JP6500729B2 - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、助手席に着座した乗員の前方に配置されたインストルメントパネルに設けられる収納部位に折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて車両後方側に向かって突出するように膨張し、乗員を保護可能に構成されるエアバッグを、備える助手席用エアバッグ装置に関する。
従来、助手席用エアバッグ装置としては、インストルメントパネルの後面側に部分的に後方や上方に向かって突出するように配置されるカーナビゲーションシステムのモニターやコントロールパネル、カップホルダ等の突出物が配設されていても、この突出物を迂回するように膨張して、円滑に膨張可能なエアバッグを、備える構成のものがあった(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2014−226955公報 特開2015−16840公報
この従来の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグは、車両の前面衝突時にのみ、助手席に着座した乗員を保護可能な構成であった。昨今では、乗員を、車両の前面衝突時のみならず、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時にも、保護する要望がある。そして、エアバッグを、前面衝突時に加えて、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時にも乗員を保護可能な構成とする場合、このような構成のエアバッグにおいても、インストルメントパネルから突出する突出物を迂回させて、円滑に膨張させる構成とすることが、望ましい。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、前面衝突時に加えて、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時にも乗員を保護可能な構成のエアバッグであっても、インストルメントパネルから突出する突出物を迂回して円滑に膨張可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席に着座した乗員の前方に配置されたインストルメントパネルに設けられる収納部位に折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて車両後方側に向かって突出するように膨張し、乗員を保護可能に構成されるエアバッグを、備える助手席用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、
収納部位から後方に向かって突出するように展開膨張する本体膨張部と、
膨張完了時の本体膨張部の後面側において、車両の車幅方向の中央側となる位置から後方に突出するように配置される突出膨張部と、
を備える構成とされるとともに、
膨張完了時の後面側を、乗員を保護可能な乗員保護部として構成され、
乗員保護部が、
本体膨張部における膨張完了時の後面側の部位から構成されて、車両の前面衝突時に前進移動する乗員の頭部を保護可能な前突用拘束面と、
突出膨張部において、本体膨張部の後面から連なって後方に向かって突出する側壁部の部位から構成されて、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、車両の車幅方向の中央側前方となる斜め前方に向かって移動する乗員の頭部を保護可能な斜突用拘束面と、
を備えるとともに、
前突用拘束面と斜突用拘束面との間に、乗員の頭部を進入させて拘束させるための拘束用凹部を、前方に凹ませるようにして、配設させる構成とされ、
本体膨張部において、膨張完了時においてインストルメントパネル側となる突出膨張部の前側の領域に、インストルメントパネルから上方に突出する突出物を迂回可能な迂回用凹部を設けるようにして、突出膨張部の前側を支持可能な支持膨張部が、形成され、
本体膨張部内に、迂回用凹部付近の部位の膨張形状を規制可能に、左右方向に略沿って配置される左右テザーが、両端側を、迂回用凹部を構成する部位と、本体膨張部における車幅方向の外方側に配置される壁部と、に連結させるようにして、配設されていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの乗員保護部において、前突用拘束面と、前突用拘束面における車両の車幅方向の中央側となる位置から後方に向かって突出するように形成される斜突用拘束面と、の間に、乗員の頭部を進入させて拘束させるための拘束用凹部が、前方に凹んで形成されている。そのため、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、車幅方向の中央側となる斜め前方に向かって移動する乗員の頭部を、斜突用拘束面にガイドさせつつ、拘束用凹部内に進入させるようにして、拘束することができる。このとき、乗員の頭部の少なくとも一部が、拘束用凹部を左右に押し開きつつ、拘束用凹部内に進入することとなり、拘束用凹部の左右方向側で対向する内側面から構成される広い拘束面によって、乗員の頭部を、前側から、左右両側にかけて、受け止めることができる。また、拘束用凹部は、頭部の左右両側に接触可能であることから、左右方向への回転を抑制して、頭部を受け止めることに寄与できて、拘束用凹部によって、斜め衝突時若しくはオフセット衝突時の乗員の頭部を、円滑に受け止めることができる。また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、車両の前面衝突時には、前突用拘束面によって乗員の頭部を受け止めることが可能となる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグには、本体膨張部において、インストルメントパネル側となる突出膨張部の前側の領域に、インストルメントパネルから上方に突出する突出物を迂回可能な迂回用凹部を設けるようにして、突出膨張部の前側を支持可能な支持膨張部が、形成されている。そのため、突出物を突出させているインストルメントパネルを有した車両に搭載されても、迂回用凹部によって、この突出物を迂回させるように、エアバッグを膨張させることができる。また、この迂回用凹部は、本体膨張部内に配設される左右テザーによって、付近の部位の膨張形状を規制されることから、膨張時に、突出物と干渉することを、的確に抑制することができる。さらに、本発明の助手席用エアバッグ装置では、突出膨張部の前側を支持可能な支持膨張部が、形成される構成であることから、突出膨張部の前方に迂回用凹部を配設させる構成であっても、拘束用凹部内に乗員の頭部を進入させる際の突出膨張部の前側を、支持膨張部によって的確に支持させることができて、拘束用凹部によって乗員の頭部を安定して受け止めることができる。
したがって、本発明の助手席用エアバッグ装置では、前面衝突時に加えて、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時にも乗員を保護可能な構成のエアバッグであっても、インストルメントパネルから突出する突出物を迂回して円滑に膨張させることができる。
また、本発明の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの内部に、展開膨張時の拘束用凹部の後方への移動を抑制可能とするテザーを、拘束用凹部の凹みの先端側と、迂回用凹部の後面側と、を連結するように配設させる構成とすることが好ましい。
このような構成の助手席用エアバッグ装置では、拘束用凹部を、エアバッグの内部に配設されるテザーによって、展開膨張時の移動を抑制させることができて、エアバッグの膨張完了時に、テザーによって、拘束用凹部の凹んだ状態を的確に維持することができ、また、エアバッグの展開膨張時における拘束用凹部の前後移動(前後の揺動)も、防止することができて、迅速に拘束用凹部を所定位置に配置させることができる。さらに、このテザーは、先端側を、迂回用凹部の後面側に、連結させる構成とされている。そのため、迂回用凹部は、左右テザーによって凹みの側面側の膨張形状を規制されることに加えて、このテザーによって、凹みの後面側の膨張形状を規制されることから、迂回用凹部の部位の膨張形状(凹んだ状態)を、一層安定して規制することが可能となる。
具体的には、左右テザーを、エアバッグの膨張完了時に、幅方向を前後方向に略沿わせるように配置される横帯状体から、構成することができる。また、左右テザーは、エアバッグの膨張完了時に、幅方向を上下方向に略沿わせるように配置される縦帯状体から、構成してもよく、さらには、横帯状体と縦帯状体とを組み合わせて構成してもよい。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置を車両に搭載させた状態を示す概略縦断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置を車両に搭載させた状態の概略平面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置で使用されるエアバッグを単体で膨張させた状態を示す前左方から見た状態の斜視図である。 図3のエアバッグを単体で膨張させた状態を示す後右上方から見た状態の斜視図である。 図3のエアバッグを単体で膨張させた状態を示す左側面図である。 図3のエアバッグを単体で膨張させた状態を示す右側面図である。 図3のエアバッグの概略縦断面図であり、図10のVII−VII部位に対応する。 図3のエアバッグの概略縦断面図であり、前後テザーの部位での断面図である。 図3のエアバッグの概略縦断面図であり、突出膨張部の部位での断面図である。 図3のエアバッグの概略横断面図である。 図9のXI−XI部位を示す断面図である。 図7のXII−XII部位を示す端面図である。 図3のエアバッグにおいて、拘束用凹部付近の部位を示す部分拡大斜視図である。 