JP6497302B2 - モールド部付配線部材 - Google Patents

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    • H01R43/24Assembling by moulding on contact members

Description

本発明は、モールド部を含むモールド部付配線部材に関する。
例えば、特許文献1には、導体と絶縁被覆とを備える絶縁電線の端部に端子が接続された端子付電線と、絶縁電線と端子との接続部を覆うモールド部と、を備えるモールド部付電線が示されている。
特開2013−187041号公報
しかしながら、特許文献1に示される例では、導体全体に亘って絶縁被覆が密着しているため、絶縁電線の柔軟性に乏しい。
本発明は、モールド部を備える配線部材の配線部分の柔軟性を向上させることを目的とする。
第1態様に係るモールド部付配線部材は、線状の導体部と、前記導体部の端部に接続された端子と、一端部側から前記端子が突出し、かつ、他端部側から前記導体部が延出するように前記導体部と前記端子との接続部分を覆うモールド部と、中間部で前記導体部との間に空隙が形成された状態で前記導体部の周囲を覆い、端部で前記モールド部の前記他端部と密着する被覆部材と、を備える。
第2態様に係るモールド部付配線部材は、第1態様に係るモールド部付配線部材の一態様である。第2態様に係るモールド部付配線部材においては、前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面とが密着している。
第3態様に係るモールド部付配線部材は、第2態様に係るモールド部付配線部材の一態様である。第3態様に係るモールド部付配線部材は、前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面との間に設けられ、前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面とを密着させる第一接着剤をさらに備える。
第4態様に係るモールド部付配線部材は、第1態様から第3態様のいずれか1つに係るモールド部付配線部材の一態様である。第4態様に係るモールド部付配線部材は、前記被覆部材の前記端部の内周面と前記導体部の外周面との間に設けられ、前記被覆部材の前記端部の内周面を前記導体部の外周面に密着させる第二接着剤をさらに備える。
第5態様に係るモールド付配線部材は、第1態様に係るモールド部付配線部材の一態様である。第5態様に係るモールド部付配線部材においては、前記被覆部材は、前記端部に形成された弾性変形可能な部分であり前記モールド部の前記他端部の外周面に内周面が密着する弾性環状部を含む。
第6態様に係るモールド部付配線部材は、第5態様に係るモールド部付配線部材の一態様である。第6態様に係るモールド部付配線部材においては、前記モールド部には、係止部が形成され、前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けるように接触する部分を含み、前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けた状態で前記係止部に係止する被係止部が形成された固定部材をさらに備える。
第7態様に係るモールド部付配線部材は、第5態様に係るモールド部付配線部材の一態様である。第7態様に係るモールド部付配線部材においては、前記モールド部には、係止部が形成され、前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けた状態で前記係止部に係止する被係止部が、前記弾性環状部に形成されている。
上記の各態様では、被覆部材の中間部で導体部との間に空隙が形成されている。導体部は、モールド付導電部材の配線部分である。従って、このモールド部付配線部材においては、配線部分の柔軟性に優れる。
第2態様では、被覆部材の前記端部の外周面とモールド部の他端部の内周面とが密着するため、この間から液体が侵入することが抑制される。
第3態様では、被覆部材の端部の外周面とモールド部の他端部の内周面との間に設けられた第一接着剤によって、被覆部材の端部の外周面とモールド部の他端部の内周面との間から液体が侵入することがより確実に抑制される。
第4態様では、被覆部材の端部の内周面と導体部の外周面との間に設けられた第二接着剤によって、モールド成形時にモールド部を構成するモールド樹脂が被覆部材の端部から内部に侵入することがより確実に抑制される。
第5態様では、弾性環状部の弾性力によって弾性環状部の内周面がモールド部の他端部の外周面に密着するため、弾性環状部の内周面とモールド部の他端部の外周面との間から液体が侵入することがより確実に抑制される。
第6態様では、弾性環状部のうちモールド部側を向く面がモールド部に押し付けられるため、この間から液体が侵入することをより確実に抑制できる。即ち、止水性がより向上する。
