JPH09215727A - 医療用容器 - Google Patents

医療用容器

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JPH09215727A
JPH09215727A JP8316967A JP31696796A JPH09215727A JP H09215727 A JPH09215727 A JP H09215727A JP 8316967 A JP8316967 A JP 8316967A JP 31696796 A JP31696796 A JP 31696796A JP H09215727 A JPH09215727 A JP H09215727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液適合性の優れた塩化ビニル樹脂製の医療
用容器、より詳細には血液細胞(特に血小板)の長期保
存した際の細胞保存性に優れ、且つ血液適合性の高い血
液保存容器(特に血小板保存容器)の提供。 【解決手段】 少なくとも収納部が、塩化ビニル樹脂レ
ジンに可塑剤としてフタル酸ジウンデシルを添加(配
合)した軟質塩化ビニル樹脂で形成され、かつ該収納部
のシートの酸素透過性が9.0×10-10〜22.0×
10-10cc・cm/cm2・sec・cmHg/22℃
および二酸化炭素透過性が6.0×10-9〜19.0×
10-9cc・cm/cm2・sec・cmHg/22℃で
あることを特徴とする医療用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液適合性の優れた塩
化ビニル樹脂製の医療用容器、より詳細には血液細胞
(特に血小板)を長期保存した際の細胞保存性に優れ、
且つ血液適合性の高い血液保存容器(特に血小板保存容
器)に関する。
【0002】
【従来技術】近年、手術時の輸血の際の患者の血液循環
負荷の軽減や輸血の際の副作用の防止等の理由により全
血で行うケースは減少しており、不必要な輸血は行わ
ず、患者が必要としている血液成分だけ補充し、また必
要な血液成分のみ供血者より採取して他の成分は戻して
やる採血法(血液アフェレーシス法)も増加している。
しかし、従来の血液バッグで成分輸血を行う際、特に血
小板を保存する場合は問題が生じる。即ち、血小板を保
存する際の細胞の生存性能力(Viability)は
保存容器の気体透過性が大きく影響し、現行の塩化ビニ
ル製血液バッグで濃厚血小板を保存すると、pH低下が
著しく、機能劣化が早まる。そのため、血小板保存の有
効期間は採血後の短期間に制約され、医療機関や供血者
は著しく不便を被っていた。そこで、血液保存容器を供
給するメーカーでは気体透過性を向上させるために、塩
化ビニル樹脂に添加する可塑剤の種類または量を変更し
たり、気体透過性の良好なポリオレフィンを保存容器の
素材として使用する等の努力を行ってきた。しかし、ジ
−2−エチルヘキシルフタレート(以下、DEHPとも
言う)をはじめほとんど可塑剤は可塑化効率が高いた
め、多量に添加すると血液バッグとしての機械的強度が
減少し、成形や加工が困難になってしまう。そのため、
塩化ビニル樹脂へ可塑剤の添加量は制限され、制限され
た量の可塑剤では要求する気体透過性を得ることはでき
なかった。さらに、多くの可塑剤は生体適合性に欠け、
特にDEHPは血小板の凝集能を抑制することが報告さ
れており、輸血の際の可塑剤の溶出を考えると、血液保
存容器に上記可塑剤を大過剰に添加することは好ましい
ことではなかった。また、従来の軟質塩化ビニル樹脂に
共通する欠点として、低温における柔軟性[flexi
bility]の低下や物理的強度[mechanic
alstrength]の著しい低下がある。例えば、
従来の塩化ビニル樹脂製血液バッグは−20℃程度より
低温で凍結させると破損することが多いので、血しょう
の凍結保存する際には注意して取り扱わなければなら
ず、取扱いに困難が伴った。また、赤血球を保存する温
度は4℃程度が望ましいが、塩化ビニル樹脂製の血液バ
ッグはこの程度の温度の保存でも柔軟性が低下して取り
扱いが不便であった。
【0003】一方、ポリオレフィン樹脂は溶出の可能性
のある可塑剤を添加しておらず、また素材を選択するこ
とで気体透過性の良好なものを得ることができる。しか
し、ポリオレフィン樹脂製の血液バッグは塩化ビニル樹
脂製のものに比べて血液細胞の付着が多いことが認めら
れている。また、ポリオレフィン樹脂は、成形性、加工
