JP6500519B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
内燃機関用の点火コイルとしては、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有するものがある(特許文献1)。二次コイルは、芯線と芯線を被覆する被膜とからなる二次導線を巻回してなる。被膜は、二次導線の線間にかかる電圧に充分耐える性能が要求される。特に、スパークプラグの放電によりスパークプラグ側から二次コイルにサージ電圧が流入するため、二次導線の線間にかかる大きな電圧に対して充分に耐えることのできる被膜の耐電圧性能が要求される。
特許第3178593号公報
しかしながら、被膜の耐電圧を向上させるべく、被膜を厚くすると、点火コイルの大型化を招くおそれがある。
また、被膜の材質を耐電圧の高いものにすることも考えられるが、高コスト化を招くおそれがある。すなわち、二次導線を一次コイル等の他の部品に接合する際、これらの導通を確保するために二次導線の被膜を溶融させるが、被膜の材質を耐電圧の高いものにすると、その耐熱性も高くなりやすいため、被膜を溶融させ難くなる。それゆえ、二次導線を他の部品に接合する工程に、被膜を剥がす工程等の新たな工程を組み込む必要が生じ得る。また、被膜の材質を耐電圧の高いものにすると、材料コストが高くなりやすい。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、互いに磁気的に結合された一次コイル及び二次コイルを有する内燃機関用の点火コイルであって、
上記二次コイルは、導電性を有する芯線と、絶縁性を有すると共に該芯線を被覆する被膜とからなる二次導線を巻回してなり、
該二次導線は、スパークプラグに近い側の高電圧側部と、該高電圧側部よりも上記スパークプラグから遠い側の低電圧側部とを有し、
上記高電圧側部は、上記低電圧側部よりも上記被膜の耐電圧が高く、
上記低電圧側部は、上記高電圧側部よりも上記芯線の直径が大きいことを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
上記内燃機関用の点火コイルにおいては、高電圧側部が、低電圧側部よりも被膜の耐電圧が高い。それゆえ、点火コイルの大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる。
二次導線の線間にかかる電圧が特に大きくなるのは、スパークプラグの放電によりスパークプラグ側からサージ電圧が流入したときである。このとき、二次導線の中でもスパークプラグに近い側の高電圧側部において線間電圧が高くなるが、低電圧側部においては線間電圧が比較的高くなり難い。それゆえ、二次導線の中でも高電圧側部の被膜に要求される耐電圧は高いが、低電圧側部の被膜に要求される耐電圧は比較的高くないといえる。
そこで、高電圧側部と低電圧側部とで被膜の耐電圧性能を変え、高い耐電圧が要求される高電圧側部の被膜を、低電圧側部の被膜よりも耐電圧が高いものすることにより、点火コイル全体の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
参考例1における、内燃機関用の点火コイルの一部断面側面図。 参考例1における、内燃機関用の点火コイルの断面図。 参考例1における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の斜視図。 参考例1における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の上面図。 参考例1における、二次導線の高電圧側部と低電圧側部との断面図。 参考例1における、巻回数割合と線間電圧との関係を示した線図。 実施例における、二次導線の高電圧側部と低電圧側部との断面図。 参考例2における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の斜視図。 参考例2における、ボビン、二次コイル、高圧側接続端子、低圧側接続端子、及び中間部材の上面図。 図8において、第1分割ボビンと第2分割ボビンとを分解した斜視図。
上記内燃機関用の点火コイルは、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に用いることができる。
また、本明細書においては、一次コイル及び二次コイルの巻回軸が延びる方向を、軸方向という。また、単に径方向というときは、特に断らない限り、一次コイル及び二次コイルの径方向をいうものとする。
