JP6505488B2 - ダンパにおける付加リング連結構造 - Google Patents

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本発明は、回転駆動系における防振技術に係るダンパに係り、更に詳しくは、ダンパの構成部品である板金プーリに対して付加リングを付設し連結する構造に関する。
従来から図6に示すように、回転軸に接続するハブ52にゴム状弾性体53を介して板金プーリ54を連結してなるダンパ51が知られている(特許文献1参照)。
板金プーリ54は、その名のとおり板金よりなる素材をプレス加工することによって形成されたものであって、ゴム状弾性体53に対する取付部(嵌合部または接着部)とされる内周筒部54aと、径方向の立ち上がり部54bと、外周筒部54cとを一体に備え、外周筒部54cの外周面に、周辺機器に回転トルクを伝達する無端ベルトを巻架するためのプーリ溝54dが設けられている。
上記構成のダンパ51において、板金プーリ54はその部品重量(慣性質量)について円周上アンバランスが生じていないことを要求されるところ、加工上の都合などでアンバランスが生じた場合にはこれを修正する回転バランス修正作業を行う必要があり、修正作業としては一般に、板金プーリ54の円周上一部にバランス調整用穴を設ける(重量の大きな円周上部位にドリルで穴をあけることにより該部位の重量を軽減する)ことが考えられる。
しかしながら、板金プーリ54は上記したように板金製の素材をプレス加工することによって形成されるものであって、板金製の素材は一般にその厚みが小さく薄いため、これにバランス調整用穴を設けると、穴が厚みを貫通してしまうことがある。したがってダンパとしての作動時にこの貫通穴を空気が流れることにより風切音を生じるなどの不都合を生じる虞があり、よって穴が厚みを貫通しないようなかたちにて回転バランス修正作業を行うことが求められる。
また、図7は、従来のダンパ61の他の例を示している(特許文献2参照)。
すなわちこのダンパ61は、回転軸に接続されるハブ62にゴム状弾性体(ダンパゴム)63を介して振動リング64を連結したトーショナルダンパ部65と、ハブ62にゴム状弾性体(カップリングゴム)66を介して板金プーリ67を連結したカップリング部68とを併有し、前者のトーショナルダンパ部65によって、クランクシャフト等の回転軸に生起される捩り振動を低減しようとするダンパ機能を発揮するとともに、後者のカップリング部68によって、クランクシャフト等の回転軸に生起される回転変動を無端ベルトに対し絶縁しようとするカップリング機能を発揮する。
また、ハブ62に対し板金プーリ67が大きく軸方向変位することがないように、ハブ62にフランジストッパ69が固定され、フランジストッパ69に対し板金プーリ67が円滑に円周方向変位するように、フランジストッパ69および板金プーリ67間にスラストベアリング70が介装され、スラストベアリング70による摺動部に対し外部の異物が侵入して噛み込むことがないように、フランジストッパ69および板金プーリ67間のスキマ開口部にシール71が設けられている。シール71は、ゴム状弾性体よりなるリップシールとされ、板金プーリ67に接着され、シールリップ71aをフランジストッパ69に対し摺動可能に接触させている。
上記構成のダンパ61では、ここでも、板金プーリ67はその部品重量(慣性質量)について円周上アンバランスが生じていないことを要求されるところ、加工上の都合などでアンバランスが生じた場合にはこれを修正する必要があり、修正作業としては一般に、板金プーリ67の円周上一部にバランス調整用穴を設けることが考えられる。
しかしながら、板金プーリ67は上記したように板金製の素材をプレス加工することによって形成されるものであって、板金製の素材は一般にその厚みが小さく薄いため、これにバランス調整用穴を設けると、穴が厚みを貫通してしまうことがある。したがってこの貫通穴を空気が流れることにより回転時に風切音を生じるなどの不都合を生じる虞があり、穴が厚みを貫通しないようなかたちにて回転バランス修正作業を行うことが求められる。
