JP6500370B2 - 光沢度判定装置、測色装置、画像形成装置、および光沢度判定方法 - Google Patents

光沢度判定装置、測色装置、画像形成装置、および光沢度判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、光沢度判定装置、測色装置、画像形成装置、および光沢度判定方法に関する。
プリンタなどの画像形成装置では、機器固有の特性による出力のばらつきを抑制して入力に対する出力の再現性を高めるために、カラーマネジメントと呼ばれる処理が行われる。カラーマネジメントは、機器固有の特性を記述したデバイスプロファイル(ICCプロファイル)に基づいて標準色空間と機器依存色との間の色変換を行うことで、出力画像の再現性を高める。デバイスプロファイルを生成、あるいは修正する際には、実際に画像形成装置により、用紙に多数の基準色の色票(パッチ)を並べたテストパターンを形成し、このテストパターンに含まれる各パッチに対する測色を行う。
パッチの測色を行う測色装置としては、分光測色器が広く用いられている。分光測色器は、波長ごとの分光反射率が得られるため高精度の測色を行うことができる。しかし、分光測色器は高価な装置であるため、より安価な装置を用いて高精度の測色を行えるようにすることが要望されている。
高精度の測色を安価に実現する方法の一例として、撮像装置によりパッチを撮像し、撮像により得られるパッチのRGB値を標準色空間における表色値に変換することが挙げられる。例えば、特許文献1には、二次元センサを用いて、用紙に形成された測色対象パッチと、予め表色値が判明している複数の基準パッチを含む基準チャートとを同時に撮像し、撮像画像に含まれる測色対象パッチのRGB値と基準パッチのRGB値とに基づいて、測色対象パッチの測色値を算出する構成の測色装置が記載されている。
しかし、特許文献1に記載の測色装置では、二次元センサにより撮像される被写体の光沢度を求めることができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、二次元センサにより撮像される被写体の光沢度を求めることができる光沢度判定装置、測色装置、画像形成装置、および光沢度判定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光源と、前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して、前記被写体の画像を出力する二次元センサと、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定する判定部と、前記光源の駆動を制御して、前記光源の発光量を、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像が前記飽和画像とならない基準発光量から、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまで徐々に増加させる光源駆動制御部と、を備え、前記判定部は、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまでの前記光源の発光量の増加量に基づいて、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする。
本発明によれば、二次元センサにより撮像される被写体の光沢度を求めることができるという効果を奏する。
図1は、画像形成装置の内部を透視して示す斜視図である。 図2は、画像形成装置の内部の機械的構成を示す上面図である。 図3は、キャリッジに搭載される記録ヘッドの配置例を説明する図である。 図4−1は、測色カメラの縦断面図である。 図4−2は、測色カメラの筐体の底面部を図4−1中のX1方向から見た平面図である。 図5は、基準チャートの具体例を示す図である。 図6は、画像形成装置の制御機構の概略構成を示すブロック図である。 図7は、測色カメラの制御機構の一構成例を示すブロック図である。 図8は、用紙の光沢度と二次元センサから出力される撮像画像との関係を示す図である。 図9は、用紙の光沢度を判定する第1の方法を説明する図である。 図10は、用紙の光沢度を判定する第2の方法を説明する図である。 図11は、用紙の光沢度を判定する第3の方法を説明する図である。 図12は、画像形成装置により測色対象パッチの測色を行う際の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、基準測色値および基準RGB値を取得する処理と基準値線形変換マトリックスを生成する処理を説明する図である。 図14は、初期基準RGB値の一例を示す図である。 図15は、測色処理の概要を説明する図である。 図16は、基準RGB間線形変換マトリックスを生成する処理を説明する図である。 図17は、初期基準RGB値と測色時基準RGB値との関係を示す図である。 図18は、基本測色処理を説明する図である。 図19は、基本測色処理を説明する図である。 図20−1は、第1変形例の測色カメラの縦断面図である。 図20−2は、第1変形例の測色カメラの縦断面図である。 図21は、第2変形例の測色カメラの縦断面図である。 図22は、測色カメラの筐体の底面部を図4−2と同じ方向に見た平面図である。 図23は、測色カメラの制御機構の他の構成例を示すブロック図である。 図24は、基準チャートに光源キャリブレーション用パッチを設けた例を説明する図である。 図25は、画像形成装置により測色対象パッチの測色を行う際の処理手順の他の例を示すフローチャートである。 図26は、測色システムの概略構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る光沢度判定装置、測色装置、画像形成装置、および光沢度判定方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態では、本発明を適用した画像形成装置の一例としてインクジェットプリンタを例示するが、本発明は、記録媒体に画像を出力する様々なタイプの画像形成装置に対して広く適用可能である。
<画像形成装置の機械的構成>
まず、図1乃至図3を参照しながら、本実施形態の画像形成装置100の機械的構成について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置100内部を透視して示す斜視図、図2は、本実施形態の画像形成装置100内部の機械的構成を示す上面図、図3は、キャリッジ5に搭載される記録ヘッド6の配置例を説明する図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、主走査方向(図中矢印A方向)に往復移動して、副走査方向(図中矢印B方向)に間欠的に搬送される用紙Pに対して画像を形成するキャリッジ5(画像形成部)を備える。キャリッジ5は、主走査方向に沿って延設された主ガイドロッド3により支持されている。また、キャリッジ5には連結片5aが設けられている。連結片5aは、主ガイドロッド3と平行に設けられた副ガイド部材4に係合し、キャリッジ5の姿勢を安定化させる。
キャリッジ5には、図2に示すように、イエロー(Y)インクを吐出する記録ヘッド6y、マゼンタ(M)インクを吐出する記録ヘッド6m、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッド6c、およびブラック(Bk)インクを吐出する記録ヘッド6k(以下、記録ヘッド6y,6m,6c,6kを総称する場合は、「記録ヘッド6」という。)が搭載されている。記録ヘッド6は、その吐出面(ノズル面)が下方(用紙P側)に向くように、キャリッジ5に搭載されている。
記録ヘッド6にインクを供給するためのインク供給体であるカートリッジ7は、キャリッジ5には搭載されず、画像形成装置100内の所定の位置に配置されている。カートリッジ7と記録ヘッド6とは図示しないパイプで連結されており、このパイプを介して、カートリッジ7から記録ヘッド6に対してインクが供給される。
キャリッジ5は、駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張架されたタイミングベルト11に連結されている。駆動プーリ9は、主走査モータ8の駆動により回転する。従動プーリ10は、駆動プーリ9との間の距離を調整する機構を有し、タイミングベルト11に対して所定のテンションを与える役割を持つ。キャリッジ5は、主走査モータ8の駆動によりタイミングベルト11が送り動作されることにより、主走査方向に往復移動する。キャリッジ5の主走査方向の移動は、例えば図2に示すように、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ13がエンコーダシート14のマークを検知して得られるエンコーダ値に基づいて制御される。
また、本実施形態の画像形成装置100は、記録ヘッド6の信頼性を維持するための維持機構15を備える。維持機構15は、記録ヘッド6の吐出面の清掃やキャッピング、記録ヘッド6からの不要なインクの排出などを行う。
記録ヘッド6の吐出面と対向する位置には、図2に示すように、プラテン16が設けられている。プラテン16は、記録ヘッド6から用紙P上にインクを吐出する際に、用紙Pを支持するためのものである。本実施形態の画像形成装置100は、キャリッジ5の主走査方向の移動距離が長い広幅機である。このため、プラテン16は、複数の板状部材を主走査方向(キャリッジ5の移動方向)に繋いで構成している。用紙Pは、後述の副走査モータによって駆動される搬送ローラにより挟持され、プラテン16上を、副走査方向に間欠的に搬送される。
記録ヘッド6は、複数のノズル列を備えており、プラテン16上を搬送される用紙P上にノズル列からインクを吐出することで、用紙Pに画像を形成する。本実施形態では、キャリッジ5の1回の走査で用紙Pに形成できる画像の幅を多く確保するため、図3に示すように、キャリッジ5に、上流側の記録ヘッド6と下流側の記録ヘッド6とを搭載している。また、ブラックのインクを吐出する記録ヘッド6kは、カラーのインクを吐出する記録ヘッド6y,6m,6cの2倍の数だけキャリッジ5に搭載している。また、記録ヘッド6y,6mは左右に分離して配置されている。これは、キャリッジ5の往復動作で色の重ね順を合わせ、往路と復路とで色が変わらないようにするためである。なお、図3に示す記録ヘッド6の配列は一例であり、図3に示す配列に限定されるものではない。
本実施形態の画像形成装置100を構成する上記の各構成要素は、外装体1の内部に配置されている。外装体1にはカバー部材2が開閉可能に設けられている。画像形成装置100のメンテナンス時やジャム発生時には、カバー部材2を開けることにより、外装体1の内部に設けられた各構成要素に対して作業を行うことができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置100は、各種情報を表示するとともにユーザの操作を受け付けるオペレーションパネル17(表示部)を備える。オペレーションパネル17は、図示しない連結ケーブルを介して、本体外装体1内部の後述するメイン制御基板に接続されている。
本実施形態の画像形成装置100は、用紙Pをプラテン16上で副走査方向に間欠的に搬送し、用紙Pの副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ5を主走査方向に移動させながら、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6のノズル列からプラテン16上の用紙P上にインクを吐出して、用紙Pに画像を形成する。
特に、画像形成装置100の色調整を行う調整時には、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6のノズル列からプラテン16上の用紙Pにインクを吐出して、多数の測色対象パッチCPが並ぶテストパターンを形成する。そして、このテストパターンに含まれる各測色対象パッチCPに対する測色を行う。テストパターンに含まれる各測色対象パッチCPは、それぞれ基準色のパッチを画像形成装置100が出力することで得られる画像であり、画像形成装置100に固有の出力特性を反映している。したがって、これらの測色対象パッチCPの測色値を用いて、画像形成装置100に固有の特性を記述したデバイスプロファイルを生成、あるいは修正することができる。そして、このデバイスプロファイルに基づいて標準色空間と機器依存色との間の色変換を行うことで、画像形成装置100は再現性の高い画像を出力することができる。
