JP3398886B2 - 業務用解凍装置 - Google Patents

業務用解凍装置

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JP3398886B2
JP3398886B2 JP13941399A JP13941399A JP3398886B2 JP 3398886 B2 JP3398886 B2 JP 3398886B2 JP 13941399 A JP13941399 A JP 13941399A JP 13941399 A JP13941399 A JP 13941399A JP 3398886 B2 JP3398886 B2 JP 3398886B2
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岳彦 古川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として冷凍食品の
連続的解凍を行う業務用解凍装置の改良に関し、さらに
詳しくは、熱交換手段により最適の解凍環境としたトン
ネル形状の解凍ステップ室内に、コンベヤで食品等冷凍
物である解凍対象物を、連続的に通過させることによっ
て解凍するところの業務用解凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における冷凍食品の解凍装置として
は、バッチ式解凍装置とコンベヤで解凍対象物を移動し
つつ解凍する連続式解凍装置がある。
【0003】前者のバッチ式解凍装置は、例えば、特公
平7−87767号公報に記載されているように、解凍
対象物をハウジング内に収納して、熱風循環或は温水散
布により解凍を行う構成であることから、設置床面積が
狭く一度に大量の解凍処理ができる長所はあるものの、
連続的に解凍処理することができないことから、解凍処
理効率が低くいのみならず、インライン化が困難であ
り、包装、箱詰め等に至る一貫した流れ作業に組み込む
には不適当である。
【0004】またコンベヤを使用した連続式解凍装置に
は、例えば、実公昭60−21668号公報に記載され
ているように、コンベヤを上下に多段に設け、最上段の
コンベヤに供給した解凍対象物を順次最下段のコンベヤ
に移送する間に、循環する温風或は上方から散布される
解凍液を万遍なく解凍対象物に接触させるようにした多
段コンベヤ式解凍装置と、特開平10−225283号
公報に記載されているように、内蔵した温風熱交換解凍
手段によって制御される温風を、コンベヤの上方からコ
ンベヤの進行方向に対して直角方向に噴射させて解凍対
象物に衝突させるようにしたトンネル形状の解凍室内
に、コンベヤで食品等冷凍物である解凍対象物を移送し
て連続的に解凍するようにした水平コンベヤ式解凍装置
がある。
【0005】これらは前記したバッチ式解凍装置に比
べ、連続解凍することができることから一貫した流れ作
業に組み込む経済性は得られるものの、最も肝心な解凍
対象物の形態崩れ、鮮度低下等の品質の確保が極めて困
難であり、これに加え、全長が20m 前後の長さとなるだ
けでなく、その解凍時間も略2時間前後を必要とするな
ど、解凍時間が長くなり、装置設置床面積が広くなる不
経済がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記水平コ
ンベヤ式解凍装置に属する食品等冷凍物の業務用解凍装
置の改良であって、該装置の前記利点、解凍対象物の形
態崩れ防止、鮮度低下防止等の品質を確保した上で、解
凍時間の短縮化による解凍作業の能率化と装置設置面積
の不経済性の緩和を図り、しかも解凍対象物の種類とサ
イズ、解凍環境条件の変動に対応できる機能及び年間を
通じての外気温度変化に対応できる、付加価値の高い、
食品等冷凍物の業務用解凍装置を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る食品等冷凍
物の業務用解凍装置は、解凍対象物供給口(A) から解凍
物取り出し口(B) に至る直線的トンネル状とし且つ熱交