第7態様では、弾性環状部のうちモールド部側を向く面がモールド部に押し付けられるため、この間から液体が侵入することをより確実に抑制できる。即ち、止水性がより向上する。また、モールド部付配線部材を構成する部品点数の増大を抑制できる。
第1実施形態に係るモールド部付配線部材の断面図である。 第1実施形態に係るモールド部付配線部材を得る製造方法の一部を説明する説明図である。 第2実施形態に係るモールド部付配線部材の断面図である。 第2実施形態に係るモールド部付配線部材に含まれる固定部材の側面図である。 第2実施形態に係るモールド部付配線部材に含まれる固定部材の断面図である。 第2実施形態に係るモールド部付配線部材を得る製造方法の一部を説明する説明図である。 第3実施形態に係るモールド部付配線部材の断面図である。 第3実施形態に係るモールド部付配線部材を得る製造方法の一部を説明する説明図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
はじめに、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係るモールド部付配線部材100について説明する。モールド部付配線部材100は、導体部9と端子8とモールド部3と被覆部材4とを備える。なお、ここでは、モールド部付配線部材100は、第一接着剤1と第二接着剤2とをさらに備えている。
モールド部付配線部材100は、例えば、自動車等の車両に搭載される。図1は、第1実施形態に係るモールド部付配線部材100の側方断面図である。図2は、第1実施形態に係るモールド部付配線部材100の製造方法の一部を説明する説明図である。
モールド部付配線部材100の各構成の詳細について説明する。まず、導体部9について説明する。
導体部9は、導電部材であり、例えば、銅又はアルミニウム等主成分とする金属の部材であることが考えられる。また、導体部9は、線状の部材である。導体部9は、例えば、複数の素線が撚り合わされて形成された撚り線である場合又は複数の素線が編まれて形成された編組線である場合等が考えられる。
次に端子8について説明する。モールド部付配線部材100においては、端子8は、導体部9の端部に接続されている。端子8は、例えば、銅等を主成分とする金属によって形成された部材である。
ここでは、端子8は、導体接続部81と相手側接続部82とを備える。導体接続部81は、導体部9の端部が物理的に接続される部分である。ここでは、導体接続部81は、導体部9の端部に圧着可能な圧着片を含んでいる。そして、モールド部付配線部材100においては、導体接続部81の圧着片が導体部9の端部の周囲を覆う状態でかしめられて、導体接続部81と導体部9とが圧着されている。なお、他の例として、端子と導体部9とが超音波溶接等の溶接によって接続される場合も考えられる。この場合、端子の導体接続部は、例えば、導体部9の端部を溶接可能な平板状に形成されていることが考えられる。
また、相手側接続部82は、この端子8の接続相手である相手側部材に接続可能な部分である。ここでは、相手側接続部82には、相手側部材に対しボルト締結を可能にするボルト孔820が形成されている。なお、相手側部材としては、例えば、バッテリー又は金属ボディ(端子台)等が考えられる。
次に被覆部材4について説明する。被覆部材4は、中間部41で導体部9との間に空隙が形成された状態で導体部9の周囲を覆い、端部42でモールド部3の他端部32と密着する。
ここで、被覆部材4が、端部42でモールド部3の他端部32と密着するとは、被覆部材4の端部42とモールド部3に他端部32との間に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されないように、被覆部材4の端部42とモールド部3の他端部32とが直接又は他の部材を介して間接的に接触していることを意味する。
本実施形態では、被覆部材4の端部42が、モールド部3の他端部32に後述する第一接着剤1によって隙間なく接着されている。詳しくは、被覆部材4の端部42の外周面とモールド部3の他端部32の内周面との間の周方向全体に亘って設けられた第一接着剤1によって被覆部材4の端部42とモールド部3の他端部32とが接着されている。即ち、本実施形態は、第一接着剤1を介して被覆部材4の端部42が、モールド部3の他端部32に密着する場合の事例である。
しかしながら、他の例として、被覆部材が、第一接着剤を介さず端部でモールド部の他端部と隙間なく接触する場合も考えられる。
以下、本実施形態の被覆部材4の詳細について説明する。被覆部材4は、中間部41で導体部9との間に空隙が形成された状態で導体部9の周囲を覆う。ここでは、被覆部材4の延在方向全体に亘って中間部41と導体部9との間に空隙が形成されている。このため、中間部41の内径は、導体部9の外径よりも大きくなるように構成されていることが考えられる。
一方、図1に示されるように、ここでは、被覆部材4の端部42は、端部42の内周面が導体部9の外周面に密着するように導体部9の周囲を覆う。従って、ここでは、被覆部材4は、比較的内径の大きい中間部41と中間部41よりも内径の小さい端部42とを含んでいる。