性の点で塩化ビニル樹脂に劣り、塩化ビニル樹脂に比べ
て硬いため、成形した容器は取り扱いにくい欠点を有す
る。さらに樹脂の価格も塩化ビニル樹脂に比較して高価
である。従って、従来より安価で成形性、加工性の良い
塩化ビニル樹脂を使用して、それに配合する可塑剤を変
えることによって、医療用容器の長期間における細胞保
存性を向上させる試みがしばしば行われてきた。本発明
に使用する可塑剤のフタル酸ジウンデシル(以下、場合
によりDUPと略す)はDEHPに比較して、塩化ビニ
ル樹脂に吸収難く、そのため塩化ビニル樹脂と均一に混
合し難い。可塑剤と塩化ビニル樹脂とが均一に混合しな
いと、樹脂の成形、加工が困難であり、また可塑剤が成
形品の表面に溶出する等の問題があった。そのため、D
UPは該可塑剤を配合した樹脂の成形、加工性、そして
成形品の強度や低い溶出性等の点でDEHPより優れた
特徴を有しながら、塩化ビニル樹脂と混合しにくいた
め、実質的に医療用材料、特に血液バッグ等の医療用容
器として使用することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血液
適合性の優れた塩化ビニル樹脂製の医療用容器、より詳
細には血液細胞(特に血小板)の長期保存した際の細胞
保存性に優れ、且つ血液適合性の高い血液保存容器(特
に血小板保存容器)を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来、通常使用されてい
る塩化ビニル樹脂の可塑剤の含有量では、本発明の目的
とするような血液適合性の優れた塩化ビニル樹脂製の医
療用容器、より詳細には血液細胞(特に血小板)を長期
保存するに必要とするような大きな気体透過性を付与さ
せることができない。本発明の医療用容器、特に血液収
納容器の有するような大きな気体透過性を、医療用容
器、特に血液収納容器に付与させるためには、血液収納
容器を形成する軟質塩化ビニル樹脂は、該樹脂レジンに
対して可塑剤を多量に含ませたものである必要がある。
しかしながら、大きな気体透過性を付与するために、軟
質塩化ビニル樹脂レジンに通常使用されているDEHP
のような可塑剤を多量に添加すると成形や加工が困難に
なり、また機械的強度が減少して医療用容器としての機
械的強度が不足してしまう。そのため、塩化ビニル樹脂
レジンへDEHP等の可塑剤の添加量は制限され、成形
や加工が可能で、かつ機械的強度を満足させる制限され
た可塑剤の含有量では、本発明の医療用容器、例えば血
液細胞特に血小板保存用容器の要求する気体透過性を得
ることはできない。
【0006】本発明者らは様々の検討を行った結果、D
UPが塩化ビニル樹脂内、特に開孔度等、特定の物理性
状を有する塩化ビニル樹脂を使用することによって塩化
ビニル樹脂内によく吸収され、塩化ビニル樹脂とDUP
とが容易に均一に混合できることを見出した。また、塩
化ビニル樹脂に配合するDUPの量をいろいろ変えて検
討した結果、DUPは他の可塑剤と比較して可塑化効率
が低いこと、所定の範囲内において塩化ビニル樹脂にD
UPを多量に配合しても、樹脂の成形性や加工性が大き
く劣化することがなく、また成形した容器は必要な強度
を保持すること等が判明した。本発明の容器は充分量の
DUPが配合されたため、他の可塑剤を使用した場合で
は得られないような高い気体透過性を有する医療用容器
を得ることができる。また、この医療用容器は充分量の
可塑剤のため、容器の柔軟性が増大し、その結果、血小
板等の血液細胞を長期間保存したときの細胞分散性が向
上する。そして、前記の高気体透過性の効果と相乗し
て、細胞の長期保存性が改善される。
【0007】また、本発明の容器は充分量の可塑剤を配
合されているため、低温下での柔軟性の低下が抑制さ
れ、凍結時における耐衝撃性に優れている。そのため、
本容器は既述したような血小板保存容器としてのみなら
ず、低温下での赤血球保存や血しょう凍結保存の目的で
使用することができる。そして、保存する内容物や保存
方法、温度等の条件によって血液バッグを換えたり、選
択する煩わしさが無くなる。例えば、成分輸血をするた
めの血液バッグとして、3個のバッグをチューブによっ
て連結したものがある。この血液バッグは、採取した全
血を貯溜する第1バッグ(これは血液を各成分に分別し
た後に赤血球を保存するバッグでもある)と、血小板濃
厚液を保存する第2バッグと、血しょうを保存する第3
バッグとからなる。この3個のバッグは血液を分別する
前には連結されているが、収納する成分が異なるため、
