JP6497672B2 - レンズシート及び表示装置並びに電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の視点に異なる画像を表示し得る表示装置に使用されるレンズシート及び当該レンズシートを備える表示装置並びに当該表示装置を備える電子機器に関する。特にレンズシートのアライメントマークに関する。
ガラス基板をベースとし複数の画素を有する液晶パネルや有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルやPDP(プラズマディスプレイパネル)などの表示パネルとレンチキュラーレンズシートを用いた立体表示装置が提案されている。レンチキュラーレンズシートを用いた立体表示装置では高い立体表示特性を得るために、レンチキュラーレンズシートを表示パネルに貼合するときに、表示パネルの画素とレンチキュラーレンズシートのレンズを高精度に位置合わせを行う必要がある。表示パネルとレンチキュラーレンズシートを高精度に位置合わせを行うためには、アライメントマークを少なくとも2カ所に配置するとともに、各々のアライメントマークの近くにアライメントマークに類似するマークがなく、さらにアライメントマークの視認性が高いことが必要である。
特許文献1では、図24に示すようにシリンドリカルレンズ101からなるレンチキュラーレンズシート100に、シリンドリカルレンズ101の延伸方向と平行に非周期平坦部102を導入し、この非周期平坦部102をX軸方向用のアライメントマークとしている。なお、図24の右側のXとYの図は、X軸方向とY軸方向を示している。図25は、レンチキュラーレンズシート100のアライメントマークの拡大正面図である。図25のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。
表示パネルの画素とレンチキュラーレンズシートのレンズを高精度に位置合わせを行うとき、一般に、CCD(Charge Coupled Devices)カメラでレンチキュラーレンズシート100のアライメントマークの観察を行う。特に、落射光でアライメントマークの観察を行うとき、非周期平坦部102とシリンドリカルレンズ101では明るさ、色の差が認識できる程度に十分異なるので、非周期平坦部102とシリンドリカルレンズ101の境界を簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することが可能である。これは、平坦部では多くの落射光がCCDカメラに向かって反射するが、曲面では平坦部に比べCCDカメラに向かって反射する落射光が減少するためである。
さらに、非周期平坦部102、および非周期平坦部102の表面とシリンドリカルレンズ101の表面の交線を観察する際、透過光、落射光ともに容易にCCDカメラの焦点を非周期平坦部102とシリンドリカルレンズ101の交線に合わせることが可能である。
特許文献2では、アライメントマークに関して3つの方法が記載されており、それぞれを方法A、方法B、方法Cとする。
特許文献2の方法Aでは、図26に示すようにY方向シリンドリカルレンズ103からなるレンチキュラーレンズシート100aに、Y方向シリンドリカルレンズ103の延伸方向と垂直な延伸方向をもつX方向シリンドリカルレンズ104を導入し、このX方向シリンドリカルレンズ104をアライメントマークとしている。X方向シリンドリカルレンズ104は、Y方向シリンドリカルレンズ103よりもピッチが小さくレンズの高さも小さい。図26のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。図27はレンチキュラーレンズシート100aのアライメントマークの拡大斜視図である。図28はレンチキュラーレンズシート100aの図26に示したA−A’での断面図である。
特許文献2の方法Bでは、図29に示すようにY方向シリンドリカルレンズ103からなるレンチキュラーレンズシート100bに、Y方向シリンドリカルレンズ103の延伸方向と垂直な延伸方向をもつX方向平坦部105を導入し、このX方向平坦部105をアライメントマークとしている。図29のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。図30はレンチキュラーレンズシート100bのアライメントマークの拡大斜視図である。図31はレンチキュラーレンズシート100bの図29に示したB−B’での断面図である。
特許文献2の方法Cでは、図32に示すようにY方向シリンドリカルレンズ103からなるレンチキュラーレンズシート100cに、Y方向シリンドリカルレンズ103の延伸方向と垂直な延伸方向をもつX方向シリンドリカルレンズ104を導入している。さらに、Y方向シリンドリカルレンズ103の延伸方向と平行な延伸方向をもつY方向シリンドリカルレンズ103aを導入している。X方向シリンドリカルレンズ104とY方向シリンドリカルレンズ103aは、Y方向シリンドリカルレンズ103よりもピッチが小さくレンズ高さも小さい。このX方向シリンドリカルレンズ104とY方向シリンドリカルレンズ103aをアライメントマークとしている。図32のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。図33はレンチキュラーレンズシート100cのX方向シリンドリカルレンズ104とY方向シリンドリカルレンズ103aが交差する箇所での拡大斜視図である。
特許文献3の方法では、図34に示すようにY方向シリンドリカルレンズ103からなるレンチキュラーレンズシート100dに、平坦部106を導入している。平坦部106は特許文献1とは異なり、部分的にのみ形成されており、この平坦部106をアライメントマークとしている。図34のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。図35はレンチキュラーレンズシート100dのアライメントマークの拡大斜視図である。
上記それぞれの特許文献において、表示パネルのアライメントマークと、レンチキュラーレンズシートに導入したアライメントマークを用いて位置合わせを行っている。
また、特許文献1、2では、コストに優れた樹脂製レンチキュラーレンズシートが立体表示装置に用いられている。しかし、樹脂製レンズシートは、表示装置の温度が上昇すると、樹脂とガラスの熱膨張係数が10倍以上異なるため、ガラス基板上の表示画素とレンズシートのレンズのピッチや位置関係が設計値からはずれ、立体表示が破綻する問題が生ずる。そこで、ガラス基板の片面に紫外線硬化樹脂でパタンを作製したレンチキュラーレンズシートの検討が行われている。ガラス基板を用いたレンチキュラーレンズシートは、熱膨張がガラス基板並みに抑えられるため、上記問題に対して有効な対策手段となる。
特開2008−070760号公報 特開2011−232446号公報 特開2009−115920号公報
特許文献1のレンチキュラーレンズシート100は、アライメントマークを落射光でCCDカメラ観察することにより、図25のように非周期平坦部102とシリンドリカルレンズ101の境界を簡単に認識でき、X方向の位置合わせを高精度に行うことが可能である。しかし、特許文献1の方法はX方向には有効であるものの、Y方向は基準となるものがないので、Y方向の位置合わせは行うことができない。このため、特に狭額縁の表示パネルにレンチキュラーレンズシート100を貼ると、表示パネルからレンチキュラーレンズシート100がY方向に対してはみ出てしまうことがあり、歩留まり低下の要因となる。