本実施形態の画像形成装置100は、用紙Pに形成したテストパターンに含まれる各測色対象パッチCPに対する測色を行うための測色カメラ20(測色装置)を備える。測色カメラ20は、画像形成装置100により用紙Pに形成されたテストパターンに含まれる測色対象パッチCPを被写体とし、この測色対象パッチCPと後述する基準チャートとを同時に撮像する。そして、測色カメラ20は、撮像によって得られる測色対象パッチCPのRGB値および基準チャートに含まれる各基準パッチのRGB値を用いて、測色対象パッチCPの測色値を算出する。
測色カメラ20は、図2に示すように、キャリッジ5に対して固定されて設けられ、キャリッジ5と一体となって主走査方向に往復移動する。そして、測色カメラ20は、プラテン16上の用紙Pに形成されたテストパターンに含まれる各測色対象パッチCPと対向する位置に移動したときに、各測色対象パッチCPを基準チャートと同時に撮像する。なお、ここでの同時に撮像とは、測色対象パッチCPと基準チャートとを含む1フレームの画像データを取得することを意味する。つまり、画素ごとのデータ取得に時間差があっても、1フレーム内に測色対象パッチCPと基準チャートとを含む画像データを取得すれば、測色対象パッチCPと基準チャートとを同時に撮像したことになる。
また、測色カメラ20は、測色対象パッチCPの測色に先立ち、用紙Pの測色対象パッチCPが形成されていない余白領域を被写体とした撮像を行って、得られた画像を用いて用紙Pの光沢度を判定する機能(光沢度判定装置)を備える。用紙Pの光沢度を判定する際には、被写体となる用紙Pの余白領域を、後述の光沢度判定用光源によって照明する。光沢度判定用光源は、その正反射光が後述の二次元センサに入射するように配置されている。このため、光沢度判定光源の光量によっては、二次元センサから出力される被写体の画像は、一部の領域の画素値が飽和した画像(以下、飽和画像という。)となる。測色カメラ20は、この飽和画像を用いて、光沢度判定用光源により照明された被写体の光沢度を判定する。
<測色カメラの具体例>
次に、図4−1および図4−2を参照しながら、測色カメラ20の具体例について詳細に説明する。図4−1および図4−2は、測色カメラ20の具体例を示す図であり、図4−1は測色カメラ20の縦断面図、図4−2は、測色カメラ20の筐体23の底面部23aを図4−1中のX1方向から見た平面図である。
測色カメラ20は、枠体21と基板22とを組み合わせて構成された筐体23を備える。枠体21は、筐体23の上面となる一端側が開放された有底筒状に形成されている。基板22は、枠体21の開放端を閉塞して筐体23の上面を構成するように、締結部材によって枠体21に締結され、枠体21と一体化されている。
筐体23は、その底面部23aが所定の間隙dを介してプラテン16上の用紙Pと対向するように、キャリッジ5に固定される。用紙Pと対向する筐体23の底面部23aには、被写体(色調整では測色対象パッチCP)を筐体23の内部から撮影可能にするための開口部25が設けられている。
筐体23の内部には、画像を撮像するセンサ部26が設けられている。センサ部26は、CCDセンサまたはCMOSセンサなどの二次元センサ27と、センサ部26の撮像対象領域の光学像を二次元センサ27のセンサ面に結像する結像レンズ28とを備える。二次元センサ27は、センサ面が筐体23の底面部23a側に向くように、例えば、図示しない支持部材に支持されたセンサ基板24に実装されている。結像レンズ28は、その光学特性に応じて定められる位置関係を保つように二次元センサ27に対して位置決めされた状態で固定されている。
筐体23の底面部23aには、センサ部26により筐体23外部の被写体を撮像するための開口部25と隣り合うようにして、別の開口部29が設けられている。そして、この開口部29を筐体23の外側から閉塞するように基準チャート400が配置され、保持部材30により保持されている。保持部材30は、筐体23に対して取り外し可能に装着されている。したがって、保持部材30を筐体23から取り外すことによって、基準チャート400を交換することができる。
基準チャート400は、測色対象パッチCPを測色する際に、センサ部26により測色対象パッチCPとともに撮像されるものである。つまり、基準チャート400は、筐体23の外部の測色対象パッチCPとともに、センサ部26の撮像対象領域に含まれるように、筐体23の底面部23aに配置されている。センサ部26の撮像対象領域のうち、開口部25を介して撮像される筐体23の外部の領域を、ここでは被写体領域という。なお、基準チャート400の詳細については後述する。
また、筐体23の内部には、被写体の測色時にセンサ部26の撮像対象領域を照明するための測色用光源31が設けられている。測色用光源31としては、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられる。測色用光源31は、例えば、基板22の内面側に実装される。ただし、測色用光源31は、センサ部26の撮像対象領域を概ね均一に照明できる位置に配置されていればよく、必ずしも基板22に直接実装されていなくてもよい。また、本実施形態では、測色用光源31としてLEDを用いているが、光源の種類はLEDに限定されるものではない。例えば、有機ELなどを測色用光源31として用いるようにしてもよい。有機ELを測色用光源31として用いた場合は、太陽光の分光分布に近い照明光が得られるため、測色精度の向上が期待できる。
ところで、筐体23の内部に配置された基準チャート400と同一の照明条件により筐体23の外部の被写体領域を照明するには、センサ部26による撮像時に外光が被写体領域に入り込まないようにして、測色用光源31からの照明光のみで測色対象パッチCPを照明する必要がある。被写体領域に外光が入り込まないようにするには、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dを小さくし、外光が筐体23によって遮られるようにすることが有効である。ただし、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dを小さくしすぎると、用紙Pが筐体23の底面部23aに接触してしまい、画像の撮像を適切に行えなくなる虞がある。そこで、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dは、用紙Pの平面性を考慮して、用紙Pが筐体23の底面部23aに接触しない範囲で小さな値に設定することが望ましい。例えば、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dを1mm〜2mm程度に設定すれば、用紙Pが筐体23の底面部23aに接触することなく、用紙Pに形成された測色対象パッチCPに外光が当たることを有効に防止できる。
また、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dを小さくすれば、センサ部26から筐体23外部の被写体までの光路長と、センサ部26から基準チャート400までの光路長との差を、センサ部26の被写界深度の範囲内とすることもできる。本実施形態の測色カメラ20は、センサ部26により筐体23外部の被写体を筐体23に設けられた基準チャート400と同時に撮像する構成である。したがって、センサ部26から被写体までの光路長とセンサ部26から基準チャート400までの光路長との差がセンサ部26の被写界深度の範囲を超えていると、被写体と基準チャート400との双方に焦点の合った画像を撮像することができない。
センサ部26から筐体23外部の被写体までの光路長とセンサ部26から基準チャート400までの光路長との差は、概ね、基準チャート400および保持部材30の厚みに間隙dを加えた値となる。したがって、間隙dを十分に小さな値とすれば、センサ部26から筐体23外部の被写体までの光路長とセンサ部26から基準チャート400までの光路長との差を、センサ部26の被写界深度の範囲内として、被写体と基準チャート400との双方に焦点の合った画像を撮像することができる。例えば、間隙dを1mm〜2mm程度に設定すれば、センサ部26から筐体23外部の被写体までの光路長とセンサ部26から基準チャート400までの光路長との差を、センサ部26の被写界深度の範囲内とすることができる。
なお、センサ部26の被写界深度は、センサ部26の絞り値や結像レンズ28の焦点距離、センサ部26と被写体との間の距離などに応じて定まる、センサ部26に固有の特性である。本実施形態の測色カメラ20においては、筐体23の底面部23aと用紙Pとの間の間隙dを例えば1mm〜2mm程度の十分に小さな値としたときに、センサ部26から筐体23外部の被写体までの光路長と、センサ部26から基準チャート400までの光路長との差が被写界深度の範囲内となるように、センサ部26が設計されている。
また、筐体23の内部には、被写体の光沢度を判定する際に、少なくとも被写体領域を照明するための光沢度判定用光源32が設けられている。光沢度判定用光源32は、該光源から出射して被写体領域で正反射された正反射光(反射光の正反射成分)がセンサ部26の二次元センサ27に入射する位置に配置される。本実施形態の測色カメラ20は、この光沢度判定用光源32により照明された被写体領域の画像を用いて、後述する方法によって、被写体の光沢度を判定することができる。なお、図4−1および図4−2に示す測色カメラ20の構成例では、筐体23内部の開口部25側だけでなく、開口部29側にも光沢度判定用光源32を設けている。このため、開口部29側の光沢度判定用光源32により基準チャート400を照明することにより、同様の方法で、基準チャート400の光沢度も判定することができる。
<基準チャートの具体例>
次に、図5を参照しながら、測色カメラ20の筐体23に配置される基準チャート400について詳細に説明する。図5は、基準チャート400の具体例を示す図である。
図5に示す基準チャート400は、測色用のパッチを配列した複数の基準パッチ列401〜404、ドット径計測用パターン列406、距離計測用ライン405およびチャート位置特定用マーカ407を有する。
基準パッチ列401〜404は、YMCKの1次色の基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列401と、RGBの2次色の基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列402と、グレースケールの基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列403と、3次色の基準パッチを配列した基準パッチ列404と、を含む。ドット径計測用パターン列406は、大きさが異なる円形パターンが大きさ順に配列された幾何学形状測定用のパターン列であり、用紙Pに記録された画像のドット径の計測に用いることができる。
距離計測用ライン405は、複数の基準パッチ列401〜404やドット径計測用パターン列406を囲む矩形の枠として形成されている。チャート位置特定用マーカ407は、距離計測用ライン405の四隅の位置に設けられていて、各基準パッチの位置を特定するためのマーカとして機能する。センサ部26により撮像される基準チャート400の画像データから、距離計測用ライン405とその四隅のチャート位置特定用マーカ407を特定することで、基準チャート400の位置および各基準パッチやパターンの位置を特定することができる。