換手段により解凍環境を制御するようにした解凍室内
を、トンネルに沿う水平方向(搬送方向)に貫通する搬
送用コンベヤベルト(4) によって解凍対象物(a) を連続
的に搬送通過させて解凍するようにした解凍装置を前提
とするものであり、要旨とするところは、搬送方向に沿
う隔壁(2) によってトンネル内を仕切り、解凍対象物
(a) が連続的に通過する単一又は複数の解凍ステップ室
(1) と、該解凍ステップ室(1) の内圧よりも高い加圧条
件に制御された状態において各解凍ステップ室(1、1a、1
b、1c)へ温風を分配供給するようにした温風供給室(3)
とに分けること、前記解凍ステップ室(1) には、搬送方
向始端部を解凍対象物供給口(A) とし終端部を解凍物取
り出し口(B) となるように、ネット部材又は多数の穿孔
を設けたパンチング部材からなる通風可能な搬送用コン
ベヤベルト(4) を架設すること、また前記温風供給室
(3) は、分配室(31)とこれに連通した噴射用ダクト(6)
とからなり、分配室(31)には該室内を加圧するためのフ
ァン(5) を具備しており、また噴射用ダクト(6) は、分
配室(31)から供給された温風を解凍ステップ室(1)に誘
導するものであって、搬送用コンベヤベルト(4) の往動
側の上面側と下面側の両方であって搬送用コンベヤベル
ト(4) の幅方向に沿って、断面形状が漏斗形の噴射ノズ
ル状に形成した噴射用スリット(61)が上下方向に対向し
且つ搬送方向に沿って櫛状に多数横設した上ダクト(6a)
と下ダクト(6b)とから形成され、前記噴射用ダクト(6)
を構成する上ダクト(6a)の、搬送用コンベヤベルト(4)
の往動側上面を基準とする噴射用スリット(61)の開口位
置高さを、解凍対象物の厚みを考慮した一定高さ又は解
凍対象物(a) の厚みに応じて高さ調節可能としたこと、
にある。
【0008】
【発明の作用及び効果】上記説明した構成の本発明に係
る業務用解凍装置は、熱交換器による解凍手段と送風手
段を具備したトンネル形状の解凍ステップ室(1) 内に、
食品等冷凍物である解凍対象物(a) を、ネット部材又は
多数の穿孔を設けたパンチング部材からなる通風可能な
搬送用コンベヤベルト(4) で順次、整列状態で供給して
連続的に通過させ、その通過段階で、搬送用コンベヤベ
ルト(4) の往動側の上下両面側から噴射する温風によっ
て解凍するのであるが、水平コンベヤ式解凍装置特有
の、一貫した流れ作業に組み込んで能率的に解凍作業が
実施できる利点を生かした上で、解凍条件の変動に対応
できる機能及び年間を通じての外気温度変化に対応して
制御できる機能を発揮させ得、最も肝心な解凍対象物の
形態崩れ防止、短時間での平均的解凍による鮮度品質の
保持が確保でき、装置設置面積も狭くて済む経済的に優
れた業務用解凍装置を提供することができる。
【0009】特に本発明に係る解凍装置によれば、搬送
方向にトンネル内を仕切って、単一又は複数の解凍ステ
ップ室(1) と温風供給室(3) を形成するとともに、温風
供給室(3) と連通させて搬送用コンベヤベルト(4) を挟
んで設けた、断面形状が漏斗形の噴射ノズル状に形成し
た噴射用スリット(61)を上下方向に対向させ且つ搬送方
向に沿って櫛状に多数横設した上ダクト(6a)と下ダクト
(6b)の噴射ノズル状の噴射用スリット(61)を通して、解
凍ステップ室(1) の内圧よりも高い加圧条件(100mmAq)
に制御された温風を噴射するようにしているから、搬送
用コンベヤベルト(4) 上の解凍対象物(a) は、搬送移動
されながら、上方からの噴射温風の直接吹き付けと、搬
送用コンベヤベルト(4) を通過する下方からの噴射温風
の吹き付けとによるインピンジメント効果の促進によっ
て、熱伝達率の向上による速やかな解凍熱交換が行わ
れ、全体が万遍なく短時間に解凍されるようになる。
【0010】また搬送用コンベヤベルト(4) を挟んで設
けた噴射用スリット(61)は、断面形状が漏斗形のダクト
部分に連続してノズル状に形成したことにより、温風噴