図36は特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシート100aのアライメントマークの拡大正面図である。図36のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシート100aでは、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104の表面は曲面である。したがって、レンチキュラーレンズシート100aのアライメントマークを落射光でCCDカメラ観察しても、図36のように、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104は同じような明るさ、色で見えるので、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104の境界を簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することは困難である。また、曲面と曲面の交線(例えば隣接するY方向シリンドリカルレンズ103の交線)にCCDカメラのフォーカスを合わせるのは、透過光、落射光ともに平坦部と曲面の交線にフォーカスを合わせるのに比べて困難である。すなわち、平坦部と曲面の交線のときは、平坦部と交線は同じフォーカス位置であるので、両方を使ってフォーカスを合わせることで可能である。一方、曲面と曲面の交線の場合、交線のみでフォーカスを合わせる必要がある。さらに、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104の同じ形状の境界が近くに多数あるため(近くに類似境界がある境界を三角形で囲んでいる。)、観察した境界がどの境界になるか判定することは困難である。したがって、特許文献2の方法Aは、アライメントマークとして不十分である。
図37は特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシート100bのアライメントマークの拡大正面図である。図37のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシート100bでは、アライメントマークを落射光でCCDカメラ観察すると、図37のように、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向平坦部105の境界は簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することはできる。しかし、Y方向シリンドリカルレンズ103とX方向平坦部105の同じ形状の境界が近くに多数あるため(図36と同様に、近くに類似境界がある境界を三角形で囲んでいる。)、観察した境界がどの境界になるか判定することは困難である。したがって、特許文献2の方法Bは、アライメントマークとして不十分である。
図38は特許文献2の方法Cのレンチキュラーレンズシート100cのアライメントマークの拡大正面図である。図38のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。特許文献2の方法Cのレンチキュラーレンズシート100cでは、図38のように、Y方向シリンドリカルレンズ103及び103aとX方向シリンドリカルレンズ104の境界は、近くに類似境界がない境界(図38の円で囲んだ部分)が存在するため、観察した境界がどの境界か判定することは可能である。しかし、Y方向シリンドリカルレンズ103及び103aとX方向シリンドリカルレンズ104の表面は曲面であるため、境界を簡単な画像認識装置で短時間に認識することは困難である。また、透過光、落射光ともに、曲面と曲面の交線にフォーカスを合わせるのは、平坦部と曲面の交線にフォーカスを合わせるのに比べ困難である。したがって、特許文献2の方法Cは、アライメントマークとして不十分である。
図39は特許文献3のレンチキュラーレンズシート100dのアライメントマークの拡大正面図である。図39のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。特許文献3のレンチキュラーレンズシート100dでは、図39のように、Y方向シリンドリカルレンズ103と平坦部106の形態が異なる境界(図39の円で囲んだ部分)が存在するため、観察した境界がどの境界か判定することは可能である。また、アライメントマークを落射光でCCDカメラ観察すると、図39のように、Y方向シリンドリカルレンズ103と平坦部106の境界は簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することができる。しかし、特許文献3のレンチキュラーレンズシート100dのように、Y方向シリンドリカルレンズ103と平坦部106のY方向の境界を、シリンドリカルレンズから平坦部へと急激に変化するような形状に加工するのは一般的に難しい。この理由について以下に説明する。
一般的にレンチキュラーレンズシートを低コストで作製するとき、金型の形状を樹脂に転写する方法が用いられる。レンチキュラーレンズシート100dを作製するためには、図40に示すようなレンチキュラーレンズシート100dが反転した形状の金型が必要となる。
図40と図41は、特許文献3のレンチキュラーレンズシート100dの作製に必要な金型の斜視図を示す。図40は、低コスト加工は困難であるが、理想的な形状を有する金型の斜視図であり、図41は、低コスト加工が可能であるが、現実的な形状(理想的ではない形状)を有する金型の斜視図である。ここで、図40の金型は図35に対応している。また、図42は、図41の金型のC−C’の加工プロセスを示す断面図であり、図42のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。
図42に示すように、金型に所定のレンズパターンを形成するために、X方向の断面形状がU字形状を有するバイト(削る工具)107で、金型に凹形状のシリンドリカルレンズ形成部103bを削り出していく。バイト107を保護するため、シリンドリカルレンズ形成部103bの削り始めと削り終わりは金型から垂直にバイトを上下動することはできず、加工面に対して緩い角度でバイト107を上下動する必要がある。このため、図41のようにY方向シリンドリカルレンズ形成部103bと平坦部形成部106bのY方向の境界はシリンドリカルレンズから平坦部へ徐々に変わる。図40及び図41では、この変化を分かりやすくするために、側壁面を斜線のハッチングで示している。また、平坦部形成部106bとバイトを抜く過程でできる曲面の交線は、曲線になる(すなわち平坦部形成部106bの外形は長方形にならない)。