なお、被覆部材の端部が、中間部と同じように導体部との間に空隙が形成された状態で導体部の周囲を覆う場合も考えられる。この場合、例えば、被覆部材は、導体部の外径よりも大きい内径の中間部と、中間部の内径と同じ若しくはそれよりも大きい内径の端部と、を含んでいること等が考えられる。
ここで、被覆部材4の端部42の内周面が、導体部9の外周面に密着するとは、被覆部材4の端部42と導体部9との間に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されないように、被覆部材4の端部42と導体部9とが直接又は他の部材を介して間接的に接触していることを意味する。
本実施形態では、被覆部材4の端部42が、後述する第二接着剤2によって導体部9に隙間なく接着されている。詳しくは、被覆部材4の端部42の内周面と導体部9の外周面との間の周方向全体に亘って設けられた第二接着剤2によって被覆部材4の端部42と導体部9とが接着されている。即ち、本実施形態は、第二接着剤2を介して被覆部材4の端部42が、導体部9に密着する場合の事例である。
しかしながら、他の例として、被覆部材の端部が、第二接着剤を介さず導体部と隙間なく接触する場合も考えられる。詳しくは後述する。
ここでは、被覆部材4は、一部が熱収縮した熱収縮チューブにより形成されている。熱収縮チューブは、熱を受けて収縮する熱収縮タイプのチューブである。熱収縮チューブは、例えば、ポリオレフィン系樹脂もしくはナイロン系樹脂などの合成樹脂によって形成された管状の部材である。熱収縮チューブは、押し出し成形によりごく細い管状に成形された樹脂部材が、架橋処理後、加熱された状態で太い管状へ引き伸ばされた後に冷却されることによって得られる。このようにして得られた熱収縮チューブは、加熱された場合、引き伸ばされる前の細い管状まで収縮する形状記憶特性を有する。
また、ここでは、図2に示されるように、収縮前の熱収縮チューブ4Xの端部42の内周面には、熱可塑性の第二接着剤2が設けられている。なお、第二接着剤2は、収縮前の熱収縮チューブ4Xの端部42の内周面の周方向全体に亘って設けられていることが好ましい。第二接着剤2としては、例えば、変性オレフィン系又はポリエステル系のホットメルト接着剤などが採用されることが考えられる。
本実施形態では、例えば、以下の手順で被覆部材4が得られる。まず、収縮前の熱収縮チューブ4Xの内部に導体部9が通される。なお、ここでは、導体部9の外径よりも内径が大きい収縮前の熱収縮チューブ4Xが採用される。そして、収縮前の熱収縮チューブ4Xの内部に導体部9が通された状態で、収縮前の熱収縮チューブ4Xのうち端部42のみがヒーター等の加熱部7によって加熱される。これにより、収縮前の熱収縮チューブ4Xのうち端部42のみが収縮する。そして、収縮した端部42の内周面は、第二接着剤2によって、導体部9の外周面に接着される。
なお、他の例として、第二接着剤2が収縮前の熱収縮チューブ4Xの端部42の内周面に設けられておらず、熱収縮チューブ4X自身の収縮力によって端部42が、導体部9の外周面に隙間なく密着する場合等も考えられる。
一方、中間部41は加熱されず、収縮前の状態を保つ。このため、中間部41は、端部42が加熱された後も導体部9の外周面に接触せず、中間部41の内周面と導体部9の外周面との間に空隙が形成される。
次にモールド部3について説明する。モールド部3は、モールド部3の一端部31側から端子8が突出し、かつ、モールド部3の他端部32側から導体部9が延出するように導体部9と端子8との接続部分を覆う部材である。モールド部3は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレンスルファイド)樹脂、PPA(ポリフタルアミド)樹脂、LCP樹脂(液晶ポリマー)、フェノール系、ポリエステル系、ポリアミド系又はエポキシ系の樹脂等により形成された部材であることが考えられる。
ここでは、モールド部3の他端部32が、被覆部材4の端部42の周囲を覆っている。そして、モールド部3の他端部32の内周面と被覆部材4の端部42の外周面との間には、第一接着剤1が設けられ、この第一接着剤1によってモールド部3の他端部32の内周面と被覆部材4の端部42の外周面とが接着されている。即ち、モールド部3の他端部32の内周面と被覆部材4の端部42の外周面とが密着している。なお、第一接着剤1は、例えば、ポリアミド系、変性オレフィン系又はポリエステル系等の接着剤である。
以下、モールド部3を成形するモールド成形について説明する。本実施形態では、モールド成形の前に、被覆部材4によって導体部9の周囲を覆う工程が行われる。そして、被覆部材4の端部42の外周面に、第一接着剤1が塗布される等して設けられる。なお、第一接着剤1は、被覆部材4の端部42の外周面全周に亘って設けられることが好ましい。
その後、被覆部材4によって周囲を覆われた導体部9と端子8との接続部分が、モールド成形が行われる金型の内部に配設される。ここでは、金型の内部には、被覆部材4の端部42から端子8の導体接続部81と相手側接続部82との間の部分までの領域が配設される。そして、金型の内部にモールド部3を形成するモールド樹脂を流し込み、このモールド樹脂が固化することで、端子8と導体部9との接続部分を覆うモールド部3が形成される。
