JP4969770B2 - スティック型点火コイル及びその1次コイルアセンブリの組付け方法 - Google Patents

スティック型点火コイル及びその1次コイルアセンブリの組付け方法 Download PDF

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Description

本発明は内燃機関用スティック型点火コイル、特に1次端子が、コイル部の外径を大きくすることなく1次コイルに接続されたもの、及びその1次コイルアセンブリの組付け方法に関する。
スティック型点火コイルは一般に軸方向中間部のコイル部と、その上端側の制御部と、その下端側の高圧タワー部とから成る。コイル部は1次コイル及び2次コイルを含み、制御部は1次コイルを流れる電流を遮断して、2次コイルに高電圧を発生させる。この高電圧が高圧タワー部を介して点火プラグに伝達される。
1次コイルの1次スプールに巻かれた1次巻線の一方端部は制御部のコネクタを介してバッテリに接続され、他方端部は制御部内のイグナイタに接続される。従って、一方端部及び他方端部を制御部に導く必要があり、そのために一方及び他方の1次端子(ターミナル)が使用される。
ここで、1次巻線の巻層数が偶数の場合、その一方端部及び他方端部はともにコイル部の上端側に位置しているので、一方1次端子及び他方1次端子は短くて済む。例えば、従来の内燃機関用点火コイル(特許文献1参照)では、 1次巻線の一方端部及び他方端部がコイル部の軸方向でほほ同じ位置から取り出され、ともに短い一方1次端子及び他方1次端子に接続されている。
特開2002−13458号公報
これに対して、1次巻線の巻層数が奇数の場合、一方端部(上方端部)はコイル部の上端側に位置するので一方1次端子は短くて済む。しかし、他方端部(下方端部)は下端側に位置するので、他方1次端子は1次巻線の他方端部から一方端部をこえてイグナイタの近傍まで延びる。
たとえば、図7に示すように(比較例)、他方1次端子80は細長い導電体で構成することもできる。但し、1次スプール82に巻いた1次巻線84の表面や、1次コイルの外周側の外周コア(不図示)の内周面に他方1次端子80を収容する細長いくぼみを形成することはできない。結局、1次巻線84の外周面と外周コアの内周面との間に他方1次端子を配設するために環状空間を形成する必要がある。その結果、この環状空間の分、コイル部の外径が大きくなり、近年の小径化、細径化の要請に反することになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、1次巻線が奇数層でも、プラグ側の他方端部を制御部又は上部ケースに接続する他方1次端子がコイル部の外径を増加させることがない内燃機関用点火コイル、及びその1次コイルアセンブリの組付け方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、他方1次端子に外周コアの機能を持たせること、換言すれば1次コイルの外周側に配置される外周コアを他方1次端子の一部として利用することを思い付いて、本発明を完成した。
(1)本願の第1発明による内燃機関用スティック型点火コイルは、請求項1に記載したように、中心コアの外周側に配置され2次スプールに2次巻線が巻かれて成る2次コイルと;2次コイルの外周側に配置され1次スプールに1次巻線が奇数層巻かれて成る1次コイルと;1次巻線の反プラグ側端部に接続され反プラグ側に引き出された一方1次端子と;磁性かつ導電性で1次巻線のプラグ側端部に接続され反プラグ側に延び外周コアを有する他方1次端子と;から成る。
この点火コイルにおいて、他方1次端子は円筒形状の外周コア及び外周コアのプラグ側端部に形成され1巻線のプラグ側端部と接続された接続部を有する。
請求項2の点火コイルは、請求項1において、1次巻線は断面矩形状で自己融着性の巻線をらせん状に巻いて成る。請求項3の点火コイルは、接続部は外周コアのプラグ側端部の内周面に形成され、引出し部は外周コアの反プラグ側端面から延びている。請求項4の点火コイルは、請求項3において、外周コアは円周方向の一部に、軸方向全長に延びたスリット、又は軸方向に延び整列された一つ又は複数の切欠き孔を備えている。請求項5の点火コイルは、請求項4においてさらに、他方1次端子の外周側に配置された磁性で円筒形状の収容ケースを含む。