この曲線ができる過程を、金型108のC−C’の加工中の断面図である図42を用いて説明する。図42は、金型108にバイト107でY方向シリンドリカルレンズ形成部103bを削り始めた状態であり、バイト107をY方向シリンドリカルレンズ形成部103bの加工位置まで金型108に入れている途中の図である。図で示したY方向シリンドリカルレンズ形成部103bは加工前の図であり、点線がバイト107の刃先の加工予定の軌跡である。図42のように、バイト107の保護のため、徐々にバイト107を下降しながら加工方向に移動し、緩い角度で金型108へバイト107を入れる。金型108をバイト107で削り終わるときは、入れる時と逆の動作を行う。削り始めと削り終わりで、バイト107の上下動に伴う加工エリアが、図41のような曲線となる。また、バイト107の上昇、下降工程での金型加工は精度が落ちるので、この工程で作製される図41のような曲線の形状は不安定となる。
また、図40に示す理想的な金型のような、Y方向シリンドリカルレンズ形成部103bと平坦部形成部106bのY方向の境界が急激に変化する形状は、その形状に応じたバイトの交換、交換時のバイトの高精度維持、バイトの高負荷対応などが要求されるため、低コストで金型を加工することが困難である。
図43は、特許文献3をベースとした図41の低コスト加工が可能な現実的な形状を有する金型で作製したレンチキュラーレンズシートの斜視図である。図44は、図43のレンチキュラーレンズシートの正面図である。図43の斜線のハッチング箇所は金型の側壁面に対応する部分であり、図44のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。図44に示すように、Y方向シリンドリカルレンズ103と平坦部106aの形態が異なる境界は存在するが、曲線109は上記したようにバイトの上昇、下降工程での加工により形状が不安定であるため、簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識できないケースが存在する。したがって、特許文献3はアライメントマークとして不十分である。
また、特許文献2の図27のY方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104の交差部、図30のY方向シリンドリカルレンズ103とX方向平坦部105の交差部、図33のY方向シリンドリカルレンズ103とX方向シリンドリカルレンズ104の交差部、Y方向シリンドリカルレンズ103aとX方向シリンドリカルレンズ104の交差部も、特許文献3と同様に金型は低コスト加工が困難である。
このように特許文献1〜3に示される従来の方法では、低コストで、レンチキュラーレンズシートと表示パネルを高精度に位置合わせをし、貼合することは困難であった。
また、ガラス基板の片面に紫外線硬化樹脂等でパタンを作製したレンチキュラーレンズシートでは、固いレンチキュラーレンズシートを固い表示パネルに貼ることになるため、柔らかい樹脂製レンチキュラーレンズシートを固い表示パネルに貼る場合に比べて、短時間に高精度に認識できるアライメントマークが必要になる。
具体的に説明すると、柔らかい樹脂製レンチキュラーレンズシートを固い表示パネルに貼る場合は、表示パネルをステージに固定し、レンズシートのアライメントマークと、表示パネルのアライメントマークを使って位置合わせをしながら、レンズシートを撓ませて一辺から徐々に表示パネルに貼り合せることで、大気中でも気泡が入らずにレンズシートを表示パネルに貼ることができる。
一方、固いレンズシートを固い表示パネルに貼る場合は、レンズシートを樹脂製レンズシートのように撓ませることはできないため、表示パネルのステージへの固定に加え、レンズシートも異なるステージに固定する。次に、ステージ上の表示パネルの位置とレンズシートの位置を測定するため、アライメントマークの位置を測定する。そして、このアライメントマークを用いて、真空中でレンズシートと表示パネルを高精度に位置合わせをして貼合する。このとき、X方向に加えY方向も位置合わせする必要があるので、レンズシートにはX方向とY方向の位置が簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識できるアライメントマークが求められる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、貼り合わせ精度向上による視認性向上とレンズ加工時の形状安定化による低コスト化を同時に実現するレンチキュラーレンズシート並びにそれを用いた表示装置並びに電子機器を提供することである。
より具体的には、本発明の目的は、X方向の高精度な位置合わせに加えて、Y方向の高精度な位置合わせが可能なレンチキュラーレンズシートを提供することである。また、簡単な画像認識装置で短時間に高精度に、アライメントマークを認識することが可能なレンチキュラーレンズシートを提供することである。また、観察したアライメントマークがどの位置のアライメントマークか簡単に判定することが可能なレンチキュラーレンズシートを提供することである。また、低コスト加工が可能な現実的な形状を有する金型で作製可能なレンチキュラーレンズシートを提供することである。更に、光学部材がガラス基板からなるときでも、表示パネルへの位置合わせをした貼合が可能なレンチキュラーレンズシートを提供することである。
本発明のレンチキュラーレンズシートは、互いに平行な方向に延伸する複数本のシリンドリカルレンズを有するレンチキュラーレンズシートであって、前記複数本の内の2本の前記シリンドリカルレンズと、前記2本のシリンドリカルレンズの間に配置される平坦部と、前記平坦部上に設けられ、前記2本のシリンドリカルレンズの間に延在する構造体と、からなるアライメンマークを有することを特徴とする。
本発明では、延伸方向が平行な2本のシリンドリカルレンズと2本のシリンドリカルレンズの間に配置される平坦部と平坦部上の2本のシリンドリカルレンズの間に延在する構造体とで形態が異なる境界が存在するため、観察した境界がどの境界かを判定することは可能である。また、2本のシリンドリカルレンズの表面は曲面で、さらに2本のシリンドリカルレンズを繋ぐ構造体も少なくとも平坦部に接する面は曲面または斜面である。したがって、平坦部は、2本のシリンドリカルレンズと構造体に接する面において明るさ、色の差が認識できる程度に十分異なるので、平坦部と2本のシリンドリカルレンズと構造体の境界を簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することが可能である。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記構造体はシリンドリカルレンズ、六面体、プリズムの何れかであることを特徴とする。
本発明では、レンチキュラーレンズの作製するための金型での、アライメントマークの加工が容易となり、低コスト化できる。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記構造体は平坦部と2本の直線で交差し、かつ前記2本の直線は平行であることを特徴とする。
構造体は平坦部と2本の直線で交差し、かつ2本の直線は平行であるということは、レンチキュラーレンズを作製するための金型の作製段階で、平坦部の領域の構造体はバイトの上昇、下降なしで加工されたことを意味する。すなわち、特許文献2の方法Cの曲線のような加工形状の不安定さはなく、本発明の構造体の形状は安定している。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記平坦部はシリンドリカルレンズの延伸方向に延在することを特徴とする。
