、空気を冷却させるための熱交換器11と送風機10とを有する。
また、図1、図3に示すように、第一格納部1の背面における左端側及び右端側には、夫々外気取入口12を備えている。また、第一格納部1の正面側には作業用窓19及び当該作業用窓19を開閉する作業用扉18を備えている。
前記第二格納部2は、前記本体R1の下段に配置される格納部である。当該第二格納部2は、長手方向に連続するコンベア22、該コンベア22の上面側において前記長手方向に連続して配置される噴射ノズル21、及び、当該長手方向に連続して当該第二格納部2を二つの空間(即ちプロダクト領域Pと循環領域T)に区分する隔壁20を有する。
本実施例における前記バイパス部3は、前記第一格納部1と第二格納部2を連結する3本のバイパス部3としてある。第一格納部1の下面、第二格納部2のうち前記循環領域T側となる上面の夫々に、当該3本のバイパス部3との連結部となる開口が形成されている。
前記3本のバイパス部3のうち、図1に示す中央の1本のバイパス部3は、第一バイパス部31であり、第一格納部1側から第二格納部2側へ送気する通路となるものである。
また、左右両側の2本のバイパス部3は、第二バイパス部30、32であり、第二格納部2側から第一格納部1側へ送気するための通路となるものである。
前記第二格納部2のプロダクト領域Pには、図1、図4に示すように左側面に搬入口23を備えている。また図4に示すように右側面には搬出口24を備えている。当該第二格納部2の底面には脚部27が設けられている。また、図1、図2に示すように、第二格納部2の正面側及び背面側には、作業用窓及び当該作業用窓を開閉する作業用扉28を設けてある。
前記隔壁20は、主としては、図8及び図9、更に、図5から図7に示すように、前記コンベア22に並行して設置している。前記隔壁20は、前記噴射ノズル21を設置するためのノズル設置部20aと、第一バイパス部からの空気を循環領域に導入するための隔壁ガイド部(本実施例においては、第一隔壁ガイド部20b、第二隔壁ガイド部20c)を備える。
前記ノズル設置部20aは、循環領域から当該噴射ノズル21内へ送気するための開口200を有する。
前記第一隔壁ガイド部20bは、プロダクト領域P側に水平に張り出した構成である。
当該第一隔壁ガイド部20bは、第一バイパス31の下端側のうちプロダクト領域P側となる部分を閉塞する。
また前記第二隔壁ガイド部20cは、循環領域T側に水平に張り出した構成である。
当該第二隔壁ガイド20cは、第二バイパス部30、32の各下端側のうち循環領域T側となる部分を閉塞する。
噴射ノズル21は、前記ノズル設置壁部20aのプロダクト領域P側に、前記開口位置に当該噴射ノズル21の基端を合わせて取着している。噴射ノズル21は、複数の噴射ノズル21を一体化した複合ノズルとしてある。当該複合ノズルは、5本の噴射ノズル21を平行に一体として配列した構成を有する。基端側のノズル導入口211から先端側へ向けて連続したノズル内空間を形成してあり、下方に5本の噴射ノズル21が配置される。各噴射ノズル21には噴射孔210が複数形成してある。
前記外気導入部R2は、図3に示すように、急速冷却装置本体R1の前記第一格納部1に対して外気を供給するものであり、供給される外気中の塵埃の除去及び除湿を併せて行うものである。
実施例に係る外気導入部R2は、外気の供給を行うための供給管を、塵埃の除去を行うためのフィルター51、外気の流量を調節するためのダンパー52、前記フィルター51によって塵埃を大幅に低減された外気を乾燥させるための除湿装置4を介して、第一格納部1に接続した構成である。また配管の一部には、外気の供給、排気を行うためのファン53、外気の水分を加熱により減少させるためのヒーター54を夫々設けている。
本実施例に係る除湿装置4は、公知のデシカント除湿装置4を用いている。デシカント除湿装置4は、筐体内に、図示されない除湿剤(例えば、シリカゲル、塩化リチウム、ゼオライト等)を有する除湿ローターと、送風ファン、フィルター、吸気部、及び排気部を有する。前記除湿ローターに未処理の空気を接触させ、当該空気中の水分を前記除湿剤に吸着させ、乾燥空気を得るものである。当該除湿装置4の前記吸気部は、HEPAフィルター50(High-efficiency particulate air filter)を有する各フィルター部5A、5Bに接続される。
フィルター部5A、5BはHEPAフィルター50と、該HEPAフィルター50への導入部55、導出部56を備えている。導出部56は、本実施例に係る急速冷却装置Rの本体R1における第一格納部1の背面に形成した前記外気取入口12に接続される。
