JP6504839B2 - 医療用バッグ - Google Patents

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Description

本発明は医療用バッグに関する。
血液バッグ等の医療用バッグに要求される性質としては、採血、輸血又は血液成分分離などの操作を容易にするための柔軟性や、これらの操作に対する強度、低水蒸気透過性、耐熱性、安全性等が挙げられる。可塑剤を含有した軟質ポリ塩化ビニルは上記要求性能をほぼ満たすことから、現在医療用バッグ用材料として主流を占めている。
このような軟質ポリ塩化ビニルは、医療用バッグに柔軟性を付与するために可塑剤の使用が必須であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂100質量部に対し、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(DEHP)のようなフタル酸エステルが50〜70質量部使用されている。
例えば、血液バッグの可塑剤としてDEHPを用いたものは、血液保存時に、DEHPが血液バッグから経時的に血液中に溶出し、血液成分である各種細胞の、特に赤血球の表面の細胞膜を保護する細胞膜保護作用を有することが知られている(例えば非特許文献1及び2参照)。
しかしながら、DEHPは、げっ歯類での精巣毒性が確認され、世界各国でその使用を控える傾向にある。そのため、輸血を必要とする患者にとって、輸血におけるより高い安全性が望まれている。
一方、例えば血漿を保存するための血液バッグは、通常、−20℃以下の低温環境下、すなわち、凍結した状態で保存される。また、再生医療の分野においても、臍帯血や骨髄液等の体液や細胞溶液を可撓性を有する医療用バッグに充填し、凍結した状態で保存することが行われる。しかし、塩化ビニル樹脂製の医療用バッグは、低温保存時の耐衝撃性に劣り、誤って落下させたり衝突させたりした場合に破損してしまうという問題点があった。
なお、特許文献1には、超高分子量ポリエチレンフィルムの両面を該超高分子量ポリエチレンよりも融点が低く、該超高分子量ポリエチレンと相溶性のある熱可塑性樹脂のフィルムで溶着した3層フィルムからなる、−196℃の極低温下でも破損することのない医療用凍結バッグが開示されている。
特開2005−193013号公報
Larry J. Dumontら、Exploratory in vitro study of red blood cell storage containers formulated with an alternative plasticizer, Transfusion, Vol.52(7), pp1439 - 1445 (2012)、2011年12月 ▲配▼島由二ら、赤血球寿命に及ぼす可塑剤の影響評価に関する研究、第33回日本バイオマテリアル学会大会、ポスター発表要旨、79頁、2011年11月
本発明は、医療分野に用いられる塩化ビニル樹脂製のバッグにおいて、優れた低温耐衝撃性及びより高い安全性を同時に満足し得る医療用バッグを提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に対し、特定の可塑剤を配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下〔1〕〜〔6〕を特徴とする。
〔1〕塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤として、少なくとも下記式(1)で表される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルを配合してなる樹脂組成物から成形されたことを特徴とする医療用バッグ。
Figure 0006504839
(上記式(1)中、Rはそれぞれ独立して直鎖又は分岐鎖のノニル基を表す。)
〔2〕前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルを1〜80質量部配合することを特徴とする上記〔1〕に記載の医療用バッグ。
〔3〕前記塩化ビニル系樹脂の重合度が、480〜4100であることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕に記載の医療用バッグ。
〔4〕前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル以外の可塑剤として、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル、トリメリット酸トリス(2−エチルヘキシル)、エポキシ化大豆油、フタル酸ジイソデシル、テレフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アセチルクエン酸トリブチル及びベンゼン−1,4−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)からなる群から選択される他の可塑剤の少なくとも一種をさらに配合することを特徴とする上記〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載の医療用バッグ。
