JP2009159743A - 電力ケーブル気中終端接続部およびその製造方法 - Google Patents

電力ケーブル気中終端接続部およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】雷インパルス(Imp.)課電時に、気中終端接続部の端部から放電パスの発生を抑止して電気特性を向上することができる電力ケーブル気中終端接続部およびその製造方法を提供する。
【解決手段】電力ケーブル気中終端接続部1,1Bは、筒状体2の胴体部4の端部には、筒状体2の軸方向Lに沿って突出して形成されたバリア層30.30Bを有しており、胴体部4の端部から放電パスが発生するのを抑止して電気特性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力ケーブル気中終端接続部および電力ケーブル気中終端接続部の製造方法に関し、特に電力ケーブル気中終端接続部の端部から放電パスが発生するのを抑制するためのバリア層を有する電力ケーブル気中終端接続部および電力ケーブル気中終端接続部の製造方法に関する。
電力ケーブル気中終端接続部は、例えば高電圧の電力ケーブルの接続に用いられ、例えば緊急復旧用や設備点検等の際に使用される。電力ケーブルが接続される電力ケーブル気中終端接続部は、その端部の形状が、ストレート形状(絶壁形状)もしくはテーパー形状であるのが一般的である(例えば、特許文献1を参照)。
また、関連する技術としては、従来の電力ケーブル用終端接続部には、電気的性能を改善するために、電界緩和層が設けられたものがある(例えば、特許文献2を参照)。さらに、電力ケーブル気中終端接続部とは分野が異なるが、電線間に配置される電線用スペーサが、その電気絶縁性能の低下を防止するために、環状ひだを備えているものもある。(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−117425号公報 特開2000−175344号公報 特開平9−233662号公報
ところが、特許文献1に開示されている電力ケーブル気中終端接続部では、端部の形状が、上述したように絶壁形状もしくはテーパー形状であるので、雷インパルス(略してImp. という。)課電時に、外皮ゴムに表面閃絡(略して外閃という。)現象が、低電圧で発生してしまう。この課電時に、ゴム筒状体の端部(例えば絶壁形状部分)では、放電パスの発生と進展が、本発明者らの実験により確認されており、放電パスはこのゴム筒状体の端部が絶壁形状部分であるかテーパー形状部分であることで発生することが判明している。
この放電パスの発生場所は、ゴム筒状体表面の最大ストレス部位ではなく、電界解析等の静的な解析では原因を事前に予測することができない。
そこで、本発明は上記課題を解消するために、Imp.課電時に、気中終端接続部の端末筒状体の端部から放電パスの発生を抑止して電気特性を向上することができる電力ケーブル気中終端接続部および電力ケーブル気中終端接続部の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、電気絶縁性のひだ部を有する電力ケーブルの気中終端接続部であって、前記気中終端接続部の端部には、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出して形成されたバリア層を有することを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記バリア層は、前記気中終端接続部の端部に配置された電気絶縁性を有するチューブ状部材であることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記気中終端接続部の筒状体を構成する所定部分と前記チューブ状部材は、電気絶縁性を有するゴムにより作られており、前記チューブ状部材は、前記筒状体を形成後に前記気中終端接続部の前記筒状体の前記電力ケーブルの外周囲に対して収縮させることで固定されていることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記バリア層は、前記筒状体を形成する際に端部において一体的に形成されていることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記バリア層は、前記気中終端接続部を形成すると同時に前記筒状体の端部の一部を除去することで形成されているか、あるいは前記気中終端接続部を形成した後で前記筒状体の端部の一部を除去することで形成されていることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記気中終端接続部の筒状体を構成する所定部分と前記バリア層は、電気絶縁性を有するゴムにより作られ、前記気中終端接続部の筒状体に内側の所定部分が半導電性を有するゴムにより作られていることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部は、好ましくは前記バリア層は、前記筒状体の端部との間に前記気中終端接続部の軸方向に沿って形成されている隙間を有しており、前記隙間の前記軸方向に沿った深さは、5mm〜100mmであり、前記隙間の前記軸方向に直交する方向の幅は、5mm〜50mmであることを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部の製造方法は、電力ケーブルの気中終端接続部の製造方法であって、