また、本実施例に係る急速冷却装置においては、第一格納部及び第二格納部の夫々の内部に、蒸気噴霧部70を備えている。蒸気噴霧部70は殺菌用の蒸気を当該第一格納部及び第二格納部内に噴霧することにより、これら格納部内の殺菌を行うものである。
蒸気噴霧部70は、蒸気供給部72から蒸気供給管71を通して殺菌力を有する蒸気を噴出する構成である。
以上の構成とした本実施例に係る急速冷却装置Rの動作について、以下に説明する。
冷却機内の空気は基本的に外気を取り入れてその一部を循環させながら、順次入れ替える。取り入れられる外気は、外部から除湿装置4に取り込むことにより、当該除湿装置4内の吸着剤によって直接的に空気中の水分を吸着させ、乾燥空気を得る(図3参照。)。
除湿装置4で処理を行った乾燥空気をフィルター部5A、5B内のHEPAフィルター50に通して濾過することで、乾燥空気中の微細な塵埃を除去し、クリーン度の優れた乾燥空気(以下、処理済乾燥空気という。)とする。
処理済乾燥空気はフィルター部5A、5B内のHEPAフィルター50を通したのち、当該フィルター部5A、5Bと夫々連結した外気取入口12から当該第一格納部1の循環通路内へ導入される。導入された処理済乾燥空気は、第一格納部1内の各送風機10によって熱交換器11へ送られる。
当該処理済乾燥空気は、熱交換器11を通過することで、概ね設定温度まで冷却される。
冷却された処理済乾燥空気は、送風機10によって第一バイパス部31を通過して第二格納部2に移動する。当該処理済乾燥空気は、第二格納部2の隔壁20によって、循環領域Tを移動する。
隔壁20には前記したように噴射ノズル21(複合ノズル)の内部へつながる開口200が形成されている。このため隔壁20に沿って循環領域Tを移動する冷却された処理済乾燥空気は、図6に示すように、当該開口から噴射ノズル21内へ流入する。噴射ノズル21の噴射孔210からコンベア22上を移送される冷却対象物6に対して、上記冷却された処理済乾燥空気が強く吹き付けられ、当該冷却対象物6を冷却する。噴射ノズル21から噴射された時点で、冷却された処理済乾燥空気は、プロダクト領域Pに送出されたものとなる。
この際に、特に隔壁20の第一隔壁ガイド部20bによって、非常に制限されたプロダクト領域P内で冷風が噴射されることで、効率の良い冷却を行うことができる。
本実施例の場合、概ね0℃〜−30℃の範囲の温度下で、冷却を行うことができる。
プロダクト領域Pで噴射ノズル21から噴射された冷風は、そのままプロダクト領域を進み、図4及び図5に示すように、第二バイパス部30、32を通じて第一格納部1へ移動する。本実施例においては、搬入口23及び搬出口24はプロダクト領域Pと連続している。
このため、プロダクト領域Pにおいて、冷却に使用した空気の一部は、搬入口23及び搬出口24から外部へ押し出され、流出する。この流出によって失われた量と概ね等しい量の空気が、前記除湿装置4の吸気側から吸入される。当該空気は上記に説明した空気と同様の処理がなされる。即ち、除湿及びHEPAフィルター50による高精度の濾過がなされた処理済乾燥空気が新たに導入される。
尚、本実施例において図示を省略するが、必要に応じて搬入用扉、搬出用扉を設けることができる。このように搬入用扉、搬出用扉を設けた場合には、未処理の冷却対象物6を第二格納部2へ搬入するタイミングに合わせて、搬入口用扉は一時的に開放する。また、処理後の冷却対象物6を第二格納部2から排出するタイミングに合わせて、搬出用扉は一時的に開放する。これらの扉の一時的な開放によっても、プロダクト領域Pにおいて、一時的に冷却に使用した空気が、搬入口23及び搬出口24から外部へ押し出され、流出する。そして、この流出によって失われた量と概ね等しい量の除湿及びHEPAフィルター50による高精度の濾過がなされた処理済乾燥空気が、前記除湿装置4の吸気側から新たに吸入される。
この場合には、例えば搬入口用扉及び搬出口用扉が閉状態にあるとき、送風機10による循環に従って、本実施例では二箇所に設けた第二バイパス部30から第一格納部1へ使用済みの空気が循環される。尚、これらの扉を設けずに、搬入口、搬出口を常時開放状態とした場合であっても、送風機10による循環に伴って、使用済みの空気を循環させることができる。
外部から新たに導入された処理済乾燥空気と使用済みの循環された空気はいずれもクリーン度は保持されており、再度、第一格納部1の熱交換器11で処理されることにより、冷却された処理済乾燥空気として冷却に使用できるものとなる。
上記本発明の実施例に開示したサイクルが実現されることによって、HEPAフィルター50自体は乾燥空気の通過により結露を生じることがないから、空気の循環を妨げることもなく、熱交換器11による氷点下の温度域での冷却と、良好なクリーン度の保持が実現できる。
