JP6505418B2 - 遊技機 - Google Patents
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図4に示すように、スロットマシン10の機内部には、遊技の進行に関する各種の処理を行うとともに、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)を出力する主制御基板40が配設されている。また、スロットマシン10の機内部には、主制御基板40から入力する各種の制御信号に基づいて、演出の実行に関する各種の処理を行う副制御基板(演出基板)41が配設されている。副制御基板41は、透過型ディスプレイ14による表示演出、装飾ランプLAによる発光演出、スピーカSPによる音声演出、及び可動体EKによる可動体演出の実行を制御する。
主制御基板40は、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cとを備えている。主制御用CPU40aには、リールセンサSE1〜SE3が接続されている。主制御用CPU40aには、有効ラインALを通過中である図柄、又は有効ラインALに停止されている図柄を特定するための図柄信号がリールセンサSE1〜SE3から入力される。
副制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行する副制御用CPU41aと、副制御用CPU41aの制御プログラムを格納する副制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用RAM41cとを備えている。そして、副制御用CPU41aには、透過型ディスプレイ14、装飾ランプLA、スピーカSP、可動体EK(可動体EK用のアクチュエータ)が接続されている。また、副制御基板41では、各種の抽選処理に用いられる乱数が生成される。この乱数は、例えば、クロック信号を入力する毎に値を更新する乱数生成回路を備えることにより、ハードウェア乱数として生成したり、副制御用CPU41aが所定の制御周期毎に値を更新する乱数更新処理を実行することにより、ソフトウェア乱数として生成したりできる。
主制御用CPU40aは、所定のベット数が設定されている状態において、スタートレバー22から操作信号を入力して開始操作を受け付けると、当選情報決定用乱数の値を用いた役抽選により1つの当選情報を決定する。詳しく説明すると、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている遊技状態情報(フラグなど)を参照して現在の遊技状態を特定するとともに、該特定した遊技状態に対応する当選情報決定テーブルを参照して役抽選を行う。
本実施形態の副制御用CPU41aは、リールの回動状態、即ち変動ゲーム中において各種の演出を実行させ得るように構成されている。以下、変動ゲーム中において実行可能な演出のうち、特に前述した無効表示領域IRに重なる位置で実行される特定演出について詳しく説明する。本実施形態において特定演出は、透過型ディスプレイ14における第2透過位置(透過位置b1、c1,c2)の前方に可動体EKを動作させる可動体演出として実行される。以下、詳細に説明する。
図5に示すように、本実施形態における可動体EKは、透過領域16の右下方における透過領域16と重ならない位置に設定された原位置P0と、可動体EKが遊技者から見て透過領域16の一部に重なるように突出する演出位置P1との間で変位(動作)可能に構成されている。本実施形態において、可動体演出は、可動体EKを原位置P0から、演出位置P1へ変位させて行われる。
副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドを入力すると、該変動ゲーム開始コマンドで指定されている当選情報(役)に応じた当選確率となるように、可動体演出を実行するか否かの演出抽選を実行する。副制御用CPU41aは、副制御基板41内で生成している乱数の値を取得するとともに、該取得した乱数の値が可動体演出の実行を示す「当選」と、可動体演出の非実行を示す「非当選」とのうち何れに振分けられた値であるかを判定して上記演出抽選を実行する。副制御用CPU41aは、演出抽選に当選しない場合、可動体演出を実行しないように可動体EKを制御する。
(1)リール13a〜13cの回動状態において第2透過位置(透過位置b1,c1,c2)に重ねるように特定演出を実行させることにより、当該特定演出の実行位置をリールに近付けることができる。その結果、リール13a〜13cの回動に関連付けた演出を実現でき、演出の興趣の向上を図ることができる。