本発明では、シリンドリカルレンズの延伸方向上に平坦部が存在し、さらにこの平坦部が本発明のアライメントマークを構成している。アライメントマークが必要なところにだけ平坦部を形成し、他はシリンドリカルレンズとすることができるので、シリンドリカルレンズエリアを広げる効果がある。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートにおいて、前記アライメントマークは、同じ平坦部上に1個のみ設けられることを特徴とする。
本発明では、同じ平坦部上に1個のみしかアライメントマークがない場合でも、高精度の位置合わせが可能である。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記シリンドリカルレンズの延伸方向が前記レンチキュラーレンズシートの外形をなす辺に対して傾いていることを特徴とする。
この延伸方向が傾いたシリンドリカルレンズを斜めシリンドリカルレンズと呼ぶ。本発明は、斜めシリンドリカルレンズのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークにも適用することができる。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記シリンドリカルレンズは、下面が平面で上面が凸面であり、前記下面を基準にして、前記シリンドリカルレンズの高さよりも、前記構造体の高さの方が低いことを特徴とする。
本発明は、同じ平坦部上に2個アライメントマークがある場合に、キズ、汚れ防止のためレンチキュラーレンズシート表面に保護フィルムを貼った場合でも、構造体と保護フィルムの間に隙間ができる。従って、レンチキュラーレンズシートに保護フィルムを貼ったまま周囲の環境を減圧しても、リークパスを通して空気を逃がすことができ、閉じ込められた空気の圧力で保護フィルムが剥離することを防止できる。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートにおいて、前記アライメントマークは前記レンチキュラーレンズシートに2個以上設けられることを特徴とする。
本発明では、レンチキュラーレンズシートに2個以上設けられるアライメントマークを使って、X方向とY方向を高精度に位置合わせすることができる。
また、本発明のレンチキュラーレンズシートは、前記シリンドリカルレンズはガラス基板上に設けられることを特徴とする。
本発明では、固いレンズと固い表示パネルとの高精度の位置合わせに対応できるので、ガラス基板の片面に樹脂でパタンを作製したレンチキュラーレンズシートにも使用できる。
また、本発明に係る表示装置は、本発明に係るレンチキュラーレンズシートが表示パネルに貼付されているものである。また、前記レンチキュラーレンズシートの上面に保護フィルムが貼付されているものである。
また、本発明に係る電子機器は、本発明に係る表示装置を備えたものである。
本発明のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークは、簡単な画像認識装置で短時間に高精度に認識することが可能である。したがって、レンチキュラーレンズシートを表示パネルに貼合するとき、レンチキュラーレンズシートに2個以上設けられるアライメントマークを使って、X方向、Y方向、もちろんθ回転も短時間に高精度に位置合わせすることができるので、生産性が向上する。
さらに、本発明のアライメントマークはコストアップせず、加工が安定しているので、位置合わせでのアライメントマークの読み取りが高精度、高速である。
さらに、本発明は、アライメントマークが必要なところにだけ平坦部を形成し、他はレンズであるので、表示エリアに設定可能なエリアを大きく削減することがない。特に、斜めレンズのレンチキュラーレンズシートではこの効果が非常に大きく、斜めレンズのレンチキュラーレンズシートに対しても本発明を適用できる。
さらに、本発明は、構造体の高さを小さくすることで保護フィルムを貼った時でもリークパスが形成されるため、減圧下でも保護フィルムが膨れたり剥がれたりしない。したがって、保護フィルムを貼ったままレンズシートの表示パネルへの貼合工程が行えるので、この工程でレンズにキズがついたり、汚れが付着したりするのを防止できる。すなわち、歩留まりが向上する。
さらに、本発明は、ガラス基板の片面に樹脂でパタンを作製したレンチキュラーレンズシートにも適用できるので、表示装置の温度が上昇しても立体表示が行える温度依存性がほぼない立体表示装置を供給することができる。
第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 第1の実施形態の他のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第1の実施形態の他のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第1の実施形態の他のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第1の実施形態の他のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートの作製に必要な金型の製造方法を示す斜視図である。 図4の金型のD−D’の断面図である。 第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートの構造体の斜視図である。 第1の実施形態の他のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 レンチキュラーレンズシートと表示パネルの他のアライメント方法を示した斜視図である。 第2実施形態のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 図9のレンチキュラーレンズシートの正面図に表示エリアに設定可能なエリアを追加した図である。 第2実施形態の斜めレンズのレンチキュラーレンズシートの正面図である。 斜めレンチキュラーレンズシートの正面図に表示エリアに設定可能なエリアを追加した図である。 第1の実施形態の構成を適用した斜めシリンドリカルを用いたレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第2の実施形態のレンチキュラーレンズシートの作製に必要な金型の製造方法を示す斜視図である。 第3の実施形態のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 第3の実施形態のレンチキュラーレンズシートの図15に示したD−D’の断面図である。 第3の実施形態のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 レンチキュラーレンズシートに保護フィルムを貼った後の、第3の実施形態のレンチキュラーレンズシートの図17に示したE−E’の断面図である。 構造体の高さとY方向シリンドリカルレンズの高さが略同一あったときの、アライメントマークの拡大正面図である。 レンチキュラーレンズシートに保護フィルムを貼った後の、図19に示したF−F’の断面図である。 第4の実施形態の立体表示装置の断面図である。 第4の実施形態の他の立体表示装置の断面図である。 