(2)第2発明による組付け方法において、請求項1乃至5にいずれか一項に記載の点火コイル同様、円筒形状の1次スプールと、巻線がらせん状に巻かれ円筒形状を持ち1次スプールの外周側に配置された1次巻線と、1次巻線の一方端部に接続される一方1次端子と、1次巻線の外周側に配置される円筒形状の外周コア及び1次巻線の他方端部に接続される接続部を含む他方1次端子と、から成る。
組付け方法は、他方1次端子の内側周に1次巻線を配置し、1次巻線の他方端部と他方1次端子の接続部とを導通させる第1工程と;1次巻線の内周側に1次スプールを挿入する第2工程と;から成る。
請求項の組付け方法は、請求項において、1次巻線の巻線は自己融着性で、第1工程において他方1次端子と一体化される。
(1)本発明にかかる内燃機関用スティック型点火コイルによれば、他方1次端子が反プラグ側に引き出されるので、奇数層から成る1次巻線のプラグ側端部を上部ケース又は制御部から取り出すことができる。しかも、他方1次端子が外周コアの機能を持ち、他方1次端子と独立した外周コアは存在しないので、1次巻線と外周コアとの間に環状のすきまは存在せず、コイル部の外径が実質的に増加しない効果が得られる。
請求項2の点火コイルによれば、1次巻線の巻線が断面矩形状であるので、線状に巻いたとき密着し易く、ずれ難い。他方1次端子は外周コアとして機能するので、外周コアとして機能する収容ケースの厚さをその分薄くできる。その結果、上記1次巻線と外周コアとの間の環状すきまの不存在と相まって、コイル部が更に細径化される。
請求項の点火コイルによれば、他方1次端子の接続部が、コイル部の半径方向寸法を増大することなく1次巻線のプラグ側端部と接続できる。また、他方1次端子の引出し部が、コイル部の半径方向寸法を増大することなく1次巻線の反プラグ側端部と接続できる。請求項の点火コイルによれば、外周コアに形成したスリット又は切欠き孔が渦電流の発生を効果的に抑制できる。請求項の点火コイルによれば、他方1次端子が外周コアの機能を持つので、外周コアとしての機能を持つ収容ケースの肉厚を薄くできる。
(2)第2発明の1次コイルアセンブリの組付け方法によれば、1次巻線と他方1次端子とを一体化した後、その内周側に1次スプールを挿入することができ、組付けが容易になる。
本発明の内燃機関用スティック型点火コイルは、少なくともコイル部と上部ケースとから成る。
<コイル部>
コイル部は中心コアと、その外周側の2次コイル及び1次コイルと、1次端子とを含み、更に収容ケースを含むことができる。
(イ)1次コイルは絶縁性で円筒形状の1次スプール上に太くて巻数が少ない1次巻線が巻かれて成り、2次コイルは同じく絶縁性で円筒形状の2次スプールに細くて巻数が多い2次巻線が巻かれて成る。点火コイルの半径方向において、2次コイルが内周側で1次コイルが外周側でも良いし、その反対に1次コイルが内周側で2次コイルが外周側でも良い。
1次コイルは断面矩形状(平角形状)で、しかも自己融着性であることが望ましい。平角形状は積み重ねに適している。「自己融着性」とは、巻線の絶縁被覆の表面に融着材が
コーティングされ、この融着材は1次巻線への通電時に発生する熱により一旦溶け、その後冷えて固まる性質である。なお、融着材は外部から加える熱により溶融させても良い。
外周側に位置している1次スプールのプラグ側端部に円筒状の延長部を形成し、その中空部に点火プラグを保持しても良い(プラグ一体化タイプのスティック型点火コイル)。
(ロ)本発明の「1次端子」は、1次巻線の反プラグ側端部(上端部)をバッテリに接続する一方1次端子と、プラグ側端部(下端部)をイグナイタに接続する他方1次端子とを含む。一方1次端子は導電性で、C字形の基部と反プラグ側に引き出された引出し部とを有する。基部が外周コアの反プラグ側端面に載置され、1次巻線の反プラグ側端部に接続される。
他方1次端子は外周コアと、そのプラグ側端部に位置し1次巻線のプラグ側端部に接続された接続部と、その反プラグ側端部に位置し反プラグ側に引き出された引出し部とを有する。外周コアは磁性かつ導電性で、薄肉円筒形状を持つ。円周方向の所定位置に軸方向全長に延びた一本のスリット、又は軸方向の一部に延び一直線上に形成され一つ又は複数のスリットを備えることができる。接続部及び引き出し部は導電性である。
プラグ一体化タイプのスティック型点火コイルは、他方1次端子即ち外周コアの外周側に嵌合された磁性の円筒状の収容ケースを含むことができる。収容ケースは単一層から成っても良いし、複数層から成っても良い。なお、通常の(プラグがコイル部に一体化されていない)スティック型点火コイルの場合、他方1次端子の外周側に非磁性の収容ケースを配置し、その外周側に磁性の外周コアを配置しても良い。