各血液成分をそれぞれのバッグに収納した後は切り離さ
れて、異なる方法と条件で保存され、中には凍結保存さ
れるものもある。そのため、それぞれのバッグは素材を
変えて作製するのが理想であるが、現実的には困難であ
り、コストアップの要因となる。従って、単一の素材で
種々の保存対象、保存方法、保存条件に対応できる本発
明の容器は非常に有用である。さらに、本発明の容器は
他の可塑剤を同量配合した容器に比較して、バッグ内収
納液への可塑剤の溶出量が少ない。そのため、本発明の
医療用容器は溶出した可塑剤による血液細胞の損傷や機
能低下等の欠点が緩和され、血液適合性の点においても
優れた特徴を有する。以上のように、塩化ビニル樹脂に
配合する可塑剤としてDUPを使用すると、以下に示す
ような優れた特性を有する医療用容器が得られた。第1
に従来の可塑剤では得られなかった高い気体透過性が得
られる。第2に容器の柔軟性が増加しそのため容器内に
収納される細胞の保存時における細胞分散性が改善され
る。そして、第3に第1及び第2の効果が相乗すること
によって、長期間の細胞保存性にも優れている。第4に
可塑剤の溶出量も低く抑えられ、血液適合性の点でも優
れている。第5に低温時における柔軟性の低下や凍結時
の破袋が抑制できる。
【0008】本発明の医療用容器を構成するポリ塩化ビ
ニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂レジン100重
量部に対してDUPを50部以上配合することが望まし
い(従来から可塑剤として使用されているDEHPは5
0重量部以上ポリ塩化ビニルに配合して成形することは
困難であった)。しかし、高い気体透過性や柔軟性を得
るためにDUPを可塑剤として使用した場合でも、ポリ
塩化ビニル100重量部に対して130部以上配合する
と、使用に耐えうる容器を作製することは困難となる。
即ち、ポリ塩化ビニルに配合する可塑剤が少なすぎると
気体透過性や柔軟性が充分でなく、逆に可塑剤が多すぎ
ると塩化ビニル樹脂の成形、加工が困難となり、また成
形された容器の機械的強度も規格を達成することができ
なくなる。さらに可塑剤が過剰に存在するために容器の
表面から可塑剤が溶出し易くなる欠点を有する。従っ
て、本発明の医療容器を作製するためには、ポリ塩化ビ
ニル樹脂としては、塩化ビニル樹脂レジン100重量部
に対してDUPを50〜120重量部、より好ましくは
70〜100重量部を配合させたものが好ましい。可塑
剤としては、前記のようにDUPを単独で使用する場合
のみならず、本発明の目的を達成し得る範囲内でDUP
以外に他の種類の可塑剤も併用することができる。ただ
し、DUP以外の他の種類の可塑剤の量は、塩化ビニル
樹脂組成物全重量に対して50重量%を越えるような多
量であってはならず、好ましくは8重量%未満である。
【0009】また、容器の気体透過性は容器の収納部の
シート肉厚や内表面積にも影響される。従って、例えば
血小板を72〜120時間保存する場合に使用する血小
板保存容器ではシート肉厚は0.20〜0.45mmの
ものが好ましく、0.32〜0.42mmのものがより
好ましい。シート肉厚が0.20mm未満では血液細胞
保存容器として十分な強度(例えば、滅菌の際や血液収
納した状態で輸送する場合でも耐え得る強度)が得られ
ず、逆にシート肉厚が0.45mmを超えると、気体透
過性が低下し血小板の長時間の保存を行うことができな
い。また、前記血小板保存容器の有効内表面積は100
〜1000cm2である。この有効内表面積が小さ過ぎ
ると、必要な気体透過性が得られず、逆に有効内表面積
が大き過ぎると、容器が大型化して操作性が悪くなるか
らである。
【0010】また、保存する血小板の数によって好適な
寸法の容器があり、5〜10単位(1単位は2×1010
個の血小板を含む)の血小板を長期間保存するために
は、好ましくは前記収納部の有効内表面積が600〜7
00cm2の容器、例えば容量が600mlで、有効内
表面積は600〜700cm2のものが挙げられる。ま
た、10〜20単位の血小板を長期間保存するために
は、好ましくは有効内表面積は700〜800cm2
容器、例えば容量は800mlで有効内表面積は700
〜800cm2のものが挙げられる。前記のように所定
の血小板単位数に対する保存容器の内表面積が小さすぎ
ると必要な気体透過性が得られず、逆に大きくても容器
が大型化して操作性が悪くなる。血液細胞保存容器、特
に血小板保存容器を構成するシートの気体透過性は、酸