参考例1)
内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図2に示すごとく、互いに磁気的に結合された一次コイル2及び二次コイル3を有する。図5に示すごとく、二次コイル3は、導電性を有する芯線4と、絶縁性を有すると共に芯線4を被覆する被膜5とからなる二次導線30を巻回してなる。図1〜図4に示すごとく、二次導線30は、スパークプラグ(図示略)に近い側の高電圧側部31と、高電圧側部31よりもスパークプラグから遠い側の低電圧側部32とを有する。高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。本例においては、図5に示すごとく、低電圧側部32が、高電圧側部31よりも被膜5の厚みが小さい。これにより、高電圧側部31の被膜5の耐電圧は、低電圧側部32の被膜5の耐電圧よりも高くなっている。
図2に示すごとく、一次コイル2及び二次コイル3は、同心状に内外周に重なって配置されている。一次コイル2は、軟磁性材料からなる中心コア11の周囲に巻回されており、図1、図2に示すごとく、二次コイル3は、一次コイル2の外周側に配置されたボビン6に巻回されている。
二次導線30は、例えば芯線4が銅、被膜5がポリウレタン系樹脂からなる。図5に示すごとく、二次導線30の高電圧側部31と低電圧側部32とは、互いに被膜5の厚さが異なる別の導線によって構成されている。つまり、低電圧側部32は、高電圧側部31の導線よりも被膜5の厚みが小さい導線によって構成されている。図1〜図4に示すごとく、高電圧側部31と低電圧側部32とは、導電性を有する中間部材7を介して電気的に接続されている。本例において、中間部材7は、金属からなり、板棒状を呈している。
図3、図4に示すごとく、ボビン6は、絶縁性を有する樹脂等からなり、筒状の本体部61と、本体部61の外周面から外周側に突出する環状の鍔部62とを有する。鍔部62は複数形成されており、軸方向Xにおいて互いに間隔を設けて配されている。軸方向Xに隣り合う鍔部62の間には、二次コイル3の二次導線30が巻回される導線巻回空間601、及び、中間部材7が配される部材配置空間602が形成されている。
なお、以下においては、便宜上、軸方向における一方を前方とし、他方を後方とする。
本例において、ボビン6には6つの導線巻回空間601と1つの部材配置空間602とが形成されている。前から2番目の導線巻回空間601(以下においては、単に、「2番目の導線巻回空間601」という。前から1番目及び3〜6番目の導線巻回空間601についても同様とする。)と3番目の導線巻回空間601との間に、部材配置空間602が形成されている。2番目の導線巻回空間601が3〜6番目の導線巻回空間601よりも軸方向Xの寸法が小さく、1番目の導線巻回空間601が2番目の導線巻回空間601よりも軸方向Xの寸法が小さくなるように、複数の鍔部62が配されている。また、互いに隣り合う導線巻回空間601の間に配された鍔部62には、隣り合う導線巻回空間601に二次導線30を渡すための切欠部621が形成されている。
1、2番目の導線巻回空間601には、高電圧側部31が巻回されており、3〜6番目の導線巻回空間601には、低電圧側部32が巻回されている。低電圧側部32は、3〜6番目の各導線巻回空間601において略同一の巻回数ずつ巻回されている。そして、高電圧側部31は、1、2番目の各導線巻回空間601において、低電圧側部32が巻回された3〜6番目の各導線巻回空間601における巻回数よりも少ない巻回数にて巻回されている。また、高電圧側部31は、2番目の導線巻回空間601の巻回数よりも1番目の導線巻回空間601の巻回数が少なくなるように巻回されている。
二次コイル3の外径は、高電圧側部31によって構成された部位が、低電圧側部32によって構成された部位よりも小さい。また、二次コイル3の外径は、2番目の導線巻回空間601に巻回された高電圧側部31の部位よりも1番目の導線巻回空間601に巻回された高電圧側部31の部位が小さい。そして、部材配置空間602には、中間部材7が、厚み方向を軸方向Xとして保持されている。
中間部材7の一端に高電圧側部31が接続されており、中間部材7の他端に低電圧側部32が接続されている。高電圧側部31における中間部材7と反対側の端部は、ボビン6の前端に配設された高圧側接続端子12の一端に接続されている。そして、図1、図2に示すごとく、高圧側接続端子12の他端は、高圧出力端子19等を介してスパークプラグに電気的に接続される。図3、図4に示すごとく、低電圧側部32の長手方向における中間部材7と反対側の端部は、ボビン6の後端に配設された低圧側接続端子13の一端に接続されている。そして、低圧側接続端子13の他端は、一次コイル2、又は、後述するコネクタ18内に配された端子へ電気的に接続されている。