射時の圧力損失が少なく、またサニタリ性にも優れたも
のとすることができる。
【0011】さらに、温風供給室(3) にファン(5) を設
けることによって、温風供給室(3)内の温度を平均化
し、これを上ダクト(6a)、下ダクト(6b)に分配すること
から、噴射する温風の温度ムラが無く、前記0009欄
に記載した作用との相乗効果によって一層解凍熱交換効
率を良好とする。
【0012】そしてまた噴射用ダクト(6) は、搬送用コ
ンベヤベルト(4) の往動側の上面側と下面側の両方であ
って搬送用コンベヤベルト(4) の幅方向に沿って、断面
形状が漏斗形の噴射ノズル状に形成した噴射用スリット
(61)が上下方向に対向し且つ搬送方向に沿って櫛状に多
数横設した上ダクト(6a)と下ダクト(6b)とから形成さ
れ、前記噴射用ダクト(6) の内の上ダクト(6a)の、搬送
用コンベヤベルト(4) の往動上面を基準とする噴射用ス
リット(61)の開口位置高さを、解凍対象物(a) の厚みを
考慮した一定高さ又は解凍対象物(a) に応じて高さ調節
可能としたことにより、解凍対象物(a) の種類に対する
専用性又は選択対応性を具備することができる。
【0013】また請求項2に記載のように、解凍ステッ
プ室(1) を、初期解凍ステップ室(1a)と本解凍ステップ
室(1b)と仕上げ解凍ステップ室(1c)の三室とし、それぞ
れの解凍ステップ室(1a、1b、1c)に、独立して解凍環境を
制御するようにした熱交換手段を具備させ、各解凍ステ
ップ室(1a、1b、1c)の終端部に、光エネルギー又は熱エネ
ルギーを電気エネルギーに変換する機能を具備した解凍
状態検知手段を設け、該手段からの電気信号によって、
各解凍ステップ室(1a、1b、1c)の解凍環境を変更制御する
ようにすることによって、請求項1記載の解凍装置によ
る効果を一層良好とする。
【0014】すなわち、各解凍ステップ室(1a、1b、1c)の
解凍温度及び送風量をそれぞれ独立制御して、上ダクト
(6a)及び下ダクト(6b)の噴射用スリット(61)から、温
度、噴射速度等の解凍条件の異なる温風を噴射して、各
解凍ステップ室(1a、1b、1c)の相互影響を最小限に押える
ことができ、解凍対象物(a) の形態崩れを生じることな
く平均的な解凍が行われて、解凍対象物(a) の鮮度の維
持を図ることができるとともに、解凍対象物(a) に対応
した環境条件の設定を正確且つ自動的に制御することが
可能となり、解凍作業能率の向上、作業者の削減、解凍
対象物(a) の品質確保ができる。
【0015】そして請求項3に記載のように、各解凍ス
テップ室(1、1a、1b、1c)に、蒸気噴射又は霧状散水による
加湿手段を具備させた場合には、解凍対象物(a) の種
類、形状、外気温度等によって変更が必要となる解凍環
境を、搬送用コンベヤベルト(4) の移送速度の変更と、
各解凍ステップ室(1、1a、1b、1c)毎に制御する温風の温
度、噴射速度の変更に加えて湿度条件の変更が可能とな
り、最適の解凍環境を形成することができ、解凍対象物
(a) の乾燥を防止して品質確保に貢献と解凍対象物(a)
の利用範囲の多様化を図ることが可能となる。
【0016】なお、空気の清浄機についての説明は省略
したが、解凍装置を設置している部屋がクリーンルーム
であって恒温化されている場合には、供給する温風を清
浄機に通す必要はなく、装置としても装備させる必要が
ないが、そうでない場合には装備させるものであること
は言うまでもない。
【0017】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】図は本発明に係る食品等冷凍物の解凍に使用
する業務用解凍装置の実施例の構成略図であって、図1
は実施例1に係る装置の長手方向断面構成略図、図2は
図1のD−D線における断面図、図3は搬送中の解凍対
象物(a) と上ダクト(6a)と下ダクト(6b)との関係を示す
搬送方向に沿う詳細図、図4は実施例2に係る装置の長
手方向断面構成略図である。
【0018】(実施例1)本発明の実施例1に係る食品