<上部ケース>
上部ケース(回路ケース)は、コイル部の反プラグ側端部(通常上端部)に配置され、バッテリに接続されるコネクタを有する。コイル部を制御するイグナイタを内蔵する場合が多いが、内蔵しない場合、イグナイタは外部に配置される。何れの場合も、イグナイタは1次コイルを流れる電流を遮断し、それに伴い2次コイルに高電圧を発生させる。
なお、コイル部の一方1次端子及び他方1次端子は、少なくともコイル部の上端まで延びていれば良い。その後、上部ケース内に配置した別の端子でイグナイタやコネクタに接続される。ただし、一方1次端子及び他方1次端子はコイル部の上端を超えて直接イグナイタやコネクタに接続されても良い。
<組付け方法>
点火コイルの1次コイルアセンブリは、端子円筒形状の1次スプールと、巻線がらせん状に巻かれ円筒形状を持ち1次スプールの外周側に配置された1次巻線と、1次巻線の一方端部に接続される一方1次端子と、1次巻線の外周側に配置される円筒形状の外周コア及び1次巻線の他方端部に接続される接続部を含む他方1次端子とから成る。
この1次コイルアセンブリの組付けに当たり、第1工程では、他方1次端子の内周側に1次巻線を配置し、1次巻線の他方端部と他方1次端子の接続部とを導通させる。その後、第2工程で、1次巻線及び他方1次端子の一体物の内周側に1次スプールを挿入する。具体的には、円筒形状のジグの外周面に断面矩形状で自己融着性の巻線をらせん状に巻き、他方1次端子の円筒部の内周側に軸方向に挿入し、その内周面に押しつける。この状態で1次巻線に通電すると、自己融着性により一端溶け、その後冷えて固まる。こうして1次巻線と他方1次端子とが一体化される。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
<実施例>
(イ)構成
図1に示すように、このスティック型点火コイル(以下「点火コイル」と略称する)は軸方向中間部のコイル部10と、上端部の上部ケース50と、下端部の高圧タワー部(不図示)とから成る。
a.コイル部
図1,図2及び図3に示すように、コイル部10は磁性の収容ケース12、その中心部に配置された中心コア15、その外周側の2次コイル20及び1次コイル25、及びその外周側の外周コア35を含む。このうち、収容ケース12は磁性材料の単一層から成り、全体として細長い円筒形状を持つ。磁性材料から成り円柱形状の中心コア15の上端面にコア押さえ16が配置されている。2次コイル20では、絶縁材料から成り有底円筒形状の2次スプール21の外周面に2次巻線22が巻装されている。
2次コイル20と同心的に配置された1次コイル25では、絶縁材料から成り円筒形状の1次スプール26の外周面に1次巻線27が巻かれている。1次スプール26の下端の円筒形状の延長部(不図示)には点火プラグ(不図示)が保持されている。1次巻線27は巻線が奇数層に重ねて巻かれ、全体的に円筒形状を持つ。その一方端部28は上端部側に、その他方端部29は下端部側に位置している。1次巻線27の外周側に、磁性材料から成り全体として薄肉円筒形状の外周コア35が配置されている。
なお、図4に示すように、スリット36が軸方向全長にわたって形成されており、正確には横断面C字形状を持つ。スリット36は所定幅を持ち、渦電流の発生を抑制するために形成されている。
一方1次端子40は導電材料から成り、半円形状の基部41と、その中間部から軸方向上方に延びた引出し部42とを含み、基部41の一部が一方端部28に導通されている。これに対して、他方1次端子45は外周コア35と、その下端の接続部46と、その上端の引出し部47とを含む。
接続部46は下端縁の内周面に円周方向の所定位置に半径方向内向きに形成され、1次巻線27の他方端部29に導通している。引出し部47は、上端面の円周方向の所定位置(直径方向でスリット36に対向する位置)から軸方向上方に延び、その外面は外周コア35の外周面と面一となっている。上記一方1次端子40は外周コア35の上端面に載置され、その基部41の切れ目に引出し部47が位置している。
2次巻線22と1次スプール26との間、及び1次巻線27と外周コア35との間の細長い環状空間には絶縁樹脂(不図示)が充填されている。
b.上部ケース
図1に戻って、上部ケース50は円筒部52、有底円筒部54及びコネクタ55を備えている。上記収容ケース12の上端開口に配置された有底円筒部54の内周側に円筒部52が配置されている。一方1次端子40の上端は半径方向内向き及び軸方向に屈曲され軸方向上方に延び、先端がバッテリ(不図示)に接続されている。他方1次端子45の上端は半径方向内向き及び軸方向に屈曲され軸方向上方に延び、先端がイグナイタ(不図示)に接続されている。