また、上記図6の従来技術および図7の従来技術に共通するところとして、板金プーリには所定の部品重量(慣性質量)が設定(設計)され、設定どおりに作成された板金プーリは作成後にその部品重量を変更することができない。したがって板金プーリの作成後に板金プーリの部品重量を変更できれば複数仕様のダンパ製品において部品の共用化を実現できることから、板金プーリの作成後にその部品重量を変更できるようにしたいとの要求がある。
特開2004−255384号公報(図1) 特開2008−2613号公報(図6)
本発明は以上の点に鑑みて、板金プーリを備えるダンパを発明の対象として、板金プーリの部品重量(慣性質量)や回転バランスを容易に調整することができるダンパにおける付加リング連結構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるダンパにおける付加リング連結構造は、回転軸に接続するハブにゴム状弾性体を介して板金プーリを連結してなるダンパにおいて、前記ダンパにおける慣性質量または回転バランスを調整する付加リングを前記板金プーリに連結し、前記付加リングの内周部に、前記付加リングおよび前記付加リングの内周側に配置される部品間にラビリンスシールを形成するラビリンス形成部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるダンパにおける付加リング連結構造は、上記した請求項1記載の連結構造において、前記付加リングの円周上一部に、前記ダンパにおける回転バランスを調整するバランス調整用穴を設けたことを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項3によるダンパにおける付加リング連結構造は、上記した請求項1または2記載の連結構造において、前記付加リングの外周部に、前記板金プーリの外周面に設けたプーリ溝に巻架する無端ベルトが前記プーリ溝から外れるのを抑制するストッパ部を設けたことを特徴とする。
上記構成を備える本発明においては、回転軸に接続するハブにゴム状弾性体を介して板金プーリを連結してなるダンパにおいて、ダンパにおける慣性質量を調整する付加リングを板金プーリに連結するため、慣性質量の大きさが板金プーリの部品重量に付加リングの部品重量を加えた数値として設定される。したがって、連結する付加リングの部品重量の大小如何によって、慣性質量の大きさを調整することが可能とされる。
また、本発明においては、回転軸に接続するハブにゴム状弾性体を介して板金プーリを連結してなるダンパにおいて、ダンパにおける回転バランスを調整する付加リングを板金プーリに連結するため、板金プーリではなく付加リングを対象として回転バランス修正作業を行うことが可能とされる。付加リングを対象として回転バランス修正作業を行うに際して具体的には、付加リングの円周上一部にドリルで穴をあけることによりバランス調整用穴を設けることが考えられる。したがってこの場合、板金プーリには穴があけられないため、穴が板金プーリの厚みを貫通すると云った事態が発生するのを抑制することが可能とされる。
付加リングは、板金リングに連結されるため、慣性質量や回転バランスを調整するほかに、以下のような付帯的な構成や作用効果をこの付加リングに持たせることが考えられる。
(1)付加リングの内周部に、この付加リングおよび付加リングの内周側に配置される部品間にラビリンスシールを形成するためのラビリンス形成部を設ける。ここにラビリンスシールは、ダンパ外部の異物がダンパ内部へ侵入しにくいようシール作用を発揮するもので、例えばダンパ内部にスラストベアリングが組み込まれている場合、スラストベアリングが異物によって損傷するのを抑制することが可能とされる。尚、この点に関し上記図6の従来技術では、ゴム状弾性体よりなるリップシールがこのシール作用を担当しているが、本発明の当該構成によれば、付加リングがシール作用を担当するため、ダンパの構成からゴム状弾性体よりなるリップシールを省略することが可能とされる。