等冷凍物の業務用解凍装置は、図1乃至図3に示すよう
に、断熱壁で囲繞した断面横長のオーバル形(楕円形)
で全長4.2 mとした解凍室本体を、解凍対象物供給口
(A) から解凍物取り出し口(B) に至る直線的トンネル状
に形成し、該トンネル内を、搬送方向に沿う隔壁(2) に
より仕切って、ステンレス製ネットからなる搬送用コン
ベヤベルト(4) の具備された解凍ステップ室(1) と、熱
交換手段を備えた解凍温度制御装置(C) により室内環境
が制御される温風供給室(3) とした構成とする。
【0019】まず解凍ステップ室(1) には、その解凍対
象物供給口(A) から解凍物取り出し口(B) にかけて幅1
mのステンレス製のバランスネット式の搬送用コンベヤ
ベルト(4) を架設するとともに、天井内壁部に定置式洗
浄装置(図示省略)から供給される洗浄液を噴射するCI
P 用ノズル(7) が、底内壁部に蒸気滅菌用噴射口(8)を
設け、さらに解凍ステップ室(1) の終端部に、光エネル
ギー又は熱エネルギーを電気エネルギーに変換する機能
を具備した解凍状態検知手段(図示省略)を設けた構成
とし、また解凍温度制御装置(C) は、解凍室本体に並設
したものであり、従来と同様、加熱機(9)、冷却機(10)及
び送風機(11)とからなる熱交換手段を備えた構成であ
り、前記解凍状態検知手段により送信される電気信号に
よって、解凍条件温度制御と圧力制御をした温風を、後
記、温風供給室(3) とこれに連通した上ダクト(6a)及び
下ダクト(6b)の噴射用スリット(61)を通して、温風供給
室(3) よりも低圧環境とした解凍ステップ室(1) 内に噴
射させ、再び解凍温度制御装置(C) へ戻す循環経路を形
成するように構成されている。
【0020】また温風供給室(3) は、室内温度を一定と
するためのターボ式のファン(5) を具備した分配室(31)
と、該分配室(31)と連通し、前記解凍温度制御装置(C)
から供給される温風を解凍ステップ室(1) に誘導噴射す
る噴射用ダクト(6) とからなり、その噴射用ダクト(6)
は、搬送用コンベヤベルト(4) の往動側の上面側の上ダ
クト(6a)と下面側の下ダクト(6b)からなり、搬送用コン
ベヤベルト(4) の幅方向に沿って、断面形状を漏斗形の
噴射ノズル状に形成した噴射用スリット(61)が上下方向
に対向し、定置式洗浄装置による洗浄性を考慮して、張
り出し先端部を支持するフレームを無くし、搬送方向に
沿って一定の間隔で隔壁(2) を基端部に固定されて櫛状
に張り出した構成となっている。
【0021】前記噴射用スリット(61)の噴射間隔は、温
風供給室(3) 内圧力を100mmAq において40m/s の速度で
40℃の温風が噴射される間隔とし、また、上ダクト(6a)
の噴射口の、搬送用コンベヤベルト(4) の往動側の面上
高さを、低くとも解凍対象物供給口(A) の近傍におい
て、例えば、厚さ40mmの解凍対象物(a) に対して30mm高
くし、解凍物取り出し口(B) に至るにしたがって解凍対
象物(a) の表面に損傷を与えない噴射速度で衝突するよ
うにステップ状に60mm高く設定するとともに、下ダクト
(6b)の噴射口は、搬送用コンベヤベルト(4) の往動側の
下面に30mmの一定間隔に設定されており、搬送用コンベ
ヤベルト(4) の復動側は、該下ダクト(6b)の下方を通過
するように、しかも洗浄を考慮してチェーンを使用する
ことなく、搬送用コンベヤベルト(4) を構成するバラン
スネットの両側をスプロケットに掛けて架設され、無段
変速駆動モータを駆動源とし、前記解凍温度制御装置
(C) からの信号により、或は作業者による操作によって
回転数が変更できるようになっている。
【0022】(実施例2)次に本発明の実施例2に係る
業務用解凍装置について図4を参照して説明すると以下
の通りである。本発明の実施例2に係る食品等冷凍物の
業務用解凍装置は、前記実施例1と同様、断熱壁で囲繞
した断面横長のオーバル形(楕円形)で全長4.2 mとし
た解凍室本体を、解凍対象物供給口(A) から解凍物取り
