JP5877744B2 - 冷凍装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気冷媒式冷凍装置に代表される、気相で循環するガスの顕熱によって冷却を行うガス循環式冷凍装置を用い、超低温の冷媒ガスで急速凍結を可能にした冷凍装置に関する。
空気又は窒素ガスを冷媒ガスとして用いたガス循環式冷凍装置が知られている。ガス循環式冷凍装置は、冷媒ガスを圧縮機で断熱圧縮して高温高圧とし、これを冷却流体を用いた冷却器で冷却した後、膨張機で断熱膨張させて低温低圧とし、この低温低圧の冷媒ガスの顕熱で冷却を行うものである。フロンやアンモニア等の冷媒を高圧に圧縮する蒸気圧縮式冷凍装置と比べて、ガス循環式冷凍装置は、冷媒ガスを高圧にする必要がなく、安全で環境を害しない利点があると共に、−50℃以下の超低温冷媒を作ることができる。
ガス循環式冷凍装置には、冷媒ガス循環系の一部に、冷凍庫のような大気開放端を備えた開放型と、冷媒ガス循環系が大気に対して閉鎖されている閉鎖型とがある。開放型は、膨張機出口側の低温冷媒ガスを冷却室内に放出し、この低温冷媒ガスで冷却室内の被冷却物を冷却する方式のものである。開放型の一構成例が特許文献1に開示されている。開放型では、冷却室内に放出された冷媒ガスは、圧縮機の吸入路に戻されるが、冷媒ガスを冷却室から圧縮機に戻す途中の冷媒ガス経路に発生する氷雪を除去することが課題となっている。
一方、閉鎖型は、冷媒ガス循環系が大気に対して閉鎖され、膨張機出口側の低温冷媒ガスとブラインとを熱交換させ、冷却したブラインで冷却室内の被冷却物を冷却する方式のものである。閉鎖型の一構成例が特許文献2に開示されている。閉鎖型は、開放型の前述の課題は発生しない。しかし、冷却室内に設けられた熱交換器に霜が付着し、伝熱効率を低下させるという問題がある。
特許文献3には、冷凍プラントの冷却コイルに付着した霜を除去するためのデフロスト手段が開示されている。このデフロスト手段は、外部から圧縮空気を導入し、冷凍プラントの作動中に、圧縮気流を冷却コイルに吹き付けることで、除霜するようにしている。
また、冷却室内に貫通配置されたコンベアで搬送中の被冷却物を連続的に冷却することで、高効率な冷却運転を可能にする連続搬送式フリーザが知られている。この装置は、冷凍装置で冷却された冷媒で冷却室内の空気を冷却する冷却装置(エアクーラー)を備え、コンベアの搬送面に向けて冷却空気を噴射し、コンベアで搬送中の被冷却物を連続的に冷却する方式のものである。この連続搬送式フリーザの一構成例が特許文献4に開示されている。
特開2004−317081号公報 特開平10−47829号公報 特開昭55−3590号公報 特開2010−243130号公報
前述のように、開放型ガス循環式冷凍装置は、冷媒ガスを冷却室から圧縮機に戻す途中の冷媒ガス経路に発生する氷雪を除去する必要がある。また、閉鎖型ガス循環式冷凍装置は、冷却室内に配置した冷却装置に付着した霜によって伝熱効率が低下するという問題がる。そのため、定期的にデフロストする必要がある。特許文献3に開示されたデフロスト手段は、外部から導入する圧縮空気によって冷却空間が暖められ、熱効率が低下するという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、安全で環境を害しない利点がある閉鎖型ガス循環式冷凍装置を用いて超低温冷媒を作り、超低温冷媒によって被冷却物の急速凍結を可能にすると共に、冷却装置の除霜を稼働中に熱効率を低下させることなく実施可能にすることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の冷凍装置は、閉鎖型ガス循環式冷凍装置と、冷凍庫と、ブライン供給装置と、デフロスト装置とを備えている。前記閉鎖型ガス循環式冷凍装置は、駆動装置の単一出力軸に連結された第1の圧縮機及び膨張機と、第1の圧縮機から吐出した空気又は窒素ガスからなる冷媒ガスを冷却する冷却器と、該膨張機から吐出し冷却された冷媒ガスとCO2ブラインとを熱交換させるブライン冷却器とを有している。この閉鎖型ガス循環式冷凍装置では、第1の圧縮機で冷媒ガスを断熱圧縮して冷媒ガスを高温高圧とし、次に、高温高圧とした冷媒ガスを膨張機で膨張して超低温及び低圧とする。この超低温及び低圧とした冷媒ガスでCO2ブラインを冷却する。