〔5〕前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、前記他の可塑剤を1〜80質量部配合することを特徴とする上記〔4〕に記載の医療用バッグ。
〔6〕前記医療用バッグが、血液成分を保存する血液バッグであることを特徴とする上記〔1〕〜〔5〕のいずれか1つに記載の医療用バッグ。
本発明の医療用バッグは、塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤として式(1)で表される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルを配合することにより、−20℃以下の低温保存時における耐衝撃性を有するとともに、より高い安全性を確保することができる。
なお、特開2014−80631号公報には4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルが開示されているが、当該公報に記載の4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルはグリース基油、金属加工油基油、油圧作動油基油、圧縮機基油、ギア油基油等の潤滑油基油に用いられるものであり、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルを医療用バッグの可塑剤として用い、低温耐衝撃性及び優れた安全性を得ようとする技術思想は何ら開示又は示唆されていない。
ラットの摂餌量の試験結果を示すグラフである。 ラットの体重増加量の試験結果を示すグラフである。 ラットの精子数の試験結果を示す図である。 赤血球保存液としてMAP液を用いた場合の溶血率の結果を示すグラフである。 赤血球保存液としてSAGM液を用いた場合の溶血率の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態をさらに詳しく説明する。
本発明に係る医療用バッグは、塩化ビニル系樹脂に対し、少なくとも可塑剤として下記式(1)で表される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル(以下、単に「DL9TH」ともいう)を配合してなる樹脂組成物から成形されるものである。
Figure 0006504839
(上記式(1)中、Rはそれぞれ独立して直鎖又は分岐鎖のノニル基を表す。)
(塩化ビニル系樹脂)
本発明に係る医療用バッグを形成する樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂を基材として含有する。塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂のほか、塩化ビニルと共重合可能な他のビニル単量体との共重合体も包含する。当該他のビニル単量体としては、エチレン、プロピレン、マレイン酸エステル、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、得られる樹脂組成物の加工性が良好となるという観点から、480〜4100が好ましく、1000〜2500がより好ましい。なお、平均重合度は、JIS K6751に準じて測定されるものである。
(可塑剤)
本発明に係る医療用バッグに用いる可塑剤は、上記式(1)で表される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル(DL9TH)を用いることを特徴としている。DL9THは塩化ビニル系樹脂に対する相溶性に優れるとともに、得られる医療用バッグの低温保存時における耐衝撃性を向上させることができる。
DL9THとしては、例えば、新日本理化株式会社製の商品名「サンソサイザーDL9TH」(サンソサイザーは新日本理化株式会社の登録商標)が挙げられる。
DL9THの含有量は、医療用バッグに所望の柔軟性を与えるように配合すれば特に限定されないが、塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、1〜80質量部配合することが好ましい。塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、DL9THを1〜80質量部配合することにより、塩化ビニル系樹脂に対するDEHPの配合量を減らす(又はゼロとする)ことができ、高い安全性を得ながらも十分な低温耐衝撃性を得ることができる。
より好ましいDL9THの配合量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、10〜70質量部であり、さらに好ましくは30〜60質量部である。