また、上記したようにプロダクト領域Pでの冷却対象物6の搬入及び搬出に伴う開放に伴い、空気が外部へ排出されるものの、新たな処理済乾燥空気が適宜冷却されて導入されるため、効率の高い冷却を行うことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、第二格納部2における隔壁20の第一隔壁ガイド部20bは、水平面としているが、傾斜角度を設けた構成とすることもできる。傾斜角度を設けた構成とすることにより、循環する空気の移動に対する抵抗を減少させることができる点で優れたものとすることができる。
また本実施例ではバイパス部3を3本としたが、当該構成に限定されない。少なくとも、第一格納部1から第二格納部2へ空気の導入、第二格納部2から第一格納部1への空気の導入を夫々確保する各1本のバイパス部3を有していれば本数は制限しない趣旨である。
一方で、第一格納部1と第二格納部2とを1本の第一バイパス部31、2本の第二バイパス部30、32で連結した構成としたことで、従来の庫内と比較して内部空間自体が減少するとともに循環のための流路が形成されるため、図4に示すように左右計2系統の円滑で効率的な循環が行え、省力化の効果が得られる。
また、噴射ノズル21における噴射孔の数を減少させることで、噴射孔への圧力を高め、省力化の効果が得ることができる。また、噴射ノズル21における噴射孔の数を増加させることで、冷却対象物に対してより広範囲に直接噴射させることができ、冷却効率を高めて省力化の効果を得ることができる。
R 急速冷却装置
R1 急速冷却装置本体
R2 外気導入部
P プロダクト領域
T 循環領域
1 第一格納部
10 送風機
11 熱交換器
12 外気取入口
18 作業用扉
19 作業用窓
2 第二格納部
20 隔壁
20a ノズル設置壁部
20b 第一隔壁ガイド部
20c 第二隔壁ガイド部
200 開口
21 噴射ノズル(複合ノズル)
210 噴射孔
211 ノズル導入口
22 コンベア
23 搬入口
24 搬出口
27 脚部
28 作業用扉
29 作業用窓
3 バイパス部
30 第二バイパス部
31 第一バイパス部
32 第二バイパス部
4 除湿装置
5A フィルター部
5B フィルター部
50 HEPAフィルター
51 フィルター
52 ダンパー
53 ファン
54 ヒーター
55 導入部
56 導出部
6 冷却対象物
70 蒸気噴霧部
71 蒸気供給管
72 蒸気供給部

Claims (4)

  1. 熱交換手段及び送風手段を有する第一格納部と、
    コンベア、噴射ノズル及び隔壁を有する第二格納部と、
    前記第一格納部と第二格納部とを接続するバイパス部とを備え、
    前記バイパス部は、第一格納部側から第二格納部側へ送気する第一バイパス部と、第二格納部側から第一格納部側へ送気する第二バイパス部を備え、
    前記第一格納部は、前記第一バイパス部の側に配置される熱交換手段と、前記第二バイパス部の側に配置される送風手段とを備え、
    前記第二格納部は、コンベア及び噴射ノズルを有するプロダクト領域と、前記バイパス部との空気の循環を可能とする循環領域とを、隔壁によって構成し、
    前記プロダクト領域は、前記コンベアと前記噴射ノズルとを備え、
    前記隔壁は、前記噴射ノズルを設置するためのノズル設置部と、第一バイパス部からの空気を循環領域に導入するための隔壁ガイド部を備え、
    前記ノズル設置部は、循環領域から当該噴射ノズル内へ送気するための開口を有し、
    前記隔壁ガイド部は、プロダクト領域側の噴射ノズル上に張り出し、且つ、プロダクト領域側へ第一バイパス部の下端側のうちプロダクト領域側となる部分を閉塞したことを特徴とする食品の急速冷却装置。
  2. 前記噴射ノズルは、平行する複数のライン上に夫々噴射口を有する複合ノズルとしたことを特徴とする請求項1記載の食品の急速冷却装置。
  3. 第一格納部には、外気導入部を設け、前記第一格納部外且つ第二格納部外に、除湿装置及び該除湿装置に接続されたフィルター部を備え、該フィルター部と外気導入部を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の食品の急速冷却装置。
  4. 前記第一格納部、第二格納部の夫々に蒸気噴霧手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の食品の急速冷却装置。
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