また、前記冷凍庫は、冷却室と、該冷却室内の空気とCO2ブラインとを熱交換させ、冷却室内空気を冷却する熱交換器とを有している。また、前記ブライン供給装置は、前記ブライン冷却器で冷却された超低温のCO2ブライン液を貯留する受液器と、受液器に貯留されたCO2ブライン液を冷凍庫の熱交換器に循環させるCO2循環路とを有している。これによって、閉鎖型ガス循環式冷凍装置によって冷却した超低温のCO2ブライン液を冷却室の熱交換器に供給し、冷却室内空気を、例えば−45℃以下の超低温とすることができる。そのため、冷却室内の被冷却物を急速凍結できる。
また、前記デフロスト装置は、前記膨張機の吐出路から分岐した分岐路と、分岐路に接続され熱交換器の伝熱面に冷媒ガスを噴き付ける噴付装置と、分岐路に設けられた第2の圧縮機とを有している。デフロスト運転時に、膨張機から吐出された超低温冷媒ガスの一部を分岐路を介し第2の圧縮機で噴付装置に供給する。この超低温冷媒ガスを噴付装置から熱交換器に噴き付け、熱交換器の伝熱面に付着した霜を吹き飛ばすようにする。
このように、安全で環境を害しない閉鎖型ガス循環式冷凍装置を用い、−50℃以下の超低温冷媒を作り、超低温冷媒による急速冷凍を可能にする。そのため、冷却室内を、例えば、−45℃という、蒸気圧縮式冷凍装置では経済性が得られにくい温度に維持できる。また、ブラインとして使用するCO2は、三重点が−56.6℃であり、−50℃以下の超低温下で固体化してもスラッシュ状になり、固液二相状態で流動性を保持できる。そのため、−50℃以下の超低温で冷媒としての機能を維持できる。
また、冷凍装置の運転中に、熱交換器の除霜を行うことができると共に、除霜のために超低温の冷媒ガスを用いるので、冷却室の温度上昇を招かず、熱効率を低下させない。また、閉鎖型ガス循環式冷凍装置の第1の圧縮機と膨張機とが単一の出力軸で連結されているため、冷媒ガスの膨張エネルギを圧縮機動力として回収でき、閉鎖型ガス循環式冷凍装置のCOPを向上できる。また、CO2ブライン液を熱交換器に供給し、CO2ブライン液の潜熱を利用して冷却室を冷却するので、少量のCO2ブライン液で足りる。そのため、CO2循環路は小口径管で足り低コスト化できる。
本発明装置において、冷凍庫が、冷却室の内部に設けられたコンベアと、該コンベアの上方空間に設けられ、該コンベアの搬送面に冷却室内の冷気を噴射する多数のノズルとを備え、被冷却物をコンベアで搬送しながら連続的に凍結する連続搬送式フリーザで構成されているとよい。連続搬送式フリーザでは、ノズルから噴射される空気流によって、熱交換器とコンベア間に空気の循環流が形成される。そのため、熱交換器の伝熱面に霜が付きやすいが、前記デフロスト装置によって除霜するので、冷却効率は低下しない。また、除霜のために運転を中断する必要がないので、連続搬送式フリーザの本来の長所である高効率な連続凍結処理を長時間に亘って維持できる。
本発明装置において、第1の圧縮機の吸入路に接続された外気導入路と、該外気導入路に外気を供給する送風装置と、外気導入路に導入された外気を除湿する除湿装置とを備えるようにするとよい。これによって、外気を除湿して第1の圧縮機の吸入路に供給でき、熱交換器のデフロスト運転で消費した冷媒ガスを補給することができる。