第4の実施形態の立体表示装置を適用可能な電子機器を示す斜視図であり、(a)は第一例、(b)は第二例、(c)は第三例である。 特許文献1のレンチキュラーレンズシートの斜視図である。 特許文献1のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシートの正面図である。 特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシートの図26に示したA−A’での断面図である。 特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシートの正面図である。 特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシートの図29に示したB−B’での断面図である。 特許文献2の方法Cのレンチキュラーレンズシートの正面図である。 特許文献2の方法Cのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 特許文献3のレンチキュラーレンズシートの正面図である。 特許文献3のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大斜視図である。 特許文献2の方法Aのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 特許文献2の方法Bのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 特許文献2の方法Cのレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 特許文献3のレンチキュラーレンズシートのアライメントマークの拡大正面図である。 特許文献3のレンチキュラーレンズシートの作製に用いる金型(低コスト加工は困難であるが理想的な形状を有する金型)の斜視図である。 特許文献3のレンチキュラーレンズシートの作製に用いる金型(低コスト加工が可能な現実的な形状を有する金型)の斜視図である。 図41の金型のC−C’の加工プロセスを示す断面図である。 特許文献3をベースとした図41の低コスト加工が可能な現実的な形状を有する金型で作製したレンチキュラーレンズシートの斜視図である。 図43のレンチキュラーレンズシートの正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[実施形態1]
まず、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は第1の実施形態のレンチキュラーレンズシート8の正面図である。また、図2は第1レンチキュラーレンズシート8のアライメントマークを示し、図2(a)は拡大正面図、図2(b)は拡大斜視図である。図1と図2(a)のドットのハッチング箇所は、表面が曲面になっている部分である。
本実施形態では、図1に示すように、Y方向と略平行な複数本のY方向シリンドリカルレンズ1を有するレンチキュラーレンズシート8に、複数本の内の2本のY方向シリンドリカルレンズ1と、前記2本のY方向シリンドリカルレンズ1の間に配置される平坦部2と、前記平坦部2上に設けられ、前記2本のY方向シリンドリカルレンズ1の間に延在する(すなわち、前記2本のY方向シリンドリカルレンズ1を繋ぐ)構造体3と、からなるアライメントマーク29a〜29dを有する。図1、図2では、構造体3はX方向と略平行なX方向シリンドリカルレンズである。
図2に示すように、本実施形態では、Y方向シリンドリカルレンズ1と構造体3の表面は曲面である。従って、レンチキュラーレンズシート8のアライメントマークを落射光でCCDカメラ観察すると、Y方向シリンドリカルレンズ1と構造体3は同じような明るさ、色で見えるが、平坦部2は十分識別できる明るさ、色で見えるので、Y方向シリンドリカルレンズ1と平坦部2、及び構造体3と平坦部2の境界を簡単な画像認識装置で短時間に認識することができる。例えば、本発明者による実験の結果、Y方向シリンドリカルレンズ1と構造体3がRGB値(100,100,93)のとき、平坦部2はRGB値(152,153,145)であった。ここで、各RGB値は0〜255である。透過光、落射光ともにCCDカメラ観察では、平坦部と、平坦部と曲面の交線とは同じフォーカス位置であり、両方を使ってフォーカスを合わせることが可能であるので、フォーカスを合わせやすい。さらに、透過光、落射光ともにCCDカメラ観察で、Y方向シリンドリカルレンズ1と平坦部2、及び構造体3と平坦部2の境界は、同じ形状の境界(類似境界)が近くにないため、狙った境界だけを簡単な画像認識装置で短時間に認識することができる。
また、図1のレンチキュラーレンズ8の4隅のアライメントマーク29a〜29dの中から2個以上、望ましくは3個以上のアライメントマークの座標が把握できれば、高精度の位置合わせが可能となる。
まず、アライメントマークを2個使う例を説明する。例えば、図3(a)に示すようにアライメントマーク29aと29bの座標で高精度なX方向の位置合わせと高精度なY方向の位置合わせが可能である。同様にX方向に間隔を空けて配置しているアライメントマーク29cと29dを使った高精度な位置合わせも可能である。X方向とY方向に間隔を空けて配置しているアライメントマーク29aと29dの組み合わせ(図3(b)参照)、またはアライメントマーク29bと29cの組み合わせも、高精度な位置合わせが可能である。なお、位置合わせに使わないアライメントマークは図3(a)や図3(b)のように作製を省略してもよい。
レンチキュラーレンズシート8の寸法が設計値通りにできている場合は、Y方向に間隔を空けて配置しているアライメントマーク29aと29cの組み合わせ(図3(c)参照)、またはアライメントマーク29bと29dの組み合わせでも、高精度な位置合わせが可能である。しかし、X方向の位置合わせズレを補正する手段がないので、レンチキュラーレンズシート8のX方向の寸法が設計値より収縮又は拡張している場合は、場所によりズレの大きさが異なる。例えばアライメントマーク29aの位置でX方向の位置をズレなく合わせた場合は、アライメントマーク29aの位置からX方向に離れるに従ってズレが大きくなる。一方、アライメントマーク29aと29bの組み合わせ(図3(a)参照)では、レンチキュラーレンズシート8のX方向の寸法が設計値より収縮又は拡張していても、アライメントマーク29aでのX方向の位置合わせズレとアライメントマーク29bでのX方向の位置合わせズレが最小になるよう位置合わせすることが可能である。
アライメントマークを4個(29a、29b、29c、29d)使う例(図1)では、レンチキュラーレンズシート8の寸法がX方向だけでなくY方向に収縮・拡張した場合でも、4個のアライメントマーク位置でのX方向とY方向の位置合わせズレ量が最小になるように位置合わせすることが可能である。従って、アライメントマークを4個使うとき、レンチキュラーレンズシートの寸法精度によらず、高精度に位置合わせ可能である。また、アライメントマーク3個での位置合わせの場合は、4個使うときに比べ位置合わせ精度は落ちるが、2個使うときよりは高精度である。