図3のエアバッグにおいて、本体膨張部に配置される左右テザーの部位付近を示す前後方向に沿った概略部分拡大縦断面図である。 実施形態のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 実施形態のエアバッグを構成する基布の残りを示す平面図である。 実施形態のエアバッグを折り畳む工程を示す概略図である。 実施形態のエアバッグを折り畳む工程を示す概略図であり、図17の後の工程を示す。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略横断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、膨張を完了させたエアバッグが、斜め移動する乗員を受け止めた状態を示す概略横断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す概略正面図であり、乗員受止前と乗員受止時との状態を示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、車両Vにおける助手席PSの前方において、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の上面2の内部に配置されるトップマウントタイプとされている。また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mを搭載させる車両Vのインパネ1には、図1,2に示すように、収納部位としてのケース12の左方(車両Vの車幅方向の中央側であって、運転席DSと助手席PSとの間の部位の前方の領域)となる中央側部位1aの後端近傍に、カーナビゲーションシステムのモニタ3が、上面2から上方に突出するように、配設されている。すなわち、実施形態のインパネ1には、中央側部位1aに、部分的に突出するようにモニタ3が、配設されている。実施形態において、前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両Vの前後・上下・左右の方向と一致するものである。
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、図1に示すように、折り畳まれたエアバッグ15と、エアバッグ15に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ15及びインフレーター8を収納保持する収納部位としてのケース12と、エアバッグ15及びインフレーター8をケース12に取り付けるためのリテーナ9と、折り畳まれたエアバッグ15を覆うエアバッグカバー6と、を備えて構成されている。
エアバッグカバー6は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ15の展開膨張時に、前後二枚の扉部6a,6bを、エアバッグ15に押されて開くように、構成されている。また、エアバッグカバー6における扉部6a,6bの周囲には、ケース12に連結される連結壁部6cが、形成されている。
インフレーター8は、図1に示すように、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース12に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。インフレーター8は、実施形態の場合、車両Vの前面衝突と、斜め衝突と、オフセット衝突の際に、作動するように構成されている。
収納部位としてのケース12は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、図1に示すように、インフレーター8を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部12aと、底壁部12aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー6の連結壁部6cを係止する周壁部12bと、を備えて構成されている。実施形態の場合、エアバッグ15とインフレーター8とは、エアバッグ15内に配置させたリテーナ9の各ボルト9aを取付手段として、エアバッグ15におけるガス流入口21の周縁、ケース12の底壁部12a、及び、インフレーター8のフランジ部8cを、貫通させて、ナット10止めすることにより、ケース12の底壁部12aに取り付けられている。また、ケース12の底壁部12aには、車両Vのボディ側に連結される図示しないブラケットが、配設されている。
エアバッグ15は、実施形態の場合、図3〜12に示すように、内部に膨張用ガスを流入させて膨張するバッグ本体16と、バッグ本体16内に配置されてバッグ本体16の膨張完了形状を規制するテザー50,54,55,57,67,68,70,72と、を備える構成とされている。
バッグ本体16は、可撓性を有したシート体から形成される袋状とされるもので、実施形態の場合、図3〜6に示すように、本体膨張部17と、膨張完了時の本体膨張部17の後面側から後方に突出するように配置される突出膨張部35と、を備えている。
本体膨張部17は、図1の二点鎖線に示すように、膨張完了時に、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように配置可能な構成とされている。具体的には、本体膨張部17は、図3,4に示すように、膨張完了時の形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱形状とされて、膨張完了時の右前端側の部位をケース12に取り付けられる取付部20とされるとともに、膨張完了時に、運転席DS側となる左側(車幅方向の中央側)に大きく張り出すように、配置される構成である。また、本体膨張部17は、膨張完了時に乗員MP側である後面側に配置される後側壁部29と、後側壁部29の周縁から前方に延びるとともに前端側にかけて上下方向の幅寸法を小さくするように収束される先細り形状の周壁部18と、を備えている。
周壁部18は、エアバッグ15の膨張完了時に、主にインパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように配置される部位であり、上下両側で対向するようにして左右方向に略沿って配置される上壁部18a,下壁部18bと、左右両側に対向して配置される左壁部18c,右壁部18dと、を備えている。右壁部18dは、エアバッグ15の膨張完了時に前後方向に略沿って配置される構成である。左壁部18cは、後述する迂回用凹部27を備えた支持膨張部26の左側面側を構成するもので、図3,5,10に示すように、前端側において前後方向に略沿って配置される前側部位18caと、後端側において前側部位18caより左方となる位置で前後方向に略沿って配置される後側部位18ccと、前側部位18caと後側部位18ccとを連結するように左右方向に略沿い、かつ、上下方向に略沿って配置される中間部位18cbと、を有する構成とされている。
実施形態のエアバッグ15では、周壁部18における膨張完了時の右前端側の部位が、エアバッグ15をケース12に取り付けるための取付部20とされている(図3,4,10参照)。この取付部20は、エアバッグ15の膨張完了時には、ケース12内に配置される部位である。取付部20における膨張完了時の下面側(下壁部側)には、内部に膨張用ガスを流入可能に略円形に開口して、周縁をケース12の底壁部12aに取り付けられるガス流入口21が、配設されている。ガス流入口21の周縁には、リテーナ9のボルト9aを挿通させて、ガス流入口21の周縁をケース12の底壁部12aに取り付けるための複数(実施形態の場合、4個)の取付孔22が、形成されている。また、実施形態の場合、エアバッグ15は、ガス流入口21の中心を取付中心Cとして(図10参照)、この取付中心Cを助手席PSの左右方向の中心と一致させるようにして、ケース12に取り付けられ、車両Vに搭載されている(図19参照)。また、周壁部18における左壁部18cと右壁部18dとには、内部に流入した余剰の膨張用ガスを排気させるためのベントホール24が、形成されている(図3,4参照)。左壁部18c側のベントホール24は、図3,5に示すように、支持膨張部26の部位を構成する後側部位18ccに、配置されている。
そして、実施形態の本体膨張部17は、図10に示すように、膨張完了時に、取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CLよりも左側に位置する領域(支持膨張部26)の左方(車幅方向の中央側)への突出量を、中心線CLよりも右側に位置する領域の右方(車幅方向の外方側)への突出量よりも大きくして、左側(運転席DS側)に大きく突出するように構成されている。また、実施形態では、本体膨張部17は、膨張完了時に、上述したモニタ3を迂回するように、膨張完了時の左前側の領域を凹ませるように、構成されている(図3,10参照)。すなわち、本体膨張部17は、膨張完了時に運転席DS側に大きく張り出している左側の領域を、突出膨張部35の前側に配置されて、突出膨張部35の前側を支持可能な支持膨張部26として、構成され、この支持膨張部26が、前端側の領域に、インパネ1から部分的に上方に突出するように配置される突出物としてのモニタ3を迂回可能な迂回用凹部27を、配設させる構成とされている。本体膨張部17は、膨張完了時の左前側の領域を、上下の全域にわたって凹ませるように構成され、換言すれば、迂回用凹部27は、図3,10に示すように、本体膨張部17の上下の全域にわたって、形成されている。
また、実施形態の場合、迂回用凹部27は、エアバッグ15の膨張完了時に、右側面27aを構成する左壁部18cの前側部位18caと、後側面27bを構成する左壁部18cの中間部位18cbと、を略直交させるように交差させて、右側面27aと後側面27bとの間に角部27c(前側部位18caと中間部位18cbとの交差部位18cx)を形成するように、構成されている(図3,10参照)。また、実施形態では、本体膨張部17は、膨張完了時に、運転席DS側となる周壁部18の左壁部18c(詳細には、支持膨張部26の左側面を構成する後側部位18cc)を、運転席DSの前方に配置されるステアリングホイール110を覆うように膨張するステアリングホイール用のエアバッグ114に近接させるように、構成されている。また、実施形態では、周壁部18の左壁部18cにおいて、迂回用凹部27の右側面27aを構成する前側部位18caは、エアバッグ15の膨張完了時に、左右方向側の位置を、突出膨張部35の右壁部35dと略一致させるように、構成されている(図10参照)。