二次導線30は、導電経路が、1番目の導線巻回空間601から6番目の導線巻回空間601までを逐次通るように巻回される。次に、各導線巻回空間601における二次導線30の巻回の仕方の一例について説明する。
まず、ボビン6の本体部61の外周面に沿って、一つの導線巻回空間601の前端から後端まで二次導線30を螺旋状に巻回して巻回層を形成する。このとき、軸方向Xに隣接する二次導線30の部位同士を密着させながら巻回する。次いで、二次導線30を、既に巻回した巻回層の外周面に沿って、導線巻回空間601の後端から前端まで巻回して2つ目の巻回層を形成する。さらに、二次導線30を、既に巻回した巻回層の外周面に沿って、導線巻回空間601の後端から前端まで巻回して3つ目の巻回層を形成する。これを繰り返し、一つの導線巻回空間601に二次導線30を巻回する。二次導線30は、一端から他端までの巻回の向きが同じとなるように巻回される。
一つの導線巻回空間601において二次導線30を巻回し終えたときは、ボビン6の鍔部62の切欠部621に二次導線30を通して、軸方向Xに隣接する導線巻回空間601に二次導線30を移行させ、同様に巻回する。このようにして、すべての導線巻回空間601において二次導線30を巻回する。なお、このような巻線の巻回の仕方を、整列巻きという。
二次導線30は、一次コイル2を構成する導線よりも細く、かつ、多い巻回数で巻回されている。一次コイル2及び二次コイル3の外周側には、一次コイル2及び二次コイル3を囲む略矩形環状の外周コア14が配されている。外周コア14は、軟磁性材料からなり、中心コア11と共に、一次コイル2への通電によって発生する磁界の磁路を構成する。外周コア14の外周側には、一次コイル2への通電及び通電の遮断を行うためのイグナイタ15が配されている。一次コイル2及び二次コイル3、中心コア11、外周コア14、イグナイタ15等の点火コイル1の構成部品は、ケース16内において、電気絶縁性を有する充填樹脂17によって封止されている。そして、ケース16には、点火コイル1を外部機器に接続するためのコネクタ18が形成されている。なお、図1においては充填樹脂の図示を省略している。
次に、本例の作用効果につき説明する。
内燃機関用の点火コイル1において、高電圧側部31は、低電圧側部32よりも被膜5の耐電圧が高い。それゆえ、点火コイル1の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができる。このことについて、図6を参照しながら説明する。
図6は、二次導線30を一次コイル2と接続される側から、スパークプラグと接続される側に向って巻回した場合の、二次導線30のn−1巻目の部位とn巻目の部位との間にかかる線間電圧の分布の概略を示したグラフである。図6のグラフにおいて、横軸は、二次導線30の総巻回数に対する巻回数の割合(巻回数割合)(%)を示しており、(n×100)/二次導線30の総巻回数、によって求められる。nは二次導線30の巻回数を示す自然数であり、最大値は二次導線30の総巻回数である。
図6に示した線L1は、一次コイル2への通電を遮断してから、点火コイル1に接続したスパークプラグの電極間に容量放電が発生する直前(以下において放電前という。)における、二次導線30の線間電圧の概略を示している。図6に示した線L2は、スパークプラグの電極間に放電が生じたことに起因して、スパークプラグ側から二次コイル3の二次導線30にサージ電圧が流入した際(以下において放電後という。)の、二次導線30の線間電圧の概略を示している。
まず、図6に示した線L1から分かるように、放電前において、二次導線30の線間電圧は、その部位に依らず、一定である。一方で、図6に示した線L2から分かるように、放電後において、巻回数割合が大きいほど、つまり、スパークプラグに近い側の部位ほど、二次導線30の線間電圧が大きくなることが分かる。特に、巻回数割合約75%以上の部位においては、線間電圧が、放電前における二次導線30の線間電圧を超えることが分かる。
つまり、二次導線30の線間にかかる電圧が特に大きくなるのは、スパークプラグ側からサージ電圧が流入したときである。このとき、二次導線30の中でもスパークプラグに近い側の高電圧側部31において線間電圧が高くなるが、低電圧側部32においては線間電圧が比較的高くなり難い。それゆえ、二次導線30の中でも高電圧側部31の被膜5に要求される耐電圧は高いが、低電圧側部32の被膜5に要求される耐電圧は比較的高くないといえる。