アライメントマークの座標把握に際しては、アライメントマーク1個当たり図2(a)の円で囲んだ4個の境界のうち少なくとも1個の境界の座標が確定できれば良い。また、アライメントマーク2個で位置合わせする場合は、アライメントマークは4隅ではなく、図3(d)に示すように平坦部2のY方向の中央にあっても良い。
本実施形態のレンチキュラーレンズシート8のアライメントマークを使うことで、レンチキュラーレンズシートをステージに固定する方法で、高精度に位置合わせをして表示パネルに貼合することができる。特に、アライメントマークを落射光でCCDカメラ観察する場合、ステージにステンレス等の不透明な材料を用いていても、透過光でのCCDカメラ観察とは異なり、ステージに照明用の穴をあける必要はなく、アライメントマークを容易に観察できる。また、透過光で観察する場合は、レンチキュラーレンズシートのサイズが変わるとステージの照明用の穴の位置を合わせる必要があり、ステージ交換が必要な場合もあった。このステージ交換は取り付け精度が重要であるので時間を要し、生産性が低下する要因となっていたが、アライメントマークを落射光でCCDカメラ観察する場合はこのような問題が生じることはない。
本実施形態のレンチキュラーレンズシート8は、例えば、図4に示す金型27の形状を樹脂に転写することで製造することができる。金型27の製造方法を図4で説明する。図4(a)のように、平坦部形成部2aを残し、シリンドリカルレンズ形成部1aを金型27に形成する。次に図4(b)のように、平坦部形成部2aを挟んで対向する一方のシリンドリカルレンズ形成部1aから、平坦部形成部2aを貫通して、他方のシリンドリカルレンズ形成部1aまで、構造体形成部3aを加工する。なお、図4(b)では加工形状を分かりやすくするために、シリンドリカルレンズ形成部1aを削った部分に斜線のハッチングを付加している。
図5に図4(b)のD−D’の断面図を示す。図5に示すように、平坦部形成部2aのエリアではバイト25の上昇、下降工程を伴わない加工が可能なことにより、加工形状が安定する。加工形状が不安定になるバイト25の上昇、下降工程を伴う加工、つまりバイト25の上下動をシリンドリカルレンズ形成部1aのエリア内で行うことで、Y方向シリンドリカルレンズ1と平坦部2、及び構造体3と平坦部2の境界への形状に影響しない。すなわち、第1の実施形態のレンチキュラーレンズシートの作製に必要な金型には、特殊な加工は必要としないので、金型27の加工コストは構造体3を作らない場合とほぼ変わらない。
また、平坦部形成部2aのエリアではバイト25を上下させながらの加工をしないことにより、構造体3は平坦部2と2本の直線で交差し、かつ2本の直線は平行になる。
構造体3としては、図6(a)に示すようなシリンドリカルレンズ3cの他に、図6(b)に示すような六面体3d、図6(c)に示すようなプリズム3eなどが使用できる。六面体3dの場合は、平坦部2と接する側面はテーパーを持たせることで斜面とする。プリズム3eの表面は斜面となる。従って、落射光でCCDカメラ観察したとき、平坦部2と構造体3の斜面は、明るさ、色の差が認識できる程度に十分異なるので、Y方向シリンドリカルレンズ1と平坦部2、及び構造体3と平坦部2の境界を簡単な画像認識装置で短時間に認識することができる。
本発明の実施形態では、説明を簡略化するため、Y方向シリンドリカルレンズ1からなるレンチキュラーレンズシート8としたが、X方向シリンドリカルレンズからなるレンチキュラーレンズシートでも良い。この場合、構造体3はY方向に延びるシリンドリカルレンズ、六面体、プリズムなどにすればよい。
また、本実施形態のレンチキュラーレンズシート8は、図3に示すようにY方向シリンドリカルレンズ1、構造体3、シートが同じ材料でできた一体型としたが、図7に示すようにガラス基板12のような基板の上に、樹脂13でできたY方向シリンドリカルレンズ1、構造体3を配置してレンチキュラーレンズシート8aを形成しても良い。
図7のレンチキュラーレンズシート8aの製造方法を説明する。まず、ガラス基板12上に樹脂13を適量塗布する。そして、予め加工した金型27の形状を、塗布した樹脂13に転写する。樹脂13が紫外線硬化樹脂の場合は、紫外線を照射して硬化させる。その後、金型27を取り除き、所定のサイズに切断してレンチキュラーレンズシートが完成する。
また、図8に示すように、本実施形態のレンチキュラーレンズシート8aのアライメントマークの形状と表示パネル9のアライメントマーク9aの形状をCCDカメラで同時に観察して、高精度に位置合わせし、レンチキュラーレンズシート8aを表示パネル9に貼合することも可能である。図8では、図7のガラス基板12上に樹脂13でシリンドリカルレンズを作製したレンチキュラーレンズシート8aを例にして説明したが、図3のような一体型のレンチキュラーレンズシート8にも適用できる。
[実施形態2]
第1の実施形態では、図1のように、平坦部2のY方向シリンドリカルレンズ1の延伸方向と平行な方向には、アライメントマークを構成する構造体3が存在するのみであった。本実施形態では、図9のように、平坦部2のY方向シリンドリカルレンズ1の延伸方向と平行な方向には、アライメントマークを構成する構造体3とY方向シリンドリカルレンズ1とが存在する、言い換えると平坦部2が構造体3の近傍のみに存在する点が異なる。この相違点以外は、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様な効果が得られる。
本実施形態でも、第1の実施形態のように、レンチキュラーレンズシートの4隅中2個以上、望ましくは3個以上にアライメントマークを作製することで、高精度な位置合わせが可能となる。図9では、レンチキュラーレンズシート8bの4隅にアライメントマークを作製した例を示している。
図9では、アライメントマーク29aとアライメントマーク29cは隣接するY方向シリンドリカルレンズ1の延伸方向上にある例を示したが、アライメントマーク29aとアライメントマーク29cは、さらに離れたY方向シリンドリカルレンズ1の延伸方向上にあっても良い。これらの場合、同じ平坦部2の延長上にはアライメントマークは1個となる。または、アライメントマーク29aとアライメントマーク29cは、同じY方向シリンドリカルレンズ1の延伸方向上にあっても良い。いずれの場合もアライメントマークの設計座標と、実際のアライメントマークの座標を比較することにより、高精度な位置合わせが可能となる。本実施形態の構成により、立体画像表示に寄与しない平坦部2を削減することができるので、第1の実施形態に比べ、図10のように表示エリアに設定可能なエリア4aを広げることができる。
また、本実施形態は、図11のように、シリンドリカルレンズの延伸方向がY軸方向から傾いている斜めシリンドリカルレンズ28からなるレンチキュラーレンズシート8cにも適用できる。この場合、平坦部2の斜めシリンドリカルレンズ28の延伸方向と平行方向には、アライメントマークを構成する構造体3と斜めシリンドリカルレンズ28とが存在する。すなわち、アライメントマークに必要な平坦部2を除き、斜めシリンドリカルレンズ28とすることで、図12(a)のように、表示エリアに設定可能なエリア4bを広げることができる。