前記気中終端接続部の筒状体の端部には、前記気中終端接続部を形成後に前記筒状体の端部の外周囲に対してチューブ状部材を配置することで、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出するようにしてバリア層を形成することを特徴とする。
本発明の電力ケーブル気中終端接続部の製造方法は、電力ケーブルの気中終端接続部の製造方法であって、
前記筒状体を形成する際に前記気中終端接続部の筒状体の端部の一部を除去することで、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出するようにしてバリア層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、Imp.課電時に、気中終端接続部の端末筒状体の端部から放電パスの発生を抑止して電気特性を向上することができる電力ケーブル気中終端接続部および電力ケーブル気中終端接続部の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の電力ケーブル気中終端接続部の好ましい第1実施形態を示す一部断面を有する正面図である。図2は、図1の電力ケーブル気中終端接続部におけるバリア層付近を拡大して示す一部断面を有する正面図である。
図1に示す電力ケーブル気中終端接続部1は、構造を分かりやすくするために、中心軸から上左半分は断面で示し、下右半分は外周部の形状を示している。電力ケーブル気中終端接続部1は、筒状体2と、半導電層3を有している。筒状体2は、軸方向Lに沿って形成されており、筒状体2は電気絶縁性を有するゴム、例えばシリコンゴムにより形成されている。筒状体2は、胴体部4とひだ付部5を有している。胴体部4の内部には、半導電層3を内蔵しており、半導電層3はその形状や位置を任意に設計してストレスリリースコーン電界緩和をするためのものであり、半導電性ゴム、例えば半導電性シリコンゴムにより形成されている。好ましくは、筒状体2と半導電層3とを一体となるように形成する。
図1に示すように、ひだ付部5は軸方向Lに沿って電気的絶縁設計によりひだの大きささや数量、長さを決めており、ひだ付部5には、複数のひだ部6,7が、軸方向Lに沿って相互に間隔をおいて形成されている。胴体部4とひだ付部5内には、貫通穴8が軸方向Lに沿って形成されている。図1に示す電力ケーブル10がこの貫通穴8に圧入されることで、電力ケーブル気中終端接続部1が電力ケーブル10に対して接続して固定されるようになっている。
図1に示すように、電力ケーブル10は、導体11と、導体11の外周部に形成された電気絶縁部12と、電気絶縁部12の外周に配置された外部半導電層13と、導電性を有する導体引き出し棒14を有している。導体引き出し棒14は、導体11の端部に固定されており、導体引き出し棒14は、電力ケーブル10を貫通穴8に圧入し易いようにするために、テーパー面15を有している。
また、電力ケーブル気中終端接続部1は、この電力ケーブル10を収納する長さを有しており、電力ケーブル10は、所定の長さを段剥ぎすることで上述した導体11と電気絶縁部12と外部半導電層13をそれぞれ露出させている。また、図示しない電力ケーブル10が筒状体2の所定の位置に挿入され、外部半導電層13と半導電層3とが所定の位置で当接し、胴体部4とひだ付部5内の所定の位置と電気絶縁部12とが当接され、さらに、筒状体2から導体引き出し棒14が突出される。
図1と図2(a)に示すように、胴体部4は、大径部20と中径部21と小径部22を有しており、図1に示すように胴体部4の大径部20の外形寸法S1は、ひだ付部5の最も大きい外形寸法S2に比べて大きい。中径部21には、バリア層30が軸方向Lに沿って突出して配置されている。
このバリア層30は、軸方向Lに沿って突出して形成されたひだ、と呼ぶことができる。バリア層30は、電気絶縁性を有する材料を用いて形成されたチューブ状部材であり、バリア層30は好ましくは筒状体2と同じ電気絶縁性を有するゴム材質で形成されている。大径部20の外形寸法と中径部21の外形寸法の差は、好ましくはバリア層30の厚みNと同じにしておくことで、バリア層30が中径部21に配置されても、バリア層30が大径部20よりも半径方向の外側に突出してしまうことが無く、胴体部4の最大外形寸法が拡大してしまうことを防止できる。