測色用の基準パッチ列401〜404を構成する各基準パッチは、測色カメラ20の撮像条件を反映した色味の基準として用いられる。なお、基準チャート400に配置されている測色用の基準パッチ列401〜404の構成は、図5に示す例に限定されるものではなく、任意の基準パッチ列を適用することが可能である。例えば、可能な限り色範囲が広く特定できる基準パッチを用いてもよいし、また、YMCKの1次色の基準パッチ列401や、グレースケールの基準パッチ列403は、画像形成装置100に使用されるインクの測色値のパッチで構成されていてもよい。また、RGBの2次色の基準パッチ列402は、画像形成装置100で使用されるインクで発色可能な測色値のパッチで構成されていてもよく、さらに、Japan Color等の測色値が定められた基準色票を用いてもよい。
なお、本実施形態では、一般的なパッチ(色票)の形状の基準パッチ列401〜404を有する基準チャート400を用いているが、基準チャート400は、必ずしもこのような基準パッチ列401〜404を有する形態でなくてもよい。基準チャート400は、測色に利用可能な複数の色が、それぞれの位置を特定できるように配置された構成であればよい。
<画像形成装置の制御機構の概略構成>
次に、図6を参照しながら、本実施形態の画像形成装置100の制御機構の概略構成について説明する。図6は、画像形成装置100の制御機構の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置100は、図6に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106、制御用FPGA(Field-Programmable Gate Array)110、記録ヘッド6、測色カメラ20、エンコーダセンサ13、主走査モータ8、および副走査モータ12を備える。CPU101、ROM102、RAM103、記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106、および制御用FPGA110は、メイン制御基板120に搭載されている。記録ヘッド6、エンコーダセンサ13、および測色カメラ20は、上述したようにキャリッジ5に搭載されている。
CPU101は、画像形成装置100の全体の制御を司る。例えば、CPU101は、RAM103を作業領域として利用して、ROM102に格納された各種の制御プログラムを実行し、画像形成装置100における各種動作を制御するための制御指令を出力する。
記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106は、それぞれ、記録ヘッド6、主走査モータ8、副走査モータ12を駆動するためのドライバである。
制御用FPGA110は、CPU101と連携して画像形成装置100における各種動作を制御する。制御用FPGA110は、機能的な構成要素として、例えば、CPU制御部111、メモリ制御部112、インク吐出制御部113、センサ制御部114、モータ制御部115、および測色制御部116を備える。
CPU制御部111は、CPU101と通信を行って、制御用FPGA110が取得した各種情報をCPU101に伝えるとともに、CPU101から出力された制御指令を入力する。
メモリ制御部112は、CPU101がROM102やRAM103にアクセスするためのメモリ制御を行う。
インク吐出制御部113は、CPU101からの制御指令に応じて記録ヘッドドライバ104の動作を制御することにより、記録ヘッドドライバ104により駆動される記録ヘッド6からのインクの吐出タイミングを制御する。
センサ制御部114は、エンコーダセンサ13から出力されるエンコーダ値などのセンサ信号に対する処理を行う。
モータ制御部115は、CPU101からの制御指令に応じて主走査ドライバ105の動作を制御することにより、主走査ドライバ105により駆動される主走査モータ8を制御して、キャリッジ5の主走査方向への移動を制御する。また、モータ制御部115は、CPU101からの制御指令に応じて副走査ドライバ106の動作を制御することにより、副走査ドライバ106により駆動される副走査モータ12を制御して、プラテン16上の用紙Pの副走査方向への移動を制御する。
測色制御部116は、CPU101と連携して、測色カメラ20による測色対象パッチCPの測色を制御する。例えば、測色制御部116は、測色カメラ20により判定された用紙Pの光沢度に応じて、測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を設定し、待機時間経過後に測色カメラ20を用いた測色対象パッチCPの測色が開始されるように、画像形成装置100の各部を制御する。用紙Pの光沢度に応じた待機時間は、例えば、用紙Pの光沢度と待機時間とを対応付けたテーブルをROM102などに記憶しておき、このテーブルを参照して設定することができる。このテーブルは、例えば予め実験などにより、用紙Pの紙種ごとの光沢度を求めるとともに、それぞれの紙種の用紙Pに測色対象パッチCPを形成した場合に測色対象パッチCPが乾燥するまでの時間を待機時間として求め、これらを対応付けることで作成することができる。
また、測色制御部116は、測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を設定した場合に、待機時間の残り時間を、オペレーションパネル17に表示させるようにしてもよい。これにより、測色対象パッチCPの測色がいつ開始されるかをユーザに知らせて、測色対象パッチCPの測色が開始されないことによるユーザの不安感を緩和することができる。
なお、以上の各部は、制御用FPGA110により実現する制御機能の一例であり、これら以外にも様々な制御機能を制御用FPGA110により実現する構成としてもよい。また、上記の制御機能の全部または一部を、CPU101または他の汎用のCPUにより実行されるプログラムにより実現する構成であってもよい。また、上記の制御機能の一部を、制御用FPGA110とは異なる他のFPGAやASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアにより実現する構成であってもよい。
記録ヘッド6は、CPU101および制御用FPGA110により動作制御される記録ヘッドドライバ104により駆動され、プラテン16上の用紙Pにインクを吐出し、画像の形成を行う。
測色カメラ20は、上述したように、画像形成装置100の色調整を行う調整時に、テストパターンに含まれる測色対象パッチCPを基準チャート400とともに撮像し、撮像画像から得られる測色対象パッチCPのRGB値と基準チャート400の各基準パッチのRGB値とに基づいて、測色対象パッチCPの測色値(標準色空間における表色値であり、例えばL*a*b*色空間におけるL*a*b*値(以下、L*a*b*を「Lab」と表記する。))を算出する。測色カメラ20が算出した測色対象パッチCPの測色値は、制御用FPGA110を介してCPU101に送られる。
また、測色カメラ20は、測色対象パッチCPの測色に先立ち、光沢度判定用光源32による照明下で、テストパターンが形成された用紙Pの余白領域(測色対象パッチCPが形成されていない領域)を撮像する。そして、測色カメラ20は、撮像によって得られる飽和画像を用いて、テストパターンが形成された用紙Pの光沢度を判定する。測色カメラ20が判定した用紙Pの光沢度の情報は、制御用FPGA110の測色制御部116に送られる。
エンコーダセンサ13は、エンコーダシート14のマークを検知して得られるエンコーダ値を制御用FPGA110に出力する。このエンコーダ値は制御用FPGA110からCPU101へと送られて、例えば、キャリッジ5の位置や速度を計算するために用いられる。CPU101は、このエンコーダ値から計算したキャリッジ5の位置や速度に基づき、主走査モータ8を制御するための制御指令を生成して出力する。
<測色カメラの制御機構の構成>
次に、図7を参照しながら、測色カメラ20の制御機構について具体的に説明する。図7は、測色カメラ20の制御機構の一構成例を示すブロック図である。
測色カメラ20は、図7に示すように、二次元センサ27、測色用光源31、光沢度判定用光源32、タイミング信号発生部41、フレームメモリ42、平均化処理部43、測色演算部44、不揮発性メモリ45、光源駆動制御部46、および光沢度判定部47を備える。
二次元センサ27は、測色用光源31または光沢度判定用光源32により照明された撮像対象領域から結像レンズ28を介して入射した光をアナログ信号に変換し、撮像対象領域の撮像画像を出力する。二次元センサ27は、光電変換により得られたアナログ信号をデジタルの画像データにAD変換し、その画像データに対してシェーディング補正やホワイトバランス補正、γ補正、画像データのフォーマット変換などの各種の画像処理を行う機能を内蔵し、画像処理によって得られる画像を撮像画像として出力する。なお、画像データに対する各種の画像処理は、その一部あるいは全部を二次元センサ27の外部で行うようにしてもよい。
タイミング信号発生部41は、二次元センサ27による撮像開始のタイミングを制御するタイミング信号を生成し、二次元センサ27に供給する。本実施形態では、測色対象パッチCPの測色を行う場合だけでなく、用紙Pの光沢度の判定を行う際にも、二次元センサ27による撮像を行う。タイミング信号発生部41は、これら測色対象パッチCPの測色時および用紙Pの光沢度の判定時に、二次元センサ27による撮像開始のタイミングを制御するタイミング信号を生成し、二次元センサ27に供給する。
フレームメモリ42は、二次元センサ27から出力された撮像画像を一時的に格納する。
平均化処理部43は、測色対象パッチCPの測色を行う際に、二次元センサ27から出力され、フレームメモリ42に一時的に格納された撮像画像から、被写体領域の中央部付近に設定された測色対象領域と、基準チャート400の各基準パッチを映した領域とを抽出する。そして、平均化処理部43は、抽出した測色対象領域の画像データを平均化して、得られた値を測色対象パッチCPのRGB値として測色演算部44に出力するとともに、各基準パッチを映した領域の画像データを各々平均化して、得られた値を各基準パッチのRGBとして測色演算部44に出力する。
測色演算部44は、平均化処理部43の処理によって得られた測色対象パッチCPのRGB値と、基準チャート400の各基準パッチのRGB値とに基づいて、測色対象パッチCPの測色値を算出する。測色演算部44が算出した測色対象パッチCPの測色値は、メイン制御基板120上のCPU101へと送られる。測色演算部44が測色対象パッチCPの測色値を算出する処理の具体例については、詳細を後述する。
不揮発性メモリ45は、測色演算部44が測色対象パッチCPの測色値を算出するために必要な各種データや、光沢度判定部47が用紙Pの光沢度を判定する際に参照するテーブルなどを記憶している。
光源駆動制御部46は、測色用光源31や光沢度判定用光源32を駆動するための光源駆動信号を生成して、測色用光源31や光沢度判定用光源32に供給する。本実施形態の測色カメラ20は、上述したように、測色対象パッチ20の測色時には測色用光源31によりセンサ部26の撮像対象領域を照明し、用紙Pの光沢度を判定する際には、光沢度判定用光源32により少なくとも被写体領域を照明する。光源駆動制御部46は、これら照明用光源31や光沢度判定用光源32を目的とする発光量で点灯させる光源駆動信号を生成し、測色用光源31や光沢度判定用光源32に供給する。測色用光源31や光沢度判定用光源32の発光量は、光源駆動制御部46からの光源駆動信号に応じて変化させることができる。
光沢度判定部47は、測色対象パッチCPを含むテストパターンが形成された用紙Pの光沢度を判定する。用紙Pの光沢度の判定は、測色対象パッチCPの測色に先立って行われる。用紙Pの光沢度の判定を行う場合、用紙Pの余白領域を被写体とし、この被写体を光沢度判定用光源32により照明する。そして、被写体である用紙Pの余白領域からの正反射成分を含む反射光を二次元センサ27が受光して撮像画像を出力する。光沢度判定部47は、二次元センサ27が出力する撮像画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、用紙Pの光沢度を判定する。