素気体透過性が9.0×10-10〜22.0×10-10
c・cm/cm2・sec・cmHg/22℃、二酸化炭
素透過性が6.0×10-9〜19.0×10-9cc・c
m/cm2・sec・cmHg/22℃であるのが好まし
い。気体透過性は高ければ高いほど良いというものでは
なく、高すぎると多量の酸素が容器内に透過して細胞浮
遊液を高pHにして、細胞に悪い影響を与える。
【0011】目視による細胞分散性の評価を示す結果よ
り、DUPの添加量の異なる血液保存容器において、D
UPの添加量の多い血液保存容器の方が血小板の沈殿や
付着が少ないことが判明した。これはDUPの添加量を
増加するにしたがって血液保存容器が柔軟になり、振盪
しながら保存する際に、容器全体がしなやかに揺り動か
されるため、細胞のシートへの沈着が起こり難いものと
推測される。従って、本発明の医療用容器は、該容器を
構成するポリ塩化ビニル樹脂として、所定量のDUPを
配合したものを使用することにより、容器に高い気体透
過性が付与されただけでなく、該容器の柔軟性が改善さ
れ、これらの2つの効果が相乗することによって優れた
血小板保存性が得られたものと考えられる。
【0012】しかし、容器は柔軟であればあるほど良い
というものではなく、遠心や滅菌等の操作を行うため
に、容器として所定の大きさの機械的強度が必要である
し、また容器の機械的強度あるいは前記の気体透過性等
の血液保存容器あるいは血小板保存容器に必要な他の物
性とのバランスがとれていることも重要である。そのた
め、血小板や赤血球等を保存する血球の保存容器とし
は、JIS基準K7215による硬度が20〜30、J
IS基準K7113による強度が1.2〜1.6kgf
/mm2であることが好ましい。
【0013】本発明で使用する塩化ビニル樹脂は、前記
のようにDUPを配合でき、かつ十分な機械的な強度を
有する医療用容器を作製することができるものであれば
その種類は特に制限されるものではない。例えば、塩化
ビニルのみからなる単独重合体以外に塩化ビニルとその
他の共重合し得る単量体(例えば、塩化ビニリデン、酢
酸ビニル、エチレン、プロピレン、スチレン、アクリル
酸、アルキルアクリレート、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等)との共重合体等が挙げられる。前記塩
化ビニル樹脂の平均重合度は特に限定されないが、10
00〜2500の範囲の重合度が成形性、加工性、強度
の点で好ましい。また、既述したように塩化ビニル樹脂
とDUPとは均一に混合し難いので、それを解決するた
めにDUPを吸収し易い塩化ビニル樹脂を使用するのが
好ましい。
【0014】塩化ビニル樹脂レジンのDUPの吸収性
は、種々の要件によって影響されるが、その要件とし
て、例えば塩化ビニル樹脂レジンの開孔度(Poros
ity)が挙げられる。前記塩化ビニル樹脂レジンの開
孔度(Porosity)は10〜50cc/100g
PVC、さらに好ましくは20〜40cc/100gP
VCの範囲である。前記塩化ビニル樹脂レジンの開孔度
(Porosity)が10cc/100gPVC以下
ではDUPを吸収しにくい。逆に開孔度(Porosi
ty)の大きいものはDUPの吸収性は向上するが、嵩
比重が小さくなり、塩化ビニル樹脂の特性(例えば、強
度や成形性等)を損なう。塩化ビニル樹脂内にDUPが
吸収されることによって、樹脂を成形、加工する際に取
扱い易くなる。また、成形する樹脂が均一なものとなる
ので、樹脂からの可塑剤の溶出量を減少でき、且つ品質
をコントロールし易くなる。また、塩化ビニル樹脂の粒
径は、ある程度大きい方が配合後の組成物の流動性が良
く、取り扱い易いので50〜250μm、好ましくは1
00〜200μmの粒径のものが選択される。また、前
記塩化ビニル樹脂には必要に応じて、安定剤兼補助可塑
剤としてエポキシ化植物(大豆)油、安定剤としてカル
シウム、亜鉛、ステアリン酸、ラウリン酸、滑剤、酸化
防止剤等を配合しても良い。
【0015】前記の記載では、もっとも気体透過性や柔
軟性が細胞の保存に影響を与えると考えられる血小板保
存を目的とする場合について本発明を説明したが、勿論
医療用容器は、赤血球や白血球、血しょう等のその他の
血液成分、或いは全血を保存する目的でも、好適に使用
することができる。ただ、赤血球や血しょうのみを保存
する容器、或いは収納部分の気体透過性や柔軟性は前記
のような範囲に限定されることを必要とするものではな