後側壁部29は、エアバッグ15の膨張完了時に、乗員MP側となる後面側において、上下方向に略沿うように配置されている。実施形態の場合、後側壁部29は、図6〜8に示すように、下端側を後方に向けるように上下方向に対して僅かに傾斜して、配置されている。また、この後側壁部29は、エアバッグ15の膨張完了時の前後方向に沿った横断面において、左右方向に略沿うように配置されている。さらに、後側壁部29における左右の中央(中心線CL)より左側の領域には、エアバッグ15の膨張完了時に、後方に突出するように膨張する突出膨張部35が、配置されている(図10参照)。詳細には、突出膨張部35は、後側壁部29において、膨張完了時の左上側の部位に形成されるもので、エアバッグ15の膨張完了時に、助手席PSに着座した乗員MPの頭部MHの左斜め前方となる位置に、配置されることとなる。また、実施形態のエアバッグ15では、突出膨張部35は、エアバッグ15の膨張完了時に、モニタ3の後方となる位置に配置される。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時に、迂回用凹部27によってモニタ3を迂回するようにして、モニタ3の後方に、支持膨張部26と突出膨張部35とが、前後方向側で重なるようにして配置される構成である(図19参照)。
突出膨張部35は、膨張完了時の前端側で、本体膨張部17の支持膨張部26と連通されるもので、この前端側の連通部36を経て、本体膨張部17から内部に膨張用ガスを流入させる構成であり(図10,12参照)、上下両側で略左右方向に沿って配置される上壁部35a,下壁部35bと、左右両側で略前後方向に沿って配置される左壁部35c,右壁部35dと、後側において略上下方向に沿って配置される後壁部35eと、を備えている。実施形態の場合、左壁部35cは、本体膨張部17における周壁部18の左壁部18c(詳細には、支持膨張部26の左側面を構成する後側部位18cc)から連なるように、構成されている(図10,12参照)。
突出膨張部35は、エアバッグ15の膨張完了時における前後方向に沿った横断面において、取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CLよりも左側(車幅方向の中央側であって、運転席DS側)の領域に、形成されるもので(図10参照)、実施形態の場合、膨張完了時の左右方向側の幅寸法を、本体膨張部17の膨張完了時の後側壁部29近傍の部位の左右方向側の幅寸法の2/5程度に設定されている。また、突出膨張部35は、膨張完了時の上下方向側の幅寸法を、車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、左斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHを的確に保護可能な寸法に、設定されている。具体的には、突出膨張部35は、上下方向側の幅寸法L2を、後述する拘束用凹部43の上下方向側の長さ寸法L1(図7参照)より大きく設定されるとともに、本体膨張部17における後側壁部29近傍の部位の膨張完了時の上下方向の幅寸法の3/5程度に、設定されている。また、実施形態の場合、この突出膨張部35は、エアバッグ15の膨張完了時に、膨張を完了させたステアリングホイール用エアバッグ114よりも後方に突出して、配置されることとなる(図2の二点鎖線参照)。
そして、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時の後面側に配置される突出膨張部35と、本体膨張部17における後側壁部29と、が、エアバッグ15の膨張完了時に乗員MPを保護可能な乗員保護部40を、構成している。乗員保護部40は、車両Vの前面衝突時に前進移動する乗員MPの頭部MHを保護可能な前突用拘束面41と、車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHを保護可能な斜突用拘束面42と、を備える構成とされており、また、前突用拘束面41と斜突用拘束面42との間には、乗員MPの頭部MHを進入させて拘束させるための拘束用凹部43が、形成されている。
実施形態の場合、前突用拘束面41は、本体膨張部17における膨張完了時の後面側の部位である後側壁部29の上側の領域から構成されるもので、膨張完了時のエアバッグ15において、突出膨張部35の右側に配置される領域から、構成されている。すなわち、実施形態の場合、前突用拘束面41は、取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CLを超えて左側(運転席DS側)に延びる領域を備えて、前突時に前進移動する乗員MPの頭部MHを支障なく保護可能に構成されている。この前突用拘束面41は、実施形態の場合、エアバッグ15の膨張完了時に、前後方向に略沿った横断面において、中心線CL上となる左右の中央付近を前方側に向かって僅かに凹ませるように、構成されている(図10参照)。
斜突用拘束面42は、突出膨張部35において、本体膨張部17の後面(後側壁部29)から連なって後方に向かって突出する右壁部35dの部位から構成されている。実施形態の場合、斜突用拘束面42は、エアバッグ15の膨張完了時に、前後方向に略沿うように配置される。また、実施形態のエアバッグ15において、後側壁部29における下側の領域は、前突時に前進移動する乗員MPが頭部MHを乗員保護部40に拘束された際に、主に、乗員MPの胸部を受け止めることとなる。
前突用拘束面41と斜突用拘束面42との間に形成される拘束用凹部43は、乗員MPの頭部MHを進入させて拘束するためのものであり、実施形態の場合、図10,11,13に示すように、突出膨張部35の右側の領域と、本体膨張部17における後側壁部29と、の境界部位に、上下方向に略沿うように形成されるとともに、図7に示すように、後端43b側を開口させて、ポケット状に前方に凹む構成とされている。換言すれば、拘束用凹部43は、上下両側を閉塞されて構成されている。詳細には、拘束用凹部43は、左右方向側から見て、上下に幅広とした略長方形状の左側壁45と右側壁46との上縁45a,46a相互、下縁45b,46b相互、前縁45c,46c相互を、それぞれ、結合(縫着)させることにより、後端43b側を開口させたポケット状に、構成されている(図7参照)。すなわち、拘束用凹部43は、前端43a側(凹みの先端側)にかけて、幅寸法を一定として、構成されている。そして、この拘束用凹部43は、上下方向側の長さ寸法(開口44の開口幅寸法)L1(図7参照)を、乗員MPの頭部MHを円滑に進入させることが可能な寸法に、設定されている。具体的には、拘束用凹部43の上下方向側の長さ寸法(開口44の開口幅寸法)L1は、突出膨張部35の前端側(元部側)の部位の上下方向側の幅寸法L2(図7参照)より小さく設定されて、400mm程度に、設定されている。また、拘束用凹部43の前後方向側の幅寸法(深さ)W1(図7参照)は、乗員MPの頭部MHの前側の領域を進入可能な寸法に設定されており、具体的には、50〜100mm程度に設定されている。この拘束用凹部43は、突出膨張部35と上下の中心を略一致させるようにして、配置されており、換言すれば、突出膨張部35は、拘束用凹部43の上縁43c側と下縁43d側とに、それぞれ、上下の外方に突出する凹まない縁領域35f,35gを、有する構成とされている(図11〜13参照)。突出膨張部35におけるこの縁領域35f,35gは、拘束用凹部43の上側と下側とにおいて、本体膨張部17の後側壁部29と連結される構成である。すなわち、この縁領域35f,35gは、拘束用凹部43の上縁43c側と下縁43d側とに形成されて、それぞれ、突出膨張部35と後側壁部29と(前突用拘束面41と斜突用拘束面42と)を連結する連結部47U,47Dを、構成している(図11〜13参照)。
また、実施形態のエアバッグ15では、内部に、展開膨張時の拘束用凹部43の後方への移動を抑制可能とする規制テザー68が、配設されている。この規制テザー68は、拘束用凹部43の凹みの先端側(前端43a側)と、迂回用凹部27の後側面27bを構成する左壁部18cの中間部位18cbと、を連結するように配置される構成である。具体的には、規制テザー68は、拘束用凹部43の凹みの先端側(前端43a側)と、本体膨張部17における左壁部18cの中間部位18cb(実施形態の場合、前側部位18caに結合される左右テザー57における横帯状体58の左端59a近傍となる中間部位18cbの右端付近)と、を連結する構成である。そして、実施形態のエアバッグ15では、拘束用凹部43は、この規制テザー68によって、斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHの移動方向D(図20参照)に略沿って配置される構成である(図10,19参照)。具体的には、実施形態では、拘束用凹部43は、前後方向(取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CLに対する傾斜角度θ(図10参照)を、20°前後(15〜25°程度)として、斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHの移動方向Dに略沿うように、前後方向に傾斜して、配置される。また、実施形態の場合、拘束用凹部43は、図7,13に示すように、凹みの先端側(前端43a側)の上下の中央付近の部位を、規制テザー68に連結されるもので、エアバッグ15の膨張完了時に、規制テザー68に牽引されて、左側壁45と右側壁46とを略全域にわたって接触されるように、後端43b側の開口44の口開きを抑制された状態で、突出膨張部35の右壁部35dから連なって前方に凹むように、配置される。