そして、ここでは、モールド部3を形成するモールド樹脂が、被覆部材4の端部42の外周面に設けられた第一接着剤1によって被覆部材4の端部42の外周面に接着された状態で、即ち、モールド部3を形成するモールド樹脂が被覆部材4の端部42の外周面に密着した状態で固化する。このため、モールド部3と被覆部材4の端部42との間に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されることが抑制される。
<効果>
本実施形態のモールド部付配線部材100においては、被覆部材4の中間部41と導体部9との間に空隙が形成されているため、導体部9(即ち、モールド部付配線部材100の配線部分)を比較的容易に曲げることができる。従って、このモールド部付配線部材100においては、配線部分の柔軟性に優れる。
また、本実施形態では、被覆部材4の端部42の外周面とモールド部3の他端部32の内周面との間に設けられた第一接着剤1によって、被覆部材4の端部42の外周面とモールド部3の他端部32の内周面との間から液体が侵入することがより確実に抑制される。即ち、このモールド部付配線部材100の止水性がより向上する。
また、本実施形態では、被覆部材4の端部42の内周面と導体部9の外周面との間に設けられた第二接着剤2によって、モールド成形時にモールド部3を形成するモールド樹脂が被覆部材4の端部42から内部に侵入することをより確実に抑制できる。
また、本実施形態では、モールド部3の他端部32が被覆部材4の端部42の周囲を覆うように形成されている。このため、例えば、被覆部材がモールド部の外周面を覆う場合に比べ、本実施形態ではモールド部3の外形が大きくなることを抑制できる。
<第2実施形態>
次に図3〜6を参照しつつ、第2実施形態のモールド部付配線部材200について説明する。モールド部付配線部材200は、導体部9と端子8とモールド部3Aと被覆部材4Aと固定部材5とを備える。図3は、モールド部付配線部材200の側方断面図である。図4は、固定部材5の側面図である。図5は、固定部材5の断面図である。図5は、図4のII−II線で切断した断面図である。図6は、モールド部付配線部材200の製造方法の一部を説明する説明図である。図3〜6において、図1,2に示される構成要素と同じ構成要素には、同じ参照符号が付されている。
本実施形態では、モールド部付配線部材200におけるモールド部3A及び被覆部材4Aが、第1実施形態のモールド部3及び被覆部材4と異なる構成とされている。なお、導体部9及び端子8については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、本実施形態におけるモールド部3Aについて説明する。モールド部3Aは、端子8と導体部9との接続部分を覆う部分である。そして、ここでは、図3に示されるように、モールド部3Aの他端部32が、モールド部3Aのうち導体接続部81の周囲を覆う部分から端子8の反対側に突出し、その厚みが比較的薄く形成されている。モールド部3Aの他端部32は、モールド部3Aの他端部32の内周面が導体部9の外周面に接触した状態で、導体部9の周囲を覆っている。また、モールド部3Aの他端部32は、その周囲を後述する被覆部材4Aの端部42によって覆われている。
また、本実施形態では、モールド部3Aには、係止部61が形成されている。ここでは、係止部61は、モールド部3Aのうち導体接続部81の周囲を覆う比較的大型の部分(即ち、モールド部3Aのうち他端部32以外の部分)の外周面上に形成されている。係止部61は、後述する固定部材5に形成された被係止部62に係止可能な部分である。ここでは、係止部61は、モールド部3Aの外周面上に周方向全体に亘って形成された凹状の凹みである。
次に被覆部材4Aについて説明する。被覆部材4Aは、端部42に形成された弾性変形可能な部分でありモールド部3Aの他端部32の外周面に内周面が密着する弾性環状部43を含む。
ここでは、弾性環状部43は、自然状態の形状から内径が大きくなるように変形させたときに、自身が有する弾性力によって元の形状に戻ろうとする部分である。即ち、弾性環状部43は、ゴムの性質を示す部分である。第2実施形態では、元の形状に戻ろうとする弾性環状部43の弾性変形によって、被覆部材4Aの端部42(即ち、弾性環状部43)の内周面が、モールド部3Aの他端部32の外周面に密着している。
例えば、被覆部材4Aは、端部42でその厚みが分厚くなるように形成されたゴムチューブである場合が考えられる。被覆部材4Aのうち端部42が、中間部41の箇所に比べその厚みが分厚くなるように形成されている場合、端部42(弾性環状部43)の内周面を他端部32の外周面により強く密着させることができる。このような被覆部材4Aは、例えば、金型を用いた一体成型等によって得ることができる。