い。これらの容器や収納部分の気体透過性や柔軟性は必
要に応じて変えることも可能である。凍結用保存容器や
凍結用収納部分のシート肉厚は、血小板保存用や赤血球
保存用のものよりやや厚くなるように0.4〜0.5m
mにすると、破袋防止に有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の医療容器の1つの実施の
態様を図1に示す。血小板保存容器1は、DUPを添加
して得られた塩化ビニル樹脂製の容器である。該血小板
保存容器1は、採血容器(図示せず)に連なる柔軟な導
入チューブ2と保存した血小板を輸注するための輸血口
3、4及び血小板保存に収納した血小板浮遊液から分別
した成分を取り出すための排出チューブ5とを有して構
成される。前記血小板保存容器1の導管2の先端には、
採血容器に代えて血しょう保存容器等を連結することが
できる。
【0017】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。 実施例1 1.容器の成形 塩化ビニル樹脂100重量部レジンに対し、65、80
および90重量部のDUPを配合した塩化ビニル樹脂製
シートおよびポリオレフィンシートから、容量が200
mlのバッグを作製した。なお、シートの膜厚は400
μmに統一した。塩化ビニル樹脂レジンとして、S−1
004(鐘淵化学社製、重合度1400、開孔度28)
を使用した。なお、本実施例を含めて本発明では、塩化
ビニル樹脂の開孔度とは、水銀圧入法ポロティーメータ
ー(米国AMINOCO社製、5−7118型)を使用
して、絶対圧31psiから1011psiに高める間
に樹脂100gに圧入される水銀の容量を言う。 2.血小板濃厚液(以下、PCと略す)の準備 アフェレーシス(成分採血)法により所定の濃度(8.
0×105個/mm3)に調製された濃厚血小板(PC)
を採取した。 3.PCの細胞分散性の評価 前記バッグにヒト由来の血小板6単位(含血小板数:
1.2×1011個)を含むPC約150mlを分注し
た。そして各容器を水平振盪機に乗せ、22℃、60r
pm/minにて5日間保存した。5日間保存後、各バ
ッグの表面を観察した。
【0018】4.気体透過性の測定 上記で作製した血小板保存容器のシートを使用して、気
体透過性を測定した。これらのシートを境として酸素高
圧部(2〜3kg/cm2)と酸素低圧部(真空)の状
態をつくり、シートを透過して高圧部から低圧部に移行
する酸素量を測定して酸素の透過性を測定した。二酸化
炭素の透過性も同様な方法によって行った。なお、上記
の気体透過性についてはガス透過率測定装置(GTR−
10:柳本製)を使用した。
【0019】(結果) 5.血小板の分散性評価 それぞれの材料から成形した血小板保存容器内の血小板
分散性を表1に示した。ポリオレフィン製容器に比較し
て、DUPを配合した塩化ビニル樹脂製容器の内壁への
血小板の沈殿、付着は少ない。また、DUPを配合した
容器の中ではDUPの配合量が増加するに従って、血小
板の沈殿、付着が減少することが判る。この血小板の沈
殿が少ない程、内容液の撹拌性が優れていることを示
し、細胞保存した場合に沈殿、付着しない方が代謝、ガ
ス交換等が効率的に行われるので、好ましい。その作用
機構は不明であるが、恐らく可塑剤を配合したために容
器の柔軟性が増加し、その結果振盪した際の撹拌性が改
善されたためではないかと考えられる。
【0020】
【表1】 [++:多数沈着、+:少量沈着、+/−:微量沈着、−:沈着なし]
【0021】6.容器の気体透過性 上記の血小板保存容器の気体透過性を表2に示す。この
表より、ポリオレフィン製の容器や可塑剤としてDEH
Pを配合した塩化ビニル樹脂製の容器よりも、DUPを
配合した塩化ビニル樹脂製の容器の方が気体透過性に優
れており、さらにDUPを配合した塩化ビニル樹脂製の
容器の中ではDUPの配合量が多いほど、気体透過性が
優れていることが判る。
【0022】
【表2】
【0023】実施例2 1.容器の成形 実施例1と同じように、DUPを配合した3種類の塩化
ビニル樹脂製の血小板保存容器を作製した。また比較の
ため、前記容器と同じ塩化ビニル樹脂レジン100重量
部に対して、可塑剤DEHP(ジ−2−エチルヘキシル
フタレート)を50重量部配合して血小板保存容器を作
製した。該容器はDUP添加血小板保存容器と比較し
て、シート膜厚及び容量は同一である。 2.PCの採取 実施例1と同じ方法によってPCを準備した。