図2(a)に示すように、バリア層30は、胴体部4の端部との間に軸方向Lに沿って形成されている隙間31を有している。隙間31の軸方向Lに沿った深さMは、5mm〜100mmであり、隙間31の軸方向Lに直交する方向の幅Hは、5mm〜50mmである。深さMが5mmよりも小さいと、放電パスが発生するおそれがあるので好ましくなく、深さMが100mmよりも大きいと、バリア層30の軸方向Lに関する長さTが長くなってバリア層30が大きくなり好ましくない。また、幅Hが5mmよりも小さいと、放電パスが発生するおそれがあるので好ましくなく、幅Hが50mmよりも大きいと、胴体部4の外形寸法が大きくなるので好ましくない。
図1と図2(a)に示す電力ケーブル気中終端接続部1を製造する際には、筒状体2をゴム注型により製造後に、筒状体2の胴体部4の端部の中径部21の外周囲に対して、チューブ状部材であるバリア層30を位置決めした後バリア層30に熱を与えて収縮させる。これにより、バリア層30は、筒状体2の端部において、軸方向Lに沿って突出して配置することができる。
図1と図2(a)に示す電力ケーブル気中終端接続部1では、バリア層30が胴体部4に設けられることにより、Imp.電圧としてプラスマイナス650kVをかけた(印加)時に、放電パスは生じることが無く、電力ケーブル気中終端接続部1の外閃性能が向上するかあるいは安定する。
次に、本発明の電力ケーブル気中終端接続部の好ましい第2実施形態を、図3と図4を参照して説明する。
<第2実施形態>
図3は、本発明の電力ケーブル気中終端接続部の好ましい第2実施形態を示す一部断面を有する正面図である。図4は、図3の電力ケーブル気中終端接続部におけるバリア層付近を拡大して示す一部断面を有する正面図である。
図3に示す電力ケーブル気中終端接続部1Bは、構造を分かりやすくするために、中心軸から上半分は断面で示し、下半分は外周部の形状を示している。電力ケーブル気中終端接続部1Bは、筒状体2と、半導電層3を有している。筒状体2は、軸方向Lに沿って形成されており、筒状体2は電気絶縁性を有するゴム、例えばシリコンゴムにより形成されている。筒状体2は、胴体部4とひだ付部5を有している。胴体部4の内部には、半導電層3を内蔵しており、半導電層3はその形状を任意に設計して電界緩和をするためのものであり、半導電性ゴム、例えば半導電性シリコンゴムにより形成されている。
図3に示すように、ひだ付部5は軸方向Lに沿ってほぼ同じ直径を有しており、ひだ付部5には、複数の大小のリング状のひだ6,7が、軸方向Lに沿って相互に間隔をおいて形成されている。胴体部4とひだ付部5内には、貫通穴8が軸方向Lに沿って形成されている。図1に示す電力ケーブル10がこの貫通穴8に圧入されることで、電力ケーブル気中終端接続部1が電力ケーブル10に対して接続して固定されるようになっている。
図3に示すように、電力ケーブル10は、導体11と、導体11の外周部に形成された電気絶縁部12と、電気絶縁部12の外周に配置された外部半導電層13と、導電性を有する導体引き出し棒14を有している。導体引き出し棒14は、導体11の端部に固定されており、導体引き出し棒14は、電力ケーブル10を貫通穴8に圧入し易いようにするために、テーパー面15を有している。
また、電力ケーブル気中終端接続部1は、この電力ケーブル10を収納する長さを有しており、電力ケーブル10は、所定の長さを段剥ぎすることで上述した導体11と電気絶縁部12と外部半導電層13をそれぞれ露出させている。また、図示しない電力ケーブル10が筒状体2の所定の位置に挿入され、外部半導電層13と半導電層3とが所定の位置で当接し、胴体部4とひだ付部5内の所定の位置と電気絶縁部12とが当接され、さらに、筒状体2から導体引き出し棒14が突出される。
図3と図4に示すように、胴体部4は、大径部20Bと傾斜部21Cと小径部22Bを有しており、大径部20Bと小径部22Bの間には傾斜部21Cが形成されている。胴体部4の大径部20Bの外形寸法S1は、ひだ付部5の最も大きい外形寸法S2に比べて大きい。傾斜部21Cには、軸方向Lに沿って突出して形成されたバリア層30Bが形成されている。
図3と図4に示すこのバリア層30Bは、筒状体2と同じ材質であり胴体部4に対して一体的に連続して形成されている。このバリア層30Bは、筒状体2を形成する際に筒状体2の胴体部4の端部の一部を除去して隙間31Bを形成することで、筒状体2の軸方向Lに沿って突出して形成される。すなわち、バリア層30Bは、筒状体2がゴム注型により製造される際に同時に胴体部4の端部の一部をえぐって隙間31Bを除去することで形成する。あるいは、筒状体2がゴム注型により製造された後に、バリア層30Bは、後工程において胴体部4の端部の一部をえぐって除去して隙間31Bを形成することで、バリア層30Bは筒状体2の軸方向Lに沿って突出して形成する。