本実施形態における弾性環状部43の詳細について説明する。ここでは、弾性環状部43は、上述のように中間部41の箇所よりもその厚みが分厚くなるように形成されている。また、ここでは、弾性環状部43の外径が、中間部41の外径よりも大きくなるように形成されている。そして、弾性環状部43のうち中間部41側の端面(以下、他方側端面432)には、後述する固定部材5の押付面51が接触する。
また、ここでは、自然状態の弾性環状部43の内径は、モールド部3Aの他端部32の外径よりも小さくなるように構成されていることが考えられる。この場合、弾性環状部43の内周面がモールド部3Aの他端部32の外周面に強く密着する。
なお、本実施形態では、さらに、モールド部3Aの他端部32の他に導体部9の延在方向における一部の外周面にも密着する。即ち、弾性環状部43は、自然状態において弾性環状部43の内径が導体部9の外径よりも小さい部分を含むことが考えられる。この場合、導体部9に対する被覆部材4Aの位置がずれてしまうことをより確実に抑制できる。ちなみに、ここでは、弾性環状部43は、軸方向における全体の部分で、弾性環状部43の内径が導体部9の外径よりも小さい構成とされている。これにより、導体部9の外周面及び導体部9の周囲を覆うモールド部3Aの他端部32の外周面の両方に弾性環状部43の内周面が密着する。
なお、他の例として、弾性環状部が、モールド部の他端部の外周面に密着する部分と導体部の外周面に密着する部分とでその内径が異なる構成とされている場合も考えられる。また、さらに他の例として、弾性環状部がモールド部の他端部のみに密着する場合も考えられる。即ち、弾性環状部が、軸方向における全体の部分で自然状態におけるその内径が、導体部の外径よりも大きく、かつ、モールド部の他端部の外径よりも小さくなるように構成されている場合も考えられる。
次に固定部材5について説明する。固定部材5は、弾性環状部43のうちモールド部3A側を向く面(ここでは、一方側端面431)をモールド部3Aに押し付けるように接触する部分(以下、押付部50)を含む。また、固定部材5には、一方側端面431をモールド部3Aに押し付けた状態で係止部61に係止する被係止部62が形成されている。
ここでは、固定部材5は、複数(ここでは、2つ)の固定部材片5Aを含み、複数の固定部材片5Aが合体した状態で弾性環状部43及びモールド部3Aの他端部32側の一部の周囲を覆う環状の部材である。なお、別の例として、固定部材がヒンジで連結された複数の固定部材片を含む場合も考えられる。
ここでは、固定部材5には、複数の固定部材片5Aの合体状態を維持する合体維持部500が形成されている。図4,5に示されるように、ここでは、合体維持部500は、係止爪501と係止孔502とを含む。この場合、複数の固定部材片5Aの内周面同士が向き合った状態で相互に近付けられ、その後、係止爪501が係止孔502に収容される。そして、係止孔502に収容された係止爪501が、係止孔502の内縁部に接触し、係りあうことで、2つの固定部材片5Aの合体状態が維持される。
本実施形態では、固定部材5は、例えば、弾性環状部43よりも硬い樹脂製の部材であること等が考えられる。弾性環状部43をモールド部3A側に押し付けるためである。
そして、ここでは、さらに、固定部材5のうち弾性環状部43の周囲を覆う部分の内径が、モールド部3Aの他端部32の周囲を覆う状態の弾性環状部43の外径よりも小さくなるように構成されている。この場合、複数の固定部材片5Aが、複数の固定部材片5A間に弾性環状部43が介在した状態で合体することで、弾性環状部43の径方向に沿って弾性環状部43をモールド部3Aの他端部32側に押し付けることができる。即ち、ここでは、固定部材5によって、弾性環状部43の内周面がモールド部3Aの他端部32の外周面及び導体部9の外周面により密着する。
そして、固定部材5には、モールド部3Aの外周面上に形成された係止部61に係止可能な被係止部62が形成されている。ここでは、図3,4に示されるように、被係止部62は、固定部材5の軸方向における一方端58側の内周面に形成されている。ここでは、被係止部62は、固定部材5の内周面側において凸状を成し、係止部61内に収容された状態で係止部61に引っ掛かることが可能に形成されている。
また、ここでは、図3,4に示されるように、固定部材5の他方端59側には、弾性環状部43の他方側端面432に接触する押付面51が形成された押付部50が形成されている。押付部50は、固定部材5の内周面側において凸状を成す部分である。押付部50の押付面51は、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに接触した状態で、弾性環状部43の他方側端面432をモールド部3A側に向かって押しつける。これにより、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに比較的強く押し付けられ、この間に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されることが抑制される。