本発明装置において、第1の圧縮機の吸入路と冷却室とに接続された戻し路と、戻し路に設けられた送風装置とを備えるようにするとよい。これによって、冷却室内の低湿度の空気の一部を戻し路に導入し、そのまま第1の圧縮機の吸入路に供給できる。このように、冷却室内の低温で低湿度のガスを導入するため、除湿装置が不要になるか、あるいは除湿量を大幅に低減できるので、除湿装置を低コストできる。
前記本発明の冷凍装置を用いた本発明の運転方法は、第1の圧縮機の冷媒ガス吐出圧力を0.2MPa(ゲージ圧力)以下にし、かつ前記膨張機の冷媒ガス吐出温度を−50℃以下にするものである。このように、冷媒ガス圧を高圧ガス保安法適用外圧力である0.2MPa(ゲージ圧力)以下とすることで、閉鎖型ガス循環式冷凍装置が耐圧性を必要としなくなり、その構成を低コスト化できる。また、膨張機の冷媒ガス吐出温度を−50℃以下にすることで、蒸気圧縮式冷凍装置よりCOPを向上でき、高い熱効率運転が可能になる。
本発明の冷凍装置によれば、安全で環境を害しない冷媒ガスを用いた閉鎖型ガス循環式冷凍装置を用い、低コストかつ高効率で冷却室内に−50℃以下の超低温の冷却空間を形成できる。また、膨張機出口の超低温の冷媒ガスを用いて冷却装置のデフロストを行うことで、冷却室内の温度上昇を伴うことなく、熱交換器の除霜が可能になる。
また、本発明の運転方法によれば、閉鎖型ガス循環式冷凍装置の構成を低コスト化できると共に、蒸気圧縮式冷凍装置より高い熱効率で、−50℃以下の超低温冷媒を製造できる。
本発明方法及び装置の第1実施形態に係る冷凍装置の全体構成図である。 第1実施形態に係る連続搬送式フリーザの横断面図である。 本発明の冷凍装置と蒸気圧縮式冷凍装置とのCOPを比較した線図である。 本発明方法及び装置の第2実施形態に係る冷凍装置の全体構成図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明方法及び装置の第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1において、本実施形態の冷凍装置1Aは、超低温のCO2ブラインを作る閉鎖型空気循環式冷凍装置3と、連続搬送式フリーザ5と、閉鎖型空気循環式冷凍装置3で作られた超低温のCO2ブラインを、連続搬送式フリーザ5に供給するブライン供給装置7と、デフロスト装置9とから構成されている。以下、まず閉鎖型空気循環式冷凍装置3の構成を説明する。
冷媒空気が循環する冷媒空気路10は、10a〜fの区間から構成されている。冷媒空気路10に、圧縮膨張ユニット12と、水冷式熱交換器14と、熱回収熱交換器16と、ブラインクーラー18とが設けられている。圧縮膨張ユニット12は、圧縮機20と、モーター22と、膨張機24とから構成され、圧縮機20及び膨張機24は、モーター22の回転軸22aに結合され、同軸に回転する。
圧縮機20の吐出口に接続された冷媒空気路10bは、水冷式熱交換器14の高温側流路の入口に接続されている。該高温側流路の出口は冷媒空気路10cに接続され、冷媒空気路10cの他端は、熱回収熱交換器16の高温側流路の入口に接続されている。該高温側流路の出口は冷媒空気路10dに接続され、冷媒空気路10dの他端は膨張機24の入口に接続されている。
膨張機24の出口は冷媒空気路10eに接続され、冷媒空気路10eの他端はブラインクーラー18の入口に接続されている。ブラインクーラー18の出口は冷媒空気路10fに接続され、冷媒空気路10fの他端は熱回収熱交換器16の低温側流路の入口に接続されている。該低温側流路の出口は冷媒空気路10aに接続され、冷媒空気路10aの他端は圧縮機20の吸入口に接続されている。
冷媒空気路10aには、外気導入路26が接続されている。外気導入路26には、入口から順に、外気a中のゴミ等の混入物を除去するフィルタ28と、外気aを吸入する圧縮機30と、外気aを除湿する除湿装置32と、外気導入路26を開閉する開閉弁34とが設けられている。これらの装置によって、必要に応じ、常温の外気aが外気導入路26に取り入れられ、除湿されて、露点が−70℃のクリーンドライ空気として冷媒空気路10aに供給される。