(その他の可塑剤)
本発明において、医療用バッグには、医療用途として用いることのできる、DL9TH以外の可塑剤を用いてもよい。その他の可塑剤としては、例えば、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOTH)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル(DINCH、BASF社の登録商標)、トリメリット酸トリス(2−エチルヘキシル)(TOTM、花王株式会社の登録商標)、エポキシ化大豆油(ESBO)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、テレフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)(DEHTP)、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)(DEHA)、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、ベンゼン−1,4−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOTP)等が挙げられ、これらのうちの少なくとも一種をDL9THと併用して用いることができる。
これらその他の可塑剤の配合量を配合する場合、その配合量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、例えば、1〜80質量部であり、好ましくは3〜60質量部である。
上記したその他の可塑剤は、各々のその他の可塑剤が有する特性等に応じて適宜用いればよいが、中でもDOTH、DINCH及びESBOのうちの少なくとも一種を用いることが好ましい。例えば、DOTHを混合した場合は、DOTHが医療用バッグに充填された生体成分に経時的に溶け出して生体成分の細胞膜に作用し、細胞膜を壊れにくくすることができるため、細胞保護効果を向上させることができる。そのため、血液バッグとして用いることにより、赤血球の溶血を抑制することができる。また、DINCHを混合した場合は、安全性に優れた医療用バッグを比較的安価に提供することができる。また、ESBOを混合した場合は、加工性に優れたものとなり、加工安定化剤として用いることができる。
また、本発明においては、医療用バッグを成形するための樹脂組成物に、本発明の効果を損ねない範囲で必要に応じて、加工助剤(例えば、安定化剤、滑剤)等の公知の各種添加剤を配合することもできる。
医療用バッグの製造方法は、従来の方法に従えばよく、特に制限されない。例えば、樹脂組成物からなるペレットを準備し、押出機を用いてT−ダイ成形法によってシート成形し、得られたシートを所望のサイズに裁断、製袋化することにより、本発明の医療用バッグを製造することができる。なお、T−ダイ成形法以外の公知の方法(例えばインフレーション成形法やヒートプレス法など)によって樹脂組成物を医療用バッグに成形加工できることは言うまでもない。
医療用バッグを構成する該シートの厚さは、例えば0.1〜1mmであり、好ましくは本発明の効果の観点から0.3〜0.5mmである。
本発明の医療用バッグは、例えば、血液成分を保存する血液バッグ(赤血球、血小板、血漿、全血等の血液製剤に用いる血液バッグ、臍帯血を保存する臍帯血バッグ等)、骨髄液を保存する骨髄バッグ、その他造血幹細胞等を培養した液体を保存するバッグにも適用可能である。中でも、例えば−20℃以下、典型的には−20〜−80℃の低温環境下で凍結した状態で保存される医療用バッグに好適に使用することができる。
なお、血液保存液及び赤血球保存液としては、従来から公知の各種保存液を使用することができ、特に制限されないが、血液保存液としては例えばACD−A液、CPD液又はCPDA液などを用いることができ、赤血球保存液としては例えばMAP液やSAGM液などを用いることができる。これらの血液保存液及び赤血球保存液を代表して、CPD液、MAP液及びSAGM液の組成の一例を以下に示す。
<CPD液>単位:w/v%
クエン酸ナトリウム水和物:2.63
クエン酸水和物:0.327
ブドウ糖:2.32
リン酸二水素ナトリウム:0.251
<MAP液>単位:w/v%
D−マンニトール:1.457
アデニン:0.014
リン酸二水素ナトリウム:0.094
クエン酸ナトリウム水和物:0.150
クエン酸水和物:0.020
ブドウ糖:0.721
塩化ナトリウム:0.497
<SAGM液>単位:w/v%
マンニトール:0.525
アデニン:0.017
ブドウ糖:0.818
塩化ナトリウム:0.877
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
<実施例1:低温耐衝撃性確認試験及び室温における物性試験>