ここでは、図6に示されるように、固定部材5が未装着時で、かつ、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに接触した状態のモールド部3A及び被覆部材4Aにおいて、モールド部3Aの一端部31から他端部32に向かう方向(即ち、モールド部3Aの延在方向)におけるモールド部3Aの凹状の係止部61のうち最も一端部31側の部分から弾性環状部43の他方側端面432までの寸法よりも、固定部材5の軸方向における一方端58から押付面51までの寸法が小さくなるように構成されている。この場合、固定部材5が装着されることで、押付部50の押付面51が、弾性環状部43の他方側端面432を比較的強くモールド部3A側に押し付けることが可能である。即ち、弾性環状部43の一方側端面431とモールド部3Aとの間に隙間が形成されることを抑制できる。
以下、本実施形態のモールド部付配線部材200を得る方法を説明する。本実施形態では、まず、端子8と導体部9との接続部分を覆うモールド部3Aのモールド成形が行われる。そして、モールド部3Aが形成された後、被覆部材4Aが導体部9及びモールド部3Aの他端部32の周囲を覆うように被せられる。
そして、図6に示されるように、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに接触した状態で、固定部材5が装着される。ここでは、上述のように、固定部材5が未装着時で、かつ、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに接触した状態のモールド部3A及び被覆部材4Aにおいて、モールド部3Aの延在方向におけるモールド部3Aの凹状の係止部61のうち最も一端部31側の部分から弾性環状部43の他方側端面432までの寸法よりも、固定部材5の軸方向における一方端58から押付面51までの寸法が小さくなるように構成されている。このため、ここでは、図6に示されるように、弾性環状部43の他方側端面432をモールド部3A側に押した状態で、弾性環状部43の周囲から複数の固定部材片5Aが近付けられ、固定部材5が装着される。そして、固定部材5の被係止部62とモールド部3Aの係止部61とが係止することで、固定部材5の押付部50の押付面51が弾性環状部43の他方側端面432をモールド部3Aに向かって押しつけた状態が持続する。これにより、弾性環状部43の一方側端面431がモールド部3Aに密着し、この間に液体の侵入経路と成り得る隙間が形成されることが抑制される。
本実施形態においても、被覆部材4Aの中間部41と導体部9との間に空隙が形成されているため、導体部9(即ち、モールド部付配線部材200の配線部分)を比較的容易に曲げることができる。従って、このモールド部付配線部材200においては、配線部分の柔軟性に優れる。
また、本実施形態では、弾性環状部43の弾性力によって弾性環状部43の内周面がモールド部3Aの他端部32の外周面に密着するため、弾性環状部43の内周面とモールド部3Aの他端部32の外周面との間から液体が侵入することがより確実に抑制される。即ち、モールド部付配線部材200の止水性がより向上する。
また、本実施形態では、弾性環状部43のうちモールド部3A側を向く面(一方側端面431)がモールド部3Aに押し付けられる。また、弾性環状部43のうちモールド部3A側を向く一方側端面431がモールド部3Aに押し付けられた状態が、係止部61と被係止部62との係止により持続する。従って、この間から液体が侵入することをより確実に抑制できる。即ち、第2実施形態では、接着剤を用いずにモールド部付配線部材200を止水することができる。
<第3実施形態>
次に図7,8を参照しつつ、第3実施形態のモールド部付配線部材300について説明する。モールド部付配線部材300は、導体部9と端子8とモールド部3Bと被覆部材4Bとを備える。図7は、モールド部付配線部材300の側方断面図である。図8は、モールド部付配線部材300の製造方法の一部を説明する説明図である。図7,8において、図1〜6に示される構成要素と同じ構成要素には、同じ参照符号が付されている。
本実施形態では、モールド部付配線部材300におけるモールド部3B及び被覆部材4Bが、第1,2実施形態のモールド部3,3A及び被覆部材4,4Aと異なる構成とされている。なお、導体部9及び端子8については、第1実施形態及び第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
まず、本実施形態におけるモールド部3Bについて説明する。モールド部3Bは、端子8と導体部9との接続部分を覆う部分である。ここでは、モールド部3Bの他端部32の内周面が導体部9の外周面に接触した状態で、モールド部3Bの他端部32が導体部9の周囲を覆っている。