図4に示すように、バリア層30Bは隙間31Bを有しており、隙間31Bは胴体部4の端部との間に筒状体2の軸方向Lに沿って形成されている。隙間31Bの軸方向Lに沿った深さMは、5mm〜100mmであり、隙間31Bの軸方向Lに直交する方向の幅Hは、5mm〜50mmである。深さMが5mmよりも小さいと、放電パスが発生するおそれがあるので好ましくなく、深さMが100mmよりも大きいと、バリア層30の軸方向Lに関する長さが長くなってしまうので好ましくない。また、幅Hが5mmよりも小さいと、放電パスが発生するおそれがあるので好ましくなく、幅Hが50mmよりも大きいと、胴体部4の外形寸法が大きくなるので好ましくない。
図3と図4に示す第2実施形態の電力ケーブル気中終端接続部1Bは、図1と図2に示す電力ケーブル気中終端接続部1の場合と異なり、チューブ状部材を別途用意する必要がないので、部品点数を減らしてコストダウンが図れる。しかも胴体部4の一部を除去することでバリア層30Bが形成されているので、電力ケーブル気中終端接続部1Bの電気絶縁性材料であるゴムの使用量を削減して軽量化を図ることができる。
図3と図4に示す電力ケーブル気中終端接続部1Bでは、バリア層30が胴体部4に設けられることにより、Imp.電圧としてプラスマイナス700kVをかけた時に、放電パスは生じることが無く、電力ケーブル気中終端接続部1Bの外閃性能が向上するかあるいは安定する。
図5は、上述した第1実施形態の電力ケーブル気中終端接続部1と第2実施形態の電力ケーブル気中終端接続部1Bに対する従来の比較例として、従来の電力ケーブル気中終端接続部100において放電パス101が発生する様子を示している。この従来例では、Imp.電圧としてプラスマイナス550〜650kVをかけた時に、放電パスが生じた。
このように、本発明の実施形態の電力ケーブル気中終端接続部1,1Bは、筒状体2の胴体部4の端部には、筒状体2の軸方向Lに沿って突出して形成されたバリア層30.30Bをそれぞれ有する。これにより、バリア層30,30Bは、電気絶縁経路をより長くすることができ、胴体部4の端部から放電パスが発生するのを抑止することができる。
バリア層30は、胴体部4の端部に配置された電気絶縁性を有するチューブ状部材である。これにより、チューブ状部材を用意して配置すれば、簡単にバリア層30が形成できる。
気中終端接続部の筒状体2を構成する所定部分(例えば大径部20と中径部21と小径部22)とチューブ状部材は、電気絶縁性を有するゴムにより作られており、チューブ状部材は、筒状体2を形成後に気中終端接続部の筒状体2の電力ケーブル10の外周囲に対して収縮させることで固定されている。これにより、チューブ状部材を収縮させるだけで、簡単にバリア層30が形成できる。
バリア層30Bは、筒状体2を形成する際に筒状体2の胴体部4の端部において一体的に形成されている。これにより、バリア層30Bと筒状体2は同じ材質で一体的に簡単に形成できる。
バリア層30Bは、筒状体2を形成すると同時に胴体部4の端部の一部を除去することで形成されているか、あるいは筒状体2を形成した後で胴体部4の端部の一部を除去することで形成されている。これにより、バリア層30Bと筒状体2は同じ材質で一体的に簡単に形成でき、軽量化が図れる。
本発明の実施形態の電力ケーブル気中終端接続部の製造方法では、胴体部の端部には、本体を形成後に本体の端末筒状体の端部の外周囲に対して、チューブ状部材を収縮させることで本体の軸方向に沿って突出してバリア層を形成する。これにより、バリア層30,30Bは、電気絶縁経路をより長くすることができ、Imp.課電時に、胴体部の端部から放電パスが発生するのを抑止することができる。
また、本発明の実施形態の電力ケーブル気中終端接続部の製造方法では、気中終端接続部を形成する際には、胴体部の端部の一部を除去することで、本体の軸方向に沿って突出してバリア層を形成する。これにより、バリア層30,30Bは、電気絶縁経路をより長くすることができ、Imp.課電時に、胴体部の端部から放電パスが発生するのを抑止することができる。さらに、特別な別部材を用意しなくとも、胴体部と同材質のバリア層が形成でき、気中終端接続部の外形寸法を大きくしなくても良く、胴体部の端末筒状体の端部の一部を除去するので電力ケーブル気中終端接続部の軽量化が図れ、ゴムのような弾性を有する電気絶縁材料の使用量を削減できる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形例を採用できる。
例えば、バリア層30,30Bの肉厚は、軸方向Lに沿って同じに設定されているが、これに限らず軸方向Lに沿って肉厚を変えても良い。バリア層30の電気絶縁材料は筒状体2の電気絶縁材料とは異なっていても良い。