バッグ本体16内には、実施形態の場合、図7〜12に示すように、テザー50,54,55,57,67,68,70,72が、配置されている。具体的には、バッグ本体16内には、本体膨張部17の領域内に配置される前後テザー50と、本体膨張部17の領域内に配置される2つの上下テザー54,55と、本体膨張部17の領域内に配置される左右テザー57と、突出膨張部35の前端側における連通部36付近に配置される規制テザー67と、本体膨張部17の領域内に配置されて拘束用凹部43を牽引する規制テザー68と、突出膨張部35の領域内に配置される2つの左右テザー70,72と、が、配置されている。
前後テザー50は、実施形態の場合、図10に示すように、エアバッグ15の膨張完了時に、ガス流入口21の中心(取付中心C)を通る前後方向に沿った中心線CL上に位置するように配置されるもので、ガス流入口21の周縁から延びる前側部位51と、後側壁部29側から延びる後側部位52と、を連結させるようにして、構成されている(図8,10参照)。
前側部位51は、ガス流入口21から延びるように配置されるとともに、実施形態の場合、図15に示す前側部位用素材53を折って構成されるもので、左右対称形として、バッグ本体16の膨張完了時における外形形状を、前端側を略左右方向に沿わせ、後端側を略上下方向に沿わせるような略三角錐形状に近似した立体形状とされている。実施形態の場合、前側部位51は、図10に示すように、前端側の領域を、バッグ本体16への連結部51aとして、この連結部51aにガス流入口21及び取付孔22に対応する開口(図符号省略)を配置させて、ガス流入口21の周縁部位で、全周にわたって、本体膨張部17における取付部20の下面側の部位に縫着されている。そして、前側部位51において、ガス流入口21から後方に延びる領域が、本体部51bを構成し、この本体部51bの外形形状を、略三角錐形状に近似した立体形状としている(図8,10参照)。本体部51bは、後側部位52の前端52a側に縫着される後端51c側の部位の上下の幅寸法を、後側部位52における前端52a側の部位の上下の幅寸法と、略一致させるように構成されている。
後側部位52は、シート状として、実施形態の場合、本体膨張部17における後側壁部29を構成する後左パネル81,後右パネル85の内周縁(右縁81d,左縁85c)から延びて、後左パネル81,後右パネル85と一体的に構成される延設部81e,85eから、構成されている(図8,10,16参照)。換言すれば、後側部位52は、二枚重ね状として、それぞれ、後左パネル81,後右パネル85と一体的に構成されている。詳細には、実施形態の場合、後側部位52は、前側部位51に連結される前端52a側を狭幅として、後端52b側にかけて上下に拡開されるような略台形状として、構成されている。
この前後テザー50は、エアバッグ15の膨張完了時に、後側壁部29(すなわち、前突用拘束面41)の左右の略中央のガス流入口21周縁部位(本体膨張部17の前端側)からの離隔距離を規制するもので、エアバッグ15の膨張初期に、後側壁部29が乗員MP側となる後方に大きく突出するのを抑制するために、配置されている。そして、実施形態では、後側壁部29は、この前後テザー50に牽引されるようにして、エアバッグ15の膨張完了時に、取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CL上となる位置を、上下の略全域にわたって、僅かに車両前方側に向かって凹ませて、配置されることとなる(図10参照)。また、実施形態の前後テザー50は、左右テザー57における後述する横帯状体58と縦帯状体62との間の隙間に、前側部位51を通すようにして、配置される構成である。
本体膨張部17内に配置される2つの上下テザー54,55は、実施形態の場合、図10に示すように、前後方向側の位置を一致させるようにして、左右方向側で並設されている。実施形態の場合、詳細には、上下テザー54,55は、本体膨張部17における取付部20の後側となる位置であって、左右テザー57の前側に隣接されている。また、上下テザー54,55は、間に前後テザー50を挟むようにして、前後テザー50の左右両側に、配置されている。各上下テザー54,55は、それぞれ、上壁部18aと下壁部18bとを連結するように、上下方向に略沿って配置される帯状とされている(図4,8参照)。また、各上下テザー54,55は、それぞれ、上下方向側で並設される2枚のテザー用基布54a,54b,55a,55bを結合させて構成されている。実施形態の場合、これらの上下テザー54,55は、幅方向を左右方向に略沿わせるように配置されるもので、左右方向側の幅寸法を略同一として、構成されている。これらの上下テザー54,55は、エアバッグ15の膨張完了時に、本体膨張部17における上壁部18aと下壁部18bとの離隔距離を規制して、本体膨張部17の膨張完了形状を規制するために、配置されている。
本体膨張部17内に配置される左右テザー57は、迂回用凹部27付近の部位の膨張形状を規制するために、形成されるもので、迂回用凹部27の右側面27aを構成する左壁部18cの前側部位18caと、右壁部18dと、を連結するように、左右方向に略沿って配置されている(図3,4参照)。実施形態の場合、左右テザー57は、エアバッグ15の膨張完了時に幅方向を前後方向に略沿わせるように配置される横帯状体58と、エアバッグ15の膨張完了時に幅方向を上下方向に略沿わせるように配置される縦帯状体62と、を有する構成とされている。詳細には、横帯状体58は、本体膨張部17における上下の略中央となる位置において、幅方向を前後方向に略沿わせるように、配置され、縦帯状体62は、横帯状体58の下側(横帯状体58と下壁部18bとの間の領域)において、幅方向を上下方向に略沿わせるように、配置されている。具体的には、実施形態の場合、縦帯状体62は、図7,14に示すように、後述する本体部63の上縁63cを、横帯状体58における後述する本体部59の後縁59c近傍であって、後縁59cよりも僅かに前方に位置させるように、配置されており、実施形態の左右テザー57は、左右方向側からみて、横帯状体58と縦帯状体62とを、略直交させるようにして、略逆L字形状に配置させるように、構成されている。また、実施形態の場合、各横帯状体58,縦帯状体62は、それぞれ、左右方向側で並設される2枚の帯状体用基布61L,61R,65L,65Rを結合させて、構成されている。
詳細には、横帯状体58は、幅方向を前後方向に略沿わせて配置される略帯状の本体部59と、本体部59の左端59a,右端59b側を左壁部18cの前側部位18ca,右壁部18dに取り付ける取付部60L,60Rと、を備える構成とされている。具体的には、左端59a側の取付部60Lは、後述する上パネル75,下パネル76の左前縁75c,76c相互の縫合作業時に、縫合部位100によって、前後の全域にわたって共縫いされることにより、左壁部18cの前側部位18caに結合される構成である(図10参照)。右端59b側の取付部60Rは、本体部59から下方に延びるようにして形成されるもので、この取付部60Rを、前後の略全域にわたって形成される縫合部位101Rによって、右パネル80に結合させることにより、右壁部18dに結合される構成である(図14参照)。縦帯状体62も、横帯状体58と同様に、幅方向を上下方向に略沿わせて配置される略帯状の本体部63と、本体部63の左端63a,右端63b側を左壁部18cの前側部位18ca,右壁部18dに取り付ける取付部64L,64Rと、を備える構成とされている。具体的には、左端63a側と右端63b側との取付部64L,64Rは、それぞれ、本体部63から後方に延びるようにして形成されるもので(図14参照)、これらの取付部64L,64Rを、それぞれ、前後の略全域にわたって形成される縫合部位102L,102Rによって左パネル77の本体部78と、右パネル80と、に結合されることにより、前側部位18caと右壁部18dとに結合される構成である。
実施形態の場合、左右テザー57を構成する横帯状体58の本体部59と、縦帯状体62の本体部63と、は、長さ寸法を略一致させて構成されるとともに、長さ寸法L3(図10参照、平らに展開した状態の各帯状体用基布61L,61R,65L,65Rの長さ寸法の和)を、本体膨張部17を構成する上パネル75,下パネル76を平らに展開した状態における前端側の部位の部位の左右方向側の幅寸法L4(図15参照)より小さく設定されている。具体的には、この横帯状体58の本体部59と、と縦帯状体62の本体部63と、の長さ寸法L3は、エアバッグ15の膨張完了時に、モニタ3との干渉を抑制して、モニタ3を迂回可能な迂回用凹部27を形成可能な寸法に、設定されている。そして、この左右テザー57は、エアバッグ15の膨張完了時に、左壁部18cの前側部位18caと右壁部18dとの離隔距離を規制して、左壁部18cの前側部位18caの左方への突出を抑制することとなり、この左右テザー57による規制により、膨張完了時のエアバッグ15に、迂回用凹部27が形成されることとなる。実施形態の場合、左右テザー57は、前後方向に沿って配置される横帯状体58と、上下方向に沿って配置される縦帯状体62と、を備えている構成であることから、左右テザー57によって、左壁部18cの前側部位18caの前後上下に広い領域の左方への突出を抑制することができ、迂回用凹部27の凹んだ状態を安定して保持させることができる。詳細には、実施形態では、横帯状体58の左端59a側の取付部60Lは、迂回用凹部27の角部27cから前方に延びるように配置され、縦帯状体62の左端63a側の取付部64Lは、横帯状体58の後縁59c側(迂回用凹部27の角部27c近傍)において、迂回用凹部27の角部27cに略沿うように下方に延びるように、配置される構成である(図3参照)。換言すれば、実施形態のエアバッグ15では、これらの横帯状体58の左端59a側の取付部60Lと、縦帯状体62の左端63a側の取付部64Lと、が、横帯状体58の後縁59c側の部位で交差するように、略逆L字形状に配置されていることから、この交差部位付近が面状に牽引されることとなって、迂回用凹部27が、この交差部位付近に、角部27cを設けるようにして、凹むこととなる。