下記表1に示す配合割合に従い、各成分を室温下で順次添加し混練することにより、樹脂組成物をそれぞれ調製した。
各樹脂組成物を用いて、幅15cm、厚み0.45mmの樹脂シートを作製した(検体1〜4)。
なお、表1における樹脂組成物中の可塑剤の配合量は、得られる樹脂シートの柔軟性がほぼ同等となる量であり、引張試験機(株式会社島津製作所製「オートグラフAG−X」(オートグラフは株式会社島津製作所の登録商標))で100%モジュラス値を測定した際に、約10MPaとなる量である。
Figure 0006504839
得られた樹脂シートを用い、JIS K7127に基づき、テンサイル衝撃試験の4号試験片、チャック間50mm、スピード100mm/分の条件で、−20℃環境下における樹脂シートの延伸方向(MD:Machine Direction)及び延伸垂直方向(TD:Transverse Direction)の5%弾性率を測定した。試験は5回行い、その平均値を求めた。
また、室温での弾性率及び破断点での各物性について調べた。弾性率及び破断点での物性については、JIS K7127に基づいて測定した。
結果を表2に示す。なお、5%弾性率は、値が高くなるほど柔軟性が損なわれ、耐衝撃性に劣ることを意味する。
Figure 0006504839
表2の結果から、可塑剤としてDL9THを配合した検体1は、他の可塑剤を配合した検体2〜4と比べて−20℃環境下の5%弾性率が低く、低温耐衝撃性に優れることがわかった。また、室温における弾性率及び破断点での各物性の測定結果から、検体1は、検体2〜4とほぼ同等であり、軟質ポリ塩化ビニルに要求される各種物性を十分満たすことがわかった。
<実施例2:精巣への影響評価を中心としたラット亜慢性毒性試験>
試験用飼料(オリエンタル酵母工業株式会社製「CR−LPF」)の1kgに対して、DL9THをそれぞれ500mg、1000mg、10000mg加えて、飼料検体2〜4を調製した。陽性対照として、試験用飼料1kgに対してDEHPを10000mg加えたものを飼料検体5とした。また、試験用飼料のみからなるものを飼料検体1とした。
それら飼料検体1〜5を、3週齢の雄SDラット(8匹/群)に自由摂取させた。飼育環境は温度24±1℃、湿度55±5%、照明12時間明暗、換気約20回/時とした。
試験開始から各週におけるラットの摂餌量及び体重増加量を測定し、その平均値を求めた。ラットの摂餌量の結果を図1に、ラットの体重増加量の結果を図2にそれぞれ示す。
また、試験開始から13週後に麻酔下で断頭・採血後、常法に従って雄性生殖器を含む全身諸臓器について病理組織学的解析を実施した。解剖時に採取した右精巣上体をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で細切し、Hoechst染色後、画像解析により精子数を計測した。結果を図3に示す。
図1及び図2の結果から、飼料検体2〜4(DL9THを含有した飼料)を摂取させたラット(DL9TH投与群)の摂餌量及び体重増加量は、飼料検体1を摂取させたラット(対照群)と同等であるのに対し、飼料検体5(DEHPを含有した飼料)を摂取させたラット(DEHP投与群)の摂取量及び体重増加量は、対照群と比較して有意に低いことが確認された。DL9TH投与群に関しては、解剖時の肉眼的観察及び器官重量測定においても、雄性生殖器を含む全身諸臓器に顕著な変化は認められなかった。
また、図3の結果から、DL9TH投与群の精子数は、対照群と同等であるのに対し、DEHP投与群の精子数は、対照群と比較して1/100程度に減少していることが確認された。解剖時における肉眼所見として、DEHP投与群のみに精巣及び精巣上体の顕著な萎縮、肝肥大が観察された。
以上、解剖時の肉眼所見や精子数の計測結果等から判断する限り、DL9THは顕著な精巣毒性を示さないことが確認された。
<実施例3:低温耐衝撃性確認試験>
下記表3に示す配合割合に従い、各成分を室温下で順次添加し混練することにより、樹脂組成物をそれぞれ調製した。
各樹脂組成物を用いて、幅15cm、厚み0.45mmの樹脂シートを作製した(検体5〜11)。
なお、表3における樹脂組成物中の可塑剤の配合量は、得られる樹脂シートの柔軟性がほぼ同等となる量であり、実施例1で説明した引張試験機で100%モジュラス値を測定した際に約10MPaとなる量である。
Figure 0006504839
得られた樹脂シートを用い、実施例1と同様にして、−20℃環境下における樹脂シートの延伸方向(MD)及び延伸垂直方向(TD)の5%弾性率を求めた。試験は5回行い、その平均値を求めた。結果を表4に示す。
Figure 0006504839
表4の結果から、DL9THと他の可塑剤を併用した検体5〜9は、DL9TH以外の可塑剤を併用した検体10及び11に比べて、−20℃環境下における5%弾性率が低く、低温耐衝撃性に優れることがわかった。
<実施例4:溶血率及び可塑剤溶出量確認試験>
(赤血球濃厚液の組成)