水冷式熱交換器14の低温側流路の入口及び出口は、冷却水循環路36が接続されている。冷却水循環路36には、冷却水を矢印方向へ循環する冷却水ポンプ38と、水冷式熱交換器14で昇温した冷却水を冷却する冷却塔40と、開閉弁42とが設けられている。また、CO2受液器44に接続されたブライン循環路46が、ブラインクーラー18の内部に導設されている。
かかる構成において、冷媒空気は圧縮機20で断熱圧縮され、吐出圧力が0.2MPa以下の高温高圧となって吐出される。吐出された冷媒空気は、水冷式熱交換器14において、冷却水循環路34を循環する冷却水で一次冷却される。一次冷却された冷媒空気は、熱回収熱交換器16でブラインクーラー18から戻った低温の冷媒空気によって二次冷却される。二次冷却された冷媒空気は、膨張機24で断熱膨張され、吐出側冷媒空気路10eに超低温(−60℃〜−70℃)でかつ大気圧以下の低圧の冷媒空気となって吐出される。
熱回収熱交換器16の低温側流路から出た冷媒空気は、圧縮機20の吸入口に吸入される。冷媒空気路10eに吐出された超低温で低圧の冷媒空気は、ブラインクーラー18において、ブライン循環路46を循環するCO2ブラインを−50℃以下に冷却し液化させる。液化したCO2ブラインはCO2受液器44に貯留される。
次に、連続搬送式フリーザ5の構成を図1及び図2により説明する。横長のハウジング50が設けられ、ハウジング50の隔壁は断熱壁で構成されている。ハウジング50は、細長い凍結室52と、凍結室52の長手方向両端に配置された緩衝室54及び56とに区画されている。これら各室の隔壁には、後述するコンベアベルト68が出入りする開口54a、52a、52b及び56aが設けられ、これら開口以外で、ハウジング50は密閉構造になっている。
一対の支持フレーム58,58が前記開口を通してハウジング50の長手方向に配置され、支持フレーム58,58は支柱60によって支持されている。支持フレーム58,58間の間隔はコンベアベルト68の幅以上に設定されている。支持フレーム58,58間には、従動ローラ62、駆動ローラ64及び調節ローラ66が架設され、これらローラに無端状のコンベアベルト68が巻回されている。コンベアベルト68は、開口54aからハウジング50の内部に進入し、緩衝室54、凍結室52及び緩衝室56を縦断し、緩衝室56の開口56aの外側へ突出するように配置されている。
駆動ローラ64が駆動装置70によって駆動され、コンベアベルト68は駆動ローラ64によって矢印方向に走行し、調節ローラ66によってそのたるみ度が調節される。コンベアベルト68は、ベルト壁にメッシュ状の冷気通過孔が設けられ、コンベアベルト68の材質は熱伝達率が良い材料で構成されている。凍結室52には、保守点検用扉72が設けられている。
図2に示すように、支持フレーム58,58の上端にフード74が設けられ、コンベアベルト68の上方空間はフード74で覆われている。フード74の長手方向4か所に円形の通風筒76が設けられ、通風筒76の内部に、軸流ファン78が設けられている。凍結室52の上部空間には、凍結室52の横断方向及び長手方向に夫々2台ずつ合計4台のエアクーラー80が設けられている。各エアクーラー80には、ハウジング50の中心側に、エアクーラー80側にノズル口を向けて、複数のデフロスト用圧縮空気噴射ノズル82が設けられている。フード74の下方でコンベアベルト68の往路68aの上方には、上部噴射部84が設けられ、往路68aと復路68bの間で往路68aの直下に位置して、下部噴射部88が設けられている。