(2)付加リングの外周部に、板金プーリの外周面に設けたプーリ溝に巻架する無端ベルトがプーリ溝から外れるのを抑制するためのストッパ部を設ける。ここにストッパ部は、プーリ溝から外れようとする無端ベルトがこのストッパ部に係合することによりプーリ溝から外れないようにするストッパ作用を発揮するもので、付加リングの外周部の円周上全部または一部が板金プーリの外周面よりも径方向外方へ突出していることによりストッパ作用が発揮される。したがって本発明の当該構成によれば、無端リングがプーリ溝から外れるのを抑制することが可能とされる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、板金プーリに付加リングを連結することで、板金プーリの部品重量(慣性質量)や回転バランスを容易に調整することが可能とされる。また、付加リングに、ラビリンスシールによるシール機能や、ストッパ部によるストッパ機能(ベルト脱落防止機能)を持たせることができる。
本発明の第1実施例に係るダンパの半裁断面図 同ダンパに備えられる付加リングを示す図であって、(A)はその半裁断面図、(B)はその一部側面図 本発明の第2実施例に係るダンパの断面図 同ダンパの断面斜視図 同ダンパの側面図 従来例に係るダンパの半裁断面図 他の従来例に係るダンパの半裁断面図
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1および図2は、本発明の第1実施例に係るダンパ11を示している。図1に示すように当該実施例に係るダンパ(トルク変動吸収ダンパ(DDU))11は、回転軸に接続されるハブ12にゴム状弾性体よりなるダンパゴム13およびスリーブ14を介して慣性質量体としての振動リング15を連結したトーショナルダンパ部16と、ハブ12にダンパゴム13、スリーブ14、振動リング15、ゴム保持フランジ17およびゴム状弾性体よりなるカップリングゴム18を介して板金プーリ19を連結したカップリング部20とを併有し、前者のトーショナルダンパ部16によって、クランクシャフト等の回転軸に生起される捩り振動を低減しようとするダンパ機能を発揮するとともに、後者のカップリング部20によって、クランクシャフト等の回転軸に生起される回転変動を無端ベルトに対し絶縁しようとするカップリング機能を発揮する。尚、ハブ12から見てダンパゴム13およびカップリングゴム18は直列に連結された構造であるが、両ゴム13,18はハブ12から見て並列に連結される構造であっても良い。
ハブ12、ダンパゴム13、スリーブ14、振動リング15およびゴム保持フランジ17よりなる組立体に対し板金プーリ19が大きく軸方向変位することがないように、スリーブ14の外周側にフランジストッパ21が嵌合され、フランジストッパ21に対し板金プーリ19が円滑に円周方向変位するように、フランジストッパ21および板金プーリ19間にスラストベアリング22が介装され、前記組立体に対し板金プーリ19が大きく径方向変位しないように、振動リング15および板金プーリ19間にラジアルベアリング23が介装されている。
板金プーリ19は、軸方向一方(図では右方)の面にカップリングゴム18を接着した環状の径方向部19aを備えるとともにこの径方向部19aの外周端部から軸方向一方へ向けて筒状部19bを一体成形したものであって、筒状部19bの外周面すなわち板金プーリ19全体としての外周面に、周辺機器に回転トルクを伝達する無端ベルトを巻架するためのプーリ溝19cが設けられている。板金プーリ19は、板金よりなる素材をプレス加工することによって形成されている。
また、この板金プーリ19に対して付加リング24が連結されている。付加リング24は以下のように構成されている。図2は付加リング24を単品で示している。付加リング24はこれをアダプタとも称する。
(1)付加リング24は、金属片よりなる素材を切削加工することによって形成され、板金プーリ19に対し同軸上に連結される。付加リング24の材質は金属に限定されず、樹脂等であっても良い。
(2)付加リング24は、その外周部に、軸方向一方へ向けて突出する環状または円周上複数(図では環状)の突部24aを備え、この突部24aを板金プーリ19の外周面に嵌合することによって板金プーリ19に連結される。付加リング24は板金プーリ19に対し着脱可能であっても良い。