突出膨張部35の連通部36の部位に配置される規制テザー67は、連通部36の左右の略中央となる位置において、上下方向に略沿って配置されている(図9〜12参照)。詳細には、規制テザー67は、突出膨張部35における上壁部35aと下壁部35bとの前縁近傍部位を連結するように配置されるもので、外形形状を略帯状として、実施形態の場合、図9,11に示すように、上下方向側で並設される2枚のテザー用基布67a,67bを結合させて、構成されている。この規制テザー67は、突出膨張部35における本体膨張部17との境界部位付近(連通部36付近)の上壁部35aと下壁部35bとの離隔距離を規制して、突出膨張部35の膨張完了形状を規制するために、配置されている。
本体膨張部17の領域内に配置されて拘束用凹部43を牽引する規制テザー68は、実施形態の場合、図10に示すように、本体膨張部17の領域内において、拘束用凹部43から左斜め前方に延びるように、配設されている。この規制テザー68は、拘束用凹部43の凹みの先端側(前端43a側)と本体膨張部17のにおける迂回用凹部27の後側面27b側(左壁部18cにおける中間部位18cb)とを連結するようにして、エアバッグ15の膨張完了時において、拘束用凹部43から連なって延びるように、斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHの移動方向Dに略沿って配置される構成である(図10参照)。実施形態の場合、規制テザー68は、左右テザー57を構成している横帯状体58の左端59a(車幅方向の中央側の端部)近傍である中間部位18cbの右端近傍となる位置から延びるように、形成されている。そして、具体的には、実施形態では、規制テザー68及び拘束用凹部43は、上述したごとく、前後方向(取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CL)に対する傾斜角度θ(図10参照)を、20°前後(15〜25°程度)として、前後方向に対して傾斜して、配置される。実施形態では、規制テザー68は、帯状の一枚のテザー用基布69(図15参照)から構成されている。そして、規制テザー68は、図3,4,7,10に示すように、このテザー用基布69を、中間部位で捩るようにして、エアバッグ15の膨張完了時に、拘束用凹部43の前端(先端)43a側に連結される後端68bを上下方向に略沿わせ、左壁部18cの中間部位18cbに連結される前端68aを左右方向に略沿わせるようにして、配置されることとなる。実施形態の場合、規制テザー68の前端68aは、エアバッグ15の製造時に、左右テザー57における横帯状体58の左端59a近傍となる位置(詳細には、左側)で、上パネル75,下パネル76の左前縁75c,76cの縫合作業時に、共縫いされて、左壁部18cの中間部位18cbに連結されている(図10参照)。
突出膨張部35内に配置される2つの左右テザー70,72は、前後方向側で並設されるもので、図10に示すように、それぞれ、突出膨張部35における右壁部35dと左壁部35cとを連結するように、左右方向に略沿って配置されている。実施形態の場合、図10に示すように、前側に配置される左右テザー70は、右端70bを、突出膨張部35の右壁部35dの前端側であって、拘束用凹部43の開口44付近となる位置に、連結させ、左端70a側を、突出膨張部35の左壁部35cにおける前後の中央よりやや前側となる位置に、連結させて、エアバッグ15の膨張完了時に、左端70a側を後方に向けるように、左右方向に対して傾斜して、配置される(図10参照)。この前側の左右テザー70は、規制テザー67の後側に近接して、配置される。後側に配置される左右テザー72は、右端72b側を、突出膨張部35の右壁部35dにおいて、左右テザー70の右端70bの後側となる位置で、右壁部35dにおける前後の略中央となる位置に、連結させ、左端72a側を、左右テザー70の左端70aとともに、支持膨張部26と突出膨張部35との境界部位付近に連結させて、エアバッグ15の膨張完了時に、右端72b側を後方に位置させるように、左右方向に対して僅かに傾斜して配置される(図10参照)。実施形態の場合、各左右テザー70,72は、それぞれ、左右方向側で並設される2枚のテザー用基布71L,71R,73L,73Rを結合させて構成されている。これらの左右テザー70,72は、幅方向を上下方向に略沿わせるように配置されるとともに、右端70b,72bを、前後にずらした状態で、それぞれ、突出膨張部35の右壁部35dに連結させていることから、エアバッグ15の膨張完了時に、右壁部35dにおける前半分程度の領域を、前後上下に広い範囲で規制することができて(図13参照)、エアバッグ15の膨張完了時に、斜突用拘束面42を構成する右壁部35dを、前後方向に略沿わせるようにして配置させることができる。
バッグ本体16は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて袋状に構成されるもので、実施形態の場合、図15,16に示すように、膨張完了時に上側に配置される上パネル75、膨張完了時に下側に配置される下パネル76、膨張完了時に左側に配置される左パネル77、膨張完了時に右側に配置される右パネル80、膨張完了時に後側に配置される後左パネル81,後右パネル85、突出膨張部35の上側から後側を経て下側にかけての部位を構成する突出部用メインパネル86、突出膨張部35の右側の部位を構成する突出部用右パネル91、の8枚の基布と、バッグ本体16における取付部20の部位を補強する2枚の補強布95,96と、ガス流入口21の周縁を補強する1枚の補強布97と、ガス流入口21の周縁部位を保護する1枚の保護布98と、突出膨張部35と本体膨張部17との境界部位付近を補強する補強パッチ99と、から、構成されている。
上パネル75は、膨張完了時の本体膨張部17における上壁部18aの部位と、左壁部18cにおける前側部位18caから中間部位18cbにかけての上側の領域と、を構成するものである。下パネル76は、膨張完了時の本体膨張部17における上壁部18aの部位と、左壁部18cにおける前側部位18caから中間部位18cbにかけての下側の領域と、を構成するものである。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、迂回用凹部27の右側面27aを構成する左壁部18cの前側部位18caと、後側面27bを構成する中間部位18cbとは、上パネル75,下パネル76の左前側の領域から、構成されている。また、実施形態のエアバッグ15では、迂回用凹部27の右側面27aと後側面27bとには、上パネル75,下パネル76の左前縁75c,76cを縫合糸を用いて縫着させて形成される縫合部位100が、上下の略中央となる位置において、前後方向に略沿うように、配設される構成である(図3,5参照)。また、実施形態のエアバッグ15では、この縫合部位100の形成時(上パネル75,下パネル76の左前縁75c,76cの縫合作業時)に、規制テザー68の前端68aと、左右テザー57における横帯状体58の左端59aと、が、共縫いされる構成である。
左パネル77は、膨張完了時の本体膨張部17における左壁部18cの後側部位18cc(支持膨張部26の左側面)から、突出膨張部35の左壁部35cにかけての部位を、構成するもので、図15に示すように、後側部位18ccを構成する扁平な三角形状の本体部78の後上端側に、突出膨張部35の左壁部35cを構成する略長方形状の突出部79を、連結させて構成されている。右パネル80は、膨張完了時の本体膨張部17における右壁部18dの部位を構成するもので、外形形状を略三角形状とされている。
後左パネル81,後右パネル85は、膨張完了時の本体膨張部17における後側壁部29の部位を、左右で分割するように構成されるもので、実施形態の場合、後左パネル81は、後側壁部29において、取付中心Cを通る前後方向に沿った中心線CLから左側の領域を構成し、後右パネル85は、後側壁部29において、中心線CLから右側の領域を構成している。後左パネル81は、突出膨張部35を連通させるように、左上側の領域を切り欠かれたような形状とされ、この切欠凹部82の領域に、拘束用凹部43の左側壁45を構成する凹部用部位83を、配設させて構成されている(図16参照)。この凹部用部位83は、外形形状を、長手方向を上下方向に沿わせた略長方形状とされて、平らに展開した状態の後左パネル81において、切欠凹部82における右縁82bから左方に突出するように、形成されている。詳細には、この凹部用部位83は、上下方向側の幅寸法を、切欠凹部82の上下方向側の幅寸法(右縁82bの長さ寸法)より若干小さく設定されて、上下の中心を、切欠凹部82の上下の中心より下方に位置させて、下縁83bを、切欠凹部82の下縁82aに近接させるように、構成されている。また、後左パネル81,後右パネル85の内周縁(右縁81d,左縁85c)側には、前後テザー50の後側部位52を構成する延設部81e,85eが、それぞれ、形成されている。
突出部用メインパネル86は、膨張完了時の突出膨張部35において、上壁部35aの部位を構成する上壁用部位87と、後壁部35eの部位を構成する後壁用部位88と、下壁部35bの部位を構成する下壁用部位89と、を備える構成であり、この上壁用部位87,後壁用部位88,下壁用部位89を直列的に並べた略帯状として構成されている。