そこで、高電圧側部31と低電圧側部32とで被膜5の耐電圧性能を変え、高い耐電圧が要求される高電圧側部31(例えば二次導線30の巻回数割合75%以上の部位)の被膜5を、低電圧側部32(例えば二次導線30の巻回数割合75%までの部位)の被膜5よりも耐電圧が高いものすることにより、点火コイル1全体の大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができる。
また、低電圧側部32は、高電圧側部31よりも被膜5の厚みが小さい。それゆえ、高い耐電圧が要求される高電圧側部31の被膜5の耐電圧を比較的高くすることにより、二次導線30の線間の絶縁性を向上させることができるのと同時に、要求される耐電圧が比較的高くない低電圧側部32の被膜5については、厚みを小さくすることにより、点火コイル1全体の大型化を抑制することができる。
以上のごとく、本例によれば、大型化、高コスト化を抑制しつつ、二次導線の線間の絶縁性を向上させることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施例
本例は、図7に示すごとく、低電圧側部32が、高電圧側部31よりも芯線4の直径が大きい例である。二次導線30の高電圧側部31と低電圧側部32とは、互いに芯線4の直径及び被膜5の厚さが異なる別の導線によって構成されている。低電圧側部32は、高電圧側部31の導線よりも、芯線4の直径が大きく、かつ、被膜5の厚みが小さい導線によって構成されている。
その他は、参考例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、参考例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、参考例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、低電圧側部32の芯線4の直径を大きくすることにより、二次コイル3全体の抵抗値を下げることができる。その結果、二次コイル3の銅損を低減することができ、点火コイル1の出力を向上させることができる。
また、被膜5の厚みを小さくした側である低電圧側部32について、芯線4の直径を大きくすることにより、高電圧側部31の直径と低電圧側部32の直径との差が大きくなることを防ぐことができ、二次導線30の高電圧側部31を巻回する際に用いる巻線機と、低電圧側部32を巻回する際に用いる巻線機とを共通にすることが可能となる。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
参考例2
本例は、図8〜図10に示すごとく、ボビン6が、高電圧側部31が巻回されるものと、低電圧側部32が巻回されるものとに分割されている例である。ボビン6は、第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とに分割されている。第1分割ボビン63には、高電圧側部31が巻回されており、第2分割ボビン64には、低電圧側部32が巻回されている。
第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とは、第1分割ボビン63の後端面と第2分割ボビン64の前端面とを当接させて組み付けられている。図10に示すごとく、第2分割ボビン64の前端面には位置決め突起部632が形成されており、第1分割ボビン63には位置決め突起部632と係合する位置決め凹部が形成されている。これにより、第1分割ボビン63と第2分割ボビン64とは互いに位置決めされた状態にて、図8、図9に示すように互いに組み付けることができる。
図8〜図10に示すごとく、中間部材7は、互いに分割された第1中間部材71と第2中間部材72とからなる。第1中間部材71は第1分割ボビン63の後端に形成された部材配置空間602に配されており、第2中間部材72は第2分割ボビン64の前端に形成された部材配置空間602に配されている。第1中間部材71の一端には高電圧側部31が接続されており、第2中間部材72の一端には低電圧側部32が接続されている。第1中間部材71と第2中間部材72とは、互いに、二次導線30(高電圧側部31、低電圧側部32)が接続された側と反対側の端部において接続されている。