上部噴射部84は、その両端が支持フレーム58,58に支持され、横断方向に向けられたダクト86がコンベアベルト68の搬送方向へ多数並設されている。ダクト86は、支持フレーム58,58の外側に形成された空間s1に開口する開口86aを有すると共に、各ダクト86間には空気が流通可能な間隔iが設けられている。また、ダクト86の下端は、ダクト内の冷気を往路68aの搬送面に向けて噴射するノズル口86bが形成されている。下部噴射部88は、多数の打抜き孔が形成された平坦な噴射板で構成されている。上部噴射部84及び下部噴射部88は、凍結室52の長手方向に凍結室52のほぼ全長に亘って設けられている。凍結室52内には、凍結室内の温度を検出する温度センサー90が設けられている。
かかる構成の連続搬送式フリーザ5において、凍結室52内の空気は、軸流ファン78によって上部中央域で上昇流が形成される。この上昇流はエアクーラ80に入って冷却される。その後、冷却空気は外側空間s1に流れ、外側空間s1で下降流を形成する。この下降流の一部は、開口86aからダクト86に入り、下部ノズル口86bから食品fに向けて噴射し、食品fを冷却する。下降流の残りは、下部噴射部88の下方に流入し、下部噴射部86に設けられた打抜き孔から往路68aの下面に向かって噴き出す。コンベアベルト52は冷気が通過可能なように多数の細孔が設けられているので、下部噴射部86から噴き出す冷気によっても冷却される。食品fを冷却した後の空気は、軸流ファン78によって吸引され、ダクト86間の間隔iを通って上昇する。
次に、ブライン供給装置7の構成を説明する。CO2受液器44と連続搬送式フリーザ5のエアクーラ80との間に、CO2循環路92が接続されている。往路92aにはCO2液ポンプ94が介設され、CO2受液器44からCO2ブライン液をエアクーラ80に供給する。往路92aは4本の分岐路94aに分かれ、各分岐路は夫々4個のエアクーラ80に接続されている。エアクーラ80に送られた液状のCO2ブラインは、エアクーラ80で凍結室52内の空気を冷却し、一部が気化する。一部が気化した気液混合流は、4本の分岐路94b及び復路92bを介してCO2受液器44に戻る。
次に、デフロスト装置9の構成を説明する。閉鎖型空気循環式冷凍装置3の冷媒空気路10eには、圧縮空気供給路96が接続されている。圧縮空気供給路96には電磁弁98及び圧縮機100が設けられている。また、圧縮空気供給路96の下流端にエアヘッダー102が設けられている。図2に示すように、エアヘッダー102には、4台のエアクーラ80に配置された複数の圧縮空気噴射ノズル82に接続される4本の圧縮空気供給路104(図2では2本のみを図示し、他を省略している。)が接続されている。各圧縮空気供給路104には、開閉弁106及び電磁弁108が介設されている。また、デフロスト運転時に、電磁弁98及び108の開閉を制御する制御装置110が設けられている。制御装置110は、温度センサー90の検出値に基づいて、電磁弁98及び4個の電磁弁108の開閉を制御する。
かかる構成の冷凍装置1Aにおいて、凍結室52内の空気は、エアクーラー80で−50℃以下のCO2ブライン液によって−45℃に冷却される。冷却された空気は、外側空間s1で下降し、内側空間s2で上昇する循環流を形成し、往路68aに載置された食品fを連続的に凍結する。凍結された食品fは、緩衝室56を通って外部に搬出される。冷却運転中、エアクーラー80の伝熱面に付着する霜の量が多くなると、不可避的にエアクーラ78の冷却能力は低下する。その結果、凍結室52内の温度は上昇する。
そのため、制御装置110では、予め設定された閾値温度と温度センサー90で検出された検出温度とを比較し、検出温度>閾値温度となったとき、電磁弁98及び108を開放し、圧縮空気噴射ノズル82から冷媒空気を噴射して、エアクーラ80のデフロスト運転を行うようにする。デフロスト運転の結果、消費した冷媒空気を補うため、必要に応じ、常温の外気aを外気導入路26に取り入れ、除湿装置32で除湿し、露点が−70℃のクリーンドライ空気として冷媒空気路10aに供給する。