(3)本実施形態では、特定演出として可動体EKを用いた可動体演出を実行する。したがって、可動体EKの動作範囲を広げることができる。そして、可動体EKを第2透過位置(透過位置b1,c1,c2)の前方に動作させることにより、可動体EKの位置をリール13a〜13cに近付けることができ、リール13a〜13cの回動と可動体EKの動作を関連付けた演出を実現できる。
・特定演出には、ストップボタン23a〜23cの操作をアシストするアシスト表示を含んでいてもよい。アシスト表示は、決定されている当選情報に対応付けられた役のうち、特にスロットマシン10で実現しようとする遊技性を考慮して、入賞を発生させることが好ましい役の入賞に必要な操作態様(押し順など)を報知するものである。この場合、特定演出は、例えば次に操作することが推奨されるストップボタンを指し示すように可動体EKを変位させたり、次に操作することが推奨されるストップボタンを指し示す画像を表示させたりして行うとよい。このような構成によれば、アシスト表示を第2透過位置に重ねて表示させることで、アシスト表示の位置がリールにおける第1停止位置(停止位置A1,B2,C3)に近付くことになる。このため、遊技者の目線移動を少なくしたアシスト表示を行うことができる。
・有効な停止位置の組合せを構成する図柄の停止位置を変更してもよい。例えば、図7に示すように、停止位置B1〜B3によって有効な停止位置の組合せを構成してもよい。この場合、透過位置b1〜b3を含む図柄の表示領域が有効表示領域ARとなり、透過位置a1〜a3,c1〜c3を含む図柄の表示領域が無効表示領域IRとなる。また、例えば、図9に示すように、停止位置A1,B2,A3によって有効な停止位置の組合せを構成してもよい。この場合、透過位置a1,b2,a3を含む図柄の表示領域が有効表示領域ARとなり、透過位置a2,b1,b3,c1〜c3を含む図柄の表示領域が無効表示領域IRとなる。
・前面扉12の前面側において、透過領域16を含む部分に透過型ディスプレイ14が配設されておればよく、その他の部分には、非透過型ディスプレイが配設されていてもよい。
・各リール13a〜13cの回動方向を変更してもよい。
・副制御基板41の機能を複数の基板に分割してもよい。例えば、透過型ディスプレイ14を専門に制御する表示基板、スピーカSPを専門に制御する音声基板、装飾ランプLAを専門に制御するランプ基板、及び可動体EKの動作を制御する可動体基板を設けてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに設けてもよい。また、主制御基板40と副制御基板41の機能を統合した単一の基板を備えた遊技機としてもよい。
(イ)前記透過型ディスプレイは、前記透過領域と非透過領域とを有し、前記特定演出は、前記透過領域と前記非透過領域とを跨いで実行されることが好ましい。
Claims (1)
- 複数の図柄を配列した複数のリールと、
各リールの回動を停止させる複数の操作部材と、
回動停止状態のリールにおける一部の図柄を透過可能とする透過領域を有し、前記リールの前側に配置される透過型ディスプレイと、を備え、
各リールには、前記透過領域で透過される図柄の停止位置として第1停止位置と第2停止位置とがあり、
前記第1停止位置は、当選役に応じた図柄の停止位置であり、
前記透過領域には、前記第1停止位置の図柄を透過可能な第1透過位置と前記第2停止位置の図柄を透過可能な第2透過位置とがあり、
前記リールの回動状態において実行される演出には、前記第2透過位置に重なる位置で実行される特定演出を含み、
前記特定演出は、前記透過型ディスプレイにおいて前記第2透過位置を含む領域に画像を表示させる画像表示演出であり、
前記画像は、前記各リールの回動中には前記第1透過位置及びリールの回動方向において前記第1透過位置を通過する前の第2透過位置には表示されず、前記各リールの回動中にはリールの回動方向において前記第1透過位置を通過した後の第2透過位置に表示され、
前記図柄の停止位置は、各リールの周方向に沿って連続する3つの位置であり、
その連続する3つの位置の中央に前記第1停止位置があり、前記第1停止位置の上下に各1つの前記第2停止位置があり、
前記各リールの停止中において当該リールの回動方向において前記第1透過位置を通過する前の第2透過位置に画像を表示可能であることを特徴とする遊技機。
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