【0024】3.長期保存後の血小板機能の評価 血小板機能の評価は以下の各パラメーターによって行っ
た。 a.血小板 自動血球計数装置(Sysmex Model E−5
000;東亜医用電子社製)を使用して行った。 b.血しょうpH pHメーター〔EA−920:(株)日科機〕を使用し
て行った。 c.低浸透圧ショック回復率 細胞の脆弱性を表わし、その数値が大きい程、血小板膜
が変性を受けていないことを示しより好ましい。その測
定は血小板浮遊液を水で希釈し、低浸透圧状態に保持し
た際の細胞形態の維持性を測定したものであり、その測
定には分光光度計(UV160A、 島津製作所製)を
使用して行った。 d.コラーゲン凝集能〔Maximal aggreg
ation〕 血小板の凝集能を表わし、その数値が大きい程血小板凝
集能が残存していることを示しより好ましい。その測定
はヘマトレーサー 1(NKK製)を使用し、血小板に
凝集素のコラーゲンを添加して血小板の凝集能を測定す
ることによって行った。 e.ラクトース濃度(g/l) 嫌気的条件下における細胞のグルコース消費を示し、酸
素濃度が低いとラクトース濃度は増加する。その数値が
大きい程好ましい。 (結果) 4.血小板機能性の評価 表3に上記の各項目の評価結果を示した。この結果より
血小板を長期保存する場合に、DUP配合の塩化ビニル
樹脂製容器の方がDEHP配合の容器よりもダメージが
少なく、血小板機能を良好に保持することが判る。
【0025】
【表3】
【0026】実施例3 1.容器の成形 実施例1と同じように、DUPを配合した3種類の塩化
ビニル樹脂製の容器を作製した。また比較のため、実施
例1、2で作製したと同じようにポリオレフィン製の容
器とDEHP配合塩化ビニル樹脂製の容器を作製した。 2.低温下での容器の柔軟性の測定 前記により作製した各容器に230mlの水を分注し、
さらにその容器を4℃で5日間保存した後、触感を確認
した。 3.凍結させた容器の破損試験 前記によって作製した各容器に100mlの水を分注
し、さらにその容器を−20℃で24hr保存し凍結さ
せた後、高さ1mの所から落下させ、容器の破損を調べ
た。 (結果) 4.低温下での容器の柔軟性 表4に4℃で保存した場合の各容器の触感を示す。DE
HPを配合した塩化ビニル樹脂製の容器に比較して、D
UPを配合した塩化ビニル樹脂製の容器は柔軟性を保持
していること、そしてDUP配合の塩化ビニル樹脂製容
器はDUPの配合量によって柔軟性が保持され易くなる
ことが判る。
【0027】
【表4】 [++:かなり柔軟、+:柔軟、+/−:やや硬め、−:硬い]
【0028】5.凍結させた容器の破損試験 表5に前記によって凍結させた容器を前記と同様に落下
させ、破損した頻度を示す。DUP配合の塩化ビニル樹
脂製容器はDEHP配合の塩化ビニル樹脂製容器に比較
して破損しにくいことが判る。また、DUP配合の塩化
ビニル樹脂製容器はDUPの配合量(80部以上)によ
って破袋防止の効果が向上することが判る。
【0029】
【表5】
【0030】実施例4 1.容器の成形 実施例2と同様に行った。 2.可塑剤の溶出量の測定 実施例1と同じように準備した200mlのPCを各容
器に分注した後、室温で120hr保存した。その後、
容器内から1mlの血小板浮遊液を回収して、可塑剤の
溶出量を測定した。 (結果) 3.可塑剤の溶出量 表6に各容器から容器内液体への可塑剤の溶出量を示し
た。DEHP配合の塩化ビニル樹脂製容器に比較してD
UP配合の塩化ビニル樹脂製容器は可塑剤の溶出量が少
ないことが判る。
【0031】
【表6】
【0032】以上の記載は、単に本発明を具体的に例示
するためになされたものであり、本発明の請求範囲を上
記の例示に限定するものではない。
【0033】以下、本発明の実施態様を示す。 1.少なくとも収納部が塩化ビニル樹脂レジンに、可塑
剤としてDUP配合した軟質ポリ塩化ビニル樹脂で形成
され、かつ該収納部のシートの酸素透過性が9.0×1
-10〜22.0×10-10cc・cm/cm2・sec・
cmHg/22℃および二酸化炭素透過性が6.0×1
-9〜19.0×10-9cc・cm/cm2・sec・c
mHg/22℃であることを特徴とする医療用容器。 2.塩化ビニル樹脂レジンの開孔度(Porosit
y)は好ましくは10〜50cc/100gPVC、さ
らに好ましくは20〜40cc/100gPVCの範囲
である前記1の医療用容器。 3.塩化ビニル樹脂レジンの粒径が50〜250μm、
さらに好ましくは100〜200μmである前記1ない