斜めシリンドリカルレンズ28は、図11のように、レンチキュラーレンズシート8cの外形をなす辺に対してその延伸方向が傾いている。この傾いているとは、平行または垂直ではないことを意味する。図11では、外形をなす4辺に対してシリンドリカルレンズの延伸方向が傾いており、さらに、アライメントマーク29gと29i(29hと29j)は、離れた斜めシリンドリカルレンズ28の延伸方向上にあることにより、アライメントマーク29gと29i(29hと29j)をレンチキュラーレンズシート8cの隅に配置することが可能である。図13に、第1の実施形態の構成を適用した斜めシリンドリカル28を用いたレンチキュラーレンズシートを示す。この場合のアライメントマーク29n、29oは、X方向に対してレンチキュラーレンズシートの隅ではない配置位置となるために、表示エリアに設定可能なエリアは4cとなり、本実施形態の図12(a)に示す4bと比べて大幅に小さい。
本実施形態のレンチキュラーレンズシートは、例えば、図14に示すような金型27aの形状を樹脂に転写することで製造することができる。金型27aの製造方法を図14で説明する。図14(a)のように、平坦部形成部2aを残し、シリンドリカルレンズ形成部1aを金型27aに形成する。このとき、レンズ延伸方向に対してバイトを下降状態(切削状態)から上昇状態(非切削状態)にすることで平坦部形成部2aの形成を行う。この点が、第1の実施形態の図4(a)の場合とは大きく異なる。
また、平坦部形成部2aの形成においては、バイト負荷を考慮した加工としてバイトを緩やかに上昇させる(抜く)ため、図14(a)のように、バイトの抜き跡14(図の斜線のハッチング部分)が発生する。シリンドリカルレンズ形成部1aの削り始めも、バイトを緩やかに下降させながら金型を加工するので、抜き跡と同様な形状の跡ができる。
次に図14(b)では、図4(b)と同様に、バイトを、平坦部形成部2aを挟んで対応する一方のシリンドリカルレンズ形成部1aから、平坦部形成部2aを貫通して、他方のシリンドリカルレンズ形成部1aまで下降状態にして、構造体形成部3aを加工する。なお、図14(b)では加工形状を分かりやすくするために、シリンドリカルレンズ形成部1aを削った部分に斜線のハッチングを付加している。また、構造体3には、上記と同様に、シリンドリカルレンズ、六面体、プリズムなどが使用できる。バイトの抜き跡14とアライメントマークがある程度離れていれば、シリンドリカルレンズ1と平坦部2、及び構造体3と平坦部2の境界を簡単な画像認識装置で短時間に認識することができる。
図12(b)に、本実施形態の他の斜めシリンドリカルレンズを示した。図12(b)のように、アライメントマークに必要な平坦部2を除き、平坦部2の延伸方向の両側を斜めシリンドリカルレンズ28とすることも可能である。また、図9のようなY方向シリンドリカルレンズ1の場合も同様に、アライメントマークに必要な平坦部2を除き、平坦部2の延伸方向の両側をY方向シリンドリカルレンズ1とすることも可能である。
[実施形態3]
以下に示す本実施形態は第1の実施形態と第2の実施形態に適用できるが、特に効果が大きい第1の実施形態に適用する場合について説明する。また、本実施形態では構造体3をX方向シリンドリカルレンズの例で説明するが、六面体、プリズムでも同様に適用できる。
図2(b)において、構造体3の高さを、平坦部2(若しくはシリンドリカルレンズの下面の平面)を基準面として定義する。同様に、Y方向シリンドリカルレンズ1の高さも、平坦部2(若しくはシリンドリカルレンズの下面の平面)を基準面として定義する。第1の実施形態では、図2(b)のように、構造体3の高さとY方向シリンドリカルレンズ1の高さは略同一としたが、本実施形態では、Y方向シリンドリカルレンズ1の高さより構造体3の高さが低くなるようにすることを特徴とする。この相違点以外は、第3の実施形態でも、第1の実施形態と第2の実施形態と同様な構造が用いられる。
図15は本実施形態のレンチキュラーレンズシート8dの正面図である。図16は図15のD−D’の断面図である。本実施形態の構造は、レンチキュラーレンズシート8dのレンズ面側に保護フィルムを貼ったまま、レンズシートと表示パネルの減圧下での貼合工程を行う場合に好適であり、次に詳しく説明する。なお、この保護フィルムはレンズへの傷や、異物が付着するのを防止するものである。
図17は本実施形態のアライメントマークの拡大正面図である。図17では、図15の正面図に追加して、保護フィルムとレンズの接触部5を示している。レンチキュラーレンズシートのレンズ面に保護フィルムを貼ると、保護フィルムの粘着剤はY方向シリンドリカルレンズの高いところで強固に付着する。一方、構造体3bを保護フィルムの粘着剤と強固に付着しない程度の高さにすることで、保護フィルムと構造体3bは接触しない。図18はレンチキュラーレンズシート8dに保護フィルム6を貼った後の、図17のE−E’の断面図である。構造体3bが保護フィルム6の粘着剤10と強固に付着しないことで、構造体3b上にリークパス7ができる。このリークパス7がレンズシートと表示パネルの減圧下での貼合工程において有利に働く。
構造体の高さとY方向シリンドリカルレンズの高さが略同一の場合と比較して説明する。図19は構造体3の高さとY方向シリンドリカルレンズ1の高さが略同一であったときの、アライメントマークの拡大正面図である。レンチキュラーレンズシートの表示面に保護フィルムを貼ると、構造体3も保護フィルムの粘着剤10と強固に付着する。図20はレンチキュラーレンズシートに保護フィルム6を貼った後の、図19のF−F’の断面図である。この状態で、レンズシートを減圧環境下にすると、Y方向シリンドリカルレンズ1、構造体3、保護フィルム6、平坦部2で閉じられた空間の空気は外より相対圧力が高くなる。その結果、この箇所の保護フィルム6が膨らみ、気体の介在による影響でアライメントマークが見えにくくなったり、保護フィルム6が剥がれたりする。一方、本実施形態では、図18に示すようにリークパス7があるので閉じられた空間がなく、減圧下でも保護フィルム6が膨らんだり剥がれたりする不具合は発生しない。
なお、第2の実施形態のレンチキュラーレンズシートのレンズ面に保護フィルムを貼った場合は、アライメントマークは同じ平坦部の延長上に1個だけなので、図19のような閉じられた空間はできない。ただし、本実施形態を第2の実施形態に適用することで、リークパスが増加するので、減圧環境下でより効率的にレンズ面と保護フィルムの間の空気を抜くことができ、レンズシートと表示パネルの減圧下での貼合工程をより簡単に実施することができる。
[実施形態4]
本実施形態では、第1、第2、第3の各実施形態のレンチキュラーレンズシートを、液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)やPDP(プラズマディスプレイパネル)などの表示パネルと組み合わせ、立体表示装置として装置化している点が異なる。
図21及び図22に示すように、レンチキュラーレンズシート8や8aを、接着剤10aを介して表示パネル9に貼り合わせる。図21は図3のような一体型のレンチキュラーレンズシート8を表示パネル9に貼合した立体表示装置の断面図である。図22はガラス基板12を用いたレンチキュラーレンズシート8aを表示パネル9に貼合した立体表示装置の断面図である。接着剤10aは液体状の接着剤、又はフィルム状の接着剤を使用する。このとき、レンチキュラーレンズシート8と8aのシリンドリカルレンズは、右目用画素と左目用画素の少なくとも二個(二列)の画素を跨るように設置される。以上により、立体表示が可能な立体表示装置11が完成する。すなわち、本実施形態の立体表示装置11は、第1の実施形態のレンズシートを備えたものである。なお、第2、第3の実施形態のレンズシートを備えたものであっても同様である。また、実施形態3で説明したように、これらのレンズシートの上面に保護フィルムが貼付されていてもよい。