本実施形態によれば、冷媒空気を用い、安全で環境を害しない閉鎖型空気循環式冷凍装置3を用いることで、連続搬送式フリーザ5に、蒸気圧縮式冷凍装置では経済性が得られにくい−45℃という超低温の冷凍空間を形成でき、これによって、急速凍結を可能にする。また、ブラインとしてCO2ブラインを使用しているので、−50℃以下の超低温下で流動性を維持でき、冷媒機能を維持できる。また、連続搬送式フリーザ5のエアクーラー80のデフロストを冷凍装置1Aの稼働中に実施できると共に、吐出路10eから分岐した超低温の冷媒空気を用いるので、凍結室52内の温度上昇がなく、熱効率を低下させるおそれがない。
また、閉鎖型空気循環式冷凍装置3では、冷媒空気の膨張エネルギを膨張機24で回収し、圧縮機20の動力に利用できるため、COPを向上できる。また、閉鎖型ガス循環式冷凍装置3では、水冷式熱交換器14で昇温した冷却水を温熱源として利用できる。また、ブライン供給装置7では、CO2ブライン液をエアクーラ80に送り、CO2ブライン液の潜熱を利用して凍結室52内を冷却するので、少量のCO2ブライン液で足りる。そのため、CO2循環路92及び分岐路94a、94bを小口径にでき、低コスト化できる。
また、連続搬送式フリーザ5を用いることで、高効率な連続凍結処理が可能となる。連続搬送式フリーザ5は、凍結室52内で軸流ファン78によって循環流が形成される。そのため、エアクーラ80の伝熱面に霜がつき易いが、冷媒ガスの稼働中にデフロスト装置9によって除霜するので、冷却効率は低下せず、かつ長時間の連続運転が可能になる。また、外気導入路26から外気aを導入し、これを除湿装置32で除湿した後、圧縮機20の吸入路10aに供給することで、エアクーラー80のデフロスト運転で消費した冷媒空気を補給ができる。
また、閉鎖型空気循環式冷凍装置3では、圧縮機20の冷媒空気吐出圧力を0.2MPa(ゲージ圧力)以下にし、かつ膨張機24の冷媒空気吐出温度を−50℃以下に冷却する運転を行っている。このように、冷媒空気圧を高圧ガス保安法適用外圧力である0.2MPa(ゲージ圧力)以下とすることで、閉鎖型空気循環式冷凍装置3が耐圧性を必要としなくなり、その構成を低コスト化できる。また、膨張機24の冷媒空気吐出温度を−50℃以下にすることで、蒸気圧縮式冷凍装置よりCOPを向上でき、高い熱効率の運転が可能になる。
図3は、空気循環式冷凍装置と蒸気圧縮式冷凍装置とのCOPを比較したグラフである。図中、曲線Aが空気循環式冷凍装置であり、曲線Bが蒸気圧縮式冷凍装置である。図3に示すように、−50℃以下では空気循環式冷凍装置のCOPが蒸気圧縮式冷凍装置より高くなる。また、空気循環式冷凍装置のCOPは、−50℃〜−100℃の間で徐々に低下していく程度で大きな変動はない。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図4により説明する。本実施形態の冷凍装置1Bでは、凍結室52の内部と圧縮機20の吐出路10aとを接続する戻し路112を設け、この戻し路112に、フィルタ28、圧縮機30、除湿装置32及び開閉弁34を設けている。その他の構成は第1実施形態と同一である。
本実施形態では、連続搬送式フリーザ5のデフロスト運転で消費した冷媒空気の不足分を凍結室52内の空気で補充するようにしている。即ち、凍結室52内の空気を圧縮機30で戻し路112に導入し、フィルタ28でゴミ等の混入物を除去する。次に、該空気を除湿装置32で除湿した後、冷媒空気路10aに導入する。このように、連続搬送式フリーザ5のデフロスト運転で消費した冷媒空気の不足分を、凍結室52内の低温で低湿度のガスを導入することで補充できるため、除湿装置32の除湿能力を大幅に低減でき、低コスト化できる。
なお、前記第1実施形態及び第2実施形態は、本発明を直線状に配置されたコンベアベルトを備えた連続搬送式フリーザに適用したものであるが、これに限らず、本発明は螺旋形状のコンベアベルトを備えた連続搬送式フリーザにも適用できる。さらに、単に被冷却物を冷凍保管する通常の冷凍庫にも適用できる。