第1中間部材71は、高電圧側部31が接続された部位と反対側の端部が、外周側に向って突出した第1突出部711となっており、第2中間部材72は、低電圧側部32が接続された部位と反対側の端部が、外周側に向って突出した第2突出部721となっている。第1突出部711及び第2突出部721は、ボビン6の鍔部62よりも外周側に突出している。そして、第1突出部711は、外周側端部から後方に向って延設された凹状部712を有する。凹状部712は、後端面が後退した凹状を呈している。そして、第1中間部材71と第2中間部材72とは、第1中間部材71の凹状部712に第2中間部材72の第2突出部721を圧入することにより接続され、中間部材7を構成している。
低電圧側部32及び第1中間部材71が配置された第1分割ボビン63と、高電圧側部31及び第2中間部材72が配置された第2分割ボビン64とを組み付けるにあたっては、これらを軸方向Xに相対的に近付ける。このとき、第1中間部材71の凹状部712に第2中間部材72の第2突出部721を圧入させると共に、第1分割ボビン63の位置決め凹部に第2分割ボビン64の位置決め突起部632を係合させる。
その他は、参考例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、参考例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、参考例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、ボビン6を、高電圧側部31を巻回するものと、高電圧側部31とは別の導線からなる低電圧側部32を巻回するものとに分割することにより、ボビン6に対する二次導線30の組付けを容易にすることができる。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例においては、高電圧側部と低電圧側部とにおいて被膜の厚みを変更することにより、高電圧側部の被膜の耐電圧を低電圧側部の被膜の耐電圧よりも高くした例を示したが、これに限られない。例えば、高電圧側部の被膜を、低電圧側部の被膜よりも、耐電圧が高い材質に変更することにより、高電圧側部の被膜の耐電圧を低電圧側部の被膜の耐電圧よりも高くすることもできる。
えば、低電圧側部の芯線の材質を、高電圧側部の芯線の材質よりも抵抗値の低いものとすることにより、二次コイル全体の抵抗値を向上させることも可能である。
また、上記実施例は種々の変更が可能であり、例えば実施例参考例2とを組み合わせてもよい。
1 内燃機関用の点火コイル
2 一次コイル
3 二次コイル
30 二次導線
31 高電圧側部
32 低電圧側部
4 芯線
5 被膜

Claims (5)

  1. 互いに磁気的に結合された一次コイル(2)及び二次コイル(3)を有する内燃機関用の点火コイル(1)であって、
    上記二次コイル(3)は、導電性を有する芯線(4)と、絶縁性を有すると共に該芯線(4)を被覆する被膜(5)とからなる二次導線(30)を巻回してなり、
    該二次導線(30)は、スパークプラグに近い側の高電圧側部(31)と、該高電圧側部(31)よりも上記スパークプラグから遠い側の低電圧側部(32)とを有し、
    上記高電圧側部(31)は、上記低電圧側部(32)よりも上記被膜(5)の耐電圧が高く、
    上記低電圧側部(32)は、上記高電圧側部(31)よりも上記芯線(4)の直径が大きいことを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記低電圧側部(32)は、上記高電圧側部(31)よりも上記被膜(5)の厚みが小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記高電圧側部(31)の外径と、上記低電圧側部(32)の外径とは、同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記高電圧側部(31)と上記低電圧側部(32)とは、導電性を有する中間部材(7)を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  5. 上記二次コイル(3)は、上記一次コイル(2)の外周側に配されたボビン(6)に巻回されており、該ボビン(6)は、上記高電圧側部(31)が巻回されるものと、上記低電圧側部(32)が巻回されるものとに分割されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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