(3)付加リング24は、その円周上一部(1箇所)に、当該ダンパ11における回転バランスを調整するためのバランス調整用穴24bを備えている。バランス調整用穴24bは、板金プーリ19および付加リング24よりなる組立体に部品重量(慣性質量)に係る円周上のアンバランスが存在するときにこれを解消するために設けられるものであって、これにより回転バランスを調整し、回転時に振れ回りの現象が発生するのを抑制することができる。バランス調整用穴24bは、付加リング24の軸方向一方の端面にドリルを用いて穴状に穿孔され、その穴深さtが付加リング24の厚みtよりも小さいため、貫通穴ではなく先止まりの穴として形成されている。尚、このバランス調整用穴24bを付加リング24の円周上どこに設けるかについては、事前にアンバランス位置確認工程を別途実施する。
(4)付加リング24は、その内周部に、この付加リング24およびこの付加リング24の内周側に配置されるフランジストッパ21間に非接触のラビリンスシール25を形成するためのラビリンス形成部24cを備えている。ラビリンスシール25は、ダンパ外部の異物がダンパ内部へ侵入しにくいようシール作用を発揮するもので、当該実施例では上記したようにダンパ内部にスラストベアリング22が組み込まれているため、このスラストベアリング22が異物によって損傷するのを抑制することができる。ラビリンス形成部24cは、フランジストッパ21の外周面の形状に応じてこの外周面との間に微小な径方向間隙を設定するように形成され、当該実施例では図示するようにその断面形状が3段に亙る階段状に形成されている。
(5)付加リング24は、その外周部に、板金プーリ19の外周面に設けたプーリ溝19cに巻架する無端ベルトがプーリ溝19cから外れるのを抑制するためのストッパ部24dを備えている。ストッパ部24dは、プーリ溝19cから外れようとする無端ベルトがこのストッパ部24dに係合することによりプーリ溝19cから外れないようにするストッパ作用を発揮するもので、これにより無端ベルトがプーリ溝19cから外れるのを抑制することができる。ストッパ部24dは、その外周面の径寸法dが板金プーリ19の外周面の径寸法dよりも大きく設定されることにより、板金プーリ19の外周面よりも径方向外方へ向けて突出することによって形成されている。ストッパ部24dの外周面の径寸法dはすなわち付加リング24全体としての外径寸法であり、当該実施例では付加リング24の外周部全体がストッパ部24dとされている。また当該実施例では上記したように付加リング24の外周部に突部24aが設けられているので、この突部24aもストッパ部24dの一部をなしている。
上記構成のダンパ11によれば、板金プーリ19に付加リング24を連結することで、板金プーリ19の部品重量(慣性質量)や回転バランスを容易に調整することができる。また、付加リング24に、ラビリンスシール25の形成によるシール機能や、ストッパ部24dの形成によるストッパ機能(ベルト脱落防止機能)を持たせることができる。
第2実施例・・・
図3ないし図5は、本発明の第2実施例に係るダンパ11を示している。各図に示すように当該実施例に係るダンパ(トーショナルダンパ)11は、回転軸に接続されるハブ12にゴム状弾性体よりなるダンパゴム13およびスリーブ14を介して慣性質量体としての板金プーリ19を連結したトーショナルダンパ部16を有し、このトーショナルダンパ部16によって、クランクシャフト等の回転軸に生起される捩り振動を低減しようとするダンパ機能を発揮する。
板金プーリ19は、ハブ12、ダンパゴム13およびスリーブ14よりなるブッシュに対する取付部(嵌合部)とされる内周筒部19dを備え、この内周筒部19dの軸方向一方(図では左方)の端部から径方向外方へ向けて径方向の立ち上がり部19eを一体成形するとともに立ち上がり部19eの外周端部から軸方向他方(図では右方)へ向けて外周筒部19fを一体成形したものであって、外周筒部19fの外周面すなわち板金プーリ19全体としての外周面に、周辺機器に回転トルクを伝達する無端ベルトを巻架するためのプーリ溝19cが設けられている。板金プーリ19は、板金よりなる素材をプレス加工することによって形成されている。
また、この板金プーリ19に対して付加リング24が連結されている。付加リング24は以下のように構成されている。付加リング24はこれをアダプタとも称する。
(1)付加リング24は、金属片よりなる素材を切削加工することによって形成され、板金プーリ19に対し同軸上に連結される。付加リング24の材質は金属に限定されず、樹脂等であっても良い。