(ロ)組付け
点火コイルの組付け時は、図4に示すように、他方1次巻線45の内周側に、予め奇数層に巻かれた円筒形状の1次巻線27を挿入する。なお、1次巻線27の外周側に他方1次端子45を挿入しても良い。円周方向で引出し部42と外周コア35のスリット36との位相をあわせ、一方1次端子40を載置する。その際、1次巻線27の自己融着性を利用して他方1次端子の外周コア35及び一方1次端子40と一体化し、一方端部28と基部41とを導通させるとともに、他方端部29と接続部46とを導通させる。その後、1次巻線27及び外周コア35の一体物の内周側に1次スプール26を挿入すると、それぞれの下端部が段部27に当接して止まる。他方1次端子45,1次巻線27及び1次スプール26が1次コイルアセンブリ30を構成する。
その後、1次スプール26の内周側に、2次スプール21に2次巻線22が巻かれて成る2次コイル20を挿入し、2次スプール20の中心部に中心コア15を挿入する。こうして一体化された中心コア15、2次コイル20、1次コイル25、外周コア35及び1次端子40,45の一体物を、収容ケース12(図1参照)の中空部に挿入する。
続いて、図1に示すように、一方1次端子40及び他方1次端子45を半径方向内向き及び軸方向に屈曲させ、有底円筒部材54及び円筒部材52を収容ケース12の開口部に適合する。その際、有底円筒部材54の底部に形成した貫通孔に一方1次端子40及び他方1次端子45を貫通させる。
(ハ)効果
第1実施例によれば、点火コイルに関し以下の効果が得られる。第1に、奇数層から成る1次巻線27の下端側に位置する他方端部29を、上端側の一方端部28と同様に、上部ケース50のコネクタ55から取り出すことができる。これは、他方端部29からコネクタ55まで延びる他方1次端子45を採用したからである。奇数層から成る1次巻線27を組み込みできる結果、コイル部10の設計の自由度が大きくなる。
第2に、上記第1の効果が得られながら、コイル部10の外径が実質的に増加していない。つまり、図2から明らかなように、1次巻線27と外周コア35との間、外周コア35と収容ケース12との間に環状のすきまは存在しない。これは、他方1次端子45に外周コア35としての機能を持たせたことによる。しかも、他方1次端子40が外周コアとしての機能を持つので、単一層から成り外周コアの機能を持つ収容ケース12の肉厚を薄くできる。この点からもコイル部10の小径化が達成される。
第3に、コイル部10の基本的構成は変更しておらず、他方1次端子45のために変更したのは、接続部46及び引出し部47に過ぎない。このように、外周コア35を一方1次端子40として利用したことにより、わずかな改良で大きな効果が得られる。
一方、1次コイルアセンブリ30の組付け方法に関する効果は、1次巻線27と他方1次端子45とを一体化した後、1次スプール26を挿入できることである。これは、1次巻線27に自己融着材を使用したことにより可能となった。その結果、1次巻線27と他方1次端子45とを一体に保持する手段、工程が不要になり、組付けの手間が少なく時間が短くできる。
<変形例>
(1)図5に上記実施例の第1変形例を示す。この変形例では、プラグ一体化タイプのスティック型点火コイルにおいて、他方1次端子60の外周コア35に、上記スリット36に代えて、所定長さの複数の切欠き孔61が一直線上に形成されている。その他の構成は実施例と同じである。
上述したように、渦電流を抑制するために形成されるスリット36は外周コア35の全長にわたって形成されていることが望ましいが、そのようにすることは不可欠ではない。第1変形例のように、複数の切欠き孔61を形成した場合でも、軸方向中間部に切欠きが存在すれば、ある程度渦電流が抑制される。しかも、切欠き孔61を形成すれば、軸方向の両端部分では外周コア35が環状につながっており、その強度、剛性の低下を防止できる。
(2)図6に示す第2変形例では、本発明がコイル部と点火プラグとが一体化されていないスティック型点火コイルに適用されている。詳述すると、中心コア15の外周側に2次コイル20が配置され、その外周側に1次コイル25が配置されている。2次コイル20は2次スプール21に2次巻線22が巻かれて成り、1次コイル25は1次スプール26に1次巻線27が巻かれて成る。