出し口(B) に至る直線的トンネル状に形成し、該トンネ
ル内を、搬送方向に沿う隔壁(2) により仕切って、ステ
ンレス製ネットからなる搬送用コンベヤベルト(4) の具
備された解凍ステップ室(1) と、熱交換手段を備えた解
凍温度制御装置(C) により室内環境が制御される温風供
給室(3) とした構成とするものであり、実施例1と異な
る部分は、解凍ステップ室(1) を、解凍対象物供給口
(A) から搬送方向に沿って解凍物取り出し口(B) の間
に、順次、初期解凍ステップ室(1a)と本解凍ステップ室
(1b)と仕上げ解凍ステップ室(1c)の三室を形成し、それ
ぞれの解凍ステップ室(1a、1b、1c)の解凍環境を、それぞ
れに設けた光エネルギー又は熱エネルギーを電気エネル
ギーに変換する機能を具備した解凍状態検知手段からの
電気信号によって作動する解凍温度制御装置(C) により
制御するとともに、各解凍ステップ室(1a、1b、1c)毎に、
その内部へ張り出した上ダクト(6a)の噴射口の、搬送用
コンベヤベルト(4) の往動面上高さを、異なる高さで一
定とした構成部分であり、詳細な説明は、実施例1の場
合と重複するため同一符号を付して省略した。
【0023】なお実施例1及び実施例2に係る業務用解
凍装置は、解凍対象物(a) 自体或は厚みが一定の場合を
前提とするものであるが、解凍対象物(a) が各種にわた
る場合や厚みに変動があるような場合にも使用できるよ
うにするために、上ダクト(6a)の噴射口の、搬送用コン
ベヤベルト(4) の往動面上高さを任意に変更調節する高
さ変更手段を具備させることが好ましい。
【0024】上記高さ変更手段としては、隔壁(2) に対
する上ダクト(6a)の固定手段を、温風の漏れが生じない
ように、全体として又はグループ毎或は解凍ステップ室
(1)毎に上下移動するように隔壁(2) に取り付けて行う
ようにする。例えば、図示省略したが、上ダクト(6a)と
同数の縦長の通風口を同ピッチで形成した壁面に、多数
の上ダクト(6a)を固定した基板を、壁面に対して機密状
態で上下スライドするようにガイド手段で取り付け、該
基板をハンドル操作で回転するピニオンと基板の両側と
中央に設けたラックとの噛合により上下方向にスライド
させることができるのである。該変更手段については、
上記のような回転運動を直線運動に変換する機構等に限
定されるものではなく、食品に悪影響を与えることのな
い流体(空気を含むガス又は水)の圧力又は圧力とバネ
との組み合わせ等により構成されるスライド手段の制御
によっても行うことができる。
【0025】上記実施例1に係る本発明の食品等冷凍物
の業務用解凍装置(全長4.2 m) と、従来の水平コンベ
ヤ式解凍装置に属する食品等冷凍物の業務用解凍装置
(全長20m) とを下記条件のもとに比較した結果は以下
の通りであった。
【0026】 条 件 解凍対象物 24.5×42.0×4(cm) 、中心温度−10℃、表面温度−4.5 ℃ に冷凍された「豚バラ肉」とした。 供給状態 搬送用ベルトコンベヤの幅方向に二列、進行方向に3.5cm 間隔に整列して供給。 設置場所 外気温度10℃の室内。 噴射空気温度 40℃ 解凍後の結果 解凍対象物の解凍後の表面温度を5℃、中心温度1乃至2 ℃とする。 上記条件のもとで解凍後の結果を得るために稼働させた
ところ、従来装置では装置全長20m、2時間半〜3時間
を必要としたが、本発明装置によれば装置全長4.2 m、
30〜40分に短縮することができた。この場合、両方
共、解凍対象物(a) の形態崩れ、鮮度低下等について
は、解凍対象物(a) の表面の明彩色と弾力が、冷凍前と
殆ど格差のない新鮮な状態に解凍されていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る装置の長手方向断面構
成略図である。
【図2】図1のD−D線における断面図である。
【図3】搬送中の解凍対象物と上、下ダクトとの関係を
示す搬送方向に沿う詳細図である。
【図4】本発明の実施例2に係る装置の長手方向断面構
成略図である。