(2)付加リング24は、その外周部に、軸方向一方へ向けて突出する環状または円周上複数(図では環状)の突部24aを備え、この突部24aを板金プーリ19の外周面に嵌合することによって板金プーリ19に連結される。付加リング24は板金プーリ19に対し着脱可能であっても良い。
(3)付加リング24は、その円周上一部(1箇所)に、当該ダンパ11における回転バランスを調整するためのバランス調整用穴24bを備えている。バランス調整用穴24bは、板金プーリ19および付加リング24よりなる組立体に部品重量(慣性質量)に係る円周上のアンバランスが存在するときにこれを解消するために設けられるものであって、これにより回転バランスを調整し、回転時に振れ回りの現象が発生するのを抑制することができる。バランス調整用穴24bは、付加リング24の軸方向一方の端面にドリルを用いて穴状に穿孔され、その穴深さが付加リング24の厚みよりも小さいため、貫通穴ではなく先止まりの穴として形成されている。このバランス調整用穴24bを付加リング24の円周上どこに設けるかについては、事前にアンバランス位置確認工程を別途実施する。
(4)付加リング24は、その外周部に、板金プーリ19の外周面に設けたプーリ溝19cに巻架する無端ベルトがプーリ溝19cから外れるのを抑制するためのストッパ部24dを備えている。ストッパ部24dは、プーリ溝19cから外れようとする無端ベルトがこのストッパ部24dに係合することによりプーリ溝19cから外れないようにするストッパ作用を発揮するもので、これにより無端ベルトがプーリ溝19cから外れるのを抑制することができる。ストッパ部24dは、その外周面の径寸法が板金プーリ19の外周面の径寸法よりも大きく設定されることにより、板金プーリ19の外周面よりも径方向外方へ向けて突出することによって形成されている。ストッパ部24dの外周面の径寸法はすなわち付加リング24全体としての外径寸法であり、当該実施例では付加リング24の外周部全体がストッパ部24dとされている。また当該実施例では上記したように付加リング24の外周部に突部24aが設けられているので、この突部24aもストッパ部24dの一部をなしている。
上記構成のダンパ11によれば、板金プーリ19に付加リング24を連結することで、板金プーリ19の部品重量(慣性質量)や回転バランスを容易に調整することができる。また、付加リング24に、ストッパ部24dの形成によるストッパ機能(ベルト脱落防止機能)を持たせることができる。
11 ダンパ
12 ハブ
13 ダンパゴム
14 スリーブ
15 振動リング
16 トーショナルダンパ部
17 ゴム保持フランジ
18 カップリングゴム
19 板金プーリ
19a 径方向部
19b 筒状部
19c プーリ溝
19d 内周筒部
19e 立ち上がり部
19f 外周筒部
20 カップリング部
21 フランジストッパ
22 スラストベアリング
23 ラジアルベアリング
24 付加リング
24a 突部
24b バランス調整用穴
24c ラビリンス形成部
24d ストッパ部
25 ラビリンスシール

Claims (3)

  1. 回転軸に接続するハブにゴム状弾性体を介して板金プーリを連結してなるダンパにおいて、
    前記ダンパにおける慣性質量または回転バランスを調整する付加リングを前記板金プーリに連結し、
    前記付加リングの内周部に、前記付加リングおよび前記付加リングの内周側に配置される部品間にラビリンスシールを形成するラビリンス形成部を設けたことを特徴とするダンパにおける付加リング連結構造。
  2. 請求項1記載の連結構造において、
    前記付加リングの円周上一部に、前記ダンパにおける回転バランスを調整するバランス調整用穴を設けたことを特徴とするダンパにおける付加リング連結構造。
  3. 請求項1または2記載の連結構造において、
    前記付加リングの外周部に、前記板金プーリの外周面に設けたプーリ溝に巻架する無端ベルトが前記プーリ溝から外れるのを抑制するストッパ部を設けたことを特徴とするダンパにおける付加リング連結構造。
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