ここでは、図7に示されるように、モールド部3Bの他端部32は、モールド部3Bのうち導体接続部81の周囲を覆う部分から端子8の反対側に突出し、その厚みが比較的薄く形成されている。モールド部3Bの他端部32は、その周囲を後述する被覆部材4Bの端部42によって覆われる。また、ここでは、モールド部3Bの他端部32の外周面は、モールド部3Bの一端部31側から他端部32側に向かうにつれ徐々に他端部32の厚みが薄くなるように傾斜する傾斜面を含んでいる。この場合、被覆部材4Bの弾性環状部43Bをモールド部3Bの他端部32に被せる作業をより簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、モールド部3Bには、係止部61Bが形成されている。ここでは、係止部61Bは、モールド部3Bのうち他端部32の外周面上に形成されている。係止部61Bは、後述する弾性環状部43Bに形成された被係止部62Bに係止可能な部分である。ここでは、係止部61Bは、モールド部3Bの外周面上に周方向全体に亘って形成された凹状の凹みである。
次に被覆部材4Bについて説明する。被覆部材4Bは、端部42に形成された弾性変形可能な部分でありモールド部3Bの他端部32の外周面に内周面が密着する弾性環状部43Bを含む。
ここでは、弾性環状部43Bは、自然状態の形状から内径が大きくなるように変形させたときに、自身が有する弾性力によって元の形状に戻ろうとする部分である。即ち、弾性環状部43Bは、ゴムの性質を示す部分である。第3実施形態では、元の形状に戻ろうとする弾性環状部43Bの弾性変形によって、被覆部材4Bの端部42(即ち、弾性環状部43B)の内周面が、モールド部3Bの他端部32の外周面に密着している。例えば、被覆部材4Bは、第2実施形態と同様、端部42でその厚みが分厚くなるように形成されたゴムチューブである場合が考えられる。
本実施形態における弾性環状部43Bの詳細について説明する。ここでは、弾性環状部43Bは、上述のように中間部41の箇所よりもその厚みが分厚くなるように形成されている。なお、ここでは、弾性環状部43Bの外径が、中間部41の外径よりも大きくなるように形成されている。
また、ここでは、図7に示されるように、弾性環状部43Bの内周面は、モールド部3Bの他端部32の他に導体部9の外周面にも密着する。従って、自然状態の弾性環状部43Bの内径は、導体部9の外径よりも小さくなるように構成されていることが考えられる。より具体的には、ここでは、弾性環状部43Bは、自然状態においてモールド部3Bの他端部32の外径よりも小さい部分(第一部分434)と導体部9の外径よりも小さい部分(第二部分435)とを含む。この場合、弾性環状部43Bは、第一部分434でモールド部3Bの他端部32の外周面に密着し、第二部分435で導体部9の外周面に密着する。第一部分434と第二部分435とは、弾性環状部43Bの軸方向において並んで形成されている。この場合、導体部9に対する被覆部材4Bの位置がずれてしまうことをより確実に抑制できる。
なお、その他の例として、弾性環状部43Bにおいて第二部分435が省略されている場合、即ち、弾性環状部がモールド部の他端部のみに密着する場合も考えられる。
そして、本実施形態では、弾性環状部43Bには、モールド部3Bの係止部61Bに係止可能な被係止部62Bが形成されている。ここでは、弾性環状部43Bの第一部分434の内周面側に被係止部62Bが形成されている。被係止部62Bは、弾性環状部43Bの内周面側において凸状を成し、係止部61B内に収容された状態で係止部61Bに引っ掛かることが可能に形成されている。
即ち、第3実施形態では、弾性環状部43Bのうちモールド部3B側を向く面(ここでは、一方側端面431)をモールド部3Bに押し付けた状態で係止部61Bに係止する被係止部62Bが、弾性環状部43Bに形成されている。
また、ここでは、自然状態の弾性環状部43Bの軸方向において一方側端面431から被係止部62Bまでの寸法が、モールド部3Bのうち導体接続部81の周囲を覆う部分の他端部32側の面35から係止部61Bまでの寸法よりも大きくなるように構成されている。このため、係止部61Bと被係止部62Bとが係止した状態で、弾性環状部43Bの一方側端面431がモールド部3Bの面35に強く押し付けられ、この間に隙間が形成されることが抑制される。
以下、本実施形態のモールド部付配線部材300を得る方法を説明する。本実施形態では、まず、端子8と導体部9との接続部分を覆うモールド部3Bのモールド成形が行われる。
そして、モールド部3Bが形成された後、被覆部材4Bが導体部9及びモールド部3Bの他端部32の周囲を覆うように被せられる。具体的には、被覆部材4Bが内部に導体部9が挿通された状態で、導体部9の延在方向に沿ってモールド部3B側に移動させられる。
そして、弾性環状部43Bに形成された被係止部62Bを、モールド部3Bの係止部61Bに係止させることで、モールド部3Bと被覆部材4Bとが固定される。このとき、本実施形態では、上述のように、自然状態の弾性環状部43Bの軸方向において一方側端面431から被係止部62Bまでの寸法が、モールド部3Bのうち導体接続部81の周囲を覆う部分の他端部32側の面35から係止部61Bまでの寸法よりも大きくなるように構成されている。そのため、係止部61Bと被係止部62Bとが係止することで、弾性環状部43Bの一方側端面431がモールド部3Bの面35に強く押し付けられる状態が持続する。