本発明によれば、安全で環境を害せず、かつ低コストで超低温の冷却空間を形成可能な冷凍装置を実現できる。
1A、1B 冷凍装置
3 閉鎖型空気循環式冷凍装置
5 連続搬送式フリーザ
7 ブライン供給装置
9 デフロスト装置
10、10a〜f 冷媒空気路
12 圧縮膨張ユニット
14 水冷式熱交換器
16 熱回収熱交換器
18 ブラインクーラー
20 圧縮機(第1の圧縮機)
22 モーター
24 膨張機
26 外気導入路
28 フィルタ
30 圧縮機
32 除湿装置
34、42,106 開閉弁
36 冷却水循環路
38 冷却水ポンプ
40 冷却塔
44 CO2受液器
46 ブライン循環路
50 ハウジング
52 凍結室
54,56 緩衝室
52a、52b、54a、56a 開口
58 支持フレーム
60 支柱
62 従動ローラ
64 駆動ローラ
66 調節ローラ
68 コンベアベルト
70 駆動装置
72 保守点検用扉
74 フード
76 通風筒
78 軸流ファン
80 エアクーラー
82 圧縮空気噴射ノズル
84 上部噴射部
86 ダクト
86a 開口
86b ノズル口
88 下部噴射部
90 温度センサー
92 CO2循環路
94 CO2液ポンプ
96,104 圧縮空気供給路
98,108 電磁弁
100 圧縮機(第2の圧縮機)
102 エアヘッダー
110 制御装置
112 戻し路
a 外気
i 間隔
s1 外側空間
s2 内側空間

Claims (5)

  1. 閉鎖型ガス循環式冷凍装置と、冷凍庫と、ブライン供給装置と、デフロスト装置とを備え、
    前記閉鎖型ガス循環式冷凍装置は、駆動装置の単一出力軸に連結された第1の圧縮機及び膨張機と、該第1の圧縮機から吐出した空気又は窒素ガスからなる冷媒ガスを冷却する冷却器と、該膨張機から吐出し冷却された冷媒ガスとCO2ブラインとを熱交換させるブライン冷却器とを有し、
    前記冷凍庫は、冷却室と、該冷却室内の空気と前記CO2ブラインとを熱交換させ、冷却室内空気を冷却する熱交換器とを有し、
    前記ブライン供給装置は、前記ブライン冷却器で冷却されたCO2ブライン液を貯留する受液器と、該受液器に貯留されたCO2ブライン液を前記熱交換器に循環させるCO2循環路とを有し、
    前記デフロスト装置は、前記膨張機の吐出路から分岐した分岐路と、該分岐路に接続され前記熱交換器の伝熱面に冷媒ガスを噴き付ける噴付装置と、該分岐路に設けられた第2の圧縮機とを有していることを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記冷凍庫が、前記冷却室の内部に設けられたコンベアと、該コンベアの上方空間に設けられ、該コンベアの搬送面に冷却室内の冷気を噴射する多数のノズルとを備え、被冷却物を前記コンベアで搬送しながら連続的に凍結する連続搬送式フリーザであることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第1の圧縮機の吸入路に接続された外気導入路と、該外気導入路に外気を導入する送風装置と、該外気導入路に導入された外気を除湿する除湿装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  4. 前記第1の圧縮機の吸入路と前記冷却室とに接続された戻し路と、該戻し路に設けられた送風装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  5. 請求項1に記載の閉鎖型ガス循環式冷凍装置の運転方法において、
    前記第1の圧縮機の冷媒ガス吐出圧力をゲージ圧力で0.2MPa以下にし、かつ前記膨張機の冷媒ガス吐出温度を−50℃以下にすることを特徴とする冷凍装置の運転方法。
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