図8は、用紙Pの光沢度と二次元センサ27から出力される撮像画像との関係を示す図である。図8(a)に示すように、用紙Pの光沢度が大きい場合は、用紙Pからの正反射光が二次元センサ27に多く入射するため、正反射光が入射する領域の受光量が大きくなり、その領域の画素値が飽和(いわゆる白抜け)しやすい傾向にある。一方、図8(c)に示すように、用紙Pの光沢度が小さい場合は、二次元センサ27に入射する光は乱反射成分(拡散反射成分)が多くなり、光沢度判定用光源32の発光量が図8(a)の場合と同じであっても、画素値の飽和は生じにくい。なお、光沢度判定用光源32の発光量を大きくすれば、用紙Pの光沢度が小さい場合でも画素値の飽和が生じるが、その場合に画素値が飽和する画素の範囲は、用紙Pの光沢度が大きい場合と比べて、大きな範囲となる。用紙Pの光沢度が中程度であれば、図8(b)に示すように、図8(a)の例と図8(c)の例との中間の傾向を持つ。
以上のことから、光沢度判定用光源32による照明下で用紙Pの余白領域を被写体として撮像を行った際に、二次元センサ27から出力される飽和画像(一部の領域の画素値が飽和した撮像画像)は、用紙Pの光沢度を判定する上で有用な情報となる。そこで、光沢度判定部47は、光沢度判定用光源32による照明下で二次元センサ27が出力する飽和画像を用いて、用紙Pの光沢度を判定する。以下、光沢度判定部47が飽和画像を用いて用紙Pの光沢度を判定する方法の具体例について説明する。
<第1の方法>
第1の方法は、光沢度判定用光源32の発光量を、二次元センサ27が出力する撮像画像が飽和画像とならない基準発光量から、二次元センサ27が飽和画像を出力するまで徐々に増加させ、二次元センサ27が飽和画像を出力するまでの光沢度判定用光源32の発光量の増加量に基づいて、用紙Pの光沢度を判定する方法である。
図9は、用紙Pの光沢度を判定する第1の方法を説明する図である。図9(a)は、光沢度判定用光源32の発光量が基準発光量の場合における二次元センサ27の受光量の分布を示し、図9(b)は、光沢度判定用光源32の発光量を二次元センサ27が飽和画像を出力するまで増加させた場合における二次元センサ27の受光量の分布を示している。図の横軸は二次元センサ27の画素位置、縦軸はその画素位置における受光量を示している。また、画素値が飽和する受光量のレベル(画素値の飽和レベルSV)を破線で示している。
光沢度判定用光源32の発光量を基準発光量から徐々に増加させると、ある段階で、図9(b)に示すように、二次元センサ27の一部の領域における受光量が画素値の飽和レベルSVを超え、二次元センサ27が飽和画像を出力する。ここで、被写体となる用紙Pの光沢度が大きい場合、二次元センサ27が飽和画像を出力するまでの光沢度判定用光源32の発光量の増加量は比較的小さい。一方、被写体となる用紙Pの光沢度が小さい場合、二次元センサ27が飽和画像を出力するまでの光沢度判定用光源32の発光量の増加量は、用紙Pの光沢度が大きい場合に比べて、大きくなる。したがって、二次元センサ27が飽和画像を出力するまでの光沢度判定用光源32の発光量の増加量から、用紙Pの光沢度を判定することができる。
第1の方法で用紙Pの光沢度を判定する場合、光源駆動制御部46が、光沢度判定用光源32の発光量を、基準発光量から徐々に増加させるように制御する。光沢度判定部47は、光沢度判定用光源32の発光量が徐々に増加している間、二次元センサ27から出力される撮像画像を逐次確認し、二次元センサ27から飽和画像が出力されると、光源駆動制御部46から、光沢度判定用光源32の現在の発光量を取得する。そして、光沢度判定部47は、光沢度判定用光源32の現在の発光量から基準発光量を除算して発光量の増加量を求め、例えば、光沢度判定用光源32の発光量の増加量と用紙Pの光沢度とを対応付けたテーブルを参照して、発光量の増加量から用紙Pの光沢度を判定する。このテーブルは、例えば、予め実験などを行うことで作成し、不揮発性メモリ45に記憶しておけばよい。このようにして判定された用紙Pの光沢度の情報は、上述したように、メイン制御基板120に実装された制御用FPGA110の測色制御部116に送られる。
なお、本実施形態では、光沢度判定用光源32の発光量を基準発光量から徐々に増加させるようにしているが、これとは逆に、二次元センサ27が出力する撮像画像が飽和画像となる発光量を基準発光量とし、光沢度判定用光源32の発光量をこの基準発光量から徐々に減少させ、二次元センサ27が飽和画像を出力しなくなるまでの発光量の減少量に基づいて、用紙Pの光沢度を判定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、光沢度判定用光源32の発光量を変化させるようにしているが、光沢度判定用光源32が被写体領域に対して接離する方向に移動可能に構成された場合は、光沢度判定用光源32の発光量の変化に変えて、光沢度判定用光源32と被写体領域との間の距離を変化させるようにしてもよい。
<第2の方法>
第2の方法は、光沢度判定用光源32の発光量を、二次元センサ27が出力する撮像画像が飽和画像とならない基準発光量から、二次元センサ27が飽和画像を出力するまで徐々に増加させ、二次元センサ27が飽和画像を出力した際の該飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさに基づいて、用紙Pの光沢度を判定する方法である。
図10は、用紙Pの光沢度を判定する第2の方法を説明する図である。図10(a)および図10(b)は、ともに、二次元センサ27が飽和画像を出力するまで光沢度判定用光源32の発光量を増加させた場合における二次元センサ27の受光量の分布を示し、図10(a)は光沢度が大きい用紙Pを被写体とした場合、図10(b)は光沢度が小さい用紙Pを被写体とした場合をそれぞれ示している。図の横軸は二次元センサ27の画素位置、縦軸はその画素位置における受光量を示している。また、画素値が飽和する受光量のレベル(画素値の飽和レベルSV)を破線で示している。
光沢度判定用光源32の発光量を基準発光量から徐々に増加させると、ある段階で、図10(a)および図10(b)に示すように、二次元センサ27の一部の領域における受光量が画素値の飽和レベルSVを超え、二次元センサ27が飽和画像を出力する。ここで、被写体となる用紙Pの光沢度が大きい場合、図10(a)に示すように、受光量が飽和レベルSVを超えている領域の大きさ、つまり、飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさが比較的小さい。一方、被写体となる用紙Pの光沢度が小さい場合は、図10(b)に示すように、受光量が飽和レベルSVを超えている領域の大きさ、つまり、飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさが、用紙Pの光沢度が大きい場合に比べて、大きくなる。したがって、二次元センサ27が飽和画像を出力した際の該飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさから、用紙Pの光沢度を判定することができる。
第2の方法で用紙Pの光沢度を判定する場合、光源駆動制御部46が、光沢度判定用光源32の発光量を、基準発光量から徐々に増加させるように制御する。光沢度判定部47は、光沢度判定用光源32の発光量が徐々に増加している間、二次元センサ27から出力される撮像画像を逐次確認し、二次元センサ27から飽和画像が出力されると、その飽和画像において画素値が飽和している領域の大きさを測定する。そして、光沢度判定部47は、例えば、画素値が飽和している領域の大きさと用紙Pの光沢度とを対応付けたテーブルを参照して、測定した領域の大きさから用紙Pの光沢度を判定する。このテーブルは、例えば、予め実験などを行うことで作成し、不揮発性メモリ45に記憶しておけばよい。このようにして判定された用紙Pの光沢度の情報は、上述したように、メイン制御基板120に実装された制御用FPGA110の測色制御部116に送られる。
<第3の方法>
第3の方法は、光沢度判定用光源32の発光量が所定発光量のときに二次元センサ27が飽和画像を出力するか否か、および、二次元センサ27が出力する撮像画像が飽和画像でない場合はその撮像画像における画素値の大きさに基づいて、用紙Pの光沢度を判定する方法である。
図11は、用紙Pの光沢度を判定する第3の方法を説明する図である。図10(a)および図10(b)は、ともに、光沢度判定用光源32を所定発光量で発光させた場合における二次元センサ27の受光量の分布を示し、図11(a)は光沢度が大きい用紙Pを被写体とした場合、図11(b)は光沢度が小さい用紙Pを被写体とした場合をそれぞれ示している。図の横軸は二次元センサ27の画素位置、縦軸はその画素位置における受光量を示している。また、画素値が飽和する受光量のレベル(画素値の飽和レベルSV)を破線で示している。
光沢度が大きい用紙Pを被写体とした場合、光沢度判定用光源32を所定発光量で発光させると、図11(a)に示すように、二次元センサ27の一部の領域における受光量が画素値の飽和レベルSVを超え、二次元センサ27が飽和画像を出力する。一方、光沢度が小さい用紙Pを被写体とした場合には、光沢度判定用光源32の発光量が所定発光量の状態であると、図11(b)に示すように、受光量が飽和レベルSVを超える画素はなく、二次元センサ27が出力する撮像画像は飽和画像とならない。この場合、二次元センサ27が出力する撮像画像の画素値は、用紙Pの光沢度が小さいほど小さくなる。したがって、光沢度判定用光源32の発光量が所定発光量のときに二次元センサ27が飽和画像を出力するか否かにより、用紙Pの光沢度が大きいか否かを判定することができ、さらに二次元センサ27が出力する撮像画像が飽和画像でなければ、その撮像画像における画素値の大きさから、用紙Pの光沢度を判定することができる。
第3の方法で用紙Pの光沢度を判定する場合、光源駆動制御部46が、光沢度判定用光源32が所定発光量で発光するように制御する。光沢度判定部47は、光沢度判定用光源32が所定発光量で発光している状態で二次元センサ27から出力される撮像画像を確認し、この撮像画像が飽和画像となっているか否かを判定する。そして、光沢度判定部47は、二次元センサ27から出力される撮像画像が飽和画像となっていれば、用紙Pの光沢度が大きいと判定する。一方、二次元センサ27から出力される撮像画像が飽和画像となっていなければ、光沢度判定部47は、撮像画像における画素値(全領域または所定領域の平均値であってもよいし、特定の位置の画素値であってもよい)を求め、例えば、画素値と用紙Pの光沢度とを対応付けたテーブルを参照して、求めた画素値の大きさから用紙Pの光沢度を判定する。このテーブルは、例えば、予め実験などを行うことで作成し、不揮発性メモリ45に記憶しておけばよい。このようにして判定された用紙Pの光沢度の情報は、上述したように、メイン制御基板120に実装された制御用FPGA110の測色制御部116に送られる。
本実施形態の測色カメラ20は、以上のように、二次元センサ27を用いて、光沢度判定用光源32による照明下で被写体として撮像した用紙Pの光沢度を判定することができる。そして、判定した用紙Pの光沢度をもとに、測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を設定することができる。
測色対象パッチCPは、インクが乾燥する前後で色味が変わってしまう。このため、測色対象パッチCPの測色は、インクが乾燥するまで待ってから行う必要がある。ここで、用紙Pに付着したインクの乾燥時間は用紙Pの紙種によって異なるが、用紙Pの紙種は用紙Pの光沢度から推定できる。したがって、測色対象パッチCPが形成された用紙Pの光沢度が分かれば、用紙Pの紙種に応じてインクが乾燥するまで時間が推定できるので、測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を適切に設定することができる。
なお、本実施形態では、用紙Pの光沢度の情報を待機時間の設定に用いているが、これに限らず、画像形成装置100における様々な用途で用紙Pの光沢度の情報を利用することができる。また、本実施形態では、用紙Pの余白部分を被写体とした撮像を行い、二次元センサ27から出力される飽和画像を用いて用紙Pの光沢度を判定しているが、例えば、用紙Pの測色対象パッチCPが形成された領域を被写体として撮像を行えば、この測色対象パッチCPが形成された領域の光沢度を判定できる。また、用紙P以外の他の物体を被写体として撮像を行えば、この用紙P以外の被写体の光沢度を判定することもできる。