【符号の説明】
(A) 解凍対象物供給口 (B) 解凍物取り出し口 (C) 解凍温度制御装置 (a) 解凍対象物 (1) 解凍ステップ室 (1a) 初期解凍ステップ室 (1b) 本解凍ステップ室 (1c) 仕上げ解凍ステップ室 (2) 隔壁 (3) 温風供給室 (31) 分配室 (4) 搬送用コンベヤベルト (5) ファン (6) 噴射用ダクト (6a) 上ダクト (6b) 下ダクト (61) 噴射用スリット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解凍対象物供給口(A) から解凍物取り出
    し口(B) に至る直線的トンネル状とし、且つ熱交換手段
    により解凍環境を制御するようにした解凍ステップ室
    (1) 内を、トンネルに沿う水平方向(搬送方向)に貫通
    する搬送用コンベヤベルト(4) によって解凍対象物(a)
    を連続的に搬送通過させて解凍するようにした解凍装置
    において、 搬送方向に沿う隔壁(2) によってトンネル内を仕切り、
    解凍対象物(a) が連続的に通過する単一又は複数の解凍
    ステップ室(1) と、該解凍ステップ室(1) の内圧よりも
    100mmAq 程度高い加圧条件下において各解凍ステップ室
    (1) へ温風を分配供給するようにした温風供給室(3) と
    に分け、 前記解凍ステップ室(1) には、搬送方向始端部を解凍対
    象物供給口(A) とし終端部を解凍物取り出し口(B) とな
    るように、ネット部材又は多数の穿孔を設けたパンチン
    グ部材からなる通風可能な搬送用コンベヤベルト(4) を
    架設し、 また前記温風供給室(3) は、分配室(31)とこれに連通
    した噴射用ダクト(6)とからなり、分配室(31)には該室
    内を加圧するためのファン(5) を具備しており、また噴
    射用ダクト(6) は、分配室(31)から供給された温風を解
    凍ステップ室(1) に誘導するものであって、搬送用コン
    ベヤベルト(4) の往動側の上面側と下面側の両方であっ
    て搬送用コンベヤベルト(4) の幅方向に沿って、断面形
    状が漏斗形の噴射ノズル状に形成した噴射用スリット(6
    1)が上下方向に対向し且つ搬送方向に沿って櫛状に多数
    横設した上ダクト(6a)と下ダクト(6b)とから形成され、
    前記噴射用ダクト(6) の内の上ダクト(6a)の、搬送用コ
    ンベヤベルト(4) の往動側上面を基準とする噴射用スリ
    ット(61)の開口位置高さを、解凍対象物(a) の厚みを考
    慮した一定高さ又は解凍対象物(a) に応じて高さ調節可
    能としたことを特徴とする業務用解凍装置。
  2. 【請求項2】 解凍ステップ室(1) を、初期解凍ステッ
    プ室(1a)と本解凍ステップ室(1b)と仕上げ解凍ステップ
    室(1c)の三室とし、それぞれの解凍ステップ室(1a、1b、1
    c)に、独立して解凍環境を制御するようにした熱交換手
    段を具備させ、各解凍ステップ室(1a、1b、1c)の終端部
    に、光エネルギー又は熱エネルギーを電気エネルギーに
    変換する機能を具備した解凍状態検知手段を設け、該手
    段からの電気信号によって、各解凍ステップ室(1a、1b、1
    c)の解凍環境を独立変更制御できるようにした請求項1
    記載の業務用解凍装置。
  3. 【請求項3】 単一の解凍ステップ室(1) 又は各解凍ス
    テップ室(1a、1b、1c)に、蒸気噴射又は霧状散水による加
    湿手段を具備させた請求項1又は2記載の業務用解凍装
    置。
JP13941399A 1999-05-20 1999-05-20 業務用解凍装置 Expired - Fee Related JP3398886B2 (ja)

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