突出部用右パネル91は、膨張完了時の突出膨張部35における右壁部35dの部位を構成するもので、外形形状を、後縁91c側にかけて僅かに狭幅とされる略台形状とされている。また、突出部用右パネル91は、前縁91d側に、拘束用凹部43の右側壁46を構成する凹部用部位92を、配設させている。凹部用部位92は、外形形状を、略長方形状として、突出部用右パネル91の前縁91dから突出するように形成されるもので、後左パネル81に形成される凹部用部位83と、外形形状を略同一とされている(図16参照)。詳細には、凹部用部位92は、上下方向側の幅寸法を、突出部用右パネル91の前縁91dの上下方向側の幅寸法より若干小さく設定されて、上下の中心を、突出部用右パネル91の上下の中心と略一致させるように構成されている。すなわち、突出部用右パネル91の前縁91dは、凹部用部位92の上側と下側とにそれぞれ延びる上側部位91daと下側部位91dbとを備える構成である。実施形態では、上側部位91daは、後左パネル81における切欠凹部82の右縁82bに結合されることとなり、下側部位91dbは、後左パネル81において、切欠凹部82の角部の周縁となる角部周縁部84に、結合されることとなる。この角部周縁部84は、図7,16に示すように、略四角形状の別体の補強パッチ99によって、補強されている。補強パッチ99は、本体膨張部17(支持膨張部26)と突出膨張部35との境界部位付近、詳細には、突出膨張部35の右前下端側の角部付近を本体膨張部17(支持膨張部26)に結合させている部位付近を補強するために、配設されている。そして、実施形態のエアバッグ15では、この突出部用右パネル91の上側部位91da,下側部位91dbを、後左パネル81に結合させている結合部位付近(突出膨張部35における縁領域35f,35g付近の部位)が、拘束用凹部43の上縁43c側と下縁43d側とにおいて、前突用拘束面41と斜突用拘束面42とを連結する連結部47U,47Dを、形成している(図11〜13参照)。詳細には、下側の連結部47Dは、補強パッチ99を当てられている領域(角部周縁部84と補強パッチ99とを縫着させている縫合部位84a)内に進入するように、形成されている。
バッグ本体16の取付部20を補強する補強布95,96は、外形形状を、各上パネル75,下パネル76の前縁側の領域に対応させた略台形状として、それぞれ、1枚ずつ配置されている(図15参照)。ガス流入口21の周縁部位を補強する補強布97は、外形形状を略円形状とされている。保護布98は、外形形状を略長方形状として、ガス流入口21の周縁に配置される縫合部位(具体的には、上パネル75,下パネル76の前縁75a,76a相互を縫着させる縫合部位(図符号省略))の内周面側を覆って、この縫合部位を、膨張用ガスから保護可能に、構成されている。
実施形態では、バッグ本体16を構成する上パネル75,下パネル76,左パネル77,右パネル80,後左パネル81,後右パネル85,突出部用メインパネル86,突出部用右パネル91,補強布95,96,97,保護布98,補強パッチ99、前後テザー50の前側部位51を構成する前側部位用素材53、上下テザー54,55を構成するテザー用基布54a,54b,55a,55b、左右テザー57の横帯状体58,縦帯状体62を構成する帯状体用基布61L,61R,65L,65R、規制テザー67を構成するテザー用基布67a,67b、規制テザー68を構成するテザー用基布69、及び、左右テザー70,72を構成するテザー用基布71L,71R,73L,73Rは、それぞれ、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている。
そして、実施形態のバッグ本体16は、図3〜10に示すように、上パネル75,下パネル76,左パネル77,右パネル80,後左パネル81,後右パネル85,突出部用メインパネル86,突出部用右パネル91の対応する縁部相互を、縫合糸を用いて縫着(結合)させることにより、袋状とされている。具体的には、上パネル75の前縁75a,左前縁75c,右前縁75eは、下パネル76の前縁76a,左前縁76c,右前縁76eと結合される。上パネル75の後縁75bは、突出部用メインパネル86における上壁用部位87の前縁87a、及び、後左パネル81,後右パネル85の上縁81a,85aと、係合される。上パネル75の左後縁75dは、左パネル77における本体部78の上縁78aと結合される。上パネル75の右後縁75fは、右パネル80の上縁80aと結合される。下パネル76の後縁76bは、後左パネル81,後右パネル85の下縁81b,85bと結合される。下パネル76の左後縁76dは、左パネル77における本体部78の下縁78bと結合される。下パネル76の右後縁76fは、右パネル80の下縁80bと結合される。左パネル77における本体部78の後縁78cは、後左パネル81の左縁81cと結合される。左パネル77における突出部79の上縁79aは、突出部用メインパネル86における上壁用部位87の左縁87bと結合され、後縁79cは、後壁用部位88の左縁88aと結合され、下縁79bは、下壁用部位89の左縁89bと結合される。右パネル80の後縁80cは、後右パネル85の右縁85dと結合される。後左パネル81の右縁(内周縁)81dは、後右パネル85の左縁(内周縁)85cと結合される。後左パネル81における切欠凹部82の下縁82aは、突出部用メインパネル86の下壁用部位89の前縁89aと結合される。後左パネル81における切欠凹部82の右縁82bは、突出部用右パネル91の前縁91dにおける上側部位81daと結合される。後左パネル81における凹部用部位83の上縁83a,下縁83b,前縁83cは、それぞれ、突出部用右パネル91における凹部用部位92の上縁92a,下縁92b,前縁92cと、結合される。突出部用メインパネル86における上壁用部位87の右縁87c,後壁用部位88の右縁88b,下壁用部位89の右縁89cは、それぞれ、突出部用右パネル91の上縁91a,後縁91c,下縁91bと、結合される。突出部用右パネル91における前縁91dの下側部位91dbは、上述したごとく、後左パネル81において、切欠凹部82の角部の周縁となる角部周縁部84に、結合される。
助手席PSの左側の運転席DSの前方に配置されるステアリングホイール110には、ステアリングホイール用エアバッグ装置113が、搭載されている。ステアリングホイール用エアバッグ装置113は、ステアリングホイール110の中央のボス部111に折り畳まれて収納されるステアリングホイール用エアバッグ(以下「エアバッグ」と省略する)114と、エアバッグ114に膨張用ガスを供給する図示しないインフレーターと、を備えている。エアバッグ114は、可撓性を有したシート体から形成される袋状として、図示しないインフレーターの作動時に、インフレーターからの膨張用ガスを内部に流入させて、ステアリングホイール110の上面(後面)を全面にわたって覆うように、膨張する構成である(図2の二点鎖線及び図21参照)。なお、ステアリングホイール用エアバッグ装置113の図示しないインフレーターも、助手席用エアバッグ装置Mのインフレーター8と同様に、車両Vの前面衝突時と、斜め衝突時と、オフセット衝突時と、の際に、作動するように構成されている。
次に、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明をする。まず、エアバッグ15の内部に、ボルト9aを取付孔22から突出させるようにして、リテーナ9を収納させた状態から、エアバッグ15を、ケース12内に収納可能に折り畳む。具体的には、まず、本体膨張部17の後側壁部29を略平らに展開しつつ、後側壁部29を、ガス流入口21側に接近させるようにして、周壁部18の部位に折目を付けて折り畳み、突出膨張部35の後側壁部29に重ねるように折り畳んで、予備折りバッグ103を、形成する(図17のA参照)。その後、予備折りバッグ103を、ケース12内に収納可能に左右方向側の幅寸法を縮小可能な左右縮小折りにより、折り畳む。具体的には、実施形態では、予備折りバッグ103において、ガス流入口21の左側となる左側部位104を、左縁104aをガス流入口21から離れた側(後側壁部29側)に向けるように、前後方向に略沿った折目を付けて折り返し、さらに、この折り返し部位を、後側壁部29側で、前後方向に略沿った折目を付けて2つ折りし、左側部位104を折り畳む。同時に、ガス流入口21の右側となる右側部位105を、右縁105aをガス流入口21から離れた側(後側壁部29側)に向けるように、前後方向に略沿った折目を付けて折り返せば、図17のBに示すように、左右縮小折りバッグ106を形成することができる。次いで、図17のB及び図18のA,Bに示すように、左右縮小折りバッグ106におけるガス流入口21より後方側となる後側部位107を、後縁107a側から、ガス流入口21側に巻くようにロール折りし、このロール折りにより形成されるロール折り部位108を、ガス流入口21上に載せ、図18のB,Cに示すように、ガス流入口21より前方側となる前側部位109を、ロール折り部位108上に載せるように折り返せば、エアバッグ15を、ケース12内に収納可能に前後左右の幅寸法を縮められた状態で、折り畳むことができる。
このように折り畳んだエアバッグ15は、周囲を、折り崩れしないように、破断可能な図示しないラッピングシートによりくるむ。次いで、折り畳んだエアバッグ15を、ケース12の底壁部12aに載置させる。インフレーター8の本体部8aを、底壁部12aの下方から、ケース12内に挿入させるとともに、底壁部12aから下方に突出している各ボルト9aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させる。その後、インフレーター8のフランジ部8cから突出した各ボルト9aにナット10を締結させれば、折り畳んだエアバッグ15とインフレーター8とを、ケース12に取り付けることができる。
そして、車両Vに搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー6の連結壁部6cに、ケース12の周壁部12bを係止させ、ケース12の図示しないブラケットを、車両Vのボディ側に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、車両Vに搭載した状態で、車両Vの前面衝突時、斜め衝突時、若しくは、オフセット衝突時に、インフレーター8のガス吐出口8bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ15が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを押し開かせることとなる。そして、エアバッグ15は、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを押し開いて形成される開口を経て、ケース12から上方へ突出するとともに、車両後方側に向かって突出しつつ展開膨張して、図1,2の二点鎖線、及び、図19に示すように、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように、膨張を完了させることとなる。また、このとき、ステアリングホイール用のエアバッグ114も、内部に膨張用ガスを流入させて、ステアリングホイール110の上面(後面)を覆うように、膨張を完了させることとなる(図21参照)。