試験では、下記の赤血球濃厚液を用いた。赤血球濃厚液は、血液保存液(CPD液)を28mL混合したヒト血液200mL又は血液保存液を56mL混合したヒト血液400mLに、赤血球保存液(上記のMAP液又はSAGM液)を46mL又は92mL混和したもので、血液保存液を少量含有する濃赤色の液体である。静置すると、主として赤血球からなる沈層と無色の液層とに分かれる。
(GC−MS/MS分析条件)
GC−MS/MS分析の各種条件について、表5に示す。
Figure 0006504839
(GC条件)
装置:ガスクロマトグラフ TRACE GC(商品名、Thermo Fisher Scientific社製)
注入口及びトランスファーライン温度:250℃
スプリットレス注入
注入量:1μL
オーブン温度:60℃(2分保持)→20℃/分→310℃(10分保持)
キャリアーガス:He(1mL/分)
カラム:DB−5MS(長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm、アジレント・テクノロジー社製)
(MS−MS条件)
装置:Quantum XLS(商品名、Thermo Fisher Scientific社製)
イオンソース温度:250℃
EI:70eV
コリジョンガス:Ar(1.0mTorr)
下記表6に記載の配合割合に従い、各成分を室温下で順次添加し混練することにより、樹脂組成物をそれぞれ調製した。
得られた樹脂組成物試料を、ヒートプレス機を用いてそれぞれシート状に成形し、100mm×100mm×厚さ0.45mmのサイズに裁断し、樹脂シートを作成した(検体12〜15、17〜20)。なお、ヒートプレス条件としては、加熱温度180℃、プレス時間2分、プレス圧力20MPaとした。
Figure 0006504839
検体12〜15に係る樹脂シートのそれぞれについて、赤血球保存液としてMAP液を用いて調製した赤血球濃厚液の溶血率と可塑剤の溶出量を確認した。各樹脂シートを所定サイズ(6.4cm)に裁断した試験片を、赤血球濃厚液5mL(ヘマトクリット値59%)に4℃で浸漬し、経時的に当該赤血球濃厚液を採取して、溶血率を算出するとともに可塑剤溶出量を測定した。対照として、PVCシートを浸漬しない検体16について同様の実験を行った。
溶血率を算出するにあたっては、採取した赤血球濃厚液50μLに対し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)1mLを加えて遠心分離し、その上清(100μL)の415nmにおける吸光度をプレートリーダにより測定し、以下の計算式から各試料(検体12〜15)の溶血率を算出した。検体16を陰性対照とし、陽性対照はPBSの代わりにミリQ水を使用した。
溶血率(%)=(A − A)/(A − A)× 100
:各試料の吸光度(検体12〜15)
:陰性対照の平均吸光度(検体16)
:陽性対照の平均吸光度
可塑剤溶出量を測定するにあたっては、採取した赤血球濃厚液50μLに対し、1%NaCl水溶液1mL、DEHP−d0.1μg及びヘキサン1mLを添加し、15分間振とう後、遠心分離した。そして、得られたヘキサン層を無水NaSOにより脱水した後、GC−MS/MS分析(DB−5MSカラム:0.25mm×30m、膜厚0.25μm)に供して測定した。LOD(Limit of Detection:検出限界)及びLOQ(Limit of Quantification:定量下限)については、FUMI理論を実践するプログラムTOCO(Total Optimization of Chemical Operations)を使用して算出した。
溶血率の結果を図4に示す。また、可塑剤溶出量の結果を表7に示す。なお表7における数値の単位はμg/mLであり、試料数N=2とし、それぞれの可塑剤溶出量を測定した。表7において、「tr」は「trace amount less than LOQ」を意味する。
Figure 0006504839
また、同様に、検体17〜20に係る樹脂シートのそれぞれについて、赤血球保存液としてSAGM液を用いて調製した赤血球濃厚液の溶血率と可塑剤の溶出量を確認した。各樹脂シートを所定サイズ(6.4cm)に裁断した試験片を、赤血球濃厚液5mL(ヘマトクリット値59%)に4℃で浸漬し、経時的に当該赤血球濃厚液を採取して、溶血率を算出するとともに可塑剤溶出量を測定した。対照として、PVCシートを浸漬しない検体21について同様の実験を行った。
溶血率の結果を図5に示す。また、可塑剤溶出量の結果を表8に示す。なお、表8における数値の単位はμg/mLであり、試料数N=2とし、それぞれの可塑剤溶出量を測定した。表8において、「tr」は「trace amount less than LOQ」を意味する。
Figure 0006504839