次に、図12を参照して、測色対象パッチCPの測色を行う際の処理手順の一例について説明する。図12は、本実施形態の画像形成装置100により測色対象パッチCPの測色を行う際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートで示す処理手順は、上述した第1の方法により用紙Pの光沢度を判定する場合の例である。
画像形成装置100により測色対象パッチCPの測色を行う場合には、まず、プラテン16上に用紙Pをセットし、キャリッジ5の記録ヘッド6から用紙P上にインクを吐出させて、用紙Pに多数の測色対象パッチCPを含むテストパターンを形成する(ステップS101)。テストパターンの形成が終了すると、キャリッジ5は、測色カメラ20の開口部25が用紙Pの余白領域と対向する位置となるように移動する。
次に、測色カメラ20の光源駆動制御部46が、光沢度判定用光源32を基準発光量で発光(点灯)させる(ステップS102)。そして、光沢度判定用光源32により照明された用紙Pの余白領域を被写体として、二次元センサ27による撮像を開始し、撮像画像を取得する(ステップS103)。
次に、光沢度判定部47が、二次元センサ27から出力される撮像画像が飽和画像となっているか否かを判定する(ステップS104)。そして、二次元センサ27から出力される撮像画像が飽和画像となっていなければ(ステップS104:No)、光源駆動制御部46が光沢度判定用光源32の発光量を所定量増加させ(ステップS105)、ステップS103に戻って撮像画像の取得を繰り返す。一方、二次元センサ27から出力される撮像画像が飽和画像となっていれば(ステップS104:Yes)、光沢度判定部47が、光沢度判定用光源32の発光量の増加量を求め、この発光量の増加量から用紙Pの光沢度を判定する(ステップS106)。
次に、画像形成装置100の測色制御部116が、光沢度判定部47により判定された用紙Pの光沢度に応じて測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を設定し(ステップS107)、待機時間のカウントを開始する(ステップS108)。そして、測色制御部116は、ステップS107で設定した待機時間が経過するまで待機し(ステップS109:No)、待機時間が経過すると(ステップS109:Yes)、測色カメラ20による測色対象パッチCPの測色を開始させる(ステップS110)。なお、待機中は待機時間の残り時間をオペレーションパネル17に表示するようにしてもよい。また、待機時間が経過するまで待機している間は、待機時間を管理する部分を除き、画像形成装置100の各部に対する電力供給を一時的に遮断するようにしてもよい。
その後、測色制御部116は、測色カメラ20による測色対象パッチCPの測色を監視して、テストパターンに含まれるすべての測色対象パッチの測色が終了したか否かを随時判定する(ステップS111)。そして、テストパターンに含まれるすべての測色対象パッチCPの測色が終了すると(ステップS111:Yes)、例えばオペレーションパネル17の表示などによって測色完了をユーザに通知して(ステップS112)、一連の処理を終了する。
<パッチの測色方法>
次に、図13乃至図19を参照しながら、測色対象パッチCPの測色方法の具体例について詳細に説明する。以下で説明する測色方法は、画像形成装置100が初期状態のとき(製造やオーバーフォールなどによって初期状態となっているとき)に実施される前処理と、画像形成装置100の色調整を行う調整時に実施される測色処理とを含む。
図13は、基準測色値および基準RGB値を取得する処理と基準値線形変換マトリックスを生成する処理を説明する図である。図13に示すこれらの処理は、前処理として実施される。前処理では、複数の基準パッチKPが配列形成された基準シートKSが用いられる。基準シートKSの基準パッチKPは、測色カメラ20が備える基準チャート400のパッチと同等のものである。
まず、基準シートKSの複数の基準パッチKPの測色値であるLab値とXYZ値のうち、少なくともいずれか(図13の例では、Lab値とXYZ値の双方)が、それぞれのパッチ番号に対応させて、例えば測色カメラ20の不揮発性メモリ45などに設けられるメモリテーブルTb1に格納される。基準パッチKPの測色値は、分光器BSなどを用いた測色により事前に得られる値である。基準パッチKPの測色値が既知であれば、その値を用いればよい。以下、メモリテーブルTb1に格納された基準パッチKPの測色値を「基準測色値」という。
次に、基準シートKSがプラテン16上にセットされ、キャリッジ5の移動を制御することで、基準シートKSの複数の基準パッチKPを被写体として、測色カメラ20による撮像が行われる。そして、測色カメラ20の撮像により得られた基準パッチKPのRGB値が、不揮発性メモリ45のメモリテーブルTb1に、パッチ番号に対応して格納される。つまり、メモリテーブルTb1には、基準シートKSに配列形成された複数の基準パッチKPそれぞれの測色値とRGB値が、各基準パッチKPのパッチ番号に対応して格納される。以下、メモリテーブルTb1に格納された基準パッチKPのRGB値を「基準RGB値」という。基準RGB値は、測色カメラ20の特性を反映した値である。
画像形成装置100のCPU101は、基準パッチKPの基準測色値および基準RGB値が不揮発性メモリ45のメモリテーブルTb1に格納されると、同じパッチ番号の基準測色値であるXYZ値と基準RGB値との対に対して、これらを相互に変換する基準値線形変換マトリックスを生成し、不揮発性メモリ45に格納する。メモリテーブルTb1に基準測色値としてLab値のみが格納されている場合は、Lab値をXYZ値に変換する既知の変換式を用いてLab値をXYZ値に変換した後に、基準値線形変換マトリックスを生成すればよい。
また、測色カメラ20が基準シートKSの複数の基準パッチKPを撮像する際には、測色カメラ20に設けられた基準チャート400も同時に撮像される。この撮像により得られた基準チャート400の各パッチのRGB値も、パッチ番号に対応させて、不揮発性メモリ45のメモリテーブルTb1に格納される。この前処理によりメモリテーブルTb1に格納された基準チャート400のパッチのRGB値を「初期基準RGB値」という。図14は、初期基準RGB値の一例を示す図である。図14(a)は初期基準RGB値(RdGdBd)をメモリテーブルTb1に格納した様子を示し、初期基準RGB値(RdGdBd)とともに、初期基準RGB値(RdGdBd)をLab値に変換した初期基準Lab値(Ldadbd)やXYZ値に変換した初期基準XYZ値(XdYdZd)も対応付けて格納されることを示している。また、図14(b)は基準チャート400の各パッチの初期基準RGB値をプロットした散布図である。
以上の前処理が終了した後、画像形成装置100は、外部から入力される画像データや印刷設定等に基づいて、CPU101による制御のもとで、主走査モータ8や副走査モータ12、記録ヘッド6を駆動して、用紙Pを副走査方向に間欠的に搬送させつつ、キャリッジ5を主走査方向に移動させながら、記録ヘッド6からインクを吐出させて、用紙Pに画像を形成する。このとき、記録ヘッド6からのインクの吐出量が、機器固有の特性や経時変化などによって変化することがあり、このインクの吐出量が変化すると、ユーザが意図する画像の色とは異なった色で画像形成されることとなって、色再現性が劣化する。そこで、画像形成装置100は、色調整を行う所定のタイミングで、用紙Pに形成された測色対象パッチCPの測色値を求める測色処理を実施する。そして、測色処理により得られた測色対象パッチCPの測色値に基づいてデバイスプロファイルの生成あるいは修正を行って、このデバイスプロファイルに基づいて色調整を行うことにより、出力画像の色再現性を高める。
図15は、測色処理の概要を説明する図である。画像形成装置100は、色調整を行う調整時に、まず、プラテン16上にセットされた用紙P上に記録ヘッド6からインクを吐出して、多数の測色対象パッチCPが並んだテストパターン形成する。以下、テストパターンが形成された用紙Pを「調整シートCS」という。この調整シートCSには、画像形成装置100の調整時における出力特性、特に、記録ヘッド6の出力特性を反映した測色対象パッチCPが形成されている。なお、テストパターンを形成するための画像データは、不揮発性メモリ45などに予め格納されている。
次に、画像形成装置100は、図15に示すように、この調整シートCSがプラテン16上にセットされるか、調整シートCSを作成した段階で排紙することなくプラテン16上に保持された状態において、この調整シートCS上でキャリッジ5を主走査方向に移動させながら、測色カメラ20の二次元センサ27で画像の撮像を行う。そして、二次元センサ27から出力される撮像画像から平均化処理部43による処理によって測色対象パッチCPのRGB値が求められる。また、二次元センサ27は、測色対象の測色対象パッチCPと同時に基準チャート400を撮像しているため、基準チャート400に含まれる各パッチのRGB値も得られる。以下、測色対象の測色対象パッチCPのRGB値を「測色対象RGB値」といい、基準チャート400のパッチのRGB値を「測色時基準RGB値(RdsGdsBds)」という。「測色時基準RGB値(RdsGdsBds)」は、不揮発性メモリ45などに格納される。
測色カメラ20の測色演算部44は、後述する基準RGB間線形変換マトリックスを用いて、測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(RsGsBs)に変換する処理を行う(ステップS10)。初期化測色対象RGB値(RsGsBs)は、測色対象RGB値から、前処理を行った初期状態のときから測色処理を行う調整時に至るまでの間に生じる測色カメラ20の撮像条件の経時変化、例えば、測色用光源31の経時変化や二次元センサ27の経時変化の影響を排除したものである。
その後、測色演算部44は、測色対象RGB値から変換された初期化測色対象RGB値(RsGsBs)を対象として、後述する基本測色処理を実行することにより(ステップS20)、測色対象の測色対象パッチCPの測色値であるLab値を取得する。
図16は、基準RGB間線形変換マトリックスを生成する処理を説明する図であり、図17は、初期基準RGB値と測色時基準RGB値との関係を示す図である。測色演算部44は、測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(RsGsBs)に変換する処理(ステップS10)を行う前に、この変換に用いる基準RGB間線形変換マトリックスを生成する。すなわち、測色演算部44は、図16に示すように、画像形成装置100が初期状態のときに前処理として得られた初期基準RGB値(RdGdBd)と、調整時において得られる測色時基準RGB値(RdsGdsBds)とを不揮発性メモリ45から読み出し、測色時基準RGB値(RdsGdsBds)を初期基準RGB値(RdGdBd)に変換する基準RGB間線形変換マトリックスを生成する。そして、測色演算部44は、生成した基準RGB間線形変換マトリックスを不揮発性メモリ45に格納する。
図17において、図17(a)で薄く描かれている点が初期基準RGB値RdGdBdをrgb空間でプロットした点であり、塗りつぶし点が、測色時基準RGB値RdsGdsBdsをrgb空間でプロットした点である。図17(a)から分かるように、測色時基準RGB値RdsGdsBdsの値が初期基準RGB値RdGdBdの値から変動しており、これらのrgb空間上での変動方向は、図17(b)に示すように概ね同じであるが、色相によってずれの方向が異なる。このように、同じ基準チャート400のパッチを撮像してもRGB値が変動する要因としては、測色用光源31の経時変化、二次元センサ27の経時変化などがある。