し2の医療用容器。 4.塩化ビニル樹脂100重量部に対してDUPを50
〜120重量部、好ましくは70〜100重量部を含む
ものである前記1、2または3記載の医療用容器。 5.容器のシートの硬度がJIS基準K7215によっ
て20〜30である1ないし4の医療用容器。 6.容器のシートの強度がJIS基準K7113によっ
て1.2〜1.6kgf/mm2である前記1ないし5
の医療用容器。 7.収納部のシート肉厚が0.2〜0.45mmである
前記1ないし6記載の医療用容器。 8.収納部の気体透過性に関与する部分の内表面積が1
00〜1000cm2である前記1ないし7の医療用容
器。 9.医療用容器が血液細胞収納容器である前記1ないし
8記載の医療用容器。 10.血液細胞が血小板である前記9の医療用容器。 11.血小板5〜10単位を保存する前記10の医療用
容器。 12.血小板10〜20単位を保存する前記10の医療
用容器。 13.容量が600mlで、有効内表面積が600〜7
00cm2である前記11の医療用容器。 14.容量が600mlである前記13の医療用容器。 15.有効内表面積が700〜800cm2である前記
12の医療用容器。 16.容量が800mlである前記15の医療用容器。 17.血小板を72時間以上保存することが可能な前記
10ないし16の医療用容器。 18.少なくとも収納部が、塩化ビニル樹脂レジンに可
塑剤としてDUPを配合した軟質塩化ビニル樹脂で形成
され、かつ該収納部のシートの酸素透過性が9.0×1
-10〜22.0×10-10cc・cm/cm2・sec・
cmHg/22℃で、二酸化炭素透過性が6.0×10
-9〜19.0×10-9cc・cm/cm2・sec・cm
Hg/22℃である医療用容器内に血液細胞を収納する
血液細胞の保存方法。 19.血液細胞が血小板である前記18の血液細胞の保
存方法。 20.血小板を72〜120時間保存する前記18ない
し19の血液細胞の保存方法。 21.血小板5〜10単位を保存する前記18〜20の
血液細胞の保存方法。 22.血小板10〜20単位を保存する前記18〜20
の血液細胞の保存方法。 23.血小板5〜10単位を容量約600mlの医療用
容器に保存する前記21の血液細胞の保存方法。 24.血小板10〜20単位を容量約800mlの医療
用容器に保存する前記22の血液細胞の保存方法。 25.塩化ビニルレジンに可塑剤としてDUPを吸収さ
せた材料を成形加工することを特徴とする前記1ないし
17の医療用容器の製造法。 26.塩化ビニル樹脂が開孔度(Porosity)が
10〜50cc/100gPVCのものである前記25
の医療用容器の製造法。 27.塩化ビニル樹脂100重量部に対して、DUPを
50〜120重量部配合することを特徴とする前記25
〜26の医療用容器の製造法。 28.医療用容器の少なくとも収納部のシートの透過性
が9.0×10-10〜22.0×10-10cc・cm/c
2・sec・cmHg/22℃で、二酸化炭素透過性が
6.0×10-9〜19.0×10-9cc・cm/cm2
sec・cmHg/22℃である前記25〜27の医療
用容器の製造法。
【0034】
【効果】以下に示すような優れた特性を有する医療用容
器が得られた。第1に従来の可塑剤では得られなかった
高い気体透過性が得られる。第2に容器の柔軟性が増加
し、そのため容器内に収納される細胞の保存時における
細胞分散性が改善される。そして、第3に第1及び第2
の効果が相乗することによって、長期間の細胞保存性に
も優れている。第4に可塑剤の溶出量も低く抑えられ、
血液適合性の点でも優れている。第5に低温時における
柔軟性の低下や凍結時の破袋が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩化ビニル樹脂製の血小板保存容器の
1例の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 塩化ビニル樹脂製の血小板保存容器 2 採血容器に連なる柔軟な導入チューブ 3 血小板を輸注するための輸血口 4 血小板を輸注するための輸血口 5 排出チューブ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも収納部が、塩化ビニル樹脂レ
    ジンに可塑剤としてフタル酸ジウンデシル(以下、DU
    Pとも言う。)を添加(配合)した軟質塩化ビニル樹脂
    で形成され、かつ該収納部のシートの酸素透過性が9.