1次コイル25の外周側に、上記実施例と同様の他方1次端子45が配置されている。他方1次端子45の外周側に円筒形状の薄い収容ケース65が配置され、その外周側に単一層で構成された外周コア70が配置されている。収容ケース65は絶縁材料から成り、外周コアとしての機能は持たない。1次コイル25と収容ケース65との間に半径方向のすきまはは殆んど存在しない。外周コア70の単一層は磁性材料から成る。
この変形例によれば、他方1次端子45が外周コアとしての機能を持つので、外周コア70を構成する層の数を少なくできる。従来、他方1次端子45が外周コアの機能を持たない場合は三層で構成していた外周コア70を、他方1次端子45に外周コアの機能を持たせたことにより、一層で構成することができた。層数が減少した分外周コア70の厚さが薄くなり、また1次コイル25と収容ケース65との間のすきまの不存在により、コイル部の外径が細くできる。
本発明の実施例の全体を示す縦断面図である。 図1の2−2断面図である。 実施例の1次スプール、1次巻線及び1次端子を示す斜視図である。 実施例の組付工程を説明する斜視図である。 実施例の第1変形例を示す斜視図である。 実施例の第2変形例を示す横断面図である 比較例の斜視図である。
符号の説明
12:収容ケース 15:中心コア
20:2次コイル 25:1次コイル
26:1次スプール 27:1次巻線
30:1次コイルアセンブリ 35:外周コア
40:一方1次端子 45:他方1次端子
46:接続部 47:引出し部
50:ケース部

Claims (7)

  1. 中心コアの外周側に配置され、2次スプールに2次巻線が巻かれて成る2次コイルと、
    前記2次コイルの外周側に配置され、1次スプールに1次巻線が奇数層巻かれて成る1次コイルと、
    前記1次コイルおよび前記2次コイルの反プラグ側に配置され、外部のバッテリに接続されるコネクタを備える上部ケースと、
    前記1次コイルの反プラグ側に位置し、前記1次巻線の反プラグ側の一方端部と接続され、且つ前記コネクタに接続される一方1次端子と、
    一端が前記1次巻線のプラグ側の他方端部と接続され、他端が前記上部ケースの内部または前記上部ケースの外部に配置され、前記1次コイルを流れる電流を遮断して前記2次コイルに高電圧を発生させるイグナイタと、
    前記イグナイタに接続される他方1次端子とを備える内燃機関用スティック型点火コイルにおいて、
    前記他方1次端子は、磁性かつ導電性であり、前記1次コイルの外周側に配置される円筒形状の外周コアと、前記外周コアのプラグ側端部に形成され前記1次巻線の前記他方端部に接続される接続部と、前記外周コアの反プラグ側端部に形成され前記イグナイタと接続される引き出し部と
    を有することを特徴とする内燃機関用スティック型点火コイル。
  2. 前記1次巻線は断面矩形状で自己融着性の巻線をらせん状に巻いて成り、円筒形状を持つ請求項1に記載の点火コイル。
  3. 前記接続部は前記外周コアのプラグ側端部の内周面に形成され、前記引き出し部は前記外周コアの反プラグ側端面から延びている請求項2に記載の点火コイル。
  4. 前記外周コアは円周方向の一部に、軸方向全長に延びたスリット、又は軸方向に延び整列された一つ又は複数の切欠き孔を備えている請求項3に記載の点火コイル。
  5. 記他方1次端子の前記外周コアの外周側に配置された磁性で円筒形状の収容ケースを備え、前記収容ケースは外周コアの機能を有する請求項4に記載の点火コイル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の点火コイルにおける、円筒形状の前記1次スプールと、巻線がらせん状に巻かれ円筒形状を持ち該1次スプールの外周側に配置された前記1次巻線と、該1次巻線の前記一方端部に接続される前記一方1次端子と、該1次巻線の外周側に配置される円筒形状の前記外周コア及び該1次巻線の前記他方端部に接続される前記接続部を含む前記他方1次端子と、から成る1次コイルアセンブリの組付け方法であって、
    前記他方1次端子の内周側に前記1次巻線を配置し、該1次巻線の前記他方端部と該他方1次端子の前記接続部とを導通させる第1工程と、
    前記1次巻線の内周側に前記1次スプールを挿入する第2工程と、
    から成ることを特徴とする組付け方法。
  7. 前記1次巻線の巻線は自己融着性で、前記第1工程において前記他方1次端子と一体化される請求項6に記載の組付け方法。
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