このように、測色カメラ20による撮像によって得られるRGB値が変動している状態で、測色対象パッチCPを撮像することで得られる測色対象RGB値を用いて測色値を求めると、変動分だけ測色値に誤差が発生する虞がある。そこで、初期基準RGB値RdGdBdと測色時基準RGB値RdsGdsBdsとの間で、最小2乗法などの推定法を用いて、測色時基準RGB値RdsGdsBdsを初期基準RGB値RdGdBdに変換する基準RGB間線形変換マトリックスを求め、この基準RGB間線形変換マトリックスを用いて、測色カメラ20で測色対象パッチCPを撮像することにより得られる測色対象RGB値を、初期化測色対象RGB値RsGsBsに変換し、変換した初期化測色対象RGB値RsGsBsを対象として、後述する基本測色処理を実行することで、測色対象パッチCPの測色値を精度よく取得できるようにしている。
この基準RGB間線形変換マトリックスは、1次だけでなく、さらに高次の非線形マトリックスであってもよく、rgb空間とXYZ空間間で非線形性が高い場合には、高次のマトリックスとすることで、変換精度を向上させることができる。
測色演算部44は、上述したように、測色対象パッチCPの撮像により得られる測色対象RGB値を、基準RGB間線形変換マトリックスを用いて初期化測色対象RGB値(RsGsBs)に変換した後(ステップS10)、この初期化測色対象RGB値(RsGsBs)を対象として、ステップS20の基本測色処理を行う。
図18および図19は、基本測色処理を説明する図である。測色演算部44は、まず、前処理において生成して不揮発性メモリ45に格納した基準値線形変換マトリックスを読み出し、基準値線形変換マトリックスを用いて初期化測色対象RGB値(RsGsBs)を第1XYZ値に変換し、不揮発性メモリ45に格納する(ステップS21)。図18では、初期化測色対象RGB値(3、200、5)が基準値線形変換マトリックスにより第1XYZ値(20、80、10)に変換された例を示している。
次に、測色演算部44は、ステップS21で初期化測色対象RGB値(RsGsBs)から変換された第1XYZ値を、既知の変換式を用いて第1Lab値に変換し、不揮発性メモリ45に格納する(ステップS22)。図18では、第1XYZ値(20、80、10)が既知の変換式により第1Lab値(75、−60、8)に変換された例を示している。
次に、測色演算部44は、前処理において不揮発性メモリ45のメモリテーブルTb1に格納された複数の基準測色値(Lab値)を検索し、該基準測色値(Lab値)のうち、Lab空間上において第1Lab値に対して距離の近い基準測色値(Lab値)を持つ複数のパッチ(近傍色パッチ)の組を選択する(ステップS23)。距離の近いパッチを選択する方法としては、例えば、メモリテーブルTb1に格納されたすべての基準測色値(Lab値)に対して、第1Lab値との距離を算出し、第1Lab値に対して距離の近いLab値(図18では、ハッチングの施されているLab値)を持つ複数のパッチを選択するといった方法を用いることができる。
次に、測色演算部44は、図19に示すように、メモリテーブルTb1を参照して、ステップS23で選択した近傍色パッチのそれぞれについて、Lab値と対になっているRGB値(基準RGB値)とXYZ値を取り出して、これら複数のRGB値とXYZ値のなかから、RGB値とXYZ値との組み合わせを選択する(ステップS24)。そして、測色演算部44は、選択した組み合わせ(選択組)のRGB値をXYZ値に変換するための選択RGB値線形変換マトリックスを、最小二乗法などを用いて求め、求めた選択RGB値線形変換マトリックスを不揮発性メモリ45に格納する(ステップS25)。
次に、測色演算部44は、ステップS25で生成した選択RGB値線形変換マトリックスを用いて、初期化測色対象RGB値(RsGsBs)を第2XYZ値に変換する(ステップS26)。さらに、測色演算部44は、ステップS26で求めた第2XYZ値を、既知の変換式を用いて第2Lab値に変換し(ステップS27)、得られた第2Lab値を、測色対象パッチCPの最終的な測色値とする。画像形成装置100は、以上の測色処理により得られた測色値に基づいてデバイスプロファイルを生成あるいは修正し、このデバイスプロファイルに基づいて色調整を行うことにより、出力画像の色再現性を高めることができる。
なお、上述した測色カメラ20は、筐体23に基準チャート400を設けて、センサ部26の二次元センサ27によって測色対象パッチCPと基準チャート400とを同時に撮像する構成となっている。しかし、上述したように、基準チャート400の撮像により得られる初期基準RGB値や測色時基準RGB値は、測色対象パッチCPの撮像により得られる測色対象RGB値に対して、測色カメラ20の撮像条件の経時変化、例えば、測色用光源31の経時変化や二次元センサ27の経時変化の影響を排除するために用いられる。つまり、基準チャート400の撮像により得られる初期基準RGB値や測色時基準RGB値は、上述した基準RGB間線形変換マトリックスを算出し、この基準RGB間線形変換マトリックスを用いて、測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(RsGsBs)に変換するために用いられる。
したがって、要求される測色の精度に対して測色カメラ20の撮像条件の経時変化が無視できるレベルであれば、基準チャート400が省略された構成の測色カメラ20を用いて測色対象パッチCPの測色値を算出するようにしてもよい。この場合、測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値に変換する処理(図15のステップS10)が省略され、測色対象RGB値を対象として、基本測色処理(図15のステップS20、図18および図19)が行われる。
<測色カメラの変形例>
次に、本実施形態の測色カメラ20の変形例(第1変形例および第2変形例)について説明する。以下では、第1変形例の測色カメラ20を測色カメラ20Aと表記し、第2変形例の測色カメラ20を測色カメラ20Bと表記する。なお、各変形例において、上述した測色カメラ20と共通の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<第1変形例>
図20−1および図20−2は、第1変形例の測色カメラ20Aの縦断面図である。第1変形例の測色カメラ20Aは、上述した測色カメラ20における測色用光源31および光沢度判定用光源32の代わりに、共通光源33を備えている。共通光源33は、測色対象パッチCPの測色を行う場合と用紙Pの光沢度を判定する場合の双方で使用される光源である。また、第1変形例の測色カメラ20Aでは、測色対象パッチCPの測色を行う場合と、用紙Pの光沢度を判定する場合とで、共通光源33の光路を変更するための第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35が設けられている。共通光源33は、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35が該光源の光を反射しない場合に、被写体の正反射光がセンサ部26の二次元センサ27に入射しない位置に配置されている。
第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35は、それぞれ回転軸を支点として回転可能な構造であり、一方の面が光を反射するミラー面とされている。第1光路変更ミラー34は、例えば、筐体23の上面部を構成する基板22に取り付けられ、第2光路変更ミラー35は、例えば、筐体23の側面部を構成する枠体21に取り付けられている。筐体23の側面部に配置される第2光路変更ミラー35は、ミラー面とは逆側の面が、光を吸収する黒色とされている。
第1変形例の測色カメラ20Aでは、用紙Pの光沢度を判定する際に、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35を、それぞれ回転軸を支点として回転させて、図20−1に示す位置とする。ここで、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35の共通光源33側に向いている面がミラー面である。これにより、共通光源33からの光は、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35により順次反射され、開口部25を介して被写体領域の用紙Pに照射される。そして、共通光源33により照明された用紙Pの正反射成分を含む反射光が、センサ部26の二次元センサ27に入射する。つまり、共通光源33は、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35を図20−1のような位置とすることで、上述した光沢度判定用光源32として機能させることができる。
一方、測色対象パッチCPの測色時には、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35を、それぞれ回転軸を支点として回転させて、図20−2に示す位置とする。これにより、第1光路変更ミラー34は共通光源33の光路から外れ、第2光路変更ミラー35はミラー面が隠れて黒色の面が共通光源33側に向く。したがって、共通光源33からの光は、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35により反射されることなく撮像対象領域に均一に照射される。つまり、共通光源33は、第1光路変更ミラー34および第2光路変更ミラー35を図20−2のような位置とすることで、上述した測色用光源31として機能させることができる。
なお、図20−1および図20−2に示す第1変形例の測色カメラ20Aの構成例では、筐体23内部の開口部25側だけでなく、基準チャート400側にも共通光源33、第1光路変更ミラー34、および第2光路変更ミラー35を設けている。このため、用紙Pの光沢度と同様の方法で、基準チャート400の光沢度も判定することもできる。また、この構成の場合、2つの第1光路変更ミラー34を共通化し、2つの共通光源33のうち使用する共通光源33側に第1光路変更ミラー34を傾ける構成とすることもできる。
<第2変形例>
図21は、第2変形例の測色カメラ20Bの縦断面図である。第2変形例の測色カメラ20Bは、センサ部26のほかに、用紙Pの光沢度を判定する際に用いる専用のセンサ部36を備えている。光沢度判定用光源32は、該光源から出射して被写体領域で正反射された正反射光(反射光の正反射成分)が、この専用のセンサ部36に入射する位置に配置されている。第2変形例の測色カメラ20Bでは、光沢度判定用光源32と専用のセンサ部36とを比較的自由にレイアウトすることができる。
なお、第2変形例の測色カメラ20Bにおいても、光沢度判定用光源32と専用のセンサ部36との組み合わせをもう1つ、基準チャート400用に設けるようにすれば、基準チャート400の光沢度も判定することができる。
<光沢度判定の変形例>
次に、用紙Pの光沢度を判定する処理の変形例について説明する。本変形例では、例えば、測色カメラ20の筐体23内部に配置した基準チャート400に、光沢度が互いに異なる複数の光沢パターンを含む光沢度参照領域を設ける。そして、上述したように、開口部25側に配置された光沢度判定用光源32によって照明された用紙Pと、基準チャート400側に配置された光沢度判定用光源32によって照明された光沢度参照領域とを、二次元センサ27により撮像する。光沢度判定部47は、二次元センサ27が出力する画像から、用紙Pの飽和画像と光沢度参照領域の画像とを抽出し、これらを比較することで用紙Pの光沢度を判定する。
図22は、本変形例で用いる測色カメラ20の底面部23aを、図4−2と同様の位置から見た平面図である。図22に示すように、この測色カメラ20には、開口部25側と基準チャート400側との双方に、光沢度判定用光源32が設けられている。以下では、開口部25側に設けられた光沢度判定用光源32を第1光源32aと表記し、基準チャート400側に設けられた光沢度判定用光源32を第2光源32bと表記する。
基準チャート400には、上述した基準パッチ列401〜404、距離計測用ライン405、ドット径計測用パターン列406、チャート位置特定用マーカ407のほかに、光沢度参照領域410が設けられている。なお、図22においては、基準パッチ列401〜404などの図示は省略している。