また、ここでは、弾性環状部43Bの内周面が、モールド部3Bの他端部32の外周面及び導体部9の外周面に密着する。これにより、導体部9及びモールド部3Bに対する被覆部材4Bの位置ずれてしまうことを抑制できる。
本実施形態においても、被覆部材4Bの中間部41と導体部9との間に空隙が形成されているため、導体部9(即ち、モールド部付配線部材300の配線部分)を比較的容易に曲げることができる。従って、このモールド部付配線部材300においては、配線部分の柔軟性に優れる。
また、本実施形態では、弾性環状部43Bのうちモールド部3B側を向く一方側端面431がモールド部3Bに押し付けられ、この間に隙間が形成されることが抑制される。また、弾性環状部43Bのうちモールド部3B側を向く一方側端面431がモールド部3Bに押し付けられた状態が、係止部61Bと被係止部62Bとの係止により持続する。その結果、一方側端面431とモールド部3Bとの間から液体が侵入することをより確実に抑制できる。即ち、第3実施形態では、接着剤を用いずにモールド部付配線部材300を止水することができる。
また、第3実施形態では、モールド部付配線部材300を構成する部品点数の増大を抑制できる。
<応用例>
係止部がモールド部の外周面上で凸状に形成され、被係止部が固定部材の内周面側で又は弾性環状部の内周面側で凹状に形成された構成であってもよい。
第1実施形態において、被覆部材が熱収縮チューブ以外の部材により形成される場合も考えられる。例えば、被覆部材が、導体部の外径よりも内径が大きいゴムチューブの端部を導体部の外周面に接着することで得られる場合等も考えられる。
第2実施形態において、固定部材が省略された構成であってもよい。即ち、被覆部材の弾性環状部の弾性力のみで、弾性環状部がモールド部の他端部の外周面に密着して覆う場合も考えられる。
なお、本発明に係るモールド部付配線部材は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 第一接着剤
100 モールド部付配線部材
2 第二接着剤
200 モールド部付配線部材
3 モールド部
300 モールド部付配線部材
31 一端部
32 他端部
3A モールド部
3B モールド部
4 被覆部材
41 中間部
42 端部
43 弾性環状部
4A 被覆部材
4B 被覆部材
5 固定部材
50 押付部
61 係止部
62 被係止部
8 端子
9 導体部

Claims (7)

  1. 線状の導体部と、
    前記導体部の端部に接続された端子と、
    一端部側から前記端子が突出し、かつ、他端部側から前記導体部が延出するように前記導体部と前記端子との接続部分を覆うモールド部と、
    中間部で前記導体部との間に空隙が形成された状態で前記導体部の周囲を覆い、端部で前記モールド部の前記他端部と密着する被覆部材と、を備える、モールド部付配線部材。
  2. 請求項1に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面とが密着している、モールド部付配線部材。
  3. 請求項2に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面との間に設けられ、前記被覆部材の前記端部の外周面と前記モールド部の前記他端部の内周面とを密着させる第一接着剤をさらに備える、モールド部付配線部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記被覆部材の前記端部の内周面と前記導体部の外周面との間に設けられ、前記被覆部材の前記端部の内周面を前記導体部の外周面に密着させる第二接着剤をさらに備える、モールド部付配線部材。
  5. 請求項1に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記被覆部材は、前記端部に形成された弾性変形可能な部分であり前記モールド部の前記他端部の外周面に内周面が密着する弾性環状部を含む、モールド部付配線部材。
  6. 請求項5に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記モールド部には、係止部が形成され、
    前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けるように接触する部分を含み、前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けた状態で前記係止部に係止する被係止部が形成された固定部材をさらに備える、モールド部付配線部材。
  7. 請求項5に記載のモールド部付配線部材であって、
    前記モールド部には、係止部が形成され、
    前記弾性環状部のうち前記モールド部側を向く面を前記モールド部に押し付けた状態で前記係止部に係止する被係止部が、前記弾性環状部に形成されている、モールド部付配線部材。
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