    0×10-10〜22.0×10-10cc・cm/cm2・s
    ec・cmHg/22℃および二酸化炭素透過性が6.
    0×10-9〜19.0×10-9cc・cm/cm2・se
    c・cmHg/22℃であることを特徴とする医療用容
    器。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂レジンの開孔度(Por
    osity)が10〜50cc/100gPVCである
    請求項1記載の医療用容器。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル樹脂100重量部に対して可
    塑剤を50〜120重量部を含むものである請求項1ま
    たは2記載の医療用容器。
  4. 【請求項4】 容器のシートの硬度が、JIS基準K7
    215によって20〜30である請求項1、2または3
    記載の医療用容器。
  5. 【請求項5】 容器のシートの強度が、JIS基準K7
    113によって1.2〜1.6kgf/mm2である請
    求項1、2、3または4記載の医療用容器。
  6. 【請求項6】 収納部のシート肉厚が、0.2〜0.4
    5mmである請求項1、2、3、4または5記載の医療
    用容器。
  7. 【請求項7】 医療用容器が血液細胞収納容器である請
    求項1、2、3、4、5または6記載の医療用容器。
  8. 【請求項8】 血液細胞が血小板である請求項7記載の
    医療用容器。
  9. 【請求項9】 前記収納部の有効内表面積が600〜7
    00cm2である5〜10単位(1単位は2×1010
    の血小板を含む)の血小板保存用の請求項1、2、3、
    4、5、6、7または8記載の医療用容器。
  10. 【請求項10】 前記収納部の有効内表面積が700〜
    800cm2である10〜20単位(1単位は2×10
    10個の血小板を含む)の血小板保存用の請求項1、2、
    3、4、5、6、7または8記載の医療用容器。
  11. 【請求項11】 少なくとも収納部が、塩化ビニル樹脂
    レジンに可塑剤としてDUPを配合した軟質塩化ビニル
    樹脂で形成され、かつ該収納部のシートの酸素透過性が
    9.0×10-10〜22.0×10-10cc・cm/cm
    2・sec・cmHg/22℃で、二酸化炭素透過性が
    6.0×10-9〜19.0×10-9cc・cm/cm2
    sec・cmHg/22℃である医療用容器内に血液細
    胞を収納する血液細胞の保存方法。
  12. 【請求項12】 血液細胞が血小板である請求項11に
    記載された血液細胞の保存方法。
  13. 【請求項13】 塩化ビニルレジンに可塑剤としてDU
    Pを吸収させた材料を成形加工することを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記
    載の医療用容器の製造法。
  14. 【請求項14】 塩化ビニル樹脂が開孔度(Poros
    ity)が10〜50cc/100gPVCのものであ
    る請求項13記載の医療用容器の製造法。
  15. 【請求項15】 塩化ビニル樹脂100重量部に対し
    て、DUPを50〜120重量部配合することを特徴と
    する請求項13または14記載の医療用容器の製造法。
  16. 【請求項16】 医療用容器の少なくとも収納部のシー
    トの透過性が9.0×10-10〜22.0×10-10cc
    ・cm/cm2・sec・cmHg/22℃で、二酸化炭
    素透過性が6.0×10-9〜19.0×10-9cc・c
    m/cm2・sec・cmHg/22℃である請求項1
    3、14または15記載の医療用容器の製造法。
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