そして、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15の乗員保護部40において、前突用拘束面41と、前突用拘束面41における車両Vの車幅方向の中央側(実施形態の場合、左側)となる位置から後方に向かって突出するように形成される斜突用拘束面42と、の間に、乗員MPの頭部MHを進入させて拘束させるための拘束用凹部43が、前方に凹んで形成されている。そのため、車両Vの斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、車幅方向の中央側となる左斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHを、斜突用拘束面42にガイドさせつつ、拘束用凹部43内に進入させるようにして、拘束することができる。このとき、図20に示すように、乗員MPの頭部MHの少なくとも一部が、拘束用凹部43を左右に押し開きつつ、拘束用凹部43内に進入することとなり、拘束用凹部43の左右方向側で対向する内側面(左側壁45,右側壁46)から構成される広い拘束面によって、乗員MPの頭部MHを、前側から、左右両側にかけて、受け止めることができる。また、拘束用凹部43は、頭部MHの左右両側に接触可能であることから、左右方向への回転を抑制して、頭部MHを受け止めることに寄与できて、拘束用凹部43によって、斜め衝突時若しくはオフセット衝突時の乗員MPの頭部MHを、円滑に受け止めることができる。また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、車両Vの前面衝突時には、前突用拘束面41によって乗員MPの頭部MHを受け止めることが可能となる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15には、本体膨張部17において、インパネ1側となる突出膨張部35の前側の領域に、インパネ1から上方に突出する突出物としてのモニタ3を迂回可能な迂回用凹部27を設けるようにして、突出膨張部35の前側を支持可能な支持膨張部26が、形成されている。そのため、モニタ3等の突出物を突出させているインパネ1を有した車両Vに搭載されても、迂回用凹部27によって、このモニタ3を迂回させるように、エアバッグ15を膨張させることができる。また、この迂回用凹部27は、本体膨張部17内に配設される左右テザー57によって、付近の部位の膨張形状を規制されることから、膨張時に、モニタ3と干渉することを、的確に抑制することができる。さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、突出膨張部35の前側を支持可能な支持膨張部26が、形成される構成であることから、突出膨張部35の前方に迂回用凹部27を配設させる構成であっても、拘束用凹部43内に乗員MPの頭部MHを進入させる際の突出膨張部35の前側を、支持膨張部26によって的確に支持させることができて(図20参照)、拘束用凹部43によって乗員MPの頭部MHを安定して受け止めることができる。
したがって、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、前面衝突時に加えて、車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時にも乗員MPを保護可能な構成のエアバッグ15であっても、インパネ1から突出するモニタ3等の突出物を迂回して円滑に膨張させることができる。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ15の内部に、展開膨張時の拘束用凹部43の後方への移動を抑制可能とする規制テザー68を配置させ、この規制テザー68を、拘束用凹部43の凹みの先端(前端43a)側と、迂回用凹部27の後側面27b側(左壁部18cにおける中間部位18cb)と、を連結させるようにして、配設させる構成である。そのため、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、拘束用凹部43を、エアバッグ15の内部に配設される規制テザー68によって、展開膨張時の移動を抑制させることができて、エアバッグ15の膨張完了時に、規制テザー68によって、拘束用凹部43の凹んだ状態を的確に維持することができ、また、エアバッグ15の展開膨張時における拘束用凹部43の前後移動(前後の揺動)も、防止することができて、迅速に拘束用凹部43を所定位置に配置させることができる。さらに、この規制テザー68は、先端(前端68a)側を、迂回用凹部27の後側面27bを構成する左壁部18cの中間部位18cb側に、連結させる構成とされている。そのため、迂回用凹部27は、左右テザー57によって凹みの側面(右側面27a)側の膨張形状を規制されることに加えて、このテザーによって、凹みの後面(後側面27b)側の膨張形状を規制されることから、迂回用凹部27の部位の膨張形状(凹んだ状態)を、一層安定して規制することが可能となる。
具体的には、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、左右テザー57を、エアバッグ15の膨張完了時に幅方向を前後方向に略沿わせるように配置される横帯状体58と、エアバッグ15の膨張完了時に幅方向を上下方向に略沿わせるように配置される縦帯状体62と、を有する構成としている。この横帯状体58と縦帯状体62とは、左端59a,63a側を、迂回用凹部27を構成する左壁部18cの前側部位18caに連結させ、右端59b,63b側を、右壁部18dに連結させている構成である。そのため、実施形態では、横帯状体あるいは縦帯状体の一方のみから左右テザーを構成する場合と比較して、左右テザー57によって、迂回用凹部27を構成する左壁部18cの前側部位18caを、前後上下に広い領域で、右壁部18d側に牽引させることができ、この左壁部18cの前側部位18caが、モニタ3側となる左方に突出することを、的確に抑制することができる。さらに、実施形態のエアバッグ15では、規制テザー68が、迂回用凹部27の後側面27bを構成する左壁部18cの中間部位18cbに、先端(前端68a)側を連結させるように、配置されており、この規制テザー68は、前端68a側を、横帯状体58の左端59aの近傍となる左方、すなわち、中間部位18cbの右端近傍であって、交差部位18cx(迂回用凹部27の角部27c)の左側近傍に連結されていることから、迂回用凹部27の角部27cを有するような凹み形状を一層安定して維持させることが可能となる。すなわち、実施形態のエアバッグ15では、図20に示すように、迂回用凹部27は、左右方向に延びる左右テザー57と、前後方向に延びる規制テザー68とによって、エアバッグ15の膨張完了時の凹みの形状を規制されることから、右側面27aと後側面27bとを略直交させて角部27cを有するような外形形状(凹みの状態)を一層安定させることができ、モニタ3と干渉することを、一層的確に抑制することができる。
また、実施形態では、左右テザー57が、横帯状体58と縦帯状体62とを1つずつ配置させるとともに、縦帯状体62を、横帯状体58の後縁59c付近から下方に延ばすように配置させて、左右方向側からみて、横帯状体58と縦帯状体62とを、略逆L字形状に配置させるように、構成されている(図5,6参照)。しかしながら、左右テザーの構成は実施形態に限られるものではなく、例えば、横帯状体と縦帯状体とを1つずつ、左右方向側から見て略T字形状、あるいは、逆T字形状となるように、配置させてもよく、さらには、横帯状体を略平行となるように上下方向に沿って2つ、あるいは、縦帯状体を略平行となるように前後方向に沿って2つ配置させる構成としてもよい。さらには、突出物の外形形状に応じて、左右テザーとして、縦帯状体若しくは横帯状体の一方のみを1つ配設させた構成のものを、使用してもよい。しかしながら、迂回用凹部27の右側面27a(左壁部18cの前側部位18ca)を広い領域で安定して右壁部18d側に牽引する観点からは、実施形態のごとく、横帯状体58と縦帯状体62とを、略逆L字形状に配置させる構成とすることが、好ましい。
また、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、拘束用凹部43は、規制テザー68により、エアバッグ15の膨張完了時に、斜め前方に向かって移動する乗員MPの頭部MHの移動方向Dに略沿うように、配置される構成であることから(図19参照)、乗員MPの頭部MHは、図20に示すように、拘束用凹部43の凹みの方向に略沿うように、拘束用凹部43内に進入することとなる。そのため、乗員MPの頭部MHが、拘束用凹部43の左右の内側面(左側壁45,右側壁46)のどちらか一方に大きく干渉することを、抑制され、拘束用凹部43は、左右の内側面(左側壁45,右側壁46)で略均等に、乗員MPの頭部MHを受け止めることが可能となる。その結果、拘束用凹部43により、左右方向への回転を抑制して、乗員MPの頭部MHを円滑に受け止めることができる。なお、実施形態では、規制テザーによって、拘束用凹部は、エアバッグの膨張完了時に、乗員の頭部の移動方向に略沿ううように、前後方向に対して傾斜して配置されているが、上記のような点を考慮しなければ、エアバッグ内に規制テザーを配置させる構成であっても、規制テザーによって、拘束用凹部を、エアバッグの膨張完了時に、前後方向に略沿って配置させる構成としてもよい。