光沢度参照領域410は、互いに異なる光沢度を持つ複数の光沢パターン(図22の例では4つの光沢パターン)411〜414を含んでいる。これらの光沢パターン411〜414の光沢度は、用紙Pの複数の紙種に対応する。つまり、光沢パターン411〜414のそれぞれは、光沢度が異なる用紙Pの複数の紙種と同等の光沢度を持つ。これら光沢パターン411〜414を含む光沢度参照領域410は、基準チャート400における第2光源32bの正反射位置、つまり、第2光源32bからの光を正反射して二次元センサ27に入射させる位置に設けられている。
図23は、本変形例で用いる測色カメラ20の制御機構の構成例を示すブロック図である。本変形例で用いる測色カメラ20は、図7に示した構成に加えて、光源キャリブレーション部48を備える。
光源キャリブレーション部48は、第1光源32aの光量と第2光源32bの光量とが均一になるように、第1光源32aと第2光源32bの少なくとも一方の光量を調整する。本変形例では、第1光源32aによって照明された用紙Pの飽和画像を第2光源32bによって照明された光沢度参照領域410の画像と比較して用紙Pの光沢度を判定する。このため、第1光源32aと第2光源32bとに光量のばらつきがあると、用紙Pの光沢度を正しく判定できない。そこで、本変形例では、上述した用紙Pの光沢度の判定に先立ち、光源キャリブレーション部48によって、第1光源32aの光量と第2光源32bの光量とが均一になるように調整(以下、光源キャリブレーションという。)を行う。
光源キャリブレーションを実施する際には、例えば、光沢度を判定する用紙Pと同じ紙種(例えば普通紙)のキャリブレーションシートを、測色カメラ20の筐体23内部の基準チャート400上に配置する。この作業は、例えば、上述した保持部材30を筐体23から一旦取り外し、キャリブレーションシートを重ねた基準チャート400を開口部29の位置に配置して、保持部材30を装着しなおすことで実施できる。そして、光源駆動制御部46の制御により、光沢度測定用光源32の第1光源32aおよび第2光源32bを点灯させて、二次元センサ27により画像を撮像する。このとき、二次元センサ27が出力する画像には、第1光源32aの拡散光を受光した領域と、第2光源32bの拡散光を受光した領域とが含まれる。光源キャリブレーション部48は、フレームメモリ42が保持する二次元センサ27の出力画像を参照し、第1光源32aの拡散光を受光した領域の画像データと、第2光源32bの拡散光を受光した領域の画像データとが概ね等しくなるように、つまり、第1光源32aの拡散光の光量と、第2光源32bの拡散光の光量とが均一になるように、光源駆動制御部46に対して調整指令を与える。光源駆動制御部46は、光源キャリブレーション部48からの調整指令に従って、第1光源32aと第2光源32bの少なくとも一方に供給する電流値を変更する。これにより、第1光源32aの光量と第2光源32bの光量とが均一化される。
なお、以上説明した例では、光沢度を判定する用紙Pと同じ紙種のキャリブレーションシートを基準チャート400上に配置して光源キャリブレーションを行ったが、図24に示すように、基準チャート400に予め設けた所定濃度の光源キャリブレーション用パッチ420を用いて光源キャリブレーションを行うようにしてもよい。この場合、光源キャリブレーションを行う際に、光源キャリブレーション用パッチ420と同じ濃度のパターン450を、光沢度を判定する用紙Pもしくはプラテン16上に形成する。そして、第1光源32aの拡散光により照明されたパターン450と、第2光源32bの拡散光により照明された光源キャリブレーション用パッチ420とを含む画像を二次元センサ27により撮像する。光源キャリブレーション部48は、フレームメモリ42が保持する二次元センサ27の出力画像を参照し、パターン450を映した領域の画像データと、光源キャリブレーション用パッチ420を映した領域の画像データとが概ね等しくなるように、つまり、第1光源32aの拡散光の光量と、第2光源32bの拡散光の光量とが均一になるように、光源駆動制御部46に対して調整指令を与える。これにより、上述した例と同様に、第1光源32aの光量と第2光源32bの光量とが均一化される。
本変形例では、光沢度判定部47は、光源キャリブレーションが行われた後の第1光源32aおよび第2光源32bの照明下で二次元センサ27により撮像された画像を用いて、用紙Pの光沢度を判定する。すなわち、光沢度判定部47は、フレームメモリ42が保持する二次元センサ27の撮像画像から、第1光源32aにより照明された用紙Pの余白領域の飽和画像と、基準チャート400に設けた光沢度参照領域410の画像とを抽出する。そして、光沢度判定部47は、これら用紙Pの余白領域の飽和画像と光沢度参照領域410の画像とを比較して、用紙Pの光沢度を判定する。
具体的には、例えば上述した第1の方法と同様に、第1光源32aおよび第2光源32bの発光量を均一に増加させながら二次元センサ27の撮像を繰り返し行う。この場合、ある時点で二次元センサ27の撮像画像に含まれる用紙Pの余白領域の画像が飽和画像になる。光沢度判定部47は、用紙Pの余白領域の画像が飽和画像になったとき、あるいはその前後の所定期間における光沢度参照領域410の画像を確認し、光沢度参照領域410に含まれる光沢パターン411〜412のうち、用紙Pの余白領域の画像が飽和画像になった時点に最も近い時点で画素値が飽和する光沢パターンを特定し、その光沢パターンの光沢度を、用紙Pの光沢度と判定する。
また、光沢度判定部47は、例えば上述した第3の方法と同様に、第1光源32aおよび第2光源32bを所定発光量で発光させたときの二次元センサ27の撮像画像を用い、光沢度参照領域410に含まれる光沢パターン411〜412のうち、用紙Pの余白領域に最も画素値が近い光沢パターンを特定して、その光沢パターンの光沢度を用紙Pの光沢度と判定するようにしてもよい。
図25は、画像形成装置100により測色対象パッチCPの測色を行う際の処理手順の他の例を示すフローチャートであり、本変形例による光沢度の判定を含む画像形成装置100の処理手順を示すフローチャートである。
本変形例の場合、測色対象パッチCPの測色に先立って、測色カメラ20の光源キャリブレーション部48によって上述した光源キャリブレーションが行われ(ステップS201)、第1光源32aの光量と第2光源32bの光量とが均一になるように調整される。そして、光源キャリブレーションが終了した後に、プラテン16上にセットされた用紙Pにテストパターンが形成される(ステップS202)。
次に、光源駆動制御部46の制御により光沢度判定用光源32(第1光源32aおよび第2光源32b)が点灯し(ステップS203)、二次元センサ27により、第1光源32aにより照明された用紙Pの余白領域と、第2光源32bにより照明された基準チャート400上の光沢度参照領域410とを含む画像が撮像される(ステップS204)。
次に、光沢度判定部47が、二次元センサ27から出力される撮像画像から、用紙Pの余白領域の飽和画像と光沢度参照領域410の画像とを抽出し(ステップS205)、用紙Pの余白領域の飽和画像と光沢度参照領域410の画像とを比較しながら、用紙Pの光沢度を判定する(ステップS206)。
次に、画像形成装置100の測色制御部116が、光沢度判定部47により判定された用紙Pの光沢度に応じて測色対象パッチCPの測色を開始するまでの待機時間を設定し(ステップS207)、待機時間のカウントを開始する(ステップS208)。そして、測色制御部116は、ステップS207で設定した待機時間が経過するまで待機し(ステップS209:No)、待機時間が経過すると(ステップS209:Yes)、測色カメラ20による測色対象パッチCPの測色を開始させる(ステップS210)。なお、待機中は待機時間の残り時間をオペレーションパネル17に表示するようにしてもよい。また、待機時間が経過するまで待機している間は、待機時間を管理する部分を除き、画像形成装置100の各部に対する電力供給を一時的に遮断するようにしてもよい。また、光沢度判定部47が用紙Pの光沢度を判定できない場合は、例えば、その旨の警告を出力するとともに、オペレーションパネル17を用いたオペレータによる待機時間の設定を受け付けるようにしてもよい。
その後、測色制御部116は、測色カメラ20による測色対象パッチCPの測色を監視して、テストパターンに含まれるすべての測色対象パッチの測色が終了したか否かを随時判定する(ステップS211)。そして、テストパターンに含まれるすべての測色対象パッチCPの測色が終了すると(ステップS211:Yes)、例えばオペレーションパネル17の表示などによって測色完了をユーザに通知して(ステップS212)、一連の処理を終了する。
<その他の変形例>
上述した実施形態では、測色対象パッチCPの測色値を算出する機能を測色カメラ20に持たせるようにしているが、測色カメラ20の外部で測色対象パッチCPの測色値を算出するようにしてもよい。例えば、画像形成装置100のメイン制御基板120に実装されたCPU101や制御用FPGA110が、測色対象パッチCPの測色値を算出するように構成することができる。この場合、測色カメラ20は、測色対象パッチCPの測色値の代わりに、測色対象パッチCPや基準チャート400のRGB値(あるいは撮像データ)を、CPU101や制御用FPGA110に送る構成となる。つまり、測色カメラ20は、測色値を算出する機能を持たない撮像ユニットとして構成される。
また、上述した実施形態では、測色カメラ20が画像形成装置100の機構を利用してテストパターンが形成された用紙P上を移動するようにしているが、測色カメラ20を画像形成装置100から分離して、独自の移動機構によりテストパターンが形成された用紙P上を移動する構成としてもよい。つまり、上述した実施形態は、画像形成装置100に測色装置としての機能を持たせた例であるが、測色装置を画像形成装置100とは異なる独立した装置として構成し、この測色装置により、画像形成装置100が形成したテストパターンに含まれる測色対象パッチCPの測色値を算出するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、測色対象パッチCPの測色値を算出する機能を、測色カメラ20を含む画像形成装置100に持たせるようにしているが、測色対象パッチCPの測色値の算出は、必ずしも画像形成装置100内部で実行する必要はない。例えば、図26に示すように、画像形成装置100と外部装置500とが通信可能に接続された画像形成システムを構築し、測色対象パッチCPの測色値を算出する測色演算部44の機能を外部装置500に持たせて、外部装置500において測色値の算出を行うようにしてもよい。つまり、画像形成システムは、画像形成装置100に設けられた撮像ユニット200(上述した測色カメラ20から測色演算部44を除いた構成)と、外部装置500に設けられた測色演算部44と、これら撮像ユニット200と測色演算部44(画像形成装置100と外部装置500)とを接続する通信手段600と、を備えた構成となる。外部装置500は、例えば、DFE(Digital Front End)と呼ばれるコンピュータを用いることができる。また、通信手段600は、有線や無線によるP2P通信のほか、LANやインターネットなどのネットワークを利用した通信などを利用することができる。
上記の構成の場合、例えば、画像形成装置100は、撮像ユニット200の撮像画像から得られる測色対象パッチCPのRGB値および基準チャート400の各基準パッチのRGB値を、通信手段600を利用して外部装置500に送信する。外部装置500は、画像形成装置100から受信した測色対象パッチCPのRGB値や基準チャート400の各基準パッチのRGB値を用いて測色対象パッチCPの測色値を算出し、算出した測色対象パッチCPの測色値に基づいて、画像形成装置100の特性を記述したデバイスプロファイルを生成あるいは修正する。そして、外部装置500は、このデバイスプロファイルを、通信手段600を利用して画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、外部装置500から受信したデバイスプロファイルを保持し、画像形成を行う際には、このデバイスプロファイルに基づいて画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて画像形成を行う。これにより、画像形成装置100は色再現性の高い画像形成を行うことができる。