図21及び図22の立体表示装置では、レンチキュラーレンズシート8と8aと表示パネル9の画素の間の距離(レンズ−画素間距離と呼ぶ。)が、立体表示を実現する上で重要である。レンズ−画素間距離は、レンズピッチ、画素ピッチ、最も立体表示が視認容易な距離(3D視認最適距離)、視点数などで決まる。視点数とは、立体表示のために空間に投影されている異なる視点画像の数であり、例えば、右目用画素と左目用画素の2つの画素に1つのレンズが跨るように設置される場合は、右目用と左目用に各1視点、つまり2視点分の画像が投影される。また、例えば、4つの画素に1つのレンズが跨るように設置される場合は4視点となり、画素とレンズとの関係で視点数を変えることができる。同一3D視認最適距離及び同一視点数の場合、画素ピッチとレンズ−画素間距離は比例関係にあるため、画素ピッチが小さくなったとき、レンズ−画素間距離を小さくする必要がある。また、近年は表示パネルの高精細化が進展しており、レンズ−画素間距離は小さくなる傾向がある。
図23は本実施形態の立体表示装置を適用可能な電子機器を示す斜視図であり、図23(a)は第一例としてパーソナルコンピューター22、図23(b)は第二例としてテレビ23、図23(c)は第三例としてパチンコ機24をそれぞれ示す。
本実施形態の立体表示装置は、これに限定されず、他にも、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カーナビゲーション、システムのモニター、車載モニター等の各種の電子装置に適用可能である。第1、第2、第3の各実施形態のレンチキュラーレンズシートを使用したとき、レンズシートと表示装置の高精度の位置合わせが容易になるので、生産性が向上する。また、従来に比べ、低コストでレンズシートを供給することができる。以上の本実施形態により、視覚特性及び表示品質に優れ、複数の視点に異なる画像を表示し得る電子機器を低コストで提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成は適宜変更可能である。
本発明は、レンズシート及び当該レンズシートを備える表示装置並びに電子機器に利用可能である。
1 Y方向シリンドリカルレンズ
1a シリンドリカルレンズ形成部
2 平坦部
2a 平坦部形成部
3、3b 構造体
3a 構造体形成部
3c シリンドリカルレンズ
3d 六面体
3e プリズム
4a、4b、4c、4d 表示エリアに設定可能なエリア
5 保護フィルムとレンズの接触部
6 保護フィルム
7 リークパス
8、8a、8b、8c、8d レンチキュラーレンズシート
9 表示パネル
9a アライメントマーク
10 粘着剤
10a 接着剤
11 立体表示装置
12 ガラス基板
13 樹脂
14 抜き跡
22 パーソナルコンピューター
23 テレビ
24 パチンコ機
25 バイト
26 バイトの刃先の軌跡
27、27a 金型
28 斜めシリンドリカルレンズ
29a〜29p アライメントマーク
100、100a、100b、100c、100d レンチキュラーレンズシート
101 シリンドリカルレンズ
102 非周期平坦部
103、103a Y方向シリンドリカルレンズ
103b シリンドリカルレンズ形成部
104 X方向シリンドリカルレンズ
105 X方向平坦部
106、106a 平坦部
106b 平坦部形成部
107 バイト
108 金型
109 曲線

Claims (14)

  1. 互いに平行な、第1の方向に延伸する複数本のシリンドリカルレンズを有するレンチキュラーレンズシートであって、
    前記複数本の内の2本の前記シリンドリカルレンズと、前記2本のシリンドリカルレンズの間に配置される平坦部と、前記平坦部上に設けられ、前記2本のシリンドリカルレンズの間に延在する構造体と、からなるアライメントマークを有し、
    前記構造体は、前記平坦部側に形成された底面部と、前記シリンドリカルレンズ頂面側に形成された上面部とを有し、
    前記第1の方向に直交する第2の方向における、前記上面部の幅は、前記第2の方向における、前記底面部の幅よりも大きい、ことを特徴とするレンチキュラーレンズシート。
  2. 前記底面部は、前記平坦部と同じ面に形成され、
    前記構造体の前記上面部の前記第2の方向における端部は、前記構造体の隣の前記シリンドリカルレンズに接する、請求項1に記載のレンチキュラーレンズシート。
  3. 前記構造体は、表示パネルの表示エリア外に形成されている、請求項1に記載のレンチキュラーレンズシート。
  4. 前記構造体は、シリンドリカルレンズ、六面体、プリズムの何れかであることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  5. 前記構造体は、前記平坦部と2本の直線で交差し、かつ前記2本の直線は平行であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  6. 前記平坦部は、前記シリンドリカルレンズの延伸方向に延在、若しくは、前記構造体の近傍のみに存在することを特徴とする、請求項1乃至の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  7. 前記アライメントマークは、同じ平坦部上に1個設けられることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  8. 前記シリンドリカルレンズの延伸方向が、前記レンチキュラーレンズシートの外形をなす辺に対して傾いていることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  9. 前記シリンドリカルレンズは、下面が平面で上面が凸面であり、前記下面を基準にして、前記シリンドリカルレンズの高さよりも、前記構造体の高さの方が低いことを特徴とする、請求項1乃至の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  10. 前記アライメントマークは、前記レンチキュラーレンズシートに2個以上設けられることを特徴とする、請求項1乃至の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  11. 前記シリンドリカルレンズは、ガラス基板上に設けられることを特徴とする、請求項1乃至10の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシート。
  12. 請求項1乃至11の何れか一に記載のレンチキュラーレンズシートが表示パネルに貼付されていることを特徴とする表示装置。
  13. 前記レンチキュラーレンズシートの上面に保護フィルムが貼付されていることを特徴とする、請求項12に記載の表示装置。
  14. 請求項12又は13に記載の表示装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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