図4及び図5の結果から、血液保存液としてMAP液、SAGM液のいずれを用いた場合も、DL9TH(検体12、17)は、DEHP(検体15、20)に比べれば溶血抑制効果は低いものの、医療用可塑剤として用いられるTOTM(検体13、18)や対照(検体16、21)よりも高い溶血抑制効果を有し、DINCH(検体14、19)と同じかそれ以上の溶血抑制効果を有することがわかった。
また、表7及び表8の結果から、DL9TH(検体12、17)の溶出量は、DEHP(検体15、20)の溶出量の1/10程度であり、DINCH(検体14、19)の溶出量とほぼ同じであることがわかった。
ここで、本発明者らによる先の特許出願(特願2013−104082)によれば、可塑剤としての4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)(DOTH)は、DEHPと同等又はそれ以上の溶血抑制効果を有し、DEHPよりも少ない配合量であってもシートからの溶出量が多いことが確認されている。そのため、DL9THとDOTHを組み合わせて配合することにより、DEHPと同等の溶血抑制効果を期待することができ、優れた低温耐衝撃性と安全性に加えて、優れた溶血抑制効果をも満足し得るものを提供することが可能と考えられる。
<実施例5:低温耐衝撃性確認試験>
実施例4において溶血抑制効果と血液中への溶出が同等と認められたDL9THとDINCHについて、細胞保護作用を有するDOTHと組み合わせた場合の低温保存時における耐衝撃性を確認した。
下記表9に示す配合割合に従い、各成分を室温下で順次添加し混練することにより、樹脂組成物をそれぞれ調製した。
各樹脂組成物を用いて、幅15cm、厚み0.45mmの樹脂シートを作製した(検体22、23)。
なお、表9における樹脂組成物中の可塑剤の配合量は、得られる樹脂シートの柔軟性がほぼ同等となる量であり、実施例1で説明した引張試験機で100%モジュラス値を測定した際に約10MPaとなる量である。
Figure 0006504839
得られた樹脂シートを用い、実施例1と同様にして、−20℃環境下における樹脂シートの延伸方向(MD)及び延伸垂直方向(TD)の5%弾性率を求めた。試験は5回行い、その平均値を求めた。結果を表10に示す。
Figure 0006504839
表10の結果から、DL9THとDOTHを組み合わせた検体22は、DINCHとDOTHを組み合わせた検体23と比べて、−20℃環境下における5%弾性率が低く、低温耐衝撃性に優れることがわかった。

Claims (6)

  1. 塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤として、少なくとも下記式(1)で表される4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)を配合してなる樹脂組成物から成形されたことを特徴とする医療用バッグ。
    Figure 0006504839
    (上記式(1)中、Rはそれぞれ独立して直鎖又は分岐鎖のノニル基を表す。)
  2. 前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニルを1〜80質量部配合することを特徴とする請求項1に記載の医療用バッグ。
  3. 前記塩化ビニル系樹脂の重合度が、480〜4100であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用バッグ。
  4. 前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル及び前記4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)以外の可塑剤として、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル、トリメリット酸トリス(2−エチルヘキシル)、エポキシ化大豆油、フタル酸ジイソデシル、テレフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、アセチルクエン酸トリブチル及びベンゼン−1,4−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)からなる群から選択される他の可塑剤の少なくとも一種をさらに配合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用バッグ。
  5. 前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、前記他の可塑剤を1〜80質量部配合することを特徴とする請求項4に記載の医療用バッグ。
  6. 前記医療用バッグが、血液成分を保存する血液バッグであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医療用バッグ。
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