また、外部装置500が、測色対象パッチCPの測色値に基づいて生成した画像形成装置100のデバイスプロファイルを保持し、外部装置500において画像データの補正を行うようにしてもよい。すなわち、画像形成装置100は、画像形成を行う際に、画像データを外部装置500に送信する。外部装置500は、画像形成装置100から受信した画像データを、自身が保持する画像形成装置100のデバイスプロファイルに基づいて補正し、補正した画像データを画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、外部装置500から受信した補正後の画像データに基づいて画像形成を行う。これにより、画像形成装置100は色再現性の高い画像形成を行うことができる。
また、画像形成装置100から外部装置500に対して測色対象パッチCPのRGB値および基準チャート400の各基準パッチのRGB値を送信する代わりに、撮像ユニット200が撮像した撮像画像そのものを送信するようにしてもよい。この場合は、外部装置500は、画像形成装置100から受信した撮像画像から測色対象パッチCPのRGB値や基準チャート400の各基準パッチのRGB値を求め、得られたRGB値を用いて測色対象パッチCPの測色値を算出する。
なお、上述した本実施形態に係る画像形成装置100や測色カメラ20(撮像ユニット200)を構成する各部の制御機能は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実現することができる。本実施形態に係る画像形成装置100や測色カメラ20を構成する各部の制御機能をソフトウェアにより実現する場合は、画像形成装置100や測色カメラ20(撮像ユニット200)が備えるプロセッサが処理シーケンスを記述したプログラムを実行する。プロセッサにより実行されるプログラムは、例えば、画像形成装置100や測色装置内部のROMなどに予め組み込まれて提供される。また、プロセッサが実行するプログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するようにしてもよい。
また、プロセッサにより実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プロセッサにより実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
以上、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えながら具体化することができる。
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
17 オペレーションパネル
20 測色カメラ
23 筐体
27 二次元センサ
31 測色用光源
32 光沢度判定用光源
32a 第1光源
32b 第2光源
44 測色演算部
46 光源駆動制御部
47 光沢度判定部
48 光源キャリブレーション部
100 画像形成装置
特開2012−63270号公報

Claims (11)

  1. 光源と、
    前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して、前記被写体の画像を出力する二次元センサと、
    前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定する判定部と、
    前記光源の駆動を制御して、前記光源の発光量を、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像が前記飽和画像とならない基準発光量から、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまで徐々に増加させる光源駆動制御部と、を備え
    前記判定部は、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまでの前記光源の発光量の増加量に基づいて、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定装置。
  2. 光源と、
    前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して、前記被写体の画像を出力する二次元センサと、
    前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定する判定部と、
    前記光源の駆動を制御して、前記光源の発光量を、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像が前記飽和画像とならない基準発光量から、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまで徐々に増加させる光源駆動制御部と、を備え、
    前記判定部は、前記二次元センサが前記飽和画像を出力した際の該飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさに基づいて、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定装置。
  3. 光源と、
    前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して、前記被写体の画像を出力する二次元センサと、
    前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定する判定部と、
    前記光源と前記二次元センサとを一体に保持する筐体と、を備え、
    前記筐体の内部には、光沢度が互いに異なる複数の光沢パターンを含む光沢度参照領域が設けられ、
    前記光源は、前記被写体を照明する第1光源と、前記光沢度参照領域を照明する第2光源とを含み、
    前記二次元センサは、前記第1光源により照明された前記被写体の正反射成分を含む反射光と、前記第2光源により照明された前記光沢度参照領域の正反射成分を含む反射光とを受光して、前記被写体および前記光沢度参照領域の画像を出力し、
    前記判定部は、前記二次元センサが出力する前記被写体および前記光沢度参照領域の画像から、前記飽和画像と、前記光沢度参照領域の画像である光沢度参照画像とを抽出し、前記飽和画像と前記光沢度参照画像とを比較して、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定装置。
  4. 前記第1光源の光量と前記第2光源の光量とが均一になるように、前記第1光源と前記第2光源の少なくとも一方の光量を調整する光源キャリブレーション部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の光沢度判定装置。
  5. 光源と、
    前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して、前記被写体の画像を出力する二次元センサと、
    前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定する判定部と、を備え、
    前記二次元センサを用いて測色対象を被写体とした画像を取得し、該画像を用いて測色対象の測色を行うことを特徴とする測色装置。
  6. 請求項に記載の測色装置と、
    用紙にパッチを形成する画像形成部と、を備え、
    前記測色装置は、前記画像形成部が前記用紙に形成したパッチを前記測色対象として該パッチの測色を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記判定部は、前記用紙の前記パッチが形成されていない余白部分の光沢度を判定し、
    前記測色装置は、前記判定部が判定した光沢度に応じて定められた待機時間が経過した後に、前記パッチの測色を開始することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記待機時間の残り時間を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 光源と、二次元センサと、判定部と、光源駆動制御部と、を備える光沢度判定装置により実行される方法であって、
    前記二次元センサが、前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して前記被写体の画像を出力するステップと、
    前記判定部が、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定するステップと、を含み、
    前記光源駆動制御部が、前記光源の駆動を制御して、前記光源の発光量を、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像が前記飽和画像とならない基準発光量から、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまで徐々に増加させ、
    前記判定部は、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまでの前記光源の発光量の増加量に基づいて、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定方法。
  10. 光源と、二次元センサと、判定部と、光源駆動制御部と、を備える光沢度判定装置により実行される方法であって、
    前記二次元センサが、前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して前記被写体の画像を出力するステップと、
    前記判定部が、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定するステップと、を含み、
    前記光源駆動制御部が、前記光源の駆動を制御して、前記光源の発光量を、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像が前記飽和画像とならない基準発光量から、前記二次元センサが前記飽和画像を出力するまで徐々に増加させ、
    前記判定部は、前記二次元センサが前記飽和画像を出力した際の該飽和画像における画素値が飽和した領域の大きさに基づいて、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定方法。
  11. 光源と、二次元センサと、判定部と、前記光源と前記二次元センサとを一体に保持する筐体と、を備える光沢度判定装置により実行される方法であって、
    前記二次元センサが、前記光源により照明された被写体の正反射成分を含む反射光を受光して前記被写体の画像を出力するステップと、
    前記判定部が、前記二次元センサが出力する前記被写体の画像であって、一部の領域の画素値が飽和した画像である飽和画像を用いて、前記被写体の光沢度を判定するステップと、を含み、
    前記筐体の内部には、光沢度が互いに異なる複数の光沢パターンを含む光沢度参照領域が設けられ、
    前記光源は、前記被写体を照明する第1光源と、前記光沢度参照領域を照明する第2光源とを含み、
    前記二次元センサは、前記第1光源により照明された前記被写体の正反射成分を含む反射光と、前記第2光源により照明された前記光沢度参照領域の正反射成分を含む反射光とを受光して、前記被写体および前記光沢度参照領域の画像を出力し、
    前記判定部は、前記二次元センサが出力する前記被写体および前記光沢度参照領域の画像から、前記飽和画像と、前記光沢度参照領域の画像である光沢度参照画像とを抽出し、前記飽和画像と前記光沢度参照画像とを比較して、前記被写体の光沢度を判定することを特徴とする光沢度判定方法。
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