また、図2(a)では、バリア層30は、中径部21に配置されている。しかし、図2(b)に示すように、中径部21は形成しないで、バリア層30は、大径部20に配置しても良い。図4に示す例は、胴体部4は、大径部20Bと傾斜部21Cと小径部22Bを有しているが、傾斜部21Cは設けなくても良く、バリア層30Bは大径部20Bから直接突出するように形成されていても良い。
また、電力ケーブルは、電気的および/又は機械的設計から種々の構造がある。したがって、電力ケーブルの段剥ぎ構造、胴体部、ひだ付部、半導電層等の構造、つまり、電力ケーブルの構造に応じて、電力ケーブル気中終端接続部が設計される。
本発明の電力ケーブルの気中終端接続部の好ましい第1実施形態を示す一部断面を有する正面図である。 図2(a)は図1の電力ケーブルの気中終端接続部におけるバリア層付近を拡大して示す一部断面を有する正面図であり、図2(b)は他の実施形態を示す図である。 本発明の電力ケーブルの気中終端接続部の好ましい第2実施形態を示す一部断面を有する正面図である。 図3の電力ケーブルの気中終端接続部におけるバリア層付近を拡大して示す一部断面を有する正面図である。 比較例として従来の電力ケーブルの気中終端接続部において発生する放電パスを示す一部断面を有する正面図である。
符号の説明
1 気中終端接続部
1B 気中終端接続部
2 筒状体
2B 筒状体
3 半導電層
4 胴体部
5 ひだ付部
10 電力ケーブル
30 バリア層
30B バリア層
31 隙間
31B 隙間
L 軸方向

Claims (9)

  1. 電気絶縁性のひだ部を有する電力ケーブルの気中終端接続部であって、前記気中終端接続部の端部には、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出して形成されたバリア層を有することを特徴とする電力ケーブル気中終端接続部。
  2. 前記バリア層は、前記気中終端接続部の端部に配置された電気絶縁性を有するチューブ状部材であることを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  3. 前記気中終端接続部の筒状体を構成する所定部分と前記チューブ状部材は、電気絶縁性を有するゴムにより作られており、前記チューブ状部材は、前記筒状体を形成後に前記気中終端接続部の前記筒状体の前記電力ケーブルの外周囲に対して収縮させることで固定されていることを特徴とする請求項2に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  4. 前記バリア層は、前記筒状体を形成する際に端部において一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  5. 前記バリア層は、前記気中終端接続部を形成すると同時に前記筒状体の端部の一部を除去することで形成されているか、あるいは前記気中終端接続部を形成した後で前記筒状体の端部の一部を除去することで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  6. 前記気中終端接続部の筒状体を構成する所定部分と前記バリア層は、電気絶縁性を有するゴムにより作られ、前記気中終端接続部の筒状体に内側の所定部分が半導電性を有するゴムにより作られていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  7. 前記バリア層は、前記筒状体の端部との間に前記気中終端接続部の軸方向に沿って形成されている隙間を有しており、前記隙間の前記軸方向に沿った深さは、5mm〜100mmであり、前記隙間の前記軸方向に直交する方向の幅は、5mm〜50mmであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の電力ケーブル気中終端接続部。
  8. 電力ケーブルの気中終端接続部の製造方法であって、
    前記気中終端接続部の筒状体の端部には、前記気中終端接続部を形成後に前記筒状体の端部の外周囲に対してチューブ状部材を配置することで、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出するようにしてバリア層を形成することを特徴とする電力ケーブル気中終端接続部の製造方法。
  9. 電力ケーブルの気中終端接続部の製造方法であって、
    前記筒状体を形成する際に前記気中終端接続部の筒状体の端部の一部を除去することで、前記気中終端接続部の軸方向に沿って突出するようにしてバリア層を形成することを特徴とする電力ケーブル気中終端接続部の製造方法。
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