さらに、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、拘束用凹部43の上縁43c側と下縁43d側とに、前突用拘束面41と斜突用拘束面42とを連結する連結部47(47U,47D)を配設させている。換言すれば、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、拘束用凹部43は、上縁43c側と下縁43d側とを閉塞され、後端43b側のみを開口させたポケット状とされている。そのため、エアバッグ15の膨張完了時において、拘束用凹部43が、後端43b側を口開きされることを抑制できて、乗員MPの頭部MHの受け止め時に、頭部MHの前方移動する運動エネルギーを的確に吸収しつつ、頭部MHを拘束用凹部43内に進入させるようにして、受け止めることができる。なお、このような点を考慮しなければ、拘束用凹部を、上縁側と下縁側とを開口させるような上下方向に沿った略溝状として、構成してもよい。
さらにまた、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、拘束用凹部43が、凹みの先端(前端43a)側を規制テザー68に接続されて、エアバッグ15の膨張完了時に前方に凹むように形成されるとともに、斜突用拘束面42を構成する突出膨張部35の右壁部35dも、左右テザー70,72に規制されて、エアバッグ15の膨張完了時に、前後方向に略沿うように配置されることとなる。特に、実施形態では、前側の左右テザー70の右端70bは、拘束用凹部43の開口44付近に、連結されている。その上、実施形態のエアバッグ15では、拘束用凹部43の左側壁45は、突出膨張部35の右壁部35dとともに、突出部用右パネル91から構成されるもので、換言すれば、右壁部35dから連なって形成される。そのため、実施形態のエアバッグ15では、エアバッグ15の膨張完了時に、前後方向に略沿うように配置される突出膨張部35の右壁部35d(斜突用拘束面42)から連なって前方に延びるようにして、拘束用凹部43が配置されることとなり、エアバッグ15の膨張完了時に、拘束用凹部43が、後端43b側の開口44を口開きされることを極力抑制できる。その結果、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時に、拘束用凹部43を、左側壁45と右側壁46とを接触させた状態を維持させやすく、乗員MPの頭部MHを受け止めた際に、左側壁45と右側壁46とを押し開くように、開口44から進入する乗員MPの頭部MHの運動エネルギーを的確に吸収することができて、乗員MPの頭部MHを的確に受け止めることができる。なお、エアバッグの膨張完了時の拘束用凹部の開口側の口開きを確実に抑制するために、拘束用凹部の開口周縁に、乗員の頭部の進入時に破断可能な縫合糸を用いてシーム部を設け、このシーム部によって、開口を閉塞させておく構成としてもよい。
なお、実施形態のエアバッグ15では、迂回用凹部27の右側面27a(周壁部18の左壁部18cにおける前側部位18ca)は、エアバッグ15の膨張完了時に、左右方向側の位置を、突出膨張部35の右壁部35dと略一致させるように、構成されているが、迂回用凹部の凹み形状は、実施形態に限られるものではなく、インパネに形成されるモニタ等の突出物に応じて、適宜変更可能であり、勿論、右側面を、突出膨張部の右壁部よりも左方あるいは右方に配置させるように、構成してもよい。
1…インストルメントパネル(インパネ)、3…モニタ(突出物)、4…ウィンドシールド、6…エアバッグカバー、8…インフレーター、12…ケース(収納部位)、15…エアバッグ、16…バッグ本体、17…本体膨張部、18…周壁部、18c…左壁部、18ca…前側部位、18cb…中間部位、18cc…後側部位、26…支持膨張部、27…迂回用凹部、27a…右側面、27b…後側面、29…後側壁部、35…突出膨張部、40…乗員保護部、41…前突用拘束面、42…斜突用拘束面、43…拘束用凹部、57…左右テザー、58…横帯状体、62…縦帯状体、68…規制テザー(テザー)、MP…乗員、MH…頭部、PS…助手席、V…車両、M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (5)

  1. 助手席に着座した乗員の前方に配置されたインストルメントパネルに設けられる収納部位に折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて車両後方側に向かって突出するように膨張し、前記乗員を保護可能に構成されるエアバッグを、備える助手席用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    前記収納部位から後方に向かって突出するように展開膨張する本体膨張部と、
    膨張完了時の前記本体膨張部の後面側において、前記車両の車幅方向の中央側となる位置から後方に突出するように配置される突出膨張部と、
    を備える構成とされるとともに、
    膨張完了時の後面側を、前記乗員を保護可能な乗員保護部として構成され、
    該乗員保護部が、
    前記本体膨張部における膨張完了時の後面側の部位から構成されて、車両の前面衝突時に前進移動する前記乗員の頭部を保護可能な前突用拘束面と、
    前記突出膨張部において、前記本体膨張部の後面から連なって後方に向かって突出する側壁部の部位から構成されて、前記車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、前記車両の車幅方向の中央側前方となる斜め前方に向かって移動する前記乗員の頭部を保護可能な斜突用拘束面と、
    を備えるとともに、
    前記前突用拘束面と前記斜突用拘束面との間に、前記乗員の頭部を進入させて拘束させるための拘束用凹部を、前方に凹ませるようにして、配設させる構成とされ、
    前記本体膨張部において、膨張完了時において前記インストルメントパネル側となる前記突出膨張部の前側の領域に、前記インストルメントパネルから上方に突出する突出物を迂回可能な迂回用凹部を設けるようにして、前記突出膨張部の前側を支持可能な支持膨張部が、形成され、
    前記本体膨張部内に、前記迂回用凹部付近の部位の膨張形状を規制可能に、左右方向に略沿って配置される左右テザーが、両端側を、前記迂回用凹部を構成する部位と、前記本体膨張部における車幅方向の外方側に配置される壁部と、に連結させるようにして、配設され、
    前記エアバッグの内部に、展開膨張時の前記拘束用凹部の後方への移動を抑制可能とするテザーが、前記拘束用凹部の凹みの先端側と、前記迂回用凹部の後面側と、を連結するように配設されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記左右テザーが、前記エアバッグの膨張完了時に、幅方向を前後方向に略沿わせるように配置される横帯状体から、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 前記左右テザーが、前記エアバッグの膨張完了時に、幅方向を上下方向に略沿わせるように配置される縦帯状体から、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  4. 前記左右テザーが、前記エアバッグの膨張完了時に幅方向を前後方向に略沿わせるように配置される横帯状体と、前記エアバッグの膨張完了時に幅方向を上下方向に略沿わせるように配置される縦帯状体と、を有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  5. 助手席に着座した乗員の前方に配置されたインストルメントパネルに設けられる収納部位に折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて車両後方側に向かって突出するように膨張し、前記乗員を保護可能に構成されるエアバッグを、備える助手席用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    前記収納部位から後方に向かって突出するように展開膨張する本体膨張部と、
    膨張完了時の前記本体膨張部の後面側において、前記車両の車幅方向の中央側となる位置から後方に突出するように配置される突出膨張部と、
    を備える構成とされるとともに、
    膨張完了時の後面側を、前記乗員を保護可能な乗員保護部として構成され、
    該乗員保護部が、
    前記本体膨張部における膨張完了時の後面側の部位から構成されて、車両の前面衝突時に前進移動する前記乗員の頭部を保護可能な前突用拘束面と、
    前記突出膨張部において、前記本体膨張部の後面から連なって後方に向かって突出する側壁部の部位から構成されて、前記車両の斜め衝突時若しくはオフセット衝突時に、前記車両の車幅方向の中央側前方となる斜め前方に向かって移動する前記乗員の頭部を保護可能な斜突用拘束面と、
    を備えるとともに、
    前記前突用拘束面と前記斜突用拘束面との間に、前記乗員の頭部を進入させて拘束させるための拘束用凹部を、前方に凹ませるようにして、配設させる構成とされ
    前記本体膨張部において、膨張完了時において前記インストルメントパネル側となる前記突出膨張部の前側の領域に、前記インストルメントパネルから上方に突出する突出物を迂回可能な迂回用凹部を設けるようにして、前記突出膨張部の前側を支持可能な支持膨張部が、形成され、
    前記本体膨張部内に、前記迂回用凹部付近の部位の膨張形状を規制可能に、左右方向に略沿って配置される左右テザーが、両端側を、前記迂回用凹部を構成する部位と、前記本体膨張部における車幅方向の外方側に配置される壁部と、に連結させるようにして、配設され、
    前記左右テザーが、上下で2箇所に離れて、形成され、
    前記本体膨張部内に、膨張完了時の前記前突拘束面の前端側からの離隔距離を規制可能な前後テザーが、配設され、
    該前後テザーは、上下の前記左右テザー間の隙